とりあえずこの話は入れておきたいと思って書いたら、結構長くなりました。その割にエロは少なめです。原作改変要素があります。
描きたいキャラの順番とプレイ内容は決まってるけど、そこに至るまでのストーリーと文章が全然思いつかない……あと原作でいうとここら辺の話、みたいなのが決まらない。
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ある日のバトランティス帝国親衛隊本部。
いつものように夕刻を過ぎて空が暗闇に包まれ始める頃。漆黒の城と同じ色合いの本部の上層階フロアに、我らが隊長であるゼルシオーネの自室がある。自室と云っても上層階フロアを彼女が自用に使っているため、実質住居と変わらない。
壁と天井は真っ赤な石を使用しており、美しい刺繍や彫刻で彩られた豪華な家具やら、複数プレイでも出来そうなベッドやらが置かれている、畳百畳の広さはあると誰かに噂されているこのベッドルームにて、ラムザ、ルノーラ、クレイダの3人はロングソファに並ぶように腰をかけていた。
目の前のこれまた美しいテーブルには世界中から集めた一流シェフお手製の高級料理……ではなく、タイガが土産物としてレムリアから持ち帰った菓子類(1つにつき数百円)が並べられている。
「久々にシェフの料理が食べたい……」
「仕方ないだろう、みんな避難民の炊き出しに出払ってるんだから」
「まあこれはこれで美味しいからいいけど」
随分ご無沙汰している高級料理の味を思い出しながら、3人は塩っけの強いスナックを口に放り込む。レムリアの食べ物とはいえ、これはこれでなかなか美味であった。ちなみにタイガの部屋の隅にはこれらと同じようなものが入った箱が何段か積まれているため、状況が回復しても、もう暫くはシェフの手料理にはありつけないだろう。
「…………」
そんな異世界の菓子をボリボリと咀嚼する3人を、部屋の中央で拘束されている反逆者が観察していた。
反逆者の名はグラベルとアルディア。
グラベルはバトランティス帝国が支配下に置いている小国イズガルドの英雄であり、タイガが一目置いている褐色の獣という別称を持つ気高き女軍人である。
その隣にいるアルディアは彼女の相棒で、元親衛隊隊員であるものの、グラベルと剣を混じえた際に彼女に惚れてしまい、また当時から問題行動も多かったため、彼女のいる征伐軍へと身を置くことになった超危険人物である。
そんな2人は今、『帝国に反旗を翻そうとした』として反逆罪の疑いをかけられ、この場で尋問を受けようとしていた。
手を後ろにキツく縛られたまま、2人は正座姿で床に座らされていて、両者ともに秘部が見えそうで見えない淫猥なタンクトップとスパッツのみを纏っている。
「余裕ね。褐色の獣さん」
先程から見られていることを知っていたクレイダは立ち上がると、グラベルの前まで歩き、その姿を圧をかけるように左目で見下ろす。
「…………」
「随分と反抗的な目をするのね。元はと言えばあなた達が『ゼロス』の存在を報告せずに独断で捕らえようとしたのが原因なのに。もしタイガ様がいなかったらどうなっていたと思うの?」
クレイダの言葉にグラベルは言い返すことも無く、口を紡いだまま黙って彼女の瞳を真っ直ぐ見つめる。
元々こうなってしまった原因というのは今から数時間前、グラベル達が沖縄においてレムリアの魔導騎士に敗北したことにあった。
彼女が率いる第六征伐軍は、駐留していた沖縄の那覇においてレムリア側の魔導騎士部隊をおびき出して最小限の数で迎え撃ったのだが、彼女が単身で敵の本拠地に乗り込み圧倒したことにより慢心していたのか、はたまたエロスに隠された力が秘められていたのか、結果的にアルディアとともに完膚なきまでに叩きのめされてしまった。
そして気絶し、敵に捕獲されようとしていたところを空中から突如タイガが襲来、落下と同時に敵側の魔導騎士を衝撃波で吹き飛ばし、それから『色々』あって2人を助け出したのだ。
ここで問題なのは、彼女達が敗北したこと以上に、『レムリア側にゼロスという名の魔導装甲(ハート・ハイブリッド・ギア)とそれを纏う少女がいた事を親衛隊に報告しなかった』ことである。ゼロスと言えば、かつて姿を消した現皇帝の姉、本来の皇女『アイネス・シンクラヴィア』が所有していた魔導装甲と同じ名前であり、もしそれが本物なら一刻も早く見つけ出して装着者ごと連れてこなければならない。にもかかわらず、グラベルはこのことを報告せず、独断で彼女とハート・ハイブリッド・ギアを捕らえようと画策した挙句、無惨にも敗北を喫してしまった。
クレイダの言う通り、もしタイガがあの場に駆けつけていなかったら、2人は捕虜として捕らえられていただろう。
「……タイガ様には、本当に感謝している。あの方が駆けつけなければ、私達は彼らに……」
「駆けつけたというか……ねえ?」
ようやく口を開いて感謝を述べるグラベルに、ラムザはクレイダに視線をやり、クレイダはボソッと「……バカ」と呟いた。
沖縄での決戦時、タイガは偶然にも沖縄の那覇から少し離れた町を訪れていた。吹っ切れた懲罰四剣との熱い濃厚な接続改装の連日ですっかり干からびてしまった自分の精力と気力と体力を癒そうと、単身で知り合いの経営する飲食店に出向き、手作りそばやサーターアンダギー等をご馳走になっていたのだ。
そこへヴァルデからグラベルとアルディアが敗れたとこっそり連絡が入り、タイガは現場に急行、勢い余って繰り出した衝撃波でレムリア側の魔導騎士全員を数十メートル吹き飛ばし、2人を護るように立ち塞がった。
これだけ聞けば、仲間のピンチに駆けつけた上官みたいで格好のいいのだが、問題はその直後である。
タイガが2人を連れて帰ろうとしたところ、突然現れたレムリア側の魔導騎士の1人が『あっ、あの!』と彼に声をかけて近づいてきたのだ。片腕片足をギプスで固定されたその姿は痛々しく、歩くのもやっとな状態であり、案の定躓いて倒れそうになった。
『きゃっ』
『おっ、と』
むにゅんっ♡
『あんっ』
『……ん?』
そして反射的にタイガは彼女を庇い、不運にも彼女の大きなやわ胸をがっしりと、手の平で鷲掴みにしてまさぐってしまうという前代未聞のハプニングを引き起こした。どんなラッキースケベだ。
さらに不幸なことに、その一部始終をこれまた偶然居合わせたラグルスとヴァルデ、ナユタに目撃されてしまい、『ゼルシオーネ隊長というお方がいながら……あんたって人はァァァ!』とラグルスを怒らせ、危うく殴り殺されかけたのだ。
「まさかレムリアに、しかも敵兵に愛人がいたとは……まぁ違うとは思うけど」
「それだけ器用なら今頃バルディーンの女王様をものにしてるでしょ。だってタイガ様だよ?」
「ええ、タイガ様だから……」
4人で罠に嵌めるまで自分達を抱くのも拒んでいたあのタイガが、異世界に愛人を作るなんて器用なことが出来るわけないだろう。それこそ親衛隊の剣聖を愛人にするとか、この空から神様が降って来る程の天変地異が起きる方がまだ可能性はある、と3人は考えた。
「はぁ、タイガ様、大丈夫かなぁ。エルマかなり怒ってたよ」
「……ルニルのハンマーで1発殴られてる可能性はあるかも」
「やっぱそうなるかー」
ラムザとルノーラは、今頃ゼルシオーネとエルマからお仕置の因果打撃コンボを受けているかもしれないタイガの身を案じていた。
(誤解だが)レムリアの敵兵にいつの間にか愛人を作っていた上に、(事故ではあるものの)胸をがっしり揉んで戦場の真ん中で淫行に走るという失態を当然ラグルスが黙っているはずがなく、グラベルとアルディアを連行して早々、
『ゼルシオーネ隊長、この第六征伐軍将軍のグラベルを反逆罪として捕らえました』
『反逆罪だと?』
『はい、この者はゼロスがレムリアにあるのを知っておきながら黙って自身のものにしようとしていたのです。純粋なバトランティス帝国民でないグラベルのことです。恐らく反旗を翻す機会を伺っていたのでしょう。
…………あとタイガ様がレムリア側の女と関係を持っていました! あたしはこの目でハッキリ見ました! こうグッと胸を掴んで白昼堂々わさわさしていたんです! ゼルシオーネ隊長という人がいながらこの人は堂々と敵側に愛人を作っていたんです! これは(隊長に対する)完全な裏切り行為です!』
『なんだと?』
『いや、違うぞ! そんな馬鹿なことがあるわけねえだろ!』
『お前、また面倒な問題を』
『だから誤解だって。な、ヴァルデも見てただろ?』
『は、はい! ぐにゅっと鷲掴み……でした……あっ、すみません』
とゼルシオーネに報告し、ついでにヴァルデも裏切った。
この報告を聞いて、ゼルシオーネはグラベルの反逆罪とついでに諸々とタイガに問い詰めようとしたが、背後で黒いオーラを放ちながら人形のような微笑みを貼り付けるエルマの殺気にあたって動けなくなった。
『タイガ様……詳しいお話は懲罰房でお聞きしますわ』
『お、おいエルマ。誤解だからな?』
『こういう時の殿方は皆そうやって言い訳を並べると学んでおりますの。さて、ゼル様もお付き合いくださいな』
『あ、ああ、後で行く。ラグルス、とりあえずその2人を牢屋に放り込んでおけ。あとで私の部屋で尋問する』
『わ、分かりました……あ、あの、お供します』
『……いいのか?』
『辞めておきます』
『ふふ、さあタイガ様、行きましょう?』
そう言うと、エルマは笑いながら大柄なタイガを細身な腕からは想像できない腕力で引きずり、そのまま本部へと消えていった。
あれからもう数時間は経っているが、2人が戻ってくる様子はなく、時折叫び声のような空耳が聞こえてくる。
「あんなエルマ、初めて見た」
「わたしもだ。剣闘士でもあれほどの殺気を放つものはなかなかいなかった」
今頃嬲られているか搾り取られているだろうと、ラムザとルノーラは悲惨な現場を想像して背中に冷えた汗を流した。タイガに限ってありえないだろうが、やはり敵兵と関係を持ったのはまずいのだろう。
暫く凍るような静かな時間が流れたあと、ラムザは立ち上がり、正座をするグラベルの横に腰を下ろして彼女の顔を覗くように見た。
「グラベル、もう正直に話したら? なんでゼロスのこと伝えなかったのかって。タイガ様もゼル様もちゃんと話せば分かってくれるって。いや、まあゼル様はわかんないけど、タイガ様はいつもグラベルのこと褒めてたし、素直に言っちゃった方がいいと思うけど」
「タイガ様が?」
ラムザの言葉にグラベルは顔を向けて彼女と目を合わせる。それはどこか拍子抜けしたような、少しの喜びが混じっていた。
そんなグラベルを見て、あからさまに面白くなさそうな顔をしたアルディアがふてぶてしく口を開く。
「どうかしら、あんな脳筋に私達の話が理解出来るかし……」
アルディアが話している途中、剣が抜かれる音と共に彼女の首筋に鋭い刃が当てられる。その刃の正体はクレイダの三日月剣であり、クレイダの目付きもまた、刃のように鋭く、見下すようにアルディアを睨みつけていた。
「冗談ですよ、クレイダ様」
「言葉を慎みなさい。あなた達は帝国を、親衛隊を、ゼル様やタイガ様を裏切ったも同然の行為をしたのよ。ましてやタイガ様に助けて貰ったというのに今の言葉……本当だったらこの場でセレーネの餌食にしてあげたい気分だわ」
「まあ、懲罰四剣のクレイダ様から直々に殺し合いのお誘いだなんて、状況が状況だったら喜んでお受けしましたのに」
何処か得体の知れない笑みを浮かべるアルディアに、クレイダはより一層表情を歪める。流石は褐色の獣にまんまと堕とされた奇行常習犯と云ったところか。
「2人とも、喧嘩はよしなよ。ここゼル様の部屋なんだから」
「…………ふん」
間に割って入るようにラムザが手を挙げて止めに入ると、クレイダは白けたように三日月剣を収め、踵を返して1人用の高級ソファに腰を下ろす。
「やりすぎだ、アルディア」
「冗談よ、ただグラベルがタイガ様に褒められてるって聞いた時に、あからさまに嬉しそうにしてたからつい」
「な、そんなこと……」
と言いながらも、グラベルは否定せずにただ黙って頬をほんのり紅くし、アルディアはタイガに対する嫉妬とグラベルへの愛おしさを孕んだ表情で彼女を横目で見つめた。
「やめておけ、あいつに惚れるとろくな事がないぞ」
部屋の扉が開かれると同時に、色気のある声色の女性が入室する。女性の正体は、この部屋の主であるバトランティス帝国親衛隊隊長ゼルシオーネその人であり、親衛隊用の軍服姿ではなく、紫の卑猥な下着を纏っていた。
「ゼル様、お帰りなさい」
「随分とお疲れのようですね、ゼルシオーネ様」
「ん、まあな。思った以上に長引いてしまった」
「とりあえずどうぞ」
「ありがとう」
クレイダがワイングラスに水を注いで差し出すと、ゼルシオーネはそれを掴むように受け取り、酒を飲むかのようにぐいっと一気に飲み干す。
「ぷはぁっ! 全くあの馬鹿、余計な仕事を増やしおって」
「……それでゼル様、タイガ様は?」
質問をするルノーラに、ゼルシオーネはグラスを指先で揺らしながら答える。
「とりあえず無罪放免ということになった。そもそも愛人疑惑自体、ラグルスが騒いだことだ、なんの根拠もないからな。全く、たかが敵兵の胸を揉んだ程度で……それに今のアイツに愛人の1人や2人いても問題はないだろう。皆喚きすぎだ」
「(けど1番動揺してたのゼル様じゃ)」
「オマケに皇帝陛下の耳にまで入ってしまってな、『レムリアに愛人? 恋愛頑固な彼奴がそんな器用なこと出来るわけなかろう、北方の女王を堕とす方がまだ有り得る』と言っておられた」
「うわぁ……」
現皇帝陛下からも同じように思われているタイガに、その場にいた全員が同情した。変なところで信頼されているのかいないのか、これでは褒められているのか貶されているのか分からない。
しかし、とりあえずはタイガに何か罰が課せられることはないようで、ラムザとルノーラはホッと息を吐く。クレイダも無言ながらも胸をなでおろした。
「そもそもどうやったら敵の胸を鷲掴みにするんだ、あの助平覇王。少しは自分の立場を自覚しろ」
「……ゼル様、それはそれとして」
「ん? 何か他に……ああ、そうか。そういえばこいつらの尋問が残っていたな」
グラスをクレイダに預けると、ゼルシオーネは中央で拘束されている2人を見下ろすように仁王立ちをする。
「さて、どう尋問してやろうか。裸にして辱めてやってもいいが、洗脳して私の愛人にでもするか」
「い、いやですわゼルシオーネ様。例えバトランティス帝国が滅びたとしても、私は……」
「冗談だ、いくら私でも貴様のような女を愛人になどしない。こっちから願い下げだ」
ゼルシオーネは片手で頭を抱える。今現在、扱いが面倒な虎の世話に加えて、(大半は担当に投げているとはいえ)日々の親衛隊での仕事の山に忙殺されそうになっている状況だと言うのに、こんな仲間殺しな愛人まで作りたくはないのだ。
「どうせならタイガの愛人にでもなるか?」
「……あいつに抱かれるくらいなら、ゼルシオーネ様にお仕置された方がマシです」
「貴様は、まだ引きずっているのか」
やれやれとゼルシオーネは首を横に振る。どうやら二人の間に何かあったようだが、今ここで語らなくても良いだろう。
「まあいい……で、グラベル」
「…………」
「今1度貴様に問う。何故ゼロスのことを黙っていた? まさか、ラグルスの言う通り、我が帝国に対する反逆を企てていたわねではないだろうな?」
「……そのような世迷言、あるはずがない」
グラベルは真剣な眼差しでゼルシオーネの瞳を見ながらそう言い放つ。
「では何故だ?」
「……今の段階では、相手のゼロスがあのゼロスと同じものなのか、分からない状況だった。そんな不確定な状態で親衛隊に報告すれば、例えゼロスが偽物であったとしても、装着者が別人であったとしても、一般人を皆殺しにしてまで探すだろうと……だから、1度我々で捕らえてから帝国に連れ帰ろうと思った」
「なるほど、つまり我が親衛隊が信用出来ないと」
「そうじゃない。ただ、最悪の事態を避けたかった……それだけだ」
グラベルの供述にゼルシオーネはほおっ、と声を洩らし、顎に指を当てながら品定めするように彼女を見る。
異国の者とはいえ、ゼルシオーネも戦地や占領地でのグラベルの評価はタイガやその他部下からちょくちょく聞かされていたため、今の彼女の発言が全く信用出来ない、といわけではなかった。
また、彼女自身も今回の件についてはグラベルの行動も納得出来る部分もあった。もし外部にゼロスのことが知られていたら、ましてや現皇帝であるグレイスの耳に入っていたら……そう考えると、今より大きな事態に発展していた可能性はある。
「(あいつの予想通りといったところか)」
ふと、ゼルシオーネは先程までエルマと共に懲罰室でオハナシをしていたタイガの発言を思い出す。
彼曰く、
『グラベルのことだ。何も分かってないのに下手に騒いだら
と云うことらしい。まさに今グラベルが話したことをほぼ言い当てている。
「(似たもの同士だから分かるのか、それともこいつがあいつに似たのか……いや、もうどちらでも良いか)」
ゼルシオーネはそう心の中で呟いた。
「……貴様の言い分は良く分かった。だからといって今回の件を水に流す訳にはいかん、それ相応の罰は受けてもらう、いいな?」
「…………」
「なに、私もレムリア人全員を抹殺してまで探しだそうだなんて思っていない」
ゼルシオーネの言葉に、グラベルは瞼を閉じ、ゆっくり頷いた。
「(私も甘くなったものだ……それもこれも彼奴のせい、にしておくか。今度何か奢らせよう)さて、今日のところはこれで終いにする。ラムザ、ルノーラ、クレイダ、此奴らを牢屋に放り込んでおけ。あとついでに散らかした菓子を片付けろ。ここは私の部屋だということを忘れるな」
「はーい」
「もうよろしいのですか?」
「ああ、今日は疲れたからな。何のやる気も起きない」
「2人は同じ牢獄でいいですか?」
「別々に決まってるだろ……と、そうだ」
何かを思い出したゼルシオーネは部屋端の窓を開け放ち、バルコニーへと出る。相変わらずバトランティスの空は黒く塗り潰されていた。
「涼しいな」
紫髪を涼風に撫でられながら、ゼルシオーネは5人に体を向き直す。
「お前達、今日は面白いものが見れるぞ。折角だ、グラベルとアルディアも見ていくといい」
「面白いもの?」
「それってまさか……」
予想がついたクレイダにゼルシオーネは頷く。ラムザとルノーラは顔を見合わせて首を傾げながら、とりあえずグラベルとアルディアを立たせて、慣れない正座で足を痺れさせて倒れそうになる2人を支えながらゼルシオーネと同じくバルコニーへ出る。
そして5人が横に並ぶと、ゼルシオーネは夜空を見上げた。
「さて、よく見ておけ」
その声と共に、ゲネシスに魔力の光が走り、隅から隅まで光が流れる。内部の歯車達が動き出したようで、ゼルシオーネ達の耳にも稼働する音が届いていた。
「これは……」
誰かが口を開いた次の瞬間、闇に飲まれたゲネシスの頭頂を中心に光が走り、それを中心に光が放射線状に広がり、夜空に星々の海を作った。海を鏡に映したかのような絶景である。
「空が……戻った」
「すっごーい! ほらルノーラ! 星だよ星!」
「わ、分かってるから」
最近地に向かって落ちてばかりいた空が輝きを取り戻したことに、3人は子どものように目を輝かせる。
暫く、何時からかは分からないがご無沙汰していた夜空をこの目で拝めることができた。それは彼女達だけでなく、本部から見える街では、見物に来た多くの人々が嬉しさに満ちた顔で空を見つめていた。
時折、窓から顔を覗かせた民がバルコニーにいるゼルシオーネに声をかけ、彼女もそれに応えるように手を振る。
「これは」
「タイガと
ゼルシオーネの言葉にグラベルは唖然としながらも、星空に目を奪われる。彼女にとっても、今目の前で起きた現象は、まるで奇跡か魔法のように感じられたのだ。
「どうした? 貴様もやりたくなったか? 何なら私からあいつに隊長命令としてやらせてやってもいいぞ?」
「……あ、いや、私は……」
ハッとした途端、グラベルは焦げ色の頬を紅くして顔を逸らし、焦らされているかのように無意識に股をもじらせる。戦争屋としてのプライドのせいか、素直に慣れない獣の姿にゼルシオーネは意地悪そうに微笑み、ついでにその横で頬を膨らませているアルディアに呆れながら、視線を宙へと戻す。
「…………」
「どうした、ルノーラ?」
ふと、ゼルシオーネはすぐ横でラムザに抱きつかれているルノーラが何か言いたそうにしていることに気がつく。
「いえ、その……」
「何をそんなに遠慮している、言ってみろ」
「いや……この魔力って、私達とタイガ様が……不眠不休でエッチをして生まれたものだから……その……そう思うと、なんか急に恥ずかしくなって……」
「あんた……そういうことは」
「……気のせいかな、さっきから誰かの喘ぎ声が」
「……言うな。こっちまで恥ずかしくなってきた」
考えれば考えるほど、これが新手のプレイか何かに思えてきた4人はグラベルと同じく頬を赤くし、それを誤魔化すように夜空に光る星々を見つめた。
ともあれ、こうして実験が成功し、接続改装の有用性が証明されたことは事実である。これから先も、世界の修復のためにタイガと魔導騎士達の接続改装は推し進められるだろう。
「あれ、そういえばタイガ様は?」
「ああ、今頃エルマに扱かれているだろうさ」
『あぁぁぁんっ♥』
ラムザからの質問にゼルシオーネが答えた直後、何処かの尖塔から淡い光が現れ、同時に女性の甲高い卑猥な悲鳴が彼女達の耳に入った。姿は見えぬが、物凄く聞き覚えのある、何なら毎日聞いている女性の声に間違いなかった。
「…………あの阿呆ども」
ゼルシオーネは目を伏せながら額に怒筋を浮かべ、他の3人は呆れたため息を吐いた。
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「見ろよエルマ。星が戻ったぞ」
ゼルシオーネと部下達がバルコニーで星空を眺めているその頃。本部とともに並ぶ尖塔の1つにある、同じく上階でバルコニーがついた一室。そこで尋問という名の喧嘩を終えたタイガとエルマは地べたに並んで腰を下ろし、空の海で輝く星々を観察していた。エルマは胸の上部が大きく開いて乳間が露になった淫猥なドレスを、タイガは自身用に造らせた隊員服を身に纏っている。
「久々だなぁ、お前とこうやって星空をみるっつうのは」
「…………」
「初めて見たのは……そう、お前がここに来たばっかの時だったな。覚えてるか?」
「…………」
「あの時もほら、こうやって空を見て……あ、でもあの時はもう真っ暗闇だったか」
「…………」
タイガはエルマに話しかけ続けるが、彼女は一言も発さず、そっぽを向いて黙っていた。ただ話しかける度に跳ねた髪耳はピコピコと動いているので、一応聴いてはいるらしい。
「(まだ怒ってるのか。いや、あれだけのことをしちまったんだから当然か)」
レムリアに愛人を作っていたというあらぬ疑いをかけられたものの、すぐ様無罪放免となったタイガ。周りからも彼が異世界に女を作るなどありえないと言われ、彼自身もそんなことをするつもりは全くない。
しかし戦闘中の事故とはいえ、戦のど真ん中で敵の胸部を堂々と揉みしだいてしまったことは事実であり、恋人のエルマが怒るのも何となく納得できるような気がしていた。
「…………」
「エルマ、俺が悪かった……いや、言い訳はしない。お前が今回のことで怒ってるのは分かってる。今度からは勘違いされないように気をつける。だからこのとおり」
タイガは姿勢を正し、レムリアの歴史に登場する武士のようにエルマに頭を下げる。しかしエルマは何も言わず、長い白髪を風になびかせながら、耳をシュンとさせて黙りするだけであった。
「……稽古」
「ん?」
「……初めて2人で空を見たのは、お稽古が長引いたあの日ですわ」
「稽古?」
突然顔を向けたかと思えば、拗ねるようにぷりぷりとしながらエルマは口を開く。タイガは何を言っているのか分からないと一瞬思ったものの、すぐにあることを思い出した。
それは今から数年前、タイガがエルマと出会い、先生として親衛隊の卵である彼女に稽古をつけていた時の事だった。
ある日、帝国内にある広い更地でタイガは彼女の稽古をつけていたのだが、その日は思っていた以上にエルマが粘っていたため、夜になるまで長引いてしまった。
その時の夜空には偶然にも星々が輝いており、タイガは遅くまで頑張ったご褒美として、エルマを抱いて雲の上まで連れていったのだ。
『まあ、綺麗……こんなにハッキリと星が見えますわ』
『だろ。俺もたまーにこうやって空飛んで星を眺めてるんだ』
『先生、意外とロマンチストですわね』
『よくそんな言葉知ってるな』
『む、馬鹿にしないでくださいまし』
『はは、すまん』
そんなやり取りをしながら、2人は夜空を飛び回りながら燦然と輝く星達を見つめ、今度はいつ暗闇になるやら、あの星が一番星やら、あの七つの星の星列を見てると自分の過去が思い出せそうやら、そんな他愛も無い会話を交わして空中デートを楽しんだ。
「あったな、そんなこと」
「もう、タイガ様ったらすぐお忘れになるんですから」
「悪い悪い、こう見えて歳とってるからよ。色々ありすぎて大体のことは忘れちまってるみたいだ」
「……2人の初デートを忘れるのは如何なものですの?」
「は、はは、すまんすまん」
ジト目で睨むエルマに、タイガは笑って誤魔化す。
「あー……そういえばあの頃のお前、まだ小さかったなぁ。背も胸も子どもらしくて。それが今じゃこんな立派に成長したもんだ」
「ふふ、あたくしはレディですから。それに比べて、タイガ様はあの頃から見た目も中身もあまり変わっていないようですけど」
「はは……ん? 褒めてるのかそれ?」
「さあ、どうでしょう」
エルマは手で口を隠しながら意地悪そうに微笑む。先程までの不機嫌さとは打って変わって明るさを取り戻したエルマに、タイガは首を傾げながら、心の中で胸を撫で下ろし、2人で空を眺めた。
「(……今度みんなで飛ぶか)」
今の面子が揃ってからというもの、空を共に回ったことがない、なら1度飛ぶのも良いのかもしれない。タイガは空を眺めながらそんなことを思いついた。
「……タイガ様」
「ん? なんだ?」
暫く間を空けてからエルマはタイガの名を呼ぶと、彼の体に身を任せるように寄り添い、掴ましいその腕に自身の巨球を当てながら口を開く。
「あたくし、別にタイガ様が他の女性と愛を育むのは悪いと思っていませんのよ? そもそも体を交えること自体、この世界では普通のことですから」
「ああ」
「けど……もし他の場所であたくし達以外の女性と関係を持ったのなら……一言でも良いので、ご報告してください」
どこかもの思いに耽るような物言いをしながら、エルマはタイガの肩に頭を乗せる。彼の持つ魔導装甲の能力の関係ゆえ、様々な女性とそういった関係を持つことはむしろ好ましいとされるだろう。しかし、せめてそういったことをするのなら、恋人である自分や親衛隊の仲間たちに一言でも告げて欲しいと、エルマは訴えた。
「……もしかしてお前……嫉妬してんのか? 今回のこと」
「さあ、どうでしょう」
と、エルマは少しぷくっと頬を膨らませて、人差し指でタイガの胸板を突っつく。
「わかりやすいな、お前は」
「まぁ、タイガ様にだけは言われたくありませんわ」
「はいはい、分かった。次からはちゃんと言うって」
タイガはエルマの肩に手を伸ばし、いつものように抱き寄せ、白髪をわしゃわしゃと描き撫でる。エルマもぷりっとしながら、満更でもないように目を細めた。
「……今日は悪かったな」
「……反省しているのなら」
「ああ、分かってる……そのつもりだ」
そう言うと、タイガはエルマの頭を抱き寄せ、ふわりと花の香りを漂わせる彼女の頭に軽くキスをする。
「エルマ」
「タイガ様…………んっ」
そして顔を向けあい、お互いに名前を呼び合うと、2人は一転して静かで大人な雰囲気を創り出し、数秒間を空けて、星が煌めく夜空の下で口付けを交わした。
「ん……あむっ……あっ♥んっ」
唇を隙間なく重ね、舌を絡ませ、お互いの口内に溜めた唾液を混ぜ合い、甘くて苦い愛汁を作り出す。口を一旦離してはそれを舌先で伸ばし、再び唇を合わせては舌を暴れさせて歯茎に塗りたくる。
時折エルマの喉奥に愛汁が流れ込み、その風味が彼女の体を火照らせた。
「あっ…………」
数回、数十回と情熱的なキスを交わした2人は口を離す。
すっかり体の熱が上がってしまったエルマは頬を紅く染めながら、甘えた目つきでタイガを見つめる。
「あたくしったら、もうこんなに……」
そしてエルマは少し恥じるように呟きながら、ドレスの胸元を覆う部分を下へずらす。それと同時に彼女のはち切れるほどに大きい豊乳がぷるりと揺れ、固くなった乳先が惜しげも無く露わになった。
「疼くのか?」
「はい、ジンジンとしていて、耐えきれませんの……どうか、あなた様のお口でお治めください」
涙に満たされた瞳をタイガに向けながら、エルマは乳先を差し出すように両手で下乳を持ち上げる。
…………かぷりっ
「あんっ♥」
ぷるんと柔らかく跳ねるその動きに、タイガは自身のモノを硬く腫れさせながら、薄い桃色のそれに顔を近づけて左乳に食らいつき、彼女に姫声を上げさせる。
ぢゅうっ、ぢゅるる♡
「ふぁ、あぁっ」
乳先から乳輪まで、タイガは口の中へ搾るように食らい、卑猥な水音を上げて赤子のように吸い付く。1口、2口と出ないはずの母乳を搾乳させるように吸い上げてエルマを喘がせながら、逃げぬように彼女の体を背中から抱きしめる。彼女の豊乳はその柔らかさで彼の顔を埋めさせ、脳内を桃色に染める。
「はぁ、んんっ……んぁ♥」
彼女に誤解させてしまったことへのお詫びも含んでいるのか、タイガはいつも以上に乳房を吸い上げ、舌で先の突起を弄くり回す。
「も、もう、片方も……あっ♥」
エルマが右乳への奉仕を要求すると、タイガはすかさず口を離して右乳にもかぶりつき、同じように搾口する。余った乳には手のひらを使って揉みしだき、先程の愛汁で濡れた桜色の乳輪を掻き回す。
ぢゅるるっ、ぢゅるる……むにゅっ♡むぎゅっ♡
「い、いや、はぁんっ♥」
右乳をしゃぶれば次は左乳をしゃぶる、タイガはその繰り返しでエルマを攻め続け、彼女の体と瞳から魔導装甲のコアの色を発生させる。
「あ、あぁ、あ、あたくし、何か来て…………あ? ……あぁぁぁんっ♥」
そしてラストスパート、何かを訴えるエルマへトドメと言わんばかりにタイガは突起に噛み付く。痛いながらも敏感な先に与えられた刺激はエルマの快楽を頂点まで達させ、ぷしゅりと小さな音を彼女秘部から漏らさせた。
その直後に2人の体から色の着いた光が放たれ、夜空に向かって放出された。
その粒子は一定の空間を漂い、エルマの体へと収まるように収縮していき、また肉眼では捉えられないほど細いものの、一部は空を突きぬけ、彼方へと消えていった。
「はぁ、はぁ……あ、あたくしったら……胸を攻められただけで、イってしまうだなんて」
「……いいんだよ、それで。何も恥ずかしがることじゃない」
「そう、ですわね…………ふふ、トロトロ」
タイガが口を離すと、エルマは自分の指先で下着上から秘部を弄る。絶頂した彼女の秘部からは一定量の蜜が漏れ出ており、下着から染みでるようにヌルヌルとした触覚を指に伝えた。
「タイガ様、今度はあたくしがあなたを気持ちよくしてあげますわ」
「ああ、頼む」
淫猥に光るエルマの瞳にタイガは打ちのめされ、彼女が股の間に入れる姿勢に切り替える。彼の性欲もピークに達しているようで、下半身の一部分がはち切れんばかりにテントを張っていた。
「うふふ、こんなに大きくなられて」
淫らに微笑みながら、エルマはズボンのチャックをゆっくり降ろし、下着と共に下へずらす。
「……ほんと、相変わらず大きいわ」
そしてそれがエルマの前に現れる。下着に無理やり収まっていたそれは、脱がされると同時に大きく身を振るい、巨大な黒い首と頭を彼女に見せつけた。龍のように猛々しく黒くて太い先端に加えて、竿に浮き出た血管がより一層タイガのそれをグロテスクに映している。
そんなタイガのモノに、エルマは何度目かになるか分からない惚れ顔を浮かべながら目を奪われる。
「さあ、あたくしの胸に包まれてくださいね」
エルマは自身の下乳をたぷんと揺らして持ち上げると、下谷間を少し開いて、そのままタイガの獣棒を亀先から包み込む。ゆっくりと、根元に生える陰毛を下に敷きながら降ろすと、彼のモノの先がエルマの深い谷間から顔を見せた。
「もうこんなに熱々になって……んっ」
一瞬微笑むと、エルマは両手を使って豊乳を上下にゆっくり動かしていく。まだ勃ったばかりの獣棒は乾いており、エルマの中でくっつくように擦れてちょっとした痛みを彼に伝える。
しかし柔らかい肉厚な胸がもちもちとした抱擁で獣棒の竿を包み込んでいるため、亀先から汁が出るのに時間はかからなかった。
「んんっ……ちゅるっ♥」
早々に溢れるように湧き出した透明な汁をエルマは見逃さず、獣棒を胸中でもみくちゃにしながら舌先を伸ばしてチロチロと動かして絡めとっていく。それがまたタイガの快感を刺激し、次から次へと苦い汁を溢れさせていく。
ちゅる、レロっ♡
「んっ……はむっ」
「うぁ」
ある程度絡めたところで、エルマは一旦口を閉じてくちゅくちゅと音を立てて口内で汁と唾液を混合させると、そのまま亀の先に尖らせた唇をつけて、根元に向かってゆっくりと頭を降ろし、タイガの獣を口の中へ頬張っていく。胸で包み込んでもはみ出るほどのそれは、エルマの喉奥を頭でつついた。
「ふっ、ふぅっ……んっ」
タイガの顔に視線を向けながら、エルマは頭を上下に揺らし始め、獣棒を扱いていく。口内で混ぜた粘液をたっぷりと頭、首、胴体に塗りたくらせながら、生暖かい口中で獣棒を攻める。
れろっ、じゅるっ♡……ぢゅるる、むぎゅっ
「はぁ、はあ、うっ……前よりも上手くなったな」
「ヂュル……おほへのおほほば、かんげきでふわ」
竿を包む大きな豊乳のやわもちさと口を尖らせたエルマの大胆な口奉仕に、タイガは陰部越しに脳に快感を伝わらせ、性に涎を垂らす獣のように腰を小刻みに震わせる。そんな彼からの褒め言葉に、エルマは舌先で龍頭裏を舐め回しながらほへほへ声で応える。
「んっ、んふっ♥ふぅっ」
むにゅりという弾力ある擬音を鳴らしながら、エルマは乳の中で収まる獣棒を縦横無尽に弄ぶ。粘液によって谷間内はベトベトに濡れきっており、卑猥な水音を奏でながら胸擦の滑りをなめらかにしていた。
さらにエルマも口元を休ませず、頭を揺らしてタイガのモノを頬肉や喉奥で虐め抜く。ここまでやられてタイガの性欲が黙っていられるはずもなく、獣棒は脈動しながら熱々に海綿体をさらに膨張させ、彼女の胸と口で一回り大きくなる。
「も、もうそろそろ……くぅっ!」
タイガは自身の龍の喉から熱いものが這い上がる感覚を、屈強な体を小刻みに震わせながら感じ取る。
それを獣棒の膨張とともに察したエルマは、豊乳を左右から押し付け、モノをぎゅうっとキツく挟み込む。
…………ビュグんッ♡
「んふぅぅっ!? ♥……んん、ふっ♥」
限界を迎え、タイガは声を殺しながら亀龍の先から白濁色の熱い体液を吐き出し、エルマの口内にぶちまける。突然のことにエルマは嗚咽を上げるも、すぐさま落ち着きを取り戻し、口の中で放たれる生命の粘汁を喉を通して胃袋へ嚥下していく。
「(ああ、凄い量……頭の中まで流れ込みそう……焼けちゃう♥)」
しかしエルマの飲み込む速度を超えて、タイガの禍々しいモノは豊満な果実の中で脈を打ちながら、次々と濃い汁を吐き出し続ける。それが彼女の口内に収まるはずもなく、竿と口の隙間から漏れだし、顎を伝って乳袋の上へ垂れ落ちる。
その暑さと量にエルマは脳内を白く焦がし、瞳を卑猥に輝かせながら内心蕩けた。
ちゅうぅ……ぬぷっ
しばらくして、ようやく放出が終わったところでエルマはストローを吸うようにモノの喉に残った液を吸い出してから、唇を離す。
「んくっ………………はぁ」
そしてごくりと音を立てて飲みきったところで、熱の篭った湿った白い吐息を吐いた。その顔は涙目でありながら、その味に満足したかのような耽った笑みを浮かべている。そこに輝く瞳と胸に漏れ落ちた白濁液も加わり、彼女の姿はタイガから見てもさらに淫猥に映っている。
「……星空の下で、しかも多くの人が外に出ている状況下で、タイガ様と交わる……ふふ、なんだか背徳感を感じてしまいました」
「ああ、そうか。他の奴らも外を見てたのか……夢中になってすっかり忘れてたぜ」
「まあ、獣なお方」
そう言いながら、エルマは指先で顎についた白液を絡め取り、いやらしく舌を伸ばしてパクリとしゃぶりついた。そんな色気溢れる彼女の姿に、出したばかりの剣を胸中で硬くさせた。
「あら、もう硬くなって……普通の殿方なら出した後は憂鬱になるものと思いますが」
「そうか? 俺はそういうのはあんま無いんだが」
「ふふ、お盛んさん」
白く汚れた表情を緩めると、エルマは乳を持ち上げながら体を起こす。ぬるりと下乳から抜けたタイガの龍は萎えることなく、エルマの唾液によって先をテカらせ、先程と同様に巨塔にはしる血管を浮き上がらせていた。萎えるどころか、むしろ次の奉仕を今か今かと期待していた。
「…………これほど期待されては、あたくしも応えないといけませんわね」
そう言って笑ったエルマは、秘部を覆う下着をするりと脱ぎ捨てる。彼女の下半身は絶頂により潮水というなの聖水でびしょびしょに濡れきっており、下着に至っては聖水を吸収しきれないほどに浸されていた。
「タイガ様……今日はあたくしが主導権を握らせてもらいますわ。これはあたくしからタイガ様への拷問なのですから」
「ああ……喜んで受ける」
タイガが返事をすると、エルマは彼の胸元を軽く押して仰向けに寝かせ、自身は膝立ちで右手の指先で下半身の唇を開きながら、彼の先に照準を合わせる。どうやら今宵の捕食者は彼女のようで、タイガは大人しく食されなければならないようだ。
「今夜はいつも以上に輝くつもりで……いただきます」
色気交じりな挨拶をすると、小さな突起を指先で押さえながら、腰を下ろして龍の頭を唇の中へ挿入させようとする。
今宵もまた、しかも多くの人が顔を出している野外にて、2人は熱の篭った瞳で見つめ合い、愛液を分け合うのだった。
「お前たち……ここで何をしている」
そんな締め方をしようとしたその瞬間、照らされていた2人の体に影のがかかり、少々ドスが効いた聞き慣れた女性の声が聞こえてきた。
「ゼル?」
2人がバルコニー外に目をやると、そこには皇帝親衛隊隊長ことゼルシオーネが、紫髪をなびかせながら、銀色の装甲を持つ愛機の魔導装甲テロスを身に纏って浮かんでいた。相変わらず両手脚の装甲がガッチリしている分、体を覆う装甲が殆どないテロスは、彼女の淫猥な下着姿を露出させていた。星空の光もあってか、その魅力はいつもの数倍にも増している。
「ゼル様、こんばんわ」
「そんな体勢で挨拶をするな」
ゼルシオーネは怒りと呆れが混ざった表情で2人を睨む。とりあえずタイガとエルマは一旦行為を中断し、タイガは体を起こしてゼルシオーネに体を向けた。
「なんでお前がここに?」
「なんでじゃない。さっきから貴様達の惚気が周りに漏れているぞ」
「…………そんなに?」
「丸聞こえだ、馬鹿者」
呆気に取られた表情を取るタイガに、ゼルシオーネは怒りと呆れの混じった顔で額に指を当ててため息を吐く。どうやら2人の甘いイチャイチャ声は、蘇った空に目を奪われていた者たちにまで聞こえていたらしい。
「わ、悪い。つい夢中になっちまって……」
「全く、後々文句を言われる私の身にもなれ」
「ゼル様ったら、そんなに怒らなくても。この世界ではこういったことは珍しくないことではありませんか」
「時と場所を選べと言っているんだ…………それよりエルマ、お前はこいつに拷問すると言っていただろう。それなのになんだこれは? これじゃあいつもの行為と変わらないではないか」
「いやですわぁゼル様、これも立派な拷問ですよ。あたくしを悲しませた分、あたくしから一方的に攻められるというタイガ様への罰ですわ」
「そうかそうか。ひとつ言っておくが、こういうのは罰とは言わない、ご褒美と言うんだ。どこの誰がどう見たとしても私と同じことを言うだろう。とりあえず今すぐ戻れ、そして続きは明日にしろ、いいな?」
「あら、ゼル様ったらお厳しい……嫉妬してるのかしら」
「おい、聞こえているぞ」
小声を聞き逃さなかったゼルシオーネは鋭い目付きでエルマを睨み、エルマはエルマでふふっ、と凛とした笑みを返した。
「誰がお前に嫉妬などするか」
「相変わらず素直になれませんね」
「……ふん」
言っておくが、扱いが少々雑いだけで、彼女達はちゃんとゼルシオーネのことを慕っている。
「なんでゼルがエルマに嫉妬するんだよ、別に俺のこと好きなわけじゃねえだろ」
ふいに、二人の会話を聞いたタイガはそんなことを口にした。
その瞬間、ピキっと言う何かがキレたような聞こえない音が辺りに走り、その場の空気が一瞬にして凍った。
「タイガ様、その言葉は……」
「?」
「ああ、そうだな……私はお前なんか………………」
「あ、おいゼル。戻るのか?」
「知らん……バカ」
まるで拗ねた子どものように言い捨てると、ゼルシオーネは2人に背を向けて、本部尖塔めがけて飛び去って行った。
突然の行動にタイガは内心首を傾げ、そんな鈍感な彼に顔を向けられたエルマはおほほっ、とらしくない笑い方をして誤魔化した。
「なあ、お前たち……私のことを愛しているか?」
「……はい、一応」
「もちろんです……多分」
「あたしらはゼル様の味方ですよ。あ、これ食べますか?」
「……いらん、そんな不味そうなもん」
その後、本部へ戻ったゼルシオーネは落ち込むようにしくしくと自室に籠り、懲罰四剣のメンバーに慰められたのだが、それもまた別のお話。
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ゼルシオーネがタイガの鈍さに不貞腐れて尖塔に戻っているその頃。ナユタはゲネシスを囲む無数の飛行船の1つに乗り込み、双眼鏡で3人のいざこざを観察していた。もちろん、そんな茶番を見るために乗ったのではなく、今回の実験を確認するためである。
「空の修復は出来ましたか。流石に地表のひび割れまでは……ですが、この量でこれ程の修復率なら、もう少し工夫すれば可能性はある。
(それにしても、予想よりは遥かにいい結果が得られましたか……やはり、あのトラム……いえ、彼についても調査しなければなりませんね)」
だって、知らないことがあるだなんて許せないもの……そう心の中で呟きながら、ナユタは目前で稼働するゲネシスに目を向ける。魔力が注がれた創世の御柱には魔力でできた光が走っており、数年ぶりに息を吹き返している。その姿はまるで、操縦者からコアを抜き取るという実験を(本人に悪意はないが)タイガに邪魔され、無意識に怒りを沸かせている彼女の心の底を表しているようだった。
「ナユタ様、空が治りました……綺麗」
ナユタが冷静に実験結果を分析しているなか、彼女の隣では、監視役という名の付き添い人であるヴァルデが、星の輝きを取り戻した夜空に目を奪われていた。
「……ふふ」
「な、ナユタ様? 何かおかしかったですか?」
「いえ、ヴァルデがこんな可愛らしい表情をするなんて初めて見たから、少し驚いているのです」
「あ、す、すみません……」
心からでは無い貼り付けた微笑だと気づかず、ヴァルデは恥ずかしそうに顔を赤くしながら俯く。
「……ナユタ様」
「何でしょう、ヴァルデ」
「ナユタ様は……この世界の、救世主です」
「私はただやれることをしたまでです。それにこの結果はタイガ様と親衛隊の方たちによって実現したもの、私はその手助けをしたに過ぎません」
「いえ、それでもナユタ様がいらしたから、この空が実現したんです。それに私にとっても、貴方様は恩人……です……」
ヴァルデはナユタの前に膝をつき、まるで神か母でも崇めるように上目を向けた。
「恩人、ね。だとすれば2番目になるのかしら」
「に、2番?」
「違うの? てっきり彼が1番かと思ったけど」
「彼? ……あ」
ナユタの言葉にヴァルデは一瞬首を傾げ、すぐに顔を真っ赤にした。
「いえ、た、タイガ様はそういうのじゃ。昔から私を気にかけてくれただけで……けど、そう言われれば、あの人は私の恩人で、もし良かったらお父さんに……あ、でもそんなこと言ったら嫌に思われそうで……あ、そうじゃなくて」
「いいのですよヴァルデ、そう否定しなくても。こういう時は自分の気持ちに素直になりなさい」
「…………は、はい」
ヴァルデはモジモジとしながらも、何処か嬉しそうに微笑んだ。正直に言えば、彼女自身も彼に対して抱いている感情がどういうものなのか、それはハッキリとはしていない。しかし、彼女にとって彼が自身に手を差し伸べてくれた恩人であることは自覚していた。
そんなヴァルデの姿に、ナユタは一旦パネルから手を離し、彼女を真っ直ぐ見つめてこう言った。
「ヴァルデ。この際、あなたもタイガ様としてみたらどうでしょう」
「してみる……?」
「もちろん、接続改装ですよ」
包み隠さず、ストレートに言い放たれたその言葉に、ヴァルデはただでさえ赤い頬をさらに紅潮させ、目をぐらつかせながら頭頂から湯気を沸かせた。
「わ、わわ、私がそんな……あんなことをあの人と……」
「そんなに恥ずかしがることはありません。私の生まれた世界では男女で性行為をすることは当たり前のことだと、教えましたよね?」
「は、はい。こちらと違って、子作りのためにも行うものだと…………けど」
「してみたくないのですか?」
ナユタの質問にヴァルデは口を紡ぐ。
してみたくない、というわけではない。ヴァルデ自身も、もしやるとしたら、タイガとならしてみてもいいと前から思っていた。ただ、自身の内気な性格が邪魔をしてあと一歩を踏み出せないでいた。
「…………私に、できるでしょうか? もし、タイガ様に嫌われたら」
自信のない声を洩らすヴァルデ。そんな彼女の頭にナユタは手を伸ばし、あやすように紺色の髪を撫でた。
「あなたが信じるタイガ様は、接続改装を迫っただけであなたを嫌う、その程度の男?」
「ち、違います。あの人はそんな人じゃ……」
「なら信じなさい。安心しなさい、私も応援します」
母親のような存在からの言励に、ヴァルデは一言、「はい……」とだけ返す。そしてナユタの本心など分からないまま、自身の心を密かに奮い立たせた。
アイデアはどんどん思いつくのに上手く話にできない・・・
エロがメインなので、戦闘描写とかは省くと思います。
いつかは主人公側と絡むことになるかもしれないけど、今はまだその時ではないです。