負けヒロインになりそうなので全員娶ります 〜極悪ふたなりチンポで最後は幼馴染の鈍感主人公も女の子にしちゃいます〜 作:吹夜
「うわぁ……でけぇ……」
陽は落ち、俺は一人で浴場に押し込められることになった。初めて入るが、やたらと広い。団体の施設みたいだ。
「さて……洗うのか、この身体を……自分のなんだけどさ」
これまたでけぇ鏡を前にして恐る恐る自分を観察する。鏡の中の少女は、作りもののように理想的なバランスの曲線美を醸し出しており……はっきり言って、すごくエロい。
「……なに考えてんだ俺」
「奏君♪」
「うわっ!?舞花……舞花っ!?」
まじまじと自分の身体を見つめていると、ここでは絶対に聞くはずのない声。振り返れば、俺もよく知る野々原舞花が……舞花が、一糸纏わぬ姿でそこにいた。
「いやっ……なんで、ここに!?な、なんかの間違いか……!?お、俺がすぐ出て行くから──」
「行かせませんよ。良いじゃないですか……今は女の子同士ですよ?」
「そういう問題じゃねぇよ……!」
すぐに浴場から出ようとする俺だったが、容易く舞花に捕まってしまう。この身体は舞花にすら力で敵わず、振り解けない。
「……それ、反抗してるんですか……?本当に女の子になっちゃったんですね……」
「悪かったな……って、離せよ!ま、まずいって……!舞花だって好きでもない奴に裸見られるのはごめんだろ!?」
ぴくり、と舞花の顔が一瞬固まった気がした……好きでもない、のあたりで。だがそれもすぐに不自然な微笑に変わった。
「離しません。これは伊織さ……会長の御命令なので」
「い、伊織の……?えぇ……なんで……っていうか、なんでお前はそんな命令聞いてるんだよ!」
「仕方ないじゃないですか。奏君のことだから、勝手も分からないのに適当に身体を洗うつもりだったんでしょう?」
「そ、それは……ひゃぅっ!?」
突然、俺の背中に柔らかい感触が押し付けられて、頭が真っ白になる。
「だから、私が手伝ってあげます……駄目じゃないですか、貴女の身体は伊織様のモノなのに──」
あまりの出来事に、舞花の身体は胸以外もこんなに柔らかいんだなぁなどと現実逃避気味に考えるしかできない俺は、舞花の呟きも聞き取ることができない。
「っ……ちょ……なんか……手つき、おかしいだろっ……ん……」
洗っているだけ。そのはずなのに変な気分になり始め、このままではと身をよじろうとする。だが、俺の抵抗など微々たるもので、舞花はまるで壊れ物を扱うかのように丁寧に優しく全身を洗い続ける。
「んっ……ふふっ……奏君、可愛いです……♡」
「はぁ……はぁ……お、おい……いい加減にしろって……これ以上はまずいっ……」
「……そうですね。これくらいにしておきましょうか」
俺の言葉に、ようやく舞花が止まる。なんとか助かった……と、安堵のため息を吐き泡を洗い流す。ふと鏡を見れば、そこには頬を赤く染めて、荒く呼吸をする美少女の姿があった。
「……っ」
「どうしました……?奏君……♡」
鏡越しに目が合うと、舞花は妖艶な笑みを浮かべながら体重を委ねてくる。鏡に映る美少女二人の絡みに、昨日までとは何かが違う興奮を覚える自分に気づいてしまう。
「ほら……ちゃんと見て下さい……これが奏君の身体ですよ……?」
「や、やめろって……」
「……ふふ、さて、私も身体を洗うので、奏君は先に湯船に入っていてください」
「あ、あぁ……」
言われるがまま、湯船へと浸かり、考える。好き勝手に“される”ことに興奮した自分と、それに対する背徳感でどうにかなりそうで……って、違う。そもそもなんで舞花がいるんだ。伊織の指示ってアイツはどういうつもりなんだ……というかそんな深い仲だったのか……なにショック受けてるんだ俺……。
「お待たせしました」
舞花が来る頃にはすっかり温まってのぼせた頭は舞花の裸体を見てさらに茹で上がりそうになる。
「っ……」
大きすぎず小さすぎない形の良い乳房に、白く透き通った肌は水滴を弾いてきらめいている。そして一番目を引いたのは……やっぱりあの大きなあれだった……舞花はそれを両手で隠そうともせず、堂々と立っているその姿からは何の警戒も感じられない。
「き、聞いていいか……?」
「なんですか?」
言いながら、舞花は躊躇なく同じ湯船に入ってくる。殆ど反射で俺は背を向ける。
「本当に言ったのか……伊織がお前に……俺のことを……その」
「……えぇ、そうですよ。今日は大事な日ですから……」
「??……それが本当だとして、なんでアイツの無茶な要求をお前が大人しく聞いてるんだよ……」
「当然のことです。私の身も心も、全て会長……いえ、伊織様の所有物ですから……」
「っ!?お、お前らやっぱりそういう……って、じゃあ尚更この状況はやばいだろ!アイツ恋人に何させてんだ……!俺が文句言って……ひゃんっ♡」
怒りの声を上げる途中、背後にいた舞花の手が伸びてきたかと思うと敏感な部分に触れられ、声が出るとともに体が震える。そのまま指先は突起に触れるかどうかといったところまで来て止まった。
いつの間にか正面に来ていたらしい舞花はそのまま耳元に唇を寄せると囁くように言う。
ぞくり。体の芯にまで響くような感覚に力が抜けてしまう。
「な、なにすんだ……ぁっ♡」
「いえ……偉大なご主人様に献上するんです、毒味が必要でしょう♡」
再び、触れるか触れないかの距離を保ったまま指先が動き始める。時折強く押され、快感に襲われるものの直接ではない刺激にもどかしくなるばかりで、舞花の言葉の意味を咀嚼する余裕もない。次第にそれはじれったくなり、もっと直接的な快楽を求め始め、自ら腰を動かして舞花の方へ押し付けていくようになるまでに時間はかからなかった。……が、舞花はそれに気付くとすぐに手を離したのだ。
「……あっ♡ちょ、待っ……いや……」
つい非難するように舞花を見つめるが、彼女は悪びれた様子も無くにこりと微笑むだけだった。
「奏君、どうかしました?」
「……」
……なんなんだ、今日は。一から十まで訳のわからないことばかりだ。舞花と伊織のことも、身体のことも……そうだ、この身体だ。なんでこんなに敏感なんだ、おかしいだろ……女の子はみんなそうなのか……そんなはずは……って、何を考えてんだ俺……なんかボーッとしてきてるし……ぅ。
「あの、奏君……?あー、少し意地悪しすぎましたね……出ましょうか」
「……」