男の娘フレイと男装TS夢主(キラカガリ三つ子姉) 作:篠原えれの
――ドォン!
ストライカーパックを運んだり、生き残った地球軍とコンタクトを取るために通信をしていたキラ達。その時、爆発音と共に大地が揺れ、コロニーのシャフトを破壊したのがザフトのシグーだと分かるとキラはマリューに言われるがままバッテリーの換装を急いだ。
「俺も出る。このままだと狙いうちにされるぞ!」
オリバーはマリューの静止も聞かずにディザイアに乗って出撃した。ディザイアなら電力を気にするこもなく出撃できるのだ。死人が出るというジンクスを除けばこちらの方が有利に動ける。
「駄目よ!1回目が大丈夫でも2回目でどんな副反応が出るか分からないわ!ストライクの出撃しか許しません!」
マリューが大声で出撃をやめるよう求めるがオリバーは止まるどころか反論した。
「そのストライクだってパイロットはキラだろ?それならこのモビルスーツに慣れてる俺の方がいい。それに、そのストライカーパックだとコロニーを破壊しちまいかねないぜ。俺の勘がそう言っている。」
「モビルスーツに慣れてないのはあなただってそうでしょう?!慣れてるってどういうことよ!ああ、もうこの分からずや!」
シグーがこちら目掛けてライフルを連射してきた。ライフルがこちらに当たる前に、オリバーはディザイアを起動しそれを防いだ。地球連合軍のモビルアーマーがシグーを追従している。
「ありゃ、破棄予定だったブラックボックスと最後の一機か?!なんであの人殺しの機体を操縦できるパイロットがいる?パイロットは正気か?!」
モビルアーマーのパイロット、ムウ・ラ・フラガ大尉が困惑気味に現状を確認した。
「コロニーを壊すような真似はしないさ」
ディザイアはミーハの剣を展開し、地面を蹴って、猛スピードでシグーに超接近した。それをシグーのパイロットは回避する。
「情報にない機体だな。例の5機に搭載されているというフェイズシフトはないようだが――」
「とりあえず腕の1本足の2本置いてけ!」
「なに?!」
素早く反転したディザイアに対応しきれず、ミーハの剣によってシグーはオリバーの宣言通り左腕と両足を破壊された。あまりにも、オリバーの剣技が素早かったのである。神や神の眷属をその剣で倒してきたオリバーにとって、隊長機ごとき負担ではないのだ。
「なんだその機体の性能は?!ちいっ……!」
「地球軍のモビルスーツがあるからって攻め入るのは結構だがやりすぎだお前ら。民間人も巻き込む勢いで襲撃しやがって」
「仕方がない、帰投するしかないか……!」
これ以上の戦闘は無理と判断したラウ・ル・クルーゼはその場から離脱した。
シグーが離脱したあとで、凄まじい轟音が発生した。鉱山の岩盤が崩れ落ちたのだ。土煙の中から現れたのは、白く輝く戦艦『アークエンジェル』だった。
「戦艦……港に閉じ込められていたのか」
「味方の艦よ!帰投して!体調に異変はない?!」
「ああ、ないぜ。問題ねえ」
ストライクを使って、マリューがノイズが走る中ディザイアに帰投命令を下した。どうやらアークエンジェルと通信をすることができたらしい。
キラ達にストライクの部品をアークエンジェルに運び込ませたりしながら、ようやくアークエンジェルのクルー達と合流することができたのだった。
アークエンジェルのハッチが開く。ストライクの手のひらにミリアリア達を乗せ、アークエンジェルに乗り込む。後から遅れてディザイアもアークエンジェルに合流した。
「ラミアス大尉!ご無事で何よりでありました!」
「あなた達こそ、よくアークエンジェルを……」
「他の機体は……」
「……護れたのはこの2機だけよ」
「……ストライクと廃棄予定だったブラックボックスですか。ストライクはともかく、ディザイアは我々に危害なく動かせるように?」
「それは、ごめんなさい。まだ分からないわ。今のところ、パイロットの体調は大丈夫そうだけど……」
コックピットからそれぞれ、キラとオリバーが降りてくるのを見てナタルは驚きを隠せなかった。
「民間人……それも子供じゃないですか!」
「へぇ、こいつは驚いたな。地球連合軍第7機動艦隊所属ムウ・ラ・フラガ大尉だ。乗艦許可をもらいたいんだが……この艦の責任者は?」
「あ……地球軍第二宙域第5特務師団所属、マリュー・ラミアス大尉です」
「同じくナタル・バジルール少尉であります。艦長以下艦の主だった士官は皆戦死されました。よって今はラミアス大尉がその任にあると思いますが」
「えっ……艦長が……そんな……」
それぞれ敬礼して、自己紹介を済ました後、マリューは艦長の訃報にショックを受けた。ムウが困ったように話を切り出す。
「ともかく、許可をくれよ。ラミアス大尉。俺の乗ってきた艦も落とされちまってね――」
「あ……はい、許可します。」
「……で、そこの君達2人はコーディネーターだろ。」
ムウがキラとオリバーの正体を見抜いたと同時に、他のクルーが一斉に2人に向かって銃口を向けた。
「コーディネーター?!」
ナタルは驚きを隠せない。銃口を向けられてオリバーはなんとなく、そうなる予感はしていたのでやれやれと頭をかく。ナチュラルとコーディネーターは戦争をしているのだ。自分だって前世では神だって分かる奴が目の前に居たら厳戒態勢で迎えた。それが例え味方であっても、軍に所属していないのであればクルーは警戒するしかないのだ。前世は自分達の世界に対する侵略から護るためとはいえ、神々への差別意識は凄まじかった。
そう思っていると、トールが庇ってくれた。
「何だよそれは!コーディネーターでもキラとオリバーはZ.A.F.Tじゃねぇよ!さっきの見てなかったのか!?アイツらと戦ってたんだ!!」
「銃を下して」
マリューが周囲の兵士達に銃を下させた。ムウが申し訳なさそうに謝罪する。
「いや悪かったな、とんだ騒ぎにしちまって。俺はただ聞きたかっただけなんだが。しかしさすがだな。あれほど動かせるとはな。特にそこの、黒髪の嬢ちゃん。初見でクルーゼ相手にコロニーの危害無しで追い詰められたのはいくら何でも戦い慣れ過ぎてる。軍の経験があるんじゃないのか?」
「ない。さっきのが初陣だな(大嘘)軍にも所属したことなんてねぇよ(大嘘)あと嬢ちゃんもやめろ(本音)」
「……そうか。その男装は趣味かい?結構分かるし、普通にしていた方が美人だと俺は思うんだけどね。」
「大きなお世話だ。それができたらしてる。なぁキラ」
「開き直らないでよ姉さん……。」
「姉弟か。年が近いな、双子かい?あんま似てないけどな」
「えぇ。そうです。僕達は、戦争に巻き込まれるのが嫌で、ここに移ったんです。僕達は、一世代目のコーディネーターですから」
「なるほど。両親はナチュラルってか……」
ムウの推測は正解であるが、それはあくまでも前世の経験だ。今世では確かにあれが初陣であったのでオリバーは嘘をつきながらも本当のことを言ってのけた。今世ではオリバーはまだ人を殺していない。それはキラもそうであるが、自分も含めてそのうち人を沢山殺すことになるのだろうとオリバーは覚悟した。
一通り話を聞いたムウはその場を立ち去ろうとする。ナタルがどこに行くのか聞く。
「大尉はどちらに」
「どちらにって、俺はまぁ被弾した身だからなぁ。機体の整備に。外にいるのはさっきもちらっと話したがクルーゼ隊だぜ。アイツはしつこいぞ?こんなところでのんびりしてる暇はないと思うがね」
そういってムウは持ち場に戻って行った。
はい、アニメと小説と漫画で全て微妙に展開が違うのでごちゃ混ぜにした人です。中の人が最近小説と漫画を買ったので基本はアニメ軸になると思います。アニメは何週もしたんですけどね…小説と漫画を買ってびっくり!どっちも微妙に展開が違うんですよ。面白いのでキンブルで読んでます。