※この作品はR-18です。

SS above the sky   作:o-fan

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グラン×ククル&シルヴァ

※前回と話のつながりのない独立した話です。


ダブルバレル

「お疲れー! 銃の手入れもすっかり手馴れて、ククル姉ちゃんも鼻が高いってもんよー! えらい、えらい♪」

 グランとて年頃の少年、いくら年上の女性とはいえ、子供のように頭を撫でられれば、つい気恥ずかしさと男としてのプライドが表情に出そうなもの。しかし、目の前の美少女の太陽のような明るさと、からかい無しの本心100%の称賛行動に晒されれば、つい顔を綻ばせて身を任せてしまった。

 場所は空のグランサイファー女性団員の一室、団長グランと同じテーブルについているのは、ガンナーにして銃工房跡取り娘のガンスミス、明るい銀色の髪をツインテールに束ねた職人気質の元気美少女、ククルだった。

 騎空団員多種多様と言えど、銃火器の製造整備改造に精通し、新設計までこなせてしまうのはククルぐらいのもので、グランが銃のメンテナンスやカスタマイズの相談を持ち掛ければ彼女は嬉々として目を輝かせ、二人長い時間を火薬と鉄油の臭いの中で過ごすことがしばしばあった。

 今はそんな時間を過ごした後のティータイム、すでに二人銃整備の臭いも手の油も落とし、心地よいハーブティーの香りに包まれながら、穏やかな会話に興じ始めていた。

 そうだ、とグランが懐からククルへ差し出したのは、小箱に入った色とりどりの焼き菓子セット。

「え? これ、アタシに? そんな、お茶だって入れてもらっちゃったのに……!」

 銃のメンテナンスに付き合ってもらったお礼、とグランの言葉に他意はなかった。ククル程の銃設計士は贔屓目抜きにしても全空随一とグランは見ていたし、なによりククルと二人で過ごす時間が、楽しくて嬉しくて好きだった。

 彼女も自分と一緒にいる時間が、楽しくて嬉しいものであって欲しい。そのための努力ならば、グランは意識せずとも体と頭が動いていた。

 とうのククルはと言うと、

「も~~! こんなアタシのために考えて選んで、高そうなお店で買ったもの渡しちゃってさ~! どこまでお姉ちゃんを喜ばせたら気がすむの!?」

 恥ずかしがっているのか嬉しがっているのか、はたまたそのどっちもなのか。ククルは立ち上がると笑顔とも怒っているとも取れる表情でグランの肩をつかみ、うりうりと体を擦り付けてじゃれついている。

 傍から見たら完全にバカップルのいちゃつき、しかし二人の心の距離は近くても、二人は恋人同士ではなかった。

 グランはククルの勘違いを一つ訂正する。

「え? これ、本当? 手作り? え、うそ……!? うわ、え、今日なにか記念日だっけ!? アタシの誕生日でもないし、あっ入団何周年とか!? どうしよ!? グランがせっかく祝ってくれたのに、お姉ちゃん自身が忘れちまってるなんて……!」

 いや違う、とグランは苦笑いした。何も特別な日ではない、ただ、ククルに渡したかった。それだけのことだった。

「そんな……ずるいなあ……グランは……」

 え、とグランが聞き返すが、グランの肩に顔を埋めたククルからは返事がない。ククルの耳が赤くなっている。 

(ずるいよ……)

 いつものククルならば例え感情がテンパったところで、そのテンションのまま言葉と行動を走らせるところ。実際数秒の沈黙はグランから見ても珍しく、ククル? ともう一度声をかける。

 しかしククルの胸に去来するのは、グランへのほのかな恋心と、ホワイトデーでの自身の告白。

『言った! 言ったよ! 大好きって言った!』

『ほら! 言わせてばっかは駄目でしょ! グランも言うことあるよね!?』

 半ばやけになってククルが告白し、そして返答を求め、グランからも、ククルが望む言葉を言ってもらったあの瞬間。

(でも、アタシと、グランの関係は……)

 グランと恋人同士になれた! とククルは声高に断言できなかった。大好きという言葉にも色々な意味があるし、シルヴァやクムユへ告げる大好きと、グランへ告げる大好きには、似通っている部分があったのも事実。グランが女性であったとしても、ククルはグランを大好きになっていただろう。

 ならば、あれ以来ククルの心の中心に居続けるざわめきはなんだ。

 大好きで尊敬しているシルヴァが、グランへ熱っぽい視線を向けていた時、胸に起こったざわめきは――。

「あのさ、こういう手作りのお菓子って、よく他の人にプレゼントしたりする? あ、ホワイトデーとか、お祝いの時は別としてね」

 顔を上げたククルに平時の微笑みが戻る。グランは少し考えた後、あまり無いかもと返答した。今日のように何もない空を行くグランサイファーの上でも、多くの人々を束ねる騎空団長グランは多忙だ。

 グラン自身が忙しくしているというところもある。団長としての務め以外にも、グランが多感に興味を抱いてはあらゆる団員の物事に首を突っ込むし、団員も喜んでグランを受け入れるからだ。

 その一つに、今日のククルが入っている。ククルはここまで言語化せずとも、無自覚に知覚していた。

「ていうことは、ふむふむ、忙しい我らが団長殿は、わざわざ時間を作ってククル姉ちゃんのためだけにクッキーを焼いたってことかー! もう! そんなにお姉ちゃんを喜ばせちゃういいこには~~ぎゅうーってしちゃうぞ~!」

 ククルは満面の笑みでグランの頭を抱え込み、すりすりと自身の胸元を摺り寄せた。

「ふふ、お姉ちゃんのことがそんなに大好きなら、これはもう銃工房のお婿さんに来てもらっちゃうしかないかな~?」

 ククルは少しだけハグを緩めてグランと見つめ合うと、ニマニマとからかうような微笑みを浮かべていた。しかし、その頬は時間と共に赤みを増していっている。

 グランは、返答できない。もし彼がここで愛の言葉をささやいてククルの心を射止め唇を奪っていたならば、全ては終わっていただろう。それができない彼だからこそ、日々一部の女性団員達は肉食獣のように彼の心を狙っていた。

 ククルも、そんな一人のはずだった。だが、

「なーんてねっ! でも、すっごく感謝してるんだよ! 徹夜の疲れが吹っ飛んじゃうくらいに嬉しかったんだから! ああ、徹夜はしてないよ、例えだよ、例え。だから、ね……お返しとして、うーん……」

 ククルはグランにまた一歩踏み込みたい。けど踏み込めない。もし拒絶されたらなんて想像をする前の段階で、言葉にできない不思議な葛藤と恥ずかしさがククルの行動を抑制してしまう。あえて言葉にするなら乙女心というものか。

(グランから、言ってくれたらいいのになあ……)

「えっと……そうだ! グランの頼みを1個だけ、なんでも聞いてあげる! どーんと任せて!」

 ククルはグランの至近距離で、どんと自身の胸を叩いた。衣服の中の形のいい2つの双丘が、グランの目の前でたゆんと揺れる。

 なんでも? と呟くように聞き返すグランに対し、

「ククルお姉ちゃんの特別大サービスだよっ。グランと二人きりなのも久しぶりだし、他の人に頼みづらい事や相談があれば、アタシがなんでも力になってあげるっ」

 一歩踏み出す勇気を出せなかったククルからすれば、ちょっとだけの自己嫌悪が起こるグランへの試金石。

(なんでも? って聞き返すことは、グランも乗り気みたい。どんなことを頼んでくるかな? アタシにできることって言ったら銃関連の事だけど、それ以外だったら……)

 ククルの脳裏によぎるのは尊敬する姉、そのスタイルとたわわなフォルム。それに比べれば自身は……。

(い、いやいやいやいや! アタシなに考えてるんだろっ。なんでもと言ったけど、グランがそんなことアタシに頼むわけ)

 おっぱい。

「え?」

 おっぱいが見たい。

「……ん、んん?」

 ククルのおっぱいが、見たい。

「……? …………ええええええええええ!?!?!?!?」

 

 グランは何でもこなす、お節介焼の皆の団長。である前に男であり青春真っ盛りの少年だった。

 実力と実績と心優しい性格、冒険心を兼ね備えた青い果実を、年頃の女性たちが狙わないわけもなく、グランもその好意を察せないほど鈍くはない。

 だが、欲望のままに食い荒らせば当然団員達からの信頼は失うし、なによりグランにそんな気分はないし、気持ちの整理もついていなかった。どうすればいいのだろう、今が心地いい、もう少しだけ、先延ばしにしたい。

 言うならば自身も女性たちも生殺し状態。その状態こそ恋に浮かれる者達の感情を高ぶらせていたし、性の欲求がはけ口を求めて膨らみ続ける状態であるとも言えた。

 そして今、グランに限界が来てしまった。

「え、ええと、アタシの、聞き間違いじゃ……ないよね……?」

 グランとて、今の言葉が気の許した女性からの信頼を、一瞬で失いかねない事は理解している。冗談めかして言ったわけでも、冗談が通じる相手とわかって言ったわけでもない。

 出ちゃったのである。

「……あ、あはは! もう、グランのエッチっ、確かになんでもとは言ったけどさ、ククルお姉ちゃんでも、その、えっと……おっ、おっぱ……あはは……。……本気? 本気なのっ?」

 ククルの頬には赤みがさしたままだが、驚きと戸惑いで笑顔が消えている。グランは一歩引くかと逡巡したが、一度こぼれた欲望は怒涛の如く流れ出ている。

 自分はまだ、女性の裸を見たことがない。ククルのが、見てみたい。

「おっぱいだけじゃなくて裸になってる!? う、うぅう……そんな、でも、なんでもって言ったのは、アタシだしぃ……うぅぅ!」

 ククルはそう言いつつも、グランとはいつでもハグできる距離でグランの肩に手を添えたまま。グランの顔は見たこともないほどに真剣でギラギラしており、ククルの困惑を知りつつも止まる気配がない。

「うう……本気、なんだね。まだ、見たことないって言ってたけど、こんなこと、誰かに言ったこと、あるの?」

 ない。きっぱりとグランは即答した。

「お姉ちゃんちょっと安心したよ……うぅ………………」

 ククルの長い沈黙。

(断った方が、いいよね。だって、こんなの変だし。断って、断ったら……でも……)

 想像のグランの周りに寄って来る、数多の女性たち。

(受け入れる人、いるかなあ。いるかも。いるだろうなあ。ああ、もう! アタシはどうしたいの!? アタシは、アタシはグランとっ)

『お姉ちゃん、嬉しすぎてぎゅーってしちゃうぞ!』

『グランもククルお姉ちゃんにぎゅーっとちゅーしてほしいのかなあ? ほら、おいでー!』

『言ったよ! 大好きって言った!』

『グランと出会えて、一緒に旅ができて、だから……今のアタシがいる』

 ククルには今、過去から現在、そして未来が見える。

 愛してやまない実家の銃工房、クムユが一生懸命仕事を手伝い、クムユの頭をシルヴァが撫でる。両親が微笑んでいる。帰ってきたグランは薬指の指輪をきらめかせながら、ククルの膨らんだお腹を撫でて微笑みを――。

 

「……あ、あのさ」

 グランは黙って言葉を待つ。

「ぬ、脱ぐところは恥ずかしいから、向こうをむいてて、ねっ」

 ククルは真っ赤になって無理やり微笑みを作り、視線を右往左往させながら宣言した。

 

 グランは部屋のドアを見ている。グランサイファーの見慣れたドア、女性部屋の一室。しかし見ていながら視覚は機能しておらず、聴覚と想像力が脳を支配していた。

「ん……しょ……」

 ククルの恥ずかしそうなつぶやき、布ずれの音。グランに沸き起こる多少の罪悪感は興奮と期待で埋め尽くされ、振り向く事を許してくれるククルの言葉を今か今かと待ち望んでいた。

「い、いいよ……!」

 ククルのいつものテンションが少しだけ戻り始めているような声色、グランはすぐさま振り向き、目に映り込んだものを記憶に焼き付けて停止した。

「あ、あはは……どうでしょうか……な、なんつってー……」

 ククルの上気した吐息が「はふぅ」と漏れると共に、大きく呼吸をするようにして、あらわになった乳房が上下に揺れた。

 非現実的な光景だった。いつもは設計図や銃の部品が置かれているククルの部屋の真ん中で、ククルは直立不動の全裸待機。

 傷一つない綺麗な素肌。女性的な足先から太ももまでのライン、閉じられた両足の鼠径部の下には、女性だけの割れ目の影がうかがえる。上半身に目を移せば、くびれ引き締まった腰と腹筋。少女のような外観をギリギリ崩さず、それでいて決して貧しくはないおっぱい。つんとそそり立つ桜色の乳首と乳輪に、グランは釘付けだった。

「……う、うわあ、そんなに夢中になるとは……」

 ククルは自嘲気味に微笑みながらつぶやくが、グランから応答はない。グランは目を輝かせ、ともすれば涎を垂らしそうなほどに呆け、ククルのおっぱいに心の全てを奪われていた。

 さ、触っても、いい?

「えっ!? あっそのぉ……えっとぉ……ぐむむむむ……」

 ククルは唇を困ったように歪ませて目をそらし、手持ち無沙汰だった両腕で桜色の乳首を隠す。

(さ、さわるってことは、つまり、その)

 ククルはチラリと自分のベッドを見る。できればシャワーに行きたいが、そのタイミングはなさそうだった。

(さ、さいごまで……グランと、いっちゃう……!? 今日、ここで……!?)

「し、しかたっないなあ! た、ただし、触るだけだよ! ククルお姉ちゃんの言うことをちゃんと聞いて、優しくっひゃぁあんっ!?」

 グランはちゃんと正面から優しく触った。割れ物を扱うかのように、ゆっくりと感触を確かめるよう、ククルの2つの胸を、それぞれ手のひらを目一杯に広げて。

 むにゅう……と音が出そうなほどに、グランの手によって、ククルのおっぱいが形を変えた。沈み込みながらも確かな抵抗、弾むような感触にグランはもう一度力を弱め、強くする。

「ひっぅうう!? ちょ、ちょっと、待ってっ!」

 ククルの泣き出しそうな表情にグランは素直に手を止めた。グランは手を離してククルを落ち着かせようと思ったが、どうやら彼女の様子がいつもと違う。

 ククルは荒い息をしていたが、その視線はグランを見ていない。ククルの視線の先は、さらに下、グランの股間。

 その場所は、猛々しいほどにグランのズボンを押し上げて存在を主張していた。グランは気づいて今更ながら小恥ずかしくなったが、ククルを見ると今度はグランの目を見つめている。

(ククルお姉ちゃんだけに、恥をかかせるのかなぁ?)

 言葉に出さないククルの反攻。グランはつぶさに感じ取ると息を飲み、自身の服に手をかける。

 グランは平時の服装をするりと脱ぎ、最後に残ったパンツも勇気をもって勢いよく下ろす。

「わひゃあぁっ!? あっ……それが……!」

 今度は、ククルが釘付けになる番だった。初めて見る男根、そそり立つ性の凶器。

 そしてククルの視線はグランの体へ移る。たくましくも引き締まった筋肉、年齢にそぐわない歴戦の傷跡。

(お父ちゃん、お母ちゃん、ダン伯父さん。クム坊、シルヴァ姉)

 ククルは興奮し、多少の怯えを残しながらも、腹は決まった。いつもの口調と声色が戻り始める。互いに全裸ならば状況はイーブン。

「次は、何をしてほしい、かな?」

 ククルに、包容力を感じさせる明るい笑顔が戻る。

 一つの部屋に全裸の男女が二人、すでに思いは伝え合っている。

「大好きなグランになら、お姉ちゃんがなーんでも、してあげるよっ♡」

 今度は直立不動のグランへ、ククルから両手を伸ばす。

(アタシは今日、女になります)

 

「……ねえ、ちゃんと言って。聞こえる様に、ね?」

 幼子をあやすような優しい声色に、グランは魅了されて誘い出されるように言葉を発した。

 色々なところを触らせてほしい、そして、こっちも触ってほしい。

「ふふ……いいの? ククルお姉ちゃんも、グランも、もう戻れないところまでいっちゃうよ? きっと止まれなくなっちゃうけど、それでもいいの?」

 ククルは小首をかしげ、可愛らしく両手を組んで自身のおっぱいを寄せて上げる。ククルの恥じらいながらも可愛らしい笑顔、そして男に触られる恐れからか、かすかな体の震え。グランと行けるとこまで行くという覚悟の視線。

 その全てを飲みこんでグランは、あふれ出る性欲に従った。

 構わない。グランの決意の一言で、ククルはグランを手招いた。

「はい、どうぞ。おいで」

 ククルがハグを求める様に両手を開き、グランはその胸の中へ飛び込んだ。

「はぅん!?」

 グランはすぐさまククルのおっぱいに突撃し、両の谷間に顔をうずめながら揉みしだいた。少し硬くなった乳首を手のひらでクリクリとなぞり、乳輪を指でなぞって形を変える。

「ひぅ!? も、もっと優しくっだよっ。そんなにはげしくっあぁん!?」

 ククルの表情に余裕がなくなったものの、痛みを感じている様子はない。むしろ、ククルは未知の快感に支配されていた。

 ククルのそんな様子でグランは理性をいよいよ失い、顔を谷間から離すと、ククルの乳首を咥えこんだ。

「ぁうぅ!? そんな、もう、赤ちゃんみたいにぃ……! もう、姉ちゃんだってぇっ」

 ククルのちょっと怒った表情、グランの行動が気に入らないのではなく、自分の方が年上なのに翻弄されっぱなしなのがちょっと気に食わない。

「姉ちゃんだって、ほらっ! えい、うりゃうりゃ!」

 ククルはグランに胸を吸われながらも、グランの胸や腰、わき腹へと手を這わせていく。しかしそれは性の愛撫というよりは、

(あれ!? アタシのこれ、イタズラでくすぐってるのと同じ……!?)

 グランは明らかに性欲に基づいてククルの胸を吸い付いているのだが、ククルは男性の性感帯に明るくない。自身の性知識の無さに一瞬愕然としてしまうものの、

(あっ)

 グランがくすぐったさに一瞬身をよじった時、ククルの太ももに異物があたった。固く熱く少し柔らかく、湿った液体を出し始めている、男にだけついている器官。

「もうっ、そんなに姉ちゃんのおっぱい好きにしちゃって……反撃開始だよっ」

 今度はグランがたまらずあえぐ番だった。ククルはグランを胸の中に抱きながら、手を伸ばしてグランのペニスをつかむ。

「へえ……結構固いんだね。熱いし、脈打ってるし、こうするといいのかな……?」

 今ククルはグランを胸元に抱いているため、直接ペニスを見ることはできない。手の感触だけでペニスの形を推し量ると、親指と人差し指で輪っかを作ってカリ首に引っ掛け、そのまま根元までなぞりながら、中指から小指まで竿を包みクニクニと揉み解した。

 グランの体がビクビクと震え、一心不乱におっぱいを愛撫していた手のひらと口が止まる。

「へぇ……ふぅ~ん♪」

 ククルの表情から戸惑いが消え、淫蕩な余裕と慈愛が生まれた。グランからの突然の欲求と非現実的な状況によって、熱に浮かされたような精神状態のまま、ここまで突っ走ったククル。しかし今、愛する男性の男根をつかみ、新しい一面が芽吹こうとしている。

「ねえ、グランもこういうの初めてだよね。こんなに固くした、お、おちんちんを誰かに握ってもらうのなんて……」

 グランはククルの胸元の中で声も出せずこくりと頷いた。グランは幼児退行している訳ではない。ペニスの竿がククルの右手によってしごかれ、さらに左手の指先で亀頭をクリクリとこすられていた。

「よかったぁ。えっと、もっとこすってほしいところとか、力加減を強くしてほしいとか、あるかな? どーんと甘えていいんだぞ?」

 可愛さと母性とエロティックが混合した、小首をかしげるククルの優しい声。ククルの手先の器用さもあいまって、グランのペニスはどくどくと我慢汁を噴出し、グランはククルのおっぱいに顔を埋めたまま腰が引けてしまっていた。自然、互いに少し無理な立ち姿になっている。

 グランはククルの乳首に口をつけたまま、ベッドに行きたいと要望する。

「うん、いいよ。たっくさん甘えてねっ♡」

 すでに欲望を発露する少年と、状況に流される少女ではない。完全に甘やかしモードに入ったククルに腕を引かれ、グランは気づけばベッドの上で膝枕されていた。

 当然、頭上にはククルのおっぱいがある。

 ククルはグランにいい子いい子しながら前傾姿勢となっておっぱいをグランの鼻先へ。おっぱいは丸みと張りを保ったまま、プルンと震えた。

「シルヴァ姉みたいに、とはいかないけど……アタシのも中々のもんでしょ?」

 ククルのイタズラな笑みにグランは魅了されるまま、男根もククルの右手に包まれ、ピクピクと我慢汁を宙に放出している。

「さあ、お姉ちゃんがグランの望み、全部叶えてあげる。好きなだけぎゅう~ってして、ちゅ~ってしてくれちゃっていいんだよ。いつも頑張ってる団長さんを、いぃいっぱい癒してあげる♡」

 グランの理性がぷつんと切れた。このまま、しごいて! とほとんど叫ぶように言うと、

「はーいっ♡」

 ククルはさらに前へかがみ、グランは目の前のおっぱいへむしゃぶりついた。

「はうぅん♡ ふっふーん、どう? いい感じでしょ? もっと強くしても大丈夫だぞっ」

 グランはククルの声に甘え、ククルの乳首を甘噛みし、乳首と乳輪をべろべろと舌でなぞりながら、手のひらでおっぱいの柔らかさを存分に堪能し、もう片方の乳首を指でつまんでコリコリとしごく。

「あぅっ、んあぁん♡ じゃあ、姉ちゃんも容赦しないよ……♡」

 ククルは舌なめずりすると、右手でつかんだグランのペニスをゴシゴシとしごき始める。

「今だけは、ククルお姉ちゃんに全部、任せて、ね♡ グランのエッチで気持ちいい事、全部してあげちゃうからっ♡」

 ぬちゅぬちゅと水音を立てながらククルの右手が激しく上下し、指の凹凸がコリコリとカリ首から裏筋、鈴口をこすり上げる。

 ククルはグランの愛撫によって乳首やおっぱいから快感を得つつも、グランの舌、口や手さばきから、どんな行為が性感帯に快楽をもたらすのか、つぶさにインプットしていた。

「あっ♡ 乳首コリコリされるの、いい、かもぉ……♡ アタシもおちんちんにしてあげるね、うりうり~♡」

 ククルはいたずらっぽく微笑みながら、亀頭全体を上から指先全てで全方位から挟むようにして包み込むと、我慢汁のぬめりを利用してコリコリと掬い上げるように上下にしごいた。

 グランは乳首を口に含みながらビクンと体を痙攣させて腰を上げてしまう。

「ふっふーん、先っぽがいいみたいだねっ♡ それじゃあ根元から先っぽまで強弱をつけて……」

 今度は横からオーソドックスに竿をすべての指で包み込むと、にちゅにちゅと音を立てて上下にしごきながら、根元から竿はくすぐるように緩く、カリ首、亀頭、鈴口は強く挟んで撫でまわし、手コキのストロークの中でアクセントをつけていく。

 ククルの脳内で数少ない性知識が掘り起こされ、ククルが後に布団にくるまってジタバタするような淫語がするすると発声されていく。

「ふふ、いつもかっこよくて優しい団長さんが、おっぱいを夢中で吸って、おちんちんをこすられて気持ちいいんだね♡ いいよっ、ククルお姉ちゃんにどーんと任せて! ほーら、くちゅくちゅ、くちゅくちゅ♡ いいこ♡ いいこ♡」

 ククルの淫靡かつ包容力のある笑顔に見下ろされ、頭を撫でられ、おっぱいを与えられながら、くちゅくちゅと水気をもった右手でペニスをしごかれる。

「あっ、おちんちん熱く膨らんできてるっ♡ いいよ、ククルお姉ちゃんにぜーんぶ任せて、いっぱいぴゅーってしていいよっ! グランのおちんちんから熱いもの、いぃいっぱい出してね♡」

 グランが狂ったようにククルのおっぱいに吸い付き舐めまわし、ククルはピクピクと震えながらもグランへの愛撫と淫語を強めていく。

「ククルお姉ちゃんのおっぱい、遠慮せずにぎゅ~ってして♡ ちゅ~ってして♡ そしたらぁ……」

 ククルの笑顔が淫靡に歪むと、グランにむけて桜色の唇を尖らせる。

「グランのおちんちん、ククルお姉ちゃんの手の中にぴゅっ~てして♡ ほら、ぴゅ~っ♡ ぴゅ~っぅう♡」

 ブビュルルルル!! ビュルルルル!! ビュウウウウウ!!

「あっ!? あっ……すごっ……♡ えへへ、よくできました♡ よしよし♡ よしよし♡」

 ククルは射精中のペニスの亀頭を手のひらで撫でまわし、射精の勢いをさらに強めていく。グランはククルのおっぱいに埋もれながら一瞬気を失いつつも、終わらないククルのよしよし愛撫に再び覚醒した。

「熱くて、すごいね。これが男の人の……。そんなに気持ちよかったの? そっか、よかったぁ……♡ ククルお姉ちゃんもやるもんでしょっ」

 射精の勢いが少なくなるにつれ、ククルのペニスへの愛撫も優しくあやすようなものに変わる。

 グランもおっぱいから離れて、ククルの膝枕に身を任せる。見つめ合う二人、ククルの微笑みは少しイタズラっ子な方へと変わっていた。

「さてさて、次は何をしてほしいのか……な……あ……!?」

 ククルの視線がグランから離れて正面を見つめると、みるみる内に青ざめて口をわなわなと震わせる。

 なんだろう、とグランもククルの視線の先を見つめると、そこには……。

「い……いつから……?」

 震える声で、ククルは話しかけた。

 全空にその名を知らしめる、凛々しき歴戦の女狙撃手は、頬を真っ赤にしながらプイと顔をそらして長い銀髪をなびかせると、手持無沙汰に腕を組みながら、

「し、シルヴァ姉みたいにとは、いかないけど、というところから……」

 申し訳なさそうなシルヴァのつぶやきから、数秒の沈黙。

「こ、こんちきしょーーーーー!!」

 想い人との突然の性の逢引、尊敬する姉の目撃でククルの脳内キャパは、限界に達した。

 

 ククルとグランは軽く服を着てベッドに並んで座っていた。二人の姿勢はピンとしているが、目の前に立つシルヴァの顔は見れていない。

「……私だったからまだ良かったものの、クムユや他の団員だったらどうするつもりだったんだ」

 と、先ほどからシルヴァの呆れ気味な説教が続いている。

 シルヴァからすれば、この部屋はククルの部屋だし、ノックもした。シルヴァ姉ならいつでも入っていいよともククルから言われている。無論シルヴァは用もなくククルの部屋に無断で入るつもりもなく、今回は部屋からククルの声が聞こえたから入室したのだが……。

「……シルヴァ姉だってずっと黙って見てたくせに」

「うっ!? そ、それは、だな……! 私も、その、混乱してしまって……」

「シルヴァ姉ってもしかして、こういう経験なかったり……?」

「なっ!? そそそ、そんな訳ないだろう! 私だって人並みには……!」

 この報告はグランにとってはショックだった。

「あっ!? グラン、い、いや私は、そういう事はなく、いや言葉のあやというかっ!」

「シルヴァ姉もそういう見栄張るんだね……」

「こらククル! いい加減怒るぞ!」

 そんなやり取りが数分と続いたところで、シルヴァは二人に聞きたかった本題を切り出した。

「……ククル、グラン。二人は、その、そういう関係ということで、いいのか……?」

 この質問に対して、グランはこうなった以上、そうだと断言するべきだと判断した。遊びと勢いでククルが受け入れてくれたと考えるほど鈍くはない。

 しかし、グランが返答しようとしたところで、ククルがグランの手を握って「待って」と小声でつぶやいた。

 ククルはグランが大好きだ。異性として。将来結婚したい。だが、ククルはシルヴァの気持ちを知っていた。

 ククルは、シルヴァの顔を見る。シルヴァは平静を装っていたが、ククルにはわかる。シルヴァの深い悲しみと寂しさと、恐怖。頬に涙をぬぐった跡。

 シルヴァのグランへの想いを、ククルは知っていた。

「シルヴァ姉!!」

「!?」

 ククルは一呼吸おいて、自分の考えを整理しながらそのまま言葉を出す。

「アタシ、グランの事が好き。大好き。でも、シルヴァ姉の事も大好きだし、シルヴァ姉だって、グランと結婚したいって思ってるでしょう?」

「なぁっ!?」

 シルヴァは絶句した。グランも。ククルは構わず続ける。

(勢いで押し切らないと! じゃないと、シルヴァ姉はずっと、想いも告げられずに終わっちゃう!)

「アタシ、シルヴァ姉に悲しんでほしくないの! もし、将来アタシがグランと結婚して一緒に暮らしたとしても、シルヴァ姉にはずっと傍にいてほしい! シルヴァ姉がグランの事が好きなら、ちゃんと想いを伝えてほしいし……その結果シルヴァ姉がグランと恋人になったって、かまわない。だから、シルヴァ姉!」

 ククルが立ち上がりシルヴァに寄ると、シルヴァはたじろいだ。

「シルヴァ姉も、グランにおっぱい見せてあげて!!」

「…………はあぁっ!?」

 グランは立ち上がった。欲望が理性を塗りつぶし、ククルを援護すべきと判断した。

 グランは宣言する。シルヴァのおっぱいが見たい。

「ふ、二人共、どうかしているぞ! 私は、別にグランの事を、そんな……」

 だがククルはずいと鼻先までシルヴァに寄ると、

「シルヴァ姉、これはチャンスなんだよ。グランってばいつも忙しくてこうやって部屋に招くこともそうそうできないし、グランを狙ってる女性だってたくさんなんだから。このチャンスを逃したら、シルヴァ姉、ずっと独身だよっっ!」

「!?!?!?!?」

 シルヴァ、御年27歳。

(……認めるよククル。私が今、一番好きな異性は誰かと問われれば、グラン。彼だ。だから、グランにならククルを任せられるとも、心のどこかでは思っていた。反面、さらに心のどこかでは、悲しみに暮れる、私もいた。だからって、だからってなあククル)

「その言い方はないだろう」

 シルヴァが静かな怒りのままククルのほっぺをつねる。

「ご、ごめんなひゃい、でもほら、グランだって乗り気だしっ」

「うっ……」

 グランは目をキラキラさせて待っている。シルヴァは一呼吸おいて

「グラン……一つ、確認しておきたい。君はもし、もしだが、私とククル、二人を、二人と共に……いずれ、バルツの工房で居を構える、その覚悟はあるのか?」

 グランは即肯定した。一時の性欲に身を任せているといえばそれまでだが、その勢いで将来が決まっても構わないと覚悟した。シルヴァとククルとなら。

 そして今、遥かなる双丘を再びつかめるというのなら。

 グランは、シルヴァのおっぱいが見たいと、シルヴァの事が大好きだからと、改めて宣言した。

 シルヴァの頬が赤く染まった。きょろきょろと部屋を見渡し、小声でつぶやく。

「……ここで、か? せめて後で……」

 グランとククルが無言でシルヴァの手を握る。シルヴァは気圧され、ため息をついた。

「……まったく、本当に何でこんなことに……」

 数分後、目をそらすシルヴァの正面に、グランとククルが今か今かと待っていた。

「なんでククルまで……」

「シルヴァ姉の応援だよっ」

「応援……? ……ふぅ……じゃあ、見せる、だけだぞ……もう……!」

 シルヴァが胸下のベルトを解き、丈が短すぎて胸しか包めていないタンクトップの肩ひもに手をかける。シルヴァが顔を真っ赤にして目と唇を引き絞り、肩紐を外した瞬間、

 ……ばるんっ!!

「おっ……!? ……でっか……!」

 同性のククルですら、シルヴァのドラフ女性にも劣らない巨乳と、衣服から解放されてもなお張りのある弾力に感嘆した。グランは今にも飛びかからんばかりの肉食獣と化している。

 シルヴァが恥ずかし気に身をよじるだけでプルンプルンに震える乳房と、柔らかくむしゃぶりつきたくなるように隆起している赤みを帯びた乳頭。

 既におっぱいの味を知ったグランとはいえ、いや知ったからこそ、欲望にあらがえるものではなかった。

 むにゅう!

「ひうぅん!? こっこら! そんないきなりっ……!」

 グランはシルヴァのおっぱいを鷲掴みにし、乳首にむしゃぶりついた。

 シルヴァもこうなることはある程度覚悟していたとはいえ、いざ現実になると未知の感覚に声をもらしてしまう。

「ごくり……」

 そんなシルヴァとグランを、ククルは驚きと感嘆の目で見ていた。シルヴァの巨乳はグランの指に収まらずにこぼれ、グランの頭を飲み込むほどにでかい。ククルは自分の胸元をちらりと見るが、ここまで差があると嫉妬すらわかず、むしろグランと同じくその感触を確かめたくなってくる。

「んっ……あっ……こら、もっと優しく、してくれ……♡」

 シルヴァの表情には戸惑いの色が濃いが、徐々に愛する男に体をまさぐられている背徳的快感が出始めている。

(あ……グラン……こんなにも、私を……?)

 シルヴァ自身の口元を抑えていた手が、震えつつグランの頭と背中に向かっていく。

「シルヴァ姉……。あ、あの、アタシも、なんてぇ……」

 喘ぐシルヴァとムニュムニュと形を変える巨乳に、ククルは熱に浮かされたようにふらふらとグランの隣へ。

 グランもククルの雌の芳香に誘惑されて、シルヴァの前面から半歩右へずれてククルが入れるスペースを作る。

 突如割り込んだ妹に、シルヴァも驚きの表情で、

「く、ククル!? なんのつもりで……!?」

 シルヴァの左胸には、ククルの手とグランの手が重なり、二人の指を乳輪に這わせて乳首を挟む。そしてシルヴァの右胸には、グランとククルが乳首に口を寄せ……。

「ちゅううううぅぅ♡」

 二人唇を合わせながら、シルヴァの勃起した乳首を強くしゃぶった。

「くっはぁああああ!? んあぁあああ♡」

「ちゅぷ……シルヴァ姉の、美味しい……♡ あっ」

 ピクピクと体を震わせるシルヴァに対し、ククルは無意識にグランと唇を合わせたことを認識した。

「あ、アタシ、グランと、口と口で、ちゅーしちゃった……! う、うわあ、こんな形で、アタシ、ファーストキスをおぉ……」

 淫靡に酔ったと思ったら突然現実に戻ってしまうククル、しかし、グランはそっとククルの頬に手をやると優しく微笑み、

「あ……グラン……んちゅぅう……♡ ん……えへへ……ありがと。上書きしてくれて……」

 シルヴァのおっぱいの前で、改めてククルと口づけを交わした。ククルの微笑みに落ち着きと淫らさが戻る。

 シルヴァは息絶え絶えでそれどころではなく、一端止まった愛撫の間に呼吸を整えようとするが、

「それじゃあ、引き続き……♡」

「こ、こら、ククルまで許した覚えは……ふぁああんっ♡」

「ちゅるるるっちゅぱっ♡」

 グランとククル左右からシルヴァの勃起した乳首を舌と唇で挟み込み、唇で甘噛みしながらペロペロとディープキスをして乳首の先端を舐めほぐす。

「くふうっ!? んあああっ♡ ククル、グランっ待っ!? んああああっ♡」

 シルヴァの膝がガクガクと震え、太ももに透明の液体の筋が何本も降りていく。今まさに乳首を性感帯に開発されながら、シルヴァは二人の背をつかんでいなければ立っていられない。

 グランは欲望のままにククルと深く口づけあいながら、シルヴァの乳首とおっぱいを堪能。しかしシルヴァの体がバランスを失いつつあるのを察知し、シルヴァの背中に手を回して支え、傍らのベッドへ導いていく。ククルもグランの意図に気付き、シルヴァの腰を抑えて手伝った。

 シルヴァは導かれるままベッドへ身を投げ出し、仰向けになっても形を崩れないおっぱいを荒い呼吸で揺らしながら、おっぱいから口を離したククルとグランを見上げた。

「はぁ……はぁ……二人共……いい加減に……」

「ごめんね、シルヴァ姉。つい……でも、ここまで来たら、ね……?」

 ククルはグランに目配せしながら、自身も外衣を脱ぎ、しっとりと湿った素肌を晒した。グランも裸になり、完全勃起したペニスを隠さない。

 シルヴァはグランの怒張を見て息をのみ、この後の自身の運命を予測した。

 ククルがグランを抱きしめ、

「グラン、大好き。……うん、えへへ……♡ んちゅ……♡」

 グランの愛の返答を待って口づける。ちゅぱちゅぱと水音を立てて舌を絡め、口と口の間に銀色の糸を作りながらキスを終える。

 そしてグランは仰向けのシルヴァへ向き直った。シルヴァの体を上から抱きしめると、グランからシルヴァへ好意を告げる。

「……!!」

 シルヴァは目を見開き、視線を泳がせるとククルと目が合った。ククルは決意の表情で頷いた。

(シルヴァ姉となら、いいよ。一緒にグランの……)

 そう声にならない意思表示に見えた。

「わた、しは……」

 シルヴァの刹那の逡巡。アブノーマルの過程と坂道を転がり落ちるような状況の中、それでも自分の心には裏切れなかった。初めてグランと出会い、そこから募りに募った想いには。

「私も……好きだ……グラン……♡」

 シルヴァは好意を口にした瞬間、火のような羞恥に襲われて目を閉じた。だが、グランはキスの合図と受け取った。

「んむぅ!? んんっ……ん……ちゅる……ちゅぱ、れろっちゅる……♡」

 シルヴァは驚きで目を開いたが、自身の体を覆うグランの暖かさと重さに浸り、目をゆっくりと閉じて舌の絡みに応えていく。

 グランから唇を離すと、シルヴァは名残惜しそうに舌先を伸ばし、垂れた唾をごくんと飲み込んで、濡れた唇を開いて「はふぅ……」と息を漏らした。

「ねえ、アタシにも、もう一回……♡」

 ククルがグランの横から腕に抱き着き、目をつむり唇を尖らせてねだる。グランもすぐに応え、お互い舌を唇から出して絡ませ、ぴちゃぴちゃと水音を立てる。

 ククルは薄目を開けながら太ももを擦り合わせ、キスの合間に、

「んちゅる♡ ねえ、グラン、ちゅぱ♡ アタシ、グランの……ほしいの……♡」

 グランも我慢の限界だった。ベッド上互い膝立ちの中、グランはククルを正面から抱きしめ、太ももの間からねじ込むようにして亀頭をククルの膣へあてがう。膣口からは濡れた雫があふれ出し、期待でうごめいているようだった。

 しかし、ククルはハッとしてシルヴァを見つめ、表情に遠慮と後ろめたさをのぞかせる。

「あっ、その、ファーストキスもらっちゃったし、最初は、シルヴァ姉の方が……」

 息を整えていたシルヴァはフッと口元で微笑みを作ると、上体を起こしてククルの頬を手のひらで包む。

「気にしなくていいさ。存分に愛してもらうといい」

 非現実的な性の状況を飲み込んだシルヴァからすれば、ククルはグランとシルヴァを結びつけたキューピッドでもあり、変わらず可愛い妹だった。シルヴァは長姉の包容力と余裕を見せる。

「それじゃあ、よし、おっけい! ……入れる、ね♡」

 対面座位の態勢でグランがククルの腰に手を回し、ククルがゆっくりと腰を下ろして、膣口にあてがわれた亀頭を飲み込んでいく。

「……ん……くっ……! いたっ! くっ……うぅ……!!」

「ククル……! ちゅ……!」

「あっ……♡ シルヴァ姉……♡」

 全てを納め、破瓜の痛みに耐えるククルへ、シルヴァが後ろから優しく抱きついてククルの頬にキスをする。シルヴァが瞬時に精一杯考えて妹の痛みを忘れさせようとした咄嗟の行動により、ククルの心へ暖かさが染み渡る。

 グランもククルを抱きしめながら、ククルの頬や鼻、唇にキスを降らせ、ククルの緊張した体をほぐしていく。

「……んんちゅ♡ はぁ……うん。もう、大丈夫だよ。このままぎゅ~って、してて。ちゅうもいっぱいしながら……動いて♡ ククルお姉ちゃんを、グランのものにして♡」

 グランはククルの唇を塞ぎ、ゆっくりと腰を揺らしてククルの奥を突いていく。

「んちゅう♡ ちゅぱ♡ アタシ、めちゃくちゃ、嬉しいよぉ♡ 好きっんちゅ♡ 大好きぃ♡」

 ククルからも徐々に腰を動かし、積極的にグランの舌を唇で咥えて舐めしゃぶる。背中はシルヴァのたわわなおっぱいを押し付けられながら暖かく抱きしめられ、ククルは体も心も愛と快楽と幸せで包まれていた。

 ククルはシルヴァへの愛しさも忘れず、ククルから横を向いて、

「シルヴァ姉……んちゅる♡ ちゅぱっ♡」

「んくっ!? ククル……んちゅる、ちゅるる♡」

 シルヴァは最初戸惑いながらもキスに応え、気づけばグランを巻き込んで3人で唇と舌を絡め合っている。

 口づけるたび、ペニスでククルの内部を擦り上げるたびに、ククルの膣内はぎゅうぎゅうと収縮しながら液体を分泌し、亀頭に吸い付くようにして奥へと導いていく。

 グランが限界を感じ、スパートをかけてグチュグチュと性器の接合部を泡立て始める。

 ククルはたまらず声を漏らし、

「あふぅ♡ イクッ、イっちゃうよぉ♡ らしてっアタシの、奥に、いっぱいらしてぇえ♡ んちゅううううぅ♡」

 ククルがグランの唇と舌を吸い込むようにしてむしゃぶりつくと、シルヴァの舌と唇も巻き込んで、3人の繋がった口腔内でグチュグチュと音を立てて舐めまわす。「んちゅるるる♡」とシルヴァも吸い付いて二人の舌を舐めまわして応えると、ククルの膣が限界までしまり、潮がピュルリと噴出した瞬間、

 ドビュルルルルル!! ビュルルルル!! ブビュウウウウウウ!

「んんちゅうううううううぅぅ♡」

 プシャアアアアアビクビクビクビク! チョロロロロ……。

 ククルとグランは体をガクガクと震えさせながら体を密着させ、性器の接合部から液体をまき散らしてベッドに水たまりを作った。

(グラン……アタシ、グランの……お嫁さんにぃ……♡)

 ククルの焦点の合わない瞳、グランとシルヴァとつながった唇からダラダラと漏れ出る唾液。ククルの真っ白な頭の中に浮かぶのは愛の将来設計。白濁液を嬉々として自身の体の中に向かい入れ、一滴でも多く飲み込もうと膣内を絶頂で脈動させる。

「ちゅぱ……♡ あふっ……♡ えへへ……♡ ちゅう、ちゅうぅ……♡」

 引いていく絶頂の波の中、3人の唇は自然と離れ、ククルは二人へ微笑んだ。次いでシルヴァ、グランへ愛と感謝を込めて口づける。

 グランも最後まで精液を出し終えると、ペニスを引き抜いてククルへ再度愛を囁いた。

「うん……♡ ありがと。アタシ本当にグランに出会えてよかった。グランのお嫁さんにしてもらえて……て、なーんて、あははっ。ちょっと気が早いかなっ」

 グランはそんなことはないと否定した。グランの心に一転の曇りもなく、この瞬間、グランにはククルと、そしてシルヴァしか瞳に映っていない。

「ふ……よかったな、ククル」

 シルヴァは妹の恋の成就を、純粋に姉として喜んでいる。

「ありがとう、シルヴァ姉。それじゃあ次は、シルヴァ姉の番だね♪」

「んんっ!? やっぱり、そうなるのか……!?」

「いまさら何言ってるのぉ! ほらグランも、できるよね?」

 グランは迷いなくうなずいた。ペニスは精液とククルの愛液でベトベトかつ半勃ちだったが、ククルが離れてシルヴァの裸体が目の前に来ると、むくむくとペニスに血液が集まりだした。

 ククルが飛び切りの可愛らしい美少女の体ならば、シルヴァは非の打ち所のない完成されすぎた美女の体だった。日頃戦場を駆けまわるための引き締まった体をしていながら、

「シルヴァ姉、本当に何を食べたらこんなに……!? 見て、お尻の方もおっきくて綺麗!」

「こら!!」

 グランはもう準備万端、シルヴァの頬に手を添えて愛を囁くと、「あっ……♡」とシルヴァも抵抗せずに仰向けになり、正常位の態勢へ。

「本当に……いいのかい、ククル、グラン? 私は……」

「大好きなシルヴァ姉にも、幸せになってほしいもん。シルヴァ姉だから……いいんだよ。ちゅ……♡」

「んん……♡ わかった。私も……素直になろう。グラン……」

 シルヴァは微笑み、グランの腰に足を、背中に手を回した。

「愛している……ククルと……そして私を、君のものにしてくれ……♡」

 グランはとろりと涎を垂らすシルヴァの膣口にペニスをあてがい、シルヴァへキスをしながら、ゆっくりと腰を押し進めた。

「ちゅううぅぅ……♡ んんむぅう!? んんっ……ん……♡」

 ペニスの全てが膣へ飲み込まれたところで、シルヴァの体がピクンと震え、シルヴァの目尻に涙が浮かんだ。ククルが「ちゅっ」とキスして涙の雫を吸い取り、横に寝転がってシルヴァに抱き着く。

「大丈夫だよ、シルヴァ姉。アタシも一緒だから、ね。ちゅぅう♡」

「んんちゅ♡ はぁ……グラン、君の、唇も……♡ んんんちゅうううう♡」

 グランもシルヴァの唇にピッタリと合わさるように口づけ、舌を絡め合い唾を飛ばしていく。ククルも横から「ちゅううぅ♡」と二人のキスに加わり、グランとシルヴァも快く受け入れて、3人の舌が重なりもつれあう。

 自然とグランの腰が動き出し、シルヴァも時に腰をくねらせ、膣壁をきゅっきゅとしめてペニスを愛撫していく。

「グラン、んちゅ♡ 私も、君の、ものに♡ 君の、特別な人にぃ♡ んんちゅるちゅぱぁ♡ んぁあああっ♡」

 シルヴァの顔が快楽に歪み、愛液がとめどなくあふれ、腰がぶつかる度に水音がはじけ飛ぶ。

 ククルも横からシルヴァとグランの唇と舌を舐めまわし、シルヴァのおっぱいに手を這わせて柔らかさを堪能しては乳首をしごいていく。

「はひぃ♡ くくるぅ♡ ぐらぁん♡ あむちゅう♡ ちゅるるぅ♡」

 シルヴァが浅い絶頂を繰り返し、熱をもった膣内が締まりうごめいてペニスを絞り上げると、

 ボビュルルルル!!! ビュルルルルッビュウウウウウ!!

「ちゅううう♡ ちゅぷはぁああああああああぁぁ♡」

 ビクビクビクビクプシャアアアア!!

 シルヴァの潮吹きでグランの腰がビチョビチョに濡れ、接合部の隙間から愛液と白濁液の混合液が漏れだしていく。

「シルヴァ姉……かわいい……♡ ……んむちゅうう♡」

「ひぃあ……♡ んちゅうう……れろ……ちゅう……ちゅるる♡」

 絶頂に喘ぐシルヴァの唇をククルが塞ぐと、シルヴァも瞳でグランも加わるようにと訴え、再び3人で唇と舌を深くつなげていく。

 日々の冒険も何もかもを忘却し、グランとククルとシルヴァの世界が完成した。数秒、数分と口づけを交わし続けるうちに、グランのペニスが硬度を失くし、ずるりとシルヴァの膣から抜き出る。

 ベッドに並ぶククルとシルヴァの膣から、グランの精液が漏れ出ていた。

 グランはキスを中断すると、シルヴァの負担をさせまいと乗っかるのをやめて、ククルとは反対側に寝転がって仰向けになる。

「あっ、じゃあアタシはこっちにぃ♪」

 ククルがシルヴァとグランを跨いて移動し、また川の字になって寝転がる。グランを中心として、横をシルヴァとククルが固める形になる。

 グランがシルヴァに痛くなかったかと気遣うと、

「いや、大丈夫だ。すごく、その……よかったよ……ありがとう……ちゅ……♡」

 シルヴァは凛々しくも妖艶な微笑みの後、グランの唇へ触れるだけのキスをする。

「ククルも、ありがとう。君の誘いがなかったら、私はきっと……グランに想いを伝える事すら、できなかったかもしれない」

「いいのいいの♪ シルヴァ姉にだって幸せになってほしいし、これからずっと3人でこうして一緒になれるなんて……アタシも、幸せすぎるもん……♡」

 ククルはグランの体へ半ば乗っかるようにして抱き着くと、「ちゅ~っ♡」と声に出しながらグランの頬に口づける。シルヴァもごろんとグランの方へ転がり、グランの腕をおっぱいで挟みながら抱いた。

 ククルはグランの頭を撫でる。

「グランも、二人続けてよくできました。いいこいいこ~♪ ふふふ、これから毎日ぎゅ~ってして、ちゅ~ってしなきゃだね♡ ククルお姉ちゃん、グランの事ぜーったい! 幸せにするから、シルヴァ姉とアタシのこともずーっと! 幸せにして、ねっ♡」

「ふふ……ククルには、適わないな。なあ、グラン? 君の周りには誘惑も多いかもしれないが、信頼しているからな。不安に、させないでくれよ……♡」

 シルヴァとククルの迫る唇に対し、グランも肯定とキスで応える。

「んちゅ、ちゅぱぁ♡ あん、シルヴァ姉の舌も、好きぃ♡」

「もう♡ ククルが、激しすぎるから、あふ♡」

 姉妹の唇と舌が、グランの唇と舌を巻き込んで乱舞し、シルヴァの巨乳とククルの美乳が押し付け合って形を変えながら、すりすりとグランの胸板へ擦り付けられる。

 自然、むくむくとグランのペニスは天へと反り返り、気づいたシルヴァとククルは「「はぁあ♡」」と、期待の吐息。

 二人の手のひらが、グランのペニスを包み込む。

「大好きだよ、アタシの……お婿さん♡」

「グラン……君を……愛している……♡」

 二人の唇がねばっこい吸着音と水音を奏でながら、グランの唇と舌を吸い取り、舐めしゃぶり、愛を与えてむさぼっていく。これから幾度となく繰り返される日課に、3人はいつまでも溺れ続けた。

 ちなみに部屋の外には所用で訪れた三姉妹の末妹のドラフと、十天衆弓の使い手が今まさにノックしてドアを開けようとしていたが、おそらくきっと、大した問題にはならないだろう。




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