和風エロゲー世界の失踪予定モブ退魔忍者に転生いたしましたが、全力で生き延び「んほぉぉぉぉぉぉ♡お゛っ♡お゛っ♡お゛っ♡」 作:第三世界(うたかたとわ)
入学式を終えて、私は寮にある自室に戻ってきていた。
今日説明されたのは、祝辞と授業システムの説明。
ツクモ学園の授業システムは、実技か学術のどちらを極めるかを選べるというもの。
大学の単位制と同じような制度を採用していた。
学術を極める場合、学園の授業に出て、放課後は図書館で本を読み、日夜学問を身につける。
その後、ツクモ学園の研究棟で魔法や科学の研究に励み、一定の成果をあげることで卒業資格を得る。
前世の大学と同じ方法で卒業資格を得られるやり方。
「やはり、私が選ぶのは実技かしら……」
そして実技を極める道は、ダンジョンに潜り、自らのレベルを10まで上げるやり方。
どんな方法でもいいからレベルが10に達したら、生徒は卒業資格を得る。
そのためにツクモ学園のトレーニング施設を利用したり、講師たちに学園内で戦闘技術を教えてもらうことができるというもの。
単純であるが、命の危険をともなうやり方。
「本当はのんびりと授業を受けながら異世界生活を送りたかったけれど、贅沢は言ってられないか……」
私は自分の身を守るためと魔族に対抗する力を得るため、実技で卒業資格を得るカリキュラムを選んだ。
しかし、レベル10といっても侮るなかれ。
「退魔のシノブ伝」の世界では、国家トップクラスの実力を持つ人間として認定されるレベルが10だ。
ステータス値で言えば、レベル1のシグレのステータスより少し強い程度であるが、それはシグレが持つ肉体の強さが異常なだけである。
シグレや、ゲームの主人公であるシノブとセツナが天才退魔忍者と呼ばれる理由も、これで説明できる。
それと、正面からの撃破にレベル30やレベル50にまでレベルを上げなくてはならない魔族の存在が異常なのだ。
「やっぱり、戦闘に関する知識や経験を積まなくてはならないわね……」
そして「退魔のシノブ伝」の戦闘は、単純にレベルを上げるだけでは勝てなかったことを私は思い出す。
「退魔のシノブ伝」は初心者向けのライトなゲームではなく、レベルを上げていても、弱点をつかれるとすぐに戦闘不能になるハードな戦闘システムが採用されていた。
不特定多数とセックスをしまくる淫乱ルートでは、簡単にゲームがクリアできるように設計された親切なゲームであるが、それはすべてバッドエンド直行。
抜きゲーの宿命である。
その逆のルート。魔族と正面から戦闘をしてゲームをクリアする処女ルートは、とにかく難易度がハードだった。
デバフが強力で、対策をしていないとレベル差があっても簡単に負ける。
敵の特殊攻撃ですぐに瀕死になったり、バッドステータスになると戦闘が不利になり、あっという間にゲームオーバー。
こちら側全体に9999ダメージを与える攻撃を一定パターンでしてくるボスにはターン制限があり、13ターン以内に倒せなければこちらは全滅。
ボスの攻撃パターンをすべて把握して、定期的に繰り出してくる9999ダメージの攻撃を回避しながら、敵を瞬殺しなければならない。
そのためには、特定の召喚獣が必要になってくる。
攻略サイトを見ながらでも勝てないクソ難易度。
しかし、簡単に見ることができる淫乱ルートやバッドエンドはとにかくエロい。
それが「退魔のシノブ伝」というゲームであった。
「やはり、最初は召喚獣の入手かしら……」
試行錯誤をすれば基本的にどのボスにも勝てるが、特定の召喚獣を使わなければ絶対に勝てないボスが「退魔のシノブ伝」には存在する。
その召喚獣の入手方法は、とあるダンジョンに潜り最奥まで攻略するというもの。
淫乱ルートを進めば魔族から逃げることができるかもしれないが、それでは私の気が済まない。
それに私が助かっても、ゲームの主人公であるシノブとセツナが魔族に快楽堕ちしては後味が悪い。
「せっかくだし、完全攻略を目指さなくちゃね!」
せっかくの異世界転生だ。私はこの世界を完全攻略することに決めた。
こうして、私は当面の目標を設定する。
ダンジョンに潜りながら戦闘技術を鍛え、ボス攻略用の召喚獣を手に入れる。
それが、最初の目標。
「さてと、どのダンジョンから攻略しようかしら……」
私は魔族を倒すために、この世界を攻略するために、準備を始めた。