※誤字報告、ありがとうございました。
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バトランティス帝国皇帝親衛隊本部の地下にある特秘部屋。ここは帝国で唯一の男、魔導騎士タイガが女性の魔導騎士とともに魔力回復、及び魔力生成を目的とした接続改装を行うために急遽用意された特別な一室である。と、ここの説明はこの話数に至るまで何度もしていると思うので細かい部分は省く。
いつもと変わらず淫臭漂うこの部屋。普段と異なる箇所を述べるなら、いつもの豪勢で代わり映えのない桃色の風景とは少し違い、ミラーボールのようなものが天井から吊るされ、輝きの群れを部屋中に泳がせている。
ちゅるっ、ちゅぷっ……ぢゅるっ♡
そんなエッチな雰囲気のなかで、今日もタイガはキングサイズのベッドに寝転がりながら、上半身を起こした状態で、目の前で股の間に入り込んで獣棒を扱く二人の女性を黙って見つめていた。
ただ今回の相手は懲罰四剣ではなく、少々変わった者たちである。
彼から見て右側にいる女性は、金色の髪とアトランティスでは珍しい褐色の肌を持ち、乳先が桃色の初な色をして上を向いている。
対して左側にいる女性は、腰まで伸ばした長い緑色の髪と雪のように白い肌という、褐色の女性とは対象的な見た目をしている。両者ともに胸は大きく、どちらも巨乳ながらも崩れのない形を保っている。
「んんっ、ふぁっ♥」
「んくっ♥あっ……んっ♥」
褐色の女性は玉袋に溜まる生命の種を強請るように、甘えた目つきをタイガに向ける。一方の緑髪の女性は恨み辛みを込めるかのような眼差しをタイガに向ける。
しかし、雌としての性欲に正直なのか、どちらの舌も無我夢中でぬるぬるに濡れる獣棒を舐め上げており、股間の肉穴をきゅうきゅうと疼かせていた。
「チュ……タイガ、様……どうだろうか?」
「レロッ……ハッキリ言わないと、搾り殺すわよ?」
左右から茎をしゃぶりながら熱い視線を送る。そして彼が何も答えないと、褐色の獣……グラベルは鼻息を当てながらより強く獣棒をしゃぶり、狂気の緑……アルディアは根元部分に強めの甘噛みをした。
そう、この2人の正体は、バトランティス帝国第六征伐軍のグラベルと相棒のアルディアである。
「さあ、出して」
「ください、タイガ様」
充血した獣棒を挟む形で、2人は幹の両側に頬を押し付ける。
「(……なんでこんなことになったんだ……ああ、そうか)」
火照るグラベルとアルディアからの熱烈な奉仕を受けながら、タイガはこのエロすで悲惨な現状に至るまでの経緯を意識を朦朧とさせながら思い出す。
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始まりは数日前、グラベルとアルディアがレムリア側の主戦力部隊と沖縄で交戦し、結果的に敗北してしまった件にまで遡る。これに関しては第4話で説明したので詳しく説明しないが、結果的に彼女達はタイガに助けられその場を脱した。
その際、ヒダナユタが実子の飛騨姉弟と何か言い争っていたらしいが、これもまた関係の無い話である。
ここで問題になったのは、彼女達がレムリアとの戦闘において、以前から魔導装甲『ゼロス』を確認していたにも関わらず、それを親衛隊に報告しなかったことにあった。
これは帝国に対する反逆と受け取られてもおかしくない行為なのだが、グラベルという女性をよく知るタイガの擁護とゼルシオーネ隊長の理解もあってか、結果的にグラベルとアルディアは裏切り者として扱われず、極刑は免れた。
が、ゼロスの存在を報告しなかったことは事実であり、そして敵にむざむざと敗れてしまったこともまた事実であった。これだけの失態を犯しているのだから、ゼルシオーネも軍のトップとして彼女達に何も下さないわけにはいかない。
各部署に丸投げし損ねた大量の書類を脇に執務室で考えに考えた結果、彼女が言い渡したのが『タイガとの接続改装による魔力生成』である。簡単に言えば、1日抱き合って魔力を生み出せ、そうすれば今回のことは水に流してやる、ということである。これでもかなり迷いに迷って下したものであるため、彼女なりの苦労が伺える。
当然これにはグラベルとアルディアも驚きを隠せなかった。アルディアに至っては切羽詰まった表情で、
『あ、あれに抱かれるくらいならゼルシオーネ隊長に調教された方がマシです!』
と苦言を呈し『貴様のような気色の悪い愛人は要らん。何度も言わせるな』と一蹴りされている。一方で、ゼルシオーネから『本当にやらせることになってすまない』と小声の謝罪を受けたグラベルは、今回の罰に満更でもない顔をしていたらしい。
「(で、こうなったわけだが)」
そんなこんなで巻き込まれたタイガは、逡巡としていた所を四天王から袋小路にされ、背中を蹴飛ばされる勢いで押されて本部地下に向かっていた。
懲罰四剣全員を抱き、そしてヴァルデと行為をしたことで、女性を抱くということに対して漸く箍と枷を外し始めたタイガ。しかしまさかこんな形で次の女性を抱くことになるとは本人も思いもしなかった。しかも2人相手な上に、一方は『なぜか』自分に対して敵意を剥き出しにしている。これ程遣りづらい相手はいないだろう。
ただでさえ部下達との愛の育みで魔力以外の諸々が底を着きかけているというのに、今回は完全なとばっちりに近い。
ただ、2人に対してこの程度の罰で済ませてくれたゼルシオーネの顔を潰すわけにはいかない。ここで彼が1発やれば丸く収まるのだから、やらないわけにはいかないのだ。
それにこの改装にはもう1つ目的がある。何でも那由多が部屋を少々改良したとの事で、今回はその試験も兼ねているのだ。
「(……まあ、腹を括るしかないか)」
そう思いながら、タイガは緩んだ気を引き締める。
いつもの通路を曲がり、真っ直ぐ進んだ先にある特秘部屋の扉前まで辿り着く。
「確か2人はもう部屋にいるんだったな」
ゼルシオーネから既に2人が室内で待っていることを聞かされているタイガは、体格に似合わない少年なハートを抑えながら扉を開けた。
いつも通り淡いピンク色に変化した灯りに包まれる室内……それに加えて、天井からぶら下がったミラーボールによって部屋中に光が渦のように回っていた。
「なんだこれ、なんでミラーボールなんだ……誰の趣味だ……ナユタの趣味か」
タイガはナユタ博士の趣味と早々に結論をつけ、室内を見渡す。壁に這うように束ねられていたケーブルの群れがなくなり、縦長の鏡が列をなして取り付けられていた。それだけでなく、家具の種類と位置も違う。辺りも頭がふわつきそうな甘い匂いが漂っている。今朝まで使っていたというのに、まるで別の空間に迷ってしまったかのようだった。
「(そういう雰囲気は前よりも出てるから、より魔力を生み出しやすいように改良したんだろ……それよりも)」
タイガは視線を戻す。
────そこに彼女達はいた。
中央部分に置かれたキングサイズのベッドの上では、薄く布面積の少ない卑しい白色の下着で胸部と股間部分を隠した褐色の獣ことグラベルが綺麗な正座姿で待ち構えていた。すぐ隣では同じような姿勢ながらも、嫌そうにそっぽを向くアルディアが座っている。
「お、お待ちしていました……タイガ様」
「…………」
「ほら、お前もやれ」
グラベルは内腿をモジモジとさせながらたどたどしく話し、アルディアとともにベッドに豊乳を押し付けながら頭を垂れる。
「…………」
「……どうかしましたか?」
「……あ、いや、なんでもない。悪いな、待たせて」
扉を閉めたタイガは、その場で立ったままグラベルに目を奪われる。
いつも征伐軍将軍として気高く、獣のように猛々しく死線をくぐり抜けてきたグラベル。
もともと敵ながら、何かと共感できる部分が多い彼女は、人としても軍人としても一目置いていた。
そんな彼女は今、いつもの獣らしさを脱ぎ捨てたかのようにベッドにへたり混んでいる。グラベルの放つ雌の魅力にタイガの脳内は軽いショックを受けていた。とても部下4人を抱いた男とは思えない。もしここにエルマがいたならば、速攻でルニルクラッシュを受けていたかもしれない。
「とんでもない。そもそもこれは私が起こしてしまった不祥事、むしろタイガ様には命を救って貰っているのだから、我々に文句を言う資格はない」
「そ、そうか…………あー、それで今日は……」
「……我々とタイガ様で接続改装を行う……で、あっていますか?」
「おお、そう、それだ。うん、そう」
「何回そうって言うのよ、ヘタレ」
何度も頷きながらタイガはベッド傍まで近寄り、ヴァルデの時と同じように、彼女たちの目前に背を向けて腰を下ろす。
「…………」
「…………」
「…………」
かと思えば、三者ともに黙り込んでしまい、暫くもどかしい時間が続いた。戦場では気高く飛びまわる似たもの同士の3人、だがこのベッドの上という戦場では、まるで怖気付いた下っ端の兵士のように竦んでしまっている。
しばらくして、タイガが背を向けたまま口を開いた。
「……なあグラベル」
「はい」
「……お前がゼロスのことを報告しなかった理由……俺の予想通りだったか?」
タイガからの質問に、少し間を置いてから「……殆どあっています」と彼の広い背に呟くように言った。
「私も、あの段階では本当にあのゼロスなのか、10年前に行方不明になられた皇帝陛下が装着しているのか、全く分からない状況でした。そんな不確定な状態で親衛隊に伝えた場合、レムリアの一般人を殺してでも探し出すのではと考えました。だから、そのリスクを避けるために、1度我々で捉えて帝国に連れて帰ろうとしたのです」
「なるほど、やっぱりそうか……アルディア、グラベルの言っていることは本当だな?」
「ええ、そうです。彼女に帝国への反逆の意志など全くございません。純粋な帝国民である私が保証します」
アルディアの言葉を聞いて、タイガは全てを納得したように息を吐く。
「お前はすげぇな。俺なんかよりも全然優秀だ」
「…………」
「だがなグラベル。せめて、俺やゼルには相談して欲しかった。俺にとってはお前達は大切な仲間なんだ。自分だけで抱えるな。
それに、お前が思っているほど今の親衛隊は落ちぶれてるとは思えない。馬鹿な俺でもそれは保証する」
「……申し訳ございません」
背中を向けたままそう言うタイガに、グラベルは頭を下げる。グラベルは純粋な帝国民ではなく、元々は敵国の戦士である。敵同士として刃を交えたこともあった。だとしても、タイガにとって彼女は共にバトランティス帝国に仕える大切な仲間であり、そこに帝国民であることの有無など関係なかった。
「だから、私はあなたに……」
「ん? なんか言ったか?」
「いえ、なにも」
「そうか……んじゃ、やるか。こういうのは気持ちが冷める前にやった方がいいからな」
「……はい」
タイガが振り向くと、グラベルは胸部を纏っていた胸布を解き、それをするりと脱ぎ捨て巨乳を零す。
彼女の特徴とも言える褐色の肌は柔い光に反射してすべすべとしている。それに加えて、女性の中でも秀でて大きい胸部の乳袋の先に着いた隆起の先には、薄いピンク色をした突起物がついている。まだやる前だと言うのに既にピンと勃っていた。
「ほら、アルディアも脱げ」
「わ、分かったわ……」
グラベルに肘でつかれたアルディアも同じように脱いでいく。肌は少し叩いただけでも傷がついてしまいそうなくらい柔らかく、グラベルに負けずとも劣らない胸囲も相まって、その姿は彼女の狂気的な内面を隠すように美しい。
「最後に聞く。本当にいいのか?」
「覚悟は出来ています……私は、貴方になら抱かれてもいい」
「……ありがとう」
どこまでも真っ直ぐで純粋な瞳を向けるグラベルの覚悟を受け取ると、タイガも服を脱いでいき、最後に専用下着を投げるように横へ捨てる。
「……こ、これが……」
「……噂の……」
そして露わになった彼の陰部を見て、2人は頬を赤く染めて唾を飲む。
身体のどの部分よりも黒くて濃い色をしたそれは、解放されたと同時に血管を浮き上がらせた大きなその身を揺らし、2人に見せつけるように龍頭先を天井に向かってそり立たせている。一際膨らんだ頭は何ともおどろおどろしい。
「(なにっ、見ているだけでどうして……)」
「んっ……なんで」
そんな彼の獣棒に、グラベルは無意識のうちにつるつるな股下に手を伸ばし、下着の中へ手を突っ込むと、指先で疼く蜜穴を撫でる。それはアルディアも同様であり、彼女は甘い声を漏らし、右手の指で右乳先を弄りながら左手で自身の蜜穴を捏ね回す。
「お、おい」
「は、はい……こうやって間近で見るのは初めてで……これを、ここに入れるのですか?」
「ああ、そうだ。男と女がセックスをする時はそれが基本らしい」
タイガの返事に2人は腹中をきゅうっと締め付ける。
そんなのが真実なのか? こんなに大きくて長いものが、自身の穴に入るのだろうか?
──噂では、これを入れると体が裂けてしまうほどの激痛が走ると聞いたが果たしてそうなのか?
──しかし同時に極上の快楽を味わうこともできると聞いたが、本当なのか?
──これを入れられたら、私は狂ってしまうんじゃないか?
2人の頭の中は、目前の獣に体する恐怖と興味で埋め尽くされた。
「けど、今回はお前たちにはやらないから、あんまり心配しなくていいぞ」
「へ? そうなの?」
「ああ、別に挿入までやんなくても接続改装はできるからな。安心しろ」
「そ、そうですか……」
グラベルは視線を獣棒に向けたまま、少し残念そうな表情で指を咥える。どこかホッとしながらも、どうせならやってみたかったという感情が彼女の中で渦巻く。
「(くっ、折角やらなくて済んだのに…………どうして濡れるのよ)」
一方のアルディアは、表向きは胸を撫で下ろしているが、脳内ではピンク色の妄想が飛び交っていた。
獣棒が秘穴を貫通して膜を突き破り、中の肉をぐちゃぐちゃに掻き回し、さらに自身の体が大嫌いな彼にいいように弄ばれてしまい、終いには自ら彼に手を広げて求めてしまう場面まで想像してしまっていた。現に彼女の秘裂からは、受け入れる気満々とでも主張するかのように大量の愛液が溢れている。彼女にとってこれ程屈辱的なことはないだろう。
「まずはグラベル、こっちに来い」
「はい…………」
性の本能に勝てない悔しさに歯を食いしばるアルディアを横に、彼に呼ばれてよろよろと近づくグラベル。下に向かって垂れる褐色の豊乳が左右にぷるんと揺れる姿に、獣棒はビクンと反応する。どうやら彼の方はやる気満々らしい。
「グラベル」
「タイガ様…………」
ある程度近づいたところで、タイガはグラベルの肩に手を回す。そして彼女の豊乳が自身の胸板に密着してしまうほど近くまで抱き寄せると、タイガは狙いを定めたかのようにグラベルの瞳を真っ直ぐ見つめる。グラベルもそれに応えを返すように、瞳をうるませながら甘えた表情で彼を見つめる。
「あっ……」
タイガは抱き寄せた手で、グラベルの背骨をすーっと指先を首後ろから尾骨にかけて愛撫する。
「んんっ♥……ぁぁ」
指が骨に当たる度にピリピリとした刺激がグラベルの体に流れ、彼女は思わずか細い声をあげる。彼女の体もなかなか鍛え上げられているが、それよりも逞しい肉体が女体を包み、彼女よりも大きな指が体を吟味する。
「ふぁ、うぅんっ……ひゃっ♥」
背骨をなぞっていた指は、そのまま伝うように移動して脇腹を撫でる。褐色の肌を通して伝わるくすぐったい刺激に、グラベルは思わず乙女声を上げた。
だがタイガは止めず、擽るように指先を遊ばせる。この程度の悲鳴で怯んでしまうほど、伊達に経験を積んでいない。
「あぅっ……♥」
感度の高まる肌を容赦なく摩る指先は、円を描くようにグラベルの敏感な箇所を攻め続け、遂に臀部に触れた。彼女の引き締まった尻は硬めで無駄な肉が付いていない。
「ま、待って、そこは…………あぁっ♥」
辞めてと懇願するグラベルの言葉も流し、タイガは貪るように尻肉を鷲掴みにする。吸い込むような肉付きをしている他の者とは異なり、グラベルの桃は掴んだ手に弾力を跳ね返した。
「ひゃっ、あっ、やめ♥そんな何度も……んぁぁっ♥」
その感触にタイガは嵌ったようで、何度も彼女の臀を揉み掴み、跳ね返る硬さを味わう。握り潰すような癖になる柔らかさは、タイガの奥底にある野性をふつふつと湧きあがらせる。
グラベルもグラベルで、アルディアとまぐわう時はまた違うタイガからのアプローチと臀部から走る快感に声を鳴らした。
「(し、尻を揉まれているだけなのに……どうしてこんなに)」
ピンクの卑猥な色をした照明も相まって、グラベルは臀部を襲う感覚に息を荒らげ、胸の鼓動を高鳴らせる。それは密着した果実を通してタイガにも伝わり、彼の性欲を煽る。
やがて尻肉を揉みしだいていた手は徐々に下着の中へ中へと入り込んでいき、彼女の閉じた太ももの間へと潜り込んでいく。まだ始めたばかりで触れてすらいないと云うのに、彼女の太腿には既に秘部から漏れ出た愛液が滴っていた。
「ふぁっ♥あっ、んんんっ…………んゆぅ♥」
尻と太ももの間を何度も出入りする指先の動きに合わせて、グラベルは湿った嬌声を漏らす。
「(熱い……なんだ、これは。この心の底から湧き上がる熱いものは…………あ、お腹………………熱い)」
ふと、グラベルは自身の臍穴を獣頭が啄いていることに気がつく。密着しているせいか、獣棒の熱が腹筋越しに伝わっていた。
「た、タイガ様……その……お腹にあれが……」
「ん? ああ、そうか……グラベル、パンツを脱いで後ろを向いてくれないか?」
「? はい」
タイガに言われるまま、グラベルは彼の手から一旦離れ、股間部を覆う下着を脱ぎ捨てる。毛の生えていない可愛らしいつるりとした小丘を晒しつつ、彼に背を向けた。
「両手を掴むから、こっちに腕を伸ばしてくれ」
「はい」
中腰のグラベルが両腕を後ろに伸ばすと、タイガはそれをがっしりと掴み、股間を彼女の腰に近づけ……
「あの、タイガ様? この姿勢はいったいいいいんっ!? ♥」
龍頭を彼女の疼く蜜穴……ではなく、それを包む肉貝と太腿の狭間に押し付け、勢いよく挿入させた。ずるりと生々しい音を立てながら獣棒はグラベルの割れ目を擦りあげ、嬌声を上げさせた。
「ふぁ、なっ……なんだこれは……あつ、んんっ♥」
突然のことに軽いパニックを起こすグラベル。だがタイガは容赦なく腰を前後に揺らし始め、獣棒を彼女の股肉で造られた秘穴で暴れさせる。
「ふぁ♥あぁっ! なんだ、これは……男のモノは、こんなに熱いものなのかぁぁんっ!」
グラベルは初めて味わう獣の熱に声を漏らす。獣の胴体から発する灼熱は、アルディアと同衾している時とは別の、比べ物にならない快感を彼女に与えた。
「くっ……うぁ」
しかし今回はタイガも同様であった。グラベルの鍛えられた筋肉は、掴むものを離さぬかのように獣を挟み込む。さらに溢れた蜜が潤滑油となってくれているため、幹は強く締め付けられつつも、ぬるりと穴の中を出入りできていた。
「た、タイガ様……これが、男女のまぐわいなのか、あっ♥」
両手を掴まれ、身動きの取れぬまま身体を揺らすグラベルからの問に、タイガは呻き声を上げながら只管に腰を動かした。
挿入はしていないものの、腰と腰はぶつかり合っているため、タイガが打ち付ける度に肌がぶつかる湿気った音が響き、グラベルの臀部が波を立てて揺れる。
「ふぐっ、あ、あぁんっ♥いっ、んぁ……んひぃっ!?」
しばらくして、暴れていた獣棒の先が敏感な豆を擦り上げて、グラベルに悲鳴を上げさせる。
「やっぱりお前もここか」
「へ? た、タイガ様、そこは……あぁぁ!」
グラベルの感じやすい箇所をタイガの獣は食らいつくように噛み付いた。蜜穴に入りそうで入らない、しかし外部からの熱と突起への刺激により、今までにない快感が走った。
目には光が泳いでいる。どうやら接続改装の催淫効果が出始めたようだが、脳内が白く焼け付いているグラベルにはそんなことは分からない。ただ、本来の目的も忘れて快感に喘ぐしかなかった。
「グラベル……んんっ」
英雄とは程遠い雌声を上げるグラベルを目の前に、先程からお預けを食らわされていたアルディアはいつの間にか下着を脱ぎ捨て、露出した自身の秘部を指でほじくっていた。溢れに溢れた愛液が彼女の股間から流れ出て、白いシーツへ大量に零れた。
「あ、アルディア……み、見ないでくれ……こんなはしたない姿、あんっ♥」
「んっ、ダメ。我慢できない……」
アルディアは四つん這いで2人に歩き、グラベルの股間部へと顔を近づける。毎回自分が撫で回しているはずの彼女の太ももから、黒くて硬く、穴を無理やり押し広げそうな程に太い獣が頭を出し入れしている。太ももですら隠しきれないこの獣は、おそらくグラベルとアルディアの乳で包んでも包みきれないだろう。
「(こんなやつの……こんなやつの…………♥)」
恨みつらみをぶくぶくと太らせていく一方、それらはツンとした愛臭によって全て卑猥な気持ちへと変感させていく。アルディアの指はより激しさを増し、ぐじゅぐじゅと音を立て始めた。さらに空いた片方の手は豊乳へと伸ばされ、自分で自分の乳頭を寂しく弄くり回す。
「グラベル……もうそろそろ」
「はぁっ♥な、私も…………あぁんっ♥そ、そんな強く握らないでっ、ぁぁっ♥」
獣が種を吐き出そうと熱を帯び始めたところで、タイガはグラベルの身体を自身の方へと引き、彼女の脇下から手を通して焦げた果実を鷲掴みにする。女性よりも大きく逞しい彼の手は、グラベルの豊乳をがっしりと掴み、手の中で形を変えさせる。
「いっ、なんだ、体が凄く熱くなって……いや、やだっ♥」
加えて首筋を舐められたことで、グラベルの興奮が最骨頂まで高まり、体からオレンジ色の光が溢れ始め、タイガの体からも真紅色の光が湧き上がる。
「グラベル」
「み、いや、アルディア、私は…………わた、し…………い、いぐっ♥…………い…………くぅぅぅぅぅっ♥」
グラベルは思いっきり背中を仰け反らせ、甲高い雌犬の絶頂声を部屋中に響き渡らせる。彼女の目の前はミラーボールの反射によってチカチカと光り、脳内を焼き尽くした。
同時に、グラベルとタイガの体から溢れていたオレンジ色と真紅色の光の粒子が部屋中を包み込む。
「くっ…………!」
ぷしゅっっ♡
びゅぐるっ♡
「きゃっ」
その間にグラベルの秘部から聖水が吹き出し、タイガの龍頭からは熱いものが解き放たれ、目を奪われていたアルディアの顔面へと降り注いだ。いや、降り注いだというよりは『ぶっかかった』。
乙女声を上げるアルディアの整った顔へドロドロとした粘液の混合物が容赦なくぶっかかる。その量と勢いは目を開けるのも困難で、特にタイガの熱くほとばしるものは彼女の顔だけでなく、緑色の長髪にも飛びかかった。
「あ、あぁっ…………うぅ」
やがて光は2人の体の中へ、一部は溶け込むように部屋の中へと消えていく。
「……あ、アルディア」
「…………甘い」
タイガに支えられながらぐったりと項垂れるグラベル。獣棒が自身の肉壁でドクドクと脈を打っているなか、ふと視線をアルディアに向けると、彼女の顔はドロドロの生臭い粘着液によって汚れていた。しかしアルディアは臆することなく、淫乱な笑顔でそれを舌なめずりで味わっていた。
「……ねえ、グラベル。これ、とっても美味しいわ。でも、私1人じゃ取り切れないの」
アルディアはハートを瞳に浮かべながら、視線でグラベルを誘う。
「アルディア……ん」
グラベルはタイガから離れ、覆い被さるようにアルディアへと倒れる。アルディアはそっとグラベルの身体を受け入れると、ベッドに体を沈めて自身の体と重ねさせた。
「んっ、あむっ♥れろっ」
早速と言わんばかりに、グラベルはアルディアの顔を舐め始めた。グラベルとタイガの体液によってできたそれは、どの食材よりも甘い蜜へと変わっていた。
「グラベルったら、くすぐったい……んっ」
必死に舐めとるグラベルを見て、アルディアは彼女の唇を自身の唇で塞ぎ、お互いの口内で蜜をグチョグチョに混ぜ合う。2人の舌先は螺旋のように絡み合い、唇を離すと、愛液と唾液の糸橋が間に引かれた。
「んぁっ…………ねえグラベル……私、あそこが疼いて仕方ないわ……どうしましょう?」
「…………お前も、してもらえばいい」
「でも、それってあいつのものを……嫌よ」
「私もついているから、大丈夫だ」
「そんな……あ」
「腹を括れ」
そう言うと、グラベルは自身の股とアルディアの股を開き、タイガに向けて蜜の滴る秘部を露わにした。2人の肉の貝が重なり、また新たな谷を作っている。
「さあ、タイガ様。存分に暴れてくれ」
「わ、私達に……罰を与えて…………ください」
グラベルは卑しい笑みを、アルディアは悔しそうに視線を向けながら言った。
「………………分かった」
2人の誘いを受けたタイガは再起した相棒を揺らす。そして指先でグラベルとアルディアの濡れそぼった穴を開けると、獣を中へと挿入した。
「っ!? あぁぁぁっ♥」
挿入早々に、未知の快感に襲われたアルディアが悲鳴を上げる。しかしタイガは腰振りを止めず、先ほどと変わらず獣を暴れさせる。
「いや、なにこれ♥こんなの知らない……あぁっ♥」
「んぁ、どうだアルディア。これが、タイガ様の……んぁぁ♥」
「や、やだっ。こんな男の……やぁぁっ♥」
「はぁん♥どうした、さっきの笑みはどこに行った」
「だってぇ」
「嫌でも耐えろ。これがァ♥……私たちの出来ることぉ♥あぁんっ♥」
初めての快楽に子どものような泣き言を喚くアルディアを、グラベルは喘ぎながら宥める。
殺したいほどに憎い、何時も自分の邪魔ばかりしてイライラを募らせる嫌な男。
初めて出会った時から嫌悪感を抱いた男。
毎回ちょっと暴れようとしただけですぐさま止められ、さらには1対1の模擬戦という名の殺し合いで、その拳と脚と野獣の猛速で完膚なきまでに叩きのめし、自分に屈辱を刻んだ恨めしい男。
女を侍らせておきながら、殺したい、殺されたいくらいに大好きなグラベルの心を無意識に略奪しようとする忌々しい男。
そんな自分の気持ちにすら気づかず、普段通りに話しかけてくる朴念仁でデリカシーのない男。
ゼエルの楯を瓦を割るかのように全て叩き砕いた野蛮な男。
その他諸々。
タイガという男は、アルディアの目には常に『心の底から殺したい相手』として映っていた。
「あ、あっ、あっ♥」
「あんっ、おっ♥」
しかし今だけは、この部屋の中だけは『快楽を与えてくれる男の人』として認識していた。
じゅぶっ、じゅぶっ♡
「グラベルぅ、あそこが、焼けるぅ♥焼けちゃうぅ♥」
「ああ、あちゅいっ♥おちんちん、あちゅい♥こんなの、私も初めてぇ♥お゛ぉ゛!? ♥」
グラベルとアルディアによって作られた愛の肉穴を獣棒は縦横無尽に暴れ回る。引けば縦唇によって擦られ、押せば2人の小突起が押し上げられる。どちらにしても快感しか得られないこの状態に、アルディアは泣きながら笑顔を浮かべ、グラベルは舌を出しながら雌顔を晒して汚い言葉を零す。
2人のみっともなく、淫乱な姿が壁に貼り付けられた鏡に映される。男と交わり喘ぐその光景は、まさに地獄……否、桃色絵図であった。
「あっ、なに、なにか来るっ、体が熱い」
「わ、私もそろそろ…………さっきイったばかりなのに……」
お互いの乳房の先が重なり、4つの豊乳が体の間で潰れる。卑猥な姿に興奮した獣が膨張し、玉から種を這い上がらせる。
「く……2人とも、そろそろ」
「タイガ、様ぁ♥」
「た、タイガ…………様ぁぁ♥」
タイガの合図に2人の興奮はマックスへと駆け昇る。焦げ肌と白肌は艶々と明かりを跳ね返し、体からそれぞれオレンジ色と緑色の粒子を湧き上がらせる。
「いっ、いぐっ……」
「いっ……」
「「いっぐぅぅぅぅぅぅぅっ!!」」
タイガが腰を奥深くまで突き刺すと、獣棒が女体の狭間で膨張し、再び熱いものを弾けさせた。頭の先から放たれた大量の粘液はグラベルとアルディアの裸体に飛びかかり、さらには肉穴の隙間からも溢れるように漏れ出た。
そして2人の絶頂が部屋中に響くと共に、トラム、ゾロス、ゼエルのコアの光が宙で絡み合い、部屋中を激しい光で包んだ。
やがて光の粒子は3人の体を包み込むように収まり、室内には疲れ果てたグラベルとアルディアの息遣いが響いていた。
「はぁ、はぁ……これが……接続、改装……なのかしら?」
「体が熱い……こんなもの……癖にならないわけがない……」
グラベルとアルディアは、お互いの顔に吐息を吹きかけ合う。両手の指の1本1本が絡み合い、恋人繋ぎで握り合う。
体中が魔力で満たされる。それに加えて不思議な力が湧いてきた……気がするかも、と思いつつ、穢れた2人の表情は恍惚と淫らに火照っている。
「(あ、やべ……これ…………)」
2人で絶頂後の余韻に浸るなか、タイガは獣を引き抜こうと足掻いていた。しかし、花弁は彼の幹を離すまいとギチッと閉じ、潰す勢いでタイガのエネルギー放出を促していた。
「タイガ様……今度は私が下に♥」
「今日だけは……好きにしていいわ♥」
二ヘラと淫笑を向ける2人に、タイガはこの先、搾り取られるであろう事実に途方に暮れながら、発情期を迎えた野獣の如く腰を振り続け、彼女達をより白く穢した。
──────
行為を始めてから数時間後、直接穴に挿入しない行為を堪能したおかげで、特秘部屋は甘酸っぱい匂いが漂うラブホと化した。
ぢゅるっ、ぬぷっ♡
「……ん、あぁ……ふぁっ、んん……♥」
そして現在、タイガは上半身を起こし、彼の足の間にアルディアが入り込む姿勢で獣棒を奉仕していた。グラベルはその横でぐったりと眠っており、彼女の胸元と口元、太腿には乾いた白濁色の液体が付着していた。
「んっ、じゅるっ♥はむっ♥」
アルディアはぷくりと膨らむ亀を口に包み、舌で吐口の中を啄く。単に口で包んでいるわけではなく、彼女の弾む2つの果実が獣の首を包み込んでいる。ふんわりとしたモチモチの柔らかさが、下乳を支えるアルディアの手つきに合わせて獣をぬるりと優しく擦りあげる。
「はむっ♥……臭い……甘い……れぇっ♥」
アルディアは豊乳の谷間からはみ出た頭部を舌先でちゅるりと舐めつつ、溢れる苦い汁を頭頂部に垂れ落とす。エルマとはまた違った柔らかさに、タイガは相棒とともに体を震わせた。
「(アルディア……こんな表情できたのか)」
無我夢中に獣棒を貪るアルディア。その姿はいつも自分へ殺気を飛ばしている狂気とは違う。思わず撫でてしまいたい程に可愛らしく、まるで棒のお菓子にしゃぶりつく子どものように愛おしい。
気がつくと、タイガはアルディアの頭をわしゃわしゃと撫でていた。好きにしていいと言ったのもあってか、アルディアは抵抗せずに受け入れた。
「れろっ……ひとつ言っておくけど」
アルディアが彼を睨んだ。その瞳は緩みながらも、確かな殺気を孕んでいる。
「今回はあくまで仕方なくやってあげてるのよ。決してあなたに心を許したわけじゃないから……人前で私に触れたら問答無用で殺すから」
そう言いつつ、アルディアはタイガのモノを喰らう。
「なあ、俺、お前に何かやったか?」
「やりまくってるわ……嫌という程ね」
「嫌われるくらいにか」
「今すぐ殺してやりたいくらいに」
「ああ、そうか……やっぱ模擬戦の時にボコッちまったことか?」
「それだけじゃないわよ、バカ。ていうかなんでそのことだけ覚えてるのよ」
「すまん……」
アルディアの恨み言に、タイガは少しだけ落ち込んだ。
しかし彼の気持ちとは裏腹に、獣棒は何発目になるか分からない種弾を撃とうと再び膨張を始めた。
「んふっ、んんっ♥」
アルディアは口いっぱいにモノを含むと、腕を組むようにして自身の果実をむにゅりと締め付ける。
「……っ!」
……びゅぐるっ!
「んぅ……!」
快楽の狭間に沈んだ獣から、白いマグマが飛び出し、アルディアの口内をドロドロに溶かそうと溢れた。
アルディアは雪崩込む甘いマグマを喉奥へと飲み込む。飲みきれなかった分は口と獣首の間から漏れ出して谷間へと落ちる。
「……んんっ、アルディア? ……あっ!」
「んくっ……おはよう、グラベル」
目を覚まして早くも声を上げたグラベルに、アルディアは谷間から棒を引き抜き、目を細めて舌なめずりをした。
「アルディア、抜け駆けとは卑怯だぞ」
「寝ていたのはグラベルよ? 私はただお仕事の続きをしていただけ。ほら」
不満そうにするグラベルに、アルディアは隣を空けて手招きをする。グラベルは寝起きの体を手足で運ぶ。
「はい、あーん」
「あー…………ん」
アルディアが指先に絡めた出したてホヤホヤなタイガの粘液を差し出すと、グラベルは口を開けてパクリとしゃぶる。ちゅぽんっと小さく引き抜く音を鳴らすと、グラベルは口の中で粘着音を立てながら雄の種を味わう。
「……もっと、欲しい」
頬を赤くしながら、グラベルは頭を降ろして濡れた幹をひと舐めした。
塩っぽいような、甘いような、苦いような、しかし美味なそれに味覚を刺激されたグラベルは、出しすぎて意識を朦朧とさせるタイガを尻目に、病みつきになったようにぺろぺろと舐め始めた。
「(……それで、こうなったわけだ)」
そして冒頭に戻り、目の前の惨状に繋がる。
最早、何発放ったかも分からない、だが獣だけは未だに萎えることなく2人を求めている。現在は部屋の隅に置かれていたラブボックスなる名前の箱から取り出されたローションをぶっかけられたことで、幹全体が酸っぱい蜜味へと味変していた。
「もしかして、出しすぎて空になっちゃった?」
「そんなはずはない。タイガ様のモノは硬くなっているし、玉だって残っている」
頬で獣を挟みつつ、グラベルとアルディアはタイガの2つの玉をそれぞれ優しく握り捏ねる。経った数時間で手馴れてしまった2人のテクは一流もので、タイガの獣はさらに透明な液を溢れさせた。
「悪い、一旦休まないか? そろそろ腰が……」
「ダメ、もっと気持ちよくして貰わないと」
「……タイガ様は、私達では不満か?」
一体どこで覚えたか分からない淫靡な上目遣いを向けるアルディアとグラベル。おそらく本来の目的すら頭からすっぽ抜けてしまっているだろう。
しかし、こんな目を向けられてしまっては、タイガも辞めさせようにも辞めさせられなかった。
「そうだ。ねえグラベル、確か箱の中に尻尾みたいな道具があったわよね。あれを使ってみない?」
「あ、あれを使うのか? 流石にあんなアブノーマルすぎるものは……だったらケーブルでタイガ様に…………」
「えー、折角だから普段は手を出さないものをやってみましょうよ」
秘裂をモジモジとさせ、ぬるぬるな獣を間に挟みながらアブノーマルな会話を始めた2人。
「(……エルマ…………すまない)」
タイガは愛しの恋人に謝罪しながら、天井の染み……ではなく、フロアの如く煌めくミラーボールの光を朝まで数え始めた。
「だったらまずはお前の尻に……ん? なんだこれは」
「あら、何かしら……まあ、部屋の景色が変わったわ」
その後も行為は続いたものの、タイガは自我を保ち、己の中に眠るアブノーマルへの覚醒をギリギリ回避した。
ちなみに、今回の2人のエロスな経験が、後にとある少年を干からび殺す寸前まで追い込んでしまう大事件へと繋がるのだが、この時点ではまだ誰も知らない。
また、改装された特秘部屋の使い心地を聞いたいつもの4人が、いつも以上にタイガを求め、主に白髪の悪魔がトロトロなローションにまみれながらたっぷりと精気を搾り取った。
────────
「アルディア。なぜお前はそこまでタイガ様を嫌うんだ」
とある日の夜。氷のような牢獄として罪人の間で名を馳せているらしい牢屋の中。
外すらも見えず、魔導装甲を装着できない程度に地味に魔力を吸い取る特殊なこの牢屋の中で、グラベルとアルディアは仲良く投獄されていた。本来なら各々1人ずつ投獄されるはずだったのだが、特に反乱する意思はないと判断されたので、特別に同じ牢の中に放り込まれた。
グラベルからやや離れた場所で寝転がるアルディアは、背を向けながら口を開いた。
「前にも言ったでしょ。あいつとは初めて会った時から馬が合わなかったって。おまけに、ちょっと暴れたら直ぐに飛んできて邪魔してくるんだもの。おかげで戦場ぐらいしか鬱憤を晴らせる場所がなかったし、寧ろ左遷されてあいつから少しでも離れられて良かったわ」
「……半分はお前の自業自得な気もするが」
不満そうに愚痴を零すアルディアに、グラベルは苦笑した。
「じゃあグラベル、今度は私からの質問、いい?」
アルディアはゴロンと寝相を変えてグラベルに向く。
「ああ、いいぞ」
「じゃーあ……正直なところ、どうなの?」
「何が」
「とぼけなくても分かるわ。気になるんでしょ? あの黒の魔導装甲の…………えーっと」
「……キズナ、という男のことか?」
「そう、それ」
「気になるとはどういうことだ」
「だから、彼のことが気になるんでしょ? ……そっちの意味で」
突然の発言に、グラベルは一瞬硬直する。そしてすぐさま頭を横に振った。
「何をいきなり。そんなわけがないだろう」
「誤魔化してもダメ、顔が赤いわよ」
「それは関係ない。大体、私がいつあの男に惚れたと言うんだ。奴は敵だぞ? それにたった数回、剣を交えた程度でそんな感情が湧くわけ」
「あら、私は一言も『惚れた』なんて言ってないけど……惚れたの?」
「え…………なっ……!」
「惚れたのねぇ……惚れたんだぁ……ふーん」
「ち、違うっ!」
「じゃあなんでそんなに恥ずかしそうなの? 違うなら堂々としたら?」
「だ、だから……」
全力で否定するが、分かりやすい今のグラベルの本音などアルディアにはお見通しだった。
「私が……彼に? いや、確かによく考えれば戦士としてはそうかもしれないが……しかし」
「ならやっぱりタイガ?」
「それも違う! いや、違うわけじゃなくて、私にとってあの人は…………あの人は…………」
グラベルは視線を落とす。
彼とは軍人として何度も共闘しているうえに、プライベートでも偶に世話になっている。剣と拳を交えたことも幾度もあった。イズガルドの仲間にも彼を慕うものが何人かいるが、接触する機会が多いのはグラベルで間違いはない。
だからこそ、グラベルも彼に対しては体を許してもいいと思えるくらいに特別な感情を抱いていることは自覚していた。
しかし、それは好意というよりはどちらかと言えば尊敬という意味合いが強く、彼女を打ち倒したキズナに対して芽生え始めたそれとはまた違ったものであった。かと云って、そうだと断言するのはなにかが違う。それにキズナに対する感情も、現時点では戦士としてなのか、そっちの方なのかは不明確だった。そもそも相手は敵の魔導騎士、次に会う時は間違いなく殺し合いをすることになるだろう。
けど、噂では彼も接続改装を使うことが出来るらしい。ということは、彼もまたタイガと同様に他の魔導騎士と『そういうこと』をしている可能性がある、というか絶対している。それにあの瞬間、目の前で起きた奇跡のような現象、もしも、彼とそういうことをする機会が訪れたとしたら…………自分にはどんなことが起きるのか。
「……ああ、私はどうすれば」
男という生き物に対して無知故に揺らぐ自分の気持ちに、グラベルは獣らしからぬ乙女な呻き声を上げる。
「(半分冗談のつもりだったけど、まさかグラベルがこんな顔をするなんて…………ああ、凄くイライラするわ。アイツら、いつか殺してやろうかしら)」
一方のアルディアは、グラベルを悩ませるタイガとキズナに対して殺意を向けつつ、目の前でウーウー唸る彼女の可愛さに惚の字になっていた。