※前回の話とつながりはありません。
過去にイベント会場でリクエスト募集したものです。
冷えた夜空に、無数の暖かい光の粒が舞い降りる。
クリスマスツリーの背景を彩るダイヤモンドダスト、魔氷の力によって制御された氷の粒の柱は、イルミネーションを乱反射しながらゆっくりと漂い、まるで黄金のカーテンのよう。
その中心には、まるでオーケストラでタクトを振るうように舞う白銀のドラフ美女、イシュミールがいた。
「これで、いいかしら?」
透明感のある涼やかな声色、それを放ったイシュミールの表情は純粋な疑問、一仕事終えた上での達成感や、クオリティに対する不安の色もなく、ただただ依頼者への問いかけだけがあった。
クリスマスイベントを手掛ける依頼者は感動した面持ちで、
「期待以上ですよ! ありがとうございます魔導士様!」
「魔導士……」
呟くイシュミールの横で、グランは依頼者と握手して依頼を完了させる。
グランとイシュミール、二人並んで同じ景色を見た。街の中心部に金の粒子に彩られたクリスマスツリーが鎮座し、人々が笑顔で声をあげながら祭りを楽しんでいる。
「今日はありがとう。少し街を見て回りますか?」
グランの声色は丁寧で優しい。グランの性格とイシュミールとの年齢差を考えれば当然であったが、敬語に反してグランとイシュミールの体の距離感は非常に近く、遠慮のない間柄であることが外から見てもわかるほどだった。
「ええ。エスコートしてくれるかしら?」
「はい、喜んで」
少し芝居がかった仕草でイシュミールはグランへ手を差し出し、グランは騎士儀礼をもってその手を取った。
「ふふ……どこへ連れて行ってくれるの?」
イシュミールはグランの手を握り返し、頬をほのかに紅く染めながら微笑んだ。グランはそんなイシュミールの笑顔を見て、自身が皮のように着飾っていた大人の余裕がなくなり、年相応かつ女性経験の薄い少年の表情が露わになった。
イシュミールは、可憐で美しく、豊満で魅力的過ぎた。
「え、ええと……、ついてからのお楽しみってことで……! 行こ、ララーナさんっ」
「ふふ」
グランはイシュミールをララーナと呼ぶ。イシュミールは代々受け継がれてきた魔氷の運命の名前、ララーナこそが彼女の本名。しかし団内ではイシュミールと呼ぶ団員も多く、どちらで呼ばれようとあまり気にしていないようにグランには見えた。
グランはイシュミールの手を取りながら、慎重に歩幅を合わせている。イシュミールはドラフ女性ゆえに背丈がグランの胸ほどしかなく、足も相応であった。
しかしグランは、イシュミールを子供のように見る事はできない。
「……ララーナさん、お仕事、どうでした?」
クリスマスイルミネーションのライトアップイベントの依頼が来たとき、グランの脳裏に一瞬で浮かんだのは、まるでプリンセスのように舞うイシュミールの姿。
(輝くダイヤモンドダストを纏う姿は、きっと、素敵だろうな。けど……ララーナさんは)
イシュミールとしての魔氷の力は、ララーナが決して望んで手に入れたものではなかったことを、グランは知っている。彼女が幼少の頃から氷室に捧げられ、現世とは離れて大人へと成長したこと。愛する人との別離、『イシュミール』を受けついだララーナの顛末。
彼女の白い髪、白い素肌、魔氷の力を自在に操る姿。それとは対照的に、彼女自身は熱さと暑さを好む。
数日前グランは、
(寒いこの地方で、雪が舞うような仕事を、ララーナさんは受けてくれるだろうか?)
と思ったものの、最初に脳裏に浮かんだ情景に魅了されたことと、以前アウギュステでイシュミールが夜空を彩ってくれた魔氷の光景が忘れられなかったことが合わさり、打診を決めた。
承諾してくれたイシュミールの仕事は大成功に終わり、グランも感動した。終わった今、グランは少し不安げにイシュミールへ感想を聞いている。
イシュミールはグランを見上げている。
「うまくいってよかったわ。グランもみんなも、喜んでくれたもの」
グランは安心したように微笑み、
「そっか……ララーナさんに頼んで良かったよ。本当に綺麗で素敵だった」
グランの少し不安そうな顔から安心した笑顔への変化を、イシュミールはつぶさに見ていた。グランは何を不安に思っていたのか、イシュミールは素朴な疑問をぶつけた。
「私のお仕事、うまくできるか心配だった?」
グランは慌てて顔を振り、
「ララーナさんなら絶対うまくできるって思ってたよ。ただ、その、ララーナさんって、冬や寒いところの仕事って、あまり好きじゃないかもって思ったから……」
「ああ、そういうことだったのね。そうね……」
イシュミールが立ち止まり、グランも止まる。イシュミールは手をつないでいない方の手を自身の胸元へもってくると、手のひらの上に雪の結晶を出現させる。
「確かに……私は熱いところや暑い場所が、好きよ。雪が積もった景色を見ると、ふとあの場所を思い出してしまうことはあるわ。でもね……」
イシュミールの言葉を遮ったのは、立ち止まるグランとイシュミールの脇を通りがかったドラフの3人の親子連れ、両親に挟まれた小さな女の子だった。
「わぁ……きれい……雪のお姫さまみたい……!」
イシュミールはグランと手を離し、視線を女の子へ。イシュミールは少しだけ腰をかがめて女の子と視線を合わせると、
「ふふ、ありがとう。あなたも指を振って見て」
「こう……?」
イシュミールが人差し指でタクトを振るい、女の子もそれにならうと、雪の結晶たちが蝶のように宙を舞い、光の雫を落としていく。
周りの町民たちもイシュミールと女の子に目を奪われた即席のアイスショー、雪の結晶がイシュミールの元へ舞い戻ると、最後は空に溶けていくように消えた。
「はい、おしまい」
「わぁあ! すごいっすごい! ありがとう魔法使いのお姉さん! 私にもできるかなあ?」
イシュミールの笑顔と返答に、一切のよどみはなかった。
「ええ、きっと……魔法のお勉強、頑張ってね」
「うん!」
ドラフの両親がイシュミールに頭を下げ、女の子と共に去っていく。
「さっきの話の続きだけど……」
イシュミールはグランの手を握りなおし、グランに向き直った。
「この力についても、悲しい過去だけじゃないわ。あの人と私、私とグランとルリアとビィ。アウギュステの時も、そして今も……。使い方次第で、人の心を熱く、暖かくすることができる。グランがそう教えてくれたから」
「僕が……?」
「今日だって、私に仕事を紹介してくれたでしょう? 私が仕事を終えた時も、周りの人が笑顔で綺麗だった……。この力を活かせる素敵なお仕事、ありがとう。好きよ、グラン」
「……そっか……こちらこそ、ありがとうララーナさん。でも一番の要因は、ララーナさんが暖かくて素敵な心を持ってるからだと思う。周りの人の笑顔で幸せになれるララーナさんのことが……僕も、その……」
イシュミールは、ことあるごとに「好きよ」と、グランに伝えてくれる。ビィやルリアにも言う直接的な愛情表現で、恋とは無縁のものとグランは理解している。
理解しているが、こんな神秘的な美女イシュミールから心からの好意を告げられて、青少年たるグランの心は、熱く波立って穏やかではない。
グランは一度唾を飲み、イシュミールの『好きよ』に返答した。
「僕も……好きだよ、ララーナさん」
グランもまた、恋として伝わらなくても構わない、純粋な好意を伝えた。イシュミールと傍にいると度々ある、好意の言葉の応酬。
しかし、イシュミールの反応は……。
「!……ああ……すごいわ……グラン……」
一目でわかるほどに体を火照らせ、グランに体を寄せて触れ合わせた。グランは今までにない反応に驚嘆した。
「え、ララーナさん!?」
イシュミールは少しだけ目をハッとさせて、表情から興奮を落ち着かせた。しかしグランに寄せた体はそのまま、町の往来、グランにだけ聞こえるように囁く。
「ふふ、ありがとう。私の事を、暖かくて素敵な心をもっている、なんて言ってくれて……。好きよ、グラン……あなたに好きって伝えるたびに、あなたに好きって言われるたびに……すごくドキドキするの。体が火照って、もっとあなたの近くにいたい、もっとあなたの声が聞きたいって思って、仕方がなくなるの……もう少し、あなたと触れ合ってもいいかしら……?」
イシュミールの唇が物欲しそうに尖り、熱っぽい視線はグランの瞳を射抜くように見つめている。そんな腰にはイシュミールの柔らかい感触が服越しに伝わり、グランは顔を真っ赤にして思考が数秒ショートしていた。
(はっ!?)
グランは咳払いをしたあと、努めて平静を装いつつ、
「うん……いいよ。ララーナさん」
イシュミールはあまりに可愛く、あまりに美しい。そんな彼女からこんなことを言われて、グランは断るなんてできるわけもなかった。
「ありがとう……グラン」
イシュミールから抱擁され、彼女の暖かさと柔らかさに包まれる。色恋の経験がないグランは、顔を真っ赤にして手の置きどころに困ってしまった。
視線を落とすと胸の中のイシュミールは、安らかな表情で目をつむっていた。
グランは、ゆっくりとイシュミールの背中に手をまわす。
(ララーナさんは、こんなにも僕のことを……。僕ももっと伝えて、行動に示して、ララーナさんを喜ばせてあげたい)
ドラフ女性の柔らかい感触、愛情たっぷりの成人女性からの抱擁を、グランは誠実な思考で抑え込もうとする。グランは抱きしめる力を強くしながら、
「好きです……ララーナさん。ララーナさんなら、いつでもこうしていいですから……」
イシュミールは顔を上げ、グランを見つめながら微笑む。目元には、少し雫を貯めていた。
「いつでも……いつまでも……こうしていたいわ。私も好き……大好きよ……」
この二人を見て、誰もが男女の仲だと思うだろう。しかし、実際ここまで好意を伝え合って肌を触れ合わせてもなお、グランの思考には冷静な部分があった。
(ララーナさんにとってきっと、これは僕へ恋してるわけじゃない。もっと純粋な、好きって感情なんだろうな。ルリアや、ビィにも好きって言うような……。でも、それでもすごく嬉しい)
イシュミールはグランにとって大人のお姉さんでありながら、隔絶された世界で育ったどこか世間知らずの、庇護欲をそそられる女性として映っていた。いざ初めてドラフ女性と抱き合った今に感じた、身長差もあったかもしれない。
しかしグランが思っているほど、イシュミールは世間知らずでも子供っぽくもなかった。
「ねぇ、グラン……」
「?」
イシュミールから見上げたグランは、きょとんしながらも落ち着いた表情のグラン。クリスマス、二人好意を伝え合って抱き合っているというのに、まるで熱に浮かされているような感じがしない。
「グランは、私の事……どれくらい、好き?」
「え?」
「クリスマスは……恋人と二人で過ごす人も、多いのでしょう? 私は……グランと恋人になりたいくらい、好きよ」
「え……!?」
イシュミールがグランから体を離し、手はつないだままグランを正面から見据え、少し緊張した面持ちで語り出す。
「私は団の皆が好きよ。ルリアのことも、ビィのことも。私を愛しき娘と言ってくれた……あの人の事も大好き。グラン……あなたには、今恋人はいるの?」
「い、いや……いない……」
イシュミールは口元だけ微笑み、
「なら、私があなたの恋人になりたい。あなたに好きって言われると、私、胸がドキドキして、体が熱くなってくるの。こうして手を触れ合わせているだけで、一秒でも長くいたい、ずっとこうしていたいって思えるほどに……。あなたを独り占めしたいって思うの。だから、私は……」
イシュミールの後ろで、クリスマスツリーの光がダイヤモンドダストを乱反射している。
「あなたが、好きよ」
イシュミールの白銀の髪と純白のドレスは黄金色を反射し、輝くような薄茶色の瞳と桜色の唇の微笑みが、グランを射抜いた。
「僕は……」
グランの脳裏を駆け巡る、イシュミールとの思い出。雪山での出会い。どこか危なげで儚い雰囲気のあるドラフ美女は、旅の中で純粋で無垢な面を見せ、アウギュステではバカンスを楽しみ、サウナと辛い物が好きで、友人のために努力したりキャンプをしたりと、とても可愛くて素敵な女性だった。
突然の嬉しさと混乱で迷うグランに、イシュミールは言葉を続ける。
「私を旅に連れ出して、素敵な思い出をたくさんくれて、私の魔氷の力を……イシュミールの運命を変えてくれた。強くて優しい、そんなあなたのことが、私は、好きよ」
二人でつないでいた手が、一つ一つ指先が交差するように変わっていく。
グランは握り返し、覚悟を決めた。
「……僕も……皆の事を気遣ってくれて、優しくて、素敵で、神秘的で、それでいてどこか放っておけない。そして、強い意志と愛で過酷な運命を変えた、ララーナさんのことが……」
グランは笑みを消し、真剣な眼差しで、されど頬を赤く染めながらイシュミールを射抜いた。
「好きです、ララーナさん。僕の恋人になってください」
イシュミールの目元の雫が、静かにこぼれて頬を伝った。その涙は凍らない。
「……嬉しい……グラン……」
喜色満面のイシュミールはゆっくりとグランへ歩み寄り、グランに体を預けようとする。その前に、グランがイシュミールを抱き寄せた。
「絶対、幸せにします」
体を触れ合わせながら、グランはイシュミールを見下ろす。イシュミールは顔を上げ、
「もう、幸せよ……ん……」
イシュミールが目を閉じ、唇を突き出す。グランは彼女のあまりの可愛さに一瞬呆けてしまったが、覚悟を決め、身をかがめて愛を伝えた。
触れ合った瞬間、イシュミールの体がピクンと震え、グランの唇を吸引する。
「ちゅうぅ……ん……」
一度触れ合う角度を変えて、互いの愛を練り込むように口づけ、数秒ののち、ゆっくりと離れる。
イシュミールは静かに、しかし体を上気させながら、グランへ熱い吐息と共に囁く。
「あぁ……不思議……暖かくて安心するのに、熱くてドキドキして、スリリングな気持ち……グラン、もっとして……」
「あ、えっと……」
グランが往来の人々の視線に気づいた。この時期、熱に浮かされたカップルがいても不思議ではないが、こういう目立ち方は騎空団の長としてよろしくないかもしれない。
グランはイシュミールの頬を優しく擦りながら、
「うん。でも今は、ララーナさんを案内したいところがあるんだ。それに……二人きりで、じっくりと、ララーナさんと愛を確かめ合いたいから……」
「まあ……! ふふ、期待してる。それじゃあ連れて行って。私の、愛しい人」
イシュミールからすれば無意識の自然な動作で、グランとつないだ手を少し自身の胸元
まで上げる。
彼女の純白のドレスもあいまって、まるで気品あふれる所作でエスコートを求めるプリンセスのよう。
「お任せください。僕の、愛しいララーナさん」
宿の窓には、音もなく舞い落ちる月明かりに照らされた雪。
蝋燭一つの灯りだけのこの部屋で、グランは緊張していた。
イシュミールに楽しんでもらおうと、今回の依頼を受けてもらってから予約したこの高級宿。部屋にサウナ付きかつ激辛料理が楽しめる、まさにイシュミールにとってうってつけのこの場所。値は大分張ったが、グランはこういった仲間への感謝で予算を気にすることはない。
一つだけ予定が違ったのは、イシュミールと恋人同士になったこと、そして、
『グランの部屋で……一緒に泊まりたいわ。お願い、ね?』
「ふぅー……!」
ベッドに腰かけるグランは深呼吸したが、心臓が落ち着く気配はない。すでに夕食も終え、二人でサウナも満喫し、二人は薄手のサウナ浴衣、ベッドの上。
整ったあとはリラックスでそういう気分になるかどうか、グランは少し不安ではあったが、ふと隣を見ると、
「んんっ……」
うさ耳フードの白いサウナ浴衣で、髪を掻きながら水筒を咥えて水分補給するイシュミールを見て、そんな不安は稀有であることを確信した。グランは少し前かがみになって視線をそらした。
「グラン」
と、イシュミールの方を見た瞬間、
「ちゅうぅ……」
イシュミールの柔らかい唇が押し付けられた。外でした触れ合いのキスとは違い、少し濃い湿度を循環させるような、深く甘いキス。
イシュミールの唇はグランの唇を押し開けるように尖りながら入り、次いで上下に開いて、イシュミールが口に含んだ甘いドリンクを流し込んでくる。
「んんっ」
それに気づいたグランがこぼさないよう慌てて吸引し、イシュミールとの間で深いキスの水音を響かせた。
イシュミールは薄く目を見開いて恍惚の瞳を覗かせた後、口づけたままグランの膝上をまたぎ、座り込んだ。
対面座位の体制になった瞬間、グランの股間部へ、浴衣の下に何もつけていないイシュミールの股間部がのしかかる。
(!? ララーナさん、下、素肌のままっ!?)
ララーナは気にした様子もなく、気持ちよさそうにグランへ唇を押し付けたまま、
「んちゅ……ちゅううぅ……ちゅる……」
ドリンクを流し込み終わり、グランが飲み込んだのを確認すると、今度はグランの唾液を吸引しはじめ、グランの舌先を意図せず吸った。
「んちゅうぅぅ……ん、ふふ、グランの舌、吸っちゃったわ……。気持ちいい……?」
グランの理性は、決壊した。
(もう、止まれない)
「すごく、気持ちいい……ララーナさんのも……」
「ふふ……それじゃあ、お互いに……ちゅぅうぅ……ちゅぱっ、はぁん……れろっちゅぅう」
きつく抱きしめ合い、互いの唇の形が変わるほどに押し付け合い、口内で二人の舌が乱舞する。
時折り薄く開いた視線を交わらせ、唇と舌はつながったまま、囁けるだけの空間を作る。
「グラン、んちゅ、んんっ、どうかしら? 気持ちいい……? んちゅるっれろ」
「ぁ……温かくて、気持ちよくて、くらくらする……我慢、できない……!」
「んちゅ、ちゅぱぁ、あんっ……♪ 私も……グランとのキス、好きよ……癖になっちゃう……んちゅうぅ」
イシュミールはグランの首に腕をまわし、グランはイシュミールの腰を掻き抱いてキスを続ける。底なしの気持ちよさと幸せに包まれたまま、イシュミールは快感で腰をゆらし、グランのサウナパンツに包まれた固い部分を、クニュクニュと尻肉と女陰で揉みほぐす。
グランはたまらず声を出し、
「あっ、待って、で、出ちゃう……!」
イシュミールは一瞬キョトンとしたが、意味を察すると顔をさらに真っ赤にしつつも、
「ふふ……そうね……汚しちゃうところだったわ。ちゃんと包んで、受け止めてあげないと……」
イシュミールはグランの騎空団に加わってから、元々高い好奇心で様々なことを学んでいた。
キスを中断し、イシュミールは扇情的な微笑みをグランに向けながら、グランの膝上を跨ぎながら膝立ちになって空間を作ると、シュルリと浴衣をはだけさせて、その豊満すぎる乳房を晒した。
どたぷん、と音が出そうなほどの、グランの頭をゆうに超えるサイズの巨玉が二つ。白い素肌はほんのり赤みを帯び、その玉の頭頂部には桜色の巨乳輪とそそり立つ乳首。
「ああ゙!」
男子の夢を体現した衝撃映像に、グランは絶頂しかけた。サウナパンツ内の男根が突き破らんほどに起立する。
イシュミールはそんなグランを見ながら満足そうに微笑むと、
「ふふふ……グラン、私に夢中ね……。私も……あなたに夢中よ……」
とグランの顔を見たが、グランの視線がイシュミールのおっぱいに注がれている事に気づいた。
普段のグランの戦う姿、騎空団長としての年不相応の大人びた姿からは想像もできないほど、冷静さと理性を失くした欲望の眼。
「……さわってみたい?」
「!?……うん……!」
「ふふ……優しくね……んんぅ!?」
手にしたことのない弾力、手のひらに収まりきらない母性の塊を、グランは両手で堪能する。
どれだけ揉んでも柔らかい圧力が返り、手のひらの中心では少しだけ固い感触が、手のひらの中心を浅くえぐるように踊っている。
グランが興奮で息を荒くすると同時に、イシュミールもほのかに微笑みを浮かべながら、
「はぁ、はぁんっ、んんっ、ふふ……ちゅ……ちゅるれろ……ああぁん……ちゅぱっ……」
グランの揉みしだきを受け入れつつ、イシュミールからグランの唇へ口づけしてディープキスを再開する。
とろとろと滴り落ちるイシュミールの愛液が、未だサウナパンツに包まれたままのグランの男根を濡らした。その感触でハッとしたグランは雄の本能に従うまま腰を浮かせてパンツを下ろし、一度キスを中断する。
二人の舌先の間にかかる銀色の架け橋。イシュミールの唇は潤いをもったまま、グランへ微笑む。
「グラン……愛してる……」
「ララーナさん……愛しています。くっ……!」
イシュミールがゆっくりと腰を下ろしていき、亀頭がぬめった女陰の入り口に包まれていく間にも、イシュミールは未知の快楽と多幸感にたまらず喘ぎだす。
「ぁああんっ! あっ、だめ、グランっ、んちゅううううっれろっちゅぱっ」
「ララーナさっんんっんぐぅ!?」
イシュミールはグランの絶え間ない乳房の揉みしだき、唇と舌が絡み合う深い口づけ、そして情熱的な男根と女陰のみっちり密着しはじめる快感に、対面座位の姿勢でゆっくりと下ろしていた膝の力が入らなくなり、
ズプンっ!!
「んんんっんちゅううううううううううっ!?」
ビクビクビク! プシャアアアア!!
奥の奥まで一気に貫かれて目を見開き、人生初めての潮吹きをグランの下腹へ浴びせた。
グランもまた、突如男根が根元まで肉壁に飲み込まれ、亀頭から竿の全てふわふわとした感触に揉み解されたかと思うと、限界まで圧縮されて上下に振動し、
ブビュウウウウウウウウウウウウウウウウ!!
(あっぁっ)
愛情たっぷりのイシュミールの唇と舌のキス、ドラフ特有の巨乳の感触、生娘の初めての絶頂潮吹きの脈動の中、グランはめまいがするほどの射精快感に襲われる。
真っ白な思考の中、視線が交わる。イシュミールは瞳を絶頂の波で揺らしながら、ちゅうちゅうと音を立ててグランの唇と舌で吸い付き、
(好きよ……好き……グラン……)
愛情の思念がグランに伝わるように、巨乳を自らすりつけ、膣口をきゅっきゅと締めて射精を飲み込んでいく。
(ララーナさん……)
グランもイシュミールの愛情全てを飲みこみ、巨乳から手を離してきつくイシュミールを抱きしめ、射精中でも一切の硬度を失わないペニスをそのまま上下させていく。
バチュ、バチュッバチュ! ビュルルルルルルル! ビュルルル……!
ビクビクビク……プシャアアアア……チョロロロ……。
肌がぶつかり合う水音の最中、二人の接合部の隙間から噴水のように精液と愛液が噴き出し、絶え間ない絶頂で二人の体が危険域の痙攣をし始める。
口呼吸の間にも二人は舌を絡め合い、イシュミールから愛の言葉をつむき出し、
「すごい……すごいのぉ……! グランの、私の中で熱い……! もっと……私を、満たして……んちゅうぅう……」
ビクビクビク!! プシュ、プシャ……!
イシュミールの膣壁が脈打ち、奥へ奥へとグランのペニスを導き、こすって抱きしめて離さない。
(ララーナさんの中、気持ちよすぎて……あ、がっ……!?)
ブビュウウウウウウウ……! プシュ、プシャ……!
亀頭から痺れるような異常快感。射精中にも関わらず、イシュミールとの愛欲に溺れて腰を無茶に動かしてペニスを刺激し続けた結果、男性特有の潮吹きをしてしまう。
そんなグランをヴァギナで敏感に悟ったイシュミールは、グランを気持ちよくできたことを喜び、
「んちゅ、ちゅぱっ……もっとスリリングに、情熱的に、気持ちよくなりましょう……! あむ、んちゅう♡」
イシュミールから腰を振り乱し、激しく上下に腰を打ちつけて潮吹き中のペニスを愛虐する。
(あっだめだっまたっ出っ)
ビュルルル! ビュクビュク……ブビュルルル……!
「あんっ♡ んちゅ、グランの、熱くて、濃くて、もっとほしいのぉ……れろんちゅうう♡」
ビクビクビク!! プシュアアア……!
同時絶頂中からの止まらないピストン運動、イシュミールの愛の口づけ、巨乳が押しつぶされるほどの抱擁、グチュグチュと熱をもって激しく精液を搾り取る女陰。
(こんな、ララーナさんのおっぱいも、まんこも、キスも、ぜんぶ、きもちよすぎるっ!)
グランは力が抜け始める中、最後の力を振り絞ってイシュミールを抱えたままベッドへ倒れ込み、密着騎乗位の体制へ。
イシュミールは「はぅうんっ♡」と歓喜の喘ぎ声をあげながら、突如膣壁をえぐるペニスの角度が変わったことで弱りかけていた潮吹きの勢いを上げる。
なおも二人は狂ったように愛と快楽を追い求め、互いの唇と舌を舐めしゃぶり、ベッドへ様々な液体をもらしながら、最後の最後まで、
「あっんあんちゅ♡ もっと、激しくぅ♡ 好き、好き、グランぅんちゅううううう♡」
ビクビク! ビクビクビクビク!! プシャアアアア……!!
ドビュウウウウウウウ!! ビュウウウウウ……!!
二人の視界が白く弾け、体が痙攣するまま、ペニスとヴァギナが激しく求めあうように密着し、精液と愛液を噴出する。
(グラン……好き、好きよ……私の……特別な人……大好きよ……♡)
(ララーナさん……ずっと……このまま……あなたと……)
絶頂からのさらなる絶頂を超え、体が悲鳴をあげてもなお、愛欲と性欲による衝動を抑えきることができない。
グランとイシュミールは一つの生き物になったように離れる事はなく、絶頂の余韻に浸る間もなく、二人の体の温度を溶け合わせながら意識を失った。
グランの覚醒は、欲望の無意識による心地よい感触だった。
「あ、あん♡ もうグラン……私の胸、好きなのね……♡」
「え、あ」
どれだけ意識を失っていたのか、少なくともペニスはびっちょりとした感触のまま膣から出ており、グランの両手だけが、グランの体の上で起きようとしていたイシュミールのたわわな乳房を揉み解していた。
「ご、ごめんなさいララーナさん、つい……」
「いいえ。グランになら、いつだって触ってもらっていいわ。ドキドキして、気持ちいいもの……♡」
「い、いつだって……!?」
桃色吐息で微笑むイシュミールに、グランはムクムクと男根が上向くのを感じた。
「グラン……その代わりに、私もあなたにいつだって、こうして触れたいわ。新しい幸せと、情熱的な愛を、いつでも感じていたいの……♡」
イシュミールが唇を突き出して目をつむり、チュッと音を立ててグランの唇に吸い付く。グランはイシュミールを抱きすくめて第2ラウンドに行きたかったが、その前に彼女の言葉への、返答の宣誓をした。
「はい……いつだって、僕はララーナさんの恋人です。いつでも、僕を感じたい時に、触れてください」
イシュミールの動きが止まり、頬を一層赤く染めながら、目元に雫をためる。
「……ありがとう。また私にとって、特別な日が増えたわ。最高のクリスマスプレゼント……」
グランはイシュミールの頬を右の手のひらで包み、イシュミールの目元の雫を優しくぬぐう。イシュミールはグランの手のひらを両手で包むと、そのままグランの右手へキスをした
イシュミールの神秘的な美しさもあいまって、裸といえどグランから見れば神聖な雰囲気すらある光景だったが、再び元気を取り戻した男根が、イシュミールの尻をくすぐった。
イシュミールはすぐに淫蕩に微笑むと腰を浮かせ、まだ愛液と精液が漏れ出る女陰をグランの亀頭へあてがう。
「夜はまだまだ長いわ。たくさん、愛し合いましょう……♡」
ごくりと喉が鳴るグラン。心と心が繋がった最高の美女へ、無責任に中に出し放題のこの現実。だが、
(ララーナさんとの、子供……)
ヒューマンとドラフの異種族間では――。しかし、何の手がかりもないわけでもなかった。種族ごとに力を授けるバハムートの加護を得た武器。グランは何故か、あらゆる種族であると判定されている。グランならばあるいは、ドラフであるイシュミールのことも……。
(ううん、それも大事だけど、いま一番大事なのは……)
「ララーナさん、今夜だけじゃなく、これからもずっとずっと、幸せにします」
ララーナがゆっくりとグランのペニスを自分の中へ納め、体をグランへ倒してくる。
「ありがとう……。グラン、大好き。私はいま世界で一番、幸せよ……♡」
迫りくるイシュミールのキスを求める唇。グランは瞼を下ろし、堪能した。