負けヒロインになりそうなので全員娶ります 〜極悪ふたなりチンポで最後は幼馴染の鈍感主人公も女の子にしちゃいます〜 作:吹夜
再び意識が明瞭になってくると、俺は座らされて舞花に髪を乾かされていた。
「あれ……」
「あ、奏君。気がつきましたか」
俺は……舞花に風呂で意地悪されたあたりまでは覚えている。倒れはしなかったはずだが。
「ごめんなさい、奏君。少し調子に乗りすぎましたね」
「少し……?」
「でも……奏君も悪いんですよ?その身体を適当に洗おうとしたり……まだ自分が襲う側だと思っていそうですし……挙句に“好きでもない奴”、なんて……」
「えぇ……?」
「けど……信じてください。私も会長も奏君が嫌いでこんなことをしているんじゃないんです……」
「あ、あぁ……そんなことは分かってるけどさ……それより俺何着せられてんの」
眼前の鏡には、ドエロい下着を着せられた美少女(俺)が舞花に髪を乾かされている光景が映っていた。
「あぁ、奏君が自分で着てくれたんですよ。さっきまでの奏君も素直で可愛かったです」
「夢遊病かよ……」
まじまじと、鏡に映る自分を見てみる。薄い布地でできているブラジャーから大きな胸の谷間が見えており、なんならガーターベルトなんかも着せられていた。下半身を覆うショーツもレースが多くてとても淫靡な雰囲気を醸している。上下が桃色がかった白で揃えられており、肌の色とのコントラストによって艶めかしさがより強調されていた。勝負下着ってこう言う奴のことなのだろうか。ちなみに舞花も同じような下着に身を包んでいた。
……なんかもういよいよ現実感がない。今日はずっと白昼夢みたいだなと、試しに頬をつねってみる。いてぇ。
「あぁー!なにやってるんですか奏君!その顔に傷がついてしまったらどうするんですか!」
「過保護かよ」
慌てて俺の顔を撫で回しにかかる彼女に冷静に突っ込む。舞花の瞳の奥には不安そうな揺らぎが見え、割と本気で焦っているように見えた。そこまで心配せんでもと思ったものの、これ以上弄るのは違うと思い、しばらくされるがままにされることにする。
「……さて、行きましょうか。会長が待っています」
「……え?この格好で?」
「当然です」
至極当たり前のように返され、腕を差し出される。おずおずとその手を取り立ち上がると、今度は指まで絡めてきたため逃げられなくなった。びっくりして固まっているうちに抱き寄せられ、歩き始めてしまう。仕方なく身を預けると彼女は満足げに微笑みながら歩みを進めた。そうして通されたのは、巨大なベッドが置かれた寝室のような部屋だった。そこには既に伊織がおり、備え付けのソファに座って待っていた。
「会長、奏君をお連れしました」
「ご苦労様、舞花。一度下がっていてくれ」
「畏まりました。……では、私はここで失礼しますね」
舞花は恭しく一礼すると俺を置いて出ていってしまった。なんだか置いてけぼりを食らった気分である。二人きりになったところで伊織は何を言うのかと思って身構えたが特に何もなく、彼女はそのまま無言で俺を立ち上がらせると向かい合うように立たせた。先ほどと同じく手を繋がれ、エスコートされてふかふかなベッドの縁へと腰を下ろすよう促されると、そこで初めて伊織は口を開いた。
「よく似合っている。舞花に任せて良かったよ」
「ど、どうも……あ、あー……そんなに見られると……その……」
「そう言うな……もっと近くに来てくれ」
「う……」
そう言われても恥ずかしくて隣には座れないのだが、結局押し負けてしまい大人しく伊織の隣へ座り直す。彼女もまたこちらを向いて座っており、横目に見える伊織の横顔はどこか緊張しているような表情を浮かべていて、それにつられて俺の顔にも熱が集まってくる感覚を覚えた。心臓がバクバク鳴り始めて呼吸も浅くなっていく。ふわりとしたマットレスに沈み込みながらもなんとか正気を保とうとして息を吐いた時、目の前が薄暗くなり唇に柔らかいものが触れて、そしてすぐに離れた。視界がはっきりしてくると共に、自分がキスされたことを自覚して身体中が一気に火照り出す。思考停止していると再度重ねられ更に深く舌が入り込んできて貪られる。
「んぅ……ッ!?ちょ……まっ……!」
抵抗しても止まらない。いつの間にか背中の方にまで手が回されており、退路を断たれてしまっていた。酸素を求めて必死に伊織の肩を押すがびくともしない。むしろそれをいいことにどんどん追い詰められていく。頭がぼうっとしてきた所でようやく解放された俺は荒い息のまま伊織を見つめ返す。離された今でもふわふわとした多幸感が止まない。なんでこんなに上手いんだ。
「またそんな可愛い顔をっ……!……ふぅーっ……ふふ、そんなに良かったか?」
妖艶に笑われればそれだけで背筋がゾクりと震える。何から何まで異常な状況にも関わらず、ドキドキで心拍数が上がっていく一方だった。そんな俺の戸惑い知ってか知らずか伊織は再び顔を寄せてくるが、今度は頬に触れられただけですぐ離されてしまう。今度はなんだと不思議に思っている間に伊織の手はそのまま首から鎖骨をなぞるようにして胸元まで到達してきて、そろりと撫で上げた後ピタリと止まった。
「なぁ奏……やっとだ……やっとお前も手に入る……これで……私の宝物が全て手中に入るんだ」
そう言って伊織は目を細めると同時にもどかしくなるくらい優しい手つきで再びゆっくりと撫ぜ始めたため、思わず変な声が出そうになるのを口を塞いで耐える。しかし次の瞬間、両の突起を思い切り摘まれ「あっ♡」という本物の女の子みたいな喘ぎが出てしまう。そのことに激しい羞恥心を抱きながら伊織の方を見れば、満足げに見下されつい涙が滲む。それから暫くこねくりまわされたり優しく引っ掻かれたりした後にやっと解放される頃には完全に出来上がっていた。
「お、おま……それ……」
見れば、いつの間にか服を脱ぎ去った伊織が。そして最も目を引くのは怒張した立派なペニスであった。かつての自分の物より遥かに大きいそれに無意識にごくりと唾を飲み込む俺に対し、当の伊織は神妙な顔で黙りこくってしまう。
「……な、なんでぇ……?」
「奏。よく聞いてくれ。君を女の子にしたのは、私なんだ……」
意を決して、という風に口を開いた伊織の口から放たれた言葉が、隅から隅まで桃色に染まりつつあった俺の意識を少しだけ現実に引き戻す。
「は……ーっ……はぁ……?な、何言って……」
「どうしても……っ!君が欲しかったんだ……!だから……っ……こんな私……失望しただろうか……嫌いに、なっただろうか……?」
よほど余裕がないのか、必死に捲し立てる伊織。俺だって、思うところがないわけではない。急だったし、同意もないし、ほとんど騙されていたようなものだし、“俺が欲しかった”なんて遠回りもいいところだ。でも、その聞き方はあまりにも卑怯だろ。
「俺が……お前のこと、嫌いになれるわけ……ねーじゃん」
安心させるように、自分の気持ちを率直に伝えようとすれば、口から自分でも呆れるほどに甘い声が出た。そのまま安心させるように抱き寄せてから軽く唇を重ねてやる。それがいけなかったのか、彼女は目の色を変えてこちらに倒れ込み体重をかけてくるものだから必然的にベッドに押し倒されてしまう。抗議をしようにも至近距離にある端正で大好きな顔を見れば、そんな気も失せてしまう。
「ああ……奏ッ!!」
とん♡、と下腹部の、体で一番熱い場所に硬くて熱くて逞しいモノが添えられたかと思うや否やその質量は更に増していき、今となっては完全に剥き出しになっていた神経を直接刺激してくるような。
「あ♡……ちょ、ちょっとタンマ……ぁ゛♡」
一瞬遅れて自分が何をされているかを理解したがもう遅い。
ちゅぶ♡……ずぷん……♡
亀頭が、膣穴を押し開いて入ってきたところでついに腰の動きを止められてしまう。ここまで来て止められると逆に辛く、奥へ誘うようにして自然にくねる腰に情けなくなるが、それでもまだ理性は働いておりこれ以上進んだらいよいよ引き返せないと思い踏み留まる。
「くっそ♡……動くぞ♡」
「えっちょ待って、ひっ、いぅ!?♡」
ぬるりとした感触の後一思いに深く突き上げられれば、あまりの質量に子宮が押し上げられる感覚がして視界がちらつく。今まで感じたことの無い快感と圧迫感で何も考えられない中、本能的に逃げようとして身じろいだが逃してくれるはずもなく腕ごと抑え込まれる形でキスされてしまい、もはや抵抗の意思など無いに等しかった。それどころか一抹の怖さからか彼女の首に両手を回して縋るように引き寄せている始末である。それがまた伊織のスイッチを押したのかより一層征服ピストンが激しくなり、快楽に溺れることしかできなくなる。
そして、もう何度目かもわからない絶頂を迎えたところで、次第に体の異変に気づく。何度も絶頂を繰り返していくうち、だんだんと思考能力が失われていき、ただひたすらに目の前の相手を求めること以外考えられなくなっていく。もっと、と呟けば、それに応えるかのように動きが早くなる。最早自分から求めてしまっているのではと錯覚するくらいに身体も心も溶け切っていたその時、ふっと彼女が耳元で囁いた。
「奏、愛している」
「~~~~ッ!!♡」
どくん、と心臓が大きく脈打った次の瞬間には大量の精液を流し込まれていて、それと同時にまた達してしまったようだ。
「……はぁ……は…………っ♡」
長い射精が終わった後も暫く繋がったまま余韻に浸っていると、やがてゆっくりと引き抜かれていった。その僅かな刺激にも反応してしまうくらい敏感になっているのを感じながら息を整えていれば、不意に伊織の顔が近付いてきて思わず目を瞑る。しかし予想していた柔らかい唇ではなく額同士が触れ合う感覚に安堵を覚え、急に眠気が襲いかかってくる。
「君が好きだ」
ささやくような伊織の声を聞きながら、俺は眠りに落ちた。