※この作品はR-18です。

百年の旅人~眠り姫を起こす為に~   作:ボルメテウスさん

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39年目

 アメリカから旅立って、俺が向かった先。

 

 そこはルーマニア。

 

 吸血鬼の本拠地というべき場所であり、俺は病を治す方法。

 

 そして、彼女の居場所を探す為に。

 

 そうして、俺は吸血鬼に話をする為に来たのだが。

 

「まったく、吸血鬼は、話を聞かないのかよ」

 

 そう言いながら、俺は目の前にいる奴らを見つめる。

 

 そこには、この城の持ち主だと思われる吸血鬼の他にも、吸血鬼によってアンデットとなった者達が目の前にいた。

 

「人間が来るとは聞いていたが、まさかここまで恐れ知らずだとはな!」

 

「あぁ、そういうのは良いから。さっさと終わらせたいんだが」

 

「人間の癖に」

 

 そうしながら、吸血鬼はゆっくりと構える。

 

 同時に俺は懐から愛銃であるカレラを取り出す。

 

 カレラを見た瞬間、吸血鬼は笑う。

 

「銃などでアンデットを」

 

 そう、余裕そうに呟くが、それよりも早く引き金を引く。

 

 放たれた弾丸は、簡単にアンデットの頭を吹き飛ばす。

 

 アンデットの頭が吹き飛ばされた事に対して、吸血鬼は驚きを隠せない様子だったが、俺はすぐにユキカゼも取り出す。

 

 ユキカゼの銃口には雷が集うと共に、青白い光が辺りに広がる。

 

 そして、再び発砲する。

 

 今度は先ほどよりも速く、そして強力な一撃で、アンデットの大軍を消し飛ばす。

 

「ぐっ、やれ! 

 

 どんどんやれぇ!!」

 

 それと共にアンデット達が俺に向かって来る。

 

 迫り来るアンデット達の集団に対して、俺は両手の銃を乱射する。

 

 その度にアンデット達は肉片へと変わっていく。

 

 だが、それでも数は減らない。

 

「はははぁ!! 

 

 所詮は、人間。

 

 その「よっと」えっ」

 

 俺は瞬時に両手の銃の内、ユキカゼを魔方陣に仕舞うと共に、その手には沖田を掴む。

 

 その刀を手に、襲い掛かるアンデットを切り裂く。

 

 片手のカレラでアンデットを打ち抜き、もう片手に沖田で切り裂く。

 

 その繰り返しだけで、目の前に迫っていたアンデット達は全て消え去る。

 

 しかし、それだけでは終わらず、俺は、その手にオティヌスを掴み、地面に押し込む。

 

 それを合図に、俺を包み込む霧は晴れる。

 

 ゆっくりと、それに合わせるようにシノンを取り出す。

 

「なっなっ」

 

 人外の存在である吸血鬼。

 

 本来ならば、銃では倒せない存在。

 

 そう思い込んでいた奴も、ここまでの戦闘で既に常識は抜けている。

 

 オティヌスによって、既に力は打ち消されている。

 

 それを分かると共に、スナイパーライフルから放たれる弾丸は、既に死の銃弾だと理解している。

 

 吸血鬼は、すぐにその場から離れようとするが

 

「狙い撃つぜ」

 

 俺はその言葉と共に引き金を弾く。

 

 放たれた弾丸は吸血鬼の心臓を貫くと同時に、背後にある城を貫いた。

 

 城が崩れ落ちる中、俺は静かに呟く。

 

「終わりだ」

 

 崩れ落ちた城の瓦礫の中で、俺は一人呟く。

 

 吸血鬼との戦いで城は崩壊し、今にも崩れ落ちそうだ。

 

 そんな中でも、俺は冷静。

 

「さて、手掛かりはあるのか?」

 

 俺はため息を吐きながら、ゆっくりと崩壊した城に向かって、歩き出す。

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