元ロックスの兵藤一誠 作:黒旗
俺が目を覚ますと、そこは海賊としていきるまで暮らしていた部屋だった。
「帰ってきたのか、俺は・・・?」
まるで海賊として生きてきたのが夢だったかのように感じてしまうほどに穏やかな目覚めだった。
すると、机の上に手紙があることに気付く。
「なんだこの手紙?」
しかし、海賊として生きていたという証拠は机の上に置かれていたその手紙によって突きつけられる。
『初めまして兵藤一誠さん。私は簡単に言えば神に近しい存在です』
この一文を読んだ瞬間、俺はぐしゃぐしゃに潰してゴミ箱に手紙を投げ入れたがいつの間に完全に潰れていた手紙はまるで新品のように元通りになって手元に戻っていた。
『何をしようともこの手紙は貴方に関することを伝え終えるまでは何度でも戻ってきます』
「伝えたいことだと・・・?」
その一文によって俺は怪訝な顔をしながら読み進めていくのだった。
『単刀直入に言いますと貴方はあの世界の人間ではなかったため元の世界へ引き戻したのです。なぜ、別世界の住民であった貴方が別世界に居たのかというと外様の神々という者達が自分達の娯楽のために貴方を送り込んだのです』
「あぁん?」
俺の怒りは当然だった、他人を楽しませるために勝手に別世界に送られれば当然の反応だろう。
『その事に気付いた私が時間は掛かりましたけれど貴方を連れて来られた時の年齢、つまり十七歳の頃に連れ戻すことが出来ました』
つまり、俺は精神が大人の状態で十七歳の身体に戻ったと言うことになるのか?
『そして、お詫びとして海賊世界で得た力全てを使用可能にしておきました』
それは助かるな、今更鍛えたりするのはめんどくせぇからな。
『後、直近の記憶をお見せしますので話を合わせるためにご利用下さい。それでは元の世界での人生を満喫して下さい』
手紙は全て読み終えると光ったと思ったら消えた。
「元の世界ねぇ・・・」
手紙の内容に入っていた「元の世界」という言葉に俺は少しばかり楽しみになっていた。
そして、俺は
なるほど、これが俺の学生生活って奴か・・・。
コイツは楽しめそうだなぁ・・・!!
家で飯を済ませた後、俺は制服に着替えて通っている『駒王学園』へとやってきた。
すると、周囲から陰口が聞こえてくる。
「兵藤が来たわよ」「早く退学になれば良いのに・・・」
そう言った声が聞こえてくるが、俺は我関せずといった感じで教室に荷物を置いた後寝るために屋上にへと向かうのだった。
屋上にやってくると早速眠りに入る俺は数秒で意識を手放そうとした時声が聞こえてくる。
「兵藤君、もうすぐHRが始まりますよ」
俺に話しかけてきたのは駒王学園生徒会長・支取蒼那だった。
「生徒会長がHR前に
「私は先生方に許可を得ているので問題はありません」
「へぇ、生徒会にそんな特権があるんだったら俺も立候補しようかな」
「少なくとも貴方は普段の素行から改めてからになりますよ」
「そうかよ」
そんな軽口を叩き合っていると、俺はあることに気付いた。
そう、目の前にいる
「・・・生徒会長、アンタ人間じゃないよな」
「!?」
これは確定だな、俺の言葉に過敏に反応した。
「・・・何を言っているんですか、兵藤君。私の気を引いてHRをサボろうとしてはいけませんよ」
そう言ってくるがな・・・。
「生徒会長、隠し事があるなら心を乱すな。気取らせるな。揺れるな」
「・・・ッ!!」
俺の言葉にまたも反応した。
「でもまぁ、確かにここに居ても生徒会長困らせるだけだからHRに出るとするわ。そんじゃ」
そう言って俺は屋上から教室へ戻ろうとする。
「! 待ちなさい!!」
「無理」
制止の言葉を言われたが拒否して教室にへと戻っていった。
海賊一誠に眷属は必要?
-
必要
-
不要