BF世界のヤツが自作ガンプラと転生して、コズミック・イラで生きていく話 作:sakitaro
さらにさらに!10/5 11:47執筆中現在、まさかの日間ランキング2位という快挙を初めて体験しました!
これからも応援、アンケートへのご協力など、宜しくお願いします!自分も皆様が楽しめる作品を作れるように頑張ります。相変わらず豆腐はメンタルだけど(逆)
……で、ここのランキングってどーゆーシステムなんだろうね?
現在、俺はアスランの肩を借りて、ラクスと並んで医務室へと歩いていた。さっきまでは空元気でどうにかやり過ごしたが……やはり毎回の戦闘でNT-Dを使ってたんじゃあ身体が保たねぇ。
「ユウヒは毎回そんなにボロボロになるまで戦ってるのか?」
アスランの問いに答えたのはラクスだった。
「あなた方が四機を青い光で撃退したあの時も、戻って来たユウヒは担架で運ばれていきましたわ」
「……青い光、アンタらがそう言ってるアレは、アルカナに仕込まれたNT-Dって機能だ」
「NT-D?」
「通称“ニュータイプ・ドライブ”。宇宙での生活に適応した新たなる人類……ニュータイプの力を感じ取った時に発動し、機体のリミッターを解除する。オカルトじみた能力だな」
「宇宙に適応した新人類……」
ラクスが怪訝そうな表情を浮かべている。俺は補足として付け足した。
「ニュータイプってのは、コーディネイターみたいに先天的に付随されたものとは違う。宇宙で生き、戦っているうちに徐々に覚醒していくものだ」
「だから、宇宙に適応した新人類だ……と?」
「ああ。今まで人類は地球という一つの星で生きて来た。つまり、人間には地球で生きる程度の能力があれば良いって話になるよな。だが、文明が発達し、人類が宇宙で暮らし始めたとほぼ同時期に遺伝子操作を受けた人間……コーディネイターが生まれた。確かにコーディネイターもある種宇宙に適応した新人類と言えるだろう。それがナチュラルとコーディネイターとの確執を生んだ……」
アスランとラクスはユウヒの話を黙って、興味深く聞いていた。これまでの短い期間ではあるが、キラを、アスランを。そして、アークエンジェルを導いて来たユウヒの言う、ニュータイプとはなんなのか。そして、その話をすると言うことは、彼がニュータイプである事の証明とも言える。
「だが、本来あるべきなのは宇宙というあまりにも広大な世界で生きていくためのもっと鋭く、繊細な感覚だった。人間はなんだかんだと視界に映る範囲だけが意識の範囲の限界だった。結局、知覚する範囲を広げるイコール、レーダーや望遠鏡だとかそういう文明の利器だった。それはどれだけ文明が進もうと変わらなかった。だが、宇宙での生活においてそれでは足りないと本能的に察知した人類の一部が、もっと外へ、もっと広く視界には映らなくとも意識を広げる……それを可能にする覚醒を見せたのが『ニュータイプ』だ」
「だから、あんな先が読めるみたいな挙動を……」
「ああ。それと副次的なものなんだが、ニュータイプだけが放つ特殊な脳波があるんだが、広がった意識領域内に広がる脳波を受け止め、脳波によって操作する技術もある……。また例え話になるんだが、ムウもまだニュータイプほどのところまでは至れていないが、近しい能力を持っている。知覚できるのはフラガの家にまつわる人間だけだし、ただ単に高い空間認識能力を持つと言うだけだが、それは今のところと言う話だ。さらに覚醒が進めば、メビウス・ゼロのガンバレルに脳波を受信する装置さえ取り付けて、メビウス・ゼロに脳波を増幅する装置を取り付ければ、ガンバレルは思考だけで操作できるようになる」
「夢物語のような話ですわね。思考するだけで操れる兵器だなんて……」
「あくまで副次的なものだぞ。それに、その分脳に負担がかかるのは事実だ……。人間は脳が本来持つ能力の全てを引き出せていないって言われてるのは有名な話だろ?それのうちの恐らく数%、使える範囲が広がるだけでこんなオカルトじみたことが起こるんだ。みんなが本当の意味でニュータイプになれば……争いという概念も消えて無くなるのかもな」
「……遠い遠い先の話ですわね」
「だから戦うんだろ。戦争と戦争の合間の、わずかな平和へ向かって。クルーゼの言う通り、人は何度も繰り返すんだろう。そして、幾度となく平和を願うんだろう。だが、その先にあるのが誰もがニュータイプになれた世界なら……」
医務室に到着した俺たち。アスランにベッドに座らせてもらう。
「助かったぜ、アスラン」
「あぁ、だが、俺たちはこれからどうすれば……」
「ほぼ確定してるだろうって憶測を言うなら、お前はもうザフトには戻れねえのは確定してるだろうな。それこそあのパトリック・ザラが死ぬまでな。あの男の事だ、お前の離反はザフトに告げねえままだ。アスランは連合の捕虜となり、殺された……とでも伝えるだろうよ」
「……今思えば、確かに父上ならやりかねない。けど、どうして地球軍のユウヒが父上のことを?」
「なんやかんや、アスランの親父さんは有名だよなって話だよ。あくまで噂に聞いた話から性格をある程度想像して、未来を予測してる。俺がニュータイプだとは言いたくないが、ニュータイプにもなると、そう言う感覚や勘も当たりやすくなるんだよ。戦う力は上がるが、それは何度も言うが、あくまで副次的なもの。ニュータイプってのは他者を理解する力だからな。けどな、理解できたところで、受け入れられなきゃ意味がないんだけどさ」
俺はそう言うだけ言って、医務室のベッドに寝転がる。饒舌に話しちゃ居るけど、流石に具合はかなり悪い。バルトフェルドがこちらの様子を伺ってるのはほぼ間違いない。こっちから動きを見せなきゃ、あっちから手を出してくることはほぼ無いだろう。
「あぁ、ユウヒはまだ怪我人だったな、すまない。俺はそろそろ行くよ。ラクスはここに残るのか?」
「ええ。そのつもりですわ」
「そうか、じゃあ、また容体を見にくる」
「ああ、ありがとな。アスラン」
アスランが退出するや否や、ラクスは狭いベッドだと言うのに、俺の隣に入り込んでくる。
「……心配したのですよ。ユウヒのヘルメット、吐いてしまった血で汚れていて……滝のように汗を流していたものですから」
「わりぃ、心配かけて。でも、大丈夫、俺は丈夫なんだ」
「それでも、無茶は禁物ですわ」
「分かってる。あんまりラクスに心労かけたくないしな」
俺は横を向いてラクスを抱きしめると、ラクスも俺の体を優しく抱き返してくれる。ラクスの体の柔らかさが、ただ愛おしく、そして安らいだ。
「ふぁ、あぁぁ……」
大欠伸をかます俺にラクスは小さく微笑み、
「眠っても構いませんわ。私はここに居ますから」
「……ああ、ありがとう……少し眠るよ」
そうして目を閉じれば、抗いようもない睡魔が襲いかかり、一瞬にして俺は眠りの底へと落ちていくのだった。
「……ユウヒ、愛していますわ」
ラクスは眠っている俺の唇に、優しく触れるようなキスをして、彼女もまた眠りにつくのだった。後から俺の様子を見に来たキラとアスランは互いの顔を見合わせて苦笑し、そのままその場を後にしたのに俺とラクスは気が付かないまま、翌朝までしっかりと眠ってしまうのだった。
────“十話「ラクスとの別れ」────
翌朝、目が覚めてみると、ブリッジには誰も居らず、その場には連合軍の制服に身を包んだアスランの姿があった。
「わり、寝過ごしちまった。みんなは?」
「あぁ、明けの砂漠とかいう、バルトフェルド隊へ抗戦してるって言うレジスタンス組織がアークエンジェルに接触して来たんだ。今はラミアス少佐とフラガ中尉、バジルール中尉も外に出て対応してくれてる。キラもストライクでその場に出て、警戒してくれてるよ」
「そうか。じゃあ、別に俺が出るまでもないか」
「そうもいかないらしい。そこにいた“カガリ・ユラ”って子が、ユウヒ・コマムラって軍人を探してるんだ!って騒いでたらしい。艦長たちは、ユウヒは怪我で休んでるって言ってるんだけど、そうしたら余計に騒ぎだしたらしくて……」
「はぁ、なんじゃそりゃ。仕方ねえなぁ……」
「あと、昨晩アルカナのフライングアーマー?をウェイブシューターっていう大気圏飛行用のフライングアーマーに換装し終えたってマードック曹長が言ってたから、そのレジスタンスとの話が終わったら、またOSを確認しておいた方がいいかもしれない」
「了解、んじゃ行ってくるわ」
「ああ。気をつけてくれ」
アスランもすっかりアークエンジェルのクルーだなぁ、なんてことを思いながら、俺もアークエンジェルから出て隊長たちに合流する。
「すまない、遅くなった」
「ユウヒ?!もう出て来て大丈夫なのか?」
心配そうにこちらに駆け寄ってくるムウ。愛されてんなぁ俺、なんて思いながらも真面目に返答する。どうやら本物の明けの砂漠みたいだしな。
「ああ。昨日に比べりゃずいぶんマシだ。アスランから聞いたが、俺を探してる奴が居るって?」
「あぁ、あちらさんはお前のことをよく知ってるらしいが……」
まぁ、うん。俺も……と言うか、本来のユウヒ・コマムラが良く知ってるよ。俺はオーブの出身だからな。別に貴族でもなんでもないが、おてんばだったカガリをよく外で面倒を見てたし、ヘリオポリスじゃ、アルカナを探して走り回ってた俺を見て、カガリが駆け寄って来たのも思い出した。
『ユウヒ!!ユウヒなんだろ?!なんで、なんでお前が地球軍に……!お前は。お前はオーブの人間だろ!!』
『そうであっても、今の俺は連合の軍人だ……。平和を勝ち取るためには戦わなければならない。そして、その想いを体現する力が必要だ』
『でもっ!あっ、待ってくれユウヒ!!私は……!!』
『お前は早く避難用シェルターに入れ。俺は、最後の一機までザフトに奪われるわけにはいかん。……あの機体だけは』
『このっ!!ユウヒのわからずやぁぁぁああああ!!!』
今となって思い出したが、どこかで不思議な声を聞いていた。この世界にはない、争いを止める因子。それを貴方に宿す。そんな声が。それが多分アルカナであり、異世界から来た俺なんだろう。今二人で一人になった俺たちだが、自我はどちらのものなのか、その境目は曖昧で全てが俺のようでもあり、全てが俺でもないような、妙な感覚も残ってる。
「ユウヒ兄さん……!よく、お前……無事で……!」
カガリは駆け寄って来ては俺にしがみつき、安心したように破顔するが、俺はカガリを引き剥がし、叱りつけた。
「……カガリ。お前はどうして素直に帰らなかったんだ。こんなことして何になるってんだよ」
「だって、兄さんも戦ってる!平和のために戦うんだって言ってた!それなら、私だって……!」
「俺はコーディネイターだ。ナチュラルの父とコーディネイターの母の間に生まれたハーフであろうと、それでもコーディネイターの遺伝子を持っていて、戦う力がある。だがお前はナチュラルだ。訓練を受けて育って来たわけでもねえのに、なに分かったふりしてレジスタンスなんかやってやがる」
「っ、でも!」
「でももだってもねぇよ!……戦争がこんなところでチマチマやってて終わるもんなのかよ!やり方も分からないで!やる力も持たないで!お前は何を成すつもりなんだ!力があっても成せないものだってのに、人から借り受けた想いだけで、力も無いのに突っ走って!こうして人様に迷惑をかけてどうなる!!」
「っ、ご、ごめ、ごめんなさい……」
強く叱りつけられたカガリは泣き出してしまう。ムウがそこへ割り込んできて
「おいユウヒ……なにもそこまで言うことねえだろ……?この子もまだ若いんだし、な?兄さんって呼んでたってことは、お前の妹だろ?」
「違えよ。ただ、この子の家族とは古くから付き合いがあるだけだ。それに、人の命が、若いからで済ませられるってのかよ。こんなところで死んで、残された家族はどうなる!……俺にはもう父も母も居ないが、この子には家族が居るんだぞ。幼い頃はこの子の面倒を頼まれてきたんだ。面識もある人たちだ。その人たちの心配も反対も押し切って、自分の勝手で戦場に飛び込んで……誰がお前の代わりに頭を下げると思ってるんだ!兄代わりになっていた俺だぞ!!」
──ムウはあまりにもアレなユウヒの境遇に頭を抱えた。それを聞いていたマリューやナタルも同様である。そして、キラも。両親を失い、妹のように可愛がっていた子がレジスタンスとして、ザフトに対して命懸けで意味のない行動を起こしていて、それが自分のせいだと言われている気持ちなど、誰にも理解できないだろうと思った。そして、少しだけユウヒを理解した。彼がなぜ、これだけ平和を望むのか、人間誰しも平和を望むだろう。戦争なんて終わればいいと願うだろう。だが、ユウヒの願いはもっと根底にあった。失いたくない人を失わない世界を作るために、彼は戦っていたのだ。
アンケート、だいぶキラちゃんが人気のご様子。まだまだ掘り下げやユウヒとの絡みが出来てないので、これからたくさん作っていって、準備していかないとなーと思うのです。
で、やはり一定数ラクス一筋民がいらっしゃるので、本作品終了後、ラクス一筋だった場合のルートかつ、またユウヒが本作とは違う未来を歩んだ場合の作品も使っていく予定ですので、まずは本作完結まで、お付き合い願いますよう、お願いします。(SEED編とSEED Destiny編を別作品としてしまうか非常に悩みます)
あと、最後になりますが、皆様からの誤字修正報告など、いろいろ本当に助かっています。この作品は読者の皆様無しでは成り立たないほど皆様に助けられています。本当にありがとうございます、なので……ステナイデ……ステナイデ……
全年齢向け版も書いたほうがいいかな?こっちは☆つきオンリー的な感じで()
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分けよう!
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このまま!
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めんどくさくないなら分けて!
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絶対分けるな!