「んっ………」
覆い被さってきた大刀石花は、私の胸元に唇を触れさせた。柔らかい唇の感触が肌を通して伝わってくる。
甘い痺れがじんわりと広がり身体が固まった。
このままでは安易に踏み込んではいけないところに踏み込んでしまう、そう思うと顔が赤くなる。
「海金砂の肌、ぷにぷにだね」
大刀石花は楽しそうに笑って私の身体を撫でていく。身体の上を大刀石花の手が滑るたびに背筋が震えた。
服に隠されているところには触れず、そこ以外に手を這わせる。
最初は身体に触れる手に異物感を感じていたが、段々と身体が慣れてきたのか心地よい痺れが増してきた。
「はぁっ、あっ、んっ!た、大刀石花、ひゃっ!あぁ、んっ!」
自分でも情けないと思うような声が漏れ出てしまい、抑えようとするとより強く大刀石花を感じてしまう。
優しく撫でられて心地よさを感じながら、私は大刀石花をジッと見つめた。
上半身は隠すものが何もなく、彼女のありのままの姿が露わになっている。
私なんかよりもずっと綺麗な大刀石花の身体に、私の視線は自然と惹き寄せられていた。
大刀石花の身体………きっと、触ったら気持ちいいんだろうな。
普段だったらまず出てこない想いが脳をよぎるが、私は不思議とその気持ちを受け入れていた。
大刀石花は私の視線に気がつき顔を近づける。潤んだ瞳が私を捉えて離さない。
「海金砂も、私の身体触りたいの?」
心の内を見透かされて心臓が跳ね上がった。
「え、あぁ、いや………そういうわけじゃ………」
私は慌てて顔を逸らすが、大刀石花は構わずに私の腕を掴む。
「いいんだよ。私のこと、気持ちよくして」
大刀石花は掴んだ腕を自分に引き寄せた。私の手が大刀石花の胸に触れる。
むにゅんと胸の膨らみに指が沈み、その柔らかさに思わず手に力がこもった。
「んっ!」
ピクッと身体を震わせて、大刀石花は可愛らしい声を漏らす。
「へぇ、人に胸触られると、こんな感じなんだ………悪くないかも」
気持ちよさそうに目を細めると、大刀石花は私に身体を預けた。私は彼女を受け入れて抱き止める。
身体が絡み合い、私も自然と大刀石花の身体を撫でていた。
どこを触ってもしなやかで柔らかい大刀石花の肌は、眩しいほどに美しい。私はその肌を傷つけないように優しく撫でる。
「んっ、あっ、はぁっ!海金砂ぁ、くすぐったい、はぅ、あぁ………ッ!」
「あぁ、んっ、ひゃ、あぁっ!大刀石花、はぁ、んっ、ふぁっ!」
私達の口から漏れ出た声が部屋に響いて返ってくる。大刀石花の温もりに、私はいつの間にか夢中になっていった。
大刀石花の胸を手で包み込むようにしてから、首筋に顔を埋めて舌を這わせる。
「はぁ、んんっ!………なんか、頭ふわふわするなぁ。海金砂にもしてあげる」
そう言って大刀石花は私の制服に手をかける。はだけていたシャツを脱がして、私の背中に腕を回した。
ブラのホックを外して肩紐をズラしてから私から取り払う。
こうして私も上半身の服を全て脱がされてしまった。
いくら相手が大刀石花とはいえ、恥ずかしくて思わず胸を腕で隠した。
「おーい、隠されちゃ続きできないよ?」
「いや、でも………は、恥ずかしいし………」
「えぇ?そんなの気にする?」
大刀石花は私の腕を退けた。
こんなはしたない姿を大刀石花に見られて、恥ずかしさで悶えそうだ。
でも、これまで以上のことをされることに、心のどこかで期待もしてしまっている。
「これでおあいこ、でしょ?」
大刀石花は私の鎖骨を指でなぞると、その手を下へと滑らせた。私の胸に大刀石花の手が触れる。
「あぁ………」
ただ触れただけなのに、背筋が震えて吐息が溢れた。さらに撫で回されて身体が震える。
自分の手を追うようにして、大刀石花が私の胸に唇を触れさせた。
「海金砂、気持ちよさそう。もうちょっと攻めてみる?」
「ひゃっ!はぁ、あっ、た、大刀石花、待っ、んんっ!」
身体の奥から溢れ出す心地よさに、私はまともに止めることもできずに大刀石花にされるがままになる。
大刀石花の攻めはどんどん大胆になり、私の身体に四肢を絡ませる。
私の太ももを撫でると、ふくらはぎまで手を這わせた。脚を大きく広げさせて、さらに奥へと手を進めようとする。
「ちょ、ちょっと待って!」
私は反射的に大刀石花を止めた。これ以上を許容するわけにはいかなかったからだ。
捲れそうになったスカートを手で押さえて内側を隠す。
「んっ………ダメ?」
「あ、あの………さすがに、そこは………」
「ふぅん。でも………もう止められないよ」
「大刀石花?待って、ひゃあッ!」
止めようとする私を押し切って、大刀石花は手を進めた。顔を近づけて私の耳を甘噛みする。
生温かく柔らかい感触に包まれて大きな声をあげてしまう。気持ち良くて、溶けてしまいそうだ。
力が抜けて抵抗力が下がると、大刀石花はスカートの中へと手を潜り込ませる。脚を撫でる手が、どんどん奥へと進んでいく。
「あぁ、ひゃっ!やぁ、ダメッ、んんっ!た、大刀石花、はぁ、んぁ、あぁっ!」
さっきまでよりも強い快感に、私は抵抗できずに悶えた。電気が走ったように身体が跳ねる。
止めたいと思っているのに、身体は大刀石花と絡み合うことを喜んでしまっている。
何でこんなに気持ち良くなって、感じてしまっているんだろう。
以前いじめられていた時に、私を殴っていた男子に犯されそうになった。
あの時は嫌悪感しか感じなかったのに、今はどうだ。身を任せるどころか、自分からも求めてしまっている。
「スカート、脱がすよ」
「あっ、待っ………」
脚から手を離すと、大刀石花は私のスカートのファスナーを下ろして脱がした。
いよいよ身につけているものは下着一枚だけとなってしまった。大刀石花は私の姿をジッと熱っぽい視線で見つめる。
「海金砂って、結構スタイル良いよね。羨ましい」
ストレートに褒められて心がざわついた。そんな風に言われたのは初めてで、返し方に困ってしまう。
「そ、そんな事………大刀石花の方が、いいと、思う」
私は何を言ってるんだろう。
でも改めて大刀石花を見つめて、決して嘘を言ったわけではないと思えた。それほどまでに大刀石花は美しい。
「本当に?ありがとう」
大刀石花の手が内股を撫でて昇ってきて、それと同時に胸を舐められる。
「えっ、やぁ、んんっ!はぁ、あぁっ!」
もはや感じている事を隠すことが出来ずに、私は大刀石花に身を預けて声をあげた。
重ねた肌から大刀石花の体温が身体に染み込んでいって、私の体温を上げていく。
身体を密着させて攻め立てる大刀石花は、私をマジマジと見つめると優しい声で囁いた。
「海金砂の下着、濡れちゃってるね」
「え?………あっ………!」
指摘されて視線を向けてみれば、私の下着の一部が濡れていてシミになっている。
「あの、これは………うぅ………!」
感じてしまっていることが大刀石花にはっきりと伝わってしまった。顔が茹で上がりそうなほど熱くなり、私は顔を隠す。
は、恥ずかしい………こんなの見られたら………
「嬉しいなぁ………海金砂も、意外と乗り気なんだね」
「えっ?ひゃあッ⁉︎」
大刀石花がまた囁いたと思ったら、目の前が一瞬ボヤけるほどの衝撃に腰が跳ね上がる。
その原因は大刀石花が下着の上から秘所に触れたからだ。濡れているところを優しく押して刺激を与えてくる。
「大刀石花、何して、んんッ!はぁ、あぁッ!」
さっきまでのもどかしい快感とは違う。お腹の奥が疼き、自分の弱点を攻められているのが強く伝わってくる。
「ひゃっ、んんっ!やぁ、あぁッ!だ、ダメぇッ、んあぁッ!」
「こんなに濡らして言われても、説得力無いんだけどなぁ。あむっ」
「ひゃんッ!」
私が悶えていても大刀石花は止まることなく、それどころかさらに胸を舐めながら同時に攻めてきた。
上下から刺激を与えられて、私の身体は震えっぱなしだ。
すると大刀石花は、唯一私の身体を隠している下着の中に手を潜り込ませた。
「きゃっ⁉︎そ、そこはぁ、んんッ!これ以上、されたらぁ………ッ!」
「そう?それじゃあ、もうやめる?」
意外なことに、さっきまで攻め続けていた大刀石花は、あっさりと手を止めてしまった。
与え続けられていた快感が止まり、達そうになっていた私の心は落ち着いていく。
しかし一緒に収まると思っていた身体の疼きは収まることなく、それどころか止まってしまった刺激を求めるように込み上げてきた。
そうなれば落ち着いた心もまたざわついて、大刀石花から目が離せなくなる。
「でも、このままじゃ海金砂スッキリ出来ないよ?本当に、これで終わっていいの?」
「あっ、あぁ………」
大刀石花はわざと密着してきて、酔いに蕩けた目を向けた。内股を優しく撫でられて、身体がもっと刺激を求める。
こんなの、やめないといけない。私達の関係を壊しちゃうかもしれない。
でも………
「お、お願い………やめないで………最後まで、シて………」
私、どうかしてる。出会って数週間の酔った友達に襲われて、それを喜んで求めるなんて。
そう分かっていても、心から求めているものには抗えなかった。
「りょーかい」
止まっていた手が動き出して、私の下着の中へと再び潜り込んできた。すぐに秘所に触れられて、身体が喜んで反応する。
「大刀石花、ひゃあッ‼︎」
「うわぁ、すごい溢れてくる。我慢しないで、気持ち良くなっていいんだよ」
私の顔を見て面白がるように、大刀石花は手を蠢かす。
気持ちいいところを直接触られて、身体を駆け巡る快感に身体がもう堪え切れなっていく。
シーツを掴んで何とか耐えようとするが、その抵抗を掻き消すように大刀石花は私の身体にキスの雨を降らす。
「はぁ、あぁッ!た、たちせ、ふあぁッ!んっ、ひゃっ、はぁんッ!も、もう、私………ッ!」
「んっ、ちゅっ、れろっ………いいよ、思いっきり気持ち良くなってる顔、私に見せて」
「んんっ、はぁ、ひゃあッ!あぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ‼︎」
大刀石花の指から伝わる快感が全身を貫いて、限界に達した私は身体を仰け反らせた。
頭の中が真っ白になり、自分の奥から熱いものが噴き出しているのが伝わってくる。
全身に広がった絶頂はしばらく止まり、身体が痙攣し続けた。
ようやく収まったと思ったら力が抜けて、私はベッドに身を沈める。息が弾み目の前が霞む。
「んあっ!………はぁっ、はぁっ………」
「海金砂、すごいイッちゃったね。ほら、私の手びしょびしょになっちゃったよ」
下着から引き抜いた手は、私から噴き出した愛液に塗れている。
私、あんなにイッちゃったんだ………
「それなら、今度は私も………」
「えっ?」
絶頂の余韻に浸っていると、大刀石花がまた私に覆い被さった。自分の身体を押しつけるように抱きしめる。
「二人で気持ちよくなろう?」
「ちょ、待って………!今はまだ………」
私は止めようとするが、大刀石花の手が背中に回される。首筋に顔を埋めて、大刀石花は熱い吐息をかけた。
「だ、ダメだって!大刀石花!」
「スー………スー………」
「………えっ?」
今度は何をされるのかと身体が強張るが、少しの間が空いて間隣から寝息が聞こえてくる。
目線を横に向けると、大刀石花は私に身を預けてスヤスヤと眠っていた。軽く揺らしてみるが起きる気配はない。
本当に寝ちゃった、のかな………
さっきまで私を攻めていた人とは思えないあどけない寝顔に、私の心は不思議と安らいだ。
さっきまでの行為による脱力感もあって、このままでもいいかなと思うが、さすがに下着一枚でいるのは恥ずかしすぎる。
私はゆっくりと起きると、制服を片付けてシャワー浴びることにした。濡れてしまった下着を洗濯機に入れて浴室に入る。
熱いシャワーを浴びながら、私の頭の中は大刀石花のことでいっぱいだった。
どうしよう………襲われてしまったとはいえ、大刀石花とエッチしちゃった………これからどんな顔して会えばいいんだろう。
もう普通に話したり、出来ないのかな………
不安ばかりが湧き上がってきて、自然と顔が俯いてしまう。
でもそれ以上に私の心を支配してる感情は、不安でも混乱でもなかった。
これからのことを考えれば後悔しかないはずなのに、さっきまでのことを思い出すと………
「すごい、気持ちよかったなぁ………」
言葉にして表した瞬間、お腹の奥がキュンと疼いた。
「ッ‼︎うぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜‼︎」
また大刀石花を求めてしまっているように思って、私は慌てて首を振る。
ダメだ………ジッとしてると思い出しちゃう。とにかく動かないと。
シャワーを止めて浴室を出ると、身体を拭いて私服に着替えた。
大刀石花が起きたらどんな風に声をかけようか、そんなことを考えながら慎重にベッドへと向かう。
大刀石花は上半身裸だったので、さすがにこのままではマズいと思い制服を上から羽織るようにして被せてある。
前髪が目の辺りにかかっていたのでかき分けてやった。
「大刀石花………」
気持ちよさそうな寝顔に私は惹き寄せられた。胸が高鳴り、さらに距離が詰まっていく。
大刀石花に色々されてたんだし、ちょっとくらい私から触れてもいいかな?おでこにキスくらいなら、いいよね?
こんなことを考えるなんて、おかしいのかな?
それでも、こうすれば少しはこの気持ちが収まる気がした。
私は大刀石花のおでこに唇を近づけて………
「んっ………」
その途端大刀石花の声が聞こえて、私は反射的に離れた。
大刀石花の瞼がピクッと動き開く。
「んぁ………んん?」
目を開いた大刀石花はキョロキョロと周りを見る。そして私が目に映ったのか、そのまま見つめる。
「………海金砂ぁ」
「あ、うん………」
寝ぼけた声で名前を呼ばれて何となく頷いた。大刀石花は目を擦りながら身体を起こした。
「ん〜〜………頭いった………何か、スースーする………って、ん?」
違和感に気がついたのか、自分の身体を見下ろして大刀石花は目を丸くした。
どんなことを言われるのか。
私は引き腰になりながらも身構えた。
「あれ?何で私上何も着てないの?」
………………えっ?
「海金砂、私寝てる間に何かした?」
「あ、いや、えっと………」
もしかして大刀石花………酔ってる間のこと、覚えてない?
「あ、あの………大刀石花、汗かいてたから、身体拭いてたんだけど………」
「んん?………あぁ、そういえばそんな気がする。そのまま寝ちゃったのかぁ。海金砂、悪いんだけど、ちょっと向こう向いてて」
「あぁ………う、うん」
若干混乱しながらも、私は素直に後ろを向いた。
惚けてるわけではなく、本気で覚えていないようだ。酔うと記憶飛ぶタイプなのかな?
着替え終わると、大刀石花は大きく伸びをする。
「う〜〜〜ん!よく寝たぁ!看病ありがとうね、海金砂」
「いや、全然………」
「ん?どうかした?もしかして、私が寝てる間に何かあったの?」
私の不審な様子を疑問に思ったのか大刀石花が首を傾げた。
どうしよう………本当のこと、言ってあげるべきかな?
私は数秒考えた後、言葉を絞り出した。
「いや、えっと………別に」
「ん、そう。顔赤いけど、風邪移った?」
「ううん、大丈夫。大丈夫、だから………」
言えるわけないって。これは私の心の中にしまっておいた方がいい。
「さてと、これ以上居たら海金砂に悪いし、そろそろ帰ろうかな?」
「あ、うん。えっと、送っていく?」
「え?いやいや、大丈夫だよ。体調も良くなったし、キー使って帰ろうかな」
ベッドから出て、玄関で大刀石花はキーを起動させた。刀を引き抜いてゲートを開く。
「それじゃあ海金砂、色々ありがとうね。また明日」
「う、うん。また明日………」
ゲートを通って帰った大刀石花を私は呆然と見送った。ゲートが閉じると、私フラフラと歩いてベッドに身を投げ出した。
未だに残る熱と戸惑いがぐちゃぐちゃに混ざって動悸が早まる。
「うぅ………何でこうなるのぉ………」
いや、結果的に言えば良かった。関係が崩れることなく、丸く収まったんだから。
それなのに………何故こんなにモヤモヤするんだろう………
落ち着こうとして大きく息を吸い込むと、さっきまで寝ていた大刀石花の香りがするような気がした。温もりもまだ残っている。
それを感じた瞬間、数分前のことがまた頭をよぎった。胸が痛いほどに締めつけられて、収まりかけた熱が一気に上がる。
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ‼︎ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ‼︎‼︎‼︎」
私は声にならない悲鳴をあげて、ベッドをボフボフと殴りつけた。それでも思いは収まることなく、むしろ沸き上がってくる。
それから一時間近く私は悶え続け、心身共に疲れ切ると夕ご飯を食べることも忘れて翌日まで眠った。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
評価、感想等ありましたら、ぜひよろしくお願いします。