※この作品はR-18です。

影狼との話   作:奈伎良柳

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タイトル通りの話。

R-18パートは1~4番のみです。5番はR-18要素のないパートになっています。
作中で行っている剃毛は非常にざっくりとしたものです。実際に真似及び参考にはしないで下さい。


影狼さんの下の毛を剃毛したりそのままお風呂で楽しんだりする話

1.

 浴室に備え付けられた小さな窓から、家の周りを取り囲む竹林の合間を縫って暖かい陽光が差し込む。日が高いうちから風呂に入る――些細ながらとても贅沢に思えるそんなことを、自分と影狼は今まさに行っていた。

 但し、正確に言えば風呂に入る、の意味は少し違う。二人とも程度こそ違うが軽装に身を包んだままなうえ、浴槽は空っぽであり、湯舟なんて張っていないのだから。

 そんな空の浴槽の縁に薄いシャツを着た影狼は大股開きで腰掛けており、自分はその前に座っていた。

「そろそろよさそうだから、取るけどいい?」

「う、うん……。いい、よ……」

 影狼はたどたどしくも頷き、自分は彼女の体にかかったある物に手を伸ばす。一枚のタオルだ。人肌程度の蒸らしたタオルが、下半身を曝け出した影狼の股座に唯一張り付いて覆っている。

 水分を含んで重みを増した布切れは想像よりも少し重かったが何の滞りもなく剥がすと、その下から影狼の秘部、ひいては陰毛が姿を現した。

 彼女の髪色と同じ黒色をしたそれらは、普段の手入れされたものないし満月の日のような――あまり言わない方がいいかも知れないが――生い茂ったものではなく、全体的に中途半端な長さに切られている。加えて、蒸らしたお蔭で艶やかな黒は見るからに柔らかそうになっていた。

「見た感じは大丈夫そうだけど……」

「私も、大丈夫だと、思う……」

 陰毛を覗いていた目線を上げて影狼に問い掛けると、彼女は湯に中てられたわけでもないのに赤く火照った顔でこくりと頷く。それを受けて自分が取り出すのは、毛を剃る際に使う剃刀とクリームだ。

 そう、自分達がこれからここで行うのは、影狼の秘部の剃毛だ。

 元々、彼女は自らの手で陰毛を定期的に、特に満月の日は念入りに整えているのだが、以前『次は自分が』と提案したところ、彼女は恥ずかしがりつつも了承してくれた。そして、その次が今日、というわけだ。

 既にハサミは通して大まかに切ってあり、あとは手にしたこれらで沿っていく手筈になっている。それも、影狼自らがする時のように整えるのみではなく全てを剃り、パイパンにまでする予定だ。

「じゃあ、まずは……」

 手の平にクリームを出して、まずは片面、向かって左側に手を滑らせ、これから剃っていく陰毛に塗っていく。

 あくまで、剃毛しやすくするためにクリームを塗っているだけ。それだけでも影狼はぴくんと下半身を揺らし、小さく息を吐く。

「ん、あっ……、ぅっ……」

 目的が違うと、彼女も頭では分かっているはずだ。しかし、行為自体は潤滑油を用いた愛撫と何ら変わらない所作に、肉体の方は敏感に反応しており、淫唇は早くも赤みを増していく。

 クリームを塗り終わったら、手に付いた分をしっかり拭いて滑らないようにしてから、剃刀を手に持ち影狼を見やる。彼女はこくりと頷き、たくし上げているシャツの裾をぎゅっと握った。

 まずは試しに、大淫唇の外側に広く生えた部分の更に端っこに細心の注意を払って剃刀を宛がい、そっと下ろす。クリームを纏った滑らかな肌と柔らかい陰毛の上を刃はするりと滑り、通り過ぎた後には黒い粒のような毛を剃った跡がいくつか残った。

 指先でそれに触れてみると僅かながら引っ掛かりがあったので、もう一度クリームを塗布してから、指で周りの皮膚を伸ばして先程とは逆から剃る。

 肌を滑る刃に手応えは殆どなかったが、二回目を終えるとぽつっと残っていた毛も無くなり、触れてみても触り心地のいいつるつるの卵肌になった。

「んっ、くふっ、ぁっ……」

 淫唇に触れる手つきがいつもと違ってくすぐったさが強いのか、影狼は僅かに腰を揺らし、目の前の花弁もひくひくと蠢く。幾度となく見て、触れ、他にも色々と愛した部位と言えど、自分自身も今日は剃毛だと思い込んでいても、見ているだけでも興奮してしまい、そんな気分を落ち着けるべく顔を横に避けて一息吐く。

 やはり、基本は自分が身嗜みとして定期的に行っている髭剃りと変わらない。大事なのは、注意に注意を重ね、とにかく慎重に。自分の頬なんて多少切ったって構わないが、影狼の美しい肌を傷付けるなどあってはならない。剃毛に限った話ではないが。

 改めて気を入れ直して、剃刀を持ち直す。そして、既にクリームを塗った部分を一通り、少しずつ丁寧に剃っていく。

「っ……、ん、あ……、ぅっ……」

 自分にしろ影狼にしろ、急に動いたりすれば一大事になってしまう可能性が高いため、身動きも最小限で風呂場に響く音は殆どない。精々、影狼の抑えた声と刃が肌の上を滑る音くらいだ。

 下腹部や鼠径部近くは程なくして粗方剃り終わるが、大事なのはここから更に内側、淫裂の傍に生えた陰毛だ。

 大股を開く体勢と、クリームを塗っていた際の緩い愛撫で肉唇は少しだが顔を出しつつあり、剃るべき陰毛は見えているが、ここは特に細心の注意を払わねばならない。

 上から下ろす刃で粗方を、下からの復路で残った分を綺麗にし、じわりじわりと大淫唇の外側から内側へ剃刀を寄せていく。

 やがて、これ以上は厳しいか、とまでに姫割れに近付くが、まだ残っている陰毛がある。なので、指を添えて皮膚ごと引っ張り、秘部を開かせた。

 片面だけながら淫唇が大きく広げられ、僅かに生えた陰毛が剃りやすくなると同時に、すっかり赤く熟れた秘所も当然視界に飛び込んでくる。

 直接弄っていないのに、いや、だからこそか広げた花弁の内側では膣穴は切なげに口を開閉させ、触って欲しいと切なげにねだるかのよう。

 更にはその脈動によって奥から透明な蜜が染み出し、鮮やかな朱色をてらてらと輝かせる。

 思わず、生唾を呑む。だが、ここで気を取られて万が一なんて絶対に避けねばと喝を入れ、剃刀を再度しっかりと握った。

 

 

 

2.

 自分の肌に当たる、自分以外の人が持つ冷たい刃の感触は、どれだけ信頼している相手でもやっぱり怖い。でも、太腿に添えられた彼の手のぬくもりが、気持ちを落ち着けてくれる。それに、丁寧な手つきでの剃毛は、正直に言うと結構気持ちいい。

 けれど、だからと言って込み上げる恥ずかしさまでは全く誤魔化せない。とっても真剣な眼差しが私のあそこに絶えず注がれているのに、意識しないなんて無理。

 本当は、彼の瞳はそこ自体を大して映していないのかもだけど、視線が少し動いて入れるところなんかに向く度に身体の奥がきゅうってして、つい漏れる息を堪えようと唇を噛み締めてしまう。

 それだけなら、まだ、いい。だけど、実際は声を何とか堪えても、そこからは恥ずかしい汁が溢れてしまっているのが自分でも分かっているから、頬がどんどん熱くなっていく。

 彼のお口や手でしてもらって濡れちゃうのは当たり前だから、あんまり恥ずかしくないけれど、見られちゃうだけでこんな風になっちゃうなんて、淫乱だと思われないかな……。

 そんな心配を余所に剃毛は続いて、見る見るうちにあそこから毛が無くなっていく。外側が終わって、あそこに近くまで剃刀が近付いた時は、流石に恥ずかしがるよりも、絶対に動いちゃダメって体を縮こまらせていたし怖い気持ちもあったけど、彼の手つきは変わらず慎重で、優しくて、自分でやるよりもずっと丁寧だった。

 そうして片面が剃り終わると、当然次はもう片方。さっきと同じようにクリームを塗って――これも気持ちいい――、一番外側から内側に向けて剃っていく。

 もうこの頃には彼の手つきは慣れていて、慎重で丁寧なのはそのままながらテキパキと刃を滑らせて、クリームを足して、剃り残しの処理も早い。

 『こんなに手慣れちゃうと、もしかしてこれからは毎回彼にしてもらっちゃうことになるのかな』『恥ずかしいけど嫌ではないし、それも慣れてしまえば気持ちいいだけになるし、いいのかな』なんて思っているうちに、彼は片面もパパっと終えてしまった。

 流すよ、と彼は言うと、ぬるま湯を何度か掛けて泡や毛の残滓を洗い流す。半端に付着していたそれらが流されたあそこを改めて見てみると、すっかり何にもなくなっていた。

 彼はあそこの周り、毛の生えていた部分を軽く撫でると、「大丈夫かな」と呟いて、自分でも確かめてみるように促す。

 言われた通り、そっと触れてみる。上下左右、円を描くようにと何度か撫でてみても、全く引っ掛かりはない。すっかりつるつるになっちゃったなぁ。自分で処理した時もここまでしっかり剃った経験は無くて、新鮮な感触だった。

 これにて、剃毛はお終い。あとは、仕上げに剃刀負けを防ぐためとムダ毛抑制効果を兼ねた、竹林のお医者さんから先日買った、特注のちょっとお高いローションを塗って終わり……かと思いきや、彼はそのボトルに伸ばしていた手を止めて、あ、と呟く。

 そして、続けて口にした言葉と添えられた指に、恥ずかしかったけど何だかんだ気持ちよかったなあとふわふわしていた思考は一瞬で完全に飛んだ。だって、私も分かってはいたけど、まさか言われるとは思っていなくて。

 そこも、見て、触れて、されちゃう。真剣な眼で見られて、クリームを塗られて、丁寧に扱われてしまう。そう思うと今までの分を簡単に超えちゃうくらいとっても恥ずかしいはずなのに、あそこの奥がはっきりと強く疼いて、一気に体温が上がっていく。

 もう、抑えられないかも。浮つく頭の中をそんな言葉が過ぎると同時に、自分のシャツの裾をぎゅっと握り締めた。

 

 

 

3.

「ここにもちょっとあるし、剃っちゃおうか」

 自らの手でどんどん淫唇周りが綺麗に、つるつるになっていくのが何だか楽しくなってしまい、プレイの一環ということも少し忘れかけていたのも手伝ったのだろう。髭剃りを終える直前に鏡でチェックしていたら剃り残しを見つけた、くらいの軽い気持ちでつい言ってしまったが、いくらなんでもこれは。

 何故なら、その剃り残しのある部分とは、影狼の尻穴の周りなのだから。腰掛ける浴槽の縁でむにっと押し潰れていた、ハリのある尻肉を指で広げ、うっすらとだが生えたそれらを見て、思わず言ってしまった。いくら体質のせいとはいえ、こんなことを指摘されて羞恥に身悶えないわけがない。

 内心で冷や汗をだらだらと掻きながら彼女の様子を窺えば、案の定顔を真っ赤にしてシャツの裾を強くぎゅっと握っていた。

 とにかく、撤回しなければ。そう思い慌てて口を開きかけたまさにその時、影狼は意を決したように目蓋をぎゅっと瞑ると大袈裟に頷く。

「お、お願いっ……」

 そして、浴槽に座っていたお尻を少し前にずらして、指で尻肉を自ら左右に開かせて菊門を見せつける。

 今なら、まだ間に合う。『やっぱりやめておこう。変なこと言って申し訳ない』と頭を下げれば、多少は怒られても許してくれるだろう。

 しかし、羞恥で顔をこれ以上ないほどに赤く染めながらも、最も恥ずかしいと言っても過言ではない部分を自ら曝け出す影狼が、あまりにも可愛くて、いじらしくて、もっとそんな姿が見たくて。

「……じゃあ……」

 自分が嗜虐心に引き摺られて選んだ選択肢は剃毛の続行であり、早速クリームの入った容器に手を伸ばす。そこの毛はハサミこそ入れていないが、幸い短い毛ばかりなのでその工程は飛ばしても構わないだろう。

 人差し指の腹に取り出したクリームを、中心に向けて窄まって皺を作る菊座の周りの、少しだけ色素の濃い肌に塗っていく。

 指先が小さく円を描く些細な所作がくすぐったいのか窄まりはひくひくと微動してはきゅっと締まったり綻んだりと反応を繰り返す。今にして思えば、これほど至近距離でまじまじと見るのは初めてかも知れない。

 クリームを塗布する指を止めないまま、ちらりと影狼の様子を覗く。彼女は相変わらず目をぎゅっと瞑って顔を横に逸らし、林檎の如く真っ赤に染まった横顔を見せていた。ピンと立った狼耳も、一緒に緊張しているみたいだ。

 本当に、なんて可愛らしい狼なのか。こんな状況ながらつい惚気ているうちにクリームを塗り終わり、再び剃刀を手にしたら刃をそこに宛がう。

 お尻の穴は刃が触れた瞬間に一度きゅっと窄まり、それから小刻みに縮んだり膨れたりしてしきりに反応を返す。

 秘部と同じく、まずは片面から慎重に。産毛より若干濃い程度なので、皮膚を伸ばしたりも殆どせずに、剃刀でさらりと撫でる程度に手早く剃っていく。

 元々、それこそ剃り残しぐらいにしか生えていなかったこともあり、また影狼の尽力もあって手がブレたりもせず、お尻の穴を薄く囲んでいた毛をあっと言う間に剃り終わる。

「お湯、掛けるよ」

 影狼に再度声掛けをしてから、菊門付近もぬるま湯で洗い流す。大淫唇と同じくつるりと綺麗になったそこを緩く撫でてみるが、ここも引っ掛かりはない。全体をもう一度見直すが剃り残しも無く、艶やかな黒い陰毛をふわりと生やしていたそこには、今や無毛の恥丘が広がっていた。

 これにて剃毛はお終いと、今回使用した道具の類を一旦籠に仕舞う。その一方、未だに影狼は体を硬直させており、瞳もどこかとろんと蕩けていた。

 薄いシャツは汗でじっとりと濡れているうえ、羞恥を堪えようと自らを抱いて腹部を抑えているせいで下に引っ張られて、元来の大きな乳房がより強調されていた。

 しかも、下着を着けていない乳房はうっすらと透けて白い地肌や乳輪の桃色を覗かせ、乳首に至ってはぷっくりとシャツに浮き出て既に勃起していると分かる。

 そんな豊かな双乳や、すらりと伸びた脚に女性としては少し高めの体躯、影狼という存在の根底にある、強靭な狼を思わせる筋肉をほんのりと浮かばせた引き締まった腹部と、それらが彼女を成熟した体つきだと示す。

 その中でも唯一、水滴だけを浮かばせたつるつるの姫割れは子どものように滑らかで、ギャップがとても煽情的に見える。それに、洗い流したぬるま湯以外の液体が垂れているように見えるのも、気のせいではないと思う。

「影狼さん、終わったよ。お疲れ様」

 何はともあれ、腰掛けたままの彼女にそう声を掛けて、緩く抱き抱えて背中をとんとん叩いて、後ろから頭を狼耳と自慢の黒髪とともに一緒に撫でてやる。

「ん……、あっ、終わり……?」

 影狼はようやく意識が戻ってきたのか、ぽつりと呟くと掻き抱くこちらの肩に擦り寄って甘えてくる。

 しばし、彼女のしたいようにさせてあげながら労わっていたが、あることを思い出す。そうだ、最後の後処理としてローションを塗らないと。さっきはそこで中断してしまったんだった。

 一旦、影狼から離れて……と試みるが、体が離れない。こちらを抱き締める彼女の手に、がっちりと抑えられていた。

「……影狼さん?」

 呼び掛けるが抱擁による拘束は解けない。拘束自体は痛みが全く無い程度には緩くて身じろぎくらいなら可能だが、力を込めても抜け出すのは不可能に近い。こういうところは流石妖怪である。

 などと感心する一方、当の影狼は俯かせていた顔を上げる。赤い瞳は完全に据わっており、呼吸も幾らか乱れていた。

「えっち、しよ?」

 そして、仄かに、だが確かな熱を帯びた吐息とともに囁かれたのは、そんな問い掛けで。

「今?」

「うん」

「……ここで?」

「うん」

 影狼は一言のみの問答に即答する。

「貴方も分かってるでしょ? 私のあそこ、もうびしょびしょになってるって」

 言わせないでよ、とでも言いたげにじとーっとした目つきで彼女は睨むと、次はにやーっと悪戯っぽく笑う。

「それに、私も分かってるのよ。貴方のも、ずっと大きくなってるって。貴方の匂いがこんなに強いのに、バレてないと思った?」

 影狼はわざとらしく、ふんふんと鼻を鳴らす。

 彼女の言葉は全くもって正しく、既に陰茎はガチガチに勃起しており、我慢汁すら溢れさせているのが自分でも分かっていた。

 行為自体はそういうプレイだとしても、デリケートな箇所へ刃物を扱う以上、自らの猛りは出来るだけ気に留めず乱さずと努めていた。でも、今は。もう、何も我慢する必要が無いのであれば、自分の返事は。

  影狼の体をもう一度抱き締め返し、先の返事も合わせて返す。それを聞いた影狼はぱたぱたと尻尾を振り、更にこちらに強く抱き着いてきた。

 

 

 

4.

「影狼さん、尻尾、きつくない?」

「大丈夫よ。貴方の方こそくすぐったくない?」

「いや、気持ちいいくらいだよ」

 腹部に当たる影狼の尻尾の感触にそう答えると、彼女はふふっと笑ってわざと尻尾をわさわさと大きく振る。手入れの行き届いた尻尾に腹を撫でられ、くすぐったさもあるがやはり気持ちいい。

 このまま風呂場で、と決めて身に纏っていた薄い衣服を脱ぎ去った自分達の今の体勢はと言えば、自分は浴槽の縁に腰掛けて、その膝の上に背を向けた影狼を乗せて後ろから抱き抱えていた。

 風呂場で致す時用のマットや道具もあるにはあるが、元々は剃毛だけの予定だったのでこの場には無く、取りに行くのも興醒めと、今すぐにでも出来るこの体位に落ち着いた。

「早速だけど、入れるよ?」

 跨る影狼の淫唇に待ち切れないと我慢汁を零す亀頭を宛がい、前戯の必要が無いくらいとろとろに濡れた膣口に先端を僅かに沈ませると、彼女は小さく「うん」と頷く。

 腰を持ち上げると、亀頭が膣口をじわりと押し広げて侵入する。しかし、その割り開く感覚は入り口だけであり、カリまでが沈めば後はすんなりと膣奥まで陰茎を迎え入れた。

「はあぁんっ、きた、きたぁっ! 貴方のおちんちんっ……!」

 最奥まで肉棒を案内し、そこに鎮座する子宮口を亀頭で小突かれ、影狼は歓喜の声を上げると感じ入るように身をぶるぶると痙攣させ、尻尾もふりふりと可愛く振って腹を撫でる。

 数え切れないほどの交わりですっかりこの屹立の形を覚えた影狼の膣は、躊躇なく自らの大事な箇所までそれを受け入れると、精液を求めて早速奉仕を始めていく。

 数多の肉粒を蠢かせて亀頭やカリ首を丹念に磨き、柔らかく熟れたひだをねっとりと肉幹に纏わり付かせて、ちゅうちゅうと吸っては舐めしゃぶる。膣口は押し出された愛液をぽたぽたと溢れさせながらも、怒張が抜けるのを嫌がって食い締めてくる。

 何度味わっても飽きることなんて絶対に無い、極上の膣肉が振る舞う快感に全身がぞくぞくと震え、早くも陰嚢が疼く感覚が下半身を駆け巡る。

 もっとも、自分だってまだまだこの程度で出してしまったりはしない。まだ、影狼を十分に味わってはいないからだ。

 彼女の肩越しに視線を下げれば、ふるふる揺れる豊乳の向こうにいつもとは違う光景が広がっており、そこに手を伸ばしてそっと撫でる。

「ひゃんっ!」

 剃り立てつるつるの淫部を不意に撫でられ、可愛らしく啼く影狼。普段は――本人が有る程度処理しているとはいえ――整った陰毛が確かにあるのに、今やこうして滑らかな肌を晒していることに対する興奮と、こうしたのは自分だという事実がより気分を昂らせていた。

 そんな、一切の遮りのない恥丘の奥では陰茎が割れ目に深く入っているのも丸見えであり、視覚でも挿入の実感をいつも以上により強める。

「影狼さんも見える? 入ってるとこ」

「見える、けどぉ……」

 言われ視線を下げると、影狼は語気を弱めて恥ずかしがる。

 だが、この体位では正面から見えず残念だ、なんて視線を上げて元に戻したその時、視界の端にあるものが映る。

 そうだ、これがあった。

 挿入したままながら、少し身を捩って手を伸ばし、風呂場の壁に掛けたそれを取る。影狼もそれに気付くと、言葉は無いが狼耳をピンと立たせた。

「こうすると、よく見えるね?」

 言いながら、手の平大のそれ――鏡を、淫裂の前にかざす。

 よく手入れされた鏡に鮮明に映し出される、二人の結合部。子どものように一切の毛が生えていないパイパンの性器と、一対の花弁を大きく左右に割り開かせて深々と呑み込まれた怒張が。

「っ、あぅぅ……」

 自らの局部が他人にどう見えているのか、いかに肉棒を咥え込んでいるのかを見せつけられ、影狼は羞恥に弱々しい声を上げる。しかし、膣内は更に強く締め付け、鏡に映る膣口も分身の根本を食み、隙間から愛液をたらりと溢れさせる。

「……動くよ、影狼さん」

「え? あっ、ひぁっ……!」

 その光景と、嗜虐心を刺激する影狼の反応に欲望が一気に膨らみ、そう声を掛けるなり返事も待たずに早速腰を動かしていく。

 体位や腰掛けているものの都合上、激しく突き上げるのではなく上下左右に揺する動きが主になるが、既に陰茎は最奥の子宮口まで達しているしこれでも十分だろう。何せ、彼女は奥を責められるのも大好きだから。

「あんっ、いいっ! おくっ、ぐりぐりって、あっ、はぁんっ……!」

 膣奥を捏ねる細かな動きに、結合部からはぐちゅぐちゅと音が鳴り、浴室に大きく反響する。鏡に映る、繋がり合う男女の性器の僅かな隙間からは、絶えず粘液が漏れ出しては撹拌されて泡立っていた。

 鏡を淫唇の目の前に持ち出した自分はもとより、あれだけ恥ずかしがっていた影狼も今やそこから目が離せないらしく、頬を赤くしながらも下げた視線が上がりはしない。

「こんなに、広がって……。それに、凄く、貴方のおちんちんに吸い付いて、じ、自分のことだけど、すごく、いやらしい、ね……」

 小さな動きで膣口を出入りする屹立に、膣肉が懸命にしがみ付き、引っ張られる。そんな光景を、湯気のない風呂場で鏡は曇らずにくっきりと映し出す。

 それを食い入るように夢中で見つめる傍ら、自分は空いた左手を彼女の豊かな膨らみに伸ばした。

「んっ、あぁんっ! おっぱい、ホントに、好きなんだからぁっ……」

 片手では到底収まり切らない乳肉は掬う手の平に幸せな重みを与え、むにむにと揉むと、影狼は軽く身を捩って甘い声を漏らす。同時に、膣内もきゅっと収縮し、肉塊を食い締める膣口も甘噛みする。

「影狼さんの方も好きそうだけど?」

「だって、貴方の手、気持ちいいからっ……」

 予想通りの反応にこちらからも問い掛けると、影狼は口でそう言うと、尻尾もふりふりと揺らして両方で答えを返す。

 誤魔化しや責任転嫁のない、正直な告白に愛おしさが膨らみ、彼女を抱き締めて豊乳ごとこちらに寄せると、彼女はそれにすら嬌声を上げて尻尾をわさりと大きく振る。

「あっ、はぁっ、もっと、おっぱい触ってぇっ……!」

 腰を揺するのに合わせて手の平の上でたぷたぷと震える柔乳を優しく揉みしだき、手の平に触れる固く尖った乳首を指先で摘まむと、また膣奥が可愛らしく締まり、鏡の中の影狼も淫涎を垂らして同調する。

 片手しか使えないのを残念に思いつつ、だが、それなら普段の倍すればいいと結論付け、もう片方の乳房へも手を伸ばしては柔らかな乳肉に広げた五指を沈ませた。

 汗を浮かせた柔肉は揉む手の平に吸い付いて、たっぷりとした質感をこれでもかと伝えてくる。腰の動きと同じく、激しくはないゆったりとした手つきでの揉み解しは影狼にとっても性感だけでなく心休まる心地良さがあるのか、長く息を吐いて感じ入る。

「はぁっ、あぁっ……、貴方の手、好きぃっ……、優しくもみもみされるの、大好きっ……!」

 狼耳をぺたりと寝かせて尻尾はゆらゆらと静かに揺らし、膣内も甘えるようにちゅうちゅうと肉棒全体を甘く食んでくる。

 全身で好意を伝える影狼のいじらしさに、このまま彼女が果てるまで乳肉を弄るのも悪くはないかとすら思う。

 けれど、それはそれで素晴らしいが別の箇所でも影狼を愛してやりたいと、腕では彼女を抱いたまま、次は手先を下に伸ばしていく。

「おっぱい弄られるのが好きなのは分かったけど、こっちはどう?」

「ひゃうっ!」

 問い掛けとともに触れたのは、鏡にもはっきりと映っている、真っ赤に熟れた淫核。そこを軽くつついただけで影狼はびくっと全身を跳ね上げて、驚きの混じった嬌声を上げた。

「ここも好き?」

 そんなこと聞かずとも分かっているが、それでも彼女の言葉で聞きたくて再度尋ねる。但し、クリトリス自体には触れずに、そこを中心に円を描くように指先でくるくると回すのみに留めて。

「んっ、ぁっ、くぅんっ……」

 影狼は快楽に喘ぎながらももどかしそうな声を漏らし、腰をいやらしくくねらせる。

 それが快感によって無意識に動いてしまっているのか、自ら腰を動かして疼く秘芽を指先に擦り付けようとしているのかは分からないが、後者だとしたらそれは全く叶えられていない。いくら腰を淫らに踊らそうと、淫唇に乗せた指先は当然彼女の体ごと一緒に動いてしまう。

「うぅ~……」

 いつまでも弱い性感を与えるだけの愛撫に、影狼は弱々しく唸る。これ以上焦らすのは可哀想かと思い、大淫唇を撫でていた指を中央に寄せ、ぷっくりと膨らんだクリトリスを指先で軽く撫でた。

「あぁっ、ひぁあっっ!」

 瞬間、抱き寄せる彼女の体躯は腕の中でびくんと跳ね上がり、膣内もいかに待ち望んでいたかを伝えるようにぎゅうっと強く締まる。

 それからは焦らしは一切考えず、待たせた分を取り戻すべく弄っていく。敏感な秘芽に指先を押し当てたまま揺すって圧してみたり、とんとんと弱く叩いたりして強く刺激を与えては、時には触れるか触れないか程度の力加減でくすぐってやる。

「あっ、はぁんっ! んっ、あぁっ……!」

 そのどんな触れ方にも影狼は声を乱して快感に身を震わせ、結合部からぐちゅぐちゅと激しく音を掻き鳴らす。膣口では陰茎との摩擦で攪拌された、重く粘っこい蜜が白く泡立ってお互いの性器に纏わり付く。

 それを分泌されたばかりの真新しい、しかしべっとりと粘つく愛液と一緒に指先で掬い、影狼と鏡を繋ぐ目線の直線状に置いて、にちゃあと広げる。指先を繋ぐ太く白い糸は間違いなく興奮し切った肉体が分泌するものであり、それを見せつけられて膣内の締め付けが一層増した。

「こんなになってるけど、影狼さんはクリもちゃんと好きみたいだね?」

「だって、気持ちいいからぁっ……! おっぱいも、クリも、貴方に触ってもらうの、大好きなのっ! とっても気持ちいいのっ!」

 影狼は蕩けた声で叫ぶように言っては、絶え間ない快楽に可愛い啼き声を上げ続ける。

 ここが竹林に立つ一軒家でなければ、余程近所迷惑だっただろう。もっとも、そうじゃないのだから、逆に言えば多少騒がしくとも構わないわけで。

「じゃあ、ここは?」

 胸、クリトリスと来て次に提示したのは、陰茎を咥え込む膣内。淫核を撫でていた手で下腹部を緩く撫でながら、深く貫く分身を最奥に押し付けてやると、影狼は全身を強く縮こまらせた。

「好きっ、すきぃっ! お腹撫でるのも、子宮を、ぐりぐりされるのも、大好きなのぉっ! 貴方のおちんちんが、だいすきなのっ……!」

 もっと乱れた姿が見たいという欲望だけの問い掛けに、もはや影狼は恥ずかしげもなく答える。

 彼女の全てを同時に愛してやれないのが残念で仕方ない。それを叶えるためには鏡を影狼に持って貰わねばならず、流石にそれは憚られるし、何より彼女には快感に集中して欲しくもあり。

 その分、ほんの少しの慣れすら与えないべく弄る箇所を変えて、影狼の豊満な肉体を堪能する。乳房を弄っては膣奥を貫き、時には秘芽の周りだけを撫でてそこには触れずにまた乳首だけを弄り、引き締まった下腹部を撫でてはそこを軽く圧してやれば、影狼は熱っぽい吐息を強く吐いて投げ出した脚をびくびくと震わせて感じ入る。

「あっ、はぁあっ……、いいよぉっ、気持ちいいっ……! すきっ、すきぃっ……!」

 自分の一挙手一投足が移り変わる度、影狼の膣内は初めて弄られたかのように強く締め付け、譫言の如く喘ぐ。止めどなく零れる愛液は鏡にまで飛び散って淫らな水玉で鏡面を彩り、突き上げる度に最奥のひだは亀頭を舐めしゃぶる。 

「っ……! 影狼さん、そろそろ、出すよ?」

 やがて自身の内にも欲望が込み上げ、影狼の耳元でそう囁くと、狼耳を立たせて尻尾と首を大きく振る。

「うんっ! 出してっ! 私の中に出してぇっ!」

 影狼は大きく声を張り上げると、自らも腰をくねらせて少しでも性器同士の摩擦を増やそうと奉仕する。

 子宮口に深く口付けた亀頭から肉ひだが絡む肉幹まで、全てを包む柔らかな膣壺に丹念な愛撫をされ、陰嚢から精液が一気に寸前まで競り上がる。

 そして自分も、真っ赤に色付いた淫核を今までよりもほんの少しだけ、強めに指先で圧した。

「っ! くぅっ!!」

「イクっ! あっ、あぁあっ~~!」

 二人は揃って絶頂を迎え、風呂場に男女の大きな声が響く。

 膣奥で迎えた射精は必然、彼女の子宮内にどくどくと精液を注ぎ込む。鏡に映る光景――大きく口を開けた淫唇が、肉塊を深くまで呑み込んだ姿――もこれが膣内射精であるとはっきりと示しており、欲望の放出に合わせて鏡の中の肉棒も何度も脈打つ。

「はぁぁっ……、すごい、出てる……、貴方の精子、いっぱいぃ……」

 影狼は自身の感覚に加え、視覚でも種付けされている事実を強く認識し、それが興奮するのか膣内が更なる精液を求めて食い締めてくる。

 求め搾られるまま、彼女の子宮へと子種を注ぐが、それもいつしか落ち着いていき、鏡の中の分身も小さく脈動するのみとなってしまう。

 やがて完全に射精は終わり、屹立をずるんと引き抜く。鏡にはべとべとの白く濁った愛液塗れになった陰茎と、自らをずっと満たしていたものが無くなり、ゆっくりと閉じながらもひくつく膣穴が映る。誰が見ても、つい今し方まで繋がっていたと分かるだろう。

 そして、少しの間を空けて、ぱくぱくと開閉する膣穴から精液と愛液の混ざった混合液がとろりと溢れ出す。淫唇の見た目自体は無毛で幼げなのに、成熟した肢体とふやけるほどに蕩けた淫唇、それを彩るとても濃い白濁が、なんとも扇状的だった。

 

 

 

5.

 湯の張っていない風呂場で淫欲に二人してどっぷり浸った後、気分が落ち着いてからしっかりと仕上げのローションを剃った箇所に塗って、本当に剃毛は終了した。

 しかし、こうして無毛にしても、ムダ毛を抑制する効果のあるローションを使用しても、恐らくまた次の満月には元通りだろう、というのが自分達の見解だった。

 実際、彼女自身も何度か試したことがあるらしいが――但し、それは腕や脚で、ではあるが――、今もそれらの処理に苦心しているということはつまりそういうことだ。満月までは持つが、やはり満月を超えては難しい。

 とはいえ、そればかりは仕方ない。種族的なものなのだから、そこまで完全に変えることは不可能だろう。それに、変わる必要が無いと自分は思っている。

 なので、お互いにこれはプレイの一環だという認識が元々あったが、その効果は十二分と言えただろう。初めてにもかかわらず、あれ程盛り上がってしまったのだから。もっとも、影狼の方は色々とタガが外れてしまったことを恥ずかしがってはいたが。

 

 そして、そんな初めての剃毛プレイから暫く経ち。

「よし、じゃあ、始めるよ?」

「ん、お願いね……」

 風呂場には、剃刀を持った自分と、照れて赤く頬を染めながらも、幾らか緊張は減った影狼が居た。

 二人の日々に、新たな習慣が増えたのは言うまでも無い。

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