※この作品はR-18です。

いやし屋 なきり   作:ナルキケーネ(ハーメルン支店)

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いやし屋 なきり ~鼠径部・仰向け・会陰~

 尻の谷間をオイルでぐちゃぐちゃにされた後、細指が紙パンツの隙間に入り込み……溝をなぞって腰側を撫でる。肉の膨らみを縁取るように、指先が大きな円を描いてくすぐるように臀部を癒やしていく。

 

 張り出る尻肉を支える、腰との繋ぎ目にあるコリコリとしたツボを親指で押し込まれると……背中がビクンと跳ねるほどの快感が走り抜けた。

 

「あー、ここがイイんだぁ……♡ なんだっけ……ほーこー?ってツボだったかなぁ……? えー……ごめん、わかんないっ♡あははっ♡」

 

 あやめはおどけながら尻ツボを入念にほぐし、俺の身体から大量のイケない汗を押し出した。オイルを足して、ほぐしが偏らないように再び全体を揉み撫で……尻たぶを持ち上げるように、深いところにあるツボを刺激する。

 

 じんわりとした、心地良いばかりの気持ちよさ。弱いところを弄ばれるのもいいが、こうして静かに受けられるマッサージの癒やし力は、どんな快感を束ねても比べられない良さがある。太腿に女の子の温もりを感じられるのがまたよい……。

 

「人間様、ここ気持ちいい……? 痛かったら言ってね……?」

 

 ……このキワドイマッサージをしてくれているセラピストがあやめという、世界中で最も幸福な甘美を味わっている。その事実が、心の奥底までこびりついていた焦燥を温かく湿らせて、ゆっくり、優しく剥いでくれるようだった。

 

 あやめに見えるように親指を立てて、恍惚のため息を漏らす。俺の意を汲んでくれたのか、あやめは「……よかった……♡」と胸を撫で下ろしたようだった。

 

「余さぁ、男の子のエステについていっぱい勉強したから……人間様、すっごい気持ちよさそうにしてくれて嬉しいな……♡ 余もどんどん楽しくなってきて……あ、最初からちゃんと楽しかったんだけどもね……ふふっ……♡」

 

 恥ずかしい話だが……俺はあまり、人と関わるのが好きではない。ただ……この着飾らないあやめとの他愛ない雑談は、すらすらと言葉が出てくるほどに心が受け入れてしまう。まるで、配信を見ているときにコメントを拾ってもらったときのような……あのアドレナリンが湧くような幸福感が、ずっと続くような……そんな温かさに満ちていた。

 

 ゆったりとした時間をかけて、あやめは臀部への施術を終えた。それから、一つの大きな深呼吸を挟んで……にゅるり……♡と布団に包まれていた鼠径部を撫でる。

 

「……人間様……腰、ちょっと上げてくれる……?」

 

 背後から聞こえた、あまりにも色っぽい声に思わずドキリとする。先ほどまで、あんなにもほんわかとした癒やしの時間を過ごしていたというのに……とうとう、メンズエステの神髄に触れてしまうらしい。

 

 少しぎこちない動きで、迷いながらも……脚を開き、わずかに腰を上げる。ちょうど、あやめがマッサージをできるぐらいの小さなトンネルを開通させた。

 

 ……尻へのマッサージが長くて助かった。脚を擦り合わせられていたときは完全に勃起してしまっていたのだが、リラックスできたおかげで怒張は少し収まっている。この半勃ち状態なら、陰茎が大きい人のように見えるだろう。

 

「んっ……♡ ふ、ぅ……ふぅっ……♡ んーっ……よい、しょっ……♡」

 

 少し浮いた腰の下に、あやめの細腕が潜り込む。にゅりんにゅりん♡ずりゅんっ♡と、あやめのぷにぷにした感触が鼠径部を這い回り、かなりディープなマッサージを施していく。

 

 脚の付け根と股間の肉壁をほじくるように、手柄杓で溜めたオイルを脚の隙間に注ぎ込み、股のトンネルの壁に塗り広げる。ひねりを加えて、腕の筋肉とほのかな脂肪をしならせて、ぬちゃぬちゃっ♡と男の肌溝にぴっとりと柔肌を吸い付かせてきた。

 

「んふっ……♡ 人間様、鼠径部めっちゃ弱くない……?♡ お尻がプルっプルになっとる……っ……♡」

 

 あやめが噴き出した笑声で、快感に飛ばされていた理性が戻ってくる。自分が必要以上に腰を浮かせて、あやめに向けて尻を突き出している痴態を自認した。

 

 おずおずと腰を下げようとすると、あやめが「あ、下ろさんでいいよ……♡ 人間様、こっちのが好きみたいだから……♡」と股間の側面を指でくすぐった。

 

「……んーと……ほんとは、エッチすぎるからやめとこうと思ったマッサージなんだけど……そんなに可愛く『もっともっと~♡』って言われたらねぇ……しょうがないですね~って……ふふっ……♡」

 

 上機嫌なあやめは俺の腰を抱き上げて、カエルのように広げさせた脚の隙間に、自分の両膝を差し込んで俺の腰をさらに浮かせる。テカテカの尻肉にオイリーなハグをして、ぷにゅっ♡と乳房を押し付けた。

 

 その弾む声色から、あやめもエステの施術を楽しんでいるように聞こえる。これは風俗にハマっている男にありがちな勘違いなのかもしれないが……メンズエステでここまで攻めてくれるのは、少なくとも塩対応ではないだろう……そう信じたい……。

 

 あやめは密着したまま、脇腹から腕を挿し入れて……にゅるるるんっ♡と前面から鼠径部に腕を滑らせる。股下まで潜り込んだ手指が陰嚢の横を撫でて、曲げた指先で股間のキワをほじくり……オイルの糸を引きながら戻っていく。

 

 前面が終わったかと思えば、休まずに再び尻側から腕が侵入してくる。先ほどよりも腕が深く入り込み、ややぷにったお腹をでゅるんでゅるんと撫で回す。

 

 陰部と脚の付け根の間に腕全体を押し付けて、力を込めて擦っているのでマッサージっぽく感じなくもないが……お腹に触れそうなほどに反り返り、跳ね回る剛直を強調するような動きにしか感じられない。

 

 お腹のくすぐったさと合わさり、羞恥心と性欲が混ざって、全身がペニスになったかのように震えてしまう。

 

「よいしょ……よいせっ……♡ んっ……ふぅ、ふぅ……♡ 動画だと、簡単そうに見えてたけど……これ、けっこう疲れちゃうな……♡ はぁっ……♡あ、んっ……ん~っ……♡」

 

 触手のように激しくうねる腕が這い回る。その回数を重ねるにつれ、あやめの腕は動きの精度を落としていく。

 

 腕に無駄な動きが増え、ブレが激しくなり……もちもちの二の腕に塗られたオイルが、にゅるにゅるっ♡ずりゅんっ♡と陰茎を淫靡に濡らしてしまった。

 

 やや雑になったドレナージュのせいで、もどかしすぎる欲望が煮えたぎって、腰が大きくビクつく。その動きがあやめのマッサージと重なってしまい、小さすぎる紙パンツがズレて……ブルンっ、と陰茎が露出してしまった。オイルで肉竿を滑ったパンツが、勃起の角度を正すように根元に引っ掛かる。

 

 世間的にはもうオジサンと呼ばれる年齢に至っているのかもしれないが……今の俺は、あやめに密着されて、どうしても興奮を隠せない若人でしかなかった。

 

「……ぁっ……♡ ちょっと、もぉ~……人間様が、くねくね動くからっ……♡ そういうのダメって、言ってるのに……♡」

 

 あやめは露出して妖しくテカっていた陰茎に気づいたようだが、マッサージの手を止めることはなかった。丸出しになった男根のすぐそばを指が攻めて、二の腕が竿の側面をぷりゅぷりゅと撫で回す。

 

 ――ごめんなさい。羞恥心と申し訳なさで震えた口から、情けない言葉が勝手に出てきた。

 

「ん~……♡ まあ、ね……故意じゃないから、セーフだし……生理現象、だもんね……♡ 人間様のために、男の子のカラダについてたくさん勉強したから……わかっとるよ……♡」

 

 あやめは小さく笑って、尻に抱きつきながら鼠径部の血流をさらに良くしてくる。深いストロークのせいで、両腕で亀頭を挟むように……にゅちゅるるっ……♡と〝偶然〟の密着を生んでいた。

 

 ……これはもう、ペニスへの愛撫なのでは……? そう思うほどに、これまでとは明らかに異なる『もどかしいのに直接的すぎる快感』に満ちていた。

 

「……はぁっ……はぁっ……♡ 人間様、カチカチになってるね……っ……緊張、してるの……?♡」

 

 吐息交じりに意味深なことを言うあやめのせいで、頭と股間で衝動が爆発しそうになる。今すぐに、あやめのムチムチな脚に陰部を擦り付けて、ドロドロに煮えたマグマを〝暴発〟したかった。

 

 同意書にも、射精を禁ずる文言はなかったはずだ。アレを出してしまっても、違反行為には当たらない……首筋から垂れたイヤな汗のヌメリを感じながら、腰を動かそうとするが……あやめの手足で腰全体をホールドされているため、野性的に腰を振ることができなかった。

 

 しかも、あやめの腕と手指はキワドイところを繰り返し撫でるばかりで、射精を促すような動きはしてくれない。股の隙間から完全に勃起したイチモツが見えているのだろうが、それを見なかったフリをするように、俺を癒やすためにマッサージを続けていた。

 

 少しずつ、鼠径部を這い回る腕の刺激にも慣れてきた。陰部を撫でる性感よりも、肌をすべる柔肌の快感の方が強く得られるようになる。自然と、爆発しそうなまでに膨らんでいた衝動はゆっくりと冷やされ……萎えるというより、治められるようなかたちで荒魂が鎮められた。

 

 ……不思議なことに、このゆっくり、ゆったりとした性欲の鎮火は……ヌキなしへのガッカリ感はなく、逆に潔い気持ちよさを感じさせてくれる。むしろ、射精や絶頂のことを考えずに済むからこそ、この密着感とマッサージを純粋に楽しむことができるのだろう。

 

 最高潮まで膨らんでいた勃起は、4分の3ほどの大きさまでしぼんでおり、このまま自然消滅するように思えた。

 

「あはっ……♡ ナニがとは言わないけども……ガマンできて偉いぞ……えらい、えらい……♡」

 

 あやめはお尻をヨシヨシと撫でてから、模範囚を肉の牢屋から解放する。少し冷えた背中をホットオイルで再び温め、強くこねるように上半身の老廃物を押し流してから――。

 

「それじゃ、仰向けになろっか?」

 

 ――さらなる極限を求めて、絞首台への道を開いてしまった。ここで終わりではなく、さらに深い罪を重ねていかなければならないらしい。

 

 ……仰向け……? そんな姿、今の状態で晒せるわけがない。治まりつつあるとはいえ、まだ陰部には滾る熱が灯ったままなのだ。

 

 俺が気まずい沈黙と硬直を保っていると、痺れを切らしたあやめが「もー、わがまましないのー!あおむけ!!」と鬼神の腕力で俺の身体をひっくり返す。

 

 濃厚な密着ドレナージュで脱力した俺の抵抗など、まるで意味を持たなかった。身体の位置を調整され、足をわずかに開かされ……ひゅわっ……と禁断の爽快感が股間をかすめ抜けていく。

 

「……ぅ、わっ……♡ あははっ……ねーぇー……♡ ちん……人間様ってば……もぉ~……♡」

 

 先ほどから状況は変わっていない――つまり、紙パンツは完全にズレたままで、ズル剥けになっていた勃起がビンビンと天井を衝こうと息巻いていた。

 

 ピンクの粘膜を露出させたペニスを凝視して、すぐに視線を逸らしたあやめ。彼女は恥ずかしそうに笑い、八重歯を覗かせ……こくり、と小さく喉を鳴らす。

 

「……ふぅ……♡ どこがとは言わんけどさ……おげんき、ですねっ……♡ あははっ……♡」

 

 あやめは『仕方ないなぁ』と言わんばかりに理解を示して微笑み、トロンと蕩けた視線で勃起を眺めていた。

 

 あやめにとんでもないものを見せてしまっている――その罪悪感と背徳感が、ほぐされた心の中でぐちゃぐちゃに混ざり合う。身体まで混乱しているのか……あやめにチラチラと視姦される勃起が、ピンピンと反応してしまう。

 

「……欲しがっても、だーめっ……♡ これは……エステ、なんだからな……ふぅーっ……♡」

 

 膨れ上がって鎌首をもたげる亀頭を、生温かい吐息がそよいで咎める。彼女なりのサービスのつもりなのだろうか……股間に顔を寄せて、薄く濡れた赤い花びらで神木のふもとを彩らせていた。

 

 グロいペニスと、可憐すぎるあやめ。対照的な二つが並び、俺の脳細胞を破壊するほどの興奮を湧き上がらせる。

 

 熱く湿った吐息が、陰部の深いところまで入り込む……その生殺しの微弱な性感に悶えていると、あやめが俺の脚をグッと押して左右に割り開かせる。

 

 おっぴろげにされ、既に癒やしの世界から浮いてしまったグロテスクを晒すように開かれた鼠径部。その股間のキワに指が差し込まれ、すりすり♡コリコリ♡とディープなリンパを刺激されていく。

 

「マッサージです……! これはね……ここに溜まっているリンパを流す……マッサージなんですよ……っ……♡」

 

 指先で円を描くように。固まった筋肉を伸ばして、揉みほぐすように――ギリギリ陰部ではないが、デリケートすぎるゾーンを遠慮なく撫で回された。

 

 ギュッと狭まった指先で、股の肉の奥に眠る表に出ていない〝勃起の芯〟をこりゅこりゅっ♡と揉みほぐされ……栄養を与えられた大樹が歓喜に揺れ踊る。

 

「んふっ……♡ ちょっと、人間様ぁっ……わざとやってるでしょ……!」

 

 あやめが発情した俺に罰を与えるように、脚の付け根にあるツボに、内側から強めの指圧を加えてきた。

 

 走り抜けた鋭い痛みが、股間にしつこく残る粘っこい興奮と溶け合って……なんとも言えない性感に変わっていく。当然のように悦び散らかすド変態の肉欲に、あやめは「むぅ……逆効果だな……」と唇を尖らせていた。

 

 このまま続けて股間を弄ぶのは危険……そう判断したのか、あやめは鼠径部のマッサージを終えて身体を起こす。そのままフンドシもどきを押さえて、俺の腹部にまたがり……ぴっとり……♡と秘部とお尻、太ももで俺を挟み込みながら、熱っぽい視線で俺を見下ろした。

 

 まるで騎乗位を迫る痴女のように淫靡に腰をくねらせて、くちゅり♡とオイリーな肌を鳴らし……そして、セックスを恥じらう乙女のように可愛らしく、下唇を口に含んでいた。

 

「……人間様のお顔……ゆっくり見るの、久しぶりな気がするな……♡ そもそも……ずっと画面越しに会ってはいたけど、顔合わせは初めてなんだけどさ……♡」

 

 あやめが、俺の名前を――配信サイトに登録していたハンドルネームを呼んだ。俺のことを認知している……そう受け取るしかないほどに、彼女が心を揺さぶってきた。

 

 年頃の乙女らしく、恋を楽しむかのようなはにかみを浮かべて……あやめは、ドギマギに満ちていた俺の手を取った。

 

 天上に向かってそそり立たせた腕をソフトに抱き、肩口から二の腕……前腕までを撫でるように上っていく。指先で太くて浅い影を描きながら、ゆっくりと体熱を流していく。

 

 まるで、俺の腕をポールに見立てて淫靡に踊るように……官能的なしなやかさで愛撫の波を揺らめかせる。南国の夜に聞こえた遠いさざなみを思わせる、とろみに満ちた波紋がじんわりと体内に響き渡る。

 

 オイルまみれになった艶肌を下から見上げると……トップス越しにツンと尖った乳首や、チラリとこぼれている膨らんだ乳輪まで見えてしまう。あやめの下乳は餅のように丸っこくて、立体的で、見た目よりも重たそうに見えるのが余計にエロティックだった。

 

 魅惑的すぎる下からの絶景から目を逸らす……自然と向かってしまうのが、俺の腹部にまたがって、にゅちにゅちっ♡と淫らな音を立てて触れ合う腰部分だった。

 

 濡れて肌色が透け、ふっくらとした恥丘や陰唇の陰影まで感じる秘部が視界の端に見える。その花園の色香をより堪能するために、顔を覗き込ませようとすると――。

 

「あ、こらっ、人間様っ……! めっ……だぞ……!!」

 

 ――ポキッと音を立てるほどの強さで、イタズラ好きなスケベ頭を押さえ込まれてしまった。

 

 俺がそれ以上の抵抗を試みないことを確認してから、あやめは再び腕の血流を助ける動きを再開する。くるくると上昇するサインポールに似た艶めかしい動きは、見ているだけでも癒やされるような不思議な魅力に満ちていた。

 

 上げ続けていたせいで疲れた腕を、あやめに寄せる――その細い鎖骨に手を触れ、指先をそっと引っ掛ける。

 

 少し硬いのに、すぐに砕けてしまいそうな脆さを感じさせるなだらかな隆起は、おっぱいやお尻の肉感よりも、あやめのここにある〝命〟を強く感じさせた。

 

「ふふん……いたずらっ子だな……♡ まーね、それぐらいなら……許してあげよっか……♡ 人間様だけのトクベツ、だからな……♡」

 

 調子に乗ったスキンシップを受け入れてくれたあやめが、いたずらに微笑んで腋窩をくすぐってきた。思わず乱してしまった腕であやめのおっぱいをぷるんっ♡と弾いてしまうが……彼女はからからと笑って許してくれた。

 

 両腕の老廃物を流しきったあやめは、俺の身体の上をにゅるりと滑って、両脇を膝で捕捉する。そして、首筋から鎖骨にわたるラインを指でほぐしていく。

 

「ん、しょっ……♡ よい、よ、よ~い……しょっ……♡」

 

 人体でも硬い部分をしっかりと指圧し、骨の継ぎ目で凝り固まった筋肉たちの緊張を融かしていく。

 

 リズムを取りながら力を込めているせいで、身体と乳房がふるふると揺れている……可愛らしくも淫らに揺れる夜の花が、鼻の奥をツンとさせるほどに色濃く香っていた。

 

 肩口までマッサージした後、あやめはおもむろに俺の視界を手の平で隠した。その奥で、ぴらりと濡れたフンドシが揺れて……一瞬だけ、あやめのお尻の谷間が見えた気がする。

 

 俺の顔上を跨いで、枕元に滑り降りたらしい少女が俺の頭を抱き上げる。むっちりと肉厚で柔らかい膝枕で包み込むと……むちゅるんっ……♡と汗とオイルで濡れた肉布団が、俺の顔全体をみっちりと覆った。

 

「んっ……はぁっ……♡ さっきから、ずっと見てたおっぱいだぞ……♡ お味はどうですか~……なんてなっ……♡」

 

 ぷにぷに感が強い、程良く熟した二つの果実が色っぽい果汁を滴らせる。身体が温まっているせいか、硬くしこった布越しの感触が頬や鼻をにゅりにゅりと擦って、脳内までもみくちゃにされているようだった。

 

 それに加えて、〝のび〟をした猫のように身体をしならせたあやめが、俺の腕をすりすりと撫でさする。エネルギーの詰まりを取るようにリンパを流しながら、凄まじい密着感でおっぱいスタンプを堪能させてくれた。

 

 これまた絶妙な、性感と快感の中間に位置する官能的な刺激が体温とともに浸み込んで……心に、純愛よりも熱くて、嫉妬よりも粘ついた生々しい昂揚感の火を灯した。

 

「んぁっ……あんっ……♡ やだ、人間様っ……お鼻、フンフンしないでっ……くすぐったいっ……♡」

 

 そう言われても……酸素とあやめの香りを欲する身体が、言うことを聞いてくれない。今の俺は、あやめのおっぱいに囲まれた鼻で、少し汗ばんだ肉果の濃厚な香りを堪能するだけの機械になりたかった。

 

 あやめの胸骨と、羞恥で加速していく鼓動を感じながら深呼吸を繰り返す。脳細胞で好意と幸福が破裂し、射精の瞬間よりも凄まじい満足感に包まれた。

 

「はぁっ……あ、んんっ……♡ ちょ、ちょっと……それは、だめぇっ……♡ そんなこと、されたら……マッサージに、集中できない……はぅ、んっ……♡」

 

 乳房やお腹を吐息でくすぐられたあやめが、小刻みに震わせていた身体を投げるように起こした。腕で胸を隠して「……ばか……♡」と可愛らしく睨みつけて、おっぱいサービスを終わらせてしまった。

 

「はぁ……ふぅ……♡ 余ばっかりじゃズルいから……人間様にも、恥ずかしい想いをしてもらおっかなっ……♡」

 

 ニヤリと笑ったあやめは、朱が差した肌から汗を垂らしながら布団上を這って、今度は俺の下半身の隙間に収まった。鼠径部に引っ掛かっているだけの紙パンツ――再び勃起した陰部は99%ほど見えている――に、そっ♡とたおやかな手を添える。

 

 完全に勃起してオイルでテカテカに光っている陰茎を細い目で眺めながら……あやめが唐突にフニフニと触り始めたのは……男の外部に露出した〝弱点〟だ。

 

「えへ……♡ なんかねぇ、ドクドクして重たくなっとるねぇ……♡ でも、これサービスとかじゃなくて……ちょっとね、ここ……失礼しますね~……♡」

 

 学生が指の上で文房具を弄ぶような手つきで、陰嚢にイタズラをしながら持ち上げる。そこを触るのが目的ではないらしく……あやめは、ふぐりの下に隠れていたスポットを親指でグリグリと刺激してきた。

 

「んっ……む~っ……♡ 人間様ぁ……ここ、ちゃんと洗った……? クラクラしちゃうぐらい〝濃い〟んだけど……♡ マナー違反じゃないですかねぇ……まったく……♡」

 

 ニヤニヤと真っ赤な頬を緩ませるあやめに勃起ペニスをガン見され、陰嚢を優しく持ち上げられ……その奥まで見られて、羞恥心を覚えるどころか男としての尊厳を破壊されるような、禁忌の解放感に浸される。

 

 あやめは俺の会陰を覗き込むようにして、顔を陰部のすぐ傍まで近づけて……すんすんと鼻を鳴らしていた。どんな効果があるのかわからないが、キンタマの裏をほぐすように押し込み、撫でさすり……会陰にある、ざらついた敏感な部分をマッサージする。

 

「しゅりしゅり、にゅり~……♡ ここにはね~、リンパが溜まってる……かもしれないらしいからなっ……♡」

 

 何もかもがふわっふわなマッサージ知識のうえに、たぶん間違っている……のだが……蟻の門渡りをなぞられるだけで、お尻の穴が勝手に締まるほどの気持ちよさを感じてしまう。しかもあやめは『どけているだけ』のハズのふぐりを、たぷたぷっ♡と手で遊ぶように刺激していたものだから……俺は、情けない喘ぎ声を漏らすことしかできなかった。

 

 風俗エステであれば、陰嚢のマッサージを終えたら限界まで張り詰めた亀頭を手で包み、陰茎をゴシゴシとしごいてくれる段階だろう。

 

 しかし、あやめが〝そういうこと〟をしてくれる気配はなく、ひたすらに甘いばかりの性感もどきだけを与えてきた。

 

 まるで、長すぎる前戯の前戯を重ねられて、焦らされ続けているようだった。頭が性欲一色に染まり、喉が獣のような唸り声を上げている。今すぐにでもセンズリをコキたいところだが……この部屋の中では射精は禁止されているし、あやめに見せつけるように自慰にふけるのは気が引けた。

 

 あやめの角に張り合うように、息巻いたペニスがビクビクと脈動し、快楽を欲して暴れ続ける。エロすぎる光景への動揺もあり、逃げるように腰を揺らしてしまったせいで……ぺたり、とあやめの横顔にズル剥けペニスを触れさせてしまった。

 

「……ぁ……♡ んー……いけないなぁ……それ、よくないですねぇ……♡ ポロリしちゃってるのも……ホントはダメなんだよ……?」

 

 鬼神様は余裕たっぷりに、オイルと我慢汁で濡れた頬を指でなぞり、色っぽく濡れた唇をにんまりと持ち上げた。

 

 その淫靡な雰囲気に、思わず唾を呑み下す。下半身に溜まったリビドーが最高潮を迎えて、今すぐに性欲を解放したい衝動に駆られた。

 

 しかし……鈴口をヒクつかせる亀頭を間近で見下ろしながら、あやめは陰部周辺のリンパだけを触り続け……少しずつ、そのキワドさを緩めていく。まるで、大輪の花火が咲いたばかりの夜空にパラパラと火の粉が漂っているかのような……輝かしく、美しくもありながら、どこか儚さを感じさせるマッサージだった。

 

 消化不良と落胆に男根が喘ぎ、怒張も萎みつつある……が、それよりも強い満足感と楽しさが心を支配している。メンズエステの風情ある快感……オトナな嗜み方を教え込まれるような、心地良すぎるクールダウンの時間を過ごした。

 

 勃起からゆるゆると力を抜いている最中に、どこからかキッチンタイマーのような音が聞こえた。

 

「……そろそろ、お時間なんで……これで最後になると思うんだけども……」 

 

 その言葉で、この夢のような時間の終わりが近づいていることを悟り、胸に虚しさの冷風が吹き込んだ。

 

 幸せすぎて熱いほどだった温もりとのギャップがあまりにもありすぎて、奥歯が軋むほどに悔しさが滲み出る。

 

 それでも、まだ少し時間が残っているらしい。あやめの言う〝最後〟はきっと、こういったサービスの定番である『望む場所のマッサージ』に違いないから……お別れ前に鼠径部の刺激を堪能したいところだ。

 

 あやめは俺の気怠い腰に跨り、もっちり肉感のお尻で陰茎を包みながら、上半身を抱きかかえて起こしてくれた。ほとんどハグ……というか対面座位のような体勢で、ノーパンの下半身が触れ合っている状態だった。

 

『こんなのもうほとんど風俗だろう』と野暮なことは言わない。俺は偶然訪れたハグのチャンスに便乗し、少女の肉感たっぷりのカラダの温もりと、むにゅうっ♡と潰れる乳房の甘美な味わいを楽しんでいると……あやめが、首に腕を回しながら瞳を覗き込んでくる。

 

「……人間様、ちゃんと約束守ってくれたから……最後に一個だけ……〝お願い〟を聞いてあげる……っ……♡ 今宵の余にシたいこと……なんでもよいよ……?」

 

「余だけにな♪」とお茶目に笑ったあやめが――色っぽく、意味深に目線を流してくる。その視線に舐められたところが、性的な刺激を感じるほどに……濃厚な性の香りが漂った。

 

 

 

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