カタリナ × グラン
カタリナさんがドエロい妄想オナニーする話。
skebでリクエストいただいたものです。
紺碧のアスター
その変化をもたらしたのはヴィーラで、最初に気づいたのもヴィーラだった。
「出でよアレス! ……ふふ」
恐慌状態のゴブリン達が瞬く間に氷漬けにされ、蒼き刺突によって穴だらけにされる。
残心の中、剣を中段に構えなおしたカタリナの目元は相手を射殺すように吊り上がり、口元は愛する者に口づけをするかのように尖りながら微笑んでいる。
「カタリナさん!」
「ああ」
後ろから聞こえたグランの声を合図に、カタリナはオーケストラで指揮をするかのように剣を振るった。剣閃から属性力を伴った斬撃波が飛び、高台から遠距離攻撃を行おうとしていたゴブリン部隊を殲滅する。
カタリナは間を置かず剣を翻しては剣に別種の属性力を纏わせ、
「ヒール」
グランと自身を回復、さらには新手のゴブリン部隊が突撃を開始したのを見るに、
「ライトウォール」
と声を張り、グラン、そして同パーティのヴィーラとイオにも防御結界を施す。
攻撃、回復、防御、迎撃態勢を一歩も動かずに適切に行う。今、ポート・ブリーズの草原戦場を支配していたのは、カタリナ・アリゼだった。
その支配は敵にも及ぶ。
「グギャ!?」
突撃しようとしていたゴブリン達がひるんだのは、いざ相対しようとしていた女騎士の表情から、巨大な肉食獣を連想したからだった。
「ふふ……」
カタリナは笑った。ゴブリン達を嘲笑ったわけでも、殺戮に酔っている訳でも決してない。
あまりに体が軽く、全ての戦場が見渡せるかのように脳が冴えている。命の取り合いの場で、カタリナならば決してしない表情を、カタリナはしてしまっていた。自覚がない、本能的な微笑みだった。
(ん……いかんな。戦いの場で、このような表情はふさわしくない。ルリアにも、彼にも見せられないな……気を引き締めなければ)
そうカタリナが落ち着いた思考をしていたときには、ゴブリン達はカタリナの斬撃に沈んでいた。死んだふりをして弓矢を構えていたゴブリンに対しても、カタリナは顔色一つ変えずに属性力の斬撃波を飛ばし、止めをさしている。無論、こういった残虐性が高く見える攻撃をせざるを得ない時は、ルリアとビィの視線に気を配りながらの攻撃だった。
カタリナが軽く視線を上にすると、星晶獣アレスがカタリナを見下ろしていた。見る人が見れば、少しカタリナを心配しているように見えただろう。
カタリナは「ふっ」と凛とした微笑みをこぼすと、
「大丈夫さ。私はもう決して、大切なことを見失いはしない」
そうつぶやくとアレスは消え、後方からグラン、ルリア、ビィ、イオの声が聞こえてくる。カタリナも剣を鞘に納めた。
ルリアとグランが笑顔でカタリナへ駆け寄り、ビィとイオがやれやれといった表情で続いている。
「カタリナー!」
ルリアがカタリナに浅く抱き着くと、カタリナもルリアの肩を軽く撫でながら、
「ルリア、ケガはないか?」
「はい! えへへ、今日のカタリナ、なんだかちょっとドキドキしました……! かっこよかったです!」
「ん、そうか?」
「はい! ね、グラン!」
ルリアがそう言ってカタリナから離れて振り返ると、今度はグランが少し興奮した様子でカタリナの手を掴む。
「うん! カタリナさん、攻撃も守備も回復も完璧なタイミングで、いつもよりすごく動きやすかったです! さすがカタリナさんだ……! 忘れないうちに剣技を参考にしたいんですけど、これからっ」
『チュッ』
『攻められて、責められて、一方的にいいようにされてっ! 女王様に下僕のように扱われて喜ぶっ! 変態です!!』
「あ、ああ……」
カタリナがグランを見ていると、彼女の口の中が湿度で満たされていく。
まくしたてるようなグランに対してビィとイオはあきれた様子で口を挟み、
「おいおい落ち着けって、姐さん困ってるじゃねえか」
「女性の手をいきなりそんな握り方するなんて、デリカシーがないんじゃない?」
「あ!? ご、ごめんなさい、カタリナさん!」
「……あっ、ああ、かまわ、ないさ……」
カタリナが一度喉を鳴らすと、頬は上気し、体が少し震えていた。ルリアはきょとんとして、
「どうしたのカタリナ? どこかけがを……?」
「んんっ!? い、いや、戦いが終わったばかりで、私も少し興奮していたようだ。大丈夫だよ。町に戻るとしよう」
「はい! ヴィーラさんも行きましょう!」
ルリアの呼びかけに、少し距離を取って合流していたヴィーラが応える。
ヴィーラは、いつもの微笑みをしていた。
「ええ。……お姉様」
「!」
ルリア、グラン、ビィ、イオが帰路へと向かい、ヴィーラとカタリナだけが相対している。
ヴィーラとカタリナ、二人は視線を交わらせると、ヴィーラは口づけをするかのようにカタリナへと顔を近づけ、カタリナがひるむ間もなく直前で顔を反らして耳元で囁く。
「ふふ……私と同じですね、お姉様。彼に手を握られただけで、気をやってしまったのでしょう?」
「んぐっ!? ぁっそ、それは……!」
カタリナの声が上ずったのは、図星を突かれたからだけではなかった。カタリナの鎧の下の黒い欲望が、ギチギチと音を立ててカタリナの体を縛り上げる。
ここまで目線を右往左往させて狼狽するカタリナは、ヴィーラから見ても珍しい。しかしヴィーラは全てを悟っているような笑顔で、先ほどグランが握ったカタリナの手を両手で包みこむと、
「私に大きな変化をもたらし、私が望む新しい関係を作ってくれた”それ”が……お姉様にも良い変化をもたらしてくれると、私は信じていますわ。私と彼と、お姉様が望む幸せのために……ふふ、いずれ”グラン”のために、その欲望を滾らせてください、お姉様」
ヴィーラの唇はカタリナの耳元に軽く触れて離れ、ヴィーラはグラン達の背中を追って歩いて行く。
(私の……欲望……)
『カタリナさん!』
旅に出始めた頃、いつも鍛錬は彼のやる気に満ちた笑顔から始まり、
『カタリナさん……』
激しい戦闘では、彼に心配そうな表情で見つめられたこともあり、
『カタリナさん?』
成長し、団長として恥じない強さを身に着けた彼を、ぼうっと眺めてしまった時もあった。
恋とか男女の意識とか、そういう話ではなかった。愛弟子が、想像を超えて成長していくのを眺めているような、あるいは憧憬の念に近かったかもしれない。
だが、
『チュッ』
ふいに訪れた頬への口づけと、顔を赤らめたグランの表情。
(彼が、私を女性として意識した……)
そしてなによりも、カタリナにとってかけがえのないヴィーラと、グランが、
『グラン……♡』
『女王様……!!』
『お姉様さえよろしければ――』
(そんなことを言われても、私は……!)
残されたカタリナは一人目を伏せ、頬を紅潮させ、息を荒くし、再び震えだした太もものせいで、ブーツが地面を浅く内側へえぐった。
グランサイファー、カタリナの自室。
カタリナにとって最大のプライベート空間であっても、彼女は平時部屋に鍵をかけることはそうそうなかった。
ルリアにはいつでも入って来ていいと言ってあるし、実際ルリアもカタリナの部屋で過ごすことが多く、共にベッドで眠ることも多い。
カタリナ自身、絶対に誰にも邪魔をされず一人になりたいと思うことは少ない。カタリナにとって最大の癒しは、ルリアやビィ、ヴィーラや皆と過ごす時間だったからだ。
だが今日のカタリナは、部屋に入った途端、迷わず鍵をかけた。
剣を置き、鎧の留め金を一つ一つ外していく。慣れ切った動作のはずが、何度か手が震えてぎこちない。
時間をかけて鎧を脱ぎ、衣服にも手をかける。
本来ならば下着姿のカタリナが現れるはずだが、部屋の姿見に写ったその姿は、
(……馴染むという言い方は、正しくないのかもな。着れば着るほど、体への刺激が、強くなっていくような、締め付けられていくような……)
黒光りするボンデージ姿のカタリナは、恥ずかし気に口元を歪ませ、体をよじりながら乳房に手を当て、Tバックに指を這わす。
豊満な両乳はボンデージのカップに入りきらず、悩まし気にはみ出しながらも張りを保ち、谷間は圧力を象徴するように縦に一文字、Tバックの鼠径部はむき出しで極部そのものしか覆っておらず、ヘアの処理をしていなかったら大変なことになっていただろう。
括れた腰には斜め格子状のクロスベルト、かつてカタリナが覗き見た女王様ヴィーラと同じデザインのボンデージに、カタリナは身を包んでいる。
当然、今日の依頼においてカタリナがこんなものを鎧の下に着こんでいたことは、誰も知らない。いや、ヴィーラは全てを悟っていただろうが、カタリナは誰にも言ったことがない。
カタリナがなぜ、ボンデージに身を包んでしまったかと言われれば、
『一緒にグランを支配しましょう♥ それが彼の願望であり至高の悦びなのですから♥』
(本当に、本当にそうなのか? 私は、彼の事が……。彼は、私の事が……!)
目が離せなかったヴィーラとグランの交わい。妊娠を確信したヴィーラから持ち掛けられた欲望への入り口。
カタリナは唇を突き出しながら、今日グランが握ってくれた手の感触を思い出しながら、自身の右の手のひらに口づけた。
「ちゅ……グラン……」
(もし、グローブをつけていなかったら、彼の生の感触だったのに……!)
「!? ち、ちがう! 私は、何を考えて……くっ……!」
ボンデージをもう何度も着込んでいるのに、カタリナは頭を振って妄想を振り払おうとする。
カタリナの人生は、あまりに清廉過ぎた。騎士になるために青春を捧げ、騎士になってからも高潔なる真の騎士としての道を選択した。
帝国を裏切りルリアを救ったことを後悔するなどありえないが、それでも今のように自由に空を飛んで活力あふれる冒険が出来ているのは、カタリナ自身、自分が要因とは思っていない。
カタリナの幸せはルリアの幸せ、そしてヴィーラの幸せ。
その幸せの中心には、必ずグランがいる。
彼と出会わなければ、ルリアとカタリナの旅路は、もっと悲劇的な逃避行になっていたのではないか。そう夢に見たこともある。
(グラン……君がいてくれたから……)
カタリナの今の黒く光る淫蕩な衣装に反して、カタリナの脳内には暖かい思い出とグランへの想いが沸き起こる。
「グラン……」
『やった! カタリナさんから一本取れた……!』
ギチギチと、鈍い音を立ててボンデージがカタリナの痴態を圧迫していく。
「くっ……あっ……!」
カタリナは艶めかしい吐息をしながら体を震わせ、四角テーブルに手をつく。
『カタリナさん、おはようございます! 今日も鍛錬お願いします!』
(君はどんどん強くなり、皆を魅了し率いるようになっても、私を慕い、頼りにしてくれる)
『カタリナさん、このまえのカヌレ気に入ってもらえたみたいだったから、また作ってみたんです!』
『カタリナさん、背中を任せます!』
『僕もカタリナさんみたいに、強くなれたかな……』
「ぐら……くぅう……んんっ……!」
今日、彼に握られた感触が残る手のひらに口づけし、彼の残り香がないか確かめようとする。
『ご、ごめんなさい……!』
(事故で君と口づけ合った時、君が私のことを、女性として見てくれていると改めて認識して……君に口づけられて、喜んでしまっている自分がいた……私は、君の事を……!)
「くっ……うああっ!」
カタリナがつい悲鳴のような嬌声を出したのは、支えにしていた四角テーブルに対し、自らの極部を擦り付けてしまっていたからだった。
カタリナの無意識の本能が、さらなる妄想と愛撫を望んでいた。
(君が様々な美女に慕われても、なびくことはなかったのに、よりによって、よりによって……!)
『ヴィーラ様ぁ……!』
「くっぁああああ……グランっグランっ!」
(ヴィーラと交わり、喘ぐ君から、目が離せなかった! 成熟していく少年が、頼りになっていく団長が、こちらが置いていかれそうになるほど飛び続ける君が、あんな、醜態をさらして、気持ちよさそうに……!)
『あなたとの子を孕んだかもしれませんね……♡』
「ヴィーラっ……! グラン……! くっああああっ!」
嫉妬を含む性欲と、悔しさを含んだ憧れ、そして、
『お姉様……私はいつでもお待ちしております。私はグランの心も体も虜にして、彼との子供を作る未来を確約させました。彼の性癖と、お姉様の素養があれば、もちろんその未来はお姉様にも訪れます』
『っ! ヴィーラは……君は、それで、いいのか……?』
『はい♡ 彼を愛し、支配し、その子を孕む……お姉様と共に♡ なんて甘美な響きなのでしょう♡』
奥手の自分に、ヴィーラが道を示してくれた。もし、グランが本当に、カタリナ・アリゼに支配され、愛されることを望むのならば。
あの日、カタリナが二人の情事を覗き見し、ヴィーラからボンデージ衣装を受け取り、興奮冷めやらぬまま身に着け、羞恥と圧迫を感じながらも姿見の前に立った時、カタリナは、
(なんておぞましく……美しい……! 体はきついのに、どこか……気持ち、いい……?)
女王は一人では女王足り得ない。支配者には被支配者がいて当然。カタリナの傍らに当然、
(……彼が……必要だ……! 私にはグランが……グランには、私が……!)
「くっあっ、んあっ♡ はぁああ♡」
カタリナの腰が浅く上下に動きだし、テーブルの角にすりつけられる黒い陰部から水音が漏れ始める。
「グラン……ああぁグランっくぅう♡」
カタリナの麗しい瞳が涙の雫を携え、潤いを持った唇はだらしなく半開き、時折唾があふれ飛ぶ。
輝くようなブロンドヘアーが荒く揺れ始め、カタリナの妄想と回想は加速していく。
『愛する男をなぶり、支配し、熱い精を搾りその子を孕む……お姉様もそうしたいのでしょう?』
「私が、グランの、君の♡ くぅうん♡ んんぁあっ」
『カタリナさん!』
「グランっ♡ もっと、もっともっともっと♡ わたしをぉおっ! んああああああっ♡」
ビクビクビクビク!! プシュ……チョロロ……。
カタリナが仰け反って体を痙攣させた後、透明色の液体でテーブルを濡らしていく。
「あっ……♡ あっ……♡ くぅう……♡ ふ、ふふ……♡ ふふ……♡」
カタリナにほとばしる優越感。絶頂に震える股間を浮かせ、下を見る。すると、
『カタリナ……女王様……!』
「あっ!? ……ああああぁっ♡」
グランの懇願するような表情が鮮烈に映り、カタリナはビクビクと再び痙攣して床を濡らした。
快楽に打ち震えるカタリナの口元が妖しく喜びに歪み始める。
「私が……君の……ああ、そうだ。グラン、私が君の、女王様だ……!」
カタリナは一度目を閉じ、深く呼吸をした。肺が膨張して収縮する過程でギチギチとボンデージが悲鳴を上げ、発汗を促す。
カタリナが目を開けると同時に、カタリナの脳内は戦闘時と遜色のない集中力でシミュレーションを開始した。
鍛錬で命のやり取りをイメージするように、大切な時に体と頭が動くように。
現実を全て彼方に飛ばし、自分だけの世界を構築し意識を100%トリップさせる。
一流の戦士としての能力を、カタリナは人生で初めて、自らの欲望のために使った。
「随分と尊大な態度をしているな。君はいつからそんなに偉くなったんだ?」
薄暗い闇の中で、ブロンドの髪の美女が足を組んで椅子に座っている。
カタリナ・アリゼは全てを見下したような高慢な笑みを浮かべながら、黒光りするボンデージに引き締められた自らの肉体を惜しげもなく披露している。
相対する全裸の男はすぐさま平伏して、
「ごめんなさいっカタリナさん!」
恐縮した表情でカタリナを見上げる。しかしカタリナの目は一層切れ長になり、
「カタリナ、”さん”?」
黒いブーツに包まれた右足で、器用にグランの顎を上げる。
「教育が足りなかったのかな? あまり私をがっかりさせないでほしいのだが……」
「ひっ!? ご、ごめんなさい!! カタリナ様!!」
「んっ……ふふ……いい子だ」
カタリナの表情が穏やかになり、足を下げた。
カタリナは少しだけ前かがみになって豊満なおっぱいと谷間をグランに見せつけながら、子犬をあやすようにグランの頬に右手を添える。
「ああ……カタリナ様ぁ……」
グランは歓喜で涙を流しそうなほど表情を崩し、カタリナはゾクゾクと自身のサディスティックな欲求が熱を持ち始めたのを自覚した。
カタリナは途端に優し気な声で、
「グラン……今の君と私が、どういった関係性なのか、君の口から聞かせてくれないか?」
カタリナは言いながらグランの頬を撫で、人差し指をグランの口の中に差し込んでいく。
グランはカタリナの指を噛まないよう、なすがまま。
「んー?」
カタリナはグランの舌、内頬を愛撫してグランをピクピクと喜びで震わせる。
指が引き抜かれると、グランの口とカタリナの人差し指が銀色の糸でつながったまま、グランは恍惚とした表情で、
「僕とカタリナ様は……従順な下僕と……女王様です……!」
「ふふ……当然だ。だが、最初はそのことを忘れていたようだな。どういう了見なのか……」
カタリナは一瞬で表情を凍えるような冷たさに戻し、グランの顎を掴んで自身の顔に寄せる。
「教えてくれないか?」
「ひぃ!?」
グランの顔に恐怖が浮かぶ。カタリナを怒らせてしまった不甲斐なさを心底反省しているように声を震わせながら、
「か、カタリナ様と過ごした、昼間の情景があまりにも幸せな日常で、つい今の自分の立場を忘れてしまいました! なんなりと、罰を……!」
カタリナは攻撃的な表情をしながらも口元だけ微笑み、
「なるほど……私の躾が足りず、立場を忘れてしまったと、そういうわけだな」
「い、いえ! カタリナ様に落ち度はなにも、ああっ!?」
カタリナはグランの目の前で立ち上がると、そのまま極部のみを隠すためだけに切り詰められたTバックの股間を、グランの目の前へ見せつける。
むわっと、濃い女の香りがグランの眼前に広がる。
「頭が高いぞ、犬ならば言われる前に体を広げるんだ」
「は、はいぃ!」
グランはすぐに仰向けになり、手足を犬のように縮ませて服従のポーズをとった。
カタリナは嗜虐性を伴った笑みを浮かべながら、グランの両肩に両足のつま先をそれぞれつけながら、グランの頭を足で挟むようにして立つ。
自然、カタリナの眼下の景色は、グランの首から下の全裸。
グランのペニスは天へそびえ立ち、亀頭から我慢汁の雫を流し始めている。
「まったく、君は何を期待しているんだ? 言ってみろ」
「は、はい! カタリナ様からの罰を、期待してます!」
「罰を期待するなんて……とんだドMの変態犬だな、君は」
言いながらカタリナは徐々に腰を落としていき、M字開脚を作りながらグランの顔を股間で埋めに行く。
「あっあっ!」
グランは期待で息を荒くし、本当に犬になったかのように舌を出してカタリナの股間を待つ。
カタリナはそんなグランを見下ろしながら微笑み、見せつけるようにして自身のTバックの中心のチャックを掴む。
生殖器を晒すためだけにつくられたそれを、カタリナは迷いなく、けれどゆっくりと降ろしていく。
「情けない男だ……愛する女を抱くわけでもなく、唇を奪うわけでもなく、こんな姿で肌を晒して、罰を受けるだけの犬に成り下がるとはな」
「あっああ……!」
カタリナの膣の上部、クリトリスと徐々に晒され、ピッチリとしたヒダの筋からアナルまで全てが、グランの眼前に降り立ってくる。
「そんな犬にもできることがあるだろう? 舐め上げ、吸い上げ、中の中の隅々まで奉仕するなら」
カタリナが「ぷっ」と唾を吐くと、ピチャリとグランの亀頭に寸分たがわず命中し、グランが快楽で「ひぃいん!?」と喘いだ。
「君のもっとも情けない弱点にも、私自らが躾をしてやろう」
「はいぃ! 女王様の、期待通りに!!」
「ふふ……いい子だ、なっ」
その言葉を最後に、カタリナは完全に腰を落とし、グランの視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚全てがカタリナ女王の性器で満たされ、支配された。
「んぶぅううう!!」
グランが歓喜の悲鳴を上げながら、カタリナの愛液を吸い上げ、舌先でカタリナの中へ侵入する。
「んんぅ♡ おっと」
カタリナはビクビクと体を震わせながら微笑みつつも、グランのペニスが我慢汁を射精のように吐き出したのを見て、小振りのベルトで「パチン」と根元を縛り上げる。
「んんぅぅう!? んんんぅっ-!!!」
グランはカタリナの中で舌を暴れさせながら声にならない悲鳴を上げ、カタリナは「はふぅ♡」と悩まし気に吐息をもらして満足感に浸る。
「やればできるじゃないか♡ そのまま奉仕をしつづけろ。これから行う罰に対して、気を失うことは許さないからな……♡」
カタリナはグランを愛液で溺れさせながら、そのまま体を前に倒してグランのペニスへ唇を近づけていく。
「ああ、なんて、形をしているんだ……♡」
ペニスは身もだえするグランの振動に合わせ、上下左右に暴れて我慢汁をまき散らしている。
その一滴がカタリナの口の中に飛び、カタリナは口を閉じてクチュクチュと舌を動かして、飲み込んだ。
カタリナは恍惚の笑みを浮かべつつ、「ちゅ♡」と唇を尖らせて亀頭に口づける。
「しっかりと痕を残して置かなければな。君のこれが、何のために存在し、誰の支配下にあるかを……♡ はぼっむちゅううう♡」
カタリナは迷うことなく、竿の半ばまで咥えこんで吸引した。
「んんんんんんっううう!?」
グランの頭、体が電流を流されたように跳ね上がり、カタリナの奥の奥までグランの舌が入り込む。
「んんんんむぅううう♡」
カタリナも快楽で一瞬動きを止めたものの、すぐに誰が上かをわからせるために、限界まで頬をすぼめて吸引し、鈴口をグリグリと舌先でほじくるように愛撫する。
「んんぐぅううううう!?」
グランの腰が跳ね上がり、何度も仮初の絶頂を繰り替えす。竿と亀頭がぷっくりと膨らみ、ペニスの根元に縛られたベルトがギチギチと悲鳴を上げる。
カタリナは淫蕩に微笑みながら吸引をやめ、亀頭を唇でもみほぐし、舌でペロペロと鈴口を舐めまわしながら、
「んちゅぱっ♡ 気が狂うことも、気を失うことも許さないからな♡ ちゅぱれろ♡ 君のこれが何のためにあるのか、君はまだわかっていないようだ。ちゅむ♡ ふふ……」
カタリナがフェラを止め、腰も浮かせてグランとの69を中断する。
「あっあっあうぅうああっ」
カタリナが立ち上がりグランを見下ろすと、そこには快楽で心も体も塗りつぶされた一匹の雄犬がいた。
団長でもなければ、一人の男ですらない。カタリナに生殺与奪の権利を握られた、発情した獣。
「ああ……これが……♡ ふふ……ふふふはは……♡」
カタリナはボンデージに包まれた乳房を自らずらし、そそり立つ桜色の乳頭をグランに見せつける。
「あっあぁあー!」
グランの瞳に理性を伴った興奮が戻り、自らの置かれている状況を再確認した。
体が相対するように移動した女王カタリナが、グランの腰の位置にまたがり、騎乗位の態勢に移ろうとしている。
しかし、ペニスの根元にベルトは巻かれたまま。どうしたら、この枷を解くことができるのか。
女王様の望みは何なのか、自分は何のために存在しているのか。
その答えを導き出すまえに、
ズプンッ!!
「んんあああああああっ♡」
「あぐぁがああああああっ!?」
カタリナは容赦なく腰を落とし、濡れそぼる女陰の奥の奥までペニスを咥えこんで絞り上げた。
「ほらほらどうした♡ 君は主に対して、されるがままなのか♡」
ブルンブルンと豊満なおっぱいを縦に揺らしながら、カタリナはひどい水音を出しつつグランのペニスをしごき上げ、しごき下ろしていく。
グランは射精できずに加算され続ける快楽に喘ぎながらも、
「ひぎぃいあ!? も、もうしわけあぐあっ!? どうか、どうかお慈悲をおおお!!」
「慈悲だと? 情けないっ! 君が今! すべきっことはっ! 許しを請う事なのか!」
握り潰されそうなほどの膣圧は快楽拷問を促進し、グランは泣き叫びながら、痙攣を始める。
どう見てもグランは危険な状態だったが、カタリナは決して緩めない。
グランは意識が消え入りそうな中、心の片隅で、そのカタリナの嗜虐を信頼と受け取っていた。
自分は女王様の下僕。女王様の望みは自分の望み。愛する女王様が、下僕を愛しているこの状況、自分がすべきことは、ペニスの存在理由は、
「僕の、心も体も! 存在全ても! ペニスも精液の一滴に至るまで全部、カタリナ様のものですう! どうか、どうかカタリナ様に、種付けをぉおお!」
「ふふふ……よく言った」
パチン、と音がしたときには、グランのペニスの根元のベルトが、カタリナの指によって外されていた。
「あがっ!?」
「くぅう♡」
一瞬でペニスが膨らみ、カタリナも膣内が圧迫されて意識が飛びかける。
しかし、
「ああ、そうだ! その顔だグラン!」
グランの笑顔でもなく、戦いの時の凛とした顔でもなく、快楽に喘ぎ狂い、懇願する雄の表情こそ、今のカタリナが望む最高の愉悦。
「カタリナ様ああっ! 出る! 出るぅううっあああ!!」
カタリナは腰を振り乱しながら体をグランへ倒し、乳房がつぶれて形を変えるほどに密着しながら、グランの頬を手のひらで包み互いの鼻先をつけあう。
「私を見ろ、グラン! 君が、種付けする女の顔を刻みつけろ♡」
「カタリナ様っに種付けっあああああああ!!!」
ブビュウウウウウウウウ!! ビュルルルルルルル!!!
ビクビクビクビクプシャアアアアアアアア!!
「ああああああっ♡ あむんんちゅうううううううう♡」
カタリナはグランの精液、唇、舌、唾液、全てを飲み込んで魂ごと食らいつくすかの如く、支配欲と性的欲求を満たしながら潮をまき散らし、数秒、数分と長い騎乗位密着キスハメ絶頂に浸っていく。
「んんんちゅるれる♡ はむちゅんちゅぱ♡」
グランとカタリナ、二人絶頂に打ち震えながら、激しく舌を絡ませて水音を響かせる。
(ああグラン♡ 好きだ、愛している……君の子種を受け止めながら、いつまでも君と……ずっとこのまま……♡)
「んくっ……ちゅるちゅぱ……♡」
ガタンとテーブルが一瞬バランスを崩して音を立て、また元に戻る。
テーブルに突っ伏しているカタリナは、テーブルの角に押し当てた膣口と、テーブルの中心に深く口づけた先から、絶え間なく液体を垂らしている。
絶頂が引いてくるにつれ、カタリナに現実が戻ってくる。
だが、もはやカタリナには羞恥心はなかった。
「……グラン……♡」
純粋騎士として生きてきた人生、このような妄想も、一人の男を想ったことも初めてだったが、そんな事実はカタリナにとってはどうでもよかった。
(ああ……君と、早くこうしたい……。君の体を、心を、唇を……子種を……君との子を……♡)
一度覚えてしまった性の喜びにカタリナの魂が浸かり、際限なく深みにはまっていく。
朦朧とする意識の中、体に刻まれた快楽と肥大し続ける愛情に従い、カタリナは部屋で一人、再び腰を前後に動かし始めた。
「ファランクス! 今です、ナルメアさん、ロゼッタさん!」
「任せて団長ちゃん!」
「行くわよ、ダーティローズ!」
団員が増え、依頼の規模が大きくなっても、グランの戦い方はほとんど変わらない。
2人~6人の小規模のパーティを率いて戦闘を行い、その都度的確なジョブと戦術で勝利に導く。
別方面の戦闘を担当していたカタリナがグランへ報告に行くと、
「ティコさんは引き続き負傷者の手当てをお願いします。ブリジールさん、避難誘導ありがとうございます。もうすぐシルヴァさん達が偵察から帰ってきますから、その報告を待って……あ、お疲れ様ですカタリナさん! 無事終わってよかったです!」
「……ああ」
(……旅に出始めた頃と変わったことと言えば、これか)
戦闘を終えれば数多の団員へ指示を飛ばし、次の方針を決定する。他の団員のアドバイスも熱心に聞き、下した判断は誰も疑わない。
(……私と二人だけで前衛を務めていたころが、ずいぶんと昔に思えるな)
カタリナは少しグランから離れ、団長の仕事ぶりを見守る。
戦闘は勇ましく、率いる姿は冷静で凛々しく、平時は溌溂としてどこか子供っぽい。
(自然と君へ敬意を持ち始め……口づけされて、私自身の恋慕を自覚してしまった。君が他の団員と会話していると、寂しさと嫉妬を抱いている。独占欲、と言うのだろうか……)
グランへ熱っぽい視線を向ける女性団員が増えているのは、決してカタリナの気のせいではないだろう。
だからこそ、カタリナが目撃した『ヴィーラとグラン』は異質だった。
(いや……異質なのは、私も、だな。あの衣装を身に着けてから……想像の中で君を……)
「大分状況は落ち着いたご様子ですね、グランさん。少し休憩なさってはいかがです?」
「!? は、はいヴィーラさん……そう、ですね……もう少し、したら……」
突如現れたヴィーラに耳元で囁かれ、グランは途端にしどろもどろになっている。ヴィーラはくすりと笑ったあと、はねるようにカタリナの元へ来た。
「今日も”おそろい”ですね、お姉様♡」
「っ!!」
ヴィーラがカタリナの鎧の腹の部分をなぞる。それが何を意味するかは、カタリナとヴィーラだけが知っていた。
カタリナが内面に秘める黒き衣装が、引き締まってカタリナの頬を紅潮させた。
「お姉様、私はいつでも準備できています。そして彼もまた、お姉様を拒むことは決してありません。ご相談ならいつでも申しつけください」
ヴィーラの微笑みが、今のカタリナには頼もしい。
カタリナがあの衣装を身に着けて自分を慰めてから、毎夜カタリナは悶々とした日々を過ごしている。
カタリナの黒い欲求は、グツグツと煮えたぎって溜まり出していた。
「……ありがとう、ヴィーラ。ただ……私には彼との理想の日々を思い描くことはできても、その、彼とそういう雰囲気になる、導線というべきか、きっかけが、わからないんだ……! 私のしたいことが、彼を喜ばせたいというこの想いが、彼の望みと合致するのかどうか……踏ん切りが、つかない……」
「お姉様……」
声のトーンを落とすカタリナの手を、ヴィーラが祈るように両手で包む。
「お姉様と、グランさんをもっとも近くで見ているこのヴィーラ・リーリエが保証いたします。お姉様がグランさんを喜ばせたいのなら、奉仕したいのならば、お姉様のなさりたいようになさってください」
「……私は、彼を……」
「虐げたいのでしょう? 服従させ、哀願させ、喜びの悲鳴を上げさせたいのでしょう? お姉様の望みは、グランさんの望みです」
それでもカタリナの顔は浮かなかった。ヴィーラを信用していないわけではない、万事ヴィーラの言う通りだろうと、理屈では理解していた。
迷う理由をあえて探すと、
「勇気が、ないのかもな、私は……経験の無さを歯がゆく思うよ」
「お姉さま……。お姉様が今まで生きてきた清廉さは、尊ぶべきものです。私が傍におります。お姉様の新しい望みを叶えるために手助けできることがあれば、私はなんでもいたしますわ」
カタリナから見たヴィーラの表情は、とても優しく、心底カタリナの事を心配してくれている慈愛の表情にも見えた。
ヴィーラは、なんでもと言った。
カタリナがしたいこと、性の喜び。先駆者は、目の前にいる。
ヴィーラに握られていた手を、カタリナから握りなおす。
カタリナの瞳に、決意の色が灯る。
「私の中の迷いを断ち切るため……一度、君に頼めるだろうか。その、性の、施しを……」
「お、お姉様……!!」
ヴィーラの喜びのボルテージが、グランと交じる時とは別の色で限界突破していた。