俺の診断結果はサキュバスなんだけど、これは聞いてない 作:サンゴ珊瑚
その後。指輪を買い、市役所で婚姻届を貰い、お互いの両親に会い、認めてもらって帰ってきたわけだが…。
え?食事とラブホはどうしたかって?全力で回避したんだよ。先に両親たちに伝えておこうぜって説得したんだよ。だって俺ノーパンだし、ノーブラだぜ?
座席が濡れちゃうとかまあ色々言って我慢してもらったんだよ。男としてちょっと恥ずかしかったけどな…。それにしても。
「なんで驚かなかったんだろう…」
超身長の俺がこんなロリになったのに、全く対応が変わらなかったのだ。
『よく来たな息子よ』と俺の両親には言われるし、武藤のご両親には『やっとか…』とか言われるし。容姿に触れないのなんなの??
「勿論。買い物で先輩が着替えてる間に伝えておきましたので動揺がなかったのです」
そう言って裸「おい!?服はどうした!!」
「もう先輩とは家族ですから、ありのままの僕を見て頂こうかと」
「ありのまま過ぎるだろ!なんで全裸なんだよ!!」
クソッ!目が離せない…両手で目を覆ってはいるけど、小さな隙間を作って覗いてしまう…。
「もう家族ですし、先輩呼びよりちゃんと名前で呼ぶべきですよね」
武藤はコーヒーを淹れたカップをテーブルに置き、ソファへと座る。
揺れる胸に桜色の乳首。それに手入れが行き届いた肌。本当にエロい体してんだよなぁ…コイツ。
って何考えてんだ俺は!確かに籍入れたけど!あ、でも初夜になるのか?うー…その辺全く知識ないからなぁ…。ちゃんと勉強しておくべきだった…。
「…
気づけば俺の隣ににじり寄って顔を覗き込んで来た美女に俺は驚いた。
「ひっ!?」
「一さん!」
俺が後ろに倒れるようにソファへと仰向けに倒れ込み、それに追従するように武藤が俺に覆いかぶさった。
照明が武藤の背中に当たっているせいで、少し暗くなる。だけど妙に顔がよく見える。本当に綺麗な顔してるんだよな…コイツ。
「一さん。最初から家でセックスするつもりだったんですか?」
「え?いや…そんなつもりは…」
そう言えば武藤は悲しい表情を浮かべる。傷つけてしまう発言だったのは
武藤の顔を見れば分かる。何も考えず反射的に否定したのもいけない。
もっと武藤の気持ちを考えるべきだった。
「……一さんは僕のこと………嫌いですか?」
嫌いなわけがない。俺はお前を妹分として見ることで邪な気持ちを抱かないように自戒していただけで、ずっと好きだったからな。
なんて言えるわけもなくて。だって俺もう三十路だぞ?くっさい台詞吐けるほど若くないし、俺には合わないだろ?だからさ。
「俺の人生貰ってくれるか?」
「はいっ!!僕の人生も貰ってくださいっ!!!」
もっとかっこよく言いたかったけどなぁ…。今俺ロリだし。声が高いし、まあ…いっか。
武藤はガチ泣きしてるし。そんな泣かれたらさ、嬉しいけど困るんだよね。微笑むしかないじゃん。
「ぅぅぅ…一さん!一さん!はじめざん〝!」
「泣きすぎだろ…そこティッシュあるから鼻かみな」
「はい〝!好き!一さん大好き!」
鼻かんでスッキリしたのか武藤は俺の胸に飛び込んで来てずっとすりすりしてくる。見た目だけで言えば俺の方が妹側なんだけどな…。
「一さん好き!愛してる、もう一さん絶対に離しませんからねっ!」
「はいはい。どさくさに紛れて乳首触るのやめてな?」
武藤の涙がシャツに染みてちょっと冷たいけど、それよりも乳首を撫でたりちょっとつねったりしてそういう気分にさせようとするのだけはよろしくないな。
「え?僕的にはこのままラブラブエッチする流れだと思うのですけど?違うんですか?」
クッソ真顔で見てくるのやめてほしいんだが。結構声我慢したんだからな?俺の我慢を褒め称えるべきだろ。
いきなり触られた瞬間嬌声上がるところだったんだぞ。
「いや、もう今日は風呂入って寝ないか?流石に疲れたぞ…」
「お風呂でラブラブエッチって事ですね?分かりました。即準備します」
「え、ちょ」
光の速さで消えたんだが。今まで見たことない動きの速さだったぞ。武藤ってあんな速く動けるんだ…。頼もし…待てよ?あれだけ素早い行動が出来るのならナンパ野郎たちからも余裕で逃げられたのでは…?
でも大人の男に囲まれたら怖いか…。そうだよな、武藤も女の子だし…。
「んっ…」
やっぱり乳首に触っただけでこんな声出しちゃうし、よく我慢したよ俺。
ーーー
お風呂の準備を終わらせてリビングに戻ってきたら愛しの
掃除、温度調節、お風呂準備で約15分ほど。その間に一さんがオナニーしてるなんて思いもしなかった。一さんもしかして女の快楽にハマってる?
だとしたら一気呵成に攻めてエッチな一さんにしたい…。
けどじっくりエッチ好きにするのも個人的にアリ。これは困りました。ええ、物凄く困りました。
「はんっ……ちくび…すき…」
……いや、エロすぎるでしょ。身長だけで言えば完全に小学生。でも胸は高校生以上。アンバランス…ヤバい。濡れてきた。世界で一番愛してる人が自慰してるのを見るってこんなにオカズになるんだ…。
「んっ…んひぃ!?」
自分で乳首引っ張って仰け反って舌を天に突き出すエロさ。こんなの襲われても文句言えないよ?一さん。
「もう…ちょっとで…」
イケそうなの?ふーん…いいこと思いついた。
ーーー
そろそろ武藤も来るだろうしさっさとイッて性欲を発散しておきたい。
朝の途中で終わったことと、武藤の裸に、誓い合った将来。それだけでこの体は大きな熱を帯びてしまった。
だから発散しないと。このままじゃ悶々として寝れない。
「んっ、あっ…イ「一さーん。お風呂行きましょう〜」
「あっ…うん」
イけそうだったのに。もう少しで絶頂出来たのに。どうしてこのタイミングで…。なんて間の悪いこと…。
「一さん?顔赤いですけど大丈夫ですか?」
「えっ、あっ……だ、大丈夫。心配してくれてありがとな」
少しバツが悪くて武藤を盗み見ると満点の笑みでこちらを見ている。その曇りなき笑顔が俺の心に影を落とした。
「ほーら。行きましょう一さん」
気づけば目の前にいた武藤に手を引かれリビングを出て浴室へと向かう。
何か自身の体から落ちた気がして歩きながら後ろを見れば透明な液体が落ちている。
俺が通った道。もしかして俺なのか。そう思い空いている左手で自身の性器を触る。
触れただけで電流が走るような快感。唇を固く結び、声をなんとか漏らさずに触った。
少しだけ膣内に指を入れて抜いてみる。手の感触でもう答えは分かっている。だけど実際に目にしないと分からない。そう思い視界に自分の指をいれた。
──透明な液体が糸を引いていた。
ーーー
は〜…。一さん自分の愛液を見てる。僕が一さんを見てるのが分からないくらい集中してるのか、それともまた別なのか。まあどっちにしてもその指舐めさせて欲しいなぁ…。
ま、リビングからお風呂場まで近いから、悠長にしていられないと思ったのか、一さんは指をシャツで拭いていた。まあそれしか証拠隠滅はないよね。
「あ、あのさ…恥ずかしいからちょっとアッチ向いててくんない…?」
うーん、可愛いの化身。さっきまでオナニーしてたのもあるとは思うけど、顔真っ赤にしてトロンとした目に上目遣いとか…。
自分の武器をよく分かっていらっしゃる…。流石僕の一さんだ。
にしてもシャツなんて関係ないとばかりに勃起した乳首が存在感半端ないよ。つねって、引っ張って、吸って、舐め回したい。
母乳出せるようになったら一番搾りが飲みたい。一さん好き。
「もう家族ですし、同じ女なんですから気にしなくても「恥ずかしい」
「これから何回も裸を「恥ずかしい」
「セックスする「恥ずかしい」
全て恥ずかしいで押し切るつもりかこの人。そうはさせない。させないからね!
「…先に入って」
「………好き」
もじもじしながら恥ずかしげに目を逸らし瞳を伏せる。この人昨日まで男だった人ですよね?僕の愛してる人生まれてくる性別間違えたんじゃないんですかね?
僕は全裸だったのもあって即座に浴室に入り、体を洗って湯船へと入った。