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何故人は苦しいと分かっていてあえて茨の道を歩むのだろうか。
誰かが言った…、成功するには困難な道を歩まねばならんと。苦を成さずに楽は得られないと。努力をせねば栄光は得られないと。
確かに正論だ。
この言葉を言った人達はきっとこの言葉を噛みしめながら多くの努力と犠牲を払いながら成功を収めたのだろう。実体験があるからこそこれらの言葉に力と説得力と重みがあるのだろう。
だがもしも…、もしもだよ?
楽な道が存在していて同じ結果になるのなら…、人はどちらを選ぶだろうか。
100万円を稼ぐのにスマホで楽に稼ぐか、それとも労働で汗を流しながら稼ぐか。
黒板の内容をノートに書き写すか、それともボタン一つでスマホに保存するか。
苦を取るか楽を取るか。
普通の人は苦よりも楽を選ぶのが一般的だ。
同じ成功ならわざわざ辛い思いをしてまで欲しいと思わないのが普通だ。
ただ、報酬や実績以上のメリットがあるのなら人はようやく苦を選ぶようになると考えられる。人とは現金な生き物だからだ。鞭だけでは言う事を聞かせられない。しかし飴だけでは人をだらけさせる。ならば飴と鞭を両方出せばどうなる? 結論は嫌々言いながらも働いてくれるがそれでも楽したいと考える。そう思ってしまうのは最早人としての性質なのかもしれない。つまり大多数の人は苦よりも楽を取りたいのだ。
ちなみに俺はそのどちらでもない。
俺は加減が出来ない人間だ。サボりが下手とも言うか。
授業の内容をわざわざノートに書き写したりているのは勉強好きやマメだからではなく単に手が抜けない性格だからだ。
普段から真面目にバイトをしているのは苦労して稼ぎたいからでもなければ働くのが好きだからではない、単に適当にやるのが気持ち悪いからだ。
損な生き方をしていると誰かに言われた。馬鹿みたいな生き方をしていると誰かに笑われた。
おかしいな、馬鹿になりたいとは前にも思ったが思ってたのと何か違う。
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ーー
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(結城さんに会いたい)
真夏の太陽が暑い。(結城さんは今頃どうしているだろうか)
エアコンは相変わらず壊れたままだから家中が今日も無茶苦茶蒸し暑い。毎日思ってるなこれ。拷問か。(結城さんといっぱいエッチしたい)
この炎天下の下でも遊びに出かけたいと思えるメンタリティーを持つ人達は素直に尊敬するぜ。(そんな事より結城さんだ)
にしても熱い。(結城さん早く来てくれないかな)
………。(結城さん、結城さん、結城さん、結城さん、結城さん)
「あ゛ー、駄目だ…、結城さんとセックスしたい…」
我が家のバスルームにて水風呂に入ってた俺は天を仰ぎながらぼやく。
夏休みが始まってから四日目。早速禁断症状が出始めた。
飲み食いも怠く感じる程無気力になって頭の中が結城さんだらけになる。この状態になると結城さんと一回セックスしないと元通りにはなれない。
「あ゛ー…」
今すぐ結城さんとセックスしたい。だが彼女はいない。
彼女は今東京を離れて両親と共に旅行に出ている。これだけ聞けば二泊三日ぐらいの遠出に聞こえるが残念ながら丸々二十日間は彼女に会えない。両親との旅行の後は桐ケ谷とその仲間達との旅行までがあるからだ。どこに行くかは聞いてないし聞かない、ていうか聞いても仕方ない。俺は結城さんのセフレでしかないからな。
それにして辛い。結城さんに会えないのが辛い。何もやる気しない。
宿題早く終わらせて良かったと思う。自覚があるだけに後になって絶対手が付けられないって分かってたから。
「あー…」
水が少し温くなったが俺は気にせずそのまま水に浸かる。(結城さんに会いたい)
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夏休み六日目。
やる気が起きない程の無気力に陥ってるが英気を養わないと流石に死ぬ。怠くなっている体に鞭を打って適当な物を口にした。
辛い。
以前までの俺ならもっと楽しい夏休みの過ごし方をしてた筈だった。
旅行とかはした事ないけど友達を誘って出かけたり、遊んだり、駄弁ったり、ゲームをしたり…、でもその友達は皆死んでしまった…、だから今はもう俺一人だ。でも別にいい。一人でもいい。慣れたから。
それに真っ当な関係ではないが今は結城さんがいる。彼女一人がいるだけでもう人間関係の構築に満足してしまった。
「結城さん…」
今じゃ一日中結城さんの事を考えながらぼーっとしていた。
虚ろな目をしながら虚空を見つめる。結城さんどうしているかな…。
確かこの時期だと桐ケ谷達との旅行中か。彼女は仲間との旅行を楽しんでいるのだろうか。それともその仲間に隠れてどこかで桐ケ谷とセックスしているのだろうか。…あり得る話だ。
結城さん性欲強いから多分今頃セックスしてるだろうな…。俺もしたい、今凄くしたい。
なんとか自分の性欲を解消したい。でも出来ない。理由は以前と同じオナニーで発散する事が出来なくなったからだ。
今俺は完全なセックスレス状態になっている。その上オナニーも出来ない。俺の体は結城さんが相手じゃないともう満足に自慰行為すら出来なくなった。
結城さんに会いたい。セックスしたい。たとえ彼女が人様の恋人でもいい…。
「…はぁ」
――君に会いたいよ。
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夏休み七日目。
俺はとうとう我慢できなくなっててタンスを漁っていた。その中から俺は結城さんのランジェリーを取り出す。
身に着けたら谷間がバッチリ見えるであろう赤のレースはフリルとリボン付きで実にキュートだ。だが透けている為パンティーと合わせて全体的に男心をグっとさせるものがあった。下品ではなく大人の魅力を引き出すセクシーさと上品さを兼ね備えた下着なのだ。…ちなみにここは俺んちである。
言い訳させてもらうが別に下着泥棒をした訳ではない。これは彼女が俺の家からノーパンノーブラのまま帰った時の忘れ物なのだ。家が近いからってよくこれを履かずにあんな恰好で帰れる気になったよなあの人。普通に凄いわ。
そしてある日これを彼女に返そうとすると何故か受け取らず俺にあげるという。なんでさ。
俺がこれを身に着ける訳にもいかないのでとりあえず洗濯して綺麗にした後はずっとタンスに入れたままにしたが今それを取り出した。
それを顔に近づけて息を吸って匂いを嗅ぐと…。
――駄目だった。
当たり前だが洗濯してあるから洗剤の匂いしかしない。
結城さんの下着だから興奮は出来るが性欲を発散するまでには至らない。
ムラムラと虚しさを胸に俺はとりあえず握っていたパンティーを頭から被った。
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結城さん結城さん結城さん結城さん結城そん結城さん結城さん結城さん結城さん結城さん結城さん結城そん結城さん結城さん結城さん結城さん結城さん結城さん結城そん結城さん結城さん結城さん結城さん。
夏休み九日目。
気が付けば机の上にノートを広げて一面に結城さんの名前をびっしりと書きまくっていた。
長くて眠れない夜がずっと続いていた。何もしたくない筈なのにじっとしていると頭痛がする。
頭が壊れそうだった。
セックスが出来ないよりも会えない方が辛くなっている。彼女の事に関して何かをしていないと本気で死にたくなる。
自分でも引くくらいに驚く。
紙が結城さんの名前で埋め尽くされた。次のページを開くと彼女の名前を書く作業を再開する。
これはただの自己満足だ。こんな事をしても俺の気持ちが三分の一も彼女に伝わる訳がない。そりゃそうだ、こんな物は恋文ですらない。
…いや、別に好きだからと言ってこの想いを届いて欲しい訳じゃないんだ。
ただ、あの雨の日に関わって改めて愛しい人だと気づいてしまった。簡単に諦める筈がなかったんだ。
人は見た目よりも心の方が大事だと言ってた人がいる。見た目だけで人を選ぶのは最低だと言ってた女がいる。ルックスが悪くても愛があればいいと言ってた男がいる。
俺が結城さんを好きになったのは見た目がいいからだ。俺は最低だろうか。いや、浮気に加担している時点で最低か。
結城さんと桐ケ谷がどんな理由で交際を始めたのかは知らないが少なくとも俺の様に不純な動機じゃない筈だ。見た目だけじゃない、そこには誰も寄り付けない強い絆があるんだ。
今の結城さんは若干(?)おかしいけどやはり桐ケ谷と一緒にいるのがお似合いだと今も思う。身を引きたくなる…、そう思えるぐらいに。
敵わないと何度思った事か。相応しくないのは分かってる。でも…、やっぱり会いたい、抱きしめたい、キスしたい、セックスしたい。
また紙が埋まった。
気が付けば少しずつ冷静さを取り戻してる自分がいる。
次のページを開いてまた結城さんの名前を書く。やはり落ち着く。
だけどその代わり結城さんへの想いが以前と比べて更に大きく膨らんでいたような気がした。
もしかしたら俺は彼女との性行為だけでは満足出来なくなったのかもしれない。
ーーー
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夏休み十二日目。
今日俺はカラオケ店にて一人で訪れていた。気分転換のつもりで出かけた。
本当は暑いのは嫌なのだが体がうずうずしていて仕方なかった。
だが何故カラオケなのか。理由は今無性に大声で叫びたかったからだ。
手にマイクが握られている。一回深呼吸してその後は大きく息を吸う。
――すぅ。
「結城さん好きだあーっ! 結城さん愛しているんだーっ!」
曲もかけずには俺はマイクに向かって大声で叫んだ。
自分ちでやったらただの近所迷惑なのだがここなら好きなだけ叫べる。
「セックスをする前から好きだったんだ! 好きなんてもんじゃない! 君の事はもっと知りたいんだ! 結城さんの事は全部知っておきたい! 君を抱き締めたいんだ! 潰しちゃうくらい抱き締めたい!」
俺の頭がおかしくなってるのが分かる。四六時中彼女の事を考えないと胸が張り裂けそうだ。改めてこれが実らぬ恋の苦しみか。泣くわ普通に。
こうでも叫びださないと切なすぎて辛くてしんどい。
敵わない恋なんて本当に辛いだけだった。彼女とは体こそ触れ合ったけど…、きっとその行為にだって大した意味なんてない。ただ快楽を貪るだけの衝動…、お互いに。
今更思い知る。俺は彼女にとって特別な存在ではないと。
――でも…、それでも…。
「好きだあーーっっ!!! 結城さんっ! 愛しているんだよっ!!! 同じ学校になってから! あの雨の日にあってから! 俺はずっと前から君の虜になってしまったんだっ! 愛してるってことを!!! 愛されなくてもいいっ! でも振り向いて欲しいんだよ!」
ガチャ
「失礼します、コーラd…」
「桐ケ谷の女でもいい! 好きなんだそれでも! 惹かれてしまったんだ! その美しい美貌と全てを! セフレでもいいっ!! 君が望むなら心から全力で尽くす! それが俺の喜びなんだからっ!!!」
「し、失礼しますっ」
バタンっ
「望むなら祝福だってしてやるっ! だけど引かない! だって知ってしまったからっ! 君との気持ちよさをっ!!! 俺はっ! 結城さんが大好きなんだっっっ!!!」
一通り叫んだ。あまりの大声だったから喉を少し痛めたがスッキリした。
うん、気持ちを吐き出すてのも案外悪くないかものな。
それにしても晴れやかな気持ち良さだ。相当鬱憤が溜まっていたって事だろうか。
息を荒げながら俺はテーブルに置いてあったガラスを手に取ってコーラを喉に流す。
………あれ?
「いつの間にコーラが来たんだ?」
ーーー
ーー
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夏休み十六日目。
寂しさと切なさと性欲を発散するのに色々試してから二週間以上が経つ。発散といってもオナニーは出来ないから心の方しか発散出来ないのだがそれでもある程度は余裕を取り戻す事が出来た。
苦しい戦いだった。
庭を全裸で闊歩したり、家のタンスに置いてあった結城さん下着を頭に被せたりむしゃむしゃ食べては飲みこもうとしたり…、うん、まぁ、収まって良かったよ。
この二週間で改めて思い知ったが俺は自分でも想像している以上に彼女に依存しているらしい。大好きだからね。でもそれは間違いなんだ。
冷静になってみれば俺がいくらセックスしたいと言っても決定権は彼女の方にある。当たり前だが。
彼女には恋人がいて…、好きなのは桐ケ谷なんだ。セフレだけど俺はどうあがいても他人だ。
そもそもこの関係…、本当に続いていいのか?
結城さんが他の男を抱いたからといってそれは俺が抱いていい理由にはならないんだ。
だから…、うん、やめよう。彼女を前提に考えるのは。
きっと俺が流されて甘えてたのがいけなかったんだ。
結城さんは性欲が強い。だけどアプリだってもう利用してないって言ってたし体を許してるのは現状俺と桐ケ谷の二人だけなんだ。
そう、後は俺だけなんだ。
この夏休み。もしかしたら考え直すいい機会だったのかもしれない。きっとそうだ。
もう彼女との行為は出来ないがこれまでの事を思い出せば決して悪くない日々だった筈だ。もしろ得しすぎたしもう満足していい筈だ。
後は元々の関係に戻るだけ。
それだけの話なんだ。
ーーー
ーー
ー
夏休み二十日目。
結城さんの旅行は今日で終わりの筈なんだけど果たして彼女は来るのだろうか。もしかしたらもう来ないのかもしれないな。
結城さんは性欲が強くても桐ケ谷の方が大切な筈だ。そうでなければ二人はとっくに別れてるからな。
彼女の欲求不満はきっと彼氏である桐ケ谷が何とかするだろう。
俺は…、ようやく元の自分に戻った。あの電話ボックスの時の以前の自分に。考える時間はいっぱいあったからかな。ずっと頭は彼女の事ばかりだったがこれで全て元通りだ。俺も、彼女も。
「でも、最後くらいは話したいかな」
他人は流石に寂しいから彼女と友達から始めるのはどうだろうか。それぐらいなら許されるかな?
セックスはもう出来ないだろうが関係が全てゼロになるのは嫌だなぁ。駄目かなぁ。
ピーっ ピーっ ピーっ
洗面所から音が聞こえる。洗濯機が止まる音だ。最近性欲が高まってて頭がおかしくなってたから家事が疎かになっていた。外はいい天気だし今日は外で干そう。
この家には俺一人しか住んでいない。ちゃんと大切にしないとな。父の形見だから。
洗濯物を取りに行く為に洗面所へ向かうと玄関の方からガチャリと扉が開く音が聞こえた。あぁ、結城さんかも。そういえば持たせてたもんな家の合鍵。
そんなのんきな事を考えてる時、その結城さん(多分)が廊下を速足で歩いてるのを気づいた。
そして居間で遭遇する。
「あ、結城…、んむ!?」
言い終わる前に彼女は俺の胸に飛びついてそのまま俺にキスをした。来て早々何事だ!?
「ん♡ ちゅ♡ ん♡ れろ♡ ちゅる♡ れろ♡ れろ♡ ん♡ んちゅ♡」
がっついてきた割に貪るのではなく味わう様なゆっくりめのキス。見れば彼女は頬を赤らめながら目をうっとりさせていた。キスしながら結城さんは俺のズボンに手をかけてそのまま下着ごとずり下ろす。恥ずかしながら俺の男性器はとっくに勃起している。この状況で理性で立たせないのは無理がある。俺の相棒は丸々二十日間も発散させてないんだ。
結城さんはキスしながら右手で俺のちんぽをしごいてる一方で左手をシャツの裏に潜らせつつ俺の乳首をコリコリと摘まんでいた。
「んむ♡ れろ♡ ん♡ ちゅむ♡ ぷは、はぁ、はぁ、はぁ」
彼女は俺から唇を放して息を荒げていた。そして手コキしていた手はちんぽを掴んだままそれをまんこに当ててくちゅくちゅと音を立てた。
「入れるね? もう入れちゃうね?」
「結城さんちょっと待てって!」
「駄目っ! もう待たない! あっ♡」
話を…、と言葉を出す前に結城さんはショーツを僅かだけにずらしてそのままちんぽをまんこで咥える。亀頭がにゅぽ♡っとするりと入った瞬間俺は思いっきり中出しをしてしまった。
「うお゛、あっ!!!」
「いく゛っ!!!」
耐える暇もなかった。あまりにも一瞬すぎて何が起こったのか俺自身でも分からなかった。意識が途切れるかと思った。
すると結城さんは俺を仰向けに押し倒してそのまま上に跨って激しく上下に動く。
「ああっ♡ ああっ! これ! これよっ!! おちんちんバキバキでっ! ずっと! ずっとずっとずっとずっとこれが欲しかったのよっ!!!」
結城さんが歯を食いしばりながら快感を貪っている。いつもの彼女らしくなく乱暴な腰使いだった。一心不乱に上下運動を繰り返して結城さんは必死になって肉同士を擦り付ける。お尻に力を入れすぎて膣内がかつてない程圧迫していた。正直痛いけどこれでもイってしまう。
「あ゛っ、出る!」
「うあっ♡ うっ♡ ん゛ん゛~~っっ♡♡♡」
本日二度目の射精だった。ペースが早すぎる。
彼女は体を反り返させながら小刻みに震えてた。ガクガクと痙攣していたが意識はトバなかったようだ。それどころか腰をグラインドさせて射精が止まっていないちんぽから更に精液を搾り取る。射精が終わると彼女はまた体を上下に動かす。
「はぁ、はぁ、あは♡ やばいよ、これ…、あん♡」
先程までと違い大分冷静さを取り戻してくれた。お陰で俺も少しだけ呼吸が出来る。久々にイったからか息が止まりかけたのだ。
「あ♡ あ♡ ○○君♡ あ♡ ○○君♡ ん♡ ちゅっ♡」
甘い猫撫で声で俺の名を呼びながらキスをする。腰の動きはゆっくりになり、まるで嵐が過ぎ去った後の凪の様だ。俺がずっと欲していたものが今ここにあった。脳が焼き切れる様な快感に幸せを感じる。
「あぁ♡ あぁ♡ やっぱ気持ちいい♡ 気持ちいいよぅ○○君♡」
仰向けで下にいた俺に抱き付く。胸を押し付けながら彼女はキスをねだった。俺は顔を近づけてお互いの唇を重ねた。
「ん♡ ちゅむ♡ んあっ♡ ん♡」
「ん、んむ…、結城さんどうしたの? 来て早々激しすぎるよ…」
「まって、今は他の事は考えないで…、集中して、ね?」
有無を言わせない凄味があった。旅行中に何かあったのだろうか。
結城さんは俺に跨ったまま再度腰を動かした。
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ーー
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「あん♡ あん♡ あっ♡ やっ♡」
結城さんとのセックスが始まってから大分経つ。何時間経ったのか分からないが外は既に真っ暗だった。今日は月が出ていたのか月光が室内を照らす。暗闇の中でも結城さんは恍惚感に浸り、快楽に溺れただらしない表情で彼女は喘いでいた。
今、俺は正常位で結城さんをハメていた。腰を前後で動かしつつ肉同士がぶつかる度に彼女のおっぱいが揺れる。ちんぽが子宮にノックすればする程彼女は白目を剝きそうな感じになりながら開いた口から舌を出していた。元々だらしない表情をしていたが更にだらしなくなっている。
「あぁ♡ ああっ♡ あぁっ♡ あぁ♡」
やはり結城さんの中はいい。何度イっても何度も射精感を込み上げさせる。俺の体力もとっくに限界を迎えてる筈なのに彼女を放したくなくていつまでも繋がっていたい。彼女とセックスしていると胸から幸せが溢れ出て愛おしさで心が満たせれる。気持ちいい。もっと繋がれたい。
………あれ?
そういえば何か忘れてる様な気がするが…、何だっけ?
何か結城さんと話すんだった…、か?
………あ、ああ。ああそうだった。
そういえば洗濯物は機械に入れっぱなしだった。干してないとしわくちゃになるんだよなぁ。後でアイロンかけないと。
「あっ♡ あっ♡ あ♡ あ♡」
「ごめんっ、イクっ!」
「やっ、ん゛ん゛っ♡」
もう何度目かも分からない中出し。目を閉じて射精による快感に身を任せる。
「結城さん、はぁ、はぁ、結城さん」
「ぅあ♡ あ♡ あは♪ 凄い出てる…、はぁ、はぁ、今日の、○○君、何だか凄いよ、ふふっ」
そらもうずっと我慢してたからな。
なんて思っている内に精液が入りきれず膣口から漏れた。ちんぽを引っこ抜くと同時にまるで崩壊したダムの様に精液がドバドバっと溢れ出た。
あれから何時間もやっていたが下半身が精液と愛液と汗と小便で大変な事なっている。正直シャワーを浴びたいがセックスが今から途切れるのはなんか嫌だ。
「○○君、次は私が…」
もぞもぞとゆっくりと動きながら俺に抱き付いてまんこから精液を滴らせながらまた挿入する。
「あ♡ あ♡ あっ♡ はっ♡ あ♡ あん♡ あ♡」
ぐちゅぐちゅと音を立てながらちんぽを気持ちよくしてくれる。すると結城さんは体をくねらせて俺にしなだれかけながら両腕と両足を回してしがみ付く。いわゆる大好きホールドって奴か。
顔が近い為、彼女からは途切れ途切れで掠れる様な小さな声で何か言っているのを聞こえる。
「あ♡ あ♡ 好き♡ あ♡ す、き♡ あ♡」
「……」
熱で浮かれていた頭が真上から冷水をぶっ掛けられた様に一瞬で正気に戻れた。
好きという言葉。当然だがそれを向けられているのは俺じゃない気がする。彼女が好きと言ってくれる相手なんてこの世に一人しかいないからだ。仮に俺に向けたとしてもそれは俺の体の方であって…、俺に対する興味なんて欠片程もないのだろう。セックスを盛り上げる為のスパイスだとしても…、気持ちが勝手に沈む。
「あ♡ あん♡ あ♡ …どうしたの?」
気が付くといつの間にかピストンが止まっていた。『何でもない』と言って俺は慌てながら再開した。ただのリップサービスなのに気にしすぎている俺って相当デリケートなのだろうか。
いや、もうよそう。もう頭を空っぽにしてひたすら気持ちよくなろう。どんな意味があろうと考えない。一切合切性欲のままに動こう…、この関係が終わる日が来るまで。
何故俺は苦しいと分かっていてあえて茨の道を歩むのだろうか。
結果なんて目に見えているのにそれでもしがみ付くのは何故か。
チャンスなんて無い。だってそうだろ? 俺達は性行為の時でしか一緒にいられないんだ。それ以上の絆なんて元から無いんだ。
どれだけ強がっても、何度だって見せつけられる…、俺ではないと。
分かってたじゃないか。二人はお似合いだって。祝福するって言ってたじゃないか。…分かってても悔しくて堪らないんだよ。
想いが届かないこの苦行の果てに、果たして極楽はあるか。