転生者、藤丸立香だけが狂えない。 作:極端にしてみた
「……う? あ」
一瞬自分が発した声とは分からず、意識がハッキリとしない。辺りを見回して夢から戻って来たと理解する。私は今日も動かない手足に鞭を打つように無理矢理動かし、同じベッドで寝ているフォーリナークラスの5人を起こさないようにベッドから立ち上がる……。その際にペリペリと私から出た血が固まった物が剥がれる。
アビー、水着アビー、モレー、楊貴妃ことユウユウ、お栄ちゃん… …この5人が相手だったら毎回こうなるので気にしない。
思うとすれば前回よりマシになったな、と他人事のように感じるだけだ。私はベッドから慎重に出て、破られた服を尻目に足元がおぼつかず裸のまま彼女達に抱かれるためだけの部屋から出る。
ドアが閉まり、ハァと深くため息をついてしまう。5人一緒なのが辛い、頭を吹っ飛ばされても、ミンチにされても死ななくされたとはいえ1人だけだとやり過ぎてしまうから仕方ないんだけれども……。
それでも彼女達の時は何回死ぬか気が狂うか思ったか分からない。いや、思ったとしても気が狂う事は決して許してはくれない。既に私は古今東西の魔術師達、高性能AI、神霊、聖女、根源接続者、ビースト達、私を堕とすという目的で邪神と和解して協力関係にある使徒達、特異点で手に入れた聖杯に月の聖杯まで持ち出して肉体を改造されたお陰で、耐久力と再生力だけは真祖以上だからだ。
空想具現化で顕現した城の中で彼女に改造された後、犯されながら真祖本人にお墨付きをもらったので間違いないだろう。
そして神でも生きていたら殺せるセイバーの両儀式が言うには、死の線が高次元で複雑な絡繰箱のようになっていて、しかも変化し続けているから私でも捉えきれないかもとの事だ。だが、
「フフッ、殺せるかどうかマスターの分身体で試すから楽しみにしててね。殺せたら感覚が戻った時に私の愛と快楽を十分に感じて」
と、今にも襲って来そうな発情した顔でそんな物騒な事をするのと言うのは勘弁してほしい。
歩こうとすると突然体がフワフワと軽くなる、あぁ少しの間また操られる。
「あーあー……、私は私。貴方は私、俺は貴女? 見えてます、貴方達が見えてます、見え始め? ます。今回も私達は失敗しましたが順調に進んでいます」
フォーリナー達に抱かれたら彼女達の魔力が体内に残り、邪神達が私にアクセスしてしばらく勝手に口が動いて喋ってしまう。本当にこれはどうにかしてほしい。
彼女達の神達が私を狙うのは実に合理的だ。会った事がないホームズが居たら、漂白したこの世界で人類最後のマスターである私を堕とせばこの星を手に入れたも同然だと言うだろう。
「合理的、それは合理的です。楽しみにして下さい、私達、私、あたし、私は貴女を絶対、絶対に手に入れます。ア……、愛しっ、愛してます、私達は貴女をアイしてる。私を愛して、溺れて下さい、委ねて、任せて」
嫌になる。思考も皆にダダ漏れだ。残念ながら私の中にはクハハと笑う頼りになる巌窟王はいないし、会った事もない。
故に夢の中でも私は犯されている。今日の内容は新宿にあるテレビ局で生中継で焦らしプレイ、更に外に連れて行かれて集まった全員の相手をさせられるというものだった。BBの10年よりマシだったけれど体感時間半年は中々きつかった。
突然ガクンと体が重くなった感覚がくる、コレで邪神達のアクセスは終わりだ。アクセスのせいで目と耳から温かい液体、口や鼻からは鉄臭い物を感じた私は少し歩いた先にある供用トイレに入る。
「…………今回もかなりヤラレたなぁ」
鏡を見ると邪神達のせいで血塗れの顔、フォーリナー達のせいでキスマークだらけの身体に、傷は完治してるが無茶をされて血が出て固まった痕がちょくちょくある。
私は専用に設置されてある脱衣所兼シャワー室に入り、温度を設定してから蛇口を捻る。心地よい温かさと水流に頭から流すと、排水溝に流れる血の量に少し眉を挟める。するとタイミングを見計らったように足音や服を脱ぐ音が聞こえる。
そして一拍をおいて遠慮がちのノックがされ、此方の反応を待っている。
このノックの仕方は一発で分かるな。
「今日の1回目の朝のシャワーはマシュ?」
私が尋ねると「はいっ、そうです先輩!」と嬉しそうな声を上げる。私の可愛い後輩……そして私を守らないどころか積極的に襲ってくるシールダーだ。
守るための盾なのに私を逃がさないように壁を作り、襲って来るシールダーとはこれ如何に? と思うがこの世界に盾は必要が無い。
何故なら今まで戦い? 何それ? そんな事より百合セッだ! と言わんばかりに敵も味方も私を性的に襲って来るので模擬戦は兎も角、敵との戦闘なんて見た事がないからだ。
故にマシュの役目は主に通信機能や霊脈の確保、そして私への過剰なまでの介護だ。
何せ最初の特異点なんかはランサークラスのアナではないメデューサ、ブーディカに百貌のアサ子さん達が、レイシフト直後に待ってましたと言わんばかりにマシュと所長共々その場で動けなくなるほど犯されたのだ。
そしてメデューサが「良い所があります」と言って私達を衛宮邸の寝室に運び、布団を敷いて「さぁ、続きをやりましょうか」とニヤリと笑い、ヤル気満々に言った場面は乾いた笑いが思わず出てしまった。
それから数時間経った頃、ドカドカと乱暴で不機嫌な足音を立てながら誰か近づいて来ると犯されながら曖昧に思っていると、スパーンッ! と良い音を出して障子を開けた人物はアルトリア・オルタだった。
「お前達いい加減さっさと来んかーっ!!」
部屋が揺れるようなその怒声で頭がハッキリとした私は、それもそうだなと賛同し、それはそれとしてずっと柳洞寺の地下奥で待ってたんだなと思うと可笑しくなって笑ったら「貴様……、この私を嘲笑うとはいい度胸だ」と騎士王様の逆鱗に触れて私は哀れ、イカせて下さいとおねだりするまで嬲るように焦らされ犯された。
それにしても途中から全員で私を標的にするのはちょっと止めて欲しかったなぁ。所長とマシュはレイシフト前に私を抱いたので少しは我慢して欲しかった。
その後、私を半日犯して満足したアルトリア・オルタはその後は雑に聖杯を寄越して特異点は修復された。
その後レイシフトから帰って来た後、最初だったからかまだ私の耐久力がまだ人間だったからか分からないけれど、この頃はまだ良かった。祝杯と称して私に媚薬を飲ませ、職員全員の前でオナニーして全員にクンニするだけで済んでたのだから。
「…………先輩、特異点Fの事を思い出しているのですか? あの時の事は全ての始まりでしたから私も昨日の事のように思い返せます。それで……あの、入ってもいいですか?」
おっと、過去の事を振り返っていたら間が空いてしまった。
「どうぞ、入っていいよ」
「ハイッ! 失礼します!」
1回目はマシュで良かった、まだ職員含めて軽い方だから……でもたまにビーストモードに入ってたらその限りではないんだけれどもーーーーあっ。
「ハッ、ハッ、ハッ。フゥーッ、フゥーッ。先輩、ごめんなさい。今回はビーストです。加減出来そうにありません」
入ってきたマシュは目が飢えた獣のようにギラギラしていて、口の端からダラダラと涎を垂らしていた。
これアカンやつや。
「先輩! アカン事は無いです! 精一杯お世話します!」
やる気満々のマシュに背もたれがあり、固定されている2人分のスペースがある真ん中に凹みがあるスケベ椅子に座らされ、カメラを設置されているマジックミラーの前で私は後ろから胸とアソコを弄られ存分にイカされる事となった。
私は彼女達にまともな抵抗は出来なくされている。カルデアに来る前は片手で20回腕立てが出来ていたのに、改造の影響で両手で2回しか出来なくなってしまっているし、ギアス、ゲッシュ、刻印、血の交換、契約儀式によって封じられている上、私に魔力を少しでも流せば絶頂するようになっているからだ。
それでも私は諦めずに彼女達が正気に戻るかもしれないと一抹の望みを持って抵抗し続けている。それが却って彼女達を興奮させる要因になったとしてもだ。
その後、イカされ過ぎて歩けなくなった私は、駅弁スタイルでマシュに濃厚なディープキスとお尻を弄られながら食堂まで運んでもらい、カーマ達に体中を舐められながらカルデアの副所長であり、ドクターの殺生院キアラさんに飲める位にドロドロに噛まれた私にだけ効く媚薬入りの食事を口移しでする。
あぁ、良かった。私が男ではなくて。毎回干涸びていただろうから。まだ良かった、カルデアと特異点に男が居なくて。顔も性格も知らない人の子供を産まずに済んだから。そして今日の朝は比較的平和で良かった。