※この作品はR-18です。

いやし屋 なきり   作:ナルキケーネ(ハーメルン支店)

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いやし屋 なきり ~背中・脚・お尻~

 あやめに手を引かれて浴室から出た俺は、ふわふわのタオルで身体を隅々まで拭いてもらった。さすがに腰タオルの下はセルフで済ませることになったのだが……股間をタオルで弄る俺は、またしてもあやめの熱い視線の的になっていた。

 

「……あ……人間様、あの……ちょっち、目ぇつぶっててくれる……?」

 

 やっぱり裾丈が足りない着物に袖を通し……眉をハの字に歪めたあやめ。彼女に従い、親指を立てると……するりと目隠しをほどかれた。

 

 そういえば、視界にうっすいベールをまとわせていたのは、あやめが着ていた衣装の一部だった。そのおかげで、お風呂奉仕をしてくれるほぼ全裸のあやめをじっくりと眺められてしまったのだから、なかなかに罪深い。

 

「……よいしょっ……。ごめんね、もう大丈夫……だと思います……たぶん……」

 

 そこまで光の眩しさを感じない世界で目を開けて、再びセンシティブすぎる和装に包まれたあやめを見て……股間をムズつかせながら、曖昧な答えの理由を思い知る。

 

 あやめの服はダボダボというか肌を隠す気がまったくないため、帯があろうとなかろうと、露出の度合はほとんど変わらないのだ。

 

「……や、やっぱりだいじょばないですねこれは……! 人間様、あんまり見ないでね……!? 『手遅れ』とか言ったら怒っちゃうかもしれないぞ……!?」

 

 あやめは苦々しく笑ってから、お尻が見えてしまいそうな裾を引っ張り、濡れて微妙に肌色が透けていたフンドシもどきを密着していた肌から引き剥がした。

 

 そこに居るのが本人であると気づいてから、その細かな仕草から滲む繊細な感情が気になって仕方ない。これは、夢やAIなんかには真似できない生命の輝きだった。

 

 アイドルであるはずのあやめが、なんでそんな格好をしてここに居るのか――そもそも、どうして『俺』を相手にしているのだろう。

 

 わからないというよりも、因果関係が理解できない……そうまとめるしかない、奇妙にすれ違う情報と事実の交差点で、頭が問題解決に集中しそうになる。

 

 そんな無粋な男を咎めるように、あやめがツンツンと腕をつついて、小さな布切れを俺に渡してきた。

 

「に、人間様も、これを穿いてね……。施術が終わった後にもう一回シャワーして、それから身支度になるから……」

 

 手の平に収まる小さな何かを広げてみると、そいつの全貌が明らかになる。エグイ角度で布が狭まり、ほとんど紐のような紙パンツがそこにあった。

 

 メンズエステ自体は初めてではないが、このパンツの小ささは未体験だった。あやめを待たせないためにも、困惑に震える手で穿いてみるが……お尻を覆うはずの部分は谷間にすっぽりと挟まってしまい、まるでどこかの民族衣装のように陰部しか隠れない。

 

 陰嚢がギリギリで覆われているが、少しでも動くと、バスケットゴールを通ったボールのようにアレがボロン!とはみ出てしまいそうになるほどだ。

 

 出歩くには危険すぎるパンツと腰に巻いたタオルのみの格好で、「……大丈夫かな……? あれと、これをして……それで……」とブツブツ呟いていたあやめの肩に手を置いた。

 

「あふぁっ!? なに!?なんですか!?セクハラですかッ!?すぐにケーサツ……あ、パンツ穿けた……? そっか……穿けちゃったか~……!!」

 

 視線をザブザブと泳がせたあやめが、咳き込みながらよろめいた。その細身な身体を慌てて支えると……あやめがボッと顔を赤らめて、すぐに離れてしまう。

 

「あ、ありがと……えっと、それじゃ……お部屋、もどろっか……! そう、部屋に戻ります!!」

 

 あやめはそそくさと一人で通路に出た――が、「あははっ!なんか余ひとりで行っちゃったんだけど!」と笑いながら戻ってきて、俺の手をそっと握り直して誘導を始めた。トツトツと床板を鳴らす足はどこか不安定に動いており、いつ転ぶかわからないほどに浮ついていた。

 

 あやめらしい、ちょっと抜けたところに温かな慈愛をくすぐられながらも……チラチラと着物の裾から見える、丸っこい尻たぶのラインにドキリとする。

 

 ……このパンツ……股間に少し熱が宿っただけで、チンのポジショニングが劣悪になってしまう……。あやめに隠れて、こっそりと位置を正そうとするが、歩いているだけで微妙にズレてしまうほどに面積が足りなかった。

 

 せめて勃起だけは避けようと、あやめの美尻から視線を外す。そのまま仕事のことを考えていると、部屋に戻る頃には不埒な欲望は収まっていたが――。

 

「……じゃ、人間様……そのお布団に、うつ伏せで寝っ転がってくれる……? あと……タオル、取ってもらって……」

 

 ――これから始まるだろうサービスに、情欲せずに耐えなければならないことを考えると……なかなかに絶望的だった。

 

 俺は男としての原罪のような唾を呑み下し、あやめの言葉に従う。すべすべのプレイマットではなく、タオル地の布団と枕の抱擁感がなかなかに心地良かった。

 

「……よしっ……がんばるよ……! 人間様のための……〝お返し〟なんだから……!」

 

 あやめがペチペチと頬を叩いて、靴下を脱ぐ。それをきれいに折りたたんでから、男の背中に身を投げ出すように跨り……ぷにゅん♡と程良い肉感に満ちた下半身を密着させてきた。

 

 以前行った店では、たしか大きなタオル越しにマッサージをされたような記憶があるが……あやめは、少し汗ばんだ温かい素肌を、むりゅんむりゅんと惜しげもなく擦り付けてくる。

 

「むむ、お風呂で触ってたときからわかってはいたけど……なかなかしっかりガッチリなカラダ付きだな……! 人間様、普段から鍛えてるの?」

 

 あやめは興味深げに俺の肌を触り、筋肉の凹凸に指を這わせてきた。そのくすぐったい感触は、背後という警戒すべき部位を撫で回しているというのに、嫌に感じることはまったくなかった。

 

 ストレス解消のためにジム通いをしていることを伝えるが、内心ではそんな余裕はなかった――背中の中心には、もっちりとした弾力のお尻がたわんで、潰された団子のようにトロリと張り付いていたのだ。そして……つるり、ぷるり……♡と瑞々しくてなめらかな感触の柔肌が、凹凸に合わせてピットリと吸い付いた。

 

 ……男女の性差は残酷なほどに開きがあって、ぴったりと噛み合うものらしい。自分に無いものに触れて、感じて……逆に、自分にあるものを強く感じるような……そんな、原初の理に触れた気がした。

 

「余、けっこう軽い方だとは思うんだけど……重たくない……? あ、『重い』って言われたらさすがにショックなんで、ちょっとね、オブラート的なアレを用意してもらえると助かるような感じもあるんですが……?」

 

 ムチムチっ♡むにゅりっ♡ あやめが身体を揺らすたびに形を変える、二つのまんじゅうの感触を堪能しながら、ちょうどいい重さであることを伝える――のだが、そんなことよりも気になることがある。

 

 この魅惑の肉厚でフワフワなお尻がダイレクトに触れて、汗を潤滑油にしながら優しく擦れるこの感覚……たしかにあやめは、ほとんどノーパンに近い状態だった。あの出来損ないのフンドシみたいなペラ布は、本当に、股間の前で垂れ下がっているだけのドスケベカーテンなのだ。

 

 ……つまり……もっちりとした尻肉の間にある、このプニプニとしながら吸着してくる温かい膨らみは……おそらく、あやめの……。

 

 …………なるほど……〝つるつる〟らしい……! イメージ通りというか、なんというか……股間に電流が走るほどに官能的で、しっとりと柔らかい衝撃だった……。

 

「……人間様、なんか腰がもぞもぞしてるけど大丈夫……? やっぱり、余が重たいんかな……?」

 

 そう聞いたあやめの不安をすぐに取り除き、腰の怪しい動きを自重させようとする……が、それは叶わなかった。あやめの潤いたっぷりなぷにまんを堪能して、股間に溜まる性の脈動を抑えることなどできなかったのだ。

 

 あやめは不思議そうにこちらの反応を見ていたが、「んぁー……重たかったり、痛かったりしたらすぐに言ってね?」と続けて、手を添えた肩口を強めにマッサージし始めた。

 

「ん……♡よい、しょっ……♡ はぁっ……ん、んっ……♡ どうかなー……? こことかぁ、気持ちいいですかー……?♡」

 

 あやめのマッサージは、指で揉むだけでなく手の母指球でも押し込むような、腕と体重まで使う本格的なものだった。

 

 傷みやすいスジは指の腹で優しく擦って老廃物を流し、頑丈な筋肉はグリグリと手首でこねるように刺激をしてくる。

 

 力加減も程良く、身体の内側まで心地良い圧迫感が届いている。雪柳のように細やかな腕や白魚のような指からは想像できない、しっかりした圧によって……肩甲骨を左右に揺さぶられ、筋肉のコリを優しくほぐされる。骨と筋肉が余計に張り付いている部分を優しくほどいて、重たい殻を剥ぎ落としてくれるような解放感に満ちていた。 

 

 あやめはその見た目やイメージに反して腕力が強く、腕相撲も強かったように記憶している。聞いていた知識を自分の感覚で味わう新鮮味は……一見以上の価値があるらしい。

 

 この、自分で触れない部分を力いっぱいに揉まれる気持ちよさは、人にやってもらわなければ感じられない快感で……女性社員にオススメされた高級エステで受けたオイルマッサージよりも……た、たまらん……!

 

「んしょっ……ふふ、あはははっ……♪ 人間様さぁ、さっきからうんうん~って可愛い声が漏れてるぞ~……♡ ちゃんと気持ちよさそうだな~……よかったよかった……♪」

 

 肩甲骨の下部分を、ぎゅっ♡ぎゅっ♡とパン生地のように優しくこねられ……背中のガチガチに固まっていた中心部分を、ぐりゅ♡ぐりゅっ♡ぎゅんっ♡とほじくるように揉まれると……もう声を抑えることなど不可能だった。

 

 先ほどまであやめのノーパン股間で温まっていた患部を、指が食い込むほどに深くまで揉まれると……絶頂よりもたまらない幸福で満ちて、じんわりと全身に広がっていく。

 

 デスクワークや打ち合わせで固まったコリが、少しずつほぐれて……あやめの体温がとろりと浸透するような、甘美すぎる気持ちよさだった。

 

「ふんふん、イイ感じみたいですねぇ……♡ それじゃあねぇ……人間様のたくましいカラダ、オイルでひたひたにしちゃおうかなっ……ふふっ……♡」 

 

 マットレスの脇にあったウォーマーからオイルを取り出したあやめが、ぴっとりと背中に手指を吸い付かせて、オイルを撫でるように塗り広げていく。オイルの香りは薄めだが、あやめの甘い体臭がより際立つような華やかな空気が部屋中に満ちた。

 

 温かくてくすぐったい感触に侵食されるように、俺の身体が癒やしの雰囲気に包まれる。三大欲求を満たすだけでは足りなかった、自分に欠けていたものが埋まっていくような……脱力感に似た、スキンシップならではの気持ちよさに充実感を覚えた。

 

 首筋の柔らかい部分をずるりと波打たせ、肩甲骨と筋肉を浮かせるようにスナップを利かせ……あやめは既に汗ばんでいた脇の下まで、遠慮なく触ってくる。

 

「わっ……びっくりした……! 人間様……んふっ……♡ 腋の下、めっちゃ弱いんだな……♡ うりゃうりゃ~っ……♡」

 

 くすくすと小悪魔……いや、小鬼神チックに笑いながら、あやめは背中に抱きつき、ぷにゅぷにゅ肉感の乳房とお腹を押し付けて、俺の腋の下を弄り続けた。

 

 オイルを追加して、「ここかぁ……?♡ ここ、好きなんだねぇ……♡」と、弱点のくぼみをカリカリと指先で揉み撫でる。

 

 上に乗られているだけでまともに抵抗できなかった俺は、身をよじって気恥ずかしいくすぐったさに耐え続けた。亀のように身体を丸めようとすると……あやめは、脇腹をぷにぷにとつまんでくる。

 

「うむうむ、おやおや……? お腹はね、ちょっとぷにーっとしてるかもですね……ちゃんとモミモミして、悪い脂肪を燃やさないとなっ……えいっ♡えいっ……♡」

 

 すっかり手玉に取られた俺は、腹部に手を差し込まれ……運動をしてもなかなか脂肪が抜けないお腹を手でもみくちゃにされ、脇腹を二の腕で撫で回される。

 

 もう、上半身を襲う微弱な刺激の嵐に耐えながら、情けなく喘ぐことしかできなかった。

 

「ふふっ……♡ おなか、ちょっと休憩しよっか……?」

 

 ぜえぜえと息を切らした俺の脇腹をぺちょぺちょと撫でて、あやめが背中からお尻を滑らせる。にゅるにゅるとオイルを塗りのばしながら、俺の腿の裏にもっちりとした弾力を吸い付かせて足を抱きかかえた。

 

「次は、足ね……♡ 人間様のガッチリした身体を支えてる足君を、た~っぷり癒やしてあげような……♡」

 

 膝を畳んで上向いた足を、あやめがギュッ♡と抱き締める。太腿に三角締めをするように密着し、女の子のオイリーな柔肌で男体を癒やしながら……ふくらはぎの攣りやすい部分や足首のスジ、スネの横側の血流を良くしていった。

 

「んっ……んっ……♡ 人間様、脚はけっこう……ギシギシだな……? こことか、キきそうじゃない……?♡」

 

 あやめは、掴んだふくらはぎの下部を両親指でグリグリと揉み流す。引き締まりが足りない肉を波打たせ、にゅりにゅり~っ♡と溜まった老廃物が押し出されていく。

 

「それと……足の先も、ちゃんとモミモミしようなっ……♡ デスクワークばっかりだと、どうしても運動不足になっちゃうから……よい、しょっ……♡」

 

 ふくらはぎに、ぷにゅり♡と胸を押し当てて――足裏に指を食い込ませ、足ツボよりもゆるやかな指圧を加えていくあやめ。せっかく時間をかけてキレイにした指の隙間を、オイルでぬちゃぬちゃっ……♡と握り擦ってから、指の付け根や土踏まずまで、余すところなく、ゆったりと刺激する。

 

 あちこちのツボを刺激する力加減がこれまた絶妙で、痛みと気持ちよさが1対9の比率で混ざり合い……思わず眉根を寄せて息を漏らすほどの快感を生んでくれた。

 

「んしょ……よいせっ……♡ 人間様、足の裏もすっごい凝ってるな……♡ 土踏まずをヤると、すっごい唸るけど……そんなにきもちいいのか……?♡」

 

 くすくすと笑ったあやめは、俺の反応を探りながら最高の快感を生み出し、俺専用の密着エステを続けてくれた。足裏への施術を終えてから、反対の脚もしっかりと揉みほぐして、解放した両脚をぱたりと寝かせた。

 

 すっかり脱力した俺の太ももを抱きかかえて、股間が鈍角になるように横まで広げる。「すー……はー…………♡」と深い深呼吸が聞こえたと思えば……あやめは、むっちりとしたナマ脚で太ももを挟んできた。

 

 女の子の柔らかさをたっぷりと詰め込んだ強い肉感が脚を捉える。下に差し込んだ脚がターゲットを固定し、もう片方の脚が、にゅりにゅり~っ♡とワイパーのようにオイルを塗り広げてくる。

 

 ジューシィな太もも、少し硬さがあるのに柔らかい膝、もちもちのふくらはぎ、刺激的な足首……見えていないのに、あやめの脚がどう当たって、どう絡んでいるのか……簡単に想像できてしまう。

 

「……んっ……ぁっ……♡ これ、恥ずかしいね……それに……っ……♡ ちょっと、たいへんで……はぁっ……♡」

 

 あやめは吐息を漏らしながら、すりすりと汗ばむ肌を交わらせるマッサージを続ける。ストロークが大きすぎるのか、時折、太腿の裏にくにゅっ♡とした違う感触のモノが当たっていた。

 

 それは、濡れた花びらのように薄くて柔らかい……妄想を掻き立てる瑞々しさが、俺の下半身の近くで乱れ咲いていた。

 

 あやめの肌から、俺の尻にぽたりと汗が滴り落ちた頃に反対側へ移行する。再び愛を語らう人魚のように足を絡めて、蜜状にとろけたオイルを官能的に塗り広げる。

 

 ぷにぷにでもっちりとした肌とお肉の感触でもみくちゃにされ、射精よりも優しくて浸透するような快感に見舞われた。

 

 脚の施術を終えたあやめは、色っぽく乱れた呼吸を整えながら……とうとう、ほとんど丸見えの臀部に手を添える。

 

「余も最近知ったんだけどね……ずっと座ってると、お尻が凝るらしいんだ。デスクワークばっかりの人間様のお尻も、きっと疲れてるだろうから……ゆっくりほぐそうな……♡」

 

 あやめは大量のオイルを尻に垂らし、手の平全体で尻たぶをこねるようにマッサージしていく。

 

 大殿筋というのだったか……ヒップを支える大きな筋肉に触れるほど、あやめの手指が食い込んで、コリコリに固まった筋線維を一本いっぽん、隙間を空けるように繊細にほぐしていく。

 

 ほぼ全裸の女の子に密着され、お尻を揉まれる経験は普通の風俗では味わえないことだろう……性感には乏しいが、これはこれで、癒やしの力がとても強いものだ……。

 

「……お、男の人のお尻ってさ、意外と柔らかいんね……。もうちょい、こう……カチカチな感じかと思っとったよ……。少しずっしりしたおっぱいみたいで、ちょっとクセになる感じだなっ……♡」

 

 ……下半身の運動を怠った影響が、思わぬところで出てしまった。こんなことなら、もっと鍛えておけばよかった。

 

 そんな後悔を知るよしもなく、鬼神様はふぅふぅと色っぽい吐息を湿らせて、お尻の内側にまで指を潜り込ませる。

 

 ぷりゅんぷりゅんと果肉を撫でてから、グッとお尻を割り開くように……指で尻肉を除けて、紙パンツが食い込んだ谷間をぐぱぁっと拡げてしまう。

 

 メンズエステでここまで攻めた施術はするのだったか――俺の疑問に答える人はいなかった。そして、心と頭をトロトロにほぐされかけていた俺には、そこまでのことを考える余裕もなかった。

 

 溜まったオイルが谷に流れる沢となり、引き伸ばされた肛門に触れて、ビクリと男体を震わせる。

 

「あららっ……オイル、ちょっと多かったんかな……? ん~……それなら……ちゃんとスリスリしないと、もったいないからなっ……♡」

 

 ――にゅちゅるんっ♡ あやめの指が、誰にも触られたことがない秘境に滑り込んできた。ヌルヌルに濡れた尻の谷間をこそぐように撫でて、俺の身体を無様に震わせる。

 

 たわんでいた皺を一つひとつ伸ばすように、溝の間に指を這わせて入念にオイルを塗りたくる。谷の底に溜まったオイルが肌に染み込むほど、ねちっこく、しつこく触られており……潜り込む指が会陰の膨らみまで撫でているのだが……普通に見えているだろう肛門部分には一切触れてこなかった。

 

「ん、ふっ……♡ ここ、コリコリしてて……ちょっと違う感触だな……♡ 人間様、もしかしてさぁ……ここ、も……凝ってるのかなぁ……あははっ……♡」

 

 たまたま触れていただけの会陰を、くちゅっ♡ぬちゅるるっ♡とわざとらしく弄られる。そこはキワドイなんてレベルではなく、もうほとんど陰嚢に触れてしまうようなスキンシップであって……股間に溜まっていた熱が、一気に膨張した。

 

 圧迫されている陰部のポジションが悪くなり、少しだけズレてしまう。それをなんとか直そうともがいていると……。

 

「……んっ……♡ これは、ちょっと……アブないかもですねっ……♡」

 

 ……あやめは意味深にそう言って、尻肉の陰を撫でていたマッサージを止めてしまった。

 

 それもそのはずだろう、ここは射精を促すようなサービスを提供する店ではないのだから……まあ、仕方ない。

 

 しかし……『もしかして、ペニスも触ってしまうのでは……?』という淡い期待をした男根が、自重に諫められながらもビンビンと苛立つように脈打ち、衝動の解放を求めて暴れてしまう。

 

 性感の期待に我慢弱いところは、学生の頃から何も成長していないように思える。他の部分が大人になったとわかるからこそ、この憎らしいほどの若さが……弄ばれている感覚と合わさって、ちょっとだけ楽しく思えてしまった。

 

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