※この作品はR-18です。

アルビノロリ修道士+‪α‬ 露天風呂 陵辱 NTR 純愛 その他タグ追加は執筆次第全部のせ   作:卵化けごパン

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陵辱日記プロローグ : 500年の執着と毒牙にかけられた少女。
12.執着の毒牙と白薔薇の少女に見た面影


―――帝都の夏祭りに頻発した失踪事件は複数人のグループによる犯行だったことが判明し、今回帝国騎士団によってその一部が拘束されたことで被害者の発見に繋がる可能性が……

 

「エーデルワイス様って、新聞を片手に珈琲を飲む姿がホント様になりますよね。……っていうかどうして当然みたいな様子で俺の部屋に入って来たんですか、女子は二人で隣部屋取ってましたよね」

 

「…………。」

 

 朝のひととき、いつかのように押し掛け窓辺の席を陣取った白髪の少女に当然の疑問を問いかけてみたが、反応が返ってこない。目を開けたまま寝ているとかでは無さそうだが……

 

「あの、エーデルワイス様?」

 

「ああ、すまない考え事を……暗にこの身体では似合わんと言われているようで、呆れるべきか怒るべきかで迷ったのだが……そうだな、レイくんはどちらが良いだろうか?」

 

「どっちも嫌です」

 

「む……いけず、だな」

 

 いけずって、このひと意味を知ってて言ってるのかな…。俺の疑問はスルーされ答えを得ることも出来ないうちに少女が『さて』と便利な言葉で会話をしきり直すと、彼女はその真っ白な修道服の懐から繊細な薔薇の刻印が施された一封の封筒を取りだした。

 

「レイくん、今日の夕方からの予定は空いているかな。」

「良いですよ、今日は鍛冶師を探し終わったらひとりでそのまま武具を見て回ろうかと思ってただけなので」

「ふふ、そうか。では少しばかり…私の我儘に付き合ってはくれないだろうか?」

 

 そう言って少女の言う我儘に付き合うのは、後から思えば……何でも一人でそつなくこなしてしまう彼女らしくない頼み方だった。

 

 

 

―――

 

 

 たぶん、俺には一生縁のない一面の壁に鏡の並んだ更衣室。そこで俺はスーツに着替えさせられ部屋を出ると、部屋と同じように豪華な装飾が色んなところに施された廊下に立っていたエーデルワイスは俺の姿をみて満足そうに頷いた。

 

「中々似合うな、さすがは元騎士様…だけの事はあるな。」

「やめてくださいよ、騎士をやってたのは少しだけなんですから……」

 

 きっと似合っていない服装をからかってくる少女に俺は騎士では無いと言って、少女の姿を眺める。

 彼女は今日もその白い修道服に身を包んでいたが、これまでよりも少し装飾の多い衣装に変わっていて、心なしかフリルの数も増えている……ような気がするが、俺は自信のない違和感を問いかけた。

 

「……エーデルワイス様、着替えました?」

「レイくんと同じく『着替えさせられた』のだよ。」

 

 俺と同じく、と言うとここに居た多くの執事やメイドさんのことだろう。着替えの前に別れる直前彼女の回りには何人ものメイドさんが着いていて、ひとりがいま彼女が着ている服によく似たものを持っていたような……いや、待てよ。

 

「って事はエーデルワイス様のその服ってここに元々あっ……」

「それ以上は何も言うな、レイくん。私も想像すると頭が痛くなる。」

「ああ、なら…ここってもしかして、この前に会っていた……」

 

 このどこに行っても豪華な場所に俺が思い出したのは、目の前の少女が以前に宿の前で会話をしていた『アルバ皇太子様』と呼んだ男のことだった。白髪にピンクと蒼のオッドアイをした、背中に黒い翼が生えていること以外は爽やかな美青年といった風貌の男。

 見た目は爽やかそのものだが好色家な一面もあるらしく、その日会いに来たときにも彼はエーデルワイスの事をくどいていたが、彼女の表情をつんと澄まして断り続ける様子にもときめいている姿は俺から見ても変な印象だった。

 

「そうだ、ここは帝国の皇族達が住むマグノリア宮殿。その窓の外を見てみるといい、他では見られない規模の庭園が広がっているだろう。」

 

 少女に言われて外を眺めると、かなり遠くに見える小さな塀に至るまでの場所がテーマパークみたいに整備された広大な敷地を見渡す限りに数々の大輪の花が力強く咲き誇っている。

 なんて綺麗な……って、普段は興味の湧かない場所にそんな感想を覚えてしまった。

 

「ふふ、綺麗だな。」

「はい、本当に……感想が出てこないくらい……」

「しかし、そろそろ時間なのでな。間近で見ることが叶わないのだけが残念だが、向かうとしよう」

「向かうって……」

「ああ、パーティーだ……帝国貴族の吸血鬼達の集まる、な。」

 

 パーティー、少女に連れられて訪れたその場所はたしかにパーティーと呼ばれるに相応しいところだった。

 見上げると建物の数階分の高さに天井が存在していて、ひとつでも恐ろしいまでに細かな彫刻がなされたシャンデリアが並んで吊るされていたり、タワーのように積み重なったホールケーキは隣に立っている執事さんに頼むとそれが崩れないように取り分けてくれる。

 

 ここは居るだけでもドキドキする美人がドレスを着ていたり、立ち振る舞いの綺麗な男性はいわゆる貴族たちの社交場なんだと今さらになって理解すると、俺はエーデルワイス様の少し後ろを子ガモみたいに着いて歩くのが精一杯だった。

 エーデルワイス様はと言うと会場の参加者に挨拶をして回っているようで、会場に居た人物は彼女を見て修道士であることが分かると丁寧な礼を返したり、強めに当たる人の言葉をあっさりと受け流したり、中には以前からの顔見知りだと言う意外なこともあったりと、少女はその雑談の得意な様子をいつになく発揮していた。

 挨拶回りがようやくひと段落すると、俺はエーデルワイスに話し掛けた。

 

「エーデルワイス様、俺が居る必要ありました?」

「分かってないな、レイくん。これでも隣に私の確実な味方が居ると言うだけでも随分心持ちは変わるのだよ。

 今日も、教会で身を寄せ合う修道士は貴族様から見ればかなり貧しく見えるもので、時おり強い態度で威圧してくる者も居たが……なんとか上手くやれたのはレイくんのお陰だ、ありがとう。」

 

 俺がなにかした、という訳でも無いので少女の感謝の言葉には曖昧な返事と笑顔しか返せなかったが、内心では満面の笑顔でそんなことを言ってくれる少女の姿に今日ここへ来て良かった、と思った。

 無事にパーティーの出席を終えたエーデルワイスに続いて、会場から出てすぐの広い階段を降りているとき、背後から声を掛けられた。

 

「エルっ!!」

「……。御機嫌よう、アルバ皇太子。」

 

 エーデルワイスが振り返り、階段の上を見上げたのに続いて俺もその場所を見る。そこに立っていたのは少女が名前を呼んだこの帝国の次の皇帝の座に最も近い吸血鬼の男性、アルバだった。

 彼は少女のとったスカート裾を広げて見せる貴族の挨拶に目に見えて笑顔を浮かべ、その軍服に似たスーツの長い袖に通した腕をオーバーに動かしながら近付いてくる。

 

 彼が少女の前に立つと、その背丈の差はほとんど倍……は少し言い過ぎだが、それに近いものだった。

 

「会いたかったよ、エル。それにその服、ちゃんと着てくれたんだね」

「わざわざ、ここに殆ど来ることの無い私の服を用意してくれてどうも。……それはそうと、挨拶でも伺っただろう、アルバ皇太子様はいつものように忙しそうだったので、少しだけではあったが。」

「もう、エルはそうやって『アルバ皇太子様』なんて、いつもクールなんだから、キミはボクの婚約者なんだからアルバって呼んでくれても構わないのに。

……まぁボクも、キミのそういった所に惹かれているんだけどね。好きだよ、エル。」

 

 息を吐くように告白をする皇太子の姿に俺はこの帝国の未来は大丈夫なのかと不安を覚えるが、その予感は後にして思えば間違っていなかった。

 

「とりあえず……場所を移そうか?」

 

 エーデルワイスはアルバ皇太子様に手を引かれ、相手が相手なので断ることもできずに連れられて行く。俺はその後を追って歩くとアルバ皇太子様が向かったのは、パーティーに参加する前に見た庭園の中で作られたテラス。空を見上げると大きな月が辺りを照らす、星空が拡がる時間になっていた。

 そこに訪れた皇太子様の横で静かに佇む執事がエーデルワイスと俺の前に飲み物を用意すると、アルバは軽い雰囲気で指示を出した。

 

「エルにはアップルパイを、ボクはクッキー。あと彼女の隣にいる彼は……飲み物に合わせるなら何が欲しいかな、大体のものはあるけど。」

 

「あー…俺もアルバ様と同じでクッキーを頂いても?」

 

「じゃあ、任せたよ。」

 

 執事が去って行くのをアルバ皇太子は見送るとこちらに向き直りにこりと笑顔を浮かべて、この庭園のことを話し始めた。

 

「この庭園の花は庭師が命を分ける思いでお世話してるんだ、綺麗だろ?」

「そうだな、さすが帝国でも随一の規模を持った帝都庭園だと、そこは私も認める華やかさだ」

 

 その瞬間だけはエーデルワイスはアルバの言葉に対して率直な感想を伝えていた、自然な笑顔を浮かべていた気がした。が、その表情は次に男の紡いだ言葉で固まる。

 

「そうだよね、ボクが世話をしたんだ。」

「む……」

「見て、ちょうどここから一番に見えるあの白い薔薇。あれはボクがキミを思って交配させた種類なんだ」

 

 傍から見ても、彼のエーデルワイスに対する執着が普通ではないと気付く瞬間だった。いくらなんでもと俺はその薔薇を見るが、それは本当にエーデルワイスの髪色みたいに真っ白で、よく辺りを見回すとここを中心に向かって咲いている薔薇の全部が同じ種類だけで、その全てが彼女に向けたもの……だと思うと少し不気味にさえ思えた。

 

 それからも皇子様と雑談するエーデルワイスの表情は普段とそんなに変わらないように見えたが、その表情は彼が思い出したように溢した言葉に様変わりすることになった。

 

「あ、そうだ。エル、今日のパーティーは楽しんでもらえたかな?」

「勿論だとも、アルバ様。かのマグノリア宮殿のパーティーに参加する、というのはそれだけで名誉にもなるのだからな。」

「良かった。明日も楽しみにしてるからね、エル?」

「……何?」

 

 訝しげにアルバ皇太子を見るエーデルワイスに、彼はどうしたのと言葉を返す。俺も、もうパーティーは終わったとばかり思っていたが……。

 

「やだなぁエル、今日を含めて五日間。夜通しで舞踏会とかが開かれるんだよ。」

「そんなこと、招待状にはひと言も……っ」

「そうそう、この前の夏(・)祭(・)り(・)の(・)件(・)。捕縛した実行犯にイロイロ聞いてたら、実は思ったよりも問題の規模が大きそうでね…、良かったらキミ達の教団にも情報を共有しておきたいんだ。……イイよね?」

 

 その言葉にあからさまにエーデルワイスの表情が曇るのが見えた。たしか、彼女が朝に読んでいた新聞にも同じ事件のことが書かれていたはずだ。

 エーデルワイスはそれを知ってそんな表情を浮かべたのだろうか、俺の思考を遮りアルバ皇太子は言葉を続けた。

 

「あまり聞かれたくない話だろうからそこに居る執事も下げて二人でと思ったけれど、エルのボディーガード君は一緒で良いのかい……」

「いや!…ああ、レイくん。悪いが席を外して貰える、だろうか?」

 

 俺は直前に見せた少女の強い言葉に押されて生返事を返し、先に帰ろうかと少女に進言しようとした、が。

 

「ああ、キミはここにまだ慣れてないみたいだね。マグノリア宮殿は夜の間しか、キミ達が居る帝都とは繋がっていないんだ。」

「それって、どういう……」

「帝都に住む吸血鬼は日光が嫌いでな、アルバ皇太子様が言うように朝が来ると共に宮殿ごと消えてしまう。パーティーの終わる時間、ということは今は吸血鬼の眠る朝になろうとしてる時間なのだ。」

 

 エーデルワイスが言う言葉はこの深夜の夜空とは真反対に思えたが、よく考えてみると空にある大きな満月は本当の月の周期とは違ったものだ。

 ここはすでに俺の知っている帝都とは違う場所なんだという実感がようやく湧いてくると、アルバ皇太子様は優しい笑顔を俺に向けて浮かべてみせる。……本当に少しだけ、男の俺でもときめくような綺麗な顔立ちだった。

 

「部屋は準備してあるから、そこに居る執事の彼に案内してもらうといいよ。……ボクはさっき言ったようにエルに話があるから、ボディーガード君を案内したら後は下がっていていいよ。」

 

 執事に案内される俺をアルバ皇太子様はエーデルワイスにくっつくくらいの距離でにこやかな笑顔を浮かべながら片手を振っていて、エーデルワイスは少しぎこちない声と、気恥しそうな表情ながら俺を見送ってくれる。

 今日のベッドは宿と違って豪華でフカフカで、最初は落ち着かないと思ったが慣れないパーティーに疲れたのか、直ぐに眠りについていた。

 

 

 

「……皇太子様。」

「どうしたの、エル?」

「人を見送る傍らに淑女の身体を撫で回すとは、一国の皇太子様ともあろう人がする行為とはとてもだが思えないな。」

「思ってたとおりエルの体は、柔らかいなぁ。…この前の夏祭りに捕まえた犯人の証言だとね、エルの目(・)撃(・)情(・)報(・)があったんだ。ボクも、君を疑うなんてことはしたくなかったけれど……」

「そんなこと、全く思っていないだろうに。でなければ、この手はなんだというのだ。」

「フフ……エル、君はこんな状況でも冷静で、あの時も帝国騎士団が現場を訪れる前に逃げ出したみたいだね。でも、ボクがエルを疑っているのは本当なんだ。ここじゃ体も冷えちゃうだろうし、まずは中に行こうか……」

 

 男に手を引かれる少女の背中姿は、どこか不安を隠せない怯えを見せていた。

 




 ヤンデレ、いいよね……えっちな陵辱は、次回をお楽しみに。

 それはそうと、じつはエーデルワイスの花と言うとスイスの国花でもあるのですが、バラの品種にも同名のものがあったりします。もし気になるのであれば調べてみたりしてください。暖かい陽光のような白色をした綺麗な薔薇で、エーデルワイス様の髪色のイメージにも近しいので。

 ちなみに純愛な夏祭り二日目は没になりました。

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