※この作品はR-18です。

百年の旅人~眠り姫を起こす為に~   作:ボルメテウスさん

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66年

 海を越えた。

 

 あれから既にどれぐらいの時が経っただろうか。

 

 既に60年以上の時間が経っていた。

 

 それでも、僅か2年でここを見つける事が出来たのは不幸中の幸いだろう。

 

「貴様はっ」

 

「黙れ」

 

 そう言いながら、俺は目の前にいる悪魔をカレラで吹き飛ばす。

 

 奴が何か言おうとしたが、そんな事は俺には関係ない。

 

 この屋敷にいるほとんどの連中の匂いは、はっきり言えばゲスであるのがはっきりと分かる。

 

 欲望の限りで集めただろう豪華な屋敷は、悪魔としての地位を示すように。

 

 だが、そのほとんどが違法である事は、既にグレイフィアさんを通して、全て知っている。

 

 だからこそ、俺はここにいる連中のほとんど容赦なく殺した。

 

 中には、無理矢理眷属にされた奴がいた。

 

 人質を。

 

 やむを得ない事情の者達もいた。

 

 だがらこそ、そういう連中に対しては、多少は痛めつける程度にしておく。

 

 そうしておけば、命令通りに行った証明となる。

 

 そうしながら、俺が見つけたのは、イングヴィルドだった。

 

「まったく、歳を取っていないな」

 

 本当だったら、俺も彼女も爺さんや婆さんになっているはずだった。

 

 だが、俺自身は人間と神の間のハーフという事で、寿命は非常に高い。

 

 そして、彼女の血には、かつて魔王の1人であるレヴィアタンの子孫だ。

 

 だからこそだろう。

 

 その容姿は60年経っても、未だに若いままだった。

 

 それが嬉しい事なのか分からないが。

 

 さてと、後はこいつだけだな。

 

 俺はそう思いながらも、彼女を抱える。

 

「貴様っ、そいつを連れて行くつもりかぁ」

 

「イングヴィルドをどうするつもりだ」

 

「そいつの血には魔王と未知の神器がある。

 

 ならば、それを利用する為に決まっているだろ!」

 

「そうか」

 

 俺はそう答えると共に片手にカレラを手に持つ。

 

 同時にその銃口を向け引き金を引く。それと同時に放たれた弾丸によって、目の前にいた悪魔達はあっけなく死ぬ。それにしても、本当にろくでもない連中だったらしい。

 

「なっなっ」

 

 それに、リーダー格だと思われる男が震える声を出す。まあ、今更取り繕うとしたところでもう遅いんだよな。だから、

 

「お前らに選択肢はない。死ね」

 

 それだけ言うと同時に俺は奴を殺す。

 

 同時にイングヴィルドを抱えてその場から離れる。

 

 そのまま屋敷の外へと出て、彼女を船にあるベットに寝かせる。

 

 その寝顔は変わらず、そして眠り病で未だに目覚める様子は見えない。

 

 ただ、これだけでも収穫があったのは確かだ。

 

「あとは、イングヴィルドを目覚めさせる方法を考えなければいけないけど」

 

 俺は、イングヴィルドの、これからの住まいについてを考える。

 

 

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