このすばらしい仲間と恋愛を! 作:てつろう
もう小説書くのが大変になつてきました。次回も頑張ります。
昨日の宴会で夜遅くまで騒ぎすぎたせいか俺が起きたのは昼過ぎだった。二日酔いのせいか若干頭が痛い。俺は寝ぼけたまま寝室を出る。昨日みんなで騒いだ酒場に行くとめぐみんとゆんゆん、アイリスがいた。めぐみんとアイリスはチェスのようなボードゲームで遊んでいる。
「おはよう、アクア達は起きてないのか?」
「おはようございます、カズマさん。まだ私達しか来てません。多分まだ寝ているのだと思います。」
あいつら沢山シュワシュワを飲んでたしな。お子様のめぐみん達はあまり酒を飲んでないから早く起きれたのだろう。
「これで王手ですよ!めぐみんさん」
「ふっ、下っ端は甘いですね。『エクスプロージョン!』」
そう唱えるとめぐみんは盤をひっくり返す。上に放り投げられた盤はテーブルの上にぶつかり、盤上の駒はあちこちに飛んでいった。
「なあこのエクスプロージョンってルールに合ってるのか?何しても最後は盤をひっくり返されて終わりだと思うんだけど」
「カズマは分かっていませんね。互いに相手の心を読み合い、一手一手を打ち合う。次第に優劣が別れていき優勢な方はどんどん攻め込み相手を苦しめていく。遂に王手がかけられたその時、爆裂魔法で全てを無にする。さっきまで笑顔だった相手の呆然とする顔。あぁこの爽快感が溜まりません……!」
めぐみんは体をくねらせ興奮しているようだ。こいつは爆裂魔法が絡むとすぐに変態になるな。二人が遊ぶ様子をゆんゆんがソワソワしながら見ている。……一緒に遊びたいのかな……?
「ゆんゆん次一緒にやろうぜ」
「わ、私なんかで良ければ……」
飛んで行った駒を拾い集め盤の上に並べる。ルールはあまり分かってないが困ったらエクスプロージョンとでも唱えて盤をひっくり返せば終わる話だ。気楽にやろう
「私いつも一人でこのゲームをやっていて誰かとこうして遊べるなんて夢みたいです。」
ゆんゆん……そんな重い話をさらっと言わないでくれ。
「私もクレアやレインが相手をしてくれない時は1人で遊んでましたからゆんゆんさんと一緒ですね。」
「アイリスさん……!」
アイリスがゆんゆんを慰めてくれている。アイリスも王女という特殊な身分だから苦労しているのだろうか。
+
しばらくゲームで遊んでいるとだんだん劣勢になってきた。
「練習の成果がありましたね。これで終わりですよ!バトルマスターで王手です!」
「残念だったなゆんゆん、俺は必殺技を残してるぜ。『エクスプロージョン!!』」
俺は爆裂魔法を唱えると同時に盤をひっくり返す。そのまま盤は飛んでいきゆんゆんの頭にぶつかった。
「痛ああ!」
「このゲーム中々面白いな。特に最後の爆裂魔法が最高だ。」
「そうでしょうそうでしょう。カズマも爆裂道が分かってきましたね。」
俺とめぐみんがこのゲームの良さを語っているとアクアとクリスがやってきた。
「ねえカズマさん、今ゆんゆんの頭に盤をぶつけたのを見たんだけど何してるのかしら……」
アクアが珍しくガチ切れモードの顔だ。ここは慎重に言葉を選ばないといけない……
「ちょっとゆんゆんと遊んでたらふざけ過ぎちゃってさ。ごめんなゆんゆん、ほら『ヒール』」
「ゆんゆんはただでさえぼっちなんだからいじめちゃダメよ!痛たた!ゆんゆん!?何で髪を引っ張ってくるの!?」
こいつはゆんゆんを擁護したいのか揶揄したいのかどっちなんだ。でもいつもならただ泣くだけだったゆんゆんが珍しく反撃している。これは大きな成長だ。この調子で友達を作るんだ!頑張れゆんゆん!
「ううっ……二日酔いで頭痛い……」
「大丈夫ですかクリスさん。お水お持ちしますね」
「ありがとうアイリス様。アイリス様も昨日は大変だったね。公衆の面前で……カズマくんにあんな事を……」
「そ、それは言わないでください!うう……やっぱりバレてましたか……」
「いや他の人にはあまりバレてないと思うよ?ただ私も取られたことがあったから分かっただけで……」
「え!?クリスさんも取られたんですか!?」
「うん。しかも取られたパンツを頭の上でぐるぐる回されたししばらくパンツ脱がせ魔の師匠なんて呼ばれてたしさ……」
「うわぁ……」
アイリスとクリスから何やら不穏な気配を感じる。所々聞き取れないが多分パンツの話をしてるんじゃないだろうか。俺が今まで女性のパンツを取ったのは全て事故だ、決して他意があった訳じゃない……多分。
「今日はダクネスが起きてくるのが一番遅いなんて珍しいな。何かあったのか?」
「それは多分昨日エリ……クリスがダクネスに沢山お酒飲ませてたからよ。ダクネスもクリスの正体を知っているからか中々断れなくてね。」
ああ見えてクリスは酒癖が悪い。酔うとグダグダ愚痴を並べ立て泣きやすくなる。いつもクリスを宥めてあげるのがダクネスだ。
「ちょっと俺が起こしに行ってくるよ」
俺は酒場を離れみんなの泊まる就寝部屋へと向かう。ダクネスにも早くエリスもといクリスに慣れてもらう必要があるな。今度からダクネスが遠慮する度に罰ゲームでも受けさせるか……いやあいつなら喜びそうだな。そんな事を考えているうちにダクネスの部屋の前へと着く。確かここだったよな?俺はダクネスがどうせ寝ているのだからノックしても起きないだろうと思いドアを開けた。それがいけなかったのだろう。
「ダクネ…………」
ダクネスはネグリジェの姿で裾をめくりパンツに手を突っ込んでいた。ダクネスはただただこちらを見つめている。
「ぁ…………ぅ……」
「ぁ…………ごめん」
俺はドアを閉めて部屋から出た。待ってくれ、一旦状況を整理しよう。まずダクネスは寝ていなかった。で、さっきのあれは何だったんだ?自分のパンツの中に手を入れてたし……自慰というやつなのか……?あのダクネスが?いや性欲は強いしそういう行為をしていても何ら不思議では無い。俺もこっそりやってるし……どう考えても見ちゃダメなやつだったよな……えっとここは何事も無かったように今後振る舞うべきか、それともみんなの前でからかってあげた方がいいのか。いや、いくら変態のダクネスでもそんな事したら泣くだろう。ここは何も言わずに立ち去ろう。そうだ俺は何も見てない。俺が立ち去ろうとしたその時……
バタン!!
「痛ああ!!」
俺は後頭部に強い衝撃を受け蹲る。何事だ。どうやら後ろからダクネスが扉を勢い良く開けたらしい。ダクネスは蹲る俺にお構いなしといった感じで俺を担ぎ上げ自分の部屋に入れた。後ろ手にドアの鍵をかけられる。
「カズマ……!」
「申し訳ありませんでした!」
とにかく謝ろう。俺がダクネスの立場なら死にたくなること間違いなしだ。
「ううっ……わああああん!!!」
ダクネスはそれはそれは盛大に泣き出してしまった。
+
「……私は最近痴態を晒してばかりだ。」
「そんなこと……あるかもしれないが今更引いたりしないぞ?」
「……私は変態だ」
「そんな事ないって。ダクネスは意外と乙女な所があるのも知ってるよ」
泣き喚くダクネスをどうにか宥めること数十分。ダクネスは自己嫌悪に陥っているのか自虐し始めた。そんなダクネスを俺が励ましているところだ。
「こんな姿を見て引いただろう?」
「だから今更引かないって。まあちょっと驚いたけど俺もそういう時はあるしさ。」
「そういう時……?」
「えっと……だから……俺も一人ですることは……あるというか」
いや何言ってんだ俺!?ダクネスを慰めるためとはいえこんなこと白状するとか変態だろ!
「……」
「何ニヤニヤしてんの!?お前があまりにしおらしいから俺がこんなこと白状する羽目になったんだろうが!それ以上笑い続けるならお前がさっきまで何してたかみんなに教えるからな!」
「ま、待ってくれ。それだけはやめてくれ!」
「はあ……まああまり気にするなよ。俺なんて親に目撃されたことあるからな。あの時の母親の顔が忘れられないよ……」
「そ、それは大変だったな。」
ダクネスが同情的な視線を俺に向ける。
「みんな酒場で待ってるぞ。俺は先に行くから早く来いよ」
俺はダクネスを置いて酒場へと向かう。ダクネスを宥めるのに時間がかかってしまった。時間が経てばダクネスも立ち直って普段通りに戻るだろう。酒場に着くと今度はアクアとゆんゆんがボードゲームで遊んでいた。
「遅かったじゃない、ダクネスは起きたの?」
「ああもうすぐ来るってさ。」
アクアに返事をしているとめぐみんが何やらこちらをジト目で見てくる。
「カズマ、ダクネスとまた何かありましたか?」
めぐみんが鋭い。やっぱり戻ってくるのが遅かったから怪しまれてるのかな。でもダクネスの名誉のためにもここは隠し通さなければいけない。
「ああ、まあちょっとな」
「ちょっと?」
「大したことじゃないよ。男なら一度は体験するイベントだ。」
めぐみんは納得してない様子だったがこれ以上追求してくることはなかった。
「エクスプロージョン!」
アクアが盤をひっくり返す。そのまま盤は飛んでいきゆんゆんの頭に直撃した。
「痛ああ!!」
ゆんゆんが本日二回目の悲痛の叫び声を上げた。
+
俺は今釣りをしている。せっかく海を渡るなら釣りをしようと思い立ったのだ。それに海には川では取れない珍しい魚がいるかもしれない。
「カズマくーん、何かとれたぁ?」
魚がかかるまで寝転がって日向ぼっこをしているとクリスが上から覗き込んできた。シュワシュワを飲んだのかほんのりと顔が赤い。
「昼間から酒飲んでるのか?まだ何もとれてないぞ」
クリスは俺の返事を聞くと俺の隣に寝転んだ。
「ねえカズマくん、最近他の女の子とイチャイチャし過ぎじゃない?」
そうだろうか。ちょっとダクネスに襲われそうになったりアイリスのパンツを取ったりダクネスの自慰の現場を目撃したり……うん。色々あったな
「そうだなあ。モテる男はつらいぜ」
クリスは横に寝そべり俺の胸板に手を置いてきた。
「少しは私のことも見てよ」
そう言いながらクリスは俺の胸を撫で始めた。
「ちょっとくすぐったいんだけど」
「カズマくんの体意外とガッシリしてて男の子って感じだね。」
なんだか女の子に胸を撫でられると恥ずかしくなってくる。でもこうして触れ合っているとどこか安心するな。
「そろそろ離れてくれないか?男の子は女と少し肌が触れ合うだけでも大変なんだよ」
「私がいいって言うまではこうしててよ」
酒癖の悪いクリスは酔ってるからか中々どこうとしない。俺の愚息がどんどん硬くなってくる。不味いぞ非常に不味い
「カズマくん、なんかズボン大きくなってない?」
「……すいません」
クリスは俺の胸に置いていた手を徐々に下の方へと移動させ俺の愚息をズボンの上からさわさわと撫で始めた。
「ちょっと待ってクリス、それほんと洒落にならないから。」
俺達が今居るのは魚が良く釣れると船頭に教えてもらった大艫(おおども:船の一番後ろ)にいる。ここは人通りが少ない為多少騒いでも周りの人にはバレないだろう。
「ふふっ、嫌なら抵抗したらどうさ?」
俺はクリスの愛撫にされるがままになっている。クリスの手の感触が気持ちいい……ダメだこのままでは最後まで行き着いてしまう。俺は隣にいるクリスの胸に手を当てる。胸当て越しではあるがクリスの小さな胸の感触を感じられる。
「んっ、カズマくんも男の子だね。やっぱり胸に興味があるのかな」
ダクネスほどの感触は感じられないがそれでもしっかりと主張してくる二つの双丘。胸に貴賎なしとはよく言ったものだ。さて、胸を触った次はどこを触るか。そのまま俺はクリスの股に手を伸ばそうとして……
「あ、ここから先はお預けだから」
え……
「こんな所でやり始めたら誰に見られるか分からないでしょ。……ちょ、そんな泣きそうな顔しないでってば!」
ちくしょーーー!!!いつもいい感じになったらお預けを食らう。俺の幸運値は本当に高いんだろうか。クリスも俺の股を触ったくせに自分のは触らせないとかどういう訳?
「あの、クリスさんここでお預けは苦しいというか……何とかなりませんかね?」。
「情事を誰かに見られるなんて絶対に嫌だよ!ほらハグしてあげるから元気出して」
俺が仕方なくクリスのハグで我慢していると横の釣竿が動き出した。魚がかかったのか……?待ちくたびれていた俺はすぐに釣竿を手に取り引っ張り上げる。だが竿は重く中々持ち上がらない。
「クリス!竿を引くのを手伝ってくれ」
「了解したよ!」
俺とクリスは2人がかりで竿を引っ張る。やっとのことで釣竿を引っ張りあげると竿にはバナナが引っかかっていた。
「なんで海でバナナが取れるんだよ!!」
「え、バナナって普通海で取れるものでしょ?」
これだから異世界は!!