このすばらしい仲間と恋愛を! 作:てつろう
約7000字あります。
私はカズマに記憶消去のポーションを使った。記憶消去のポーションを使ってアイリス様と付き合った事、めぐみんと背徳的な行為に及んだ事を忘れさせる。その隙に私がカズマと肉体的な関係を持てばカズマはきっと私を選んでくれるだろう。これが私の考えた作戦だった。相手は王女様と紅魔族の天才、二人に遅れを取った私だがもう後悔したくない。決意を固め私は作戦を実行に移した。
気を失ったカズマを部屋へ運ぶ。めぐみんが急に倒れたカズマの事を心配していたが、酔い潰れただけだろうと説明しておいた。今は気を失ったカズマが目を覚ますのを彼の部屋で待っている。
「んんっ……」
どうやらカズマが目を覚ましたようだ。
「起きたかカズマ」
「あれ……ここは俺の部屋……?さっきまで紅魔の里に居なかったか?」
カズマの記憶を消したのは丁度三日間。今のカズマはアイリスと付き合った事もめぐみんに逆レされた事も覚えていない。最後に覚えているのは紅魔の里の記憶だろう。
「カズマ、私の言う事を落ち着いて聞いてほしいのだが」
まずは最近の記憶を失っているカズマに何が起きたのか上手く説明しなくてはならない。私は事前に考えていた嘘を言う事にした。
「カズマは以前、アイリス様に求婚されていただろう。」
カズマが首を縦に振る。私はそのまま話を続けた。
「アイリス様が紅魔の里で再度お前に求婚したのだが、カズマはそれを断ったらしくてな。激怒したアイリス様が酷く暴れたのだ。」
これも全てカズマがアイリス様に近づかないようにする為の嘘だ。カズマは信じられないとばかりに目を見開く。
「その後駆けつけたクレアとレインがどうにか事態を収拾したのだが、王女様が家出した上にそこで暴力沙汰を起こした事になったのだ。こんな事他の人に知られる訳にはいかないだろう。」
カズマが『俺のせいで……』と小さく呟く。青ざめていく彼の顔すらも愛おしいと思えた。
「アイリス様が暴れた際にカズマは頭をぶつけて気を失ったのだ。無論この事はめぐみんもアクアも知らない。決して他の人に言ってはいけないぞ。」
カズマは私の話を聞いて不安そうな顔になる。そんな彼が可哀想で彼の顔をそっと抱きしめてあげた。今の話を聞いて弱っているカズマには効果てきめんだろう。
「一人では現実を受け止めきれないだろう。今日は私が一緒に寝てやる。不満も愚痴も弱音も全て私に吐き出してくれて構わない。私が傍についているからな。」
未だに顔を青くしているカズマだが、私はカズマといつ肉体的な関係を結ぶかしか考えてなかった。
2
夜も更け、私はカズマのベットで横になっていた。勿論隣にはカズマもいる。
「アイリスが暴れたなんて未だに信じられないんだけど……本当なのか?」
「本当だとも。それは凄い暴れようだった。カズマに振られた現実を受け止めたくなかったのだろうな。」
「そうか……」
「別にカズマが気を病む事はない。アイリス様も失恋を乗り越えて大人になっていくだろう。」
私の言葉を聞いてカズマは黙って天井を眺めていた。今彼は何を考えているのだろうか。その胸の内を知る由はないが何となくアイリス様の事を考えてるのだと思った。そこで私は彼に提案してみる事にした。
「私と恋人にならないか?」
カズマは私の言葉を聞いて『は?』とでも言いたげな顔でこちらを見る。
「きゅ、急になんだよ……今はアイリスの事で頭がいっぱいなんだけど」
「私と付き合う事はアイリス様の為にもなるのだぞ」
カズマはどういう事だと怪訝な様子で私を見る。ここでも私は予め考えていた理由を話した。
「カズマに恋人が居るとなれば流石にアイリス様も諦めがつくだろう。」
「……アイリスはすぐに諦めないかもしれないぞ。ひょっとしたらダクネスに何か危害を加えようとするかもしれない」
「確かにそうかもな。でも、私は世界で一番頑丈な女だぞ?そう簡単に怪我をすることもない。」
そこで私は一息着いてから述べる。
「つまり私はアイリス様以外で唯一カズマの彼女になれる存在なんだ。」
「なぁ……私じゃダメか……?」
「いや……別にダメってわけじゃ……」
ここまで来れば後は押すだけだ。気の多いカズマは少し誘惑するだけでコロッと落ちる。今夜はヘタレずに最後まで行こう。
私はカズマの右手を両手で取るとおもむろに私の胸に押し付けた。カズマは鼻の下を伸ばしてだらしない顔になっている。
「だ、ダクネス!?……な、何をしているんだ!?」
「カズマは自分を甘やかしてくれる胸の大きな大人の女性が好きなのだろう。私ならいくらでもカズマを甘やかす自信がある。それに私を恋人にしてくれればこの体もカズマのものだぞ?」
「…………」
カズマはあれこれと考えているようだが、私の胸を揉む手を止めることはない。今のカズマは獣の目になっている。残っている僅かな理性を取り除けばそれでいい。私がネグリジェを脱ごうとしたその時、
コンコン
「カズマ、起きてますか?」
めぐみんが部屋のドアをノックした。タイミングの悪い女だ。カズマは私の胸に置いていた右手を離し返事をしようとした。が、私はカズマの口を右手で押さえそのまま押し倒した。私の左手でカズマの右手を取り再び胸を揉ませる。
(行かないでくれ)
私は小さな声でカズマに伝える。
「一緒に寝たいのですが」
カズマはめぐみんを出迎えるかどうかまだ迷っているようだ。その迷いを振り払うため私はカズマにキスをした。カズマの口を塞ぐためのキスだ。
「寝ているのですか……」
やがてめぐみんが部屋から遠ざかっていく足音が聞こえる。カズマは少し息苦しそうにしているが、私は口を離さない。足音が聞こえなくなって私はようやく口を離した。
「ぷはぁ……はぁ……はぁ……ダクネス……お前……!」
「カズマ、女にここまでさせたんだ。ヘタレのお前でも私が本気だと分かるだろう?」
「うぐっ……本当にこのままだと最後までやるぞ?お前はそれでいいのかよ」
「いいに決まっているだろう。」
私はネグリジェを脱ぎ捨て下着姿になる。カズマは私の扇情的な姿に見とれているようだった。
「私だけ脱いでも恥ずかしいじゃないか……その……あまりジロジロ見ないでくれ……」
「お構いなく」
「私が構うのだ!いいからカズマも脱げ!」
カズマは文句を言いながらも手早く服を脱ぎあっという間に全裸になった。お互いに普段見せない姿を見せ合う。その状況が凄く背徳的でこの上なく興奮した。
「やっぱりお前見てくれだけはいいんだよな。」
「そ、そうか……体には自信がある方だからな……」
私とカズマはじっと見つめ合う。次第に二人の顔は近づいていき再びキスをした。さっきよりもカズマの愛のこもったキス。気づいたら私はカズマを抱き寄せていた。
「愛しているぞカズマ」
「俺もその……まあ、好きだぞ」
「ふふ、本当か?めぐみんよりもか?」
「うげっ、そこでめぐみんの名前出してくるなよ……」
私は不安な気持ちでカズマを見る。念の為少し上目遣いで見た。カズマはしばらく逡巡した後、答えた。
「ああ、めぐみんより好きだぞ。」
私はあまりの嬉しさで気が狂いそうだった。遂にカズマを私のものにすることができた!これで私はカズマと結ばれる!
「おい、なんかパンツが既に湿ってるんだけど……知ってはいたけどお前って変態なんだな」
カズマに指摘されて初めて私は自分の下着が濡れている事に気がつく。私は自分で思っている以上にカズマと行為ができる事に興奮しているようだ。
「カズマのせいでこんなぐしょぐしょになったんだぞ。ちゃんと責任を取ってくれるか?」
「な、なんか今日のダクネスはいつにも増して積極的じゃないか?お前はもっと受け身な存在だっただろ。」
確かに以前の私はもっと保守的だった。だが、あの日めぐみんがカズマを逆レイプしたのを見て私は心に決めたんだ。もう誰にもカズマは渡さないと。
「……ちょっと色々あってな。私も心を入れ替える時が来ただけの事だ。」
私は濡れたパンツを脱ぎ捨てブラだけの姿になる。カズマの物も
「カズマ……来てくれ」
「ほ、本当にいいんだな……?後悔しても遅いぞ?」
「カズマは本当にヘタレだな。私にここまでさせておいて何もしないのなら引っ叩くぞ。」
「わ、悪い……。じゃあ入れるぞ?」
実は私には既に処女膜がない。屋敷で自慰に耽っていた時に自分の手で破ってしまったのだ。それが理由なのか私はカズマのものをすんなりと受け入れることが出来た。子宮の中でヌルヌルした感覚と暖かさを感じる。
「はぁ……幸せだ」
私は思わず声を漏らした。お腹の中のカズマのものが、私はカズマの物だと強く主張している気がしてとても幸せな気持ちになれた。もうこのまま死んでも悪くないかもしれない。
「まだ入れたばかりなんだけど……もうイッちゃったのか?」
どうやら私は軽く絶頂を迎えていたようだ。結合部から愛液が漏れ出ている。
「それじゃあ、動くぞ。もし痛かったら言ってくれ」
カズマが腰を前後に振りようやく行為が始まろうとしたその時、
コンコン
「ダクネス!ここに居るのは分かっていますよ!開けてください!」
めぐみんが部屋のドアをノックした。今が一番盛り上がっている時なのに。恐らくめぐみんは私の部屋に来て誰も居ないことを確認したのだろう。そうなれば私が居る場所はカズマの部屋しかない。だが、今は行為の真っ最中。私がブラを付けてる以外は二人とも裸だ。流石にめぐみんを出迎える訳にはいかないので私は息を殺すことにした。
「早く出てこないとここのドアをぶち破りますよ!」
めぐみんはまだ怒っている。短気なめぐみんなら本当にドアを壊してもおかしくない。どうするかとカズマに目線を送ると……
カズマはニヤリと笑みを浮かべた。
その顔に私はゾクゾクしてしまって、また絶頂を迎えてしまう。今からカズマは何をするつもりなのか抵抗する素振りを見せながらも楽しみでしょうがなかった。
カズマは腰をゆっくりと前後に振り始めた。そんな……ドアの前にはめぐみんもいるのに……
「はあ……!ふう……!うっ……!」
私はカズマに腰を振られて声を抑えることが出来ない。このままではドアの向こうにいるめぐみんに私の喘ぎ声を聞かれてしまう。そんな事は絶対にあってはいけない……はずなのに……
私はこの上なく興奮していた。
めぐみんに私とカズマの愛の声を聞かせてあげられるのだ。これ以上嬉しい事があるだろうか。
「ひっ……!ああ゛んっ!イッ!うっ……!」
「おい開けないか!ダクネス!中で何してるんですか!おい!聞いているのか!」
めぐみんの怒号に私は喘ぎ声で返事をする。めぐみんにも私の声は聞こえているだろう。めぐみんがドアを叩く音はノックから叩き破るものへと変わっていた。
「めぐみんがすぐそこにいるのに感じてるのか?ダクネスは本当に変態だな。」
「いひぃ゛っ!!!あへえ゛っ!!」
カズマの囁く声で私は更に絶頂へとイかせられる。もう自分が何をしているのかも分からない。今の私の心を支配しているのはとてつもない幸福感とめぐみんに対する優越感だけだった。
ドゴォ!!ドン!
視界の端でドアが破られたのが見えた。めぐみんがハンマーでドアを叩き破ったのだ。ドアを壊しためぐみんがそのままベッドに走ってくる。
「何してるんですか!カズマ!ダクネス、許しませんよ!よくもカズマを……!ええ、もう本当に許しません!」
めぐみんがカズマを押し倒しカズマの息子が私の蜜壷から勢いよく出る。
「ダクネス、イけよ」
めぐみんに乱入された直後にカズマが私に囁いた。
「あひいいいい゛い゛いい!!!」
私は獣のような、けたたましい声を発した後、白目を剥いて失禁してしまった。こんな私をめぐみんとカズマに見られている。しかし、私は優越感でいっぱいだった。
3
夜中。カズマとの情事を終え私はめぐみんと二人きりでリビングで話し合っていた。
「で、話というのは?」
カズマには、女同士大切な話があるという事で自室に居てもらっている。
「カズマを私達で共有しましょう。アイリスという強敵がいる以上、私達がパーティ同士でいがみ合っている場合じゃないのです。」
めぐみんの提案はアクアとめぐみんと私でカズマを独占するというものだった。もしカズマに他の女が寄ってくるようなら三人で力を合わせて撃退する。そういう契約だ。
「却下だ。カズマには私だけを愛して欲しいのだ。例えめぐみんと言えどカズマを取られるくらいなら奪ってやる。」
私は突っぱねるように言う。
「それにめぐみんも私と交わっていた時血相を変えて部屋に来たじゃないか。私とカズマがエッチしていたのが嫌だったんだろう?」
こちらとしてはせっかく二人で愛を深めていたところを邪魔されたのだ。怒ってもいいだろう。
「そ、それはですね……いきなりダクネスの喘ぎ声が聞こえたからビックリして……でも、カズマを共有したいというのは本当です!」
「ふむ。じゃあ本当にカズマが誰かに取られそうになったら考えよう。今、カズマは私のものだ。もしカズマを奪うようならめぐみんと言えども容赦しないぞ。」
「ですからこのままだとアイリスに負けると言っているのです!一緒に協力してカズマに近づく他の女を……」
「知るか。私は自分の手でカズマを手に入れてみせる。アイリス様もめぐみんも敵だ。私はもう部屋に戻るぞ」
めぐみんは納得してないようだったが私はそれ以上取り合わなかった。彼女は仲間想いが人一倍強いから私達と仲良くしたいのだろう。だが、私に言わせればそれは理想論だ。男を前にすれば女の友情など崩壊して当然。私は自室に戻る前にカズマの部屋へ寄ることにした。一つだけ確認しておきたい事があるのだ。
「話は終わったのか?」
部屋に入るとベッドに座ったカズマが聞いてきた。カズマの部屋のドアは、さっきめぐみんが壊したせいで大きな穴が空いている。
「ああ、交渉は決裂したがな。」
「まぁ……その…………あれだ。あまりギスギスするなよ?」
「それは無理だな。」
カズマは心底嫌そうな顔をする。だが、現実はどうにもならないだろう。
「カズマが誰を選ぶか迷えば迷うほど、私達の関係は険悪になっていくだろう。だからカズマ、私を選んでくれ。そうすれば全て解決する。」
「うっ……その……まだ心の準備が……」
「私達はもう行為をするほどの仲なのだぞ。その責任を取るべきだと思うが……」
「なあ……何とかならないのか……?出来ればめぐみんとも仲良くして欲しいんだけど……」
さっきは私とあんなに激しく交わりあったと言うのにこの男はまだ悩んでいるようだ。だが、最終的に選ぶのはカズマ。私にはどうする事も出来ない。
「そう思うなら早く誰を選ぶか決めるのだな。」
「はぁ……俺も覚悟を決めるしかないか……」
カズマはパンと自分の顔を両手で叩く。そして私に向き直ると真っ直ぐ私の目を見て言った。
「ダクネス、俺と付き合ってくれ」
「よろこんで」
私は遂にカズマを手に入れた。
4
翌日。朝早く起きた私とめぐみんはリビングで向かい合って座っていた。今日は朝起きてから一度も会話がない。
「「…………」」
だが、暫くして最初に口を開いたのはめぐみんだった。
「私は諦めません。」
私に言うというより自分に言い聞かせるようだった。本当にめぐみんは諦めの悪い女だ。
「カズマの事か?昨日の事があったのにまだ諦めないのだな。」
「何を言われようとも諦めません。私の信念は固いのです。」
「ふむ。めぐみんがこれからも積極的にカズマにアプローチしてカズマはどう思うだろうな。」
「それは……きっと嬉しいはず……」
「そんな訳ないだろう。カズマは変な所で義理堅いやつだ。気の多い人だが、浮気をして裏切るような真似はしない。カズマはきっとめぐみんを”邪魔”だと思うだろう。」
「ち、違います!私はカズマと仲間以上の関係になってるんです!カズマも私の事をきっとよく思ってくれています!」
「だそうだが、どうなのだ?カズマ」
先程から廊下のドアにカズマの頭が見え隠れしているのに気づいていた。この際めぐみんにハッキリとカズマの気持ちを教えてあげた方がいいだろう。
「……お、おはよう。」
カズマが気まずそうにリビングのドアを開ける。
「私達の話を聞いていただろう?それで、カズマはめぐみんのアプローチをどう思うのだ?」
「カズマ、別に言わなくても分かってますから大丈夫です。」
「いや、言えカズマ。ハッキリ言ってやるんだ。迷惑だとな。」
「ああ……えっと……二人ともとりあえず落ち着け……」
「言えと言っているだろう!!」
「ひいっ!」
思わず怒鳴ってしまった。だが、これもカズマに寄ってくる他の女を撃退する為に必要な事だ。
「め、めぐみん。怒らないで聞いてくれよ……」
「分かってますよ、カズマ。ダクネスに無理やり襲われただけで、実は私の事が好きなんですよね。」
「い、いや……俺はダクネスの事が好きだ。めぐみんとは仲間以上恋人未満の関係だったけど……ごめん。俺はめぐみんとは付き合えない。」
めぐみんは声を荒らげるでもなく暴れる訳でもなくただ静かに涙を流す。そのままその場にへたり込み静かに泣いている。
「ごめん、めぐみん。お前には俺なんかよりずっと良い奴がいるよ。」
「うぐっ……ひぐっ……ぐずっ……」
めぐみんの泣く姿を見て私は少し良心が痛む。私は決してめぐみんに意地悪をしたい訳じゃない。ただカズマに私を見てほしいだけなのだ。
「私にはカズマしかいません……何がダメなんですか……私のどこがダメなんですか……」
「めぐみんは何も悪くない。たまたま縁がなかっただけだ。」
めぐみんの気持ちにけじめをつけさせる為にもここはカズマと二人きりにさせた方がいいだろう。それにきっと今の私はめぐみんにとっては憎む相手にしか見えない。
「私は少し外の空気を吸ってくる。あとは任せたぞカズマ」
「ああ分かったよ……ほんとに……胃が痛くなる……」
私はその場を後にした
めぐみん可哀想すぎて書いてて辛くなってきました。