「モーーーーー」
気がついたら僕は牛舎の中にいた。
だけどこんなに大きな牛舎なのに僕以外の牛は一頭も見当たらない。本当にがらんどうだった。
首を上げて周りを見渡しても誰もいないのだ。
状況がさっぱり分からないけど、お腹が減ってるし、周囲の空気の冷えた感じからして多分今は朝の早い時間だと思う。
ということは牧場の人にミルクを搾ってもらう時間のはずだ。
「モ~~」
四つん這いの姿勢のまま、僕はゆっくりと待機場に向かった。
床には糞が一つも落ちてなくて綺麗に清掃されているし、牧草の良い匂いが漂っている。
いつも丁寧に世話をしてくれる牧場の人に感謝の気持ちを抱きながら歩いているとすぐに待機場に着いた。
柵の向こう側もこちら側にも順番待ちをしている牛はいない。
珍しいこともあるもんだと思いながら僕はゆっくりと搾乳場に入った。
「いらっしゃーい♥」
「待ってたよ、和くん♥」
「
「うん、おはよう和くん。ちゃんと自分からミルクを搾られに来るなんて偉いね♥ じゃあ早速ミルクを搾るからそっちのベッドに移動してくれる?」
一枝先輩が指差した先には大きなベッドが置いてあって、ツナギ姿の捺那先輩が大きなバケツを抱えて横になって「おいでおいで」と手招きしていた。
「
「ミルク搾りの間、和くんがリラックスできるように特別に用意したんだよ?」
「
搾乳場に入った時にはベッドはなかったような気がしたけど、今見たらあるんだし、僕が気が付かなかっただけだろう。
それにしても一枝先輩と捺那先輩のニコニコの笑顔が眩しい。
うん、搾乳場にベッドがあっても変じゃないよな。
この、心の隅の方でそこはかとなく感じている違和感はきっと気のせいだ。
◇◇◇◇◇◇
膝が沈み込むくらいふわふわのベッドに四つん這いになって待っていると、背後の一枝先輩が僕の内ももを手のひらで優しく擦りながらお願いしてきた。
「和くん、少しだけ足を開いてくれる?」
「
体を揺すりながら足を拡げると、一枝先輩が両手を股の間に入れて僕の股間の乳頭を恐る恐る握りしめてきた。
「わぁー♥ これが本物の感触なのね♥ へー、なるほどぉ……へーー♥」
「一枝ちゃん、順番だからね? いい? 後で交代なんだからね?」
「……分かってるわよ。捺那ちゃんこそ、
朝ごはん?
「分かってるって♥ ほら和くん、朝ごはんだよ? お腹減ってるよね?」
捺那先輩がバケツに手を突っ込んで取り出したのはバナナだった。
目の前でバナナを剥くと僕の口元に差し出してにっこりと笑う捺那先輩。
「ほら、食べさせてあげる。口をあーんして♥」
「
あ、美味しい。
僕は四つん這いの姿勢だから手が使えない。
捺那先輩は僕が食べやすいようにバナナを差し出してくれるので、遠慮なくパクパクと食べるとすぐにバナナは無くなってしまった。
「ふふ、次はイチゴでこっちも美味しいよ♥」
小粒のイチゴが目の前に差し出されたのでパクリと食べる。
……あ、いけない。
捺那先輩の指まで咥えちゃった。慌てて口を離そうにも僕の口は捺那先輩の指をはむはむとしゃぶり続けて、ボクの意思では全然止まってくれない。
イチゴを舌で舐め取った後も、あむっあむっと僕の唇は捺那先輩の指を食み続けている。
おお……なるほど、これが牛の本能なのか。
僕の意思より本能の方が優先されちゃうんだな。
「ふわぁあ♥ あっ♥ あぁっ♥ こっ、これヤバいっ♥」
「
「だ、大丈夫だよ。は、はむはむされてるだけだし♥」
僕の口が捺那先輩の指をはむはむする度に、捺那先輩の腕がピクっピクって痙攣してる。
幸せそうに顔が溶け崩れてふにゃってなってるから多分大丈夫なんだろう。
「……和くん、そろそろ検乳するからおちん、じゃなかった……乳頭消毒するけどいい?」
幸せそうな捺那先輩の顔に見入ってたら、後ろから一枝先輩が声を掛けてきた。
あれ? いつもと声の感じが少し違うな?
「
後ろをちらっと見ると、一枝先輩の眉が卓球の試合で僕に負けた時みたいにきゅっと持ち上がってた。
うわっ、不味い不味い。
拗ねちゃってる。
一枝先輩は隠し事ができないというか、素直すぎるというか喜怒哀楽全部表情に出ちゃうんだよな。
「捺那ちゃんばっかり見てるのはダメなんだからね」
そんなこと言われても今の僕は本能に忠実な牛なのだ。
美味しいご飯には目がないのだ。
「モモ゛っ!?」
僕の股間の大事な乳頭が突如温かいものに包まれた。
股間を覗き込むと、一枝先輩が消毒薬に浸したタオルを股の間に差し入れて、タオル越しに僕の乳頭を両手で握りしめていた。
しっとりと染み入るような温かさに僕の乳頭が包まれて、たちまち視床下部からトゥンク、トゥンクと音を立ててオキシトシンが分泌されていくのを感じる。
あぁ……これが仔牛におっぱいを吸われる感覚なのか。
幸福感と愛情、そしてなぜか気恥ずかしさで心が一杯になる。
むにゅ♥
むにゅむにゅ♥
乳頭を包んでいる一枝先輩の指が動いて、タオル越しに僕の乳頭をマッサージし続けている。
温かい消毒薬が染み込んだタオルは特別柔らかい材質でできているのか、ふにゅふにゅ♥ むにゅむにゅ♥と繰り返し敏感な乳頭が刺激されているのに伝わってくるのは心地よさだけだ。
それなのに、なぜか僕の手の指がベッドのシーツに食い込んでいく。
──何かおかしい。
ミルクを搾りだす前に乳頭を消毒しないと雑菌が混ざってしまうから、一枝先輩が丁寧に消毒しているのは理解できる。
ミルクをたっぷり出させるために乳頭マッサージするのも僕は理解している。
コリコリ♥
ふにゅにゅ♥
「モっモーーっ!?」
乳頭に絡みつく一枝先輩の指の動きに思わず叫び声が出た。
──やっぱりおかしい!
乳頭の消毒やマッサージは乳牛にとって心地よく感じるように工夫されてる。
実際、一枝先輩の指先が僕の股間で優しく動く度に感じるのは心地良さだけだ。
なのになぜか苦しく感じる。
腰の奥の方で、言語化しにくい何かがきゅんきゅんと高まって溜まっていく圧力を感じる。
それが苦しくて辛いのに……もっとして欲しいと思ってしまっている?
初めて受ける刺激に僕は混乱しているのか?
初めて?
そんなはずはない。
僕は乳牛なんだから、毎日こうやって一枝先輩と捺那先輩にミルクを搾られているはずなんだ。その記憶は無いけど、このゾクゾクするような刺激を受けるのが初めてであるわけがない。
温かい布で乳頭を丁寧に擦って消毒するいつもの作業手順で、一枝先輩のしなやかな指が僕の敏感な乳頭を擦り上げていく度に、波のような刺激が僕の腰の奥深くで高くうねって襲いかかってくる。
乳頭の先っぽで切なさが何度も炸裂する。
ああぁあっ!
「モモ゛ォオオオオオ!」
乳頭の根元から先っぽに向けて、一枝先輩の指が優しく強く動き続けて何度も擦り上げていく。
まるで僕の乳頭の柔肉の感触を確かめ、心ゆくまで味わうかのような指の動きが止まらない。
絡みつき、ゆっくりと搾り出すように何度も握りしめてくる一枝先輩の手の動きを見る時、一枝先輩の顔が僕の視界に入った。
くうっ……
一枝先輩、さっきまで拗ねていたはずなのに、今は何故か「してやったり」みたいなドヤ顔をしていた。
顔はもちろん首から耳の先まで真っ赤に染まって、興奮のあまりに鼻からすごい勢いで息をふんふん噴き出しているのに、それでも勝ち誇った笑みを浮かべてる一枝先輩。
「和くん♥ 和くん♥ 和くん♥♥」
一枝先輩はドヤ顔を浮かべながら僕の名前を連呼し、次第に顔が崩れて蕩け始めてる。
そんな一枝先輩に対して愛おしさが湧き上がってくる。
「それっ♥」
布越しに一枝先輩の指が乳頭の敏感な段差の部分を狙い澄まして刺激してきた。
乳頭の角になった部分をコリコリと一枝先輩の指が擦り上げていく。
「ブモぉ!?」
一枝先輩の人差し指が乳頭の角をくにゅ♥っと弾いた瞬間、僕の腰が勝手にビクンと跳ねた。
「──っ♥ っ♥♥」
僕の反応がそんなに嬉しいのか、僕の腰がビクビクっと動く度に一枝先輩が嬉しそうに悲鳴をあげている。
ぞわぞわするような強く激しい刺激が乳頭の先から腰を経由して、僕の後頭部に波のように押し寄せて意識が遠くなっていく。
あれ、ちょっと待って?
よく考えたら乳頭に段差なんてあったっけ?
いや、あるよね。
現に僕の股間の乳頭には段差があるんだから、無いとおかしい。
「はぁ♥ はぁっ♥ すごい♥ 和くんのおちんちん♥ 和くんのおちんちん♥ すごいっ♥ すごいっ♥♥」
一枝先輩が訳の分からないことさっきから呟いている。
いつの間にか消毒用の布がどこかに行ってしまって、一枝先輩の10本の指が直接僕の乳頭を擦り上げていた。
乳頭の根元がぎゅっと握りしめられ、もう片方の手で敏感な段差の角の部分を集中的にマッサージしてくるせいで僕の腰がビクンっビクンって何度も跳ねて、腕から力が抜けていく。
「モ゛っ! モっモ゛っーー!?」
一枝先輩の10本の指が送り込んでくる刺激のせいで四つん這いの姿勢が維持できない。
ベッドのシーツに顔を押し付けて、僕の股間で弄り回されてる乳頭への刺激にひたすら耐え続ける。
捺那先輩がそんな僕の顔を強引に持ち上げた。
「ほらほら和くん。気持ちいいところ悪いんだけど朝ごはんの続きしよ♥」
舌の上に乗せた三つのブドウの粒を見せつけてきた。
「とっておきの濃厚飼料だよ♥ さっきみたいにはむはむしていいんだぞ~♥」
すぐに舌を引っ込めて、嬉しそうに、そして楽しそうに捺那先輩が僕に微笑む。
思わず見惚れて顔を近づけようとした時、股間のあたりで一枝先輩がこれまた嬉しそうな声を上げる。
「やったぁ♥ 充血してカチカチに膨らんできた♥」
段差の角の部分を執拗に指先で擦って、根元から先っぽに向かって搾り上げていた一枝先輩の指の動きが止まった。気づけば僕の股間の乳頭がいつの間にかガチガチに膨れ上がって堅くなっている。
「じゃあ直接口で検乳するね♥」
「
僕の乳頭が温かくてぬるぬるするものに包まれた。
いや包まれたんじゃない。吸い付かれてる!?
いつの間にか一枝先輩の頭が僕の股の間に滑り込んでる!?
うわっ! うわわっ!?
驚き慌てる僕に捺那先輩が顔を近づけてきて、拒絶する間もなく唇が重ねられた。
ふわっ!?
牛の本能に後押しされて捺那先輩の口の中の
「んモっ、んモっ!?」
僕の舌が勝手に捺那先輩の口腔を
歯茎の裏側を舌先でなぞっていくと捺那先輩の体がビクンっと震えた。
僕も捺那先輩も鼻からもの凄く荒くなった息が漏れている。
──あ、ブドウ見つけた。
舌先にブドウの粒が触れた。捺那先輩は舌の裏側にブドウの粒を隠していたのだ。
「──っ♥ っ♥♥」
僕を抱きしめたまま、捺那先輩の体が細かく痙攣を始めた。首筋の辺りが震える度に、僕の口から流れ込んでいく唾液を喉の奥へ流し込んでいってるようだ。
僕の舌は相変わらず僕の意思を無視して本能のまま、邪魔してくる捺那先輩の舌をどかそうと口腔内で激しく動き回ってる。
あ痛っ! 痛たたっ!
捺那先輩の指が背中に食い込んですごく痛い。
その一方で一枝先輩が僕の股間で乳頭にしゃぶりついて、舌を使って舐め回してきてる。
「っ♥♥ っ♥」
「──っ♥ っ♥♥」
僕の口に吸い付いたままの捺那先輩からも、股間で膨らみきった乳頭に吸い付いている一枝先輩からも悦びの悲鳴が上がり続けている。
二人の体が細かく痙攣して、捺那先輩の腕は僕を抱えるように抱きしめていて、一枝先輩の腕も僕の腰に巻き付いて二人揃って限界を超えて密着しようとしてきている。
「モォオっ!! モっモォオオオーーーー!!」
◇◇◇◇◇◇
「
く、苦しかった。
捺那先輩の口が僕の口に密着して離れなかったし、一枝先輩に股間の乳頭を徹底的に舐め回されたせいで僕はほとんど息ができなかったのだ。
ようやく息が整ってきた僕の横で一枝先輩と捺那先輩が延々とじゃんけんをしている。
信じられないけど何回も何十回もずっとアイコが続いていて一向に決着が付かないようだ。
「ねえ、一枝ちゃん。ココじゃ決着付かないみたいだよ? 別にずっと代われってわけじゃないんだから、次は私がおちんちん吸う番でしょ?」
「で、でも私まだ一回もミルク吸えてないし……。せめて一回吸ってから交代しようよ」
「でもあんなに和くんのおちんちんに吸い付いておいて、ミルク飲めてないのは一枝ちゃんの自己責任じゃない?」
「え? それ酷くない? 捺那ちゃんだってそんなにおち、乳頭の扱い方知ってるわけじゃないでしょ?」
ちょっと会話が気になった。
「あの、捺那先輩? おちんちんって何の話ですか?」
「え? あっ!? ち、違うの! ちょっと言い間違えただけなの!!」
一枝先輩がしきりに捺那先輩に向かって目をパチパチさせている。
「ほ、ほら。和くん今ヒトの言葉喋ってるよ? 和くんは牛さんなんだからモーって言おうね?」
「モっ?」
あ、いけないいけない。
僕は牛だった。
うん、捺那先輩のことは言えないや。僕だって言い間違えちゃうんだから。
一枝先輩と捺那先輩が二人して大きくため息をついた。
「ねぇ、もう助っ人呼ぼうよ」
「……うん、私たち経験が足りなすぎるね。この場所だと真理子さんが結びついてるから呼びやすいかな?」
◇◇◇◇◇◇
「──せっかく和志くんを二人占めできてたのに、あたしを呼んじゃうってもったいないよ?」
突然、田野真理子さんが搾乳場に現れた。
「いいんです。真理子さんのアドバイスが欲しかったので」
「まあ良いけど、何が聞きたいの?」
「えっと、実はかくかくしかじかで……」
「……あー、なるほどねぇ。まあよくあるよ。二人同時にミルクを飲みたいんだよね」
「良い方法ありますか?」
「あるにはあるけどね。経験者から言わせてもらうと、あまり若いうちから特殊なプレイはしない方がいいと思うよ」
「でもやっぱり」
「……ねぇ?」
一枝先輩と捺那先輩が仲良く同時に首をこてっと傾けて苦笑いしあってる。
「そうかい。じゃあしょうがないね。やり方は簡単さ。この世界の主は和志くんなんだから、和志くんが納得すれば基本的になんだって実現するのさ。じゃんけんの勝敗がつかないのも、和志くんはきっと二人のことが同じくらい大好きなんだろうね。だから優劣がつかない、つまりじゃんけんに限らず二人の勝負はここじゃつかないのさ」
「ふわっ♥」
「え? えへへ♥」
一枝先輩と捺那先輩が僕をチラチラ見ながら照れまくってる。
でも、さっきから彼女たちが喋ってる話がよく理解できない。
僕が牛だからだろうか?
っと。
田野真理子さんが僕の傍までやってきて、ベッドに腰掛けた。
花胡先生を上回る巨乳がツナギの下で上下にばるんばるんと跳ねている。
「ちょっといいかい、和志くん。良く聞いてね? 和志くんは乳牛、そして一枝ちゃんと捺那ちゃんは実は和志くんの仔牛なんだよ」
「
「それなのに和志くんのおっぱい、いや乳頭は一つしか無いだろ? だから二人とも悲しんでるのさ」
「モっ、モモっ!?」
「でもよく考えたらおかしいよな? 乳牛っておっぱいが4つあるのが普通だよな? 和志くんは胸の乳頭が2つあるけど股間の乳頭は1つしかない。あと一つあってしかるべきじゃないかな?」
「
「おっ?」
「あっ♥」
「わぁっ♥」
僕の股間がムズムズしたと思ったら2つ目の乳頭が生えてきた。
1つ目と全く同じ大きさで大きく膨れ上がって反り返っている。
「よし、うまく行ったね」
「ありがとうございます、真理子さん!」
「これで二人仲良く同時にミルクを飲めるだろ?」
「はいっ♥」
「本当にありがとうございました♥」
「じゃあ、あたしはこれで帰るよ。後は二人でたっぷりミルクを味わうと良いよ」
「え? 真理子さんも一緒にどうですか? 私たちが呼んだんですから、何もせずに帰ってもらうのは……」
「いいって、いいって。そもそもあたしにはまだ許可が下りてないしね。ルールを守って正式に許可が下りるのを待つさ」
「……なんだか、すみません」
「いいんだよ、じゃあね」
そう言うと、田野真理子さんは搾乳場から出ていってしまった。
◇◇◇◇◇◇
「えっと、じゃあ和くん……じゃなかったね、和ママになるのかな?」
「モっ?」
「和ママのミルクを飲ませてくれる?」
一枝せんぱ……違った。僕の娘の一枝がミルクを飲みたがってる。
捺那が僕の股間ににじり寄ってきて、乳頭に頬ずりし始めた。
「私にも和ママのミルク飲ませてくれるよね?」
二人の愛しい娘が僕のミルクを飲みたがってるんだ。
「モっ!」
むくむくと二人の娘に対して愛情が湧き上がってくる。
「わっ!?」
「あれ!?」
一枝と捺那のツナギ服が唐突に消え去り二人とも全裸になってしまった。
「──あ、そっか」
一枝が手をポンっと叩いて納得している。
「捺那ちゃん。私たちは和ママの娘の仔牛になっちゃったんだよ。牛は服を着てないでしょ?」
「あっ……なるほど。つまりこれは和ママの認識がそうなっちゃったからか」
全裸の一枝と捺那が僕にほぼ密着している。
花胡先生や江莉夏さん、祐里佳さんに比べると極端に控えめに見えるその胸のサイズは、実際は13歳という年齢相応の大きさで、柔らかいというよりまだ堅さが残ってる。
ふわりと柔らかそうな曲線を描くのはまだ先になりそうな、ちょっと尖ったような一枝先輩の胸からなぜか視線を外すことができない。
「モー」
「ん、なに和ママ? 私の胸に触りたいの?」
「一枝ちゃんだけじゃなくて私の胸も触りたいよね?」
捺那がおっぱいというには少々控えめな胸を僕の内ももに擦りつけはじめた。
娘のおっぱいに触りたいなんて思うわけがない。
うん、思うわけがない。
僕が困惑しながら首を傾げて一枝と捺那を見続けていると、二人が揃ってため息をついた。
「ママになっちゃったからかぁ……」
「んー、ある意味これはこれでやりにくいなぁ」
ため息をつきつつ、一枝と捺那が僕の股間の乳頭を握りしめる。
「これも経験だよ。時間はいくらでもあるし、ここからなし崩しに持って行こうよ」
「そうしよっか」
頭の隅の方で、二人が交わす会話に疑問が湧いて……すぐに消えた。
僕は牛なので難しいことはよく分からないのだ。
「「じゃあ、いただきまーす♥」」
二人とも蕩けるような笑顔を浮かべながら僕の乳頭を咥えてしゃぶり始めた。
◇◇◇◇◇◇
「どうした和志? いつもの牛乳だぞ?」
コップに注いだ牛乳をじっと見ていると、父さんが怪訝そうに僕に訊いてきた。
朝食の準備は父さんの役目なので、二人分の食パンに僕の手作りバターを塗ってトースターにセットしていた。
その父さんが振り返って不思議そうに僕を見ている。
「……うん、ちょっとね?」
「牧場に見学に行った話は夕食の時に聞いたけど、昨日はそんな目で牛乳を見てなかったよな?」
父さんが目玉焼きとサラダの皿をテーブルに乗せる。
「……うん、ちょっとね?」
「まあ、いろんなことを経験して、色々考えて大人になっていくものだしな」
父さんは勝手に納得してくれたようだ。
そして僕は覚悟を決めてぐいっと一息に牛乳を飲んだ。
「うん……たしかに美味しいよな?」
しばらくするとトースターがチンと音を立てて、手作りバターを塗った食パンが焼き上がった。
「和志。めちゃくちゃ美味いな、コレ。父さんもう一枚焼いて食べるよ」
「……父さん最近太ってきてるから控えたほうがいいんじゃない?」
「えっ、太ってきてる……か……な?」
割と愕然とした表情を浮かべた父さんが面白くて僕は噴き出した。
モっモー
仔牛は1日に体重の10%くらいのミルクを飲みます。
乳離れする前の仔牛なら4Lから5Lくらいですね。