BF世界のヤツが自作ガンプラと転生して、コズミック・イラで生きていく話 作:sakitaro
あ、メンタルは豆腐なので優しくお願いします()
再臨した“呼び覚まされし怒り”の体現。しかし、ユウヒは以前とは異なり、冷静だった。
「アークエンジェルは即座に降下準備だ!!今ここで第八艦隊諸共潰されるわけにはいかねぇ!!」
「ユウヒくん!?そんな、貴方は!!」
「俺は後から追やぁいい!!アルカナのウェイブライダーには大気圏突入能力がある!!」
「ッ、ですが!」
「……頼む、行ってくれ!俺はここで足止めをする!」
「くっ……分かりました……!」
アークエンジェルはハルバートン提督と別れを告げ、降下準備に入った。遠方でキラやムウが多数のジンを相手に大立ち回りをしているのが見え、少し安心したユウヒは一息ついたのち、前を見据える。
「……ラクス」
もはやイージスたち、G兵器と通信は繋がっていない。だと言うのにユウヒの頭の中には彼らの言葉が入り込んでくる。
『また例の青い光か……!!』
『前までの俺たちとは違うんだよ!!アスラン!ラクス様を降ろしてお前も戦線に立て!!狼狽えていて勝てる相手じゃないんだぞ!』
『イザーク!!クルーゼ隊長!!なぜ、なぜ約束を反故にしたのですか!!』
『アレが危険な光なのが分からん訳ではあるまい。あの光がプラントを滅ぼす。憎しみは新たなる憎しみの呼び声を作り出す』
『彼は……彼と話をしました!!彼はそんな人間では!!』
『君はまだ若い。彼の言う言葉は綺麗だろう。しかしそれのどこに現実味があった?そんな未来が勝ち取れる根拠はどこにある?勝たねば、その先の未来はないのだ。未来を作るのは勝者だ。彼は、自分の側の意見でものを言っているに他ならん』
『くっ……、俺は……どうすれば……』
アスランは迷い続けていた。しかし、戦いは続いていた。シグーとデュエルによる波状の近接攻撃を腕部ビームトンファーと高出力ビームソードで抑えながら、バスターが放つ援護射撃をシールドで防ぐ。簡単に言うが、三対一という様相はあまりにも分が悪い。ユウヒはただひたすらに耐えていた。それをラクスは、イージスのコックピットから眺め、ユウヒの無事を祈るしか無かった。
「はぁっ、はぁっ……」
身体は癒えたと思っていた。確かに、問題なく日常生活を送る程度の調子には戻ったのだろう。しかし、再びアルカナの発動するNT-Dによる高速機動に耐え切れるかと問われれば、それは否だった。
三機からの攻撃を防ぎ、回避し、反撃する。その行動の余りの精密さ、反則的な機動は人体にかかる影響が大きすぎた。
「ごふァっ!!」
ついに耐えきれなくなった臓器が出血。ユウヒはヘルメット内に大量の血を吐き出してしまう。そして、なぜかその映像がテレパシーのようにラクスに伝わる。
「ッ!!ユウヒっ!!」
アルカナの動きが突如として鈍くなる。それを好機と捉えた三機だったが、ラクスの悲痛な叫びに呼応するように、アスランは一つの覚悟を決めた。
────“八話「アスランの覚悟」”────
覚悟を決めたアスラン。だが、最後に確認しておかなければならないものがあった。
「ラクス……君は、彼を好いているのか?」
答えが明らかな質問だった。だが、婚約者である彼女と自分の間に隠し事を持つわけにもいかない。それに、もうアスランは彼女をユウヒに託す覚悟もできていた。
「はい。私は彼を愛しています。誰もが私をシーゲル・クラインの娘と、プラントの歌姫として見て来ました。でも、彼は私を一人の女性として見てくれました。アスランにあの時言った彼の言葉は、一部嘘になりますわ……。戦争が終わったら、もう一度二人きりで再会したい。そう言う意味です」
「……そうか、だが分かるよ。俺はあまりにも至らなかった。コーディネイターだからザフトに所属する。ナチュラルだから地球軍に入る……。それは勝手な決めつけだった。彼は、彼なりの考えで戦争を終わらせるために、地球軍に入ったんだな」
分かっていた答えに、アスランは残念な気持ちと、それで良かったと思う気持ちの二律背反に苦しんだ。
彼女も、自分も。親の言いなりのように育って来た。ラクスは自分の思いを押し通そうとする気概を見せるところもあったが、それは自分にあっただろうかと自問すれば、無いと自答できる。そんな自分に気付けたのは、ユウヒのおかげだった。
「アスラン……」
「負けたよ、あの人には。ラクス……せめて君だけはプラントに送り届けてみせる!俺は……彼と共に行く、少しきつい道のりだけど、少しだけ付き合ってくれ!」
「……もちろんですわ!」
アスランは意を決したように、ライフルを構え、デュエルとバスターに向けて放った。
「なにっ!!」
「アスラン?!何を考えている!!」
「俺は父上の人形のように生きて来た!!だが、これからは違う!俺は俺のやり方で世界を……未来を変えてみせる!!」
アスランは牽制射撃を行いながら、アルカナの側へと近づき、接触回線を開く。
「コマムラ少尉!無事か!?」
「がふッ……アスラン・ザラ……か?なぜ……」
「俺も、貴方の言う未来を作りたい、戦争を止めたい……。そして、ラクスは俺には相応しく無い、貴方に託します!」
アスランは牽制射撃を行いながら、アルカナを守るように立ち回り始めた。その姿を見たユウヒも自身に喝を入れ、機体を駆動させ始める。しかし、そうと決めたばかりだと言うのに、NT-Dはその意思に反して活動を止める。装甲が閉じていき、ノーマルのアルカナへと戻っていく。
『くっ、NT-Dが……。アスラン。彼女には一度プラントに戻ってもらう必要がある。世界を変えるためには、強硬派のザラ派ではなく、穏健派のクライン派に優位に立って貰わなきゃならなかった……』
ダスクのギロチンバーストは非常に強い制圧力がある。それを利用して薙ぎ払うように照射し、迫り来る三機を押さえつけていた。その分バッテリーの消耗は激しいが、今はそんなことを言っている場合では無い。
「っ、では……!」
「……はぁ、はぁ……っ、く。手はある。北アフリカ駐在軍のアンドリュー・バルトフェルドはクライン派の人間だ。彼にラクスを託す。俺たちが地球軍である以上、一度は刃を交えなければならんだろうが、彼の性格なら一度は話す機会もあるだろう……」
それでも掻い潜ってくるデュエルとサーベルを切り結びながら、ユウヒは続けた。
「貴方は……そこまで考えて……?」
「っ、ぐ……、さて、な……。アークエンジェルは、降下したか……」
「ああ、どうする?俺たちにもう戻る場所は……」
「道はまだあるさ。ラクス!酷く酔うし、機体内部も暑くなる。だが、アルカナのウェイブライダー形態には……大気圏突入能力がある!はぁっ……ふぅ……。アルカナの上にイージスを乗せて、大気圏に突入する!」
「……ユウヒ、自信があるのでしょう?やって下さい。それしか、未来が無いのなら」
「わかった。ありがとうラクス……。アスラン……!大気圏突入シークエンスに入れば、恐らく俺の意識は持たねぇ。ウェイブライダー形態が維持されてりゃ、大気圏突入は問題なく行える。だが、入射角の調整が出来ねぇ。イージスのスラスターを全力で吹かせて、あのギリギリ見えてるアークエンジェルの方面へ入れ」
戦いを続けながら、ユウヒとアスランは作戦を立てる。その間も三機の連携攻勢は止まるところを知らない。意識を失う寸前の、朦朧とした意識の中で、ただひたすらラクスへの想いだけで意識を保っていたユウヒは、アルカナをウェイブライダー形態へと移行させる。すでに、NT-Dどころか、フェイズシフトすら切れていて、これ以上の戦闘は不可能だった。
「行くぞアスラン、乗れ!!」
「ああ!!ラクス、しっかり捕まっていてくれ。キミが傷付けば、俺は彼にどやされてしまうからな」
「ええ、お願いしますわ、アスラン」
スラスターを全開にして、イージスを乗せたアルカナは大気圏へと思いっきり突っ込んでいく。
「なんだと?!大気圏に突っ込むつもりか!!」
「くっそぉ!これじゃ追いかけられないぜ!!」
「……チッ、潮時のようだな。しかし、アスランの離反は予想外だった、ラクス嬢を確保し損ねたか」
二機が大気圏に突っ込むのを見たザフト軍は撤退。沈んでいく第八艦隊。ラクスをしっかりと引き渡すことさえ出来ていれば、第八艦隊を失うことも無かっただろうに、結局守ることは出来ず、後悔に滲んだ腕で、アルカナの計器を叩きつけた。それでもなんとか冷静さを取り戻したユウヒはアスランへと伝える。
「……アスラン、イージスの肩を畳め」
「了解した。コマムラ少尉、具合は……」
「……もう意識が持たねえよ。プレッシャーになるのは分かってんだけど、な……、後は、たのん、だ……」
そうしてユウヒは完全に意識を手放した。その瞬間、アルカナの制御がはずれ、ただスラスターを吹かすだけの戦闘機へと成り果てる。
「ぐっ?!こんなにも不安定なのか、大気圏突入って言うのは……!彼は……いったい……」
アスランは必死にスラスターを全開にしてアルカナの入射角をアークエンジェルに向けて固定するのだった。
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なんとか先んじて地球へ降下することに成功したアークエンジェルだったが、そこは北アフリカ。砂漠の虎、アンドリュー・バルトフェルドが駐在するザフト勢力圏内であった。
「こいつはマズいんじゃないの?ユウヒとははぐれたまま、俺たちはこんな戦力でこの砂漠を抜けなきゃならん訳だろ?」
「……ユウヒさんは……あの人はどうなるんです!」
キラは自身が女性であることをすでに隠さなくなっており、今となっては連合軍の女性用制服を身に纏っている。よくよく見ずとも、可愛らしい顔つきをしているキラが男性であるはずもないのだが何故か男子の服を身に纏い、女性としては低めの声だったため、彼を男性だと思い込んでいたクルーや友人たちだった。
そして、キラの問いかけに答えられる人物など、このアークエンジェルには居ない。
「後から追いつく。彼はそう言っていたけれど……」
「……鵜呑みにするには、あまりにも状況が悪すぎる」
「……あの時、ユウヒのところにゃクルーゼの野郎も出張って来てやがった。四対一のとんでもない劣勢……ユウヒが強いことはわかってる。あの青い光だってある。だが……」
そんな話をしている時だった。
「上空より熱源!!モビルスーツです!!モニター出します!!」
モニターに映し出されたのは、フェイズシフトが落ちてフライングアーマーが変色し一部溶解しているものの、五体満足な状態のアルカナとその背面にイージスが乗っていた。そのイージスもフェイズシフトが落ちてしまっている。大気圏の層を抜けたのか、イージスはアルカナのフライングアーマー下部へと移動し、スラスターを全開にして落下速度を落としていた。まるで、アルカナとイージスが助け合っているように見え、キラはなんとも言えない気持ちになる。
「アスラン……?」
「あのモビルスーツ……たしかラクスの嬢ちゃんを受け止めた奴だろ?もしかして、アレにゃあの嬢ちゃんが乗ってるかも知れねえぞ!」
「っ、状況は読めませんが、二機を収容します!!モビルスーツデッキ!収容準備急いで!!キラちゃん、ストライクでイージスのサポートに回って!あの様子だと、敵だと言うのは考えづらいわ。話を聞いてみましょう」
「了解です!」
アークエンジェルが降下する最中、ユウヒとアスランの間にあったやり取りを知らないアークエンジェルのクルーたちはてんてこ舞いになりながら、二人の収容準備を急いだのだった。
全年齢向け版も書いたほうがいいかな?こっちは☆つきオンリー的な感じで()
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分けよう!
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このまま!
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めんどくさくないなら分けて!
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絶対分けるな!