アルビノロリ修道士+α 露天風呂 陵辱 NTR 純愛 その他タグ追加は執筆次第全部のせ 作:卵化けごパン
本編をすすめる前にちょっと寄り道、夏が終わってしまう…その前に。
それはそうと、次回の夏祭りえっちのあとのお話をどうするか決めかねてるため、アンケートに答えてもらえると助かります。
今回の効能 : デート、夏祭り、お面、非エロ、シスタージョーク、その他。
※ただし効能に露天風呂は含まれておりません。
09.夏のよりみち、夏祭りと浴衣と君と。 (効能 : デート、夏祭り、お面、非エロ、シスタージョーク)
あのうっとうしくも懐かしい暑さが去り、涼しくなり始めた晩夏に哀愁を感じる夕暮れ。
俺たちは旅の折り返し地点として立ち寄った帝国の帝都、アークの一角にて夏祭りがあるのだと知り、せっかくなのだからとエーデルワイスに見物しに行ってみないか聞かれたのが始まりだった。
そしていま、俺は夏祭りの会場でエーデルワイスと待ち合わせている。
同じ宿、隣部屋に泊まっているのに待ち合わせというのもおかしな話なんだが、少女の方が待ち合わせをしたいと言っていたからそれに合わせてこんなことをしていた。
ただ気持ちだけが急ぎ過ぎたか待ち合わせ時間にはまだ早く、指定された場所にもまだ少女は訪れていないようだ。
少女を待つあいだ、周囲を探すつもりで辺りを見回すが俺のような浴衣姿の人物はあまり居ない。それもそうか、ここは赤いレンガの街並みが広がる、俺の知らない異国なんだ。そんな場所で浴衣を着ているのは俺か、それか……
乾いた木の足音、慣れ親しんだ下駄の音をかつかつと鳴らして小走りに近づいてくるとこちらを見あげた白髪の少女、エーデルワイスは今日はいつもの修道服姿ではなく、黒い布地に赤や青のバラが描かれた着物を着ている。
髪型も前髪を流して後ろでまとめた所に、どんな編み込みかたをしたのか服の模様に似た白い花が咲いていて、普段とは違った彼女の姿はその背丈の小ささにとらわれずいつもより大人びて見えた。
「す、すまない…遅くなったな」
「じつは、俺もいま来たところなんだ」
「……そうか。良かっ……いや待て、いま来たのでは約束の時間に遅れているではないか。」
「あー……アレだ、こういう時、そう言うものなんだよ」
「なにを訳のわからぬことを、とも言いたくもなる言い分だが…まぁそういう物なのだとしておこうか。祭りならば遅れた分より多く、より楽しめば良いだろう。
だが、それよりもだ、私の装いは君からみておかしくは無いかな。なにぶん着物を着るのは初めてだ、不馴れな所があってもおかしくは無いだろう?」
「ああ、大丈夫だ。むしろ俺の方がヘンじゃないかって、今さら不安になってきたくらいには、似合ってるよ」
「ふふ…なんだその妙な謙遜は。」
強いてあげるなら着物に描かれた薔薇の絵柄がちょっと風変わりな事ぐらいだが、それはそれで不思議とエーデルワイスには似合っている気がした。
そんなこんなでレンガの街で囲まれた異国情緒溢れる夏祭りを、ふたりで手を繋いでめぐり始める。
街には赤い壁や建物が並んでいるが、通りの脇道を埋めつくした屋台の台はどこか見覚えのある景色や、家屋の二階から道の上につき出た障子のような木組みの枠の窓と小部屋。ここは初めて訪れる異国のはずなのに、ところどころ懐かしさを覚える夏祭りだった。
ひとつ大きな違いをあげるとするならその祭りで街道の奥まで所せましと動く人物たちの頭には黄色い三角の耳が生えていたり、白くてモコモコしている腕だったりと動物の特徴を併せ持った人が多くをしめていた、ということか。
俺とはまったく違う様々な姿が見られる体験はこれまでに無かった、とくに浴衣を着た動物みたいな姿はなんだか斬新で、とにかく心が踊るみたいだ。
俺は俺なりにこの夏祭りを楽しんでいたが、隣では並ぶ屋台を背伸びして眺めようとする無謀な少女に、お祭りで上がった気分からちょっとした冗談を言ってみた。
「肩車でもしましょうか?」
「む……では『みこし』でも担ぐように肩を差し出したまえ。」
「えっ」
思わぬ反撃というか、意外なことに受け入れてしまった言葉でそんな声が出ていて。それにこの祭りと異国の混じり合う不思議な風景になぜか上手く溶け込んでいる少女がよく『神輿』なんて物を知っていたと逆に驚かされてしまった。
言葉につまった俺の反応をみて、少女は自信ありげに次の言葉を語った。
「おっと、みこしとして担がれるのは
からかうつもりが逆にからかわれてしまうどころか、手をひく少女に俺は振り回されるばかりだった。
「みろ、仮面屋があるぞ」
「勝手に動かないでくれエーデルワイス様、迷子になりますよ」
「迷子にならぬよう手を繋いでいるのだろう…あ、レイくんが、だぞ。」
「そこはどっちでもいいですけど。」
「そうだな、いま大切なのはどの仮面を買うか、という一点だ」
「……まぁ、そうですね。」
「ふむ、やはりこの真っ白な仮面か……」
「本当に全部真っ白な……、それを着けて祭りを回るつもりなのか?」
「当然だろう?」
「さすがに不気味すぎるのでやめて下さい……ほら、この狐のお面なんてどうですか。今日の
「これは……普通すぎるのではないか?」
「(この感じだと駄目そうか…?)」
「まぁ、
そう言って俺が出る間もなくエーデルワイスがお祭りでの初めての買い物を済ませると、重なって渡された白い狐の面のうちのひとつを差し出してきた。
「『私の服』に似合うと言ったのだ、お前にも似合うだろう。受け取るといい」
「……怒ってます?」
「いや、さすがにこの程度で怒りはせんが。
……うむ、傍から見ても悪くない。これならば私の『王子さま』が誰なのか、一目瞭然だろうな」
真正面からそんな風に満足げに頷いた少女が傍に戻ってくると、さっきよりも近くこちらの腕を抱き締めるような姿勢でまた夏祭りを楽しみ始めていた。
少女は空いた手にラムネ瓶を、俺はそんな少女のいつもよりも近い距離を誤魔化すための麦酒を片手に。
エーデルワイスのとどまることを知らなそうな遠くを指さす仕草に連れられて祭りでよく見るような遊戯から、祭り会場のどこかで手に入る物品を物々交換で景品と取り替えてくれる宝探しのようなアトラクションまで。
少女は本気でこの夏祭りの遅れを取り戻し楽しみ尽くすつもりのようだった……が、俺はそんな少女が見せる純真な笑顔と行動に、心の内側でどんどん大きくなる感情がもう隠しきれそうになかった。
今話の最後にあるアンケート部分のお話なのですが、本編にはおそらく関わらないちょっとしたルート分岐だと考えてもらえればいいと思います。
それとひとつ、次回の投稿がされないと意味不明な選択肢がありますが、それも深く考えないでください。
10/10追記 : アンケート終了済み。