※この作品はR-18です。

BF世界のヤツが自作ガンプラと転生して、コズミック・イラで生きていく話   作:sakitaro

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閑話なので短いです。


閑話

 時間はしばらく巻き戻る。あれは地球に降下して来て俺が目覚めたさらに次の日の事である。キラからの告白だったり、明けの砂漠にカガリが居たり、色々あった。まぁ、カガリが居るのは想定済みだったとは言え……やっぱり気分は良くない。

 

「……あー」

 

 転生前。俺はガンプラで戦場の真似事をして戦っていた。今となっては本物の戦場で兵器に乗り込んで戦ってる訳なんだけど。そんな俺は今、アルカナの強化プランを考えていた。とはいえ、アルカナの内部に使われているX-100系フレーム(なんで変形するのに100系フレームなのかはさておき)のストライクやデュエルとは違う材質のものだ。

 サイコフレーム。この世界に本来存在しない、宇宙世紀90年代のオカルトアイテムである。ニュータイプ能力に呼応して機体のリミッターを解除するシステムが組み込まれた、RX-0ユニコーンと同じと思われるものが組み込まれているアルカナ。デュエルやストライクのものと同様に、機体各部に露出しているグレーの部分や、各部装甲が展開した内部フレームが展開し、フェネクスよろしく青い光を放ちながらリミッターを解除する。この時点で、俺がガンプラとして使っていたアルカナとは異なるものになっている。

 

「……うーん」

 

「どうしたのですか?ユウヒ」

 

「あぁ……」

 

 この時、まだバルトフェルドにラクスを引き渡していない時期のため、ラクスはまだ俺のそばにいる。

 

「アルカナの強化案だよ。……つっても、現時点でNT-Dを使い切れてないのにまだ強くするのかよって話なんだけど。いくつかプランがあってな」

 

 一つは未来からの機能の先取り。エール、ソード、ランチャーの統合パック、マルチプルアサルトストライカーやI.W.S.Pを強化、発展させたノワールストライカーに類するものを生産。装着できるようにする。各部フレームへの負担を下げるために可変機構はできればオミットしたい。現時点ではまだ使いようがあるが、フリーダムやジャスティスの台頭と同時にスピードというアドバンテージは取りづらくなる。となれば、速度よりも運動性を向上させて戦闘に特化させた仕様にするのがいいんじゃないかな……。

 

 もう一つは、あのオカルト兵器、ユニコーンを目指す形。この戦争の最終局面。ジェネシスの攻撃を完全に止めるためにサイコフレームを増設したり、サイコフレームを内蔵したシールドなんかを作り、装備すること。その最低条件として、俺とアルカナを完全に融合する寸前まで同調させなきゃならない。あの光の結晶体になる……それを目的とすること。

 

「……やっぱ、こっちだよな」

 

 俺はユニコーン型への改修を目指した改修案の方へと丸をつける。

 

「……あまり兵器には詳しくないのですが、これは?」

 

「モビルスーツってのはあの装甲の内側にフレームってもんがあるんだ。ほら、ストライクなんかで言えばあの人体で言う脹脛のところとか、肩のところとか、あの辺のグレーのとこ。あれがそのフレームになるんだけど、アルカナはかなり特殊でさ。あのフレームがサイコフレームってのでできてるんだ。詳細は省くけど、そのサイコフレームがあれば、あの青い光とか見ただろ?あんなことができるようになる。機体の大幅な能力の向上とか、他にも色々ある」

 

 俺はガリガリとペンを走らせ、ガンプラを作る時の設計図を引くように新しいアルカナの姿を描き出す。いやもう新しいMSの時点でアルカナじゃないけど。

 

「ユウヒ、絵も上手なのですわね」

 

「絵じゃなくて、設計図な……。まぁいいや。まぁ、こんな感じの機体にしたいなと思ってる。

 

 俺が描き出したのは、どこかZ系MSのシルエットを残しているが、全体的なシルエットはシナンジュ・スタイン(袖付きのものではない)に酷似しているソレ。フレームは関節部を残して完全に覆い隠されている。そもそもG兵器は全部フレーム剥き出しのところが多すぎるんだよ。かっこいいけどさ。

 

「なんと言う名前なのですか?」

 

「……名前か……名前は考えてなかったな……そうだなぁ」

 

 実を言うと、俺が世界大会に出た時にはもう、次の大会までに作ろうと思っていたのがコイツなんだ。ほれ、負けても勝っても結局ガンプラはボロボロだろうからな。仕様は大幅に違うけど……まぁ、それがこの世界で本物の兵器になろうとしてるなんてな。

 ……それにしても、名前か……名前。そうだ──

 

「トゥルーエンド」

 

「トゥルーエンド……?」

 

「ああ。意味は……いつか伝えるよ」

 

 もし、この世界での物語が他の人から見られていたとしたら、きっとこれは本来の世界とは違う、少し似てるけど、紛い物の物語なんだろう。だけど、こうしてここで生きている俺は本物だ。この世界が本物なんだ。俺でも変えられるかもしれない……。だから……真の終わりを作るモノ……ガンダム・トゥルーエンド。そう名づけたい。

 

「ええ、楽しみにしていますわ」

 

 そう言って微笑むラクスに、俺は頷いて返すのだった。

アルカナの強化案

  • コズミック・イラ寄り(乗り換え)
  • コズミック・イラ寄り(強化改修)
  • 宇宙世紀寄り(ユニコーン系・乗り換え)
  • 宇宙世紀寄り(ユニコーン系・強化改修)
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