「なんだか、不思議な感じがする」
そう言いながら、俺は目の前にある景色を一緒に見ている人物の声を聞く。
紫色の長い髪とオレンジ色の瞳。
それは、ずっと探していた人物であり、未だに眠り続けているはずのイングヴィルドで間違いなかった。
「あれから、80年。
まだ、私が目覚めていないと聞いても、まだ実感できないよ」
「当たり前だ。
眠りの病なんて、未だに治療はできていないからな」
こうして、彼女と話せるのは、一種の奇跡みたいな物だ。
彼女との意思を呼び続け、ようやく反応した。
それと共に、彼女の夢の中に入り込む形で、俺は彼女と話す事ができた。
「時間としては、あっという間のはずなのにね。
ねぇ、君は、私がいない間、浮気していた?」
その言葉に対して、俺は。
「沢山した。
イングヴィルドを助ける為に」
俺は彼女に対して、嘘をつきたくない。
だからこそ、本当の事を真っ直ぐと告げる。
「そっか」
それに対して、イングヴィルドは特に気にした様子は
「なんか、悔しい」
いや、とても気にしている様子だった。
彼女はそのまま、俺にそのまま抱き締めてくる。
夢の中とはいえ、彼女の胸や体温を感じられて、幸せな気分になる。
しかし、こんなにも密着するのは久しぶりだ。
この世界にきて初めて会った時のようだ。
その感触と共に、夢の中とは言え、イングヴィルドと会えた嬉しさを改めて感じる。
それと同時に、俺の心の中には罪悪感が生まれる。
俺は彼女の力になりたいと思っていた。
それは、あの時から変わっていない。
だが、俺は結果的に彼女を裏切ってしまった。
そう思う気持ちが強くなる。
だが
「君が何を思っているのか、分かるよ」
そう、言いながら、俺を抱き締める力は強くしていた。
それは、俺の罪悪感は薄らいでいく。
「だから、君の全てを私にちょうだい」
そして、唐突にそんなことを言う。
それに対し、俺は意味がわからず戸惑う。
そんな俺に対して、イングヴィルドは妖艶な笑みを浮かべて、口を開く。
「これは、私の夢なんだよね? なら、私がしたいことをしていいんだよね?」
そう言って、イングヴィルドは俺を押し倒し、その上に馬乗りになってきた。
その表情を見て、彼女が今から何をする気なのかを理解すると同時に、体が熱くなる感覚を覚えた。
それは、俺の本能を刺激しているからだ。
「ねぇ、良いでしょう?」
それを言われてしまうと、もう、断れるわけがなかった。
その言葉と共に、彼女の秘部はゆっくりと俺の肉棒に近づいていき
「っあぁ!!!」
勢いよく挿入される。
膣肉に圧迫されながらも、押し広げていくような感覚を覚えると同時、脳天まで痺れさせる快感を得ることができた。
ただ挿入されただけなのに、これほどまでに気持ちが良いとは思いもしなかった。
イングヴィルドの方を見ると、彼女の顔には、快楽に染まった笑顔があった。
そして、彼女は腰を動かし始め
「んふぅ~♡」
ゆっくりと動き始めながら、声を上げる。
そして、徐々に動かす速度を上げていき、それに伴い、体全身への刺激も大きくなっていく。
それにより、俺の体はどんどん熱くなっていき、頭の中も真っ白になっていった。そんな中でも、イングヴィルドの動きについていくように頑張って動いてみるが
「ダメだよぉー。
もっとリラックスしないと」
その言葉と共に、まるで見透かされているかのように、的確に攻められてしまった。
その度に、俺は情けない喘ぎ声を出してしまい、それを聞いたイングヴィルドは楽しげな笑い声を上げた。
それから数分後、ようやく落ち着いたところで、今度はイングヴィルドの方が余裕をなくしていた。
「ごめんね、もう少し待って」
その言葉と共に、イングヴィルドは再び腰を動かし始める。
しかし、先程とは違い、ただ単に動くだけではなく、緩急をつけて動いているため、より強い刺激が襲ってくる。
それによって、俺は何度も達してしまいそうになるのだが、何とか耐えることができた。
だが、それも長くは続かず、ついに限界を迎えようとした時だった。
「ねぇ、出しても良いんだよ」
耳元で囁かれる言葉に、俺は耐えることができず、そのまま欲望を解放した。
同時に、今まで感じたことが無いほどの絶頂に達し、目の前がチカチカとした光に包まれた。
その後も、しばらくの間続く余韻に浸りつつ、荒くなった呼吸を整える。そんな俺に対し、イングヴィルドの方はまだ元気があるようで
「まだ大丈夫だよね? 今度は、私も一緒にイキたいからさ♡」
そう言って、再び動こうとしていた。
「あぁ、勿論だ」
それを断る訳にはいかない。
彼女の動きに合わせて、同じように腰を動かすことにした。
こうして、二人で協力してイクために頑張ることにしたのだが、やはりと言うべきか、経験の差なのか、すぐに主導権を握られてしまい、また一方的に攻められることになった。
それでもどうにかして反撃を試みるも、結局は空回りするだけで終わってしまった。
そして、しばらくすると、イングヴィルドが再び限界を迎えたらしく、今まで以上に締め付けが強くなったことで、我慢しきれずに果ててしまうことになった。
それが引き金になったのか、彼女も同時にイッたようだ。
その後、お互いに体力を使い果たしてしまったため、ベッドの上で抱き合うような形で倒れ込んでしまうのであった。
「私の病、まだ治りそうにない」
「あぁ」
俺はそのまま強く抱き締める。
離れたくない。
そんな思いと共に、すぐに迎えるだろう別れに備えて。
「だったら、今度は現実で、もっと。
もっと、私を愛して。
私、寝ているけど、君の事、待っているから」
「あぁ」
俺は、そうイングヴィルドの言葉を聞きながら、目覚める時まで、抱き締め続けた。