※この作品はR-18です。

バトランティスの覇王   作:歩輪気

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とりあえずこれで分けた分はお終いです。

那由多の話し方がイマイチ・・・


3話

 

 ──────────

 

 

 ちゅぷっ、ちゅぶっ……ちゅうっ

 

「(……ぅぁ、ぁ……?)」

 

 卑猥な音にタイガは目を覚ますと、目の前に見覚えのある光景が映る。淡いピンク色の照明が部屋中に広がり、天井に飾り付けられた宝石のオブジェがその光を跳ね返している。どうやらここは自室ではなく、彼が懲罰四剣との接続改装で使用している特秘部屋らしい。背中に広がる低反発なベッドの沈むような感触は彼にも覚えがあった。

 ただ一つ……いや、幾つか違和感を上げるとすれば、頭上を覆う2つの脂肪と、枕のように後頭部を支える柔い太腿の感触、そして両乳首と下腹部の陽物を舐められるような刺激だろう。それ以前に、エルマと自室で交わっていたはずの自分が、何故ここにいるのかということが一番の疑問だが。

 

 ちゅるっ、ぢゅるるっ! 

 

「おいラムザ、こっちに寄りすぎだ」

「ごめんごめん、タイガ様をこんなに舐めたのは初めてだからつい…………あむっ」

「んぐっ……これ、臭いけど、癖になりそうね」

 

 寝ぼけた状態から徐々に意識が覚醒していくとともに、水気のある卑猥音と、複数の少女の声がはっきりと聞こえるようになる。

 

「あら、目が覚めました?」

「……エルマ?」

 

 ふいに、寝ている彼の頭上からエルマがにゅっと顔を覗かせて視界に入り込む。その笑顔と彼の顔にかかる長髪は相変わらずふんわりとしているが、何処か淫乱めいた色気も帯びている。

 

「タイガ様ったら、いつまでも赤ちゃんのように抱きついて離れようとしないんですもの。4人でここまで運ぶのに苦労しましたわ」

「4人……」

 

 嫌な予感がしたタイガは、視線を下に向けて体を見る。

 

 そこには、自身の身体を貪るように舐め回す真っ裸のルノーラ、ラムザ、クレイダの姿があった。

 ルノーラは右半身を、ラムザは左半身を押さえつけ、それぞれ左右の乳首を啄むように吸い付いている。クレイダは彼の脚の間に入り込み、勃起した獣棒の先を吸うようにキスしている。

 エルマとの一戦で生液を吐き出したはずの彼の獣棒は、先程と変わらず天井に向かって反り立っていた。

 

「ちゅっ……あ、タイガ様。おはようございます」

「おはよー、て言ってももう遅いからおはようはおかしいかー」

「んっ……ようやくお目覚めですか」

 

 ルノーラとラムザ、そしてクレイダはタイガにほほ笑みかける。その眼は普段の彼女達とはかけ離れた、淫猥で快楽を求める雌獣のようにギラついていた。

 

「おい、これは一体どういう」

 

 睨もうにも睨みきれないタイガに、エルマは微笑みを浮かべて話を続けた。

 

「レムリアのとある書物(エ〇本)によると、いつも一夫一妻に縛られている殿方はこうして複数の女性と行為に及ぶことで、内に秘めた性欲を解放するとのことですわ」

「いや、別に性行為なんざ……」

「ええ、勿論、複数で行為に及ぶことなどこの世界では何の不思議なことはございません。ですがタイガ様、貴方様はこの世界にただ一人の男、行為もあたくしたち女性がやっているそれとはまた別のものです」

 

 確かにこの世界において、女性同士による性行為、ましてや複数人によるプレイは娯楽としては決しておかしいものではない。しかしタイガは男、彼女達が今の今まで続けてきた目合とはまた違った手段や目的が含まれているのだ。だが数世紀も男がいなかったこの世界において、男女の性行為など分からないことばかり。さらにはタイガ自身も愛を持って抱擁するのはエルマ1人だけだと言い、他の3人との挿入行為を頑なに拒んでいた。

 だから今日、彼女達は男女が均等に存在するレムリアの書物に記載されていた、男をその気にさせる(と噂の)奥の手とも呼ぶべきあれ、即ちハーレムプレイを実行したのだ。

 

「タイガ様がいけないのですよ。一途だの純愛だの言い訳を並べて、ずっと皆の気持ちを弄んで、焦らしていたのですから。お堅い貴方はこうでもしないと愛してくれないでしょう?」

 

 エルマは指先でタイガの頬を撫で、甘く香る生暖かい吐息をかける。

 早い話、お前にやる気がないならならこっちから仕掛けてやる、ということである。

 

「どうですかクレイダ、タイガ様のお味は」

「んゅっ……臭くて今にも吐きそう。けど、舌が止まらない。エルマはいつもこんなものを独り占めしていただなんて……やっぱりずるいわ」

 

 エルマからの問に答えつつ、クレイダは目の前で硬く勃った獣棒を舐めあげる。気の所為か、眼帯をつけていない左眼にはうっすらとハートの模様が浮かんでいるように見えた。

 

「ほら、そんな先っぽばかり舐めないで。もっと首の周りも舐めてあげてください」

「んっ、分かっているわよ……ぁっ♥」

 

 クレイダは右手で根元を支えながら、膨れた亀頭の傘下に舌を伸ばす。そこにはまだ彼とエルマの愛液が残っているようで、舐めるクレイダの舌に、2人の愛で造られた甘い汁の味が走った。

 

 ぴちゅっ♡ねちゅっ♡

 

「あっ……れろっ♥(ああ、何これ……こんなもの、今まで味わったこともない……これが、タイガ様の味)」

 

 唾液の粘ついた音を立てながら、クレイダはカリの裏から裏筋にかけて、チロチロと舌を動かして一回りさせる。

 

「(確か、このまま)……あむっ」

 

 数回舐め回すと、クレイダは口を大きく開いて亀の頭を頬張り、そのまま根元までゆっくり口の中へ含んでいく。

 

 ぢゅぶっ……ぢゅぼっ、ぢゅぶっ♡

 

「ふっ、んんっ、んふっ」

 

 そして奥まで飲み込むと、クレイダは頭を上下に揺らし、見様見真似にタイガの獣棒を扱いていく。口穴よりも大きくて硬い肉の棒は咥えるだけでもやっとなようで、クレイダは喉奥を引きずり出されるような吐き気に耐えながら、内側の柔い頬肉で擦っていく。

 

「お、おいクレイダ、やめんぐっ……」

「ダメですわタイガ様。タイガ様は黙ってクレイダを応援してくださいまし」

 

 口元を押さえつけられたタイガ、彼の考えとは反対にその体はまるで睡眠薬でも打たれたかのように動かない。それどころか、クレイダからの奉仕に興奮した獣棒にさらなる血液が流し込まれ、より一層硬さを増した。

 

「んぐっ、ふっ♥……ぅぇっ♥」

 

 嗚咽を吐きながらも、クレイダは口を器用に動かして獣棒を扱き続ける。そして数十回擦り続けたところで、タイガのものの先口から苦い透明な汁が溢れ出し、彼女の口内に苦味を広げた。初めて味わうその苦さに、クレイダは眉根を顰めながら頬を窄ませ、無我夢中に三つ編みを揺らす。

 

「あら? もうそろそろ出してもいい頃合ですけど……もしかして我慢していますの?」

「……」

「ほんと、分かりやすいお方」

 

 タイガは目を閉じて無言を貫く。どうやら図星らしい。

 

「レロッ……もう、仕方ないなぁ。ルノーラ、あれやろ」

「あ、あれを……本当にやるのか?」

「大丈夫だって。あたしらの大きさなら2人でやれば絶対気持ちいいから」

 

 ペロリとひと舐めすると、ラムザは乳首から口を離してそのままタイガの下半身に移動し、ルノーラもオドオドとしながら、ラムザと同じように長髪を揺らして動く。

 

「ほらクレイダ、交代」

 

 ラムザの言葉にクレイダは一瞬鋭い左眼を向け、しぶしぶ口を離す。クレイダの唾液とタイガの苦液によって、獣棒はローションを垂らされたように艶々と濡れている。

 

「うわぁ、相変わらずでっかいなぁ」

「これが……タイガ様の」

 

 肌よりも黒く、蜜穴をねじ開けるほど太く、奥を啄くほど長い。そんなタイガの陽物を目の前に、ラムザは恥ずかしさを誤魔化すように笑顔を作り、ルノーラは顔を紅く染めながらも目を離さない。

 

「んじゃ、やってやろうか」

「わ、分かった」

 

 そう言うとラムザとルノーラは自身の下乳を持ち上げ、軽く揺らす。

 

 むにゅんっ♡

 

 そして息を合わせたように、2人はその乳で濡れたタイガの獣棒を左右から挟み込む。

 4人の中でもなかなかな大きさと弾力を持つルノーラと、程よい大きさのラムザの胸がむにゅりとそのやわ肉で棒を包む。

 

「凄く熱い……あたしらいつもこれをお尻に挟まされてたんだ」

「これがあそこに入るだなんて……」

 

 胸越しに伝わる燃えるような熱さに、ラムザとルノーラは顔を火照らせ、未通な穴と腹の奥をきゅうっと疼かせた。いつも見ているだけか尻肉の谷間に擦り付けられるだけだった彼の雄棒が、今は自身達の乳に挟まれ、その身を勃たせてビクビクとはねている。

 

 2人は無意識に口角を上げると、ゆっくりと乳を上下に動かし、扱いていく。苦液で濡れきった彼の獣棒は、2人の乳袋が擦る度にネチョネチョとした粘着音を立てて、その刺激に根元から震える。

 

「どう、タイガ様? 気持ちいい?」

 

 ラムザはタイガに顔を向けて語りかけるが、彼は未だに無言を貫く。しかしより熱くなっていることから気持ちいいは気持ちいいらしく、ラムザはルノーラとともに獣棒を扱き続ける。

 マシュマロのような弾力を持つ4つの乳房は、ラムザとルノーラが手を動かす度にむにゅりむにゅりと形を変え、タイガの獣と玉袋を縦横無尽に押し嫐る。

 

 ずりゅっ……じゅぶっ♡

 

「んっ……ふぁっ」

「んぁっ」

 

 時折自分達の乳頭がぶつかり擦れ合うと、2人は甘い喘ぎ声を洩らした。

 

「あ、これ……美味しいのかな?」

 

 ふと、ラムザは先程から四つの柔球の谷間からにゅるりと顔を覗かせる膨れた龍亀に目を奪われる。クレイダが顔を顰めながらも夢中で舐めていたここからは独特の臭いが漂っており、先から2人の嗅覚を刺激していた。

 

「…………んむっ♥」

 

 誘う匂いに耐えきれなくなったラムザは乳を潰しつつ、亀の先にキスを交わし、そのままクレイダ同様に舌を使って全体を舐めていく。

 

「ず、ずるいぞラムザ。わたしも…………んっ♥」

 

 ラムザに負けじと、ルノーラも口を開いて獣棒にしゃぶりつく。

 

 ねちゅっ、じゅる、ちゅぷっ♡

 

「んっ、はむっ……ふっはい(すっぱい)」

「ふっ、んぢゅっ」

 

 豊乳の脂肪を上下に擦り上げ、硬い竿をぐにゅりと押しつぶす。初めてやるせいか、力加減が上手く出来ず、そのまま折ってしまいそうな勢いだが、それが逆に獣棒に快感を与え、タイガの性欲を刺激した。

 さらに追い打ちをかけるように、2人は啄むように頭に吸い付き、鈴口から溢れ出す我慢汁を啜りながら涎のように胸元へ垂らしていく。

 

「んちゅっ、ちゅるっ♥」

「はむっ、んんっ♥」

「…………っ」

「まあ、うふふっ」

 

 まるでおやつにありつく獣のように夢中で喰らいつく2人と必死に耐えながらもそろそろ限界を迎えそうなタイガの姿に、エルマは意地悪そうに淫らに笑い、クレイダは羨ましそうに指をくわえて見つめた。

 

「あ、いま、ビクビクって跳ねた」

「さっきよりも熱くなってる」

 

 しばらくして、タイガの獣棒に浮き出た血管が激しく脈を打ち、一層太く、硬くなったことを胸越しに感じ取る。

 どうやら本日2回目の射精を迎えようとしているらしい。

 

「ふふ、ふふふっ、タイガ様も快感には逆らえないのですね」

 

 タイガの口を塞ぎながら不敵に笑うエルマを横に、ラムザとルノーラはより激しく乳袋を揺すり、獣棒をぐにゅぐにゅと揉みくちゃに押し潰し、両側からエラにキスをする。

 

「2人ばっかり、私だって……んっ♥」

 

 途中、お預け状態に耐えきれなくなったクレイダが2人の間に割って入り、彼女達と同じように膨張した亀先に熱いキスを交わす。

 

「う…………うっ」

「ほら、タイガ様。そんな痩せ我慢しないで見てあげてください。皆、貴方様を愛おしそうに見ていますよ」

 

 エルマは股間から伝わる快感に呻き声をあげるタイガの後頭部を持ち上げ支える。

 

「んっ、れろっ」

「んっ……んんっ」

「ふぅっ、んむっ……んあっ♥」

 

 そしてタイガは見てしまった。

 自身の陰部に群がり、発情期を迎えた飼い犬のように勃起した黒光りする獣棒に食らいつく3人の部下の姿を。普段の彼女達からは想像もできないくらい淫乱で、涙で潤んだ瞳と蕩けきった雌顔を晒す彼女達の淫行を。

 

 ビュッ…………ビュルルルルッ♡

 

 その瞬間、彼の脳内は白く焼ききれ、下腹部で抑えられていたものが一気に外へ放たれる。

 彼の遺伝子が詰まった白く濁った命の種は、谷間から顔を出した亀の鈴口から搾り出されるような生臭い音を立てながら大量に飛び出す。

 

 べちゃっ♡びちゃっ♡

 

「んっっ! ふぁっ……♥」

「ふぐぅっ……♥」

「あっ♥」

 

 飛び出たそれは勢いよく宙を舞い、粘着音をたてながら3人の体に降りかかる。その量は先程のエルマへ注いだものよりも多く、ラムザの燃えるような赤髪も、ルノーラの傷だらけの体も、クレイダの右目の眼帯も、全てが真っ白に染められていく。

 

 びゅるるるるっ♡ビュルルっ♡

 

 しかし射精が終わる様子はなく、何度も脈を打っては白濁液を吐き出し、今度は3人の整った顔を徹底的に白く汚し始める。

 

「く、臭い……れろっ……吐きそう」

「んんっ……ぢゅるっ」

「へへ、もっと出しちゃえ」

 

 吐き出される子種を初めて味わった三天王。クレイダは鼻が曲がりそうな生臭さに眉を顰めつつも、舌先で龍亀を舐め上げ、ルノーラは小さな湖のように谷間に溜まった白液を吸い取り、ラムザは悪戯に笑いながら豊乳をむにゅむにゅと押して尿道に溜まった余りを吐き出させる。

 

「タイガ様、見てください。皆タイガ様に汚されて心から嬉しそうですわ」

 

 ようやく射精が終わると、エルマは意識が飛びかけたタイガを起こし、改めて目の前の光景を見せる。

 

 好戦的で、常に明るさを絶やさないラムザ。

 

 死神と恐れられながらも、恥ずかしがり屋で心優しいルノーラ。

 

 高圧的だが、なんのかんの言っていつも皆をまとめてくれるクレイダ。

 

 いつも自分とゼルシオーネの後ろを着いてきてくれた可愛い部下達。そんな彼女たちは今、自身の玉に溜まっていた粘着液によって体全体を白く汚し、一部を髪と頬から垂らしながら、淫乱な笑顔で舐めとっていた。

 

「ちゅっ……これが、タイガ様の遺伝子…………」

「中に出されたら……どうなるんだ?」

「わかんないよ、そんなこと」

「なら、試せばいいのよ」

 

 3人は穢れた体を起こし、擦り寄るようにタイガの体にもたれ掛かる。

 

「タイガ様ぁ」

 

 そして更なるご褒美をお強請りするように、上目遣いで彼を見ながら甘えた声を出す。最早ここにいるのは、性欲に堕ちた雌犬だけである。

 

「あ…………」

 

 何か言いかけたタイガを遮るように、エルマは彼の耳元で呟いた。

 

「さあ、タイガ様……あたくし達を好きなだけ召し上がってください」

「……っ!!!」

 

 と同時に、彼の中で繋がれていた何かが弾け飛び、まるで獲物を捉えた野生の虎のように鋭い眼光で目前で善がる3人に飛びかかる。

 

 

 

 今まで抑えられてきた彼の中の野獣、その牙が解き放たれた今、それを止める者はどこにも居ない。

 

 そしてその夜、1つの雄叫びと4つの喘声が室内に響き、機械仕掛けの装置が何度も淡く光ったのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────────────────────

 

 

「…………」

 

 懲罰四剣とタイガが特秘部屋のホワイトマットならぬ白いベッドでミッドナイトマッチを繰り広げているその頃。ゲネシスの根本付近に作られた研究所にて、レムリア側の天才科学者であり、ハート・ハイブリッド・ギアの生みの親でもあるヒダナユタは、大量に表示されたコンソールに目を通しながら、目の前で淡く光る機械仕掛けの装置を操作していた。辺りには実験用に用意してもらった飛行船が浮いて居る。

 

「……1回の行為でこれだけの魔力量、やはり今回も予想を上回る結果になりましたか」

 

 画面に表示されたタイガとルノーラの接続改装によって発生した魔力量の数値を確認すると、ナユタは椅子の背もたれに背中を任せ、無機質な表情で軽く息を吐く。これでも本人なりに少しは驚いた表情をしているのだ。

 

「生命エネルギーの魔力変換による魔力調達、その予想と比較すれば1回の行為で得られる量は少ない。けど純度はこっちの方が格段に上……ですか。流石は『接続改装』と言ったところでしょうか」

 

 生命エネルギーの魔力変換、これは以前ナユタがゼルシオーネに提案した魔力プラントによる魔力調達方法である。これは占領している日本及びその他の地域において、テロスの『心魂改装』を使ってその土地の人間たちを洗脳、毎日同じ日常を繰り返させ、一日に生産される生命エネルギーの半分を吸収、魔力へと変換させるという非人道的なものであった。

 しかし数ヶ月前からタイガとその部下による接続改装による魔力調達の実験が行われている今、その案は実行されていない。

 

「(あのトラム、エロスのような地球産かはたまたアトランティス産か、それともまた別の世界で作られたものか……どのみち未知の魔導装甲という事には変わりませんね)」

 

 タイガの長年の愛機である魔導装甲トラム、あれが何故最近になってエロスと同じ接続改装の能力を発揮し始めたのか、そもそも接続改装自体もともと内蔵されていたものなのか、それともエロスの覚醒と何か関わりがあるのか…………それは天才である彼女にも今のところ分からない。しかし、何れは解明しなければならない。それは自身の探究心を満たすためにも、研究を進めるためにも必要なことなのだ。

 

「…………なにか御用ですか? ゼルシオーネ様」

 

 突然全ての画面を閉じると、ナユタは背後にある扉にもたれ掛かる人影に声をかける。その正体は、少々刺激の強い寝巻きを纏ったゼルシオーネであった。

 

「気づいていたか」

「ちょうど来る頃だろうと思っていただけです」

「ふん」

 

 見下すように息を吐くと、ゼルシオーネはナユタの許可もとらずに部屋の中へ入っていき、彼女から少し離れた位置に置かれた椅子に腰をかけ、周りを軽く見回したところで口を開いた。

 

「ヴァルデはどうした。貴様の監視を任せているはずだが」

「あの子なら先に部屋で寝ています。流石にこんな時間まで起こしておくのは可哀想ですから」

「勝手なことを。誑かすのも大概にしておけ」

「誑かすとは人聞きの悪い、私はそんなつもりで彼女に接していません。それに、そんなことをしたらあの人がお怒りになるでしょう?」

「まあな」

 

 そう返すと、ゼルシオーネはナユタに右手に持っていたカップを差し出す。

 

「親衛隊隊長ともあろうお方が珍しい」

「勘違いするな、これはヴァルデに用意したものだ。まあ、毒の類は入れていないから安心しろ」

「……では遠慮なく」

 

 ナユタはあからさまな作り笑いを浮かべながらカップを受け取り、中に注がれた液体を飲んでいく。その色は黒く、味はレムリアでいうところの珈琲に近い、というよりは珈琲そのものである。

 

「珈琲ですね、これ」

「タイガが調達してきた品物だ。ただうちの連中は飲めない者が多いのでな」

「そうですか、お口に会いませんか。それは残念です」

 

 そう言いつつ、2人は同時に珈琲を口にし、ゼルシオーネはその苦さに少し顔を顰め、ナユタは余裕な表情で胃に流し込んでいく。

 

「……それで、例の件はどうなっている?」

「はい、順調です。予想より遥かに純度の良い魔力を生成しています、これなら起動に十分な量が取れるかと」

「そうか……魔力プラントの方は?」

「そちらも着々と準備に取り掛かっています……が、今のところは必要ないかと。ただタイガ様の対応次第では、と言ったところですね」

「そうか」

 

 圧をかけた表情をしながらも、一安心したように息を吐いたゼルシオーネ。そんな彼女にナユタは不敵な笑みを浮かべる。

 

「随分と嬉しそうですね、ゼルシオーネ様」

「ああ……ん、何を言い出すんだ貴様」

「隠さなくてもいいのですよ。貴方様が魔力プラントにあまり乗り気でないということは分かっています」

 

 ナユタの言葉に、ゼルシオーネは睨みながらも否定することなく、腕を足を組んで黙ってカップに口をつける。

 バトランティス帝国でも冷徹・悪女・悪代官と実際は言われているかは定かではないものの、それに近い意味で恐れられている彼女。だがその本心で、ナユタの考えた魔力プラントには乗り気でないことは事実であった。もちろん、魔力不足による自国、及びアトランティスの民を救うため、この案に断固として反対している訳では無い。ただ出来れば、このような作戦は実行しないか、違う方法で済ませたいと考えていた。

 いつもサディスティックな彼女の意外な一面に、ナユタは面白いもの見た時と同じような眼差しを向ける。

 

「貴方様なら賛同してくれると思ったのですが…………やはり想い人の意に反することは」

 

 何かを言いかけた瞬間、ナユタの首元に鋭利な刃先が当てられる。それは一瞬だけ鞭のようにしなり、すぐさま鋼鉄な剣に変わり、それを彼女に向けるゼルシオーネの目つきもまた刃物のように鋭いものへと変わっていた。

 

「別に隠す必要はないでしょう」

「黙れ、それ以上話したら貴様の首を切り落とす」

「けど事実ですよね?」

「……忠告しておくが、私は貴様を完全に信用しているわけではない。何か怪しい動きをしたらすぐに叩き斬る、それを忘れるな……あと私とあいつはただの腐れ縁だ、よく覚えておけ」

「はい、覚えておきます」

 

 表情一つかえずに淡々と返答をするナユタに、ゼルシオーネは剣を仕舞う。

 

「(異性に対する好意なんて知らないから、混乱するのも無理のないこと……しかし、こうも想われているのに気が付かないなんて。彼、あの子達以上に馬鹿な男ね)」

 

 今頃、同じようにアマテラスの面々と接続改装をしているであろう息子と弟に発情しているであろう自分似の娘のことを考えながら、ナユタはタイガの可愛くない馬鹿さ加減に内心呆れた。

 

「ああ、そういえば、ヴァルデから懲罰四剣の皆様が何やらコソコソと話しているのを目撃したと聞いたのですが……」

「ん? ああ、それか。そのことだが……」

 

 とゼルシオーネが話している途中、突然投影ディスプレイの1つが浮かび上がり、警報のような音を鳴らし始めた。

 

「何かしら」

「それは多分……」

 

 ナユタは片手で画面を操作し、特秘部屋の映像を映し出す。

 

『はあっ、ああっ、ラムザぁ』

『ら、らめ、壊れ……ぁっ』

『あら、クレイダはここが弱いのね。初めて知りましたわ。えい』

『ま、待って……ああっ!』

 

「まぁ」

「…………」

 

 そこには、淡い色の部屋の中で卑猥に叫びながら混じり合う、タイガと四天王の姿が映っていた。タイガが獣のように4人に食らいつき絡み合うその光景は、傍から見れば男が女に襲いかかっているようにしか見えない。

 

「成程、そういう事でしたか……どうしましょう、ゼルシオーネ様」

「……今日は、彼奴らの好きにやらせてくれ」

「かしこまりました」

 

 そう言うと、ナユタは嬌声が流れる画面を閉じ、別の画面を表示して別の作業を再開する。

 とりあえずの用を終えたゼルシオーネは黙って立ち上がり、フラフラと研究所を後にする。

 ナユタ曰く、その背中は親衛隊隊長とは思えないほど乙女めいていたとかいなかったとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────────────────────

 

「………………」

 

 次の日、外が明るくなったであろう朝の時間帯。

 淡いピンク色から落ち着いた暖色の照明に切り替わった特秘部屋では、目を覚ましたタイガがベッド脇に項垂れて座り込んでいた。

 

 そして彼の後ろには、昨夜の一戦で捕食された4人が、胎内に入り切らなかった白い粘液を秘部から垂れ流しながら、見るも無惨な姿でベッドに倒れている。

 クレイダはうつ伏せで痙攣し、ラムザとルノーラは向かい合うように身体を重ねて指の一つ一つを絡めながらキスをしたまま眠り、エルマは股を開いた状態で快楽に堕ちただらしのない顔を浮かべたまま気絶している。

 

「…………ぁぁ……やっちまったぁ…………ぁぁ」

 

 タイガは頭を抱え、自らが仕出かしてしまった惨状に悶え苦しむ。確かに4人の気持ちを察してやれなかったことは悪いと感じている。が、それと同じくらい、本能で彼女達を襲ってしまったという罪悪感と己のルールを破ってしまったという後悔に苛まれていた。それもハッキリ明確に覚えてしまっているものだから、余計に頭を抱えてしまう。腹を切ってあの世で待つ嬢ちゃんのもとへ行きたいぐらいである。

 

「……んん、あぁ……あれ? タイガ様?」

 

 ふと、ルノーラに乗っかっていたラムザが目を覚まし、砕けたように痛む体を起こしながら寝ぼけ眼でタイガに声をかけた。

 

「……ラ、ラムザ、重い」

「あ、ごめん」

「ん……んぁぁ……いったぁい……」

「ふぁ〜……あら皆さん、おはようございます」

 

 その後も、ルノーラ、クレイダ、エルマの順番に目を覚まし、各々ベッドから身体を起こす。

 

「どう?」

「ああ、普段よりも全身に魔力が行き渡っているようだ……まさかこれ程とは」

「ふふ、だから言ったでしょう。本番は前戯と比べ物にならないって」

「ええ、そうね。でもまだあそこを抉られた感覚が残っているわ」

「あたしも……お腹の中がまだ熱いよ」

「……腰が痛い」

 

 起きて早々、4人は全身の痛みに耐えながら、昨夜のタイガから受けた猛攻と快楽を思い出す。性行為など何度もやってきたというのに、タイガの獣棒による陰部への挿入は、それとは比べ物にならないほど痛く、気持ちの良いものであった。

 

「けど、これで私達、タイガ様と繋がれた……のよね?」

「もちろん、これからはちゃんとあたしらのことも抱いてくれるはずだよ、ね! タイガ様!」

 

 無邪気な笑顔でタイガに話しかけるラムザだが、絶望したタイガは背を向けたまま黙って応えようとしない。

 返事がないことにソワソワとしだしたラムザに、見かねたエルマが四つん這いで歩き、タイガの背中に寄りかかり、肉厚な胸部を押し付けながら耳元で話す。

 

「タイガ様、聞いてください」

「……ああ」

「あたくし、タイガ様のことは心の底から好いておりますの」

「…………はい」

「それは他の3人もそうです。皆タイガ様のことを心から好いていますのよ? 昨夜の奉仕でおわかりいただけましたね?」

「…………もちろんでございます」

「確かに、今回の件はあたくし達の一方的な策略によるものですし、貴方様の意に反してしまったことは謝罪します。ですがタイガ様、あたくし達の気持ちをそこまで追い詰めたのはタイガ様ですのよ?」

「………………」

「抱いてしまった以上、腹を切るなど考えず、これからは我々のリーダーであると同時に、肉体的に交わったご主人様としての自覚を持ってください。殿方に二言はありますか? ありませんわね?」

「……ひでぇ」

 

 あまりにも理不尽で冷酷なエルマの笑顔と問い詰めに、タイガは思わず本音を漏らす。恋人として付き合ってかなりの月日が流れているが、白い素肌でこんなに悪魔のような悪い笑みを浮かべるエルマを見たのは初めてであり、その裏にはゼルシオーネと同等かそれ以上のサディスティックさが潜んでいた。

 だが、それと同じくらい、そんな彼女を可愛く思えてしまったのもまた事実である。

 

「へへ、タイガ様、もう1回やろ。今度はあたしがルノーラを虐めるからさー」

「だ、ダメだ。お前のことだからろくな所に入れやしない」

「なら、代わりに私が虐めてあげるわ」

「あら、あたくしのテクで簡単に堕ちた人が随分と強気なことを」

 

 エルマに続くように、他の3人もタイガに寄りかかり、昨夜の乱交でより一層艶やかになった体を彼に押付け、ガヤガヤと話し始める。

 

「(……アイネス嬢ちゃん…………俺、まだそっちに行けそうにないです」

「洩れてますわよ、タイガ様」

 

 4人と戯れるなか、しばらく搾り取られるであろう自身の未来を想像しながら、タイガはあの世にいるかもしれない行方の知れぬ主に向けてそう嘆いた。

 

 

 

 

 

 そして後日、皇帝から『姉様を勝手に殺すな、阿呆者。あとその勢いで彼奴も抱いてやれ』と怒鳴られ、『彼奴って誰ですか?』と聞き返したせいで、ゼルシオーネからしばらく口を聞いて貰えなかったのは言うまでもない。

 

 

 

 




今後は他のキャラも書きたいと思います。

短編なので、時系列が行ったり来たりするかも知れません。

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