このすばらしい仲間と恋愛を! 作:てつろう
お気に入り登録が20件を超えました!ありがとうございます!皆様の評価が筆者のやる気と励みになります。今後もちまちまと投稿していくのでよろしくお願いします。
めぐみんたちが女子会を開いている頃……
「ゆんゆん、入っていいか?」
俺はゆんゆんの部屋を訪れていた。今日ゆんゆんはめぐみんたちの女子会に誘われていない。となるとゆんゆんは一人ぼっちという事だ。ここは俺がゆんゆんと一緒に遊んであげよう。
「どうしたんですか?カズマさん」
中からゆんゆんが扉を開ける。
「いや……めぐみんから何か言われてないか?何かに誘われたりとかさ」
「え?特に何も言われてないですよ。」
なんてことだ。めぐみんがゆんゆんだけを除け者にしてるのだろうか。今日の女子会のことはゆんゆんには伏せておこう。
「そういえばカズマさん、私カズマさんに言いたいことがあるんです。ここでは何ですから部屋の中で話しませんか?」
俺はゆんゆんに従ってベッドの上に腰掛ける。部屋の中は小綺麗にされておりまだゆんゆんが持ってきた荷物は中身を出すことなくそのまま置かれていた。
「実は私見たんです。アクアさんとカズマさんが恋人繋ぎしながら歩いているところを(4話参照)。」
……見られていたのか。ちょっと恥ずかしいな
「カズマさん、私は普段からめぐみんがカズマさんのことを惚気けてくるのを聞いてます。めぐみんとは遊びだったんですか?」
「…………」
俺が答えられずにいるとゆんゆんが更に言葉を継ぐ。
「私はめぐみんのことが心配なんです。めぐみんは私の大切なと、友達なんです。私が出来ることならなんでもします。だからこれ以上めぐみんのことを悲しませないでください!」
「ん、今何でもするって言った?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ゆんゆん視点)
「私が出来ることならなんでもします。だからこれ以上めぐみんのことを悲しませないでください!」
私はアクアさんと浮気してるカズマさんに言った
「ん、今何でもするって言った?」
「ならパンツ見せてくれないか?」
…………はい?
「いや、何でもするんだろ?ならパンツ見せてくれよ」
「カズマさん?怒りますよ……」
「すんませんでした」
私が少しカズマさんを威圧するとすぐに頭を下げてきた。本当にこの人はめぐみんにふさわしくないと思う。
「ならハグはいいか?」
「……カズマさん?」
先程のように語気を強めて名前を呼ぶ。しかし、カズマさんは負けじと言ってきて
「ゆんゆんと俺は友達だろ?友達ならハグくらいするだろ?」
そういうものなのでしょうか。でもハグくらいならパ、パンツを見せるのに比べたらいいかもしれません。
「……はぁ……分かりました。ハグならいいですよ」
「本当か!?ありがとなゆんゆん」
そう言ってカズマさんは私のことを抱きしてめくる。カズマさんは本当に困った人ですね……でもこうやって抱き合うのは悪くないかもです。少しだけ心が落ち着くような気がします。
「カズマさん……」
私の口から思わず声が漏れてしまいました。カズマさんはそれに応えるように私の頭を撫でてきます。
「あのう……もういいですか?……」
そうだ、私はカズマさんがめぐみんにふさわしい人か見極めなければいけないんだった。こんなことしてる場合じゃない。
「ああ、ありがとうなゆんゆん。やっぱりパンツはめぐみんに頼んで見せてもらうわ」
「待ってください!めぐみんにだけはそんなことしないで下さい!」
「じゃあゆんゆんが見せてくれるのか?」
「どうしてそうなるんですか!?」
「じゃあめぐみんに……」
「わかりましたから!!見せますから!」
うう……どうして私がこんな事を……カズマさんは私のパンツを見るためにベッドから立って私の正面に座る。私がスカートを捲るのを躊躇っていると
「ゆんゆん、これくらいの事で恥ずかしがっていたらダメだぞ。お前さんがもし友人の前で変な発言をしたとしよう。そんな時に『あはは冗談だよー』と笑って済ませられるくらいじゃないと友達は出来ない!その為にもこの恥を乗り越えるんだ!」
「ほ、本当にこんなことで友達が出来るようになるんですか?」
「当たり前だ。これくらいできるようにならないと友達はできない!」
そこまで言われたら私もやるしかありません。私は覚悟を決めてベッドから立ちスカートの裾に手を当てます。
「い、いきますよカズマさん」
私は恐る恐るスカートを捲りパンツを見せた。カズマさんは食い入るように私の股の部分を見ている。
「おおいいぞゆんゆん、その意気だ!今度は俺が今から言うことを復唱してみろ!まずは『カズマさんカッコイイ!』」
「な、何言わせるんですか!?」
「ゆんゆんこれも友達を作るためなんだ。さっきも言っただろ?恥を乗り越えないと友達は出来ないんだ。さあ、『カズマさんカッコイイ!』」
「か、カズマさんカッコイイ!」
「『カズマさん大好き!』」
「カズマさん大好き!」
「『私のパンツの色はピンクです。こんな嫌らしい色でごめんなさい。』」
「私のぱ、パンツは……ぴ、ピンクです。こんな嫌らしい色でごめんなさい。」
「最後に『カズマさん、私をお嫁さんにしてください!』」
「カズマさん、私をお嫁さんにしてください!」
「よく言ったゆんゆん!偉いぞ!」
そう言ってカズマさんは私の頭を撫でてくれる。この人は本当にめぐみんにはふさわしくない!!私が何とかめぐみんの目を覚ましてあげないと
「そうだ!ゆんゆん頼みがあるんだけど」
「またエッチなお願いする気ですか?もうこれ以上はやりませんよ!」
「違う、俺がそんなこと頼むわけないじゃないか。今俺はめぐみんにストーカーされていて困っているんだ。王城にいる間しばらく俺の事を匿ってくれないか?」
ええ!?めぐみんがストーカー!?嘘!信じられない。……あーでも言われてみればめぐみん、カズマさんのこといつも惚気てきて大好きって感じだったから有り得なくもないのかも?でもめぐみんに限ってそんな……
ここは私がめぐみんの目を覚ましてあげるしかないよね……
「分かりました!カズマさん!私めぐみんの為にやってみます!」
「よし、それじゃあ早速今日はここで寝ていいか?」
「え?」
「最近めぐみんたちがしょっちゅう一緒に寝ようって言ってきて安眠できてないんだよ。部屋に戻ってもまた誰か夜這いに来るだろうしな」
「ええ……でもカズマさんと寝るくらいなら野生の狼と一緒に寝た方がマシです。」
「……ゆんゆんはたまに刺々しいよな。めぐみんのストーカーをやめさせたいんだろ?俺はもう寝るから」
そう言ってそそくさとカズマさんはベッドに寝そぺる。もう!私のベッドなのに!
「カズマさん」
「どうした?ゆんゆん」
「あの、こういうお泊まり会をするときの定番ってあるじゃないですか。」
「定番?」
「ほら、寝る前にこっそりみんなで恋バナをするんですよ。」
「恋バナって同性どうしでやるもんじゃないのか?俺でもいいのか?」
すでに床についていたカズマさんは起き上がり私の横に座る
「えっと……それは……こ、この際仕方ありません。カズマさんとでも恋バナは出来ます!」
「ふーん、なら聞くけどゆんゆんって今まで恋したことあるのか?」
「え、わ、わたしですか。学校でも男女で別れていましたし恋したことないんですよね……」
「恋したことないのに恋バナなんてできないよ」
「か、カズマさんは?カズマさんはどうですか?」
「俺か……俺は小さいころ結婚を約束した幼なじみがいたよ。でもその子が不良の先輩と一緒に帰ってるところを見かけてさ。それから引きこもりがちになって……だんだん学校にも行かなくなったよ」
「それは……大変でしたね」
「なぁゆんゆん、もっと慰めてくれないか?」
「もっとですか?……うーん」
私はカズマさんの頭を撫でてあげた。
「よしよし、よく頑張りましたね」
「ゆんゆん、すっごくいいよ。そのまま胸なんて触らせた暁には友達100人できるかもな」
「私に友達できるって言ったら何でもしてくれるなんて思ってるなら大間違いです!」
結局この日はカズマさんと一緒に寝ました。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
翌朝俺が起きると横ではゆんゆんが眠っていた。ゆんゆんって本当にちょろいな……他の男に騙されそうで心配になるぞ。昨夜のことを思い出しながら部屋を出る。めぐみんたちとは一線を超えそうになると邪魔が入るけれどゆんゆんとなら邪魔は入らないんじゃないだろうか。そう思って俺の部屋へ行くと扉の前にめぐみんが座っていた。
「めぐみん、そこで何してるんだ?」
「カズマ!もう心配したんですよ!昨夜はどこに行ってたんですか?」
めぐみんはこちらへ駆け寄りながら心配してくるこの様子だと昨晩は俺が部屋に居なかったことに気づいてそうだな。ゆんゆんの部屋は俺に唯一出来た安置だ。バレないようにしなければ
「昨日はちょっとな、急用で出ていたんだよ」
「急用?何があったんですか?」
やばい。これは誤魔化しが出来ない奴だ。
「めぐみん、もし本当のことを言っても怒らないか?」
「私を誰だと思ってるんですか。そんなに短気じゃありませんよ」
「じゃあ言うぞ……めぐみん、その……最近のめぐみんって……ちょっとストーカー?みたいになってなかったか?」
「何を言っているのですか。私のはストーカーじゃありませんよ。だってカズマは前に私のことを好きだと言ってくれたじゃないですか。これは相思相愛です。」
うん、ダメだ。話が通じる状態じゃない。これは本格的にヤバいな。今度病院に連れて行くか?技術が日本ほど発達してないこの国では医療の力も信頼できないしな……
「俺は最近めぐみんが干渉しすぎな気がしててさ。ちょっとめぐみんから距離を置くために昨日は逃げてたんだ。」
「それは、カズマがクリスたちとキスする所を見てこれ以上カズマを放っておくといつか誰かと一線を超えるかもしれないと思ったからですよ。カズマは私のことが好きなんですよね?」
「その好きかどうかじゃなくてな……今のめぐみんははっきり言って異常だ。近いうちに医者に見てもらえ。俺もついて行くからさ」
「私が……異常ですか?医者に見てもらうほどに?」
「ああ。昨日も俺が部屋に戻ってくるまでずっとここに居たんだろ?流石にやり過ぎだ。」
「そうですか……分かりました。」
めぐみんはとぼとぼと帰っていく。ちょっと言い過ぎたかな。でもいつかは言わなきゃいけないことだ。ヘタレの俺がよく言えたな。俺はまだ起きたばかりだと言うのになんだか疲れてしまい王城の外に出た。王都に来るのも久しぶりだ。しばらく観光していこう。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
私はカズマに異常だと指摘された後、ダクネスの部屋へと向かっていた。ダクネスは昨日の女子会のときに心無い言動で傷つけてしまった。カズマが誰かに取られそうで焦っていたのか昨日の私もどこかおかしかったのだろう。やがてダクネスの部屋に着き
「ダクネス、起きてますか?」
しばらくするとダクネスが扉を開けた。
「なんだ、めぐみん何か用か?」
「その……昨日はダクネスの気持ちも考えずに嫌なことを言ってしまいごめんなさい……」
私は心に思ったことをそのまま口にした。ダクネスは小さくため息をついて、
「これでも私は純情な部分があるからな。昨日の言葉はきつかったよ。でも反省してるならいいんだ。水に流そう」
そう言ってダクネスはこちらに手を向ける。私はその手を握り握手した。その後私はダクネスと共に紅茶を飲みに応接間に行った。ダクネスとの会話は特段盛り上がるわけでもないが話題も沢山ある訳でもない。それでも気心知れた間柄だ。私たちの間に流れる雰囲気は穏やかなものだった。
「さっきカズマに言われたんです。今のお前は異常だって。ダクネスも今の私はおかしいと思いますか?」
「どうだろうな……昨日お風呂から上がるのを待っていたのは少し行き過ぎだと思ったが私が言うとすぐにやめたじゃないか。それはめぐみんの良心が残っている証拠だ。別におかしくないさ。」
ダクネスは私のことを励ましてくれた。
「ダクネスに聞きたかったのですが、ダクネスとクリスは親友じゃないですか。もしカズマがクリスに取られたらどう思います?」
ダクネスは一瞬驚いたような顔をして、少し考えると不安と悲しみが籠ったような表情へと変わった。
「……クリスは親友だ。カズマがクリスを選んだのならそれは仕方のないことだ。少し悲しいがそれでも私はクリスの親友を続けるだろう。」
「本当にそうですか?クリスがカズマとエッチなことをするんですよ。毎晩毎晩、そんな状況に耐えられますか?」
「……私だって本当は嫌だ。嫌に決まってる。カズマと一緒に居たいし1番愛されたい。しかもクリスに取られるなんて……」
「そうでしょう。なのに、ダクネスはクリスとアクアがカズマを襲ったのを見てからただ見ているだけじゃないですか。そんなんだといつか本当にカズマを取られますよ」
ダクネスは悲しそうだった表情から目が据わり少し狂気を思わせる表情になった。今の私とダクネスのカズマに対する姿勢は似通ったものになって来ているのだろう。
「たしかにめぐみんの言う通りだ。このままだと後悔していたかもしれない。私は生ぬるかった。その事を気づかせてくれて礼を言おう。しかし、何故私にそんなことを言うのだ。めぐみんもカズマのことが好きなのだろう。これ以上ライバルを増やしていいのか?」
「私はカズマのことは私たちパーティメンバー全員のものだと思ってます。たとえ誰かとくっ付く事があったとしてもそこだけは変わりません。でも、クリスやアイリスたちのような外部の人たちがカズマを取るなら話は別です。そんなことは……絶対にあってはなりません。」
「なら私からアクアにもカズマに注意するように説得しておこう。特に今はアイリス様にカズマを取られることがないようにとな。」
そうして私たちは紅茶を飲み干した。