またいろんな夢を見ていた気がする。
布団から身体を起こして、おぼつかない頭でキョロキョロする。
メリー号ではないし、パチパチと音を立てる薄暗い部屋を暖炉の火が照らしていて、白くて綺麗な壁はお城の1室のようだ。何となく思い出してきたけど、私は熱で倒れてそれでずっと眠っていたんだ。
グググと腕を伸ばすと、最近また大きくなってきた気がする胸が揺れる。桜色のパジャマを着ているけど、今は下着を付けてないからだ。お医者さんたちを思い浮かべても、1人は男の子だし、もう1人はガサツそうなお姉さんだし。
まだ外は暗くて吹雪だし、変な時間に起きちゃったなと思いつつ、腕を下ろすと、手のひらに誰かの素肌が触れる。
「んあ~」
「ルっ?!」
慌てて口を閉じると、舌を噛みそうになっちゃった。
私、ルフィと一緒に寝ていたんだ。
それに、救われたことを思い出してきた。
よだれを垂れ流しているルフィはいつも以上にグッスリ眠っているようで、包帯が巻かれた手のひらはダランと布団の上に置かれている。たぶん、相当体力を使っちゃったんだと思う。
私のために無茶をしてくれた、そう思うと、心臓がトクトクと高鳴る。
「ルフィ、ありがとね」
女海賊としては守られっぱなしはイヤだけど、女の子としてはすごく嬉しくて幸せ。おとぎ話に出てくるような王子様って感じじゃないけど、私にとっては最高のヒーローなんだ。
ゴムでツルツルとした頬を指で撫でて、乾いたよだれを少し指で拭ってあげる。
「最近わかってきたけど、私、意外と重いかもね」
こんな無防備なルフィなんて、寝ている時にしか見られない。だから宝箱にこのまま入れておきたいって思っちゃうくらい、ずっと隣にいてほしい気持ちが溢れてくる。
「よいしょっと」
布団の布が擦れる音を目立たないようにゆっくりと、私はベッドから出る。ぺたんぺたんと床に足をつければ、ひんやりとしていて、ちょっとふらっとしちゃった。起きたところだし、病み上がりなのはあるかもね。
水が入った容器へ、真っ白なタオルを入れると、じんわりと水を吸っていく。桜色のパジャマのボタンをはずして、袖から腕を抜く。てか、やっぱ汗臭いや。
暖炉のおかげですっかり温い水で、身体のいろんなところを拭いていく。
結っていない髪をどかしながら、背中も拭いたり。
さらに、片手で胸を持ち上げるように、しっとりとした胸の間も拭いたりするけど、いやほんとルフィがどうせ興味を持たないんだから、これ以上大きくなられても困るよ。
最後にパジャマのズボンも完全に降ろして、ちょっとパリついている下着の中にタオルを入れて拭いた。
これで少しはマシになったはず。
このお城、お風呂とかあるのかな。
「ん~ 肉ぅ~」
「ひゃぁ!?」
その声に振り向くと、ルフィが身体を起こして目をこすっていた。
「お~ ウタじゃねぇか」
「ちょっ、まだこっち見ないで!」
慌てて、脱いだパジャマで胸を隠すけど、暖炉の火に照らされたルフィがボーっと見つめてくるから、私は金縛りに合ったように動けない。
窓を打つ風の音、暖炉の火が燃える音。
沈黙が凄く長く感じる。
「……なんで脱いでんだ?」
「……デリカシー」
汗臭かったから、なんて言わせないでよ。
バカ、幼馴染、ルフィ!
まあ、そう緊張することもないかもね。だってルフィだし、幼馴染だし、どうせ私の裸だって見ても動揺の欠片もないんでしょ。誰彼構わず見せることはしたくないけど、私も女としてそれなりに自信があるのにね。
ホントずるい。
「そうだ! 元気になってよかった~!」
「ギャァー!!」
腕を大きく広げて抱き着いてこようとするルフィから、背を向けて逃げようとしたけど瞬発力に差がありすぎて、いつの間にか力強い腕に包まれていた。
「なんだこれ、やわらかいな」
「ニャァー!!!」
ルフィに背中を向けた状態だったから、その包帯に包まれた手のひらがちょうど私の胸をぐにぐにと形を歪めてくる。しかもルフィ、私の長い髪でよく前が見えてないんだ。
幸福感で頭がいっぱいになる。
やばい、私、もう濡れて……
「ぅ ルフィ そのままぁ~」
「お、おう?」
まるで夢のように気持ちがいい。
だって海に出る前もその後も、こうやって握らせることはあるけど、ルフィが自分から触ってくれているんだよ。あくまで事故で、それにルフィにはそういう知識がないから、騙しているという背徳感も合わさって、ますます頬がにやけてしまう。
「ぁ きもちいぃ……」
「そうなのか?」
包帯の手触りもあって、たぶん私の乳首、ますます固くなっていると思う。指で不思議そうに触ってくるところとか、めっちゃ慎重になっているところとか、ほんとルフィがかわいく思えてくる。
好きって言葉を伝えたいけど。
「ぅん もうちょっとつよくぅ」
まだ夢の途中だから、なんとか我慢しないと。
でも幸せすぎておかしくなりそう。
「ん あっ やばい ひぁぁぁ~」
ビクンと身体が跳ねちゃった。
下着はますますビショビショになって。
ルフィの身体を全身で叩くようになっちゃったけど、ゴムだからクッションのようになって気にしていないみたい。
「はぁはぁ………あれ?」
快楽を味わっていて、少し冷静にもなって。
急に思考が冷えてきた。
衝動のままにイっちゃったわけだけど、これルフィに見せて大丈夫なやつだっけ。こういうことを知らない人からすれば、今の私って謎の行動をして、謎の叫び声をしちゃった女の子じゃん。
ぺたんとお尻や足を床につけちゃって、拭いたのにまた汗がいっぱいで、そして股の奥がひんやりとしている。
「おいウタ、また風邪引くだろ」
「ルフィ、えっと、さっきのは……」
抱き起こして、抱きしめてくれて、私はどうにか言い訳を探すけど、どんな言葉で取り繕っても。
『負け惜しみ』になっちゃう。
「これで寒くないか?」
「ううん、暖かいよ」
優しくぎゅってしてくれて、ルフィのパジャマにぐりぐりと埋めるように、火照った顔を動かす。そのポカポカする胸板に、私の大きな胸が当たっているけど、ルフィは気にしないのがずるい。
嫌わないでって声に出したいのに、それを言ったら好きだって伝えてしまうことになる。それはダメだ。まだ私もルフィも夢の果てにはたどり着いていないから。
「女の子の日なんだろ?」
「え? いや、今日は、ち、違うけど……」
ルフィの口から出るセリフとは思えなくて、慌てて否定しちゃった。
なんでそう聴いたの、って言おうとする前にルフィが少し首を傾げた。
「ん? マキノが言ってたんだけどな。女の子の日ってのが来たら、何も聞かずに抱きしめてやれって」
うぅ、それはありがたい話だけど、勘違いをしているみたいで、でもそのおかげで助かったとこもあって。
何にせよマキノありがとう!!
「そ、それとは違うけど、そんな感じの日なの!」
「まっウタが元気なら何でもいいか」
そうやってまたこいつは、2歳も年下なのに、生意気に、ずるい。
「ねぇルフィ、今日はちょっとだけ言う通りにして」
「おう。なんだ?」
少し顔を上げれば、とぼけたような表情はカッコよくて、その唇に誘惑されそうだけど。
さ、さすがに起きている間にキスは恥ずかしいし、その時はルフィが自分からしてほしいし。
片腕を首に回して密着して、私は右手をルフィのズボンへ手を伸ばした。
「な、何してんだ?」
「ごめん。わがままで。でもルフィにお礼、したいから」
そんな屁理屈を言いながら、ルフィにも気持ちよくなってほしいって言い訳をしながら、たぶん私はいっぱいいっぱいで、こういう行動に出ちゃってる。
だ、だって今も私ばかりが気持ちよくなっているし、勝負に負け続けている。
私は物心ついたときから女海賊なんだ。
負けっぱなしはイヤだもん。
「えっ、ウソ、かたっ!?」
思わず手を引っ込めそうになったけど、それを確かめるべく2本指で布越しにスリスリする。
眠っている時に触ったらもっと柔らかかったはず。
「あー たまにヘンになるんだよな」
「そ、それは例えば、いつ?」
えーと って呟きながら、ルフィは指を折って考え始めた。
「3のやつを倒した後もだっけな?」
それだと私だけじゃなく、ナミやビビだって該当するじゃん。
はぁー、やっぱ幼馴染って良いことだけじゃないや。
他の女の子を話題に出すデリカシーのなさに文句を言う代わりに、ポスンとおでこで胸板を叩く。
「あれ、この音……」
見聞色の覇気をオフにしていたけど、もっと耳を澄ませば、ルフィの心臓の鼓動がドクドクドクッって早い。いや、やっぱギア2を使ってる時のほうが早いや。
まだまだハッキリとはしないこともあるけど。
「ねぇルフィ、久しぶりに勝負しよっか」
こうなったら、幼馴染が1人の女性だってことをとことん教えてあげるんだからね。
「はい。まずはここに座って」
「なんだなんだ?」
すごく惜しいけど、一度ルフィの腕から出て立ち上がってから、ポンポンとベッドの上を叩く。首を傾げながらも動いてくれるルフィを見ながら、私は赤白髪で胸が隠れるように手櫛で整えた。
もう見られちゃったし、薄暗いし、女海賊は度胸だ。
「次に脱がします」
「な、何してんだ?」
両こぶしをキュッキュッとしながら、私はズボンをトランクスごと一気に脱がした。
ウソーん。
「つつつつつ次は!?!?」
「次は?」
ブルンッと飛び出したモノは、座った状態でも天井を向くぐらい硬くなって勃起している。
昔より育っているモノを見た動揺で慌てたけど、ここで負けるわけにはいかないもん。
てか、この大きさはなんなの。こんなモノが私のアソコに入るって、冗談でしょマキノ~~!
「なぁウタ、この勝負は何なんだ?」
「うっさい! こっちも初めてなんだから!」
恐る恐る手で掴んでみるけど、ゴムなのに硬くて、ほとんどはみ出している。グニグニとしてやれば、ルフィがほんの少しだけ声が漏れた。さすがの鈍感ルフィもここを攻められれば弱いでしょ。
私見てるだけでもう濡れてきたけど。
理性がもつかな……
「ふぅ~ ねぇルフィ、あんたが我慢できたらあんたの勝ち、我慢できなかったら私の勝ちだからね」
「我慢勝負か! 負けねぇからな!」
くっ、そんな余裕、一気に吹き飛ばしてやる。
「はむっ」
「なっ!? これ食べ物じゃねぇぞ!?」
あーんって大きく口を開けて、モノを咥えこんだけど、全部入り切る前に喉のほうに当たる。味はお世辞にも美味しくないけど、でも顔を離したくないって思えてくる。
ねぇ、これをやったら意中の相手が喜んでくれるって惚気話で教えてくれたけど、これで合ってるのかなマキノ!?
「ん……んん……」
「ぬぉ なんかすげぇ気持ちになってきた」
良かった、ルフィも気持ちいいんだ。
私は顔をゆっくりと上下に動かして、カバーを外すように、唇で挟むこんで刺激してあげる。
やがてジュプジュプと、イヤらしい水音が鳴り始めて、ルフィの心臓の音がますます高鳴っているのが分かる。
でもまだまだこれからなんだから。
「ん~」
「な、舐めてるのか?」
ぺろぺろと、皮を剝くように先を舐めてあげる。
その独特の味は久しぶりで、頬がとろけるようで、なんだか甘く感じた。
「やばい、ウタ、出るから、はなれ……っ!?」
「!?!?!」
ビクンと揺れて、口の中が温かい液体で溢れた。
えっ、こんなに出るものだっけ。
「んぁ ぁぅ ……にっが……」
思わず顔を離してしまって、口から白い液体が私の手のひらにドロドロと垂れる。
「あ、やべっ」
「きゃっ!」
追加でルフィから飛び出る液体を受け止めたのは、私の顔とか髪で、白く温かい液体が汗のように胸へ流れ落ちてくる。
「ギャー! なんかかけちまった~!?」
ゴーゴーと音を立てる外の風の音に負けないくらい、ルフィが大声で叫んでいる。
でも私は。
えっと、どうすれば。
「ううん 気にしないで」
手のひらに流れた液体を何かで拭くのは、凄く勿体無い気がして、私は意を決して口へ含んだ。
見た目はミルクのようだったけど、その味は苦くて酸っぱくて、よく分からない味で、なんなら匂いだってツンとしていて、でもそんな味も匂いも、感じていて幸せだって思えてくる。
「だ、大丈夫なのか?」
「うん、たぶん」
ダメ、流れていっちゃう。
胸にかかった液体を指で、掬い上げてチュパチュパと舐めたり。
髪にかかった液体を舌で、猫のように舐め上げたり。
ごっくんとする。
そして、朧げな視界でルフィを見つめる。
「ごちそうさま……」
「え? あー、うん?」
混乱するルフィのモノにはまだ液体が垂れていて、舌を出して、ぺろぺろとしてちょっとだけ綺麗にする。
続きを期待する『大人の声』が脳に響くような気がするけど、なんかもう、ボーっとするくらい、興奮しすぎたのもあって私は限界なんだろう。
まだまだ途中なのに、急に眠気が来てしまったんだ。
「ねぇルフィ、気持ちよかった?」
「おう。気持ちよかったぞウタ」
私はとろんとした表情でそう聴いたら、ルフィはニカッとそう言ってくれた。
でもごめんね。
ルフィはまだまだ物足りないだろうし、教えてほしいことはたくさんあるだろうけど、私が病み上がりだってことを気遣ってくれているんだと思う。
「やっぱ疲れたままじゃねぇか」
火照った身体をルフィがベッドまで、お姫様のように抱え上げてくれて、私はシーツの敷かれた布団に包まれた。
「俺はお前が生きてて嬉しいんだ。お礼とか、あんま難しく考えるなよ ?」
「……うん」
鈍感なくせに、鋭くて、ほんとずるい。
また勝負に負けちゃったな。
隣に入ってきて横になったルフィに密着してから、私は目を閉じる。
夢の世界に入る前にちゃんと『大好き』って口パクで伝えて。
「おやすみ ルフィ……」
「おやすみ、ウタ」
髪を撫でられている気がしたけど。
まさかルフィがそんなこと……
こんなに幸せだし、夢だったのかな。
いつの間にか窓を打つ吹雪は止んでいて。
宝石のような瞳を閉じて、ウタから寝息が聞こえてくるまで、そんなに長い時間はかからなかった。
今日もちゃんと幸せそうな寝顔で、それでいて祈っているように、とても綺麗だった。
「ウタのやつ、一体どこでさっきの覚えたんだろうな」
宝箱に入れておきてぇな、なぜかそんなことを思ってしまった。
本編にあったかどうかは不確かで、これは夢の話かもしれません。