※この作品はR-18です。

和風エロゲー世界の失踪予定モブ退魔忍者に転生いたしましたが、全力で生き延び「んほぉぉぉぉぉぉ♡お゛っ♡お゛っ♡お゛っ♡」   作:第三世界(うたかたとわ)

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行動計画の練り直し

 

「くっ……」

 

 またしても死に戻りをした私は、気がつくと寮の自室に戻っていた。

 

 日付は四月七日。入学式と授業についての説明が終わったあと。

 

「これは、じっくりと攻略に取り組まなくてはならないわね……」

 

 私は自分の不甲斐なさにくじけそうになるが、こんなところで負けてはいられないと気持ちを切り替える。

 

 そして気合を入れ直すとすぐに、私は計画の練り直しを始めた。

 

「まず最初は、体を慣らすトレーニングから始めなくては……」

 

 私は今回の死に戻りで、自分の体の感覚のちぐはぐさを思い知ることになった。

 

 シグレが持つ肉体のポテンシャルはすさまじいが、私がそれをうまく扱えていないのだ。

 

 例えるなら、時速300キロメートルを超える速度が出せるF1カーに、素人が乗っても上手に運転できないようなもの。

 

 まず最初にシグレの体を上手に動かせるようにならなければ、私はダンジョンの攻略や魔族の討伐ができない。

 

「そういえば、そもそも焦る必要はないわよね……」

 

 そして、私は自分の思い込みに気づく。

 

 転生した私はゲームの物語が始まる前に最速クリアすることを目指していたが、そもそも、そんなことはしなくてもいいのではないか。

 

 ふと、思いついたのだ。

 

 だって、ゲームの正規ストーリーでは、私ではなく主人公のシノブとセツナが魔族を討伐してくれているのだ。

 

 むしろ、私がでしゃばることでゲームの物語とこの世界の現状に乖離が起きて、ゲームの知識が利用しづらくなる可能性すら生まれる。

 

 よって、八月までは自分の体を安全に鍛え上げて、援軍として呼んだシノブとセツナを影でサポートしながら、魔族を討伐するのが正解の道かも。

 

「これは、思い違いをしていたかも……」

 

 魔族に関する調査をまったくしていない現時点では、私は誰にも襲われていない。安全に生活できている。

 

 むしろ魔族を攻撃しようとすると、すぐに死に戻りしていた。

 

「なーんだ! 焦りすぎてすぐにゲームをクリアしようとしていたけれど、別に八月まで学園生活を楽しんだっていいんだ!」

 

 私は自分の置かれた状況を整理すると、行動指針を決め直す。

 

「まずは、のんびりと学園生活を楽しむのもいいわね!」

 

 八月までは実力の向上と知識の吸収を図って、九月から本格的に魔族の討伐を目指すのだ。

 

 私は全部を一人で背負いすぎていた。

 

「行動を開始するのは、仲間ができてからでもいいわよね!」

 

 私がゲームの知識として知っているのは、そういえば九月からのできごとばかり。

 

 むしろ、九月からが知識チートの本番である。

 

 張りつめていた気持ちが緩むと、私の心にほっと一息がついた。

 

「えーっと、戦闘訓練に疲れた体を内側からほぐす、女子生徒限定の特別なマッサージ?」

 

 そのあと、私が授業のカリキュラムを調べていると、ツクモ学園による生徒用の福利厚生システムが目に入った。

 

 訓練で疲労した肉体を健康に保つために、ツクモ学園が雇ったマッサージ師が無料で施術をしてくれるそうだ。

 

 また、精神的な疲労の改善にも効果があるリラクゼーションマッサージも同時におこなってくれるらしい。

 

 それを、ツクモ学園の生徒は毎日無料で施術してもらえるとパンフレットでは説明されている。

 

「そういえば、何度も死に戻りして精神的疲労が溜まってるかもだし、明日は学園でリラクゼーションマッサージを受けてみてもいいかもしれないわね! プチ贅沢ってやつ!」

 

 学園都市ヤオヨロズで一番優秀な学園であると、ツクモ学園が自称するだけある。

 

 生徒へのサポート体制や福利厚生にも、お金と気合が入りまくっていた。

 

「ふーん。女の子専用の美容マッサージもあるんだ……」

 

 それに女子生徒は事前に指定すれば、マッサージは女の人が対応してくれるらしい。

 

 学園側がそういう細かい気配りもしてくれているのが、今は嬉しかった。

 

 少し男の人には近寄りたくない。今はそんな気分。

 

「さて、明日はマッサージに行って、心の休養を取りますか!」

 

 そして私は、授業の開始日である四月八日に備えて、自室でぐっすりと眠るのであった。

 

 

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