なんか法則ありそうな数字はフィボナッチ数列です。
え!絶倫長身ふたなりが144回も射精を!?
「そんな訳で貴様には治験に付き合ってもらう!」
またですか。そんな諦観を感じさせる呟き声が女性の口から漏れる。
ここはとある学校の科学部部室。そこに白衣を着たチビと、先ほど生返事を漏らした長身の女性が机を挟んで向き合っていた。
チビの名前は七久保。身長140cmという低身長、そして幼児もかくやというほどの起伏のない身体の持ち主であり、わがままな性格も相まってよく子供扱いされている。
対する女性は六尺。彼女は180cm程の身長であり、その胸囲はGカップを誇る。また、彼女の最大の特徴はその美貌である。腰まで伸びた艶やかな黒髪に、妖しく輝く切れ長の目、スッとした鼻筋に薄い唇、そして起伏の豊かな身体。
彼女こそこの学校一の美女と呼ばれる人物であり、同時にこの学校の科学部の部員でもあった。ちなみに部長は誰かというと、目の前のちんちくりんである。
「で、今日はどのような?明日は土曜日で学校ありませんから今日中に帰してくださいよ」
「まるでいつも私のせいみたいな言い方じゃあないか」
まあいい、と七久保が机に置いたのは、蒸発皿に乗った大きいプリンであった。
目が点になる六尺。てっきり薬の類が出てくるものとばかりに考えていたのだが、まさか食べ物を持ってくるとは。
「これは何です?」
「試験薬の混ざったプリンだ。500グラムはある」
「ええっ。もっと小さくはならなかったんですか」
「お前はドバドバ出すからな。これぐらいのサイズじゃないと効果が薄いと判断した」
ぺちぺち、と七久保はスプーンでプリンを叩く。その顔は至って真面目なものだったが、六尺にとってはその行為が妙に滑稽に見えた。
「今回の薬はゼラチン状でな。今回は量もあるから美味しく食べられるよう工夫をしてみたぞ」
「それでプリンですか。ところで味見とかは」
「バカ言え。こんな薬の混ざったものなんぞ食えるか」
今から「こんな薬」を食べる人物に向けて放つ言葉であろうか?そう思いつつも口に出すことは無く、六尺はスプーンを受け取り、プリンを口に含んだ。
口に入れた瞬間広がるのは濃厚な卵の風味と牛乳の甘み。そしてそれを邪魔しない程度の優しい甘味。舌の上で溶ける滑らかな食感。
「…………おいしいですね」
「だろう?」
得意げに胸を張る七久保。その姿が妙に腹立たしく思えて、六尺はプリンをかき込んだ。
たった数十秒でなくなるプリン。今度は七久保の目が点になる番である。
「ごちそうさま」
「お、おう……」
お上品に口元をハンカチで拭い、にっこりとほほ笑む六尺。対して七久保の顔は引きつっていた。500グラムはあったんだぞ、とぶつくさ文句を言いながら皿を下げる七久保の後ろ姿を見送り、時計を見ながら訊ねる。
「で、今回の効果は何です?」
「効き始めてからのお楽しみだ」
「…………量、固さ、感度とくれば。うーん、回復力?」
「お前には最も縁遠い薬じゃないか?」
「そうですね……」
六尺は考える事を放棄し、プリンで満ちたお腹を撫でた。さすがに体格が良いといっても500グラムは多かったようで、少し苦しかった。
そんなことをしているうちに七久保はテキパキと帰り支度をはじめ、鞄を肩に掛けて部室の扉に手を掛ける。
「薬の効果は今晩からだ。月曜の朝にここに来るように」
「えっ」
待って、と声を出す前に七久保は部室を出て行ってしまった。実のところ、今日は呼び出されてからヤル気マンマンでいた六尺にとって完璧なまでの肩透かし。
やや膨らみ始めていた男性器のせいでとっさに立ち上がることもできず。それが小さくなるまで悶々とした気持ちで部室で待つことになってしまった。
■■■
──そして週明けの月曜日。
「ちょっと先輩!!!」
バターン!と勢いよく部室の扉を開ける六尺。その表情は困惑と憤怒の半々に染まっており、走ってきたのか息も荒くなっていた。
対する七久保は機嫌が良さそうに席についており、ニヤニヤと笑いながら彼女を見つめていた。
「おお、来たか。どうだった?効果の方は」
「もう最悪ですよ!!何ですかこれぇ!!」
ずかずかと大股で七久保の前まで歩み寄り、六尺は声を上げる。そして自分の股上を見せつけるようにスカートをめくり、叫ぶ。
「全然射精できないんですけど!!!」
そこには既にギンギンで、ビクビクと脈打つ男性器があった。ショーツは既に肌着としての機能はなく、悲しいことに伸びきっている。それを見て、七久保は笑いそうになりながらも何とか堪えて真面目な顔を装った。
「ふふふ、もう分かっただろう。先週の薬の効果はズバリ」
「説明はいいですから早く何とかしてくださいよぉ!!」
「……射精できないというのがそこまで辛いのか?」
「持たざるものは何とかって自分で言ってたじゃないですか!!」
一理ある。そう理解を示した七久保は、仕方ないなと椅子から立ち上がり、棚からペットボトルを取り出してきた。
スポーツドリンクとラベリングされたそれは、2リットルサイズのお徳用。
「水分補給で改善する。これを飲むといい」
さてコップコップ、と棚を眺める七久保。そして数秒後にそんなものは買ってなかったなと思い出したのちにビーカーを取り出して振り向けば、既に空になったペットボトル。
うっぷ、とゲップを我慢する六尺を見て思わず感心した声を漏らす。
「性欲とは人間をここまで駆り立てるものなのか。勉強になる」
「まだ学んでなかったんですか」
驚愕。その一言で済ませるにはあまりにも衝撃的な事実に、つい六尺の口が滑る。
過去三回は学ぶ機会はあった筈でありながらこの認識なのだから、彼女の危機感の無さは筋金入りだろう。
それはそれとして。
「どれくらいで出せるようになりますか……?」
「そうだな、5分あればギリギリ出るようになる」
「え、ギリギリってどういう意味ですか」
「出るような硬さになるという意味だ」
「……??」
「あー、そういえば説明はお前に遮られたんだったな」
しょうがない奴だ、と得意げな顔でため息をつく七久保。そして咳払いを一つ挟み、語り始める。
「これは正確には射精できなくなる薬ではない。精液の粘度が上昇する薬だ」
「……まさか」
「交尾しか頭にない今のお前でも分かったか」
つまり、精液が濃すぎて尿道を通らなかったのだ。
そんなばかな。そう言いたげな六尺を見て気分を良くした七久保はさらに続ける。
「スポーツドリンクのような塩1%程度の飲料を飲むたびに粘度は元の値に近づくことがわかっている」
「ちなみに完全に元に戻すにはどのくらい飲めば……?」
「お前の体格なら50リットル程度だ」
「さっきのをあと24回!?」
うがー!と頭を抱えてじたばたする六尺。しかし七久保はそんなことは気にせず、六尺のスカートに手を突っ込んで言った。
「安心しろ。粘度は指数関数的に減る」
ギュ、と握られる男性器。爆発寸前、というよりは爆発できなかったそれを軽く刺激され、六尺は甘い声を上げてしまう。
「さすがに一発目はかなり出難い。だから手伝ってやろう」
返事も待たずに七久保の手は六尺の男性器をしごき始めた。
絞るための手淫ではない。愛撫を目的とした、快楽を与えるための優しい手つき。
指先で裏スジをなぞり、カリ首をくすぐり、亀頭をつまむ。六尺は喘ぎ声を抑えることができず、腰が引けていく。
「ば、爆発しそうです」
「少しは我慢しろ。こういうのは時間をかけてゆっくりやったほうがたくさん出るのだ」
「なんで知ってるんですか?」
「そういう研究をしているからだが……」
「そういえば先輩はチビでちんちくりんでバカっぽい性格でも、一応は研究者でしたね」
なんの悪気もなく悪態をつく六尺。
こいつ実は挑発して虐められるのを期待してるんじゃないか?七久保は訝しんだ。
「まあいい、続けるぞ」
七久保は再度六尺の男性器を握りしめ、ゆっくりと上下運動を開始した。鈴口付近を中心に、じらすように親指と中指で作った輪っかで擦っていく。
手が小さいのか、はたまたモノが大きいのか。作られた輪っかは一周するには届かない。
「まったく、お前のコレは相変わらず大きすぎる。こんなのを入れられる身にもなってみろ」
そう言いながら、七久保は片手で自分のスカートをたくし上げた。しかしそこに見える筈の下着の姿はなく、代わりに現れたのは毛の一切生えていない、つるりと綺麗な割れ目だった。
驚愕で目を見開く六尺。その瞳の奥に獣じみた欲望を感じ取った七久保は、一筋の冷や汗を垂らしながら挑発的な笑みを浮かべる。
ビクビクと暴れ始めた男性器を見て、優越感に浸った表情を見せる七久保。そしてそのまま、自分の秘所へと指を添えた。
「どうした。さっきよりもコレが震えているぞ」
「なんでっ……パンツ履いてないんですかっ」
「六尺が喜ぶと思ってな」
サプライズは成功だ。そう確信した七久保は、右手の動きを早めた。先ほどまでとは打って変わり、今度は根元の方から先端に向かって絞り出すような動き。
射精を促す、というよりかは精液を絞り出すような激しい責め。六尺は思わず声を荒げた。その声を聞いて、七久保はさらに嬉々として行為を続ける。
そしてすぐに六尺の体が痙攣し始める。絶頂が近いのだろう。
七久保は左手で六尺の胸に触れ、刺激し始める。同時に、男性器を自らの秘所に宛てがい、擦り付け始めた。二箇所からの同時攻撃に、六尺はついに射精寸前まで追い詰められる。
「で、で、出そうですっ……!すごく、濃いのがっ……!」
なんとかと言った具合に報告する六尺。七久保はそれを聞くと満足そうな顔で微笑んでから、腰を滑らせた。
ビクン!と大きく跳ねる男性器。しかしその大げさな動きとは対照的に射精に勢いは無く。ドロリとした液体が僅かに七久保の脚を汚しただけにとどまった。
「なっ……」
あまりの少なさ故だろうか。射精した本人である六尺は驚いたように目を見開く。その様子がおかしかったのか、七久保はケラケラと声を上げて笑い始めてしまった。
その反応にムッと来た六尺は、唇を尖らせて抗議する。
「なんですかその反応。精液出ないのがそんなに楽しいんですか」
「ふふふっ。いやいや、珍しいものが見れたと思ってな。それに今からやることが楽しみでな」
「はぁ……?」
訝しげな声を上げる六尺を尻目に、七久保は男性器から伸びた精液をつまんだ。
えっ。そんな驚愕の声が上がる。それを意識しながら、七久保はそのまま男性器から引き抜くように引っ張った。尿道の中を細い棒が通るような感覚。それがあまりにも気持ちよくて、六尺は腰を震わせてしまう。
それを見た七久保は再び楽しそうな声を上げながら、一気に引き抜く。じゅるる、と卑猥な音を立てて引き抜かれたそれは、一本に繋がっていた。
プラリと七久保がぶら下げる【ひも状の白い何か】。それを見た六尺は驚愕に目を見開く。
「な……なあっ!?」
「驚いたか?お前の精液は粘度が上昇したうえに、長時間押し込められていた影響でゼラチン質になっていたのだ」
プルプルと震えながらもネトネトした不思議な物質。七久保はそれを透明な袋に詰めて何かしらの機械にセットした。ブオオ、という大きな音と共に袋がしぼむ。
「あの、先輩」
「なんだ?」
「その機械」
「ああ、コレか。これはただの真空パックメーカーだ」
「真空パック」
なぜ真空パックなのだ。困惑した六尺はオウム返しが精一杯だった。
ものすごく渋い顔をした彼女に気が付いた七久保は、ため息混じりに説明を始める。
「性的倒錯者と呼ばれる前に弁明しておく。これは精液の変質を防ぐための措置だ」
「はあ」
「なぜ我々が魚などに見られる放精や放卵、いわゆる体外受精することをやめ交尾をするように進化したか。理由は分かるか?」
「いえ」
「平たく言えば精液は外気や乾燥に弱いからだ」
「だから真空パックって」
呆れ果てた表情で呟く六尺。【1】と数字の書かれたビニール袋に密閉された自分の精液が冷凍庫へと収納されていく様子を見て、なんとも言えない気分になる。
さて、と七久保。一仕事終えたような空気を醸し出している彼女だが、まだ本番が残っていることを六尺は知っている。
彼女は先ほどまで自分が使用していた椅子に座ると、足を広げてM字開脚のような姿勢をとった。
そしてスカートを捲り上げると、先ほどの精液が付着したままの秘所を見せびらかす。
「さあ、二発目だ」
「……っ。なんですか、その恰好」
「協力してやろうと思ってな」
私の身体で興奮することは既に実証済みだ、と七久保。その言葉に肯定することは非常に癪であったが、既にビクリビクリと脈打っている自身の男性器を見てしまえば否定の言葉も出なかった。
六尺は眉根に皺を寄せながら自慰を始める。自分の思った通りに動く彼女を、七久保は満足そうに見つめていた。
「で、出るっ」
二発目の射精は思いの外あっという間だった。元々早漏の六尺が何日も射精できなかったのだから、当然と言えば当然かもしれない。
六尺は体を震わせながら射精の快感に浸っていた。その様子を見て七久保は満足そうに微笑みながら、男性器から伸びたひもをつまんで引っ張る。
「あああっ!?」
「ふむ……まだ固形だな」
グイグイと引っ張られていく精液。その勢いで尿道の中を擦られる感覚に、六尺は思わず腰を跳ねさせてしまう。
その様子に嗜虐心を煽られた七久保はさらに強く引っ張り、一気に引っこ抜いた。ジュポン!という音と共に引き抜かれるひも状の白い物体。
七久保はそれを満足げに眺めた後、真空パックに詰めて冷凍庫に入れた。またもそれを見送る六尺。気分は売られていく牛を眺める少年だ。
「えーっと、先輩」
「なんだ」
「これ、何回やるんです?」
「出なくなるまでだ」
「ええっ」
「お前が絶倫なのはここ数週間でハッキリ分かっている。だから朝にしたんだ。これなら流石に日を跨ぐこともないだろう」
休日にやればその辺気にする必要はなかったのではないだろうか?そう考えたが賢明な六尺は何も言わなかった。
それにもう一つ問題点がある。それはやがて分かることだろう。彼女は諦めたように窓の外を眺めた。
■■■
──13発目。
「うっ、ああっ!」
「うむ。さすがに液体になってきたな」
七久保は嬉しそうな声を上げながら精液をパッケージングする。最初はどことなくたどたどしかった手つきも、今ではすっかり慣れたものだ。
バクンと音を立てて冷凍庫が開かれる。既にそこには10以上の袋が保存されていた。
六尺はいまだに熱を持つ男性器に、抱いた嫌な予感を確信に変えた。
■■■
──21発目。
「出っ、ますっ!」
「おお……まだこんなに出るのか」
ビュビュッと音を立てて男性器が跳ねる。精液は固形混ざりの液体になっていた。
その固形が尿道に引っかかるのが気持ちよくて、再び男性器を固くする。七久保は慣れた手つきで精液をパッケージングすると、それを指で弄んだ。
「……?不思議な感触だな。振って飲むゼリー飲料というか、なんというか」
「ちょっと、そういう例え話されちゃうと次から飲めなくなっちゃうじゃないですか」
それもそうか、と七久保は愉快そうに笑いながら冷凍庫を開けた。
■■■
──34発目。
もう太陽が一番高い所を通り過ぎる時間だ。六尺はさすがに喉が渇き、休憩を提案した。
「まあ、そうだな。いったん昼休みにしよう。……ところで、外には出られそうか?」
「無理ですよこんなの」
いまだに勃起している自分の男性器を見て、ため息をつく六尺。この状態で外に出たら通報待ったなしだ。
しょうがない、とため息をついた七久保は二人分の食事と飲み物を買ってくると言い残して部室を後にした。
「……」
残された六尺の目の前には下着がひとつ。彼女は七久保の頭がかなり心配になった。
ちなみに七久保が買ってきた飲料の中にはゼリー飲料があった。六尺は普通にキレた。
■■■
──55発目。
「ふう、ふうっ、あっ!」
「……」
七久保は無言で精液をパッケージング化していた。彼女の顔は完全に【無】である。最初のほうに燃え上がっていた嗜虐心は夏の日の氷のように融けて消えていた。
あ、こいつ飽きてるな。そう六尺は思ったが口に出すようなことはしない。彼女は賢明なので。
■■■
──そして89発目。
「だーっ!いったい何回出せば出なくなるんだ!!」
「ひい……ひい……」
七久保はこの終わりの見えない作業についに怒りを爆発させた。
対する六尺は絶頂疲れという贅沢な苦しみに身悶えている最中だ。
既に太陽は地平線に隠れている。窓から見える景色は赤と紫の絵具をぐちゃぐちゃに混ぜたかのような色をしていた。
七久保がイラ立ちを隠さず、乱暴に冷凍庫を開いた。90個近くのパッケージの雪崩で七久保は遭難した。
■■■
そしてとっぷりと日も暮れ、日付も変わろうとする頃になってようやく六尺の男性器は勃たなくなった。
完全に虚無となった顔で精液をパッケージング化し、冷凍庫にしまい込む。最後に書いた数字は144だった。
なんだこいつ。性の怪物か?七久保はそう思いながら六尺を見る。
「すう……すう……」
そこには寝息を漏らす絶世の美女の姿があった。
彼女は先ほどまで散々喘いでいたというのに、今は眠り姫もかくやというほどの安らかな寝顔だ。股間を隠して花で囲んでやればさぞ絵になるだろう。
七久保は溜め息をひとつ。ここ数週間の間に用意されるようになったタオルケットを引っ掴むと、しょうがない奴めと呟いて六尺にかけた。
「さて、私もそろそろ寝るか──ん?」
部室に併設されている仮眠室に向かう途中、七久保はふと足を止めた。何か忘れている。今ここに魔法ファンタジーの忘れ玉でもあればビカビカと光っていたことだろう。
「あ!!」
そして思い出す。今回は【事故】ではなく、【故意】で襲わせる作戦があったことに。
ヤル気まんまんでお尻まで準備していたというのに、途中から研究者のサガに流されて完全に頭から抜けていたのだ。
バッと音を立てて勢いよく振り返る。そこに穴という穴を犯しつくす獣の姿はなく、疲労困憊でスヤスヤと眠っている美女が一人いるだけだった。
「……」
今から一回くらいは勃たないか?七久保は考える。男性に勃起をさせたい場合、前立腺を刺激すると良いらしい。
実際に試したことはないが、せっかくなので七久保はダメ元でやってみることにした。
六尺を机に寝かせ、医療用ゴム手袋を片手に嵌めて前立腺を探す。たしか資料ではこの辺だったが、と適当な場所を擦ると、何かコリコリしたものに指がぶつかった。
「これか」
そのままそこを刺激し続けると、六尺の男性器が面白いように膨らむ。145発目か、と声に出してみると、その滑稽な数字で思わず笑ってしまった。
「いくぞ」
宣言するように七久保。彼女は六尺にまたがると、自分の秘所に男性器をあてがい、一気に腰を落とした。
「ぎっ……!」
痛い。だけど、気持ちいい。濡れてこそいるが馴らしが終わっていない七久保の膣内は、とても狭く、きつい。
普段ならこのあたりで射精していただろうな、と七久保は薄く笑いながら腰を上下に動かし始めた。
七久保の腰の動きに合わせて、六尺の口からは快楽に震えるような吐息が漏れる。
きっと六尺は夢の中でもセックスをしているのだろう。七久保は彼女の顔を見て、そんなことを思った。
たん、たんと一定のリズムの音が部室に響く。六尺の顔にはうっすらと汗が浮かんでいた。
七久保が動くたびに彼女の胸がぷるん、ぶるんと揺れている。
やがて六尺の男性器が一際大きく膨張すると、七久保はそれに合わせるようにして動きを激しくしていった。
どくん、と七久保の膣に精液が吐き出される。
「あっ、いいぞ……!」
それと同時に七久保も快楽に身を震わせる。びゅく、びゅる、と七久保の子宮目がけて白濁とした液体が注ぎ込まれていく。
ふーっ、と息を吐く七久保。彼女は自身の下腹部をさすり「……あと一回だけ」と静かに呟き、六尺の前立腺へと手を伸ばした。
■■■
「はっ!!」
六尺は空腹と便意で飛び上がる様に目を覚ました。窓の外を見るともう日が昇っている。
彼女はタオルケットを蹴っ飛ばして机から降りると仮眠室にあるトイレへと向かう。しかし、そこには鍵がかけられていた。
「すまない、入っているぞ」
中から聞こえてきた声は七久保のもの。ウォシュレットを使っているのかビチャビチャと水音が聞こえる。
「なんというか……だな、ちょっと硬い物が出なくて困っているんだ。少し待っていてくれ」
「便秘の報告は別にいいですから早くしてください」
「便秘……うん、そうだな」
「……?」
妙な反応をする六尺を不思議に思いながら、彼女は仮眠室のベッドに座って待つことにした。
──妙な違和感。座った場所から何かを感じた六尺は腰を浮かせてベッドを見た。そこには綺麗なシーツが敷かれているだけだ。
気のせいだろうか?六尺は首を傾げて再び座り込む。やはり違和感があった。
それにしても、と彼女は思う。いくら便秘だからってウォシュレットを使いまくるのはどうだろうか。排便を促すために子供の肛門を刺激する動物が居るということを七久保から聞いたことはあるが。
早く出てこないかなぁ。全身に倦怠感を感じながら天井を見上げた。
結局、七久保がトイレから出たのは30分後であった。六尺は普通にキレた。
ちなみに七久保は何一つ弁明しなかった。
教師(あいつらいつも休んでるなぁ)