男の娘フレイと男装TS夢主(キラカガリ三つ子姉) 作:篠原えれの
フレイが男の娘でイケメンだったらあんなにギスギスしないのでは?!っていう妄想から産まれた産物です。
俺には前世の記憶がある。そう、前世で俺は男だったんだ。
今回の人生では、女性として産まれた俺だが、記憶を取り戻す前から女性としての体に違和感があり、男装して生活を過ごしていた。前世の記憶を取り戻してからは、なるほどなぁと納得してこの生活を俺は受け入れていた。
前世の俺は、この世界と似たような文明レベルで、軍に所属しアージェリカと呼ばれる自立型機動兵器『ディザイア』に乗って、ワールドイーターという世界を滅ぼしてくる怪物、そして俺達の世界を侵略してくる神から世界を護る戦いをしていた。あまりに無双をしていたせいで、俺はその世界で、神々から『勇者』だとか『王』だとか言われていた。今回も俺はどうやら普通の人間じゃないらしい。
コーディネーター。遺伝子調整された人間。どうやらこの世界は、前世でクソ神共から仕入れた知識によると、アニメの世界だそうだ。確か機動戦士ガンダムSEEDとか言っていたような……?俺は残念ながらこのアニメにあまり詳しくない。さすがに主人公のキラ・ヤマトは分かるが、それぐらいだ。今回の人生で、記憶を取り戻したきっかけもそいつのせいだ。どこかで聞いたことあるなと考えていたらその拍子で全部思い出してしまったんだ。
俺は今回、キラ・ヤマトの双子の姉として産まれてしまったらしい。どうしてこうなった。弟すげぇなぁって褒め称えてたらこれだよ。こいつ主人公じゃん!って顔を引き攣らせたのは記憶に新しい。しかもなんか……双子じゃなくてもう一人兄弟(カガリ)が居たような気がするんだが……まだ思い出せない。とりあえず、俺は今世ではキラ・ヤマトの双子姉というポジションらしい。名前はオリバー・ヤマト。名前からして既に男なんだけど、どんな気持ちで俺の親はこの名前を名付けたんだ?前世からオリバーっていう名前だったし、それに関しては記憶を取り戻してからは納得して、特に気にしないように過ごしている。記憶を取り戻す前は親に名前の由来についてよく聞いていたらしいけど、結局それもはぐらかされてたようだから気にしないことが一番だなと俺は思うようにした。
「オリバー、どうした?また考えことか?」
「いんや、大丈夫。」
「とりあえず次、来たし乗るぞ」
大学のレンタルエレカに乗り込む。自動運転で運転する必要無いし便利なんだよな。こっちの世界にもこういうのがあって安心だわ。……ナチュラルとコーディネーターが戦争してるっていうのは、俺の前に居た世界、人間と神が殺しあってた世界のように、分かり合えない者同士で睨み合ってるんだなと思って、あまり嬉しくないが。父さんの進めで、オーブに住むようになった俺達だが、オーブっていう国も「他国の争いに介入しない、他国の侵略を許さない、他国を侵略しない」っていう理念で中立を謳うのは結構だが、ナチュラルとコーディネーターの良いところを自分の国の技術にどんどん取り組んでいるこの国は正直裏で何を考えているのかよく分からない。地球軍とザフトの圧力がやばくなった時とかどうしてるんだろうなと思うばかりだ。特に、あの血のバレンタインの後、ニュートロン・ジャマーが散布されたせいで、深刻なエネルギー不足で情勢が悪化しているような気がするし、俺達、よく生きてこれたと思うよ。
……説明し忘れたが。俺のことを名前で呼んだのはフレイ・アルスターだ。むっちゃ美人なんだけどこいつ男なんだよ。俺と二人で一緒に居る時は俺に合わせて男口調で話しかけて来るイケメンでもあるし。俺が男装しているのを知ってあいつから告白してきたんだ。
『私達、似た者同士だから付き合わない?……私も、こんなだけど男なんだよね。君もイケメンに見えるけど女の子でしょ?分かるよ、背格好で』
ホモではない。俺はホモじゃないんだが、フレイの顔が良過ぎて俺は彼の告白をOKしてしまった。後悔してない。はっきり言って、俺も面食いなところはある。顔が良ければOKしちまうぐらいには前世で嫁が決まるまでは60過ぎまで浮気症だったし。付き合っては別れて浮気がバレて殴られてとかはした。皆して言うな、俺は前世じゃ有名な不老持ちだったんだよ。成人の姿で容姿も止まってたし、自分で言うのもアレだがイケメンだったんだ。そんな俺が今世女だぞ。付き合うなら美女がいいに決まってんじゃん。フレイほど、顔のいい美女(※男の娘)、居ないんだよなぁ。
そんなわけで、俺達二人は付き合っている。工学ガレッジ、入学してよかったなほんと。フレイと付き合ってるのをキラにバレて、キラに「姉さんは女なのにどうして!」と羨ましがられて笑ったが、「あいつ男だぞ」って言うとキラの目が点になった記憶は新しい。ははは!どうだ、優秀な弟にもたまには勝てるところがあるんだ。中身の男としてはなんか負けたような気はするが気にしてない!……はっきり言って、俺は現状に満足していた。
ヘリオポリスが、襲撃されるまでは。
続くかどうかは分からない