このすばらしい仲間と恋愛を! 作:てつろう
最近サブタイトルを真面目に考え出しました。どんな話かを一目見て思い出せるようにする為にもちゃんと考えた方がいいですね。
ゆんゆんのテレポートにより俺達は紅魔の里へ来ていた。ただしダクネスだけは拘束されてバルバトスに残されたままだ。さて、いきなり紅魔の里に来たのはいいもののこれからどうするか。めぐみんかゆんゆんの家にお邪魔しようかと考えているとあることに気づく。
「ここ凄く暑いんですけど」
そう、アクアの言う通り紅魔の里がこの前来た時に比べてずっと暑いのだ。一体何が起こっているのか。
「とりあえず誰かに話を聞こうぜ。」
一先ず方針を決めたところで懐かしい人影が見えてきた。
「「あれ、めぐみん達じゃない!」」
「おや、フラフープとドドンパじゃないですか。お久しぶりです。」
「ふにふらよ!」「どとんこよ!」
この二人は以前俺の屋敷に来たことがある。確か男慣れしていない二人だったはずだ。暑さのせいかふにふら達の学生服も半袖だ。
「ふにふらさん、私がいない間に紅魔の里に何かあったんですか?」
「実は最近、紅魔の里の気温が凄く高くなっているの。ニート達が言うには新たに魔王軍幹部に就任したモンスターが近くに来てるからそいつの仕業じゃないかって。」
「そうよ、ほんっとに迷惑なやつなんだから!」
ーー魔王軍幹部。それはかつて俺達が倒した凄腕モンスター達だ。今やその数は減り残る幹部はウィズだけになったはず。バニルも残っているがあいつは例外だ。その幹部に新たに就任しただと……?絶対厄介な奴じゃないか。出来れば関わりたくない。
「お兄様、魔王軍幹部に就任したのは一人だけではありません。魔王の娘が既に新たな六人を幹部に任命したそうです。」
「マジで?」
アイリスは王族だから情報が回ってくるのが早いのだろう。新しい幹部が六人ということはウィズも合わせて七人。元々いた幹部が魔王の娘の他に七人いたから……うん。元の状態に戻ったわけか
「紅魔の里は幹部を撃退する為にその居場所を探っていてみんな忙しいのよ。そんなことより……」
「「めぐみん達、また新しい男の人をパーティに入れたの!?」」
「ふぇ?」
クリスが素っ頓狂な声を上げる。新しい男の人……もしかしなくてもクリスの事だろうか。クリスはそのスレンダーな体型から、初対面の人物からは男と間違われることが多い。
「違うよ!私女の子だから!」
「え?でも……あっ……めぐみんと一緒か……」
「ちょっと待ってください!どうしてそこで私を引き合いに出されるのですか!?」
めぐみんがどどんこに掴みかかる。首を絞め上げめぐみんに軍配が上がるかと思われたその時ふにふらがめぐみんを後ろから羽交い締めする。
「カズマさん、暑いからフリーズかけてちょうだい」
「おう、『フリーズ』」
「ひゃああああ!!!」
俺の渾身のフリーズをアクアの首にかけてやる。アクアは冷たさのあまりのたうち回る。
「ちょっと何すんのよバカズマ!もうちょっと温度調節しなさいよ!」
「おい待てこれ以上俺の変なあだ名を増やすな。」
めぐみんはふにふら、どどんこと喧嘩し、アクアと俺は言い争う。既にその場はカオスと化していた。
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めぐみんがふにふらとどどんこを泣かせた後、俺達はめぐみんの家の前に来ていた。めぐみんが家の扉をノックする。
「こめっこー居ますかー?姉が帰ってきましたよ」
やがてドタドタと駆けてくる音がする。ドアが開かれそこにはめぐみんを小さくしたようなこめっこがいた。
「ご飯持ってきた?」
「姉に会って開口一番に言うことがそれですか。ほら魚を持ってきましたよ」
バルバトスで貰った魚をめぐみんが出す。めぐみんもこめっこにこう言われることが分かっていたのかちゃんと用意している。
「お姉ちゃん大好き!」
めぐみんはこめっこのその言葉で頬が緩む。めぐみんは割とシスコンだから嬉しいのだろう。
「あらカズマさん、来るのでしたら言ってくだされば良かったのに。どうぞお入りください。」
廊下の向こうからゆいゆいが顔を出す。俺達は言われるがままにめぐみんの家に上がる。紅魔の里に来るのは族長試練の時以来か……
「それで、どうですか?うちのめぐみんとはあれから進展がありましたか?」
俺が家に入るや否やゆいゆいが俺に耳打ちしてきた。この親はいつも容赦ないな。
「我が母ゆいゆい!年頃の娘の色恋沙汰を聞くのはやめてもらおうか!」
「一時は一線を超えそうになりましたけど、色々あって有耶無耶になりましたね(四話参照)」
「まあ!」
「カズマも何で正直に喋っているのですか!?これ以上は恥ずかしいのでやめてください!」
めぐみんが顔を赤くしながら答える。めぐみんは意外と逆境に弱い。ゆんゆんに自慢するため俺との進展を自分から言うことはあるが、俺から言われるのは嫌なのだろう。
「カズマさん、新しい女の子を仲間にしたのですか?うちの娘のことはちゃんと娶ってもらえるんですよね?」
新しい女の子とはクリスとアイリスの事だろう。
「こんにちは、私はベルゼルグ王国第一王女ベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード・アイリスと申します。私はカズマ様をそう簡単にめぐみんさんに渡すつもりはありません!」
「お、王女様!?大変!すぐにお茶をお出しします!」
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ゆいゆいさんにお茶を出してもらい俺達は居間に集まっていた。何から何まで問題が多すぎる。一旦これからどうするかについて考えなくてはならない。
「それじゃあ作戦会議を始めるぞー」
「「「「おー」」」」
俺の掛け声にみんなは覇気のない声を出す。
「おいお前らそんなやる気で大丈夫か?これからアイリスの一世一代の反抗期が始まるんだぞ」
「反抗期なんかじゃありません!」
アイリスが怒るがそれは反抗期の人はみんな言うセリフだ。アイリスもまだまだ子どもなんだな。
「第一問!まず拘束が解けたダクネスはどうするでしょう。」
「分かりましたよ!」
「早かっためぐみん」
「きっと拘束された挙句に自分を置き去りにされた雑な扱いに興奮しますが徐々に正気に戻って急いでクレア達に報告するでしょう。」
「正解!めぐみんに1ポイント入りました!」
「こんなふざけた会議で大丈夫かな……」
クリスが不安そうな顔で言うが聞こえなかったことにしよう。
「第二問!ダクネスからアイリスが城に帰らないと知ったクレアはどうするでしょう。」
「はい!」
「アイリスどうぞ」
「すぐに王都の騎士を引き連れて明日にでも紅魔の里に私を探しに来ると思います」
「正解!アイリスにも1ポイント入りました」
「さっきから問題が難しすぎるわよ!私でも答えられるような問題にしてちょうだい!」
頭が残念なアクアには無理な話だ。これでも大分簡単な方なのだが。
「第三問!クレア達から逃げる為にはどこへ行けばいいでしょうか?」
「わ、私がテレポートでアクセルに移送させればいいんじゃないでしょうか。」
「不正解!クレアは恐らく国中に家出した王女を捜索するようにギルドに依頼を出しているだろう。アクセルに行っても捕まるだけだ」
「私分かっちゃったかも……」
「クリスどうぞ」
「もしかして天界に逃げるつもり……?」
「正解!クリスに10ポイント!」
「天界?」
アイリスが不思議そうな表情をする。
「俺はテレポートでいつでもエリス様のいる天界に逃げれるんだ。そこにアイリスを連れていけば一生捕まらないな。」
「お兄様はエリス様にいつでも会えるのですか!?」
「ま、まあな。そんな大したことじゃないぞ」
「とっても凄いことですよ!エリス教のご神体なんですよ!」
クリスはアイリスの驚きぶりを見て愛想笑いを浮かべている。この中でクリスの正体を知らないのはゆんゆんとアイリスだけだ。めぐみんやアクアはクリスを暖かい目で見守る。
「でもお兄様。クレアのことですからきっと魔法を阻害させるスクロールを使ってくると思います。そうなったらきっとテレポートも使えなくなりますよ」
そんなことまで出来るのか。そうなるとかなり厄介だぞ。ここ紅魔の里は魔法のエキスパートで構成される村だ。そこで魔法を封じられたら紅魔族は何も出来なくなる。
「じゃあ明日朝一で俺がアイリスを天界に送るよ。」
「天界ってそんな気軽に来たらダメな場所なんだけど……」
「何よエリスったらまだそんなこと気にしてる訳?もっと私を見習いなさいな」
「私はエリスじゃないですよ、クリスですよ」
アクアのせいでアイリス達に正体がバレそうだ。アクアの知能で隠し事をする方が無理だろうか。アイリスもゆんゆんも不審がっている。
「アクアは女神を自称するだけに飽き足らずとうとうクリスのことまでも女神と呼ぶようになっちゃったんだ。あいつの発言はそっとしておいてやってくれ」
ゆんゆんとアイリスが哀れな目でアクアを見る。やはり日頃の行いがものを言うのだろう。エリス呼びするのがアクアで良かった。
「カズマさん、この魚どうやって調理すればいいんでしょう。こんな高級なもの家で食べたことがないものですから……」
「ああ、俺が作りますよ。ゆいゆいさんはゆっくりしていてください。」
「私も手伝いますよ。」
俺とめぐみんで台所に入る。魚が丸ごとフライパンの上に置かれていた。ちょっとはみ出てるし下処理もせずに焼くだけではダメだろう。刺身にするか手頃に切って焼き魚にするか。
ぎゅっ
「あのーめぐみん?」
突然後ろからめぐみんが抱きついてきた。夜ご飯のことを考えていたから不意打ちで驚いてしまう。
「カズマ、アイリスの為に無理しすぎではないですか?」
背中の後ろからめぐみんが喋る。
「ははーん、さては妬いてるんだろ」
「ええ妬いてますよ。」
「……お、おう。」
そんなに直球で来られると反応に困る。俺の顔は赤くなっているだろう。めぐみんの顔を是非見てやりたいがこの体勢ではお互いの顔を見ることは出来ない。
「お姉ちゃんが女の顔してる」
こめっこが台所のドアを半開きにさせ家政婦は見た!のように顔を半分出しこちらを見ている。
「こ、こめっこ!?いつから居たんですか!」
「お姉ちゃんがお兄ちゃんに抱きついた所から」
「最初からではないですか!いいですか?この事は母には言わないでくださいね?」
「お母さーん!お姉ちゃんが男の人とイチャイチャしてる!!」
「こめっこ!!」
大声でそんな事を叫ばれて溜まったもんじゃない。あの声量だとみんなに聞かれただろう。ご飯の時絶対気まずくなるな……
+
「めぐみん、みんな眠らせておきましたよ」
ご飯を食べ終え、私がお風呂を上がるとみんな酔いつぶれたり眠ったりしていた。ご飯を食べてる時は母がセクハラ発言をしてきたり、アクアが宴会芸をしたりそれを見たアイリスが宴会芸を覚えたいと言ってカズマとダクネスに止められたりと色々あった。ちなみにみんなが酔ったり寝たりしているのは我が母ゆいゆいがアクア、クリスを酔い潰れさせアイリス、カズマをスリープで眠らせたのだろう。ゆんゆんは家に帰った。母に『今日はカズマと寝たいから私を眠らせる必要はありません。代わりにカズマ達を眠らせておいてください』と言っておいたのだ。こういう事に関しては手際が良い母はしっかりと役目を果たしてくれた。
「ありがとうございます。カズマは私が貰っていきますね」
ちゃぶ台に突っ伏しているカズマをお姫様抱っこのように持ち上げ二階の部屋へと運ぶ。寝ているカズマの顔も愛おしい。後ろから母がついて来て私に告げてきた
「めぐみん、避妊はするのよ」
「うるさいですよ!」
私は母に反抗するように勢いよくドアを閉めた。全く!母はデリカシーというものがないのですから!カズマをそっと布団の上に降ろす。規則正しい寝息が聞こえてくる。私はカズマの隣で起こさないように横になりその寝顔を観察する。ああ……カズマがこんなに近くにいる。そのことでどうしようもなく嬉しい。私は本当にカズマのことが好きなようだ。
「カズマ」
返事はない。聞こえるのはただすーすーとした鼻息のみだ。
「カズマカズマ」
再び名前を呼んでみる。相変わらず返事がない。カズマに答えてもらえないことが悲しくてポスポスと殴ってしまう。
「私カズマに怒ってるんですよ。いつもほかの女の子とイチャイチャして……妬いてるんですからね」
月明かりがカズマの寝顔を照らす。カズマは寝たままだ。
「カズマ愛してます」
私は我慢できずにカズマに抱きついた。そのまま上に乗り覆い被さるように手足を伸ばす。体全体でカズマを味わいたい。私は頭をカズマの胸に擦り付ける。
「愛してます」
「愛してます愛してます私以外の女の子とイチャイチャしないでください。私だけを見てください。カズマの為なら私は何でもします。お願いだから私のことも好きでいてください。」
ふと私の下腹部に違和感を覚える。それがカズマのちんこだと理解するのには時間はかからなかった。カズマが勃起している。ふふっ……私の愛が通じたのですね。カズマ……好きですよ
そういえばダクネスとアイリスは興奮したカズマのちんこを見たことあると言っていましたね。ダクネス達に先を越されたことが気に食わないが私も見ておきたい。寝息は……大丈夫ですね。ちゃんと一定のリズムでしてます。私はそっとカズマの上からどいてカズマのズボンに手をかける。ゆっくりと下げると大きく膨れ上がった息子が顔を出した。ちょっと気持ち悪いですね……でもこれもカズマの一部。ここも愛してあげなければ……
「お前何してんの?」
カズマの声が聞こえる。バッと上を見るとカズマが目を覚ましている。
「あわわわ、ち、違うのです!これは……これは……そう!カズマのちゅんちゅん丸が苦しそうにしてたので解放してあげたというか……」
「もしかして俺寝てる間に大人になった?」
「な、なってません!私もカズマも至って健全です!」
声を荒らげてはいるがカズマにピタリとくっつき離れることはない。最近中々カズマと二人きりになる機会がなかったから少しでもカズマの成分を吸収したいのだ。
「なあ、今日こそ一線を超えるのか?」
「女の子になんてこと聞くんですか!そういうのはもっと雰囲気とかあるでしょう!それに親主導の元でやるのはちょっと……」
「あのーめぐみんさん?そんなにピッタリくっつかれると男としては色々苦しいんですけど」
仰向けのカズマに右足を覆うように置いているので私の足にカズマのちゅんちゅん丸が当たっている。それでもお構いなしに私はくっついているのだ。
「今日はカズマと触れ合いたい気分なのです。カズマは嫌ですか?」
「全然嫌じゃないけど……本当にこれ以上やると俺の理性が持たないからな?」
「いいですよ、カズマになら襲われても」
そう言うとカズマは顔を赤くして反対側を向いてしまった。こうして恥ずかしがるカズマは凄くかわいい。向こうを向いたカズマに私は後ろから抱きつく。カズマの体は強ばっていて身動き一つしない。
「なあ本当にいいんだな?」
私の顔を見ずにカズマが言ってくる。それは独り言のようであり自分に言い聞かせるようでもあった。
「いつも言ってるじゃありませんか。私はカズマの為なら何でもすると」
次の瞬間、カズマがゴロンとこちらを向き上に四つん這いになって私に覆い被さる。カズマの目は獣のようだ。私を性的な目で見ている。そのことに興奮して私もカズマを獣の目で見てしまう。私は目を閉じカズマからの行動を待つ。とその時、
ドーン!!!
突然大きな爆発音が聞こえた。あまりの大きな音に恐らくみんな目を覚ますだろう。私達はお互いに身動きせずき見つめあっていた。
「「…………」」
「……続けるか?」
「……いえ、今日は寝ましょう」
明日アクアとクリスに呪いがかけられてないか見てもらいましょう。