※前回と話のつながりのない独立した話です。
夜闇を照らす暖色の竹灯り、絶えず響く源泉かけ流しの波紋を背に、グランは鏡の曇りを湯で濡らした。
風呂椅子に腰を下ろし、蛇口をひねって桶に湯をためながら、鏡に写った自分の顔を眺める。どこか安堵しているような小さな笑みを浮かべていた。
依頼を終え、一人きりの露天風呂。ほかの宿泊客が入ってこない、専用の家族風呂だった。
ビィは疲れたのか深き眠りの中、グランも今日の疲れを洗い落とすかの如く勢いよく頭から湯を被る。
今回依頼を共にしたエルーンの女性二人は今何をしているだろう、と思考しているうちに人の気配を脱衣場から感じる。
グランは入口へ目を向け混乱した。団内でこの宿に宿泊している男は自分一人だけ。曇りガラスから見える人影は二人。見覚えがある。
赤い長髪と金色の長髪、エルーン特有の頭上耳、体つきから二人とも女性、と判断したところで、ガラリと扉が開いた。
「頭(かしら)。背中を流しに来たわ」
腕にボディタオルをかけ、それ以外は完全な女性の素肌をさらすのは、義侠の剣士にして輝く金髪をなびかせる美女エルーン、ユイシス。恥ずかしがる様子もなく、明るい笑顔を浮かべている。
対してもう一人は、
「う、ぅぅうそ、でしょ? ユイシス……あなた、そんなタオルもまかずに……」
顔をゆでだこのようにしてか細い言葉を出すのは、深紅の髪をなびかせる炎と優艶の踊り手、引く手数多の美女エルーン、アンスリア。
アンスリアはユイシスとは違い体にバスタオルを巻いているが、少し動けば股下が見えてしまいそうなほど太もものラインはギリギリで、豊かな丸い乳房は半ばほどしか包めておらず今にも零れ落ちそうだった。
な、なぜ二人がここに? 風呂に入りに来た? すぐに出るね! 後で! と、グランは半ば混乱のまま脱衣場に戻ろうとするが、ユイシスは慌ててグランの腕をがっしりとつかむと、明るい調子で、
「ちょっと待ってよ! かしらの背中を流しに来たって言ったでしょ。家族なら、裸の付き合いなんて恥ずかしがることないわ。なにせここは、家族風呂だもの」
いや、家族でもグランほどの少年と成人した女性は普通裸の付き合いはしないだろう、とグランは思うものの、肌に感じる女性的な感触で、口はわなわなと混乱でうごかない。
グランの左腕はユイシスの両腕に抱かれて引き寄せられ、彼女の豊満なむき出しの乳房に包まれている。柔らかい二つの球体に包まれるだけでなく、脇下にはちょこんと二か所のつつましい感触。ユイシスの二つの桜色の乳首が直に押し付けられていた。
性交渉はもちろん女性と付き合ったことすらないグランにとって、あまりの非現実感に興奮で頭が沸騰しそうだった。
ユイシスが自身を『家族』として扱ってくれているのは知っていたし、距離感の近さも、彼女との相互信頼の証とグランは認識していた。
確かに以前ユイシスからこの家族風呂の存在を聞かされた時、ユイシスは一緒に入ろうと積極的に誘ってきてはいたものの、それが現実になるとはグランは夢にも思っていなかった。
しかもユイシスの表情は少し頬に赤みがさしているものの、平常時とほとんど変わらない、グランを信頼しきった微笑みに見える。だが、口元は少しだけ震えていた。
(あ、あれ?)
ユイシスの心に宿る、ほのかで今更な羞恥心と、グランの裸体を間近にして起こった、興奮。しかし、頭で理解できるほどの自覚がなかった。
(なんだろう、この気持ち……。私、かしらに日頃の感謝をしようと思って、背中を流しに来ただけなのに)
自身で抱いたグランの腕の感触から、熱が伝播するような感覚をユイシスは持った。
(家族風呂だし、少し恥ずかしいけど、かしらに、喜んでもらおうと思って、でも)
ユイシスから見えるグランは、顔を羞恥に真っ赤にしつつも視線はユイシスの裸体を舐めまわすかのように腰、乳房へと上り、そしてユイシスの顔を至近距離で見つめてくる。
(裸の付き合いができる機会なんて、こんな時ぐらいしか、って……あれ、なんで私、顔が、熱い……?)
体温を上昇させながらフリーズするユイシスとグラン、そんな二人を見てアンスリアは、
(だ、だめ! 団長が、グランが、とられちゃう!)
アンスリアの頭が焦りと興奮で熱を帯び、慌てて動いたせいでバスタオルが下にずれる。しかし、アンスリアはそのことに気づかぬまま、グランの右腕を抱いた。
(はう!? あ、グランの体、温かくて、たくましい……!)
アンスリアの羞恥心が、興奮と愛の情熱で上書きされていく。アンスリアは沸き起こる情欲に身を任せながら、グランの耳元でねっとりとささやく。
「ねえ、こんな機会逃しちゃって本当にいいの……? せっかくの裸の付き合いよ……あなたの恥ずかしいところも、私の恥ずかしいところも、念入りに綺麗にしましょう……?」
アンスリアの吐息がグランの脳髄を桃色に染め上げ、グランがアンスリアの方を向けば、美しく妖艶なアンスリアの微笑みが出迎える。きらめく流し目の瞳、口元は微笑みつつも少しキスを待ち望むかのように尖っている。さらに視線を下げれば、体に巻かれていたタオルが乳首を境目にしてずれ落ちており、アンスリアの押し付けによって乳房が形を変え、グランの腕にすりついている。
「さあ、かしら。アンスリアさんもこういっていますし、まずは体を洗いましょう」
ユイシスは頭を切り替え、グランに日頃の感謝をせねばと、いつもの調子でグランを案内していく。
「ぇ……え……あっ、ちょ、ちょっとユイシス!? ほ、ほんとうに!? あっえっどうしよぉ……!?」
陶酔状態から半ば戻ってしまったアンスリア、混浴と洗い合いが現実として間近に迫り、羞恥心で逃げ出したくなる感情が沸き起こる。だが、
「あっ、グラン……」
アンスリアの手が、グランに握られていた。ユイシスがグランの手を握って引いて案内しようとしたため、グランも反射的に反対の手のアンスリアの手を握ったのだが、
(もう、逃げられない……!)
アンスリアが覚悟を決めるきっかけとなった。
あれよあれよとグランは二人に導かれて風呂椅子へ、左にユイシス、真ん中にグラン、右にアンスリアと腰を下ろす。ユイシスがシャワーで軽く頭と体を流し、指で髪用の石鹸を泡立てる。
その間、グランは正面の鏡をがん見していた。当然視線は両隣の全裸のユイシスとアンスリア。
二人のエルーン美女の裸体は湿り気を帯び、太ももや腕や肩、そして湯で濡れた乳房が灯りをてらてらと反射している。
二人が座る股間に目を向ければ、閉じた太ももの奥に男とは違う割れ目が——。
中でもユイシスは「よいしょ」とごしごしと泡立てる中、手の動きと共に乳房がぷるんぷるんと揺れ動く。乳首と乳輪も揺れ動く。
さらに視線をアンスリアに移せば、
「ふふ……ぜーんぶ綺麗にしてあげるわね、じっくり、指を絡めて……ね?」
アンスリアはグランの耳に吐息を浴びせながら、泡立った自身の両手をまるで抱き合って踊らせるように絡ませグランに見せつける。
くちゅくちゅとアンスリアが手と指を躍らせる中、彼女の巻いたバスタオルが完全にずり落ち、あらわになった乳房はアンスリア自身の腕に挟まれてぐにゅぐにゅと形を変え、乳首と乳輪が自己主張するように突き出て踊り出す。
グランはもう、ただの性欲にまみれた少年と化していた。二人の美女の所作と体を余すことなく見、声を出すのも忘れてただただ息を荒くしていく。ペニスはもう、自身のへそを突くほどにそそり立っていた。
幸いだったのは、ユイシスはグランを洗おうと奉仕活動に夢中で、ユイシスはグランの顔、余裕のない彼の表情に夢中だった。
「かしら、頭を洗うから、少しだけ頭を下げてね」
ユイシスは何事も気にした様子もなく、グランの髪の毛に優しく指を通していく。
「それじゃあ私も……二人で綺麗にしてあげるわね」
アンスリアはすっかり誘惑モードのスイッチが入り、体をぬるりとグランへ押し付けながら、ユイシスにならってグランの髪の毛に指を差し込んでいく。
頭を撫でるユイシスとアンスリアの優しい指使いに、グランはつい性欲を忘れて普通の心地よさと気持ちよさに浸り、目をつむってしまった。こんな包み込まれるような優しい感覚は味わったことがなかった。
だが、ふにょんと顔を包むマシュマロのような4つの柔らかさに驚愕して目を開いた。
「かしら、痛かったらすぐに言ってね」
ユイシスはグランの毛髪へ丁寧に指を滑らせているものの、集中しすぎているのか前かがみになって体をグランへ近づけ、乳房がむにゅむにゅとグランを左から包んでいることに気付いている様子がない。
対してアンスリアはすっかり発情した様子で「はぁん……」と息をつきながら、
「グランの髪、色合いも綺麗で、素敵よ……じっくりと根元まで丁寧に、汚れを落としてあげるわ……」
抱き着く勢いで体をグランへすり寄せ、右からグランの頭を乳房で包み込む。
髪の毛と頭は二人の指でマッサージされながら、顔全体がアンスリアとユイシスのおっぱいに包まれ、目の前をぷるぷると二人の桜色の乳首と乳輪が揺れ動き、ときにグランの鼻をなでる。
一気に性欲に引き戻されたグランは現実感のない幸せ抱擁に口を震わせ、亀頭の先から我慢汁があふれ始める。
もう、だめだ。グランがそう目を引き絞り諦観と共に丹田から性欲がはじけそうになった瞬間、
「よし。かしら、流すから目をつぶってね」
「あら、じゃあ次は体ね」
そう二人の声が聞こえた後、グランが反射的に目を閉じると、頭を覆っていた柔らかい感触がなくなり、ばしゃりと頭から湯を浴びせられて泡が流れていく。
グランが目を開けると、鏡に写るのはボディタオルで体用の石鹸を泡立て始める二人。だが、二人の視線が一瞬、鏡越しにグランの股間を見た瞬間、
「んんっ!?」
ユイシスは体を硬直させ、小さな微笑みを浮かべていた瞳と唇が波打ったように歪み、みるみるうちに顔を紅潮させていく。
(あ、あれが、かしらの……!? み、見ちゃった……で、でも、そっか。かしらだって、男の子なんだから、いくら家族といっても……私、もしかして、とんでもないことしちゃってる……!?)
ユイシスは泡立てる動作を再開させたものの目線は鏡を見ないように下へ、グランへの奉仕で小さくなっていた羞恥心が、グランのそそり立った怒張を見たことで極大に膨らみ始める。
アンスリアはというとボディタオルをパサリと離してしまい、
「あ、あわ、あわわ……!!」
と、先ほどまでの誘惑の表情はどこへやら、顔を両手で覆い、瞳と口は開いたままわなわなと震え、全身を湯気が出そうなほどに真っ赤にさせながら、
(ああ、あれが、グランの、おち、おちん、見ちゃった、見ちゃった、あんなに大きく、なるなんて……!! しかもそれって、私たちのせいで……!?)
「さ、さあ、かしら! 体を洗うから、楽にしててね……!」
ユイシスは自身の緊張と羞恥を吹き飛ばそうと、さっぱりとした声色でグランの体に泡立ったボディタオルを当て、ゴシゴシと力加減をはかりながら洗っていく。
グランもまた、顔を真っ赤にしながら消え入るような声で返事するしかない。
(あっわ、わたしもっ!)
アンスリアも慌ててボディタオルをグランへ当てていく。
(だ、だめ。顔、見れないよ……!)
アンスリアは恥ずかしさで逃げ出したかったが、かろうじて足を止めている理由は、同じく顔を赤くしながらもグランへ奉仕しているユイシスがいるからだった。
ただでさえ競争力の激しい恋の相手グランに対し、温泉の場で裸の付き合いをしているこの現状、アンスリアがここで逃げ出してしまったら、ユイシスとグランは二人きりになってしまう。
(それだけは、絶対ダメ! 私も、負けてられない……!)
今アンスリアは体が火照って誘惑を暴走させているのではなく、羞恥の中で踏みとどまって一歩前へ踏み出している。
「ほ、ほらグラン、手を上げて。こっちも洗って上げるから……」
アンスリアのささやきに、グランは頭をクラクラさせながら従う他なかった。
「かしら……ふふ、さすが、たくましくて、いい体をしてますね」
「ええ、本当ね……皆の大事な体だもの、私たちの手で隅々まで……汚れを落としてあげる」
それでいてユイシスとアンスリアは、グランの頭を洗っている時と同じく、体をすりすりとグランへすりつけ、太もも、乳房、腕やお腹など、密着してはグランの反応を無意識に楽しんでいた。
「かしら、どう? 痛くない?」
「ふふ……グラン、もっと力を抜いて……ね?」
か、体があたってる……とグランが絞り出すように指摘しても、
「家族だもの、これぐらいのスキンシップは気にしないわ」
とユイシスは悪びれた様子もなく、今まで何度かグランに甘えたように、顔をグランの肩に乗せて微笑む余裕すらあった。
ユイシスとて、この状況が家族仲から逸脱しているかもしれないという自覚は多少あった。だが、
(かしら……意外と肩が広いのね。腕も腹筋も鍛えられてて固くて、素敵……)
グランの体に触れ、奉仕し、体を擦り付ける度、ユイシスの心の中で肥大化してくる幸福と興奮が、密度を増していく。
アンスリアもまた、欲望が羞恥を塗りつぶし始めていた。
「はぁん……グラン……もっと、こすってほしいところ、あるかしら? あなたが望むなら、どんなところも洗って上げるから……」
もしここで突然ユイシスがいなくなりグランとアンスリアだけになったら、アンスリアは興奮と情欲に身を任せてグランへキスを迫っただろう。
その一歩手前で踏みとどまっているのはグランも同じだった。全裸の美女二人に挟まれて頭も体も洗われているこの状況、しかも心から信頼しきっている二人でもあり、ユイシスからは彼女の故郷で『改めて家族になりたい』と言われたし、バレンタインでは毎年本命チョコと宣言されてもらっている。アンスリアなど、何度も直接的に告白され、グランはその度に保留してきた。手は出さなかったものの、寝所だって共にしている。
グランが結論を出さなかったのは、多数の美女、美少女の団員から、そういった積極的なアプローチを受けすぎたために、迷ってしまっていたからだった。本心から皆のことが好きだったし、優劣などつけられなかった。
だが今のこの状況、グランとて育ち盛りの青少年、性欲の肥大は抑えきれず、固くなった男根の頂点から透明色の雫が漏れ始めるのを抑えきれなかった。
グランはユイシスの顔を見る。
「?」
ユイシスは見つめられ、微笑みながら可愛く小首をかしげる。
次いでグランはアンスリアを見つめる。
「ふふ……どうしたの?」
アンスリアは妖艶に微笑みながらウインクしてくる。
再びグランは顔を正面の鏡に戻した後、顔を伏せて声のない絶叫をした。こんなの、選べるわけがない。
もしこれがどちらか一人と二人きりだったら、グランはその一人に告白して受け入れられた途端、キスをして抱きすくめ、この温泉で童貞を捨てていたことだろう。この状況はグランの理性を破壊するに十分だった。
だが現実はユイシスとアンスリアがグランを挟み込み、ゴシゴシと体を触りすりつけ、全てはスキンシップだと言っている。誰か一人を選べないからこそ数多の告白を保留してきたグランにとって、もう硬直してなすがままになるしかない。
そうこうしているうちに、ユイシスとアンスリアはグランの上半身を擦り終え、視線はグランの下半身へ向いた。二人の焦点が、そそり立つグランのグランへと集中する。
「「んく……!」」
ユイシスとアンスリアは同時に唾を飲みこみ、自身の太ももを擦り合わせた。
(……だ、だめよ。今はかしらに日頃の感謝と、家族としてのスキンシップをする機会なんだから。でも、そう、よね。かしらだって男の子なんだから…)
「かしら、苦しい……?」
ユイシスのボディタオルが、グランの太ももの上に乗る。
グランは何も苦しくないと返答した。心地よさの極致だった。歯を食いしばり、続けてほしいと言葉を絞り出す。
「う、うん、わかったわ……」
(……わ、私、今、何をしようと……!?)
ユイシスは芽を出そうとした発情をいったん引っ込め、頭を切り替えてグランの足を洗い出す。
アンスリアはそんなグランの我慢と葛藤をグランの表情から見て取り、
(そう……あなたはそこまで我慢するのね……そう、ね。ここにはユイシスもいるし……)
そう理由をつけてアンスリアは、なんとか自身の視線をグランの男根から引きはがす。とはいえ、ここでアンスリアが言葉だけでなく行動も含めて吹っ切れることができるのなら、とっくにグランはアンスリアのものだったろう。
「ふふ……それじゃあ、忘れられないスキンシップにしてあげる……」
アンスリアはグランの股へかがみこんでボディタオルをグランの太ももに巻き付け、ゴシゴシとしごくように洗い、押し付けたおっぱいと乳首でグランの足のラインをなぞっていく。
ユイシスもそんなアンスリアを見て、
(そうね、かしらの汚れや傷がないか、ちゃんとそこまで近づいて見るべきだわ。さすがはアンスリアさんね)
アンスリアの行動を曲解して感心し、自身も真似てグランの下半身にかがみこみ、汚れや傷を見逃さないよう凝視しながらグランの下半身を洗っていく。自然、ユイシスのおっぱいが、グランの足を包み込んで形を変えた。
グランはそんな自分の状況の中、思考と理性がショートしてはちきれそうだった。自分は何故我慢しているのだろう、もうゴールしてもいいのではないだろうか。彼女たちがスキンシップとして女性の象徴を散々にすりつけてくるのならば、自分だって男性の象徴をこすりつけたって文句は言えないのではないか。そうに違いない、これはスキンシップなのだ。
洗おう、ユイシスとアンスリアを洗ってスキンシップ。グランの腕が徐々に上がり、左手がユイシス、右手がアンスリアに触れようとしたその時、
「残る場所は……」
ユイシスがつぶやき、アンスリアが続ける。
「こ、こここ、こ、ここね」
ユイシスとアンスリアが、再びグランの男根を凝視している。ビクビクとそそり立つペニスは、我慢汁をどくどくと分泌していた。
さすがにユイシスも手が止まり、アンスリアも誘惑の表情が崩れかけている。
(でも、ちゃんと、かしらを洗うって言ったんだから……! それに……)
ユイシスはグランのペニスを見て、口内に涎を溜めていく。
(かしらが、私を見て……こんな風に……!)
ユイシスが自覚していなかった本能が、理性の留め金を破壊し始める。熱に浮かされたように手を伸ばし、グランのペニスを触ろうとした瞬間、
ユイシスの指は、アンスリアの指に阻まれた。
アンスリアがささやく。
「さ、さぁ、最後の仕上げね……♪」
(負け、られないわ……!)
アンスリアは羞恥と誘惑が入り混じった複雑な表情。アンスリアだけだったら、とてもじゃないがグランのペニスを触ることはできなかっただろう。
だが、アンスリアにはユイシスの表情が見えていた。あれは危険だ。先手を取らなければ、グランがとられてしまう。
そう思いアンスリアはグランのペニスに先んじて触れ、言葉こそ妖艶さがあったが、体と頭はここからどうすればいいかわからず硬直していた。
その間、ユイシスはというと、
(はっ!? そ、そうだったわ。今はかしらを洗う時、アンスリアさんに気付かされてもらっちゃった……よし)
「では、私はこちらを洗うから、痛かったら言ってね、かしら」
ふにょんと、ユイシスは根元付近の竿と二つの球を指で包んだ。グランの体がびくりと震える。
ユイシスは球をもみほぐす様に指を滑らせながら、球裏をさすり、根元を指でわっかを作ってしごいていく。
ユイシスが頬を赤くしつつも微笑みながら指を滑らせる度、グランの表情があえぎだす。そんな様をアンスリアは見せつけられて、引けなくなった。
「こ、ここ、こうね……痛かったら言うのよっ!」
アンスリアは目をぐるぐるとさせながら、ペニスの竿上部、亀頭を指でくりくりとさすり、熱く硬い感触を堪能していく。
どくどくと漏れ出す我慢汁は泡に飲み込まれ、グランは歯ぎしりしてめまいが出そうなほどの快楽に耐え切れなくなる。
もう、駄目だ。そうグランが白旗を上げ、欲望をすべて解き放とうとした刹那、
「これで終わりね、流すわね、かしら」
「ふ、ふふ……すみずみまで、綺麗になったわ……。さ、さわっちゃった……さわっちゃった……!」
グランは絶望した。こんな、こんなことがあっていいのか。ペニスが悲鳴を上げる様に我慢汁を噴出した後、ざばりと全身に湯をあびてグランの体から泡が一掃される。
「うん、綺麗になったわね。それじゃあ、かしらは先に入ってて。私たちは体を洗ってから……」
グランはボディタオルをユイシスから取った。
「え? かしら?」
「あ」
ユイシスとアンスリアはグランの表情を見て戦慄した。笑っているが、凶相とも取れる攻撃的な獣の表情。
グランは有無を言わせない強く早い声色で宣言した。
今度は僕が洗うよ、スキンシップだからね。まずはユイシスから。
「え、あの、ちょっと、かしら? ひゃん!?」
グランはユイシスの背後に回ると、優しい手つきでユイシスの腕を磨いていき、背中、首と脇下と、ユイシスの柔らかい感触とつるりとシミ一つない素肌を堪能していく。
「か、かしらぁ! その、もう、待って、ぁあ……」
(あ……かしらに洗われるの、気持ちいい……力、抜けちゃう……!)
愛撫まではいかない、あくまで洗浄。しかし、グランのボディタオルはねちっこくユイシスの乳房を包むと、ピンと張った乳首を支点にしてさすっていく。
「ひぃん!? あっ待っ!?」
ユイシスは嬌声を上げようとした瞬間、グランのボディタオルは腹、太もも、尻、足とすべり、マッサージのような心地よさで、ユイシスのいやらしい情愛が高まったまま停滞してしまう。
家族だからね、とグランがささやくと、ユイシスは「そ、そうね……!」と羞恥に歪む表情をなんとか笑顔にもっていく。
(かしらも、こんな気持ち、だったのかな……)
ユイシスもまた、グランの体をまさぐって性器まで洗いつくした手前、グランに対して強く抵抗できない。
足指の隙間まで丹念に表れて「ひゃうんっ!?」とユイシスらしからぬ嬌声を上げたあと、残すところはユイシスの、もっとも深い部分。
「ま、まさか、そんなところまで……!?」
グランは無言で手を差し込み、固くなっていたユイシスのクリトリスを中指でさすり、入り口の形をなぞるようにしてぬるぬると撫でていく。
「あぁん!? まっんあぁっ!? あっ……はぁっ……はぁっ……」
が、洗うだけならそれだけで済んだ。グランはすぐに指を離し、シャワーを取って蛇口を回す。ユイシスは荒く息を吐き、ピンと張った乳房と乳首を時々はねるように振動させながら、全身の泡を流された。
グランは呼吸を整えるユイシスを尻目に、アンスリアの前へ移動する。
アンスリアはすでに羞恥で瞳と唇をわなわなと震わせ、少し涙目になっていた。
「ぐ、ぐら、ぐらん、へう、あの、あの、まさか、わた、しも?」
グランはさすがにアンスリアの顔を見て躊躇した。だが、グランの欲望はとっくに我慢の許容量を超えている。ならばグランはとどめの一撃にと、アンスリアの耳元で、本当にいやなら……やらない、と、アンスリアのような甘い声を参考にしてささやいた。
その瞬間、ビクンビクンとアンスリアの体が痙攣したかと思うと、アンスリアは陶酔しきった表情でグランの腕をつかみ、
「してぇ……」
とささやき返した。グランはアンスリアの望む通りに、そのエルーン美女の体を洗った。
「あぁん……いいわぁ、優しくて、気持ちいいのぉ……」
アンスリアの首、背中、脇下、腕から指先を通って戻り、乳房をボディタオルで包み、張った乳首をピンと弾く。
「はぁんっ!」
ピクンとアンスリアの体が弓なりになるが、グランは構わすお腹、下腹と洗っていき、太ももから足先まで丹念に優しく磨くように洗っていく。
「はふぅ……! 最後は、ここね……」
アンスリアは気持ちだけ足を開き、グランを導いた。グランも丁寧にアンスリアの秘部をまさぐり、クリトリスを撫で、入口まわりを指でなぞっていく。
「あっ……いっ……!!」
と、アンスリアが噴水を起こす前に、グランはさっと指を離すと、シャワーを手に取り、あくまでも洗浄を完了した。
「はぁ……ふぅ……はぁ……」
「んぁ……はぁん……はぁ……」
すっかり体が火照り切ったアンスリアとユイシス。対してグランは、二人が呆けているうちに、先に入ってるねとさっさと温泉に入りに行った。
グランは今更ながらに自分の行動が怖くなってしまった。彼女たちのあらゆるところを触ってしまった。こんなことは当然初めてだった。柔らかな女体、乳房、性器。元来清廉だった性格の少年団長の、抱えきれなくなった性欲の発露。
荒い呼吸は未だ収まらず、湯船の中のペニスは全く持って柔らかくなる気配がない。
二人にどんな顔をすればいいのか……そんな考えで周りが見えなくなっていたから、グランは風呂にアンスリアとユイシスが入ってきたことに気付かなかった。
「……かしら」
「グラン……」
ちゃぷ、と音を立てながら、湯船の縁を背にしたグランの目の前に、裸を晒すユイシスとアンスリアが湯の中で立っている。
雲の切れ間から差し込んだ月光が、ユイシスとアンスリアの素肌を照らす。温泉で少しぬめりのついた湿度が輝くような光をもたらし、グランの目の前に女神二人が舞い降りたかのような錯覚を起こさせた。
女神と違うのは、あまりに美しくもあると同時に淫靡であることだった。ユイシスとアンスリアの顔は、何かを求める様に目がうるみ、頬が赤く染まり、口元がうるおいをもって半開きになっている。
艶やかな乳房、くびれた腰のライン、均整の取れた性器の入り口からは、太ももの内側を垂れる一滴。ヒップは前から見ても形がわかるほどに丸く美しい。
二人は湯船の中でありながら、その特徴的な長い赤髪と金髪をまとめず垂れ下げたままだった。
すでに二人から理性が失われていることを、グランはその一点で悟った。
ユイシスがちゃぷりと音を立てながら身を沈め、がっしりとグランの左腕を抱きながらしだれかかり、頭をグランの肩に乗せた。
「かしら、ありがとね。こうして家族と一緒にゆっくりお風呂に入るの、夢だったから……」
グランは腕から左半身に密着するユイシスの裸体の感触と、勃起したペニスをさする彼女の太ももの感触が凄まじく気持ちよすぎて、ユイシスの言葉がほとんど入ってこなかった。
ユイシスは明るく人を惹きつける笑みを浮かべていたが、その心情はグランの背を流そうと温泉に突入してきた時とは、多大に変化していた。
(エイレアの姐さんが言っていたこと、本当になりそう……。ううん、もう、もどれない。本当に、するんだ。私の意思で)
グランの恥ずかしいところを余すことなく触った。ユイシスの恥ずかしいところも全て触られた。
恥ずかしかった、けど全然嫌じゃなかった。嬉しかった。気持ちよかった。
今全身を駆け巡る性の興奮が、かつてエイレアに言われた言葉と結びつき、自身が見落としていた感情に光をあてる。
(かしらを、私の伴侶に……。私、かしらのことを……一人の男性として……)
ぎゅっとユイシスはグランの腕を抱く力を強め、グランの肩に唇を当てる。
(好きなんだ……家族になりたい……かしらを、私の夫にして、家族になりたい……!)
「もっと体を寄せて。私とかしらは……家族なんだから」
ユイシスのある意味打算的な行動、グランが自身に対して性的興奮を抱いているのは、勃起した男子の象徴を見れば明らか。
もし今この機会を逃したら、明日からはまた多くの依頼とたくさんの仲間たちに囲まれる騎空団長に戻ってしまう。
発情した雌が発情した雄を捕らえる本能に、ユイシスは身を任せている。
アンスリアも負けじとグランの右腕に抱き着くと、
「グラン……あなた、私の裸を見て、興奮してくれてるのね……ふふ……私もよ。だって、あなたの体も、あなたの触り方も、私、もう夢中なの……」
アンスリアはもう羞恥と誘惑の心情が性欲によって振り切れて、思考にも行動にも葛藤がなくなっている。
アンスリアはグランの腕を乳房で挟み、グランの掌を秘部に導き、肉棒に太ももの外側をこすりあわせ、体をぐりぐりと押し付けてグランの頬に口づける。
「好き、大好きなの、もっと触って、もっと愛して、あなたのためなら、なんだってできるわ。だから、あなたも私に、なんでもしてぇ……ちゅぅ……!」
「あ、アンスリアさん……! かしら、私も……!」
ユイシスも、最後の葛藤をふりきった。表情には覚悟が浮かんでいる。
「……かしらの事が、好きです。愛しています。かしらが、成人になるまで待とうって思ってたけど……もう待てない……! 家族になりたいの……かしらを、夫として……私を、妻として……ちゅぅ……!」
グランの頬がユイシスとアンスリアの唇に挟まれ、ペニスが二人の太ももにくにゅくにゅと挟まれる。
彼女たちの裸の体に包まれ、顔中にキスをされながら、
「好きんちゅ、グラン、ちゅう、好きなのぉちゅうぅ♡」
「かしらぁ、んむっちゅうっ、愛してるんちゅぅぅ♡」
グランは今度こそ限界を察した。気持ちいい、気持ちいい。
温泉を自身の白濁液で汚すわけにはいかない。一握りの理性が最後にとった行動は、ユイシスとアンスリアを引き連れながら立ち上がり、風呂の縁に腰かけ、腰を引いてペニスを天に反り返らせることだけだった。
びゅる……。
「あっ」
「えっ」
グランと一緒に立ちあがったアンスリアとユイシスの視線が、グランのペニスへ注がれる。
グランは射精を止めようと最後の抵抗で下腹に力を込めたため、ペニスは中途半端な射精で終わったせいか、硬度をたもったままビクビクと痙攣していた。
そんな光景を、アンスリアとユイシスは呆然と見ている。初めて男性の絶頂を目の当たりにし、この現実をどう受け止めればいいかわからない。
精液は全てグランの下腹に飛んでいた。グランは目と口を引き絞り、羞恥心と得も知れぬ情けなさと気持ちよさが同居して、アンスリアとユイシスの顔を見ることができない。
そんな少年の心情を、アンスリアとユイシスはグランの表情を見て、なんとなく察した。
「かしら……」
(かしらの……精液……)
「グラン……」
(グラン……イったのね……)
「かしら……ごめんね。変な我慢させちゃったみたい。ちゅぅ……」
「ええ……でも、本当は我慢なんて、したくないでしょう? ちゅう……さあ、あなたの言葉で言って?」
二人が再びグランの頬にキスし、グランから懇願の言葉を引き出しにかかる。
「かしらがしたいこと、何も我慢なんてしなくていいわ。私は……あなたの妻になりたいんだもの……」
「グランがしたいこと、なんでも言って。我慢もなにもせずに、さらけだして……!」
二人の唇、すりつけられるおっぱい、指に感じる二人の下の入り口。
「かしら、好き……」
「グラン、愛してる……」
グランは、彼女たちに愛の返答をした。二人の淫蕩な微笑みが喜色満面に変わる。
そして欲望の一時に落ちる言葉を、伝えた。
二人と、したい……ここで……!
「アンスリアさんと……ふふ、負けない」
「あら、受けて立つわ……それじゃあまずは」
二人の太ももがペニスから離れ、二人の指が、グランの下腹に飛んだ白濁液をすくった。
二人はそのまま指を自身の唇へ運び、
「「ちゅる……」」
と舌で舐めとって飲み込む。その様を見たグランはペニスをビクンと反り返らせ、
二人の手と口で……と、絞り出すように希望を言った。
ユイシスはグランに求められた喜びをかみしめながら明るく答える。
「ええ。今度は洗うのではなくて、私自らの手で、しごいてあげるわ」
アンスリアは妖艶に微笑みながら、
「そしてこの唇でも、ね……。たっぷり、魅了してあげる」
ペニスの竿がユイシス、アンスリアの片手に左右から挟まれ、指が一つ一つ交差するように包まれ女手二人のオナホールが完成する。
温泉ですこしぬめりのついた温かい感触に亀頭が震え、我慢汁を噴出しようとした瞬間、ユイシスとアンスリアの上唇がぴったりくっついて鈴口を吸い寄せ、二人の唇が左右から亀頭を包み込む。
「「ちゅうぅぅ……!」」
(ああ……かしら、すごく気持ちよさそうな表情……!)
(グラン……もう、離さないわ……絶対に……!)
二人が一気に吸引し、鈴口を舌で交互にほじくりながら、一気に二人の手コキオナホールの上下運動を開始する。
「「むちゅうううぅぅ♡」」
ずちゅずちゅずちゅずちゅと手コキの水音を立て、二人はグランを見つめながら亀頭を唇でもみほぐし、吸い、鈴口を舐めえぐる。
グランの視界がバチバチとはじけ、我慢を必要としなくなった体が、精神が、一気に全てを放出するために収縮を開始する。
グランの腰が彼女らに抱き寄せられ、手コキの速度が残像が出そうなほどに速度を増し、彼女たちの唇が吸い取るために最適な形に歪んだ瞬間、
「かしらっ、あしらっ、んちゅ、ちゅる、ちゅううううううぅぅぅ♡」
「ぐらん、くあんぅ、んちゅ、むちゅ、ちゅううううううぅぅぅ♡」
ビュルルルルル!! ビュルルルル!! ビュウウウウウウウ!!!
精液が全て彼女たちに吸い込まれ、グランは体をがくがくと震えさせ、許容できない射精快感に泡を吹く。
ユイシスとアンスリアもまた、初めて愛するグランの精液を受け止めた愉悦と優悦に狂った。
(かしらの、熱くて濃いの、全部、受け止めるぅ♡)
(グラン、いいわ、もっと、もっとぉおお♡)
「「ぢゅるるるるるるぅぅぅ♡」」
ゴシゴシと手コキも唇の吸引も一切緩めず、グランの奥底からからっぽになるまで吸い尽くすがごとく、愛欲ゆえの略奪をやめない。
終わらない快楽にグランはのけぞり、追随した両手がユイシス、アンスリアの乳房を反射的に撫でて揉んだ。
「「んむぅ!? ……んふぅ……♡」」
(かしら……次は、こっちがご所望ね♡)
(ふふ、たくさん挟んで揉んであげる♡)
ユイシスとアンスリアは「「ぷはぁ」」と唇と手を離すと、射精止まぬペニスを即座に乳房で挟み込み、4つの乳房で竿をもみくちゃにし、乳首でぐりぐりとなぞりながら、谷間の中から顔を出した亀頭を競うように「「ちゅうちゅう♡」」と左右から唇で挟み込んで舐めしゃぶる。
「「ぢゅうううううううぅぅぅ♡」」
ビュルルルル!! ブビュウウウウウウ!!
グランの意識が飛び、そして再び快楽で呼び戻される。あの金髪で美しく凛々しいユイシスが、赤く妖艶でかわいらしいアンスリアが、今自身のペニスを双丘で包み、二人の唇がキスするのも構わずに亀頭を舐めしゃぶり吸い上げている。
精液と一緒に魂すら吸い取られるような極大すぎる倒錯的な快感に、グランは体を痙攣させて終わるのを待つしかなかった。
永遠とも思えるグランの体感時間、しかし終わりは確実に訪れ、勢いを失くしていく射精に対し、ユイシスとアンスリアの愛撫も優しく包み込むようになっていく。
「んちゅ、かしらの……そろそろ、終わりみたいね、気持ちよかった?」
「んくっ、ふふ、すごい量だったわ……癖になっちゃいそう」
二人がペニスからおっぱいと唇を離し、グランが霞む視界でなんとか頷いて返すと、突如ユイシスが「はぶちゅうぅ♡」と一気にペニスを喉奥までくわえ込み、
「んちゅう、んちゅう、ちゅううううぅぅ♡」
唇を亀頭で包むまでストロークした後、一気に喉奥まで何度も往復して金髪を振り乱し、裏筋と竿を舌でさすりながら喉奥で亀頭をもごもごと揉みほぐす。
(油断大敵よ、かしら♡)
ビュルルル!! ビュルルルル!! ビュルル……。
やっと終わろうとしていた射精がまた勢いをましてユイシスに吸い込まれ、グランはユイシスに引っ張られるようにして腰を上げてしまう。
「あ、ずるいユイシス……!」
「ちゅぷはぁ……はい、どうぞアンスリアさんも」
「あ、ありがと…………ちゅぷうぅ!」
すぐさまアンスリアが少し必死になって喉奥までしゃぶり、唇を限界まですぼめつつグランへ流し目を送る。
(こっちの技でも、あなたを魅了しちゃうんだから♡)
アンスリアの緩急と角度をつけた舌と唇のグラインド、唇でキュッと亀頭を締め、すぐにじゅるじゅると舌で裏筋から竿を舐めつつ、喉奥にいたればすぐに全力で口内を締めて吸い上げる。
「んちゅ、んむちゅ、ちゅるるちゅううううぅぅ♡」
ビュルルルビュルル!! ビュウウウゥ……。
今度はグランの腰が力なく下がり、アンスリアも追いかけるように喉奥へと亀頭を導き、恍惚の表情で吸い続ける。
グランが半ば白目をむき、アンスリアがどれだけ口内でくちゅくちゅと刺激しても、射精の勢いは弱まり始める。
最後にアンスリアは鈴口にキスをするようにして吸い上げると、今度こそグランのペニスはへたりこんで動かなくなった。
「はぁ……美味し……♡」
アンスリアは飲み干した余韻に浸りながら、下半身をもじもじと震わせる。
ユイシスも同様だった。グランを愛撫し、もう戻れないところまできた。ならば、あとは転がり落ちるだけ。
「かしらぁ……んちゅぅ……♡」
ずるりと落ちる様に湯船に肩までつかったグランを、ユイシスは横から支えるように抱き着き頬に吸い付く。
「あ……私だって……♡」
アンスリアも対抗心を燃やし、ちゅっちゅとグランの首、頬に吸いついていく。
しかし、グランはまだ頭がくらくらしてそれどころではなかった。一回の射精だったのに十回射精したような疲労感、二人のキスと抱き着きに興奮はすれど、体はどうしても休息を求めていた。
だがずっと我慢していたのはユイシスとアンスリアも同じだった。
(ほしい……かしらのが……ほしくて、たまらない……♡)
(私……グランと、一つに……♡)
「ねえ、かしら……」
ユイシスが抱きつきをやめ、グランの目の前で立ち上がる。自然、グランの目の前にはユイシスの腰があった。
「私にも……してくれる……? 私がかしらにしたように、かしらも、私に……!」
ユイシスの発情しきった顔と声色で、グランの視線は自然に彼女の豊満なおっぱい、勃起した乳首、そしてへそを通って勃起したクリトリスと、とろりと涎をたらす女陰に移った。
「あらん……ずるいわユイシスだけ。ねえグラン、当然私にも、してくれるわよね……?」
アンスリアも立ち上がり、湯でぬめった乳房、とろとろの女陰をグランに見せつける。
グランの鼻腔をくすぐる二種類の淫臭。グランは密に誘われるようにふらふらと二人の腰を抱き寄せ、彼女たちが自身のペニスを散々にいじめぬいたように、彼女たちの女陰へ口を突撃させた。
最初にユイシスの女陰に口づける。想像していたよりも柔らかく、甘い香りと味にすぐに夢中になった。
「ひぃん!? あっそこはっ、かしらぁっ!」
グランが舌を差し込み中をえぐるたび、ユイシスは体を弓なりにして震えさせる。ユイシスのエルーン特有の耳がピクピクと痙攣するたび、アンスリアは期待と嫉妬で耳をピクピクとはためかせた。
「かしらっそこっ、奥ぅ! ひゃあっあぁ、はああああぁぁっ♡」
ユイシスは溶けたような笑みを浮かべながら、グランの口内へ透明色の液体を噴出した。勃起した乳首がピクピクと震え、膝が笑い、グランの腰抱きと女陰への深い口づけによってかろうじて立っている状態。
「グラン……! ねえはやくぅ私にも……はひゃぁん!?」
グランはユイシスの女陰から舌を引き抜くと、すぐにアンスリアの中を味見する。
クリトリスを唇だけで甘噛みすると、アンスリアはたやすく絶頂した。アンスリアも驚き、現実を受け止めきれずに嬌声と飛沫を上げる。
「あひぁああああっ!? だめっとまらなっ……ああっあああぁぅ♡」
まるで甘い蜜を飲み込むかのように彼女たちの液体をごくごくと飲み干し、グランは手のひらでユイシスとアンスリアのむっちりとした尻を揉みしだいた。
「あっ……あぁ……」
グランがアンスリアから舌を引き抜くと同時に、アンスリアは腰砕けになって水音を立てながら膝を落とした。
逆にグランは二人から甘いエキスを吸い取ったからか、深い決意と性欲をもって立ち上がり、膝を震えさせてかろうじて立っているユイシスへ向き直る。
「あっ……かし、ら……」
性欲にまみれたユイシスが言葉を震えさせたのは、完全復活したグランのペニスがユイシスの入り口を撫でたからだった。
「私……ええ、いいわ。私を、かしらのものにして……♡」
ユイシスが覚悟を決めて愛欲に落ちる。
「ま、待って……!」
が、腰砕けになったままのアンスリアが、あせった顔でグランの腰をつまんだ。
「それは、それだけは……!」
グランがユイシスに取られてしまう。この状況でもそれだけはアンスリアにはゆずれなかった。
ユイシスも一瞬悩んだ。アンスリアの想いは痛いほど知っているが、ユイシスとて引く気はない。
(でも、アンスリアさんとこの場で争うのも、かしらを困らせるだけね)
「ねえ、かしら、アンスリアさんに……」
ユイシスはグランにごにょごにょと耳打ちする。グランは頷き、アンスリアの顔へ顔を寄せ、視線を合わせると、
「え……ふぁ、ファーストキス!? いい、の?」
「はい。かわりに、かしらの初めてをいただきますから」
「むむむ……あっ……♡」
アンスリアが悩むなか、グランが近づきながらアンスリアへ愛をささやき、口を寄せる。
「グラン……好き……んちゅう♡」
唇が触れるだけの、甘い口づけを長く、長く交わした。唇を離すと、アンスリアはすっかり夢心地で、口端からよだれを垂らしてしまう。
そんなアンスリアの頬をグランは優しくなでたあと、ユイシスへ立位の姿勢で向き直る。
「かしら……愛してる……♡」
ユイシスがグランの首へ腕を回し、水音をたてながら口づけを交わす。
グランはペニスの位置を整えて入り口にしっかりとあてがい、ユイシスを強く抱きしめ、一息に突き入れた。
「んああああぁぁぁっ!」
ユイシスは体の奥底から駆け巡る未知の快感と幸福感に耐え切れず、勢いよくグランの下腹へ飛沫をもたらしたあと、グランへすがるように深く口づける。
「あんんちゅうぅ……かしらぁ……これでかしらの、伴侶に……♡ れろちゅるぅ♡」
ユイシスからの激しい求愛ディープキスに対し、グランも全てを受け入れる様にして舌を絡め、ユイシスの尻をわしづかみにしてガツガツと腰を前後に動かす。
「あひぃんっ!? らめっ、かしらっ、こんなの、すぐにぃ♡」
もうユイシスの表情に気高き侠気はなく、垂れ下がった瞳が喜びの涙を流し、あえぐ口元からは舌がはみ出て涎を飛ばす。腰がぱちゅんと水音を出すと同時に「んちゅうぅぅ♡」とユイシスからグランの唇にぴったり張り合わさり、中で舌同士がねじれ絡み合う。
アンスリアは目の前で繰り広げられる想い人のセックスに、いてもたってもいられなくなってグランへ縋りつき、焦りつつも甘い声を出した。
「グラン……あの、私にも、してくれるわよね?」
そんなアンスリアの様子を見て、グランとユイシスはアンスリアに気の置けない可愛さを感じた。グランとユイシスはキスを中断し、ピストン運動を少しだけ遅くすると、
「アンスリアさんも、家族、だものっ。ほら、こっちに……♡」
「あっ、ちょっと、あっ!?」
ユイシスとグランは立位でつながりながら、二人でアンスリアを腕で横抱きにする。
戸惑うアンスリアの唇を、ユイシスとグランで塞いだ。
「あむっちゅるっ、ちゅふはぁん♡」
「あっゆい、しす!? んむちゅ、んんんっ♡」
グランとユイシス、アンスリアがそれぞれの体温を感じ、抱き合い、舌と唇で睦みあい、興奮と水音が際限なく高まりだす。
グランは体中に感じるユイシスとアンスリアの柔らかい性の感触に狂い、本能のままに快楽をむさぼり、腰を激しく前後させる。
そんなグランの愛欲にあてられ、ユイシスの膣が絶えず愛液を分泌し、肉壁がグランのペニスをぎゅうぎゅうと抱きしめながら、精液を絞り出すための最適な肉壺へと変化していく。
(このまま、出されたら、かしらの、赤ちゃんがっ)
ユイシスがかろうじてできた思考にも、もう理性は残っていなかった。
「ちゅぱっ、かしら、かしらぁ、中に、たくさん、らして、かしらの赤ちゃんぅぅむちゅうぅぅ♡」
ユイシスの唇と舌、押し付けられる乳房、竿をしごき亀頭にむしゃぶりついて離さないヴァギナ。ユイシスの嬌声によって、がむしゃらだったグランの思考に『種付け』という言葉が刻み込まれた瞬間、グランはユイシスの奥の奥を突き上げ、
「かしらっ、かしらぁ、ひぃっあああああああぁぁぁっ♡」
ビクビクビクビク!! プシャアアアアア……。
ユイシスの肉壁がさらに奥へ導くように脈動し締まると同時に、グランも全てを解き放った。
ボビュルルルルル!! ビュルルルルルッ! ビュルルル!!
ユイシスの長い金髪が震え、両耳がピンとはって電撃が流されたかのように痙攣する。
(かしら……好き……これで……夫婦に……家族にぃ……♡)
ユイシスの倒錯した感情は、快楽に落ちる雌の本能と、ある種の理性的な愛の覚悟が宿っていた。
ユイシスはグランの精液を一滴も逃さないようにと、絶頂に打ち震える中でも意識的にきゅっきゅっと膣を締めていく。
ユイシスとグランは心と体両方で一体感を得ながら、アンスリアもキスと抱擁に巻き込みながら深く口づけあい、互い絶頂に溺れ、脱力するまでずっと体を押し付け合っていた。
唇が離れ、ユイシスは喜びでうるんだ瞳でグランを見つめる。
「ちゅぷ……。かしら……ありがとう、私、とても幸せよ……かしらと、愛する男と女として、家族になれたんだもの……」
グランもユイシスへ愛の言葉を返し、ユイシスから再びのキス。アンスリアも「あう……」と唇を尖らせつつも口を挟まず、順番を待った。
グランとユイシス、双方から腰を引いて接合を解除すると、ユイシスはアンスリアに笑顔を向けてグランの前へ導く。
「さ……アンスリアさんも」
家族なら当然と言わんばかりのユイシスの笑顔、アンスリアは戸惑いながらも、いざグランに正面から見つめられると、直前までユイシスとグランが交合していたことに対する心情が過ぎ去り、これからグランと一つになる期待と性欲が一気に高まる。
すでにアンスリアの膣は滝のような愛液をたらし続けており、彼女の精神もまた、やっとグランという愛のご馳走にありつける喜びをかみしめていた。
「グラン……グランぅ……! 私もう、おあずけされ過ぎて大変なことになってるんだから……忘れられない経験にして……。私の全てを上げるから……」
そういうとアンスリアは自ら膣口を指で広げ、亀頭をゆっくりと納めていく。
「あなたの全て、私に、ちょうだぁい……♡」
グランのペニスは再び一気に熱と硬さを取り戻し、グランはアンスリアへ愛の告白を発しながら、彼女の尻をつかんで一気に立位で突き入れた。
「んあああぁあっ!? まっ、まって、あっぁあああああっ♡」
アンスリアはグランから好意を告げられた羞恥と喜び冷めやらぬなか、グランからの性撃で痙攣しながら尿道から飛沫を上げ、目を見開いて突き出た舌先から唾液を飛ばした。
「ふふ……すごいイキっぷりね、アンスリアさん♡」
ユイシスはグランに中出しされたばかりで体が万全ではなかったが、それでもアンスリアとグランを引き寄せるようにして横から抱き着き、アンスリア、グランにキスを落としていく。ユイシスから見れば少しアンスリアは緊張しすぎに見え、ちょっかい半分、助け船半分だった。
それが功を奏し、許容しきれない快楽に混乱すらきたしていたアンスリアが瞳の焦点を合わし、グランへ唇を延ばす。
グランもすぐにアンスリアに応え、たっぷりと唇と舌で唾液を交換した。
「あふっ、むちゅう、ちゅるれろちゅぱ♡」
(好き、好き、グラン、グラン好きなのぉ♡)
ひたすら腰を前後運動していたグランに対し、アンスリアは踊る様に前後左右にアクセントをつけて腰を動かし、ペニスをあらゆる角度から予測できない圧力で締め上げて快楽をもたらす。あまりの気持ちよさにグランの意識が一瞬飛びかけ、ユイシスは「なるほど……」とアンスリアの動きを見て感心していた。
アンスリアの天性の才能と求愛、そして防御力の弱さは、セックスでも健在だった。
(あっもう、だめぇ! グランに求められて♡ 気持ちよくて♡ おかっしく、なるぅ♡)
アンスリアの腰が上向きにビクビクと痙攣し、浅い絶頂が連続し、肉棒を包む肉壁が奥へと波打ちながら振動する。グランが目を引き絞ってアンスリアの口内へ舌を突き入れ、ペニスをポルチオめがけて突き入れた途端、
「んぶぅう♡ んんっああああああああああぁぁあ♡」
ビクビクビクビクプシャアアアアァァ!!
ドビュルルルルルル!!! ビュルルル!! ビュルル!!
アンスリアは舌を絡ませながら絶叫し、グランは腰ごとアンスリアを突き上げながら幾度となく痙攣して白濁液を中へ送り込む。
(おなか……あつ……くて……やけど……しちゃうぅ……♡)
アンスリアは虚空を見つめつつも、嬌声がやむにつれてグランと舌を絡め合い、ただ幸せに浸った。
みちみちと接合している性器と性器の間から、二人の混合液が漏れ始める。
グランは力の抜けたアンスリアが倒れぬようゆっくりと手を携えて湯船の縁へ腰を下ろさせると、彼女から柔らかくなったペニスを抜く。
「かしら……あの、また私と……♡」
ユイシスがグランの腕を抱き、グランの唇を吸って快楽をねだる。
「ちょ……ちょっと、ユイシスにするなら、私にも、また、ね……♡」
アンスリアもまたグランの腕を抱き、ユイシスの恋の突出を許さない。
グランが幸福だったのは、グランもまた愛と性欲にすでに狂い、それに見合う体力も持ち合わせていることだった。
「かしら……♡」
「……グラン♡」
月夜の下、3人は時間を忘れ、荒い水音と嬌声を何度も何度も響かせていった。
檜(ひのき)の香りと共に湿気を含んだ温風が、湯に首までつかったグランの顔を撫でる。この温泉てこんな匂いがしたんだ、と今更ながらにグランは思った。思いながら、先ほどからグランの両肩は一定のリズムで温泉に波紋を作っている。
グランの両腕の先にあるのは、長髪を後ろ髪にまとめて温泉につかっているアンスリアとユイシス、二人の乳房だった。
アンスリアは年下の彼をあやすような妖しい声で、
「もう……あれだけしたのに、また欲しくなったの? しょうがないんだから……あぁん♡」
アンスリアは言いながら嫌がっておらず、乳首をつままれて艶っぽく声を響かせる。
ユイシスも頬を赤く染めながら苦笑いしつつ、
「かしらったら……あとで仕返し、覚悟しててね♡ あっこら、はぁん♡」
ユイシスの乳首が軽くしごかれ、喘ぎ声が漏れる。アンスリアとユイシスはたまらずグランへ密着するまで身を寄せて抱き着き、グランへ二人のキスで復讐する。
アンスリアはキスをしながら、
「ねえ……私、あなたの恋人になったってことで、いいのよね……」
もちろん、とグランは即答したが、アンスリアが改めて問いかけした理由もグランにはわかった。女二人主導の成り行きとはいえ、女二人に男一人のこの関係。アンスリアの独占欲はグランも知るところ。ユイシスはそんなことを知ってか知らずか、
「かしらとアンスリアさんと私……あらためて家族になったのだから、お風呂から出たら盃を交わしましょうか。かしらはお酒じゃないけどね」
ユイシスはすっかりいつもの明るいお姉さん風でありつつ、愛情をもってグランに口づける。
「むぅう……ユイシスは……その、いいの?」
「思うところは、正直あるわ。でもそもそも私たちが背中を流しに来てこうなったのだし……それに」
ユイシスはアンスリアの手を取り、そのままグランの胸元に触れる。
「かしらならちゃんと、幸せにしてくれるって信じてるもの」
確信をもったユイシスの微笑みに、アンスリアの頬が少し緩んだ。
「……わかった。グラン、私のこと、不安にさせないでね……」
アンスリアが決意を固めた表情をした後、女二人は妖艶に微笑んだ。
アンスリア、
「あなたになんでもしてあげるって言葉は、私の、永遠の誓いなんだから……♡」
そしてユイシス、
「ふふ……かしら、夫婦(めおと)の契り、また、続けてもらうわね……♡」
二人は瞳を閉じ、唇を尖らせ、グランへ愛の証を迫る。
赤髪の踊り子の恋人、金髪の義侠の家族。新しい関係性をグランは、二人の甘い味と共に飲み込んだ。
skebでリクエストいただきました。
読んでいただきありがとうございます。
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