※この作品はR-18です。

和風エロゲー世界の失踪予定モブ退魔忍者に転生いたしましたが、全力で生き延び「んほぉぉぉぉぉぉ♡お゛っ♡お゛っ♡お゛っ♡」   作:第三世界(うたかたとわ)

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ダンジョンについての確認

 

「退魔のシノブ伝」の世界には、ダンジョンが無数にある。

 

 ダンジョンから産出されるのは魔物の素材や鉱物、植物に食料。

 

 果ては人間のテクノロジーでは再現不可能な能力を持つ武器防具までが、世界中のダンジョンから生まれている。

 

 ダンジョン内から人間の世界に持ち出されたものを、この世界では総称してダンジョン資源と呼んでいた。

 

 前世でいう鉱山のような感覚で、この世界ではダンジョンが利用されているのだ。

 

 新たなダンジョンが発見されたことでゴールドラッシュならぬダンジョンラッシュが起き、巨大な富が動いたり、成り上がりが起きるなど、ダンジョンは数多くの成功物語を生み出し続けてきた。

 

 ダンジョンが生まれる理由であるが、現時点では不明。

 

 大気の循環により雨が降ったり、生物が炭素として循環したり、石油資源が地中で生まれたりとするのと同じで、魔力が世界を循環することでダンジョンが生まれるという説が現在の学問の世界では有力になっている。

 

 そして一般知識の世界では、ダンジョンが人間を食い物にするための釣りエサとして、ダンジョン資源をばらまいているという説が常識とされている。

 

 ダンジョンに生まれる武器防具は、かつて世界に存在したもの。

 

 星の記憶が魔力で結晶となって、過去に存在した武器防具として具現化しているとも言われている。

 

 太古に存在した滅亡文明の文献に残る魔法剣の一振りがダンジョンの宝箱から産出されたことから、この説が支持されることとなった。

 

 現在のテクノロジーよりもはるかに高度な文明を持つ文化がなぜ太古に滅んだのか。

 

 ダンジョンに潜り成り上がりを夢見て、日々生計を立てている冒険者たちの酒場での話の種であった。

 

 私が現在住んでいる学園都市ヤオヨロズにも、ダンジョンが数多く存在する。

 

 学園都市内のダンジョンは政府機関によって厳重に管理されていて、入場者の名前が徹底的に記録されていた。

 

 理由はダンジョンに潜る冒険者の命を守るためと、ダンジョンを悪質な犯罪に利用されないようにするため。

 

 魔物やトラップがはびこるダンジョンで誰かが命を落とすなど日常茶飯事である。

 

 その際、ダンジョン名簿にアタック予定表を記入しておくことで、何らかのアクシデントがあり行方不明となった冒険者の捜索や救助、果ては遺品回収までをおこなうことができる。

 

 ダンジョンに潜った冒険者の救助や、遺品回収を仕事にしている専門家も存在するくらいである。

 

 ダンジョン名簿にアタック先を記載せずにダンジョン内で行動不能になればすなわち死。

 

 誰も行方がわからないし、捜索することも、救助に向かうこともできない。

 

 また、誰の目も届かない深淵の場所という理由から、ダンジョンを犯罪に利用されないためには厳重な管理が必要となる。

 

 ダンジョン内で死んだ生物は、時間が経つと肉体をダンジョンに吸収される。

 

 ダンジョンに死体が吸収されるという性質を利用した犯罪は多数あるし、ダンジョン内で悪質な冒険者が略奪をおこなうことは、解決することのない社会問題となっていた。

 

 さらには、誰にも発見されていないダンジョンを新たに見つけて、そこでアクシデントに遭い、消息不明になった人間も数多くいると言われている。

 

 現在発見されていないダンジョンは、世界中に無数に存在するのだ。

 

 さて、なぜ、ダンジョンに潜る者たちが冒険者と呼ばれているのか。

 

 それは、ダンジョンがもう一つの世界だからである。

 

 ダンジョンは地下迷宮の構造になっているだけでなく、巨大な山脈や大海、または草原や緑深き古の森など、様々な様相を見せてくる。

 

 地下空間に迷宮が存在するだけではない。

 

 空間が拡張されたことで生まれた別の世界を、ダンジョンに挑む者は冒険する。

 

 だからダンジョンを探索する者は、その勇気と夢を称えられて冒険者と呼ばれるのである。

 

 ――人類歴2022年 著者 シグレ・キリサキ ダンジョンと冒険者について――

 

「ふう……こんなところね……」

 

 私は学園にある図書館で本を読みながら、ダンジョンについての知識をノートに書いて整理していた。

 

「退魔のシノブ伝」での、ダンジョンの立ち位置を確認するのは、これくらいでいいだろう。

 

 そして、次に私は、現在学園都市ヤオヨロズに存在するダンジョンの一覧表を確認することにする。

 

「よし! やっぱり、隠しダンジョンはまだ発見されていない!」

 

 学園都市にあるダンジョンは政府により厳重に管理されているものと、まだ未発見のものがゲームには存在していた。

 

 私はこの世界のダンジョンが、ゲーム内と同じ状態であることを確認して喜ぶ。

 

 私がこれから目指すのは、隠しダンジョンの攻略。

 

 魔族が把握すらしていない隠しダンジョンに存在するアイテムや召喚獣が、ゲーム内では凶悪なボスを倒すのに重要な鍵となっていた。

 

 だから、隠しダンジョンの攻略は、私が生き残るためには必須なのである。

 

「うふふ……見てなさいよ魔族ども!」

 

 ゲームの攻略としては、既存のダンジョンを踏破しながらレベルを上げていき、情報を手に入れた隠しダンジョンに挑戦するというのが正しい手順なのであるが、そんなことはしていられない。

 

 これは私の命がかかった勝負だし、ここは現実の世界。

 

 正しい攻略手順なんて存在しない。

 

 勝った者が正義なのだ。

 

 それゆえ知識チートを使い、私は魔族を打倒することに決めている。

 

「さて、さっそく準備よ!」

 

 そして、私はダンジョンに向かう準備をするために、読書を終えると寮の自室に戻る。

 

 これから、私が向かうダンジョンの名前は苗床の庭。

 

 ゲームをクリアするために鍵となる、攻略必須のダンジョンだ。

 

 

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