BF世界のヤツが自作ガンプラと転生して、コズミック・イラで生きていく話 作:sakitaro
いやもう本当に本作を評価してくださった皆様には感謝しかありません!!ほんとうに、ほんっとうにありがとうございます!とても嬉しいです!
明けの砂漠との邂逅後、ユウヒはカガリを目の前にしながらも踵を返し、アークエンジェルへと戻って行った。
「あっ、ユウヒ……」
「……少し頭を冷やせ。話はそれからだ」
一方的にそう告げたユウヒを見たマリュー。
「キラちゃん、ユウヒくんのこと、頼めるかしら?」
「分かりました!」
キラはストライクごとアークエンジェルへと戻る。そして、明けの砂漠の面々と相対すると、ユウヒの先ほどまでの言葉の全ては、カガリにぶつけた想いなのだろうことは想像できるものの、内容に関しては明けの砂漠の面々全員に深く突き刺さっていた。小さく聞こえてくる声には自分たちの活動を否定されて動揺しているレジスタンスのメンバーたちの疑問の声。
「……あんな少年に何が分かる」
「だが、彼の言うことは正しく聞こえた……俺たちが間違っていたのか……?」
「でも、だったら俺たちは砂漠の虎の元で暮らさなきゃならないのか……?」
少し場は荒れたものの、マリューたちは明けの砂漠と同盟関係を一時的に結ぶのだった。
────“十一話「受難」”────
「ユウヒさん!」
ストライクから降り、ユウヒの名を呼びながら走ってくるキラを見てユウヒは立ち止まる。
「……キラ。さっきは悪かった。取り乱しちまってさ」
「ううん。そんなことないです。私も、ユウヒさんほどじゃないけどザフトと戦いましたから、ユウヒさんの気持ちはわかります」
「……ダメな兄貴分だよな。俺ら軍人がいつまでも戦争を終わらせられないから、ああやって無駄に命を散らしていく人たちが出てくる。結果的には良かったんだ。カガリは生きてたしな。だけど、もし俺がここでカガリが死んだと聞いていたら……そう思うと、怖くてな。だから、俺が地球軍でMSのパイロットやってるなんてカガリが知って、俺と同じように怖くなる気持ちも、分かる」
「……凄いですよ、ユウヒさんは。いろんな方向から事実を受け止めてて、相手の立場になって、いろんな人の意見を聞いて……そこから一番いい答えを探そうとしてる……。私に、そんなことができるのかな」
「どうだろうな。俺は俺の思う最善を押し付けてるだけに過ぎないのかもしれない」
「私は、好きです。ユウヒさんの考え方」
「そうか」
それからしばらく、会話が止まる。会話の切り口を出したのはキラだった。
「私……ユウヒさんに憧れてるんです」
「俺に?」
「はい。強くて、いろんな方面から物事を見てて。優しくて。私みたいな子供の話も聞いてくれて」
「そんなんじゃない。俺も手一杯だ。だけど、ははっ、憧れる……か。案外嬉しいもんだな、そういうのも」
人並みの笑顔を見せるユウヒに、キラはすこしドキっとしてしまう。
キラの中で、ユウヒはいつも人の先頭に立って誰よりも痛みを抱えて、眉間に皺を寄せている……そんな人物だった。ラクスと居る時だけは優しそうに笑う。そんな彼を、遠くから見ているだけだった。降下作戦やラクスを引き渡す作戦でもそう。全て自分が引き受けて、元々ただの民間人だった自分に気を遣って、辛い仕事を引き受けてくれている。あまり話したことはなくても、キラは彼を想っていた。その想いはもう自分に向くことはないのだろうと、理解していても。
「そんな、私は……いつもユウヒさんに助けられてて」
「いいや。おれもまだまだだ。同じモビルスーツパイロットなのに、キラの面倒は隊長に任せっぱなしだったからな」
「仕方ありませんよ。作戦を立てたり、立案したり。それでいていつも戦場の一番先頭に立ってて……私じゃとてもそんなこと……」
「大丈夫だ、お前にもできる。とりあえず必死になってみな。自分が守るんだって。この艦にはお前の友達も乗ってんだからさ」
そのキラの友人たちとユウヒはあまり話す機会も無いのだが。せいぜい出撃時にミリアリアの顔を一瞬でも拝む程度だろう。
「はい!あの、それと……」
「ん?」
「ユウヒさんは、ラクスさんと付き合ってるんですか?」
「ブッフォ!?……いやいや、真面目な話から急にそれかよ。……まぁ、どうだろう。お互いに好きだとは伝えてるけど、そういやちゃんと付き合いましょうって言い合った訳じゃないな……。事実上恋人との……みたいな感じかな」
「そう、ですか……」
その言葉を聞いたキラはしゅんと残念そうな顔をする。隣同士で座っているユウヒとキラだが、キラの右手……ユウヒ側の手はユウヒの手に触れたがっているように、ジリジリと寄っては、戻って、寄っては戻って……それを繰り返している。キラも気恥ずかしさからか、ユウヒの方を見ようとはしなかった。
(えぇ?マジ?そんなことある??)
もじもじとして、付かず離れず、でも引っ付きたい……そんな様子のキラ。ユウヒはアルカナのNT-Dの影響か、まるで急かされるようにニュータイプとして覚醒していっており、人の感情の機敏を素早く察知するようになっていたため、キラが自分に好意を寄せていることに気がついてしまう。それに、そうでなくてもこの反応であればある種の勘違いもするだろうことは間違いない。
「キラ、お前……」
「っ!ち、違いますよ!?いや、違うこともない……です、けど……」
「……隠し事下手すぎない?」
「わかってますよ……でも、今まで人を好きになるってことなんて無くて……。ユウヒさんにはラクスさんが居ることは分かってます。だから、好きって伝えても良い答えが返ってくるなんて思ってなくて……その」
いやもう好きって言っちゃってるじゃん……なんて素の反応が頭の中を駆け巡るユウヒ。
(いや、こんな時どんな反応をすりゃいいんだよ……転生前の世界じゃとてもじゃないがモテることなんて無かったしなぁ……)
正直自覚はある。この世界に来てから、俺は思いっきりモテ期が来てるってのはわかる。じゃなきゃラクスとあんな関係になれる訳もないしな……。
「……まぁ、なんだ、その。気持ちは嬉しいぞ、キラ。けど……そ、そう!アスランのことはどう思ってんだよ?月の幼年学校で一緒だった幼馴染みたいなもんなんだろ?」
「アスラン?……アスランは大切な友達ですし、アークエンジェルに来てくれてとても嬉しいです!けど……友達以上なのかは……私にはまだ……」
恋愛というものへの経験値が圧倒的に不足しすぎていて友愛や憧れや恋心がごっちゃごちゃになっているキラ。俺も別にそんな経験豊富な恋愛マスターって訳じゃないけど……とりあえずキラには落ち着いて貰わないとな。
「何度も言うけど、気持ちは嬉しいぜ。けど、一度冷静になって考えてみてくれよ。自分の気持ちに整理つけて、ちゃんと本当に俺のことが好きだって確定したら、またちゃんと返事するから」
「は、はい……」
俺はその場から逃げるように立ち去った。まったく、カガリと言い、キラと言い、今日の俺は運がないにも程があるってんだ全く……。
「あー……痛み上がりの俺には色々ハードだろまったくよぉ」
一人そうやって愚痴を吐きながら歩いていると、ラクスとアスランがこちらに向かって歩いて来ていた。
「ユウヒ、もうお体は大丈夫なのですか?」
ラクスの顔を見ていると、やっぱり落ち着くし、ラクスの可愛さには癒されるな。あと、最近すげえアスランと接触する機会が多いな……
「ああ、なんとかな。心配かけたよな、ありがとな。色々面倒見てくれてよ」
「お気になさらないでください。ユウヒのおかげでアスランも自分の道を探し始めて下さいましたわ。感謝するのは私の方ですわ。ユウヒにはいつも助けられて──」
「ラクス……」
「ひゃっ」
話している最中のラクスだったけど、俺は正面から抱きしめる。彼女と知り合ってからのここ一週間、何度となく抱きしめて来たけど、こうしていると落ち着く。俺はラクスの首筋に顔を埋めた。
「ユウヒ?」
どんなに強かってても、NT-Dで覚醒し始めた俺のニュータイプとしての能力があっても、俺はただ一人の人間でしかない。自分がニュータイプだなどと認めたくはないが、アルカナのNT-Dが発動していて、この世界にニュータイプの概念が存在しない以上、俺がニュータイプであることはほぼ確実だと言えるからな……。
「……少し、疲れちまった」
「仕方ありませんわ。ユウヒはこれまでずっと頑張って来たんですもの」
そう言って俺の頭を撫でてくれるラクスにカガリの件を相談した。
「カガリ様、ユウヒと家族同然だったオーブの方……明けの砂漠でレジスタンスとして活動されていたのですね」
「意味がないと言い切るのは簡単だ。でも、彼らの気持ちも分からんでもないんだ。だけど、ああやって戦おうとするから、戦争は終わらない。憎しみの連鎖は続いていく。時には長いものに巻かれる覚悟も必要なんだとおもうんだ。俺は」
「ヘリオポリスでユウヒと話して、そのあとは避難用のシェルターに避難してたんだよな……それがなんでこんな砂漠のレジスタンスなんかに?」
「あの子もあの子で戦争を止めたいとか。なんとかしなきゃって気持ちがあるんだわ。じっとしてられない性格も相まって、感情に流されるまま動いちゃってよ。俺は兄として叱らなきゃならない。結果として泣かせちまったが……な」
ほんとアスランも悩んでばっかりだが、俺にも悩みの種は尽きないな……そう思う。俺の記憶もかなり融合が進んでる。もう転生者云々言ってられない。もうどっちがどっちの記憶なのかわからなくなってきた。
「それは仕方ないだろう。間違っていることは正さなきゃならない」
「まぁな。だが、正しさだけが人を救う訳じゃない。俺がニュータイプなのだとすれば、俺は人と誤解なく分かりあえるようにならなくちゃいけないんだ」
「でも、それはユウヒだけが抱えるものじゃありませんわ。ここには、たくさんの貴方の仲間がいるのですから。もちろん、私も協力致しますし」
「……そうか、そう……だな。ありがとうラクス。アスラン」
答えは出ないままだが、ひとまず明けの砂漠との合流は果たした。あとは砂漠の虎……アンドリュー・バルトフェルドの動きを注意深く見ていく必要がある。とはいえ、どうせ明けの砂漠が手を出すタイミングは当然俺たちにも伝わる。動くなら……そこだな。
全年齢向け版も書いたほうがいいかな?こっちは☆つきオンリー的な感じで()
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分けよう!
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このまま!
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めんどくさくないなら分けて!
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絶対分けるな!