このすばらしい仲間と恋愛を! 作:てつろう
やや駄文ですがなんとか投稿。もうちょっとキャラの心情とか深堀りしたかった。一話目はアクア編です。是非楽しんでいってください。時系列は17巻のエピローグ後です。
俺が「よーし、パパハーレム作っちゃうぞー」という冗談を言ってから数日が経った。
「なあアクアー、めぐみん、ダクネス開けてくれよ。」
玄関の扉を叩いていると窓から青髪のアクアが顔を出す
「あらカズマさん、馬鹿な発言を訂正する気にはなったかしら。」
「ああ、俺が悪かったよ、あれは軽い冗談のつもりだったんだ。ちゃんと反省してる」
「なら『女神アクア様、この卑しい私にどうか慈悲を与えてください。』と土下座しながら言うなら部屋に入れてもいいわ」
こいつ……素直に謝っておけば済むと思ったのに……
「えっと……女神アクア様……」
「え?よく聞こえないわよヒキニート」
「だあああ!!駄女神に言えるかそんなこと!!」
「遂に本性を現したわね!やっぱりまだ反省してないのよ。いい?本当に反省してるのならこれくらい誰でも出来るのよ?分かったなら早く出てって!!そして私に謝って!」
「ちくしょー!!今日も外泊かよ……」
アクアの無茶ぶりに応えることができず屋敷を後にする。魔王を倒した勇者が自分の家にすら入れないってどういうことだよ。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
カズマを無事に家から追い払いリビングに戻るとダクネスとめぐみんが優雅に紅茶を飲んでいた。
「全くカズマさんはすぐ調子に乗るんだから。少しは私を見習って欲しいわね」
「そのセリフ、アクアが言えるものではないと思うのですが……」
「何か言った?めぐみん」
「いえ、何も。それよりカズマはいつ家に入れるつもりなのですか?もう追い出してから3日も経っていますし、お仕置きとして充分だと思うのですが」
確かにめぐみんの言うようにそろそろ許してあげてもいいのかもしれない。でも、なぜか『よーし、パパハーレム作っちゃうぞー』というセリフが頭から離れずむしゃくしゃするのだ。
「めぐみんの言う通りそろそろ許してやってはどうだ?それにあの程度の冗談は今までのアクアなら許していただろう。なぜ今回はそこまで粘るのだ?」
うーん……確かになぜかしら……今まではカズマの変態発言にドン引きするだけだったのにここまで怒るのは私らしくない……
「なぜか分からないけど今のカズマさんにはイライラするの!絶対に許してあげないんだから!」
私が怒りをあらわにしているとめぐみんがニヤニヤしてきた。
「めぐみんったら変顔なんかしてどうしたの?」
「ち、違わい!!」
私が訝しげにめぐみんを見ていると、
「アクアはカズマのことが好きなんですか?」
はぁ?女神である私がヒキニートであるカズマに惚れる訳ないじゃない。めぐみんったら何言ってるのかしら
「え、アクアはカズマのことが好きなのか?確かに魔王を討伐してからよくカズマに抱きついたり、カズマに抱きつく時やたらかずまの匂いを嗅いだり、カズマのことをチラチラ見るタイミングが増えていたが、本当に好きだったのか」
「ち、違うわよ!!私はいつも通りよ、別にカズマさんの匂い嗅いで抱きついたりチラチラ見てないから!!」
もう!めぐみんもダクネスも何言ってるのかしら……あのカズマよ?ダクネスのことをスケベな目で見て隙あらばめぐみんのパンツを覗こうとしてるあのカズマよ?
「じゃあ、アクアに聞きますがカズマが魔王を倒した時どう思いましたか?」
「んー……確かに魔王を倒した時はちょっとだけかっこいいと思ったわ。」
そう、あの時はカズマさんが自分の命をかけてまで魔王を倒すなんて思ってなかったし……そのおかげで私が天界に帰れるようになったし……うん、ヒキニートにしては上出来よね。
「では、カズマが私たち3人以外の誰かと付き合ってたらどう思いますか?」
私たち以外の人と……?
『今日はあの子とデートに行ったんだ。それはもう可愛かったぞ』
『今日は彼女の家に泊まるから晩ご飯はいらないぞ。うひょー今日は楽しみだ』
「それは……嫌かも……」
するとニヤニヤしたダクネスが、
「どうしてだ?今まで通り4人で暮らせるんだぞ?」
「それは……そう!昔から一緒にいる私たちを差し置いてぽっと出の女に惚れるなんてニートのくせに生意気だからよ!!」
「ほう、ではカズマがアクアのことを好きだったらどう思いますか?」
あのカズマさんが?私のことを?
『アクア、実はお前のことが前から好きだったんだ。俺と付き合ってくれないか?』
『アクア、この前はハーレム作ろうなんてこと言って悪かったよ。本当はお前のことが好きなんだ』
あれ……悪くないかも……
「あれ、アクアニヤニヤしてますね。そんなに嬉しいんですか?」
「ち、違うわよ!私が……カズマさんのこと……好きなわけ…………」
ーーーー好きなわけないじゃない。その一言が出てこない。
「もう一度聞きます。アクアはカズマのことが好きなんですか?」
あのカズマさんよ?鬼畜でヘタレでエッチなことばかり考えてて、エリス祭の時は一緒にアクシズ教の祭りを開いてくれて、セレナが来た時には唯一私の味方をしてくれて、家出した時には私のことを追いかけてくれて、魔王討伐のためにほぼ全財産投げ打って、その上自分の命をかけて魔王を倒して…………あれ……私カズマさんのことが好き…………?
「どうしましょう……めぐみん!ダクネス!私、カズマさんのことが!!カズマさんのことが……!!」
「ようやく気づきましたか、長かったですね。」
「全くアクアも素直じゃないな」
信じられないが私はカズマさんに惚れてしまったらしい。女神である私がカズマに惚れるなんて滑稽だけれど惚れてしまったものはしょうがない
「大変だわ!次カズマさんに会うときどうすればいいの!?まともに会話できる自信がないんですけど!!」
「もういっそのこと告白したらどうですか?」
「こ、告白なんて出来るわけないじゃない!!私は麗しき女神なのよ?そんな私がヒキニートのカズマに告白なんて……」
「め、めぐみん!そんなこと言っていいのか?私たちだってカズマのこと……」
「ええ、好きですよ?でも私はそれ以上に仲間のことが好きなんです。アクアもちゃんと自分の意思を伝えるべきです。その上で叩き潰してあげます。」
「ええ……女神である私がヒキニートに告白なんてする訳ないじゃない。まぁカズマさんがどうしてもって言うなら付き合ってあげなくもないけど……」
「おや、怖気付いたのか?アクア」
ダクネスがそんな挑発染みたことを言ってくる。
「お、怖気付いてなんかいないわよ!分かったわ、そこまで言うなら女神の本気を見せてあげるわ!!」
見てなさい。カズマを私の女神の力で落としてみせるんだから!
〜翌日〜
俺がアクア達から追い出されて4日が経った。屋敷を追い出されたとはいえ、外泊中はサキュバスのサービスを堪能できるし、悪いことだらけでは無い。とは言ってもそろそろ懐かしの我が家に帰りたいというのが本音だ。
「今日もダメ元で屋敷に入れて貰えるように懇願するかなあ……いっその事この前みたいに屋敷に潜入するか……でも、めぐみんとダクネスが味方してくれるか分からないしな……」
そんなことを考えてるうちに屋敷の前に着く。時刻は昼過ぎ。あいつらが外出してる可能性もあるな。
ガチャ
ーーー玄関のドアが開いてる。いつもなら誰かが入れば鍵はあいてるが、今は俺を追い出してるはずだ。俺を追い出したことも忘れて鍵をかけ忘れたのか?とりあえず中に入ろう
「ただいまー帰ったぞー」
バタバタと足音が聞こえ青い髪のアクアが現れる。次の瞬間、俺は流れるようにDO・GE・ZAした!
「すいませんでした!アクア様!」
こうなりゃ謝って入れてもらうしかない……!アクアに謝るのは癪だが、たまにはこちらが折れることも大切だろう。しかし、何故かアクアから返事がない。
……?
「……アクア……?」
見るとアクアは顔をほんのりと朱色に染め、あさっての方向を向いていた。
「アクア?聞いてるか?」
「な、なによ!」
「いや、どこ向いて喋ってんだ?カズマさんはここにいるんだぞ?熱でもあるのか?」
アクアの様子を不審に思い土下座の体勢から立ち上がり近づこうとする。するとアクアがようやくこちらを見据えて、
「か、カズマ!!そこで止まって!!」
急なアクアの発言に驚き素直に立ち止まる。やっぱりまだ怒っているのか。土下座でも無理なら何か酒でも買って来たほうがいいのだろうか
「なあアクア、本当に悪かったよ。軽い冗談のつもりだったんだ。お詫びに何でもしてあげるから機嫌直してくれよ」
「今、何でもするって言った?」
「あ、ああ。俺ができる範囲のことでな?」
「なら、今日は私と一緒に寝なさい。」
このすば見てる人ってカズめぐ派の人多いんですよね。私はカズアク派ですが
追記:完結が近いので次回作のアンケートを取ることにしました。見たいものを教えてくだされば幸いです(2023/02/08)