※この作品はR-18です。

元ロックスの兵藤一誠   作:黒旗

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グレモリー眷属魔改造計画はその日の悪魔家業が終了してから行われる。

 

「イッセー、私達の実力を向上させると言っていたけれど実際にはどうするの?」

 

「まずは先輩達の事を教えて欲しいっす」

 

リアス先輩の問いに俺はそう言った。

 

「なるほどね、それなら修行に役立つように説明も交えましょう」

 

「よろしくお願いします」

 

リアス先輩の悪魔の駒の解説も含めて俺はグレモリー眷属の事を知ることになった。

 

眼の前に出された四つの的に向かって一人ひとりが攻撃すると共に解説することになった。

 

「まずは僕から行くね」「木場頼む」

 

そのやり取りの後、とんでもない速さで的に近づき剣で切り捨てた。

 

「佑斗に使用した駒は「騎士(ナイト)」、特徴は速度の上昇よ」

 

「なるほど」

 

速度の上昇、それだと力技は通用しないが身軽さ重視やテクニック重視の傾向になりそうだが工夫次第か。

 

「次は私です」「よろしく塔城」

 

塔城は木場と打って変わって速さはあまりないが的が粉砕された、殴る強さが桁違いだ。

 

「小猫に使用した駒は「戦車(ルーク)」、特徴は力と防御力の上昇で王(キング)と位置を入れ替えれる特殊能力(キャスリング)を持っているわ」

 

「ふむふむ」

 

力と防御力の上昇、それだとゴリ押し戦法が癖になりそうだな。

 

そうなってくると搦手に一気にひっくり返されちまう時があるだろうな。

 

「あらあらうふふ、次は私ですわね」「お願いしまーす」

 

姫島先輩は魔法陣から雷を降らせて的を黒焦げにしてしまう。

 

「朱乃に使用した駒は「女王(クイーン)」、特徴は「兵士(ポーン)」「僧侶(ビショップ)」「騎士(ナイト)」「戦車(ルーク)」の駒全ての特性を兼ね備えた最強の駒なのだけれどその反面得手不得手関係なく力が上昇してしまうから扱いが難しいの」

 

「なるほど」

 

これは扱いが難しいというより適材適所で対応が求められるところもあるんだろうな、そこら辺の見極めが重要になってくる上に自分の扱いやすいように改良していく必要があるというわけか。

 

そう考えていると、リアス先輩が更に続ける。

 

「それから「僧侶(ビショップ)」の特徴は魔力の底上げで、最後に「兵士(ポーン)」は通常では能力を持たない最弱の駒なのだけれど王(キング)つまり私が敵地と認めた場所に行くときに王(キング)以外の全ての駒に昇格出来てその能力が使用可能になる「プロモーション」という特性を持っているの」

 

「そうっすか」

 

魔力の底上げってことならつまりは魔法か魔力の砲撃合戦や回復役の役回りだな、立ち回り次第で工作要員にもなれるってことだな。

 

王以外の駒に昇格できるか・・・、これに関しては女王(クイーン)とやり方は同じに見えなくもないが元々の戦闘スタイルによってはかなり応用力が必要になってくるってことか。

 

「それじゃあ最後は私ね」「はい、お願いします」

 

そう言って前に出るのはリアス先輩、放たれた魔力によって的は跡形もなく消滅した。

 

「私は母方のバアル家の特色である滅びの魔力を受け継いでいるの。それも相まって魔力重視の戦闘スタイルね」

 

「やばいっすね」

 

滅びの魔力って・・・使い勝手が難しいもん持ってんなぁ、一つでも操作ミスったら自分が消し飛ぶじゃん。

 

「イッセー一通り見た感想はどうかしら?」

 

「それなんすけど木場がなんにもない所から剣出したのはなんなんすか?」

 

「あぁ、それは僕も君と同じで神器(セイクリッド・ギア)を持っているんだ。「魔剣創造(ソード・バース)」っていういろんな属性や特性を持つ魔剣を生み出す神器(セイクリッド・ギア)なんだ」

 

俺の疑問に木場が答えてくれた。

 

「へぇ、嵩張んなくっていいし戦闘の幅が出来るな」

 

「そうだね」

 

そんなやり取りの後、俺はこう言った。

 

「今日聞いたことを参考にして特訓メニューを作ってみるっす」

 

「えぇ、お願いねイッセー」

 

「うっす」

 

そうして、今日の魔改造計画の一日目は終了した。

 

 

 

 

『おい相棒』

 

「なんだよドライグ」

 

帰り道を歩いているとドライグが話しかけてくる。

 

『本当にリアス・グレモリー達を鍛えるのか・・・いや、まともに鍛える気はないか』

 

「あぁ、今のリアス・グレモリー達が強くなるには普通の方法じゃ遅すぎる」

 

『ならばどうするつもりだ』

 

「んなもん決まってんだろ、俺の血と精液使うんだよ」

 

そう言いながら俺は口角を釣り上げる。

 

『やはりか』

 

俺の言葉にドライグは納得したような口ぶりをする。

 

ドラゴンは一つの力の塊でありたとえ一滴の血ですら絶大な力を発揮する。

 

それは天龍その一角である赤龍帝の血と精液であればどうなる?

 

文字通りの「劇薬」であり「猛毒」でもある。

 

一滴でも摂取すれば格段に上昇・・・いや飛躍する。

 

「最初知った時は驚いたぜ、カイドウの奴がテメェの顔面に付着(つ)いた俺の血を舐めて強化されるなんてよぉ・・・そのおかげで馬鹿共から狙われまくったが全員消したから問題はねぇがな」

 

『まぁ生き残った奴もいるにはいるが・・・』

 

「それは言わなくていいだろ」

 

一言余計なことを言ってくるドライグに文句を言いつつ本題に話を戻す。

 

「つっても、血を飲ませるのは簡単だが精液は認識妨害で飲ませればいいか」

 

『それしかあるまい、誰も精液なんぞ好んで飲みは・・・女淫魔(サキュバス)以外は好まんだろうよ』

 

「そんじゃあそれで決まりだな」

 

そうやって昔話に花咲かせながら家に着くとレイナーレ達の他に一人金髪シスターがいた。

 

「一誠様、本日は貢物を持ってまいりました」

 

「元教会所属で聖女と呼ばれていたシスターで、名はアーシア・アルジェントと申します」

 

「は、はじめまして私アーシア・アルジェントと申します!!」

 

そう言いながら俺に頭を下げるアーシアという少女を前に口角が釣り上がる。

悪魔の駒について

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