※この作品はR-18です。

改造天使と狂科学者~異世界に改造技術を持ち込んだ男は美少女剣士を魔改造~   作:gazerxxx

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前回までのあらすじ
金縛りの術をかけた大闇猫(おおやみねこ)の攻撃を耐え抜いたDr.マッドネスは、反撃の鉄拳で大闇猫(おおやみねこ)を破った。
そして、地上に降りてきたエメーシャの戦いに加勢することに。


人物紹介

Dr.マッドネス

サイボーグの身体で異世界に転生してきた男。
瘦身に白衣を纏い、目元を完全に覆うバイザーを着けた科学者然とした風貌。
物語は彼視点で進む。

エメーシャ

15歳 T145/B 78(D)/W51/H76 体重39キロ
ロングの金髪をハーフアップにした碧眼の美少女。
貴聖剣サルヴァトラーを振るい、身軽な高速剣技で戦う。
命がけで戦いに身を投じ、人の命を案ずる高潔な性格。


一蹴二鳥と有言実行

 【エメーシャside】

 

「生きていたのですねっ、Dr.マッドネス!」

 

 エメーシャは、再び立ち上がったDr.マッドネスを見て、安堵の気持ちで胸がいっぱいになった。

 彼の言った励ましは本当だったと、焦りも消える。

 

「カカッ、こいつ、また動きが早くっ!」

「お前たち、羽手裏剣だっ!」

 

 一斉に放たれる鋭い刃物となった黒羽が、周りを包み込む。

 

 そして、黒羽の間をかいくぐって、2体の影鴉(かげからす)が急襲してくる。

 でも、エメーシャには黒羽の中を動く影の動きも、しっかり見えている。

 

「真空刃(エア・スラッシュ)!乱れ切り!」

「こいつっ、ぐぎゃあっ!」

 

 連続して放った斬撃は、白眼の影鴉(かげからす)が突き出した爪に命中したけど、赤目にはかわされて、見失ってしまう。

 

「もう一体はどこに?」

「もらったねえ!」

 

 背後からの攻撃がエメーシャに突き刺さろうとする。

 

 しかし、エメーシャの聖輪(ホーリー・リング)が輝くと、光る白い羽を散らして姿を消す。

 

「何っ、消えた!」

「こっちですっ!」

 

 更に頭上を取ったエメーシャが真空刃(エア・スラッシュ)を放ち、赤目の影鴉(かげからす)は身をかわすも、部下の八百鴉(やおがらす)たちはよけきれずに、斬り落とされてしまう。

 

 エメーシャは羽と光を併用して、目を眩ます奇襲攻撃でも影鴉(かげからす)を上回っていた。

 エメーシャ一人に40体の部下を削られ続け、残るは影鴉(かげからす)のつがいだけ。

 

「勝てるっ、私でも、ボス級魔物2体に!」

「カカッ、小娘がぁ~っ」

「おいアンタ、いいもん見つけたよっ!」

 

 突如として身を翻して、地上に急降下する2体の影鴉(かげからす)。

 

「ちょっと、逃げるのですかっ!」

「カカッ、バカめ、あれが見えないか?」

「はっ!あれって、地上に、人が!」

 

 影鴉(かげからす)が向かう地上には、一人の幼女の姿が。

 さっきまでは人っ子一人いなかったのに、どこから迷い出てしまったのか。

 影鴉(かげからす)は新しい獲物としてまだ幼い子供に目をつける。

 

「ラッキー、もう一人っ!」

「こいつを殺せば、プラス1点!」

「させませんっ!」

 

 蛮行を見逃せないエメーシャは飛行して追いかける。

 しかし、飛行速度が出せる影鴉(かげからす)に、リードを取られたのは大きかった。

 

「えっ、魔物っ?やぁっ!」

 

 髪をおかっぱに伸ばして、白いワンピースを着た幼女は、夜空から風を切って迫りくる黒い影に気づくと、腰を抜かしてしまう。

 小さな手から籠を取り落として、薪(たきぎ)の束が地面に零れ落ちた。

 

「カカッ、いただきっ!」

「させないっ!真空刃(エア・スラッシュ)!」

「カカッ!?」

 

 狙い打った斬撃は、白眼の影鴉(かげからす)に命中して、片翼を切られて失墜させる。

 しかし、すかさずもう1体が回り込んで、地上にいる幼女を襲う。

 

「カカアッ、今夜のスコアになりな!」

「ひっ!」

「やめてっ!」

 

 ギリギリで追いついて間に割り込んだエメーシャは、広げた翼で幼女を庇う。

 影鴉(かげからす)は振りかざした爪で、エメーシャの翼を鋭くひっかいた。

 

「カカアッ、思った通りだねえ、弱い奴を襲えば、天使とやらも弱くなるねえ!」

「うっ、くぅっ…大丈夫、守ってあげますからっ…」

「おっ、お姉さん…」

 

 エメーシャを嘲りながら、加虐的にいたぶり回す赤目の影鴉(かげからす)。

 分厚い羽毛に覆われた翼で、エメーシャは引っかかれる痛みに耐える。

 広げた翼で覆い隠し、不安げに見上げる幼女を、安心させるように苦し気な笑顔を見せる。

 

「この小娘がぁ!よくも影鴉(かげからす)様の翼を切ってくれたなあ!」

 

 さらに片翼を切られた白眼の影鴉(かげからす)が、憎悪を込めてエメーシャを嘴でつつき回す。

 嘴で羽根を1枚ずつついばんでは引っこ抜き、じわじわと同じ痛みを味合わせるような攻撃だ。

 羽根を1枚1枚引き抜かれると、髪の毛でも引っこ抜かれたような痛みが、エメーシャの美貌に苦痛を浮かばせる。

 

「くっ、ひっ…うっ…こんな痛みっ…」

「お姉さん、もう逃げようよ…怖いよ…」

 

 怯えた幼女が泣きじゃくり、痛々しいエメーシャを心配して、震えながら手を引っ張る。

 しかし、この子を連れて逃げようと翼のガードを解いた瞬間、取り囲んでいる影鴉(かげからす)がとどめを刺しに来ると、エメーシャには分かっていた。

 

「心配ないですよっ、あなたは私が守るからっ、そうすれば、きっとっ…」

 

 エメーシャは耐え忍び、逆転のチャンスを待つ。

 程なくして、強い閃光が差し込んで、影鴉(かげからす)たちを飛びのかせた。

 

「おい、私のエメーシャに、何をしている…?」

「カカッ?おまえなぜここに?」

「カカアッ、大闇猫(おおやみねこ)に勝ったのかねえ…」

 

 怒りを声に滲ませたDr.マッドネスが、参戦した。

 

【Dr.マッドネスside】

 

 私が大闇猫を倒す少し前から、地上に降下した影鴉(かげからす)と、それを追ったエメーシャ。

 大闇猫を倒してから、降下地点に駆け付けた私が見たのは、うずくまって背中の翼を一方的に攻撃されるエメーシャの姿だった。

 考えるより先に、光の速さで影鴉(かげからす)にレーザーを打ち込んでいた。

 

 翼の端を焦がされながら、慌てて飛びのく影鴉(かげからす)。

 私はすぐに、地面に白い羽を散らしたエメーシャの傍らに駆け寄る。

 

 近づいて見ると、逃げ遅れた幼女を庇っている様子。

 なるほど、そうでなければ、エメーシャが影鴉(かげからす)に追い詰められるはずがない。

 そして、彼女がこうして耐えていたのは、私の救援を待っていたから。

 

「エメーシャ君、よく一人で持ちこたえた。あとは私に任せてくれたまえ」

「来てくれたのですね、Dr.マッドネスっ、私も戦います!」

 

 Dr.マッドネスが並び立てばもう安心と、エメーシャは身をひるがえして、自分も反撃に出ようと立ち上がった。

 

 カラッ、カランッ。

 

 エメーシャが立ち上がった拍子に、攻撃を受け続けてきた白眼の肩当てと胸当てが、地面に落下してしまう。

 

 そして、ビキニアーマーが外れると、夜目にも眩しい純白の乳房が、ぷるぷるんっ♪と両方ともこぼれ出した。

 グレープフルーツを半分こして伏せたような形良い丸みに、乳輪がうっすらした薄ピンクの突端。

 

「へっ?きゃあああっ!」

「おおっ、うおおおおっ!」

 

 凛々しく立ち上がった少女剣士は、恥ずかし気な悲鳴を響かせて、左腕で胸を庇う。

 しかし、細身に反してそれなりに豊かなDカップの美乳は、剣を持ってない片腕だけでは全部隠し切れなかった。

 むしろ、硬質な腕の装甲に押されて、むにゅっ、と型崩れする柔らかさが強調される。

 

 美少女剣士の戦場ポロリを魅せられた私は、大興奮の歓声を上げて、上裸の彼女にくぎ付けとなってしまう。

 先の戦いで血を流してるはずなのに、股間に血流が集中して疼き出す。

 すぐ近くで影鴉(かげからす)がギャアギャア言っていて、幼女がポカンとして見てるが、私はもうそれどころではなかった。

 

「おおっ…おおっ!エメーシャ君のポロリっ!ビキニアーマーは、おっぱいから外れるのかっ!」

「やっ、見ないでっ、くださいっ…普段は外れないのにっ…」

 

 空を飛行しながらの高速戦闘や、影鴉(かげからす)の猛攻を背中で受け止めていたのが響いて、外れやすくなってしまったか。

 ヌードの胸を隠しながら、外れ落ちたビキニアーマーに少しずつ摺り足で近づこうとするエメーシャを私は遮る。

 

「あっ、Dr.マッドネス通してくださいっ…こんな格好じゃ、私、戦えませんっ…」

「エメーシャ君のポロリ、もう見納めなんて惜しいではないか…おっぱいっ、おっぱいっ…」

 

 生おっぱいを晒して羞恥に碧眼を細める15歳の少女にハアハアしながら、長い金髪が降りかかって、恥じらいにプルプルする双乳を、バイザー越しの網膜に焼き付ける。

 

 夜闇で露出した白人肌の美乳は、ぼうっと闇夜に浮かび上がる白さで輝く。

 可憐な乳首は、夜風に凍えて、少し身を硬く尖らせている。

 夜にさらけ出されたロリ巨乳は、ずっと視姦していたいほど、魅力に満ちていた。

 

「カカーッ!お前たち、いつまで無視しているんだーっ!!」

「カカアーッ!舐めるんじゃないよ!!」

 

 戦う少女剣士の貴重な瞬間を観察していたら、しびれを切らした影鴉(かげからす)が2体とも襲いかかってきた。

 

 片翼でもスピードを出して嘴を剥き出してきた白眼の影鴉(かげからす)、その頭を私は右手で捕まえる。

 そのまま鉄の手でギリギリと五指を食い込ませ、鉄の爪(アイアンクロー)をかけて締め上げる。

 捕まった影鴉(かげからす)は、白眼を飛び出させて、身をじたばたさせるが、逃げられない。

 

「私の眼福タイムを、邪魔するでないっ…!」

「ガガッ?バカかっ、お前…」

 

 そのまま食い込ませた指先からレーザーが放たれて、影鴉(かげからす)の頭部が炸裂する。

 

「いいやあぁぁっ!私を、見ないでええっ!」

「ガカアーッ!?何言ってんのっ…」

 

 羞恥心が沸点に達したエメーシャは、貴聖剣サルヴァトラーを振り回して、遠心力を乗せた一撃で影鴉(かげからす)を斬り捨てた。

 ぶるんっ!と弾みをつけて横揺れした両乳が、私の目を奪う。

突っ込んだ影鴉(かげからす)はその剣を避け切れず、真っ二つになって崩れ落ちる。

 

「ハア…ハア…エメーシャ君を見つめる時間を邪魔されて、私にもよくわからん力が出てしまったな…」

「私も、なんだか恥ずかしさを振り切ったら、素早く剣が振れました…」

 

 勢いでボス級魔物を倒してしまい、私とエメーシャは、お互いに一息つく。

 

「ほう!恥ずかしさを振り切ったというなら、もう少し近くでおっぱい見せてもらっても…」

「だっ、ダメですよっ!」

 

 エメーシャは急いでビキニアーマーを拾い上げて、元通り胸に着ける。

 もう少し見ておきたかったのに…。

 

 すると、家から出て集まってきた町の住民が、遠巻きに取り巻きながら、ざわめく。

 今日まで町を脅かしてきた魔物たちが倒されて、その現場を見に来た様相だ。

 しかし、彼らは戦闘直後の返り血にまみれた天使少女に、白衣のサイボーグ男に、やや声を潜めて、近寄りがたそうにしている。

 

「あっ、私、見られてる…」

 

 エメーシャは、隠していた天使の翼と光輪を一般人に見られて、裸と同じくらい恥ずかしそうにする。

 多感な少女は、不審な視線に居た堪れなくなる。

 何も悪くないのに、消え入りそうなエメーシャは、健気だが見ていられない。

 

「諸君、私はこの町の魔物を倒して差し上げたのだよ!」

 

 私が代わりに声を張って説明しようとしたら、驚いて後ずさりする人々。

 ……そうだったな、私も顔や手から出血多量な見た目をしている。

 サイボーグの私にとっては問題ないダメージだが、一般人が見れば不気味に映るだろう。

 

 これでは私が冷静に説明しようとしても、かえって受け入れられないか…?

 

 

 そんな人垣の中から、一人の幼女が飛び出してきた。

 先ほどエメーシャが庇った幼女だった。

 

「お姉さんっ!良かった、お礼が言いたかったの!はい」

 

 駆け寄ってきた幼女が差し出した小さな手には、花が刺繍されたハンカチが。

 

「守ってくれてありがとう、天使のお姉さんっ!」

 

 返り血を拭うように差し出されたハンカチと、屈託のない明るい笑顔。

 

 純真な幼女からの眩しいお礼に、思わず固まってしまうエメーシャ。

 

 清らかなブルーの瞳を潤ませて、感激の涙まで流してしまう。

 ハンカチを受けとると、血と涙を一緒にふき取る。

 

「嬉しいっ、私…その言葉だけで、戦えますっ…」

「天使さん、泣いてるの?」

「人は、嬉しくって泣いてしまう時もあるのだよ、お嬢ちゃん」

 

 私は泣き崩れたエメーシャの隣に膝をついて、幼女に目線を合わせる。

 

「リィ!あなた、どこに行ってたの?」

「ママ!」

 

 血相を変えて走ってきたのは、幼女の母親らしき女性だった。

 リィと呼んだ少女を抱きしめた手は、妙に白くてかじかんでいる。

 

「魔物が出るから、日が落ちるまでに帰ってきなさいって、あれほど…」

「ごめんなさい…でも、ママが、寒そうにしてるの、ずっと我慢してたから…」

 

 リィは籠に摘んだ小枝を、母に差し出す。

 どうやら母のため薪を沢山採っていて、帰りが遅くなったようだ。

 魔物の縄張り争いで、薪さえも入ってこなくなっていたのか、この町は。

 

「リィ…あなたさえ無事なら、私は寒さぐらい我慢できるのにっ…」

「でもね、この天使さんと、眼鏡おじさんが助けてくれたの!大丈夫って励ましてくれたの!ねっ?」

 

 リィは、今度はエメーシャを元気づけようと、笑顔で首をかしげる。

 エメーシャは笑みをこぼし、私は腕を組んで後方博士面になる。

 

「ふふっ、リィちゃんに励まされるなんてっ…優しい子ですね…」

「うんうん。それとリィちゃん、私は眼鏡おじさんではなくて、ドクターと呼びたまえ」

「どっ、どっ…どくたぁ!」

 

 そんな娘の交流を見て、リィの母は衝撃を受けて目を見開く。

 自分たち大人は近寄ることもできなかった異人に、幼い娘が真っ先にお礼を言ってる現実を。

 恥ずかしくなったリィの母は、深々と頭を下げる。

 

「この度は娘を救っていただいて、ありがとうございます…」

「これはこれはご丁寧に!礼には及ばんよ」

「お礼なんて…娘さんが無事で、何よりです」

 

 そして、リィの母は頬を赤らめながら、娘にも反省を口にする。

 

「見た目で怖がったりして、恥ずかしいわ。ちゃんとお礼できて、偉いねリィ」

「うんっ!ママもえらい、えらい!」

 

 リィは母に抱っこしてもらいながら、母の頭をいい子いい子と撫でる。

 母娘の微笑ましい光景を見て、町の住民も緊張が解ける。

 

「俺は自分が情けないっ!あんたたちが、町を救ってくれたんだな!」

「すまなかった、すげえよアンタたち!」

「ありがとう天使様、ドクター!」

 

 握手を求める住民が押しかけるが、私は血がベッタリした手を振って、やんわりと遠慮する。

 

「そう来なくてはいけない。が、私たちは手を汚し過ぎた。今夜は休んで、歓迎はまた明日にしてもらおうか」

「そうですね、私たち、疲れてしまって…」

 

「英雄たちがお疲れだ!宿にご案内しますよ!

「懸賞金もお支払いします!」

 

 こうして私たちは熱狂する町民から離れて、静かな宿の部屋に通してもらった。

 私は宿の部屋に入ると、アイテムボックスを取り出して、手術室を展開する。

 

「エメーシャ君怪我は?戦いが終わったからには、すぐメンテしておかないと」

「わっ、私は大丈夫ですから!私よりDr.マッドネスが酷い怪我ではありませんか!」

 

 エメーシャの身体を検分してみると、羽をむしられた以外に傷はない。

 その羽も、すぐに新しく生え変わって自然治癒している。

 私が授けた翼は、丈夫な上に再生力も高いのだ。

 

 エメーシャからは、私の怪我を心配される。

 

「私は血は流したが、傷口はもうふさがっていて、見た目ほど痛みもない。自分で治しておこう」

「自分でって…一人でできるんですか?」

 

 心配ない、と手を振った私は手術室に入ると、三面鏡を準備して、自分が負った傷を確かめる。

 鏡越しにバイザーでスキャンして、内出血も確かめた。

 

 白衣に滲んだ血痕から、痛覚遮断中は気づかない小さな切り傷まで確認すると、白衣を脱いですべての傷をむき出しにした。まずは全身の傷を自分で消毒しておく。

 

 金縛りされている間に、傷が残ったな…。

 痛覚遮断していれば、麻酔は必要ない、オペを開始しよう。

 

 私はレーザーメスを出して、鏡に反射させる。

 屈折した光のメスは、そのまま私の身体に向かってきて、私の傷口を熱で癒着させる。

 これがレーザーメスを使ったセルフ縫合手術だ。

 

 傷口が溶かされる熱も、私は感じることはなく、全身の傷を冷静にふさいでいく。

 レーザーだけでふさぎきれない傷口は、左手から縫合糸を伸ばして縫い付ける。

 

 全身のひっかき傷や、頭の打撲跡は、事もなく治せてしまった。

 

「さて、鉄拳で殴ってできた手の傷は、少し複雑になるのだね」

 

 手の甲の傷跡は、レーザーメスを放つ指先が直接向けられる個所ではない。

 しかし、そこは180度をカバーする三面鏡の反射や、指を曲げ伸ばし、組み替える精密動作によって、レーザーメスを届かせる。

 

 傷口を整えながら、縫合糸で縫い合わせ、繊細な指捌きによって、手の甲も元通りに復元された。

 

「術式完了…これで傷は治った。戦場で追った傷は、そのままにはできないのでね」

 

 サイボーグの私は怪我しても、痛覚遮断と素早い止血で戦闘に支障こそないが、傷を放置しておけば、感染症などで命取りになりかねない。

 戦闘後に、すべての傷を処置するのは必須になって来る。

 そして、感覚遮断もそろそろ解除しておきたいが、無視していた痛みはどれほどのものか。

 

 私は手術室を出ながら、思い切ってすべての感覚をオンにする。

 

「Dr.マッドネス?傷の方はどうですか…って、痛むのですか!?」

「ぐっ…ああ…戦闘中に我慢していた痛みが、ぶり返してきたのでね…」

 

 頭を垂れて、両手を抑えて出てきた私に、エメーシャは心配そうに声を大きくする。

 

「そんな我慢をしてまでっ…」

 

 頭がズキズキして、足元がふらつく私を、エメーシャは小さな肩を貸して支えてくれる。

 滑らかな肌の女体とフィットする心地よい感触に、私は快美感を覚える。

 この快い感触は、感覚をオフにしてると味わえない。

 

 そのままエメーシャは私をベッドまで運んで、そっと寝かせてくれた。

 私の隣に座って心配そうにのぞき込むビキニアーマーの美少女。

 エメーシャの挙動はベッドに誘われてるようで、欲望が頭をもたげてしまう。

 

 エメーシャは、慰めのつもりか、ずっしりと金貨が詰まった袋を見せる。

 

「Dr.マッドネスのおかげで、懸賞金もこんなに…受け取ってください」

「懸賞金か。私には、生活する以上の金はいらないだろうな」

「そんな、せめてお金ぐらいは受け取ってください」

「それよりも、エメーシャ君の身体でお礼をしてもらおうか」

「うう…お金よりも、私でないと、ダメですか?」

「そうとも。私にとっては、エメーシャ君が、宝物のような価値があるのでね」

「私が?」

 

 信じられない、と首をかしげるエメーシャは、サファイアの瞳を丸くし、金糸を編み込んだようなロングヘアを揺らめかせて、肌は真珠の輝きを見せている。

 私からすれば、掛け値なしの美術品に近い憧憬を感じる美少女なのだ。

 

「私が身を捧げれば、それでお礼になるのですね?」

「ああ、そうしてくれれば、全面的に協力しよう。今回私が傷を負いながら勝ったようにね」

 

 怪我の功名、とはこのことで、真面目なエメーシャは傷を負った私に、自分の肉体を供してくれるつもりだ。

 こう素直になってくれるなら、怪我してよかった。

 

 私が欲しい戦いの報酬は、エメーシャの肉体だけ。

 名誉の負傷に応えて、精一杯の奉仕をしてもらおう。

 





酒場での勝利宣言を有言実行、ボス級魔物の群れ2つが相手でも、二人で十分過ぎました。
決着を見るに、ずっと二人で組んで戦ってたら、もっと速かった気がする。

エメーシャのおっぱいポロリを見て一番力が出るのは、それがDr.マッドネスの原動力になるからです(笑)
ヒロピンが力になる主人公って何なんだ。

エメーシャは天使の姿慣れてませんが、早くも周りからは正義の美少女天使様と認識されて、嬉し恥ずかしといった心境です。
ヒロインが守った人から心救われるシーンいいよね…。
そして、対照的に態度のデカさはぶれないDr.マッドネス。

次回は、エメーシャに性的な意味で身体を張ってもらうことに。
手コキに加えて新たなプレイも仕込むことに…。


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