※この作品はR-18です。

このすばらしい仲間と恋愛を!   作:てつろう

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8000字あります。




二人の少女と愛の巣を!

 

 

 

(カズマ目線)

 

 

結婚式が終わった翌日。俺は城の外で日向ぼっこをしていた。監禁生活が長く続いたせいかこうして広い空間にいると心地よくなるのだ。監禁されてた頃は自然や緑がなかった。俺が今寝転がっている芝生の感覚さえも愛おしい。

 

 

「思えば色々あったな……」

 

 

昨日の結婚式で俺とクリスは結婚することになった。今日の新聞では、昨日の事が大々的に書かれている。『王女様、結婚式で盛大に振られる』とか『王女様はぬいぐるみと結婚式を挙げる予定だった』とか書かれていたが……。考えただけでも酷い有様だ。

 

 

「こんな所で何をしている?」

 

「ひっ!?」

 

 

見上げるとクレアが俺の顔を覗き込んでいた。その綺麗な碧眼は俺の事をまっすぐ捉えている。

 

 

「そんなに驚かなくてもいいだろう。丁度お前と話したいと思っていたのだ」

 

 

そう言うとクレアは俺が寝転がっている芝生の横に座る。俺に話があるって……。どう考えても昨日の結婚式の事だよな……。

 

 

「あの……お、俺大事な用事があるから話はまた今度な?」

 

「大事な用事とは何があるのだ?」

 

「それはほら……あれだよ……そう!アイリスと遊ぶ約束があるんだ!」

 

 

口から出任せを言ってみる。監禁される前もクレアは、アイリスの婚約者である俺を目の敵にしていた。その上俺は昨日盛大にアイリスの結婚式を壊したのだ。クレアが俺に怒っていることは明らかだ。

 

 

「アイリス様は今レインの授業を受けているが。」

 

「……じゃなくてほら!クエストでも受けに行こうかと思ってな!ほら!クエスト!」

 

「いつもだらしないお前がクエストなんて受けるわけないだろう。」

 

 

額を汗が伝う。不味いまずいマズイ。俺がさっきから言う嘘も全部見透かされている。

 

 

「まぁ、いい。……それより話があるのだ。今から私の言う事に正直に答えるのだぞ。」

 

 

先程既に嘘をついている。これ以上嘘を重ねてもクレアの怒りを買うだけだ。俺はドキドキしながらクレアの言葉を待つ。

 

 

「お前はアイリス様を愛しているのか?」

 

 

クレアから出た言葉は意外とアッサリしたものだった。愛しているだのそんな照れるセリフ言うわけない、と普段の俺なら思っていただろうが、この時のクレアからはどこか真剣な、まじめで嘘のない答えを欲しがっている。そんな気がした。

 

 

「……愛してる、と思う。安っぽい言葉だけど俺は本気でそう思ってる。」

 

 

クレアは俺の言葉を聞いても表情一つ変えない。そんな様子だから今の俺の返答が正しかったのかよく分からなかった。

 

 

「そうか……ならいい。」

 

 

意外とクレアは怒らなかった。

 

 

「どういう風の吹き回しだ?いつもなら『ぶっ殺してやる!』とか言いながら俺の首を絞めあげてるだろ。」

 

「そんな訳ないだろう!」

 

「え……?じゃあ昨日のこと怒らないのか……?俺はアイリスの結婚式を台無しにしてしまったんだぞ?」

 

「別に……。アイリス様の笑顔を見れたら私はそれでいいのだ。お前が帰ってきたおかげでアイリス様も元気になられた。それで充分だ。」

 

 

清々しい顔でクレアは言った。白スーツにも人の情があったのだと改めて思わされる。

 

 

「……ありがとな。絶対アイリスを幸せにするよ」

 

「ああ、もしアイリス様を泣かせるようなことをしたら承知しないからな……。」

 

 

クレアは俺を脅すように言うが不思議と悪い気はしなかった。彼女もアイリスのことを愛しているのだろう。それだけは俺と同じ気持ちのはずだ。

 

 

「お礼に今度アイリスのパンツあげるよ。」

 

「なっ!?今は真面目な話をしているのだ!そんなもの欲しくなど……欲しくなど……」

 

「要らないのか?」

 

「……いります」

 

 

やはりクレアは変態だった。

 

 

+

 

クレアにアイリスを幸せにすると約束した。その為の第一歩としてアイリスとクリスに仲良くなってもらおうと思い、三人で食堂で昼食を取っている。愛があればどんな困難でも乗り越えられるはずだと思っていたが……。

 

 

「第二夫人のアイリスさん、私の許可なくカズマくんにくっつかないでくれる?」

 

「泥棒猫のクリスさんこそ人からお兄様を奪っておいて図々しいのでは?」

 

 

見ての通り二人の相性は最悪だった。ご飯の最中だと言うのに二人の喧嘩は止むことは無い。まぁこの前クリスがアイリスをボコボコにしていたしこうなるのも当然か。

 

 

「なぁ……二人とも。もう少し仲良くしてくれないか?これから三人で暮らしていくんだしさ。ずっとこんな調子だと困るだろ」

 

「お兄様。この際ちゃんと言っておきますが、人から殿方を奪うような方とは仲良くできません。」

 

「ひどいなあ、まだ第二夫人にしてあげてるだけ感謝してもいいんじゃない?本当なら私とカズマくんの二人っきりで新婚生活を送るはずなのにさ。」

 

 

二人の会話を聞いてると本当に胃が痛くなる。夢のハーレム生活が始まるかと思っていたが実際に体験してみると女同士のいがみ合いが酷くてとても身が持たなかった。

 

 

「失礼しますアイリス様。」

 

 

護衛のクレアが食堂に入ってくる。マズイ、クレアにはついさっきアイリスを幸せにすると約束したばかりだ。二人が喧嘩している様子を見せるのは良くない。

 

 

「クレア、どうかしましたか?」

 

「いえ、たまには私もアイリス様と食事を取ろうかと思いまして。邪魔でなければご一緒しても宜しいですか?」

 

 

恐らくだが、クレアは俺とアイリスが上手くやれてるか確認しに来たのだろう。クレアは近くにいた召使いの一人に食事を持ってこさせ、クリスの隣に座る。

 

 

「…………」

 

 

気まずい沈黙が流れる。さっきまでいがみ合っていたアイリスとクリスもクレアが入って来てからは静かになった。しかし、時折互いを睨むように見ている。

 

 

「クリス殿と言ったか。アイリス様は王女ゆえ同年代の子どもと関わりが少ない。どうか仲良くしてあげてくれ。」

 

 

クレアが意外と好意的にクリスに話しかけている。ここはどうか穏便にしてくれという願いを込めながらクリスを見つめた。クリスは俺の顔を見て意図を汲み取ったのか軽く笑ってクレアに答える。

 

 

「それは無理だよクレアさん。男を前にしたら女同士の友情なんて成り立たないの。」

 

 

 

 

 

 

空気が凍った。

 

これはヤバいやつだ。クレアはクリスの返答を聞いて面食らったような顔をしたが徐々に眉間にシワがよっていきドスの効いた声で言う。

 

 

「貴様……!あまり調子に乗るようなら王族に対する不敬罪で処罰することも可能なのだぞ?」

 

「ふ、二人とも落ち着こうぜ。……ほら、このご飯凄く美味しいぞ!そうだろアイリス!」

 

 

クレアとクリスが喧嘩しないように俺は話題を変えようとする。二人はしばらく睨み合っていたがやがて目の前の食事に手を伸ばす。

 

 

「お兄様、もしよろしければ私が食べさせてあげましょうか?」

 

 

アイリスが健気に言ってくる。所謂アーンをしたいという事だろう。ただこのバチバチした空気の中でイチャイチャする程俺の肝は据わっていない。

 

 

「き、気持ちは嬉しいけど……また今度な?もっと二人きりの時にやろうぜ」

 

「貴様……、アイリス様のお願いを断るつもりか?」

 

「ひっ!?」

 

 

クレアが鬼のような形相で俺のことを見ている。まるで般若(はんにゃ)だ。俺は怖さのあまり持っていたフォークを落としてしまった。

 

 

「カズマくん、私の許可なく第二夫人とイチャイチャするつもり……?分かってるよね……?」

 

 

クレアとクリスの二人に板挟みになり俺はどうしていいか分からない。と、とにかくここは穏便に済ませないと……。

 

 

「うっ……その……俺はもうお腹いっぱいだからまた今度な?」

 

 

俺はアイリスの要望をやんわりと断り、クリスが満足する方を選んだ。

 

 

「ほう、さっきアイリス様を幸せにしてやると言っていたのは嘘だったのか。そうかそうか……」

 

「……すいません」

 

 

クレアの言葉に何も言えなくなる俺。そんな俺の様子を見てクリスは笑みを浮かべながら言った。

 

 

「今のカズマくんの行動は正しいよ。だって私が一番目なんだもん。アイリスさんは二番目。だから私が常に優先されるんだよ」

 

 

クリスの言葉を聞いたアイリスが拳を握りしめる。俺は彼女が怒りに身を任せないようにそっと手の平を重ねた。アイリスは俺がどうにか宥めたが、クレアは我慢出来なかったようだ。

 

 

「やはり貴様は生かしておけない!」

 

 

クレアがガタッと立ち上がりクリスに襲いかかる。とうとうクレアとクリスが掴み合いの喧嘩をし始めた。

 

 

「そっちがやる気ならアタシも手加減しないよ!」

 

 

クリスは片方の手でテーブルに並べてあったスープをクレアにぶちまける。真正面からスープを浴びた白スーツは服に大きなシミを作り、頭からはポタポタと汁が垂れていた。

 

 

「貴様よくも……!」

 

 

今度はクレアが飲みかけのみそ汁をクリスにかける。クリスの綺麗な銀髪が汚れ服には豆腐やらネギやらが付いていた。もうこれ以上二人を放っておくのは危険だ。俺はクリスを、アイリスはクレアを後ろから羽交い締めするようにして二人を引き離した。

 

 

「お、おい。クリスもあまり怒るなよ。」

 

「クレア、私の為に怒ってくれるのは嬉しいですが程々にしておいて下さい。」

 

 

俺とアイリスが仲裁に入ったおかげか二人は落ち着きを取り戻す。

 

 

「もういいよ、アタシはシャワー浴びてくるから」

 

「待て、私が先だ。こんな格好では仕事もできない。」

 

「「…………」」

 

 

二人は再び暴れ始めた。

 

 

 

+

 

「ふぃー…………」

 

 

風呂に浸かりながら一息つく。王宮の風呂場は男女で別れており共用だが、中には誰もいなかった。この広い空間を俺一人で占有していることになる。

 

 

「ーーーー」

 

 

湯船に浸かって思い浮かぶのは今日の女達の愛憎劇だ。泥棒猫のクリスだの第二夫人のアイリスだの常に互いを貶し合い牽制し合いの繰り返し。ハーレム生活が始まるかと思っていたが蓋を開けてみればこんなものだ。気の休まる暇もない。

 

 

「もういっそ全てを放り出して逃げてしまおうか」

 

 

女達のドロドロした修羅場を見るのはごめんだ。監禁されている時は主にめぐみんとダクネス、王宮に来てからはアイリスとクリス。彼女達の事を見ていると何だか精神的なダメージを受けてしまう。それならば全員から逃げてどこかでひっそりと一人で暮らすのも悪くない。

 

 

「ん……?」

 

 

どれだけ湯船に浸かっていただろうか。気づけば脱衣所に人影が見える。誰かが入って来たのだろう。ここは男湯だから女が入ってくることはない。これでミツルギなんかが出てきたら文句を言ってやろう。やがてガララっと風呂の扉が開き、

 

 

「あ、あの……背中を流しに来ました。」

 

 

恥ずかしそうにタオルを巻いた裸体のアイリスが胸元と、見えそうで見えない股を手で押さえながら現れる。

 

 

「アイリス……ここは男湯だぞ?」

 

「ええ、ですからこの時間だけ貸切にしておきました。」

 

「ええ……」

 

 

アイリスの大胆な行動には嘆息する。正直言って今は一人になりたかった。この風呂場は女達から逃げられる唯一の安息の地なのだ。

視線を奥にやると、アイリスの背後から同じくタオルを巻いたクリスが視界に入った。

 

 

「クリスもいるのか……」

 

「なにさ?アタシじゃ不満なわけ?」

 

 

男湯に少女二人が入ってくる。昔なら狂喜乱舞していた状況だろうが、今は二人がまた喧嘩し始めないか心配の方が大きかった。

 

 

「今から私とクリスさんでちょっとした勝負をします。お兄様にはその勝敗を決めてもらいたいのです。」

 

「勝負……?」

 

「簡単に言うとエッチな勝負だよ」

 

 

エッチな勝負。なんと官能的な響きだろうか。この言葉を聞いて期待しない男はいない。俺は湯船からザバッと立ち上がり愚息を堂々と二人に見せつけた。

 

 

「なんかカズマくんの息子、小さくない?」

 

 

クリスの発言がグサッと俺の心に傷をつける。昔めぐみんにも息子が小さいと言われたが同じことを言われるということはやはり小さいのだろうか。

 

 

「クリス、言っていいことと悪いことがあるんだぞ……」

 

「あっ……ご、ごめん」

 

 

何はともあれ今はエッチな勝負だ。そのまま湯船から上がり風呂椅子に腰掛ける。クリスとアイリスも俺の両隣に腰を下ろした。二人はギラギラとした目つきで俺の息子を見つめている。その目は獲物を狙うハンターのようだった。

 

 

「先手は譲るよアイリスさん」

 

「怖気付いたのですか?それなら私がお兄様を骨抜きにしてみせます。」

 

 

アイリスはゆっくりと手を俺の愚息に近づけていき様子を確かめるように亀頭を撫で回す。また、空いたもう片方の手で玉を優しく揉み始めた。前回した時よりも確実にエッチがうまくなっている。

 

 

「アイリス……どこでこんな技覚えたんだ?」

 

「先日、レインに教わりました。気持ちいいですか?」

 

 

レインがそんな事教えてたのか。意外とむっつりなのかな。そんな事を考えているとアイリスの手で扱く動きが速くなる。

 

 

「カズマくん、絶対にイッたらダメだからね。ちゃんと我慢して。」

 

「お兄ちゃん。気持ちよく全部出しちゃいましょう。お兄ちゃんがイク所を見せてください」

 

 

二人から正反対の言葉を並べられ頭が困惑してくる。恐らく勝負の内容というのは俺がイッたらアイリスの勝ち。イかなければクリスの勝ちということだろうか。

 

 

「ううっ……正直もうヤバいんだけど……」

 

 

太ももから何かが込み上げてくるのがわかる。変な快感が頭の中を駆け巡りふわふわした気分になっていた。

 

 

「カズマくん、私の目を見て」

 

 

朦朧とした意識の中、クリスの方に目をやる。妖艶な目付きをしたクリスが俺の事を見つめていた。

 

 

「もし勝手にイッたらお仕置きだよ。カズマくんの玉もひねり潰しちゃうかも。絶対にイッちゃダメ。」

 

「お兄ちゃん、クリスさんの言うことは聞いちゃダメです。私の手だけに集中してください。ほら、気持ちいいですよ。正直になりましょう。」

 

「全然気持ちよくないよね。アタシの方がエッチ上手いもんね。アイリスさんの手こきなんてゴミクズ同然だよね」

 

「なんだかビクビクしてますよ?これはもう出ちゃうんじゃないですか?私の勝ちですよね」

 

「ダメ!カズマくん、イッちゃダメ!」

 

 

右側ではアイリスがイケと言い、左側ではクリスがイクなと言う。もう何が何だか分からない。イけばいいのかイッたらダメなのか。ただ快楽に身を任せてぐちゅぐちゅという下品な音を聞く。気持ちいい……。

 

 

「ふうっ……!出る……出るぞ……!」

 

 

耐えに耐えた俺だが暴発は呆気なく起きた。アイリスの手にドクドクと白い液体が飛び散る。アイリスもクリスも雄々しい液体を二人で食い入るように眺めていた。

 

 

「まずは私の一勝ですね。」

 

 

 

+

 

 

 

 

それからも毎日クリスとアイリスの勝負ーーー要するにセックスーーーは続いた。ある時は俺の部屋で、ある時は野外で、ある時は廊下で。誰かが来るかもしれないという恐怖とこんな所でみだらな行為をしているという背徳感が一層興奮を増していた。俺が王城に帰ってきてから一週間後。今夜もアイリス、クリスと三人でセックスをしていた。

 

 

「ああっ……イきます!……イきますよ!」

 

「アタシも我慢できない……!来る……!来ちゃうよ……!」

 

 

アイリスとクリスを二人同時に手で秘所を刺激してやる。丁度二人とも限界に達したのかプシュッと潮を吹いた。二人は獣のような声を出し快感を体で表現する。

 

 

「はぁ……はぁ……クリスさんが……先にイッたから……はぁ……今回は私の勝ちですね」

 

「ふぅ……何言ってるのさ……アイリスさんが先に潮吹いたでしょ……そうだよねカズマくん?」

 

「うーん、二人とも同時だったから今日は引き分けだな。」

 

「お兄ちゃんの意気地無し……」

 

「まぁ、そう言うなよ」

 

 

イッた後も張り合う二人を抱きしめ俺は中央に寝転がる。ハーレム生活では二人の相手をしないといけない分セックスの回数も多い。今日だけでも三回目となるセックスに疲れ果て早く寝たい気分だ。

 

 

「なぁ、お前らはこの生活に満足してるか?」

 

 

俺は何となしに二人に尋ねた。特にアイリスが幸せかどうかは重要だ。この前クレアにアイリスを幸せにすると約束したのだ。その約束を果たせているかどうか確認する必要がある。

 

 

「不満しかありませんよ。毎日毎日クリスさんとお兄様がイチャイチャ、イチャイチャ……。いつか私がクリスさんを殺してしまってもそれはお兄様のせいですよ?」

 

「もう、王女様は怖いね。アタシは満足してるよ。だって最終的にはアタシがカズマくんを独り占め出来るんだから。」

 

 

どうやらアイリスは不満のようだ。彼女らのためにこの一週間、二人に仲良くなってもらおうとあの手この手を尽くしてきたが結局相容れず対立したままだ。だが、前のように殴り合いの喧嘩をすることは少なくなりエッチな勝負を毎日することで落ち着いてはいる。

 

コンコン

 

控えめなノックの音が聞こえる。こんな夜更けに何の用だろう。さっきまで絶頂を迎えていた二人は動けないだろうし俺がドアから出ようとする。が、今までセックスしていて全裸だったのを忘れていた。仕方なく俺はパンツ一枚だけを履きドアを開ける。ドアの奥にはクレアがいた。

 

 

「なっ……!?貴様なんて格好をしているのだ!しゅ、淑女の前で裸で出てくるやつがあるか!」

 

「いや、ちゃんとパンツ履いてるだろ?それより今何時だと思ってるんだよ。普通の人ならもう寝てるぞ。」

 

 

クレアは俺の裸体を見るのが恥ずかしいのか顔を手で隠しながら話す。いつもの威勢のいい様子はどこへやら女の子らしい反応を見せていた。

 

 

「その……夜遅くにすまない。だが、お前にどうしても伝えたいことがあるのだ。」

 

 

”どうしても伝えたいこと”。その意味深な言い方にドキッとする。まさか愛の告白でもするつもりだろうか。先程の女の子らしい反応を見ているせいでクレアを少し意識してしまっている自分が悔しい。

 

 

「俺に出来ることなら何だって言ってくれ。だって俺は魔王を倒したカズマさんだからな。」

 

 

出来るだけイケボで彼女に答える。俺のハーレム要員にクレアも加わるのか。普段は凛々しい彼女の甘える姿を見るのも悪くないかもしれない等と思っていると、

 

 

「最近、お前が至る所でアイリス様やクリス殿と行為をしていると噂だ。」

 

「…………」

 

 

さっきまでのいい雰囲気はすっかり無くなりクレアの話を聞く。

 

 

「どうもお前は部屋で行為に及ぶだけには飽き足らず、城の外や廊下で情事に耽っているそうではないか。その……城の使用人達からもクレームが殺到していてな。今後はこういう事は控えて欲しい……。」

 

「…………すみませんでした。」

 

 

俺は顔を真っ赤に染め俯いたままクレアに答える。あの時のセックスはギリギリバレていないと思っていた。だが、現実はそんなに甘くなくちゃんとバレていたらしい。

 

 

「もし……どうしてもそういう事がしたくなったならレインからサイレントの魔法を教えてもらえ。それとヤる場所はちゃんと選ぶこと。いいな?」

 

「…………はい。」

 

 

俺は消え入るような声で答える。この事はアイリス達には伝えない方がいいだろう。きっと彼女達も相当恥ずかしい思いをするだろうし。

 

 

「あと最後にもう一つだけ伝えておくことがある。」

 

「今度こそ愛の告白か?」

 

「貴様は何を言っているのだ。投獄されているダスティネス殿についての話だ。」

 

 

クレアは辺りに人が居ないことを確かめるように見回したあと俺の耳元でそっと囁いた。

 

 

”ダスティネス殿が妊娠した”

 

 

何を言われたのか分からず、その場で固まってしまう。今、妊娠と言ったのか。

 

 

「……嘘だろ?」

 

「本当だ。医師の診断も出ている。」

 

 

俺は思わず頭を抱える。やっとアイツらから逃げ切れたと思ったのにとんでもない爆弾を抱えていたようだ。

 

 

「大丈夫か?酷い顔だぞ。」

 

「ああ……本当にアイツらは……。どれだけ俺に迷惑をかければ気が済むんだ……!」

 

 

俺はその場にへたり込んでしまう。もう散々だ。二度とアイツらの顔は見ないつもりだったのに。子どもが出来たら嫌でもアイツらの事を考えないといけないではないか。

 

 

「辛い気持ちは分かるが、これはお前のせいではない。お前が気に病むことはなにもないのだ。」

 

 

クレアが俺の事を慰めてくれる。ダクネス達をどうするかよく考えなくてはならない。そう……子どもが産まれたら俺の子だと言うことはすぐに判明するだろう。アイリス達にもバレる可能性は高い。そうなるくらいなら……

 

 

 

いっそのことお腹の子を殺してしまうのはどうだろう?

 

 

 

 

 







突然ですが、スランプになりました。上手く小説が書けていません。今回の作品のクオリティが低いのは申し訳ありません。散々迷ったのですがとりあえず更新することを優先したためこの形で出すことにしました。プロット自体は完結まで出来ているのですが、細かな部分が決まってなくて非常に苦戦してます。今後も更新の速度が落ちるかと思われます。また、感想やお気に入り登録が励みになってます。そのおかげで今回も投稿することが出来ました。とにかく完結までは絶対描ききるという強い意志があるのでエタることは無いと思います。暇な時にでも読んでくだされば幸いです。

追記:後から編集して及第点まで作品を改良しました。(2023/02/03 )
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