※この作品はR-18です。

隣の加賀さん。   作:カマケル

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2、食事

 

隣の加賀さん。

 

12時に予約したお店には、15分前には着いた。

 

予約した甲斐あって、待たされることなく席に案内された。

 

コンロの付いたテーブルに2つの座席、壁付きの個室。

 

うーん、さすが高級店。雰囲気いい。

 

 

「では、先程話しました通り、

 私が、少なくとも半分は払いますので、

 注文した物を分けて食べる形でお願いします」

 

 

ここに来るまでの間、話を聞いたところ、

どうやら加賀さんも、ここには来たいと思っていたものの、

【二人】からという部分で諦めていたそうだ。

 

そんな時に降って湧いた、お誘いに乗ってしまったと、

 

次有るかどうかわからない機会に、

せっかくだから、色々な物を食べたい。

 

でも、そうした場合、

コースとかで食べるより、かな~りお値段が変わってくる。

 

だから、彼女は自分で食べた分は自分で払うと言っているのだ。

 

いい娘だ。いい娘すぎる。

 

デートに誘うときは、男が払うのが当たり前。

 

割り勘なんて言語道断みたいな事を言う人もいる世の中で、

 

その外見の美しさに加えて、中身まで美しい、

 

天は二物を与えてしまうのか。

 

うん、わかったと。とりあえず形だけ頷いておく。

 

勿論、加賀さんに払ってもらうつもりなんて一切ない。

 

『とりあえず注文するのは、3点盛りとか色んなもの食べれるやつで良い?』

 

めっちゃキラキラした目でメニューを眺めている加賀さんに声をかける。

 

 

「はい、

 それに、鹿玄亭サラダと、石焼ビビンバ、チヂミ、サンチュセットもお願いします」

 

もう、決まめていたのだろう、即答してくる加賀さん。

 

かなり食べる方と聞いていたが、…コレは凄いな。

 

まだ、メニュー見てるところ見ると、余裕あったら、さらに頼むつもりなのだろう。

 

『あとは、……ユッケと』

 

僕も食べたいものを提案して見る。

 

 

「……生肉ですか」

 

不安が有るのか、シュンとする。

ありゃ、苦手だったかっていうか、

事件だけを知ってしまっているんだろう。

 

『うん、生肉♪

 たしかに、怖い事件あったけど、

 それから、国の基準が物凄く厳しくなって、

 専用の調理場とか器具、保健所からの認可が必要になったりだとかするようになって、

 もともと、全国どこの焼肉屋とか居酒屋でも食べられてた人気料理だったんだけど、

 それをクリア出来た、お店しか出せなくなった料理なんですよ』

 

だから、間違いなく安全。

 

 

「……つまり」

 

「安全に美味しいユッケを食べられるのは、ここだけみたいな感じかな♪」

 

高級店だったら、大体あるだろうけど、ちょっと大げさに言っとこう。

 

「食べましょう」

 

『ちなみに、調理で、

 可食部分以外全部捨ててるみたいだから、

 食べられる量すごく少なくて、

 一個だと、小皿1つ、分けて食べると一口分ぐらいしかないんだけど、

 どうする?』

 

 

「2つにしましょう」

 

『最後は、シャトーブリアンかな。

 僕は、せっかく来たんだし、食べたいんだけど、

 加賀さんは、食べたくない?』

 

さっきから、ちらっちらっメニューのその部分に目線誘引されてたし

 

「食べたいです(食い気味)」

 

決まったなと、店員さんを呼ぶ。

 

『じゃあ、カルビ3点盛、厳選3点盛、

 あっ、ホルモン大丈夫?

 あと、ホルモン3点盛……と、

 鹿玄亭サラダと、石焼ビビンバ、チヂミ、サンチュセット、シャトーブリアンを1個ずつ、

 ユッケは2つ、

 海鮮もいっとく?』

 

 

「はい(食い気味)」

 

いい笑顔だぁ。

 

すでに、すごい量なので聞いてみたが、

即答ですよ。

結構食べる方って聞いてたけど、これはすごい。

 

まあ、今日は、僕も限界以上に食いたいから、一緒だ。

 

『海鮮盛り合わせもお願いします』

 

 

 

 

ふー、食った食った。

凄い、ホントに食べきってしまった。

どれも旨い、

そして、加賀さん食べたなぁ、

余ってもいいやぐらいの気持ちだったのに、

僕以上に食ってたよ。

一口一口美味しそうに噛み締めながら、食べてるの品が良すぎるし、

可愛すぎる。

 

 

 

 

じゃあ、帰りますかと、席を立って、会計に向かう。

当然とばかりに、加賀さんが財布を取り出そうとしている。

 

その前に

 

『一括で』とカードを差し出す。

 

 

「あっ、ちょっと、言ったじゃないですか」

 

男の見栄なのだ。

こんな可愛い女の子に払わせて、じゃあ、

終わりになんてさせてなるものか。

 

『ダメダメ、もう払っちゃったから、

 ……気にしてくれるなら、

 また、開いてる時、

 ご一緒させてほしいなって、ダメ?』

 

 

「ダメなどありませんが、

 今日は楽しかったですし、

 払ってもらわなくても、……ご一緒します」

 

可愛い。

 

だめ、可愛すぎるよこんなの。

 

『じゃあ、音楽とか美術とか興味ある?

 今丁度、面白そうな美術展ヤッてて、それ行きたいなぁって思ってるんだけど』

 

和気あいあいとした、雰囲気の中、

次の予定を決めていく。

もっと仲良くなりたい、そんな願望が彼女を知れば知るほど湧いてくる。

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