※この作品はR-18です。

男の娘フレイと男装TS夢主(キラカガリ三つ子姉)   作:篠原えれの

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ほら、何も起きない訳ないじゃない

 

 あのあと、どうやら俺はぶっ倒れてしまったらしい。機体の整備がどうのこうのって話をしてたじゃん。整備班のマードック曹長がさすがに俺もブラックボックスって言われてるディザイアを整備するのは勘弁だぜとか言うから、あー、こりゃ説明しなきゃなぁって思ったんだよ。あの機体、前世仕様なら整備なんてほとんど必要ないってな。スフロン水晶が大抵は勝手に自動修復してくれるんだよ。腕とか脚とかも破壊されたってスフロン水晶さえ無事なら勝手に自動修復するんだ。逆にスフロン水晶を鹵獲されちまったらかなりやばいんだが、まぁそんな器用なことができる奴いたら知りたい。多分触った瞬間大爆発だわ。

 

 「な?とりあえず機体に念じれば勝手に修復してくれるから、別に整備班は無理してこいつ触る必要ねぇよ」

 「なって言われても勝手に自動修復するモビルスーツとかさすがにはじめてみましたよ。こんなの、上はどうやって開発したんでしょうねぇ。」

 「さぁ、俺は開発に関わってないから分かんねぇが全部中に仕様とか書いてあったぞ(大嘘)」

 「やっぱり嬢ちゃん、普通じゃねぇな。俺はGシリーズのパイロットの訓練を見てきたが、連中はみんな四苦八苦してた。それにだ、こいつに乗ったパイロットはみんな搭乗してすぐ血を吐いて死亡したんだ。バックアップデータすら完全に見ることができないようにされてさ、なんとか分解して破棄することができねぇかって躍起になってたんだよ。……嬢ちゃんはそんなことにならないと思うが」

 

 そこから記憶無いから、その時点でぶっ倒れたんだろうなぁ。気が付いたらヘリオポリス崩壊してるし、なんで医務室にフレイが居んの?俺シェルターに押し込めたよね?俺は今、無茶苦茶イケメンなフレイに壁ドンされてます。

 

 「ヘリオポリスが崩壊する前に倒れたって聞いてほんとにびっくりしたんだからな?!体調は大丈夫か!?」

 「大丈夫だって、んなくっつくな。それにしても、救命ポットの推進力が死んでたなんてな……災難だったな」

 

 どうにかして、フレイの壁ドンから逃れる。これこそ心臓に悪いわ。心配されてるのはよく分かったけどな。

 

 「オリバーの方が災難だろ。なんでお前また乗ったら死ぬとか言われてるモビルスーツに乗り込んだんだよ。アホだろ」

 「いやなんか、強い縁を感じてな。ほっとけなかったんだ。それに、そんなことになってるなんて知らなかったし。キラも助けたかったし。結局、少ししか助けられなくて申し訳なかったけどな。……キラの奴、大丈夫か?」

 「あぁ、少し落ち込んでた。俺も義兄貴分としてどうにかフォローしてやりたかったんだけどなぁ。今、この戦艦を護れる奴、ムウ・ラ・フラガっていうおっさんしか居ないんだろ?さっき無茶苦茶勧誘受けてた。なんならこっちにも来るんじゃねぇか?さすがに人が死ぬって言われてるモビルスーツに乗って倒れたオリバーを勧誘するほどアホな人じゃないとは信じたいけどな。」

 「その話だが、この艦はどこに向かってるんだ?まだクルーゼ隊に追われているところだろ。奪ったGシリーズ全部投入してきたらこの戦艦、かなりやばいぞ。俺も出る」

 「はぁ?!お前、倒れたのにまだ戦う気かよ!だああ、この艦には他にモビルスーツはねぇのかよ!あったら俺も出るのに!」

 

 止めようと躍起になるフレイを身軽に回避して、俺は医務室を出る。この戦艦、色々厄介ごとを抱え込みすぎている。補給もしたいだろうし、月に行くにしても水が足りないとか絶対発生するだろう。この通り俺は元気だから、足りない戦力を少しでも補えればって思うんだけどなぁ。そう思っているとムウさんとすれ違った。丁度よかった、話したいことがあったから。

 

 「お、嬢ちゃん。元気になったか。……無理するな。さすがに俺も、お前まで前線に出ろとは言わねぇよ。(ほんとは出て欲しいけど、戦場で気絶されても困るしな)」

 「この通り、動ける。身内にはすごい反対されてるが、戦える力があるのに使わないのは勿体ないとは思わないか?んまぁ、戦場でさっきみたいに気絶しちまったら意味ないけどよ。……正直、その際は見捨てて貰っても構わねぇ。俺が居ないせいでまた誰かが死んでしまうのは勘弁ならないんだ。」

 「いやぁ、その、嬢ちゃんの言い分は最もだと俺も思うんだけどね、その後ろの猛獣をどうにかしてくれたら俺も出撃していいとは思うよ。でないとこの戦艦、沈んじまうかもしれないからな。」

 

 言われて、俺は後ろを振り返ると鬼の形相でフレイが我慢ならないといった表情で喋りだした。

 

 「好き勝手にあーだこーだ言いやがって!それなら俺の我儘も聞きやがれ。俺がディザイアのパイロットになる。でないとオリバーがあの機体に乗るのは俺が絶対に許さない。さっきディザイアに聞いたら乗っていいって言われたし、俺も地球軍に志願する!」

 「「はぁ?!」」

 

 完全に猫を被るのをやめたフレイが堂々とモビルスーツのパイロット宣言をした。

 それも、乗ったら最後、死ぬしかないと言われているディザイアのパイロットに。

 ディザイアに聞いたってなに?フレイもディザイアと喋れるの?オリバーは混乱した。

 救命ポットから出てきたときはとても可憐な少女だったのにと、ギャップが凄まじすぎてムウも困惑を隠せなかった。

 あぁ、だからこいつら付き合ってるの?とも。

 




本家と性格が違い過ぎてジョージパッパとは仲が悪いフレイとか美味しいと思いません?
フレイもフレイで、パッパに好かれようと努力した結果女装だったみたいですよ。
でもコーディネーターを嫌うパッパが苦手でグレたとかあったらいいなと
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