エースが旅立って、あれからもう数週間だ。
このフーシャ村には今日も心地よい夜風が吹いている。
私たちは普段ダダンのところで寝ることが多いけど、マキノのバーで寝ることもあるし、それこそ今夜みたいに、3人で夢を語りながら港の小屋にもたれかかって寝る時だってある。今はもうエースがいないから2人だけなんだけどね。
サボはいなくなっちゃったけど、ルフィとエースはいなくならないでね。
「グガ~ かいぞくおうに~」
私はふと目が覚めちゃったけど。
まだ朝まで長いかな。
私は微笑みながら、涎を垂らして寝ているルフィのゴムでプニプニの頬っぺたを撫でる。あんなにブカブカだった麦わら帽子はぴったりと黒髪にフィットしているのに、その月明かりに照らされた寝顔はまだまだ幼いままだ。
「ねぇルフィ、楽しみだね」
私たちも何年かしたら、エースを追いかけて、シャンクスたちを追い越して、ワンピースを手に入れるために海に出るんだよ。ルフィは海賊王に、私は世界の歌姫になって、冒険を楽しんでいろんなステージで歌って世界を幸せにしてみせる。
「カワイイ寝顔だなぁ」
もっと大人になったルフィを想像してみる。
シャンクスみたいに可愛いままでカッコよくなるのかな。いつも笑顔だけど、私のために戦ってくれるときとか、もっとキリッとカッコよくなるのかな。もうかけっこや食べる量はもう負けてしまったけど、身長の高さだっていつか抜かされるのかな。
「んっ……」
なんだか、身体が火照ってきたみたい。
脱いだカーディガンをルフィへかける。
えっと、ブラウスを引っ張る胸が、疼く?
「こ、こんな大きかったっけ」
疼く胸をいざ自分で掴んでみると、プニプニで柔らかいのはまあいいけど、私の手のひらではすごく大きく感じた。激しく動くと揺れたりするから、これ以上大きくなるのあんまり好きじゃないんだけど。
ノビノビと飛び跳ねられるルフィはいいなぁ。
「そうだ。ヨイショ」
ルフィの手とどっちが大きいんだろう。
ゴムで細い腕を手に取って近づけてみる。
「みゃっ!?」
なんで。
自分で触ったときと全然違う。
ますます身体が熱くなるし、なんだか嬉しいような、とにかく気持ちいい。
重なるように私の手を使って、ルフィの手のひらでギューギューすると、もっと気持ちいい。
「うた~ むにゃむにゃ」
「ひゃぅ!」
あー、びっくりした。
スヤスヤしてるルフィにこんなことしてるのがバレたらどんな風に思われるか。まあ、ご飯食べて寝た頃には忘れてくれると思うけど。
あ、あれ。
「な、なんで」
ふと気づけば、私はブラウスのボタンを次々と開けている。
火照っているからかな。
1つなら、もう1つなら、と。
恐る恐る胸を直接、触ってみようと思ってしまう。ここは外なのに、私ってこんなハレンチな姿で、もしルフィに見られたらって、今の私はしぬほど恥ずかしいことしちゃってる。
「べ、別にお風呂で見るとき同じだけど」
私の大きな胸が、月明かりに照らされちゃう。ルフィが起きたらこれ見られるのが恥ずかしい。昔は一緒にお風呂に入っていたのに、なんで私こんなに恥ずかしいの。
「んー?」
自分で触ってみるけど、触ったときの感触はあまりよく分からない。やっぱりルフィの手で触ってみないといけないのかもしれない。あ、でも変化しているとこはこの部分かな。
「えっと、ここ、固く、ぅ!?」
なんで、なんでなんで。
どうして、気持ちいいの。
お風呂のときや着替えるとき、胸の先がこんなことになった記憶はないし、私の指先だって勝手に動いてしまう。もしかして私何かの虫にでも刺されたのかな。それとも何かの病気なのかな。
後ろ髪が、パタパタパタと音を立てている。
「おしっこ、じゃない。
え、なにこれ どうなってるの」
やばいやばい。
スカートの奥、パンツが湿っている。
片手で引っ張って、恐る恐る2本指を入れてみると、ぬるぬるしていて、ベトベトしてる。
「なに、どうしてなの……なんなの」
ルフィとお風呂に入っていた時、この辺りが私やマキノとは違うなとは思ってたけど、触ってみようと思ったのなんて初めてだ。今の私の姿を見られると、ルフィにはお漏らししたってバカにされそうなんだけど。
えっと、皮膚が重なってて、こことかひらくことができそう。
「これ、なんだろ」
指でつまめそうかな。
「ぴゃっ!? ぅん」
なにこれ。
この感覚がわからないけど。
1番気持ちよくてやめたくない。
「ん……ん!」
さっきの声、ルフィに聴こえてないよね。
やだルフィには聴かれたくない。
すぐにでも離れたいのに。
やめたいのに。
「ぁ……ぅ……」
ルフィの隣で声を抑えてこれを触るのが、たぶん気持ちいいんだ。
「ぁぁん!」
声抑えなきゃなのにぃ~
まだまだ指が動くもん。
ここをぐにぐにいじると、私の肩や後ろ髪がビクンと跳ねたみたい。
「や、やだ……」
クチュ クチュ
もっとぬるぬるした液体が出てきてる。
この音をルフィに聴かれてると思うと、恥ずかしいのに、自然と頬が緩んで、嬉しくなってきちゃう。
「はぁ……はぁ……」
空いていた手は胸へと手を伸ばしてしまって、その先を指でいじってしまう。
み、ミルクとか出ないよね。
そういうの怖いけど、でもやめられない。
ルフィに聴かれるかもしれないのも。
むしろスリルがあるから、興奮するんだ。
「やめられなぃ……」
左手は固くなってるとこをいじり、
右手も固くなってるとこを見つけた。
さっきの1番がここだ。
見つけて嬉しい。ここが嬉しい。
「きもち、ぃぃ……」
気持ちよくて
もっと指を激しく動かしちゃって
気持ちい、い、
「あっ あっ んん!」
後ろ髪と身体が勢いよく跳ねて。
あれ?
一瞬、思考が飛んでたみたい。
「ハァ……ハァー……ふぅ」
えっと、右手がびちょびちょになってる。
ひと段落したような感覚で、だらーんと腕は脱力して、そっと右手と左手を重ねて、パタンと股の間の木の板の上に置いた。後ろ髪も疲れてぺたーんとなっている気がする。
パンツのところ、風でスース―する。
おねしょしちゃった気分だ。
「ふぅ~」
ぼ~っと、カモメがチラホラ飛んでいる空を見つめる。少しずつ明るくなっててきれいな空だなぁ。
「や、やばい……」
早く拭いておかなきゃ。
日の出が近くなっていて、起きるのが早い漁師さんはもしかするとここに来るかもしれないから。
急いで私はリュックからハンカチを出して、1番びちょびちょでぬるぬるしてるところをゴシゴシと拭いた。そして、タオルでグルグルと包んでリュックの奥底に突っ込んで入れる。ホントはパンツを履き替えたいけど、替わりなんて持ってきていないし。
慌ただしい作業が終わって、私はルフィをチラッチラッと見ちゃう。
「これでいい、かな?」
ルフィはまだグッスリ寝てるけど。
私はなんだかゲッソリとした表情だと思う。
私はこんな苦労してるのにルフィってば。
「あれ……?」
じゃあ、ルフィのズボンで少し膨らんでいるアソコってどうなってるのかな。お風呂で見たときとか、おしっこするときは、なんか水鉄砲みたいだって思ってたけど、私みたいにぬるぬるでベトベトしたものって出るのかな。
引き付けられるように、指先が伸びて。
そっと撫でてみたけど、ズボンの感触で。
「ゴクリ……」
じゃ、じゃあ直接触ってみたら?
ズボンに手をかけようとした。
手を。
どうにか手で掴んでやめさせた。
「き、今日は、やめとこ……」
でも。
いつか。
ウタウタの能力でグッスリ眠らせて、ちょっとだけ触ってみたいなって思う。
いや。
その、握ってみたい、かもしれない。
「ダ、ダメ……」
そんな淫らなことを考えちゃった私は、なんだかまた無性に胸とパンツの奥を触りたくなってしまった。もうさすがに今はヤバいからがんばって我慢しなきゃ。
「ふぅ~ マキノに聴いてみよっと」
さっきの『疼き』とか、思いついちゃう『欲望』とか、今の私には相談できる女性としてダダンやマキノがいる。
シャンクスたちの船にいるままじゃ、もしかするとずっと聴けないままだったかもしれないとゾッとする。なぜかシャンクスには1番聞きたくないことだと思うし、まあ、辛うじて、物知りなベックさんに聴いていたかもね。
ねぇルフィ。
貴方もこういうこと知りたいのかな。
私も貴方もいつの間にか大人になっていくんだろうけど、私たち幼馴染だからいつまでも一緒にいられるよね。でも私もルフィも、いつかシャンクスみたいに親になる時が来るかもしれないね。
「あれ?」
じゃあ、子どもってどうやってできるんだろう。
子どもって宝箱から生まれるの?
それもマキノに聴いてみよっと。
あっ、ルフィが起きたみたい。
「ふぁ~ ウタおはよ~」
「うん、おはよルフィ♪」
さあ、今日は2人で何をしよっか。
「ありがとね」
「ん? 急にどうした?」
私ね、ルフィがいるから毎日寂しくないよ。幸せなんだよ。