「手掛かりはないかと思って探してきたけど、ようやくそれらしき物を見つける事はできた」
そう言いながら、俺は目の前にあるカレンダーを見つめる。
それが実際のこの未来なのかどうか分からない。
だが、このカレンダーが存在した時代までは確かに人は存在しており、おそらくはエイリアンと呼ばれる存在達が侵略してきたタイミングである事だけは分かる。
そこに書かれた年を見てみると、分かる事としては。
「今から50年後の未来。
戦いか」
それだけでも収穫だった。
俺はほっと、その場で息を吸う。
この世界で、俺が戦ってきた球体状の頭部が特徴的なエイリアンが放った機械。
彼らには意思のような物はなかったが、俺に対する敵意は確かにあった。
そんな奴らと戦い続けたが、未だに、この世界の原因になったエイリアンという存在に巡り会う事はできない。
この広大な世界で、未だに生きている人間には出会えていない。
それが寂しくもあり、滅びた未来を覆す為に俺は今も動き続けている。
その途中で得た情報の中に、この時代の事もあったのだ。
どうやらこの未来では、この時代での戦いが終わったのか、それともまだ続いているのか分からないが、とにかく終わったようだ。
「まぁ、今、俺が生きている時代をこんな未来にしない為に動かないといけないけど」
これからも頑張ろうと俺は思った。
そして、ふと思う事がある。
この時代での戦いが終わった後の事だ。
この戦いを終えた後、果たして。
「んっ?」
そうしていると、俺はふと気づく。
「ん……? おぉ!」
俺は思わず叫んでいた。
なぜなら、ある物が目に入ったからだ。
それはカレンダーの端っこの方、月日の欄を見た時に気付いたのだが、そこには数字の代わりに四角い枠に囲まれた絵があり、その中に何か文字が書かれている。
その文字の形は英語だろうか。
「これって、どっかで見た事があるような?」
英語はあまり得意ではない為、少し自信はないが。
「うーん?」
思い出そうとした時。
「あれ、これってもしかして?」
ふと、ある事を思い出した俺が取り出したのは、とある召喚陣だった。
「これって、グレイフィアさんの召喚陣と同じ文字!」
俺はそれに気づいて、興奮気味に手に持つ召喚陣と見比べてみると、似ている部分がいくつかあった。
「これはもしやこの時代のグレイフィアさんと会えるのか?」
試しに召喚陣に魔力を込める。
しかし、召喚陣は僅かな反応しかなかった。
「召喚する事はできない。
けど」
僅かに魔力が反応し、細い線が見える。
「これを辿れば、グレイフィアさん本人に会えるかもしれないな」
そうすれば、情報が手に入るかもしれない。
「とりあえず、これでこの世界の目的ができたな」
俺はそう言いながら、ゆっくりと次の目的地に向かって歩き出す。