和風エロゲー世界の失踪予定モブ退魔忍者に転生いたしましたが、全力で生き延び「んほぉぉぉぉぉぉ♡お゛っ♡お゛っ♡お゛っ♡」 作:第三世界(うたかたとわ)
「ここが、ダンジョンの入り口……ゲームと同じね!」
私は現在、初心者御用達のダンジョンである、ゴブリンの森に来ていた。
この世界のダンジョンには管理施設があり、厳重な警備がされたゲートと入場者用の受付が作られている。
受付名簿にダンジョンアタック予定表を記載することが、冒険者の義務とされているためだ。
ダンジョン管理名簿には行方不明者の捜索や、犯罪の抑止など多数の利用目的がある。
「今日は、十七時までの探索予定です……」
私は受付で攻略予定表を提出すると、身分証となるツクモ学園の学生証を提示して、ダンジョンの入り口を警備するゲートをくぐった。
(はぁぁ♡ まだ少し♡ 体が火照ってるなぁ♡)
私と同じようにダンジョンに潜ろうとしている学生たちや駆け出しの冒険者パーティが、ゴブリンの森の受付で書類に必要事項を記入している。
魔媚薬で火照る体のせいで、男の子の股間に自然に目がいってしまうが、私は理性で欲望を抑え込んだ。
(寮に帰ったら♡ ウルハお姉さまに♡ 魔媚薬の発散を手伝ってもらおう♡)
ウルハお姉さまと夜に気持ちいいことをする予定をモチベーションに、私はダンジョンに潜る。
「さて、行きますか!」
ダンジョンの入口はゲームと同じ魔法陣になっており、光る魔法陣を両足で踏むと、私の視界が変わった。
(ここが、ゴブリンの森かぁ……ゲームと同じ光景……)
私の目の前に広がるのは草原。そして、その先に広がる森への入り口。
ゲームで見たのと同じ景色が、私の目の前に広がっていた。
「私の他にも、冒険者パーティがたくさんいるわね」
モンスターが出現しない安全エリアとなっている草原部分では、森に入る前に、装備の最終チェックをおこなうグループが複数見える。
私は学生服の上に軽鎧を身に着けたツクモ学園生徒の一般的な装備姿で、森へと入るために一歩を踏み出した。
「もしかして、お嬢ちゃんひとりで行くのか? よかったら臨時パーティを組もうか?」
そんな私に声をかけてくる冒険者が一名。
怪しい人物ではない。胸にダンジョン管理組合の雇われ冒険者であるライセンスを身に着けた、組合冒険者である。
たったひとりでゴブリンの森に潜ろうとしている私の姿を見た組合冒険者が、私に助けを申し出てくれたのだ。
ダンジョン組合は、全国にあるダンジョンの安全性を確保することを目的とした組織。
そして組合冒険者は、ダンジョン管理組合に現場仕事担当として雇われた熟練冒険者である。
組合冒険者はダンジョンの入口に待機して、ダンジョンから外に魔物があふれることを阻止したり、ダンジョンの異変の早期察知、冒険者の救援要請を受けて救助に向かうダンジョンのプロだ。
私に声をかけてくれた男の人の他にも数名が、ダンジョンの草原部分に作られた簡易キャンプに待機している。
ダンジョンの受付で渡された救助要請用のGPSアイテムを使えば、すぐさま彼らが冒険者の救助に駆けつけるというわけだ。
ダンジョン内での冒険者死亡率を大きく下げた、素晴らしいシステムである。
退魔のシノブ伝でもダンジョンに潜るときに、入り口に待機している冒険者を臨時でパーティに加えることができた。
それが、この世界ではダンジョン組合として機能している。
「いくらゴブリンの森といっても、さすがに初心者一人だけでは……いや、余計なおせっかいだったな、失礼する」
十五歳の少女が一人でダンジョンに潜ろうとしている光景を見て心配してくれていた組合冒険者であったが、私の制服に掲げるミスリル製の学生勲章を確認すると、納得した顔で去っていった。
ツクモ学園には学生のレベルを表す勲章が支給されていて、一年生はブロンズ、二年生はシルバー、三年生はゴールドの学生勲章を胸元に常に掲げることが校則となっている。
ツクモ学園は学園都市ヤオヨロズでエリートを育成する有名な学園であり、学園都市で活動をしている冒険者たちにも、ツクモ学園の学生勲章は有名だ。
ブロンズ製の学生勲章を掲げたツクモ学園の一年生がよくおとずれるゴブリンの森で、新品の制服を着ている私もまだ未熟な一年生であると遠目から判断されたのだろう。
しかし、私が胸元に付けているのは、学年に関係なくエリートオブエリートを表すミスリル製のツクモ学園学生勲章。
何かしらの分野で、国家トップクラスの実力を身に着けていることをツクモ学園が保証するという勲章である。
そのミスリル勲章を見て、組合冒険者は自分の心配が余計なおせっかいだと判断したのだ。
「ありがとうございます」
「ソロだと不測の事態が起きたときにパーティ行動よりも何倍も危険がある。何かあったら、遠慮なく救助を申請してくれ! それが俺たちの仕事だからな!」
そして、ナイスガイな言葉を残すと、私を心配してくれた男性冒険者は職員待機用の簡易キャンプに戻っていった。
(さて、二回目のダンジョン探索。苗床の庭では死に戻りしたけれど、今回は訓練もした。きっと、大丈夫……)
魔媚薬のせいで、少しのきっかけでうずいてしまう肉体を理性でコントロールしながら、私はゴブリンの森に入る。
そのすぐあと、ゴブリンの森で私は初めて、魔物の命を奪うという経験をした。
「はぁ……はぁ……」
(私が、殺した……)
私のナイフに首を切られて、地面に力なく倒れ伏している緑色のゴブリン。
ゴブリンの持つ命が消えていくと、肉体は体温を失い、それは魔物の死体へと変わった。
人間を襲い、邪悪に喰らうだけの魔物であるが、命は命。
ゲームとは違う、本物の殺害を含む戦闘。
それは、リアルであり、苦しかった。
私の心が、冷たく尖っていくのを感じる。
「はぁぁ♡ はぁぁ♡ あぁぁ♡ まずいぃ♡ んっ♡ あっ♡」
そして、魔媚薬の効果なのか、私の心に命を奪ったという実感が起きた瞬間に、私の体が一気に興奮で高ぶっていく。
ゲーム内でも、魔媚薬に侵された状態で戦闘を終えるとランダムで発動していたステータス異常、淫乱状態である。
ゲーム内では淫乱状態でもキャラクターを操作して問題なく戦闘をおこなえていたことから、私はこの世界でも特に問題は起きないと勘違いしていた。
(なにこれぇ♡ めっちゃ♡ セックスしたい♡ あぁぁ♡ セックスしたい♡ セックスしたい♡ セックスしたい♡ セックスしたい♡)
私の下着の中が愛液でグチャグチャに濡れて、今すぐ誰かと気持ちいいことをしたくて仕方がない。
こんな状態でも、ゲームの中では問題なく戦闘をおこなえていたシノブとセツナは、すさまじい精神力の持ち主なのかもしれない。
(やばぃぃぃ♡ 誰とでもいいからぁ♡ 今すぐぅ♡ セックスしたい♡ おまんこぉ♡ ウズウズするぅ♡)
私の頭の中がピンク色の欲望で染まって、もう、セックスのことしか考えられなくなった。
これは、まずい状況かもしれない。
ゲームの中での淫乱状態は、魔媚薬に侵されているとステータスの淫乱度がすぐに上がり、淫乱ルートに進むのに便利なステータス異常という認識でしかなかった。
淫乱状態でいると、シノブもセツナもナンパされて誰かとすぐにセックスしたり、男性冒険者やモンスターとダンジョン内で肉体関係を持ったりと、お手軽にエッチシーンを楽しむことができる程度の状態異常でしかない。
だって、淫乱状態のままでもゲームを進めることができたし、セックスをしないこともゲームでは簡単に選択できた。
ゲーム攻略において抜きゲーのバッドエンドルートに進むために、まず始めに魔媚薬に侵されるというのがプレイヤーの常識となっていたほどだ。
そんな魔媚薬の効果を私は舐めていた。
理性でコントロールすれば、日常生活くらいなら簡単に送れると思い込んでいた。
こんなムラムラした状態でセックスを断るなんて、鉄の意思を持っていなくては不可能である。
ゲームの主人公たちを何度も快楽墜ちさせていた魔媚薬の効果は、甘くなかったようだ。
「んはぁぁ♡ あっ♡ はぁぁんっ♡ んくぅ♡ イクっ♡ イクっ♡ イクっ♡」
私は周囲に誰もいないことを確認すると、ダンジョンの中であるにも関わらず、下着の中に指を入れてオナニーをする。
そうでもしないと、気が狂いそうになるほどに体が発情していた。
「はぁーー♡ はぁーー♡ やばぃぃ♡ むしろぉ♡ もっと♡ エッチなこと♡ したくなったぁ♡」
しかし、自慰で魔媚薬の発情状態を発散しようとするが、うまくいかない。
むしろ指で触ったことで、発情状態がより強くなってしまっている。
「はぁぁ♡ これはぁ♡ いますぐ♡ 学園に帰って♡ ウルハお姉さまに♡ 治療してもらわないとぉ♡」
そして、私はゴブリンの森に入ってまだ少ししか時間が経っていないが、学園の寮に帰宅することを選ぶ。
「よう、お嬢ちゃん! お嬢ちゃんほどの実力者でも、やっぱり最初はそうなるんだなぁ」
ゴブリンの森に入ってすぐに帰路についた私を見て、組合冒険者の男の人が話しかけてきた。
これは別に、彼が魔族の手の者というわけではない。
ゴブリンの森で初めて生物を殺害するという経験をした学生は、精神的なショックに慣れずに最初はすぐに帰路につくというのが通例だった。
私と同じ学生服を着た集団が、ゴブリンを殺害した返り血にまみれながら、青い顔をして休憩をしている光景がここからでも多く見える。
ひどい者になると、嘔吐までしていた。
私も他の駆け出し冒険者と同じで、ゴブリンを殺害したことで気分が悪くなってすぐに帰路についたと組合冒険者に判断されたようだ。
「何か少しでも不調を感じたら、ダンジョンからはすぐに戻るのが鉄則だぞ。まだ大丈夫の頑張りで、死んでいった奴らは多い。達人の君にはわかりきったことかもしれないが、初心者にそのことを伝えるのも俺の仕事なんでね、気を悪くするなよ」
「は、はいぃぃ♡ ありがとうございますぅ♡」
初めて殺害を経験した私を心配してくれている男性冒険者の股間にむしゃぶりつきたくなる衝動を抑えながら、私はダンジョンの出口に向かう。
(よし♡ 電車に乗れば♡ あとは♡ もうすぐだ♡)
そして、私は下着の内側を愛液でベトベトに濡らしながら駅に戻ると、帰りの電車に飛び乗った。