朝9時。
蓮ヶ集中学校の校庭に7人が整列している。
3年生の
2年生の
1年生の
日差しが強くて直射日光に当たると結構暑い。
「改めて、おはようございます。今日明日は校外学習ということで蓮倉岳に登って高山植物の観察、スケッチをしながら、テント泊を行います。日程については事前に渡したしおりを読んでくれてると思うけど、体調に不安のある人はいるかな?」
「えっと大丈夫です」
「うん、和くんは大丈夫と。他には?」
整列した僕たちの顔色を一人ひとり
「大丈夫そうね。いいですか? 今日から明日にかけて登る蓮倉岳は標高3047mと3000m級の高山です。今の時期だと山頂の昼間の気温は晴れてても約14℃。夜になると0℃前後まで下がります。体調が悪くなってもすぐ下山できないので、違和感を覚えたらすぐ先生に言うこと」
「はい」
「ではリュックに詰め込んだ荷物のチェックシートを全員提出して」
校外学習のしおりに入っていた荷物のチェックシートを花胡先生に提出すると、先生は7人分のチェックシートを全て確認していく。
「準備に問題はないみたいね。ではこれから登山口まで車で移動します。登山口まで車を出してくれるのは一枝ちゃんのお母さんと捺那ちゃんのお母さんです。本日は大変ありがとうございます」
僕たちから離れて立っていた一枝先輩のお母さんと捺那先輩のお母さんが僕たちに軽く会釈する。
さっきから僕たちをみる目がすごく優しい感じだ。
お母さん二人共歳は20代後半くらいだろうか。一枝先輩と捺那先輩にほんとよく似てるし農作業で日に焼けた褐色の肌が全然荒れてないしすごく綺麗にみえる。
一枝先輩も捺那先輩も大人になったらあんな風に美人になるのか。
思わず見比べてしまう。
……でもちょっと綺麗過ぎるよな?
それによく考えたら一枝先輩と捺那先輩のお母さんで20代後半って若すぎない?
化粧で若く見えてるとか?
いやほぼスッピンだよねアレ。
内心が顔に出ないようにしつつも、あれくらいはむしろ普通なんでは? と思ってしまう。
なんかつい最近もっと衝撃的なことがあったような気がするので、これくらいはあまりおかしく感じないというか僕の感覚が麻痺してきてるのかも。
花胡先生が両手をパンパンと鳴らした。
おっといかんいかん、考え事に夢中になってた。
「ではミニバンには1年と2年の5人、乗用車には3年が乗るようにして」
「はい」
僕たち全員が先生の指示に従い背中のリュックを抱えて車に乗りこんでいく。
僕が乗るのはミニバンの方で、一枝先輩のお母さんが車を運転する。
助手席には一枝先輩が座っている。
僕は二列目のシートに捺那先輩と座って、三列目には己紗と天子ちゃんが座ってる。
乗用車の助手席から顔を出した花胡先生が僕たちに向かって手を振りながら出発を宣言した。
「じゃあ蓮倉岳登山口に向けて出発します」
◇◇◇◇◇◇
僕たちを乗せた車が山道を走ってしばらく行くと、『蓮倉岳登山口』と書かれた白い看板が前方に見えてきたので、そこを右に曲がった。
「この先ちょっと行くと駐車場があって道路は車止めで閉鎖されてるんだけど、登山口はその先の林道を進んだ先にあるの。今日は特別に許可を貰って登山口まで車で入れるようにしてもらっているのよ」
「へー」
「蓮倉岳は南アルプスの山の一つだから結構登山客が多いのよ? 7月と8月なんか、すごく沢山の人が登っていくわ」
「6月だと少ないんですか?」
「いえ、多いわよ?」
「なんだ、じゃあずっと多いんですね」
「あはは、そうなるわねぇ」
一枝先輩のお母さんが面白そうに笑ってる。
「山の上は寒いから体調には気をつけてね? 泊まるのは峠のテント場でしょ。あそこは夜になるとすごく冷えるからね。そうだわ、一枝と抱き合って寝たらきっと一晩中ぽっかぽかよ? ねぇ一枝」
「もう! お母さん何言ってるのよ!」
「すっごくお勧めよ? 和志くんを一晩中ぎゅーっと締め付け、じゃなくて抱きしめてあげるんじゃないかしら」
「ちょっ!? お母さん!」
慌てつつも、一枝先輩は顔を赤らめつつ助手席から僕の方をチラっチラっと見てる。
「……あ、そ、そうですね。えっと」
だめだ、上手い返し方が思いつかない。
まるで親戚のおばちゃんにからかわれてるみたいだ。
いいですね、じゃあ一緒に寝ますねって冗談っぽく返すのはもの凄く危険な香りがした。
後ろから伸びてきた手が急に僕の首と肩に回された。
「それいいね! かっちゃん、みんなと寝ようよ!」
「うわわっ?」
「全員で寝るのは無理かなぁ」
隣の捺那先輩が僕の太ももの上に倒れ込んで来て、下から僕を見上げてる。
「持ってきてるテントってそんなに入れないよ、和兄ちゃん」
「そ、そうだよね」
「あら、そうなんだ? 残念ね、一枝」
今回の登山には4人用テントが二組と2人用テント1組を分担して持たされてるんだ。
で、花胡先生から僕は2人用テントを使うように言われてる。
僕が微妙に言葉に詰まってる間に駐車場を通り過ぎ、ミニバンは林道に入り込んでいく。
林道は途中から砂利道へと変わり、タイヤがバリバリジャリジャリと音を立て始めた。
そのまま暫く走ると道は右へカーブし始めて、少し開けたところに茶色の小さな建物が見えてきた。
「建物の奥の山の斜面に細い道が続いてるでしょ? あそこが登山口で、建物はトイレなのよ」
「へー、気が利いてますね」
「まあ山を登山客のし尿で汚染させないためなんだけどね」
登山口の前の開けた場所に駐車して全員が荷物と一緒に車から降りる。
そうだ、朝トイレは済ませてるけど念のためにトイレで搾り出しておこう。
「よっ」
リュックを背負い、背中に隙間ができないようにベルトを調節する。
テントの中に敷くマットとかはリュックの中に入らないので外側に縛り付けている。
学校の備品のキャンプ用品なんかも入ってるから全部合わせると相当な重さがある。
これを背負って山を登るのか。
……できるかな?
いや女子だって登るのに僕ができなくてどうする。
「はい、みんな注目」
花胡先生が一番大きなリュックを背負いながら登山口に立って、僕らを見下ろしている。
「この登山口が大体標高1600m地点です。これから標高2600m地点にあるテント場まで登っていくわけですが、普通の女性の足だと3時間くらいかかります。でもいいですか? 速さを競う活動ではありません。疲れる前に休憩を挟むつもりですが、休みたい時は遠慮なく先生に申し出ること」
先生が天子ちゃんの方を見てる。
天子ちゃんの荷物は僕たちの中で一番少ないけど、それでも彼女には大変だろう。
「一歩一歩足元を確認しながら怪我をしないように登って行きましょう」
「はい」
「先生が一番前で先導します。最後尾は一枝ちゃんに頼めるかな?」
「はい、任せてください」
ポニーテールを揺らして一枝先輩が満面の笑みで請け負う。
「では、行ってまいります」
花胡先生が登山口の横にある登山者カード投入箱に記入済みのカードを入れると、一枝先輩と捺那先輩のお母さんに手を振りながら僕たちは出発した。
◇◇◇◇◇◇
「思ったより道が結構狭いよね?」
木の根が剥き出しになった登山道を歩きながら後ろを歩く己紗に言う。
「そう? 山道なんてこんなもんじゃないの?」
少し息を荒くしながら己紗が返事する。
「そう言えばかっちゃんて登山したことあるの?」
「無いかも?」
「かも?」
「あーいや、こんな本格的なのはって意味だけど。コレに比べたらハイキングなんかは登山とは言えないなって思った」
僕の目の前で天子ちゃんが木の根の段差に躓いてよろめいた。
「おっとっと」
器用にも、前じゃなく後ろに倒れかかった天子ちゃんのお尻を両手で押さえて支えてあげる。
青いハイキングパンツが天子ちゃんの小さなお尻にぴったりと張り付いているので、まるで天子ちゃんのお尻に直接触っているみたいだ。
「天子ちゃんのお尻って小さくて可愛いよね。僕の手に馴染むっていうか。それに今日の服は天子ちゃんのお尻にすっごくフィットしてるから天子ちゃんの綺麗なお尻の形が良く見えるよ」
ここのところ毎晩立体映像の天子ちゃんのお尻を揉んで練習してるから、天子ちゃんのお尻の感触はもうすっかり手が覚えてしまったんだよね。
このすべすべの小さなお尻に親指を食い込ませながら左右に開くと、お尻の肉と肉の間から桃の果実のような綺麗な無毛のおまんこの割れ目が現れるんだ。
今朝も目が覚めたら天子ちゃんの
女の子に触った時はちゃんと褒めなさいってAI天子ちゃんが口酸っぱく繰り返すので、最近は僕の意識改革もかなり進んだように思う。今日は天子ちゃんのお尻を自然な感じで褒められたんじゃないかな?
「あぅ、和兄ちゃんありがとう♥」
天子ちゃんは顔を赤らめながらも嬉しそうにしてる。
よし、上手く褒められたみたいだ。
やっぱり女の子は褒めるのが基本なんだな。
「どういたしまして。足元に注意しようね」
「うんっ!」
天子ちゃんが前を向いて山道をさっきよりも慎重に登り始める。
「「「………………」」」
僕の後ろの己紗と捺那先輩、一枝先輩が急に静かになった。
もう結構登ったし、みんなも疲れ始めたんだな。僕もちょっと息切れしてきた。
そろそろ一回休憩をいれたほうが良いんじゃないだろうか?
◇◇◇◇◇◇
「ではここでしばらく休憩します」
周囲を木々に囲まれた登山道だけど時々開けた場所があるので、みんな木の根っことか岩とかに腰掛けて休憩に入った。リュックに荷物を背負ってかれこれ1時間くらい山道を歩き続けたのだ。
小休止は何回かあったけど流石にみんな疲れてきてたのか、足を投げ出すように座ってる。
「花胡先生。時々看板みたいなものがあるじゃないですか? 1/10、2/10、とか書かれてて、ついさっきの看板には3/10とかの数字が書かれてましたけど」
気になっていたことを聞いてみた。
「ああ、アレ? テント場までの距離の3割まで通り過ぎたって目安になってるのよ」
「あー、なるほど。登山客に分かりやすいように伝えてるんですね」
汗を拭いつつ周りの景色を見る。
座りやすい倒木とか石が一杯あって休憩するのにぴったりだけど、木々に遮られて視界の通りが悪い。
「なんかもっと景色がいいのを期待してたんですけど、木ばっかりで風景があんまり見えないですね」
「このあたりはまだ森の中だから空しか見えないわね。あ、そうだ。和くんは森林限界って言葉は知ってる?」
「森林限界?」
「ほら、例えば富士山の山頂とかは木が全然生えてないでしょ?」
「あー」
そう言えば富士山の山頂の画像って雪と岩しか見たことないな。
「気温や雨の量にもよるんだけど、大体高い山では2500mあたりから植生が変わって低木くらいしか生えなくなるのよ」
「へー」
「だから峠のテント場まで行けばすごく綺麗な景色が見えるわ」
そうなのか。
「じゃあ峠からの風景を楽しみにします」
こんなに高い山に登るのは生まれて初めてだ。
きっと最高に見晴らしが良いんだろうな。
◇◇◇◇◇◇
「なんか寒くなってきたね」
丸太で組まれた階段というか橋みたいなところを進みながら、エリカさんがユリカさんに話しかけてる。
なんとなく森の中の雰囲気が変わってきたというか、木の密度が下がってきて夏の太陽の陽射しが照りつけてるのにかなり寒い。
こんなに身体を動かしてるのに汗をかかなくなってきて、薄手のシャツではかなりきつい。
正直僕もかなり寒い。
「峠まであと少しですからね。気温は多分15℃くらいまで下がってるから、上着を着た方が良いわね」
陽射しは暑く感じるのに、肌は寒いって僕もこんなのは初めてだ。
小休止も兼ねて足を止めて、みんなが上着を重ね着していくのを待つ。
さっき、山道の斜面に桶が置いてあって湧水がちょろちょろ流れてたので用意してた空のボトルに詰めたんだ。なので荷物は出発時より重くなってる。
「ふぅ……」
足がかなり疲れてるし、なんか背中の筋肉が痛いんだよな。
「さ、あと少しだけど、みんな体調の方はどう? 休憩が足りない人はいない?」
花胡先生の荷物が一番重いんだ。
そんな花胡先生の前でもっと休憩したいとは言いにくい。
でも、無理をする方がきっとダメなんだよな。
「先生、もうちょっと休みたいです。なんか背中が痛くて」
「あら? 和くんリュックを背負ったまま背中を見せて?」
先生の前でくるりと反転して先生に言われた通り背中を見せる。
「あー、湧水を汲んだ分重さのバランスが右にずれちゃってるわ。だから重心を直そうと背中の筋肉が頑張っちゃったのね」
先生が手招きしたので近寄っていく。
「立ったままだと揉み解しにくいけど、横になれる場所もないしね。和くん、荷物下してくれる?」
「はい」
リュックを下すと、先生が僕の手を引っ張った。
「わわっ!?」
ぽふっ♥
不意打ちで手を引っ張られたせいで花胡先生の胸に倒れ込んだ。
「凝ってるのはここかなぁ♥」
先生が僕の背中に両手を回してゲンコツで背中の筋肉をグリグリと押し始めた。
「あ、痛っ。ちょ、先生、いたた」
「男の子なら我慢しなさい♥」
両手で抱きしめられているので、僕の顔が先生のおっぱいに沈んでいく。
先生の汗の匂いが鼻をつくのに全然不快じゃないどころかなんだか気持ちいい。
「あっ、あぅ、くうぅぅ……」
「ほら、和くん。身体がずれないように先生の背中に手を回して?」
「は、はい。あっ……」
背中をゴリゴリと刺激されながら先生に抱き付く。
先生の腰が細いから簡単に手が回せて、二つの大きな乳房が僕の両のほっぺたに張り付いてふにふにと柔らかい。とてもとても柔らかい。
気が付くと、背中の痛みが完全に無くなってた。
「はい、おしまい。どう和くん?」
「あ、はい。その……すごくすっきりしました。ありがとうございます」
「どういたしまして。じゃあ休憩は終わりにして、テント場まで行きましょう」
◇◇◇◇◇◇
「とうーちゃーく」
「ようやく着いたね」
「疲れたぁ」
小屋に続く最後の坂道を登りきったあたりで江莉夏さんと祐里佳さんが地面にへたりこんだ。
山の斜面に平らな部分があってそこに二階建ての大きめの小屋が建っている。
小屋の中にも宿泊できて、予約で申し込んでおけば食事の提供もできるって聞いた。
小屋の前はちょっとした広場みたいになっていて、地面に敷かれたロープで区画が作られている。
この区画にテントを張るのだけど、それも料金を支払わないといけないらしい。
「でも、誰もいないんですね」
小屋の扉は鍵が閉まっていて中には誰もいないようだ。
「テント場の使用料は先に払ってるから、あの辺にテントを張りましょうか?」
花胡先生が担いでいたリュックを下ろしながらテント場の真ん中あたりを指差した。
「花胡せんせー。テントより先にご飯にしたーい」
「わたしもー」
一枝先輩と捺那先輩がお腹を押えながら、お腹が空いたと訴えている。
たしかに、もう13時半を回ってるせいか僕もかなりお腹が空いている。
「そうね。じゃあ先に昼ご飯にしましょうか」
「やったぁ!」
花胡先生がリュックの中から金属製の円筒形のものを取り出した。
ちなみに僕のリュックの中にも同じものが入ってる。
名前はクッカーと言ってアルミニウム製でお湯を沸かしたり、食材を煮込んだり食器として使ったりもできるらしい。
「はい、みんな。リュックの中からクッカーを取り出して、中に入ってるガス缶とバーナーを組み立ててみて。出来たら先生が見て回ります」
ガスバーナーのツマミを回すとガスが出る音がし始めた。
そして横についてる点火装置を押すとカチッと音がして炎が噴き出した。
「おおー!」
「私も点いたよ!」
テント場の敷地にみんながガス缶とバーナーを組み立てて火をつけた。
OD缶っていうガス缶にバーナーをくるくる回しながら取り付けて、五徳部分をパタパタと展開するんだけど、これだけで面白い。
「はい、みんな火が点いたらツマミを調節してね」
先生がみんなの様子を見て回りつつ、ガスバーナーの使い方を指導する。
「では来るときに汲んだ湧水をクッカーに注いでガスバーナーの五徳の上に慎重に乗せてね。ひっくり返しちゃダメだよ」
「はーい」
「インスタントラーメン行きまぁす!!」
「一枝ちゃん気が早すぎるよ、まだ全然お湯が沸いてないじゃない」
袋をバリバリと破き始めた一枝先輩を捺那先輩が止めている。
「カッティングしておいた野菜とソーセージを配るから、ラーメンと一緒に煮込んでね」
花胡先生から小分けされた袋を渡されたので、クッカーにインスタントラーメンと一緒に投入する。
「良い匂いがしてきた」
「これ絶対美味しい奴だ、私は詳しいんだ!」
「花胡せんせー、一枝ちゃんのテンションがおかしいです」
「捺那ちゃん、だまれ」
◇◇◇◇◇◇
二人用のテントの入口のファスナーを上げて中に転がりこむ。
右隣の4人用テントは花胡先生と己紗と天子ちゃん用だ。
左隣の4人用テントは江莉夏さんと祐里佳さん、一枝先輩と捺那先輩が転がり込んでいく。
あぁ、山の上でみんなで固まって星を見てただけなのに楽しかったな。
もうちょっと一緒にいたかったけど、明日の朝は5時起床だ。
テントの中に敷いたマットを手で押して感触を確かめる。
「うん、地面の冷えが全然伝わってこないな」
クッション性も断熱性もばっちりだ。
寝袋のファスナーを開けて中に滑り込むと体温でゆっくりと温まってくる。
この寝袋花胡先生から渡されたけど、4人用じゃないのかな?
大きすぎると思うんだけど。
まあいいや、どうせ今晩だけだし。
6時には山頂へ向けて出発するから……ゆっくり休んで……。
身体から力が抜けていって、意識が深くて暗いところへゆっくりと沈んでいく。
ふくらはぎがジンジンして足の裏が少し痛い。
普段使わない筋肉を使ったから疲れてるんだな……。
なんか凄い熟睡しそう……。
すぅ……。
「(……和くんあったかーい)」
「(もっとぎゅーってしようよ)」
「(夜の山の上ってほんと冷えるよね。だからもっと和くんに密着しないと♥)」
丸くて柔らかいものがほっぺたに押し付けられている。
なんか邪魔。
ぐいっと両手で押すとふんわりと柔らかいのに張りがあるおまんじゅうに手が沈み込んでいく。
「(わーい、和くんに揉まれちゃった♥)」
「(あ、祐里佳だけずるい)」
「(もう遅いよ。和くんの両手は私のおっぱいに夢中なのだ♥)」
「(じゃあ和くんのおちんちんは私がもらおうっと♥)」
僕のちんちんがひんやりした何かに包まれた。
……ん、冷たい。
「(あ、大きくなってきた♥)」
僕の股の間で何かが動いてる。
──ああ、いつものやつか。
天子ちゃんのプレートを家に持ち帰ってから、毎晩プレートのAI天子ちゃんが寝ている僕のちんちんを握って、夜中から朝まで一晩中シコシコしながら舐め回すんだ。
今日は騎乗位で跨ってこないだけむしろ大人しいくらいだ。
最初は「睡眠妨害だよ」ってAI天子ちゃんに文句言ったんだけど、AI天子ちゃんのやりたいようにさせないと「練習する気がないの?」って拗ねちゃうんだよな。
AIとか本物関係なく女の子ってほんと難しい。
僕はうつらうつらと半分眠ったまま、両足を左右に広げて少し腰を浮かした。
AI天子ちゃんが触りやすいように、僕のちんちんを彼女に差し出す感じだ。
そうすると股の間に入り込んだ天子ちゃんが僕のちんちんをパクっと口に咥えて、じゅるるっと喉奥に根元まで吸引しながら飲み込むのが最近のルーチンになってる。
この姿勢なら前からでも横からでも後ろからでも寝ている僕のちんちんを、AI天子ちゃんが好きなように弄り回せるので、最近寝るときはいつもこの姿勢だ。
ほら、早速僕のちんちんを握りしめてふにふに弄り回して勃起させようとしてきた。
この次はいつものように亀頭を撫で回した後、天子ちゃんの小さな口で僕の鈴口にキスをしながら……
あれ?
なんだか手が大きいような?
血液が流れ込んで膨らみ始めたちんちんが僕の股間で反り返ると、根本と亀頭が同時に握りしめられた。
さらに竿にも指が何本も絡みついてきて、ぎゅっ♥ぎゅっ♥と圧迫してくる。
あれ?
なんだか手も多いような?
「あ、祐里佳ずるい。和くんのおちんちんは私のものなのに」
「ざんねーん。和くんのおちんちんはみんなのものでーす♥」
膨らんだ亀頭のカリを指が何度も擦り上げていく。
いつもの天子ちゃんの指の動きじゃない。
僕のちんちんに纏わりついている手を確認しようと、胸の中に沈み込んだままの手を動かそうと……。
「……天子ちゃんはこんな大きなおっぱいはしてないぞ」
「コラ、和くん。そういうこと言っちゃだめなんだよ?」
「めっ!」
僕の両側から抱きついてきてる江莉夏さんと祐里佳さんに怒られてしまった。
「あれ?」
寝ぼけていた意識が急速にクリアになっていく。
「どうしたの?」
「なんで江莉夏さんと祐里佳さんがいるんですか?」
僕がそう言うと江莉夏さんが僕と一緒に潜り込んでる寝袋をバサっと開いてみせた。
「うわ、寒っ!」
高山の夜の冷気に素肌が晒されて、体温が一気に奪われていく。
「ね?」
すぐに寝袋を閉じた江莉夏さんがこれで分かったでしょ?みたいに僕に微笑んだ。
「いやいやいや、分かんないです。なんで僕も江莉夏さんも裸なんですか?」
「だって素肌同士でくっついた方が温かいから脱がしちゃった♥」
祐里佳さんが素足を僕の足に絡めてきて、同時に鈴口から溢れてきてた我慢汁を祐里佳さんの手で亀頭に塗り伸ばしていく。
祐里佳さんの体温が僕の下半身に絡みつくように伝わってきてポカポカしてる。
「くっ……そうかもしれないですけど」
「ほら、特にココが熱くなってる♥」
「あぅっ」
4つの手が僕のちんちんを這いずり回って刺激してくる。
「あのね? テントの中で寝てたらどんどん寒くなってきて私たちは4人いるから寝袋の中でくっついて温かいけど」
江莉夏さんの手が亀頭をコリコリと擦り続けている。
「和くんはテントの中で一人だし寒く感じてるんじゃないかって心配になったの」
祐里佳さんの手が僕の内腿を擦りながらタマを揉みほぐし始めた。
「あっ、ちょっとそんな所を?」
「あとね? 私たち、毎晩おちんちんプレートで和くんのおちんちんを射精させる練習してたんだけど」
江莉夏さんと祐里佳さんの手で僕のちんちんが撫で回され続けてる。
「くっ……そ、それで?」
「さすがに山の上にはプレート持ってこれないし、でも和くんのおちんちんを射精させる練習はしたいし……」
江莉夏さんが悩ましそうな表情を浮かべてる。
「それで思いついたの♥ 和くんの本物のおちんちんで練習すれば和くんも温かいし一石二鳥ねって♥」
僕の首におでこをくっつけながら祐里佳さんが言葉を繋げた。
耳にかかる祐里佳さんの荒くなった息がすごく熱い。
「え? で、でも、それって」
「れ・ん・し・ゅ・う……だよね♥」
耳たぶを祐里佳さんにハムハムされると、背中を何かが走り抜けて腰の奥の部分でドンと熱く滾ったものが膨れ上がった。
江莉夏さんと祐里佳さん二人に握りしめられた僕のちんちんが、滾る何かに後押しされてぐっと一回り大きくなる。
「れ、練習じゃない気がするんですが?」
カリ首の下を江莉夏さんか祐里佳さんの指がスリスリと擦り続けている。
滲み出たカウパー腺液が人差し指の腹で亀頭全体に薄く塗り伸ばされていく。
「──っあ、あうぅ」
「ど・う・が♥」
耳元で江莉夏さんが囁いた。
僕の心臓の音が跳ね上がる。
「ど、ど、動画が……ど、どうかしましたか?」
「さっきまで隣のテントの中でね? 己紗ちゃんのスマホの動画鑑賞会してたの♥」
「えぇっ!?」
「和くんがぁ〜、60回以上空打ちしてるとこ……観ちゃった♥」
江莉夏さんと祐里佳さん合わせて4本の手が30cmある僕のちんちんをぎゅーっと握りしめた。
「アレが練習なら〜♥」
江莉夏さんがクスクス笑いながら歌うように喋る。
「コレも練習だよね〜♥」
祐里佳さんもクスクス笑ってる。
「「違う?」」
二人の眼の圧力がすごい。笑っているようで笑ってないのがすごく怖い。
だめだ、これは言い逃れできない。
「……いえ、練……習……だと思います」
次の瞬間、テントの入口のファスナーが外からジーっと開かれた。
「やったぁ♥」
「はい、言質取った♥」
テントの入口の月明かりの中に一枝先輩と捺那先輩の姿が浮かび上がった。
「か、一枝先輩に……捺那先輩まで」