「健康診断ですか?」
1時限目が始まる前、朝の会で教壇に立った
「ええ。私が引率するけど村内の診療所で和くんだけ健康診断を受けてもらいたいの」
「? 僕だけ、なんですか?」
「他のみんなは先月に検診を済ませてるのよ」
ああ、なるほど。
「でも僕も先月前の学校で受けましたよ? 採血もする結構本格的なやつ」
僕の返事を聞いて花胡先生が胸の下で腕を組んで唸った。
ジャージにギリギリ収まっている大きな胸が下から圧迫されて、中の肉球がジャージを突き破らんばかりに膨らんでいる。
意思の力を総動員してそれを見ないようにする。でも僕の意志は弱い。
「……その検診データがウチの学校の方に届いてないのよねぇ。色々問い合わせしてやり取りするより、いっそのこと、もう一回健康診断した方が早いかなって。えっとダメ、かな?」
「いやダメじゃないですけど」
どうせ授業はすべて自習みたいなものなんだ。授業が潰れて時間がないとかはこの学校に限っては全然関係がない。
「よかった。じゃあこの後すぐ行きましょうか。そうすれば午前中のうちに終わるだろうし」
「はぁ。分かりました」
……というわけだから
彼女は僕が今朝登校してからずっと僕の膝の上に座っているんだ。
なぜだか知らないけどものすごく甘えてくる。
その一方で江莉夏さんと祐里佳さんから厳しめの視線が向けられているし、花胡先生も朝からなんとも言えない妙な表情を浮かべてる。
「ほら、天子ちゃん? 悪いけど僕の膝から降りてくれる? 花胡先生と出かけなきゃいけないからね」
「んー」
窓から入ってくる朝日が彼女の金髪を煌めかせ、少し不満そうな顔すらも恐ろしく可愛く見えてしまう。
特に彼女の小さな唇に目が惹きつけられる。
「ほら、かっちゃんが困ってるし、天子ちゃんも膝から降りて?」
苦笑いしながら
◇◇◇◇◇◇
学校を出て花胡先生と一緒に10分ほど歩くと診療所に着いた。
診療所は平屋の木造の建物で、玄関の横の木製の看板には『
「美咲先生〜? 和くん連れてきましたよ〜?」
玄関の扉を開いて、待合室に上がると花胡先生が奥の方に向かって大きな声で呼びかけた。
すると少し奥まったところの扉が開いて、20代後半くらいの若い女医さんが顔を出した。
「あらいらっしゃい。早かったのね」
染みひとつない白衣を内側から押し上げているのは胸だ。
「凄いな。花胡先生より更に一回り大きいとか……」
「ん? なにか言った、和くん?」
「いいえ、何も」
危ない危ない。
時々、僕の口は余計なことを喋ってしまう。
女医さんはウェーブの掛かった黒髪が軽く巻いて肩にかかっていて、大きめの眼鏡の奥にぱっちりとして柔らかそうな印象の瞳をしていた。
なんだろう、すごく落ち着いた感じの大人の女性って感じがする。花胡先生には悪いけど、花胡先生って大人の女性っていうよりお姉さんて感じだし。
それにしてもなんなんだ、この村は。
美人しかいないじゃないか。
「おはよう和志くん。蓮ヶ集診療所へようこそ。あなたの検診を担当する
僕の目腺に合わせて少し屈みながら微笑んだ石辺先生の胸の谷間がほんとにもう凄かった。
◇◇◇◇◇◇
診察室の隣の部屋は検査室と書かれたプレートが貼ってあった。
そこに案内された僕は服を脱ぐように言われたので、入口横に置いてあったバスケットに上下のジャージを脱いで入れる。更に靴下とシャツも脱いでパンツだけになった。
「まずは身体計測から始めるから、この身長計に乗ってくれるかな?」
石辺先生が身長計の隣に立って、頭に当てる定規みたいなのを持って待ってくれている。
先月測った時は155.8cmだったから今はそれより伸びてるはず。
「そうそう、背中をつけてまっすぐ立って少し顎を引いて正面を見ててね……はい、156.2cmね」
よし、伸びてるぞ!
一ヶ月弱で4mmのペースなら今年は6cm〜7cmは伸びるかもしれない。
続いて身長計の隣に置いてある大きな金属製の体重計に足を乗せる。ガチャンっと音を立てて円形の表示板の針が回転し、46.5kgを指し示した。
「46.5kgね。ローレル指数だと121ちょっとだから標準体型ね。まあ体を見れば分かるんだけど」
石辺先生が読み上げる数字を花胡先生がデータをバインダーの用紙に記入していってる。
花胡先生がなんだか助手みたいだ。
次は視力測定か。
「じゃあ次は視力を測るわね。床に白線があるからそこに立ってくれるかな?」
この白線か。
白線から5mほど離れた正面の壁に視力検査表が掲示されている。
アルファベットのCのような文字が段々小さくなりながら並んでいるやつだ。
前の学校だと先生が八角形のやつを手に持って測ってたけど。
「和くん、前の視力検査の結果はAだった? それともB?」
「Aです、花胡先生」
「では視力1.0から始めますね」
遮眼子という片目を隠す黒いやつを石辺先生から手渡されたので、白線の前に立ち、左目を隠す。
「これは?」
石辺先生が指示棒で小さなCを指し示した。
「右」
「これは?」
「下」
遮眼子を持ちかえて右目を隠してもう一度測り直す。
「──問題ないですね。両目ともAです。このまま眼の検診も済ませましょうか」
傍のベッドに座るように言われたので、ベッドに腰掛けて顔を上に向けると石辺先生がルーペで僕の目を覗き込んだ。
「──角膜異常なし。じゃあ次はこのペンライトの先を見て…………眼球運動異常なし、斜視なし。はい、問題ないわ。眼位検査も終わり」
「はーっ。なんか目が攣りそうになった」
目がすごい乾く感じがする。
「和くんお疲れ様。美咲先生、次は心電図検査でしたっけ?」
「そうです。和志くん、そのままそのベッドに横になってくれる?」
石辺先生が部屋の隅に置いてあった台車を移動させて来て、パソコンのようなものを操作しはじめた。
そして横になった僕の胸にキュポキュポっと吸盤みたいなものを取り付けていく。
「うわ、ちょっと、あっ! こそばい、あぁっ!」
「ほら、和志くん。すぐ終わるからじっとしててね」
ちょっとぬるっとした感じのものが手首と足首にも取り付けられて、しばらく安静にしているように言われた。
この機械で心臓の動きを測定するらしい。
パンツいっちょでベッドに横になっている僕を石辺先生と花胡先生が上から見下ろしている。
白衣に包まれた山脈とジャージに包まれた霊峰を僕は下から見上げてる。
まさに神々の山嶺だ。
ピーっ!
心電図を測定している
「──和志くん? 何か変なこと考えてる? 脈が早いようなんだけど?」
「いいえ、何も」
ピーっ!
「ほんとに?」
「ほんとです」
「……そう?」
ピーっ!
「……ごめんなさい」
◇◇◇◇◇◇
身体測定、眼科検診、心電図検査、血液検査の採血、歯科検診と内科検診を終わらせた時、時計はちょうど10時を指していた。
あとは問診だけなので、3時限目が始まる頃には健康診断を終えて学校に戻れそうだ。
「それで和志くんは自分の身体でどこか気になってるところはある?」
「えっと気になってるところですか……」
何かあったっけ?
身体……健康……あっ!?
いや、でもなぁ。夢精で出る精液の量が多いかもって流石に相談するのは変だよな?
「……いえ、特にないです」
「あらそうなの? ほんとかな?」
微笑んだまま首を少し傾けて石辺先生が念を押すように聞き直してきた。
……問診ってこんな感じだっけ?
「……ふーん、では自覚症状は無し、と」
「え? なに? どういう意味です、今の?」
僕が気付いてないだけで、何か異変でもあるのか!?
「実はね? 石塚先生から相談を受けていたの」
「へ? 花胡先生が石辺先生に相談……ですか?」
僕の斜め後ろに立っていた花胡先生を振り返ると、なぜか先生は顔を赤らめて僕から目を逸らした。
んん?
「教材のおちんちんプレートに和志くんの男性器を登録する際に、勃起させるのに非常に時間がかかったと相談を受けたんです」
「そ、そんなこと相談してるんですか?」
慌てる僕を前にして石辺先生はすごく真面目な表情で窘めてきた。
「そんなことと言うほど軽いことではありませんよ? 例えば結婚を間近に控えた男子であれば子作りに大変な影響がありますし、腫瘍とかの深刻な病気が裏に潜んでいる可能性もありますからね」
「あ、あぁ……そういうこともあるかもしれないけど」
「不安がらせるつもりはないのですが、和志くん? 医者には全てを打ち明けた方が良いんですよ?」
……全てか。
まあ僕自身が異常がないって思っていても、お医者さんは多分色々と分かるものなのかもしれない。
「あの……確かに花胡先生に僕のちんちんを弄ってもらった時は中々勃起しなかったんですけど、でも毎朝痛いくらい朝勃ちしてるし、夢精だって毎日だし、精液もすごく出てますし……」
「あらあらまあまあ、それはすごく素敵ですね♥」
「え? 素敵?」
「ふふ、すいません。ちょっと言葉選びが変でしたか? でも和志くんのお嫁さんになる人たちにとってはすごく素敵なことだと思いませんか?」
石辺先生が右手で少し口を隠す仕草がすごく大人っぽくて気品があるのに、悪戯っぽい目で僕を見る姿はまるで少女のようだ。
でも石辺先生が言ってることがいまいちピンとこない。
「──? あの、僕のちんちんが朝勃ちしたり、精液がたくさん出ることが僕のお嫁さんには嬉しいことなんですか?」
「もちろんですよ♥」
即肯定された。
さすがにちょっと納得しにくかったので後ろに立っている花胡先生に振り返り目で問いかける。
……力強く頷かれてしまった。
え? そうなの?
僕が子ども過ぎて分かって無いだけか?
まあ結婚とか多分20年くらい先の話だろうし、考えたって仕方がないけど。
「さて。男性器は勃起するし射精もするようですが、自覚症状がないだけかもしれませんし、これ以上は実際に診察した方が早いでしょう。和志くん? パンツを脱いでくれる?」
「ええ? いやちょっと……それは」
ちらりと花胡先生を見て助けを求める。
だけど花胡先生の顔の赤みが増しただけで、無言のまま助けてくれそうな雰囲気はない。
「何か問題が? 私は医者ですし、石塚先生は和志くんの男性器を勃起させるために1時間以上刺激した当事者です。男性器になんらかの変化があれば気付けるかもしれないので、むしろサポートとしていて頂かないと」
「……分かりました」
◇◇◇◇◇◇
ベッドの端に腰掛けた僕の背中に花胡先生のおっぱいが押し付けられている。
「花胡先生? 遠慮なさらずもっとぴったりと密着して和志くんを両手で支えてくださいね」
「はい。こう……かな?」
僕の胸に花胡先生の両腕が回され、背中におっぱいが押し潰されるくらい張り付いた。
「ええ、そうですね。もう少し腰を寄せて下腹部まで和志くんに密着した方がもっといいですけど。和志くんが身動きできないように拘束するイメージでお願いします」
花胡先生のおっぱいだけじゃなくて、お腹と腰が僕の背中とお尻にくっついてきた。
尺取虫みたいに先生の腰が僕のお尻に擦り付けられる。
「んっ♥」
花胡先生のやたら熱を持った息が僕の耳に吹きかかった。
「わ、わわ!?」
なぜか分からないけど、ゾクゾクするような感覚が背中を駆け抜け、腰の奥でドンっと重く何かが破裂した。
「ほら和志くん、慌てないでいいのよ♥ 男性器を診察される和志くんが倒れてしまわないように石塚先生には支えてもらっているだけですからね♥」
石辺先生が僕の足元に膝を揃えて正座のように座り込み、僕の両ひざを掴んだ。
「足を閉じていたら和志くんの男性器を診察できないでしょ? 恥ずかしがらずに足を拡げないとダメよ♥」
「あっ、ちょっと待って」
「ダメです♥」
石辺先生に膝を掴まれるとなぜか太ももに全く力が入らなくなって、簡単に足が左右に拡げられてしまう。
そのせいで、太ももで隠していた僕のちんちんが石辺先生の顔の前に曝け出されてしまい、石辺先生が嬉しそうな表情を浮かべた。
「平常時のサイズは8cmくらいかな? 年齢の割に立派ですね。これならお嫁さんも全員満足するのは間違いないですね♥」
「あ、ちょっ!?」
石辺先生の細い指先が剥き出しの僕の亀頭をちょんちょんと
「ちゃんと剥けてますし、清潔にしているのは良いことです♥」
僕の亀頭の先を石辺先生の指で左右に開かれる。
「尿道粘膜も綺麗ですし、亀頭粘膜もプリプリしててすごく美味、ん゛っん゛っ。失礼。ちょっと喉が」
石辺先生がポケットからハンカチを取り出して口に当てる。
「失礼しました、もう大丈夫です。亀頭粘膜の状態は美しいですし敏感そうなのが特に良いですね。この状態の男性器をプレートに取りこめたのは本当に素晴らしい成果です♥」
石辺先生が満足そうな表情を浮かべながら、亀頭の先端から根元まで注意深く確認していく。
金玉のあたりがなんだかムズムズする。
「何度見ても状態は大変よろしいですね。では外観は問題ありませんし、そろそろ触診を始めましょうか」
「しょ、触診って? その、今も触ってますよね?」
石辺先生は今も右の手のひらの上に僕のちんちんを乗せて角度を変えて観察している。
「今は触れているだけですよ? 男性器の勃起機能を確認するための触り方は全然違いますからね♥」
石辺先生が嬉しそうに眼を細める。
「普通、思春期の男の子なら女性が男性器に触れるだけでも勃起するものなんですが、和志くんの男性器はこの程度では膨張する気配すらありませんし……確認には相当時間がかかるかもしれませんね」
「……あの、小学校の時なんかはほんとに家でも学校でも簡単に勃起してたんです」
なぜか僕の口から言い訳のような言葉が出る。
この先生を前にすると、勃起できないのは失礼な行為に当たるような気がしたんだ。
「いいんですよ、これも医者の仕事ですからね♥ でもそうですね、まずはリラックスしてもらいましょうか。石塚先生、お願いできますか?」
「ええ、じゃあ和くん? 後ろに倒れようか? 大丈夫、先生が受け止めてあげるからね♥」
ぐいっと引っ張られて後方へ倒れ込んだ。
花胡先生に抱きしめられた状態なので抵抗などできない。
「うわわ!?」
花胡先生のおっぱいからお腹まで僕に密着した状態なので、倒れても柔らかいものに包まれたままだ。
「あっ!?」
先生の右足が僕の右足へ、先生の左足が僕の左足に被せられて僕の両足が左右に開いたまま閉じれなくなった。
「石塚先生、ありがとうございます。この姿勢なら和志くんの男性器を刺激しやすいですわ♥」
【補足】
現在の小中学校の視力検査では370方式といってABCDの4段階で結果を表示しているので作品内でもそれを採用しています。
A:視力1.0以上
B:視力0.9〜0.7
C:視力0.6〜0.3
D:視力0.2以下
また例外を除き学校現場では「字づまり視力表」は使われておらず、「字ひとつ視標」という八角形のものを検査員が手で持つやり方で検査しています。ただ作品内では健康診断の現場が診療所であることから、字づまり視力表を用いての検査の描写となっています。
現在30代以上の年齢層の方はABCD分類を知らないようで、子供が学校からの診断結果を持ってきて面食らうようです。