アメリカから旅立って、俺が向かった先。
そこはルーマニア。
吸血鬼の本拠地というべき場所であり、俺は病を治す方法。
そして、彼女の居場所を探す為に。
そうして、俺は吸血鬼に話をする為に来たのだが。
「まったく、吸血鬼は、話を聞かないのかよ」
そう言いながら、俺は目の前にいる奴らを見つめる。
そこには、この城の持ち主だと思われる吸血鬼の他にも、吸血鬼によってアンデットとなった者達が目の前にいた。
「人間が来るとは聞いていたが、まさかここまで恐れ知らずだとはな!」
「あぁ、そういうのは良いから。さっさと終わらせたいんだが」
「人間の癖に」
そうしながら、吸血鬼はゆっくりと構える。
同時に俺は懐から愛銃であるカレラを取り出す。
カレラを見た瞬間、吸血鬼は笑う。
「銃などでアンデットを」
そう、余裕そうに呟くが、それよりも早く引き金を引く。
放たれた弾丸は、簡単にアンデットの頭を吹き飛ばす。
アンデットの頭が吹き飛ばされた事に対して、吸血鬼は驚きを隠せない様子だったが、俺はすぐにユキカゼも取り出す。
ユキカゼの銃口には雷が集うと共に、青白い光が辺りに広がる。
そして、再び発砲する。
今度は先ほどよりも速く、そして強力な一撃で、アンデットの大軍を消し飛ばす。
「ぐっ、やれ!
どんどんやれぇ!!」
それと共にアンデット達が俺に向かって来る。
迫り来るアンデット達の集団に対して、俺は両手の銃を乱射する。
その度にアンデット達は肉片へと変わっていく。
だが、それでも数は減らない。
「はははぁ!!
所詮は、人間。
その「よっと」えっ」
俺は瞬時に両手の銃の内、ユキカゼを魔方陣に仕舞うと共に、その手には沖田を掴む。
その刀を手に、襲い掛かるアンデットを切り裂く。
片手のカレラでアンデットを打ち抜き、もう片手に沖田で切り裂く。
その繰り返しだけで、目の前に迫っていたアンデット達は全て消え去る。
しかし、それだけでは終わらず、俺は、その手にオティヌスを掴み、地面に押し込む。
それを合図に、俺を包み込む霧は晴れる。
ゆっくりと、それに合わせるようにシノンを取り出す。
「なっなっ」
人外の存在である吸血鬼。
本来ならば、銃では倒せない存在。
そう思い込んでいた奴も、ここまでの戦闘で既に常識は抜けている。
オティヌスによって、既に力は打ち消されている。
それを分かると共に、スナイパーライフルから放たれる弾丸は、既に死の銃弾だと理解している。
吸血鬼は、すぐにその場から離れようとするが
「狙い撃つぜ」
俺はその言葉と共に引き金を弾く。
放たれた弾丸は吸血鬼の心臓を貫くと同時に、背後にある城を貫いた。
城が崩れ落ちる中、俺は静かに呟く。
「終わりだ」
崩れ落ちた城の瓦礫の中で、俺は一人呟く。
吸血鬼との戦いで城は崩壊し、今にも崩れ落ちそうだ。
そんな中でも、俺は冷静。
「さて、手掛かりはあるのか?」
俺はため息を吐きながら、ゆっくりと崩壊した城に向かって、歩き出す。