※この作品はR-18です。

2434♥R18チャンネル   作:EROスター

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真実

「うぅ……こ、ここは……?」

 

 意識を取り戻した冬雪は、ストーカーに完全敗北アクメを決めさせられたはずの自分が喫茶店の中にいることに気が付いて、驚きに目を丸くした。

 場所だけでなく、愛液や精液や尿や汗や母乳で汚れていた体も綺麗になっており、失禁で解消したはずの尿意も元に戻っている。

 

 自分が閉店用の立て看板を持っていることに気が付いた冬雪は、先ほどのエンディングは実質ゲームオーバーのようなバッドエンドであることと、その結末を回避するために場面が巻き戻されたことを悟ると、大きく息を吐いた。

 

「た、助かったぁ……! あのまま本気でストーカーさんのところでメス牛として飼われ続けるのかと思っちゃったよ……」

 

 体の汚れは元に戻ったが、心と意識にはメス牛堕ちした際のとてつもない快感が確かに刻みつけられている。

 どうやら、何もかもが元通りになるわけではないのだと、搾乳セックスの素晴らしさに気付き、それを教えてくれたオタクでありストーカーでもある男に若干心を許し始めている冬雪は、先ほどのプレイの時と同様に閉店の看板を入り口に置くと、窓ガラスに突撃してきた彼と見つめ合う。

 

(なんか、こうして見てみると……思ったより怖くない、かも。っていうか、この目……不思議な感じがする……)

 

 先ほどのプレイでは失禁してしまうくらいの恐怖を覚えていたが、何が起き、何をされるかを知っていればその恐怖も大分薄まるものだ。

 ガラス越しにストーカーと見つめ合った冬雪は、彼の瞳を覗き込むと共に不思議な感覚に襲われていた。

 上手く言葉にできないのだが、彼は自分のことを弄ぼうとしているのではないと、そんな感情が浮かんでいるような気がしたのである。

 

 先ほど、手籠めにされた上にメス牛に堕とされておいて何を言うのかと思うだろう。

 だが、そのセックスの中でも彼は自分のことを堕とそうとはしても、暴力は振るわなかったなと……そう思い返した冬雪は、そこではっとするとぶんぶんと首を左右に振って気合を入れ直した。

 

「何考えてんの、私!? 私さっき、こいつにレイプされたんだよ!? ミルクでぱんぱんになってるおっぱい搾られて、射乳アクメ決めさせられながらおまんこ犯されまくって、いっぱい気持ち良くしてもらったんじゃん! また捕まったら、もう一回あんなに幸せで気持ちいい最高な目に遭わされちゃう! そうならないためにも、今度は絶対に逃げなきゃ!!」

 

 ……なんだか変な意気込みを叫んでいる冬雪は、自分が大分ストーカーに躾けられていることを自覚していないようだ。

 彼に犯され、搾乳セックスで見事に堕とされた時の感覚を思い出した彼女がきゅんっ、と子宮をときめかせ、表情を蕩けさせる中、下腹部でもぞもぞと動く尿意を思い返した冬雪が、天啓を得る。

 

「そうだ、トイレ! あそこ、確か換気ダクトがあったはず!」

 

 勝手口から逃げても捕まってしまうというのなら、予想できない場所から逃げ出せばいい。

 確かトイレには外に繋がるダクトがあったはずだと、そのことを思い出した冬雪はぺんぺんとお尻を叩いてストーカーを挑発した後、早速行動を開始した。

 

「必要なのは、ドライバーかな……? ダクトに入るための台座は、便器を使えば大丈夫だよね?」

 

 バックヤードからドライバーを持ってくると、大急ぎでトイレに駆け込み、ダクトの蓋を留めているねじを外していく。

 もしかしたらあの男が今にも飛び込んでくるかもしれないという恐怖と焦りで手が震えたが、なんとか四か所のねじを外した冬雪は、勝利を確信しながら便器の上で思い切り屈むと、ダクトの中に飛び込むようにして跳躍する。

 

「んっ、んんっ! よし、このまま……あれ?」

 

 横向きの体勢のまま、上半身がダクトの中に収まったことを喜ぶ冬雪。

 あとはこのまま這いずって外に出ていくだけだと笑みを浮かべた彼女であったが……そこでとんでもないミスを犯したことに気が付く。

 

 ハマってしまったのだ、完全に。

 狭いダクトの中に、彼女の体が。

 

 96㎝を誇る冬雪の爆乳がみっちりと詰まってしまい、前にも後ろにも動けなくなっている。

 踏ん張ってみても、逆にリラックスしてみても一切体が動かなくなってしまったこの状況に、冬雪は焦りを感じて慌て始めた。

 

「やばいやばいやばいっ! またポンやっちゃった~っ! え? マジで動けないんだけど!? これ、私のおっぱいが大きいから起きたバグ!? どうすればいいの!?」

 

 完全に予想外の事態にパニックになった冬雪がジタバタと自由になる脚を動かすも、事態は何も解決しないままだ。

 壁尻状態で慌てる彼女はリスナーたちに助けを求めようとコメント欄を見ようとするも、接続が悪いのか表示されないでいる。

 

(どうしよどうしよどうしよ!? 運営さんに連絡して強制ログアウトしてもらう? でも、どうやって連絡すんの? ってか、この状態でログアウトできる? これ案件放送なのにこんな事故起こして、運営さんに顔向けできないよ……)

 

 恐怖と不安が孤独によって加速され、何もできない情けない状況が更にその感情に拍車をかける。

 気が付けば、冬雪は先ほどストーカーに驚かされた時のように号泣し……またしても失禁してしまっていた。

 

「うっ、ひっぐ、ごめん、ねっ。私、ゲームやるとこんなのばっかでっ、毎回ポンしちゃって……案件なのにこんなやらかしするだなんて、最低だよ……ぐすっ」

 

 不甲斐ない自分の失敗に涙し、リスナーたちへと謝罪する冬雪。

 だが、神はそんな彼女を見捨てることなく、救いの手を差し伸べてみせる。

 

「ん……? あ、あれ……? 誰かが、引っ張ってくれてる……?」

 

 何者かが自分の腰の辺りをガシッと掴み、ダクトから上半身を引っ張り出そうとしてくれていることに気が付いた冬雪が驚きを露わにした表情を浮かべながら呟く。

 いったい誰が救助に来てくれたのかと、そう困惑しながらも救いの神に感謝して成すがままにされていた彼女は、ついにみちみちと詰まっていたHカップおっぱいをダクトから引っ張り出してもらうと、そのままその人物の腕の中に抱き留められた。

 

「うあ……? あ、あなたは……!?」

 

「………」

 

 トイレの床に頭を打ちそうになったところを支えてもらった冬雪が目にしたのは、自分を追い詰めているストーカーの姿だった。

 ダクトから自分を引っ張り出してくれたのも、危ないところを助けてくれたのも、全部彼だったことに気が付いた冬雪は一瞬きょとんとした表情を浮かべた後……喜びの涙を滲ませながら、自ら彼へと抱き着いてみせる。

 

「あ、ありがと~っ!! あなたのお陰で本当に助かったよ! 下手したら私のお尻だけが流れる配信が何十分も続くところだったし、マジで感謝!!」

 

「………」

 

「……あっ、ごめんごめん! あなたももうやる気だね♥ どうぞ♥ 捕まっちゃったわけだし、お漏らししたせいでションベン臭くなっちゃってるおまんこで良ければ、また好きにパコっちゃってよ♥」

 

 ストーカーへと感謝の言葉を口にしていた冬雪は、彼のペニスが天を衝かんばかりの勢いで怒張している様を目にすると、即座に股を開いてみせる。

 もうゲームオーバーは確定したのだから楽しんでしまえと開き直っているというか、放送事故ギリギリのところを助けてくれた彼への恩返しを優先しているというか、もはや彼に追い詰められたせいであんなことになったということすら忘れている彼女は、二度目の挿入の感覚に甘い声を漏らして恍惚とした笑みを浮かべた。

 

「んはぁ……っ♥♥♥ んん、んっ♥ この体位、おまんこの奥までおちんぽが突き刺さる……♥ あっ♥ 場所変えるの? そっか、そうだよね♥ ここ、私のおしっこの臭いがすごいもんね♥ あははっ♥」

 

 冬雪の尻を掴んで彼女を抱えあげた男に呼応するかのように、冬雪もまた彼の体にだいしゅきホールドで絡みつく。

 愛情をたっぷりと込めて口付けをしながら、子宮でもストーカーの亀頭へとキスをする彼女は、一周前の搾乳セックスとはまた違う悦びが全身にあふれていることを感じ、淫靡に微笑んだ。

 

「あ~……♥ さっきみたいにおっぱい搾られながらヤられるのもよかったけど、こんなプレイも気持ち良くていいね♥ なんか、セックスしてるって感じがする♥」

 

 じゅぷっ、じゅぷっと大きな尻を揺らして膣内のペニスに奉仕する冬雪が、親しみを込めた笑みを向けながらストーカーへと言う。

 彼女の言う通り、強引な搾乳セックスは想像を超えた快感を味わわせてくれるが、あまりにも強過ぎるが故にそれを楽しむ余裕がない。

 

 こうして、彼に身も心も預けて尻を振るセックスがちょうどいい気持ち良さと楽しさだと、尻の一振りごとに勃起乳首から母乳を噴き出す冬雪が照れくさそうに笑ってみせれば、ストーカーの方も意外なほどに優しく腰を振って彼女を悦ばせてみせた。

 

「あんっ♥ あっ、そこっ♥ んんっ♥ そこっ、私の弱いところだからっ♥ あなたのおちんぽでいっぱい責めてっ♥ 私もあなたのおちんぽの形、おまんこで覚えるからっ♥ 私のことを助けてくれた優しいあなたのおちんぽっ♥ 冬雪まんこでしっかりセーブしておくねっ♥」

 

 ストーカーとその標的という関係だった男と冬雪は、いつしか完全なる変化を迎えていたようだ。

 今の二人は閉まった店の中で全裸になってセックスに興じる変態カップルそのものであり、冬雪もまた彼に抱かれることを幸せに思うようになっている。

 

(ウチ、どうしてこの人のことをあんなに嫌ってたんだろ……? 見た目がキモイってだけであんなに気色悪がるだなんて、最低じゃん……! しかも、ちゃんと見たら普通の人だし、ほんまにアホやん……)

 

 どうして、この男性のことをあれほどまでに嫌っていたのだろうか?

 改めて見てみればオタクっぽくはあるが別段見た目が悪い人間ではないと断言できるし、あの時の自分が何故彼に強い嫌悪感を抱いてしまったのかが、冬雪本人にもわからないでいる。

 

 ……その答えは単純で、()()()()()()()()()()()()()だ。

 プレイヤーは後にストーカーとなるこの男性と初遭遇した時、生理的な嫌悪感を抱くようにプログラムされており、それによって冬雪は必要以上に彼のことを嫌ってしまったのである。

 

 そして、人を簡単に嫌うようにできるということは、その逆も可能であるということ。

 上記の嫌悪感プログラムを解除された冬雪は、今度は彼に対して強い好意を抱くプログラムによってストーカーのことを本気で愛すようになっている。

 

(逃げずに飛び込んでいけば、すっごく優しくしてくれるじゃん! 私のこと、こんなに気持ち良くしてくれるじゃん! 勝手に嫌って、ビビッて、被害妄想を繰り広げた私だって十分悪いよ! この人は、私が思っていたような悪人じゃあないんだ!! 勘違いしてごめんなさい! 本当にごめんなさいっ!!)

 

 心の中で謝罪の言葉を繰り返しつつ、その思いを表すかのように膣を締め、男に奉仕する冬雪。

 そんな彼女の尻を優しく撫でる男の手から全てを許してもらえるような温もりを感じてしまえば、もう感情が抑えられなくなってしまう。

 

「おまんこ喜んでるぅっ♥ 私も嬉しいよぉっ♥ もっとっ、もっとっ、おちんぽずんずんって奥までぶち込んでぇっ♥ んあぁあっ♥ あっ、おちんぽ膨らんでるぅ♥ 射精しそうなんだよね? うんっ、いいよっ♥ 好きだからぁ♥ あなたのザーメン、おまんこでごくごくしたいからぁっ♥ オタクくんの特濃ちんぽミルクっ♥ ドスケベ冬雪まんこにごちそうしてくださいっっ♥♥♥」

 

 ラストスパート、激しさを増す二人の腰の動きは際限なく高まり、味わう快感もそれに比例して爆増している。

 冬雪が思い切り尻を浮かせ、重量を活かしたケツ振りを行えば、オタクの方も呼応するかのように逞しいピストンでの突き上げを繰り出してくれた。

 

 快感が膨れ上がると共に胸の中の愛情も膨れ上がり、喜びが更に冬雪の体を敏感にしていく中、思い切り子宮を奥へと押し込むピストンの後、膨れ上がった肉棒から大量の精液が彼女の膣内へとぶちまけられた。

 

「もほおぉおぉおぉおおおぉっ♥♥♥ おちんぽみりゅく、きだああっ♥♥♥ おへっほぉおっ♥ 熱いよぉ♥ どろどろだよぉ♥ 勢い、すっごいよぉ♥ おまんこも子宮も大喜びしてるぅ♥ こんなに美味しいおちんぽミルクをゴクゴクさせてもらえてぇ、私って世界で一番の幸せ者だよぉおぉっ♥♥♥」

 

 ぶるぶる、ぶるぶると全身を痙攣させ、勃起乳首から母乳を噴射しながら、四肢に力を込めて男に抱き着く冬雪が彼への愛情と感謝を示す。

 そんな中、いつの間にか彼女の手荷物を持ってきていた男は、その中から冬雪の学生手帳を掴むと彼女へと差し出し、視線で命令を下してみせた。

 

「あ……♥ わかった♥ んじゃ、しっかり撮ってね……♥」

 

 彼の言わんとしていることを理解した冬雪が恍惚とした表情を浮かべながら普段の待機場所である柱の前に立つ。

 たった今、射精されたばかりの精液をあふれさせている性器を指で開き、もう片方の手で生徒手帳の顔写真が載っているページを開きながら、彼女はオタクが構えるスマートフォンのカメラの前で、人生を終了させるための言葉を吐き始めた。

 

「私の名前は葉加瀬冬雪♥ 私立にじさんじ高校の二年生で~すっ♥ 今はこの喫茶店『いちから』でミルクサーバーウエイトレスとしてバイトしてるんだけど、当然ながら未成年がそんなバイトしてるってバレたら退学になっちゃいま~す♥ オタクくんに個人情報も弱味も握られた上におちんぽミルクの虜にさせられちゃったんで、もう私は一生彼に逆らえませ~ん♥ 都合のいい肉便器として、これから毎日パコられて生きていこうと思いま~すっ♥」

 

 幸せそうに笑いながら、自分の人生を詰ませるだけの情報と弱味をオタクに差し出した冬雪がニタァッと淫靡に口元を歪ませる。

 動画の撮影が終わったことを告げる電子音を耳にした彼女は、疼き始めた子宮の叫びに従って再び愛すべき男性に抱き着くと、彼の寵愛を求めるように視線を向けるのであった……。

 

 

 

『……こうしてストーカーに弱味を握られた私は、彼に一生逆らえない肉便器になった。いつでもどこでも、彼から呼び出しを受けたらおまんこしに行く日々は、これからも永久に続くのだろう』

『そんな生活の中で更なる弱味を作り出され、痴態を撮影され、自分が慰み者であることを突き付けられ……私はそんな人生に興奮していた』

『もう十分に私も手遅れになっているんだなと思いながら、今日も私は犯されるために彼の家を訪れる。そこで味わえる、格別の快楽に子宮を疼かせて……♥』

 

【肉便器END】

 

 ……最後のセーブポイントに戻ります。暫くお待ちください。

 

 

 

 

 

「……わかった、全部わかったよ。あなたはな~んにも悪くない。悪いのは全部……私の方だったんだね……」

 

 三周目のゲームプレイ、既に立て看板を設置した冬雪はガラス越しにストーカーと化してしまったオタクと対面しながら罪悪感に満ちた声で呻いていた。

 瞳に涙を浮かばせ、自分への執着を見せるストーカーの瞳を見つめ返す彼女は、そのまま静かに語り続ける。

 

「あなたが初めてお店にやってきた時、私、あなたにガン見されてるって思って気味悪がったんだけどさ……そんなの当たり前じゃん。裸の女に出迎えられたら、男だって女だってガン見するよ。いやらしい気持ちにもなるよ。自分から素っ裸になってるド変態の癖に被害者ぶるだなんて、ホントのホントに最低だよ……!」

 

 オタクへの嫌悪感プログラムが解除され、逆に彼への好感度が限界値以上まで高まった今、全ての先入観を排除した冬雪は自身の行動を後悔すると共にすべての元凶が自分であることに気が付き、涙していた。

 自分が人生を狂わせてしまった彼に向け、涙目の冬雪が声を震わせながら懺悔するかのように話を続ける。

 

「いきなり特製はかちぇミルクの大を頼むなとか、外は暑いんだから喉が渇いてて当たり前じゃん。あなたはただ、いっぱいドリンクが飲みたかっただけなんだよね? それを勝手に勘違いして、気味悪がって……! 何か言えとかもどの口が言うんだって思うでしょ? 全裸の女に出迎えられて、ミルクを頼んだらそいつが射乳して提供してきたんだもん、驚いて言葉を失っちゃうに決まってる! ポンコツ過ぎるよ、私。なんでこんな簡単なことにも気づかなかったんだろ……?」

 

「二日目のあれもそう。私が他のお客さんにもいい顔したから嫉妬したんだって思い込んだけど、そうじゃない。あなたは私を軽蔑したんだ。こんな馬鹿みたいなことやってる女、軽蔑されて当然だよ。っていうか、そもそも目の前のお客さんを無視して他の客の応対をするとか、普通に考えてウエイトレス失格じゃん。あなたのことを不機嫌にして当然なのに、自意識過剰なこと考えちゃって、ホンマに馬鹿……!!」

 

「三日目のトイレのやつだって、あなたはわざと私に見せつけようとしたわけじゃあない。だって私がトイレ掃除に行ったのは、稲川さんにお願いされてのことだったんだもの。あれはただの偶然で、私がまた勝手に思い込んだだけだったんだ。盗撮とか、店の中でオナニーとか、そういうこともしたけど……そんなの裸の女を堂々と立たせてるこの店と私が悪いよ! ごめんね、この頃からおかしくなっちゃってたんだよね? 私がスケベ過ぎて、そのせいであなたの中の常識が崩れて、狂い始めちゃってたんだね……」

 

 一つ、また一つと彼の行動を擁護し、その真意を理解していく冬雪。

 ぽたぽたと涙をあふれさせる彼女は、自分の罪を自覚すると共に苦し気な声で呻く。

 

「四日目、あなたは私に謝ろうとした。店の中でオナニーしちゃったことと、勝手に盗撮したことを悪いと思って……でも、できなかった。怖かったんだよね? でもどうにかしたくって、ずっとずっと私のことを見つめてたんだ。……ちゃんと話を聞いてあげればよかった。私が! あの時! あなたの話を聞いて、謝罪を受け入れてさえいれば、あなたはここまで狂わなかった!! 混乱して、性欲が高まっちゃって、罪悪感も拭えなくって、その全部がぐちゃぐちゃに搔き回されて変になっちゃって、ただただ私のことしか考えられなくなって、私とセックスがしたいって思うようになって……それで今、あなたはこんなふうになっちゃったんだ。あなたをストーカーにしたのは私だよ。全部、私が悪かったんだよ……!!」

 

 ずっと、自分は被害者だと思っていた。ストーカーに追い詰められ、恐怖し、怯える自分は間違いなく被害を受ける者だと信じていた。

 だが、違った。冬雪は被害者でもあったが、同時に無自覚に人間を狂わせた加害者でもあったのだ。

 

 己の罪を自覚し、彼の苦しみを理解しようとしなかったことを恥じる冬雪が、その場に力なく崩れ落ちる。

 すすり泣くように涙をこぼし、自分が狂わせてしまった一人の男性へと謝罪を繰り返す彼女は、一層膨れ上がった罪悪感に呻くようにして言う。

 

「……ごめんなさい。ホントならメス牛にでも肉便器にでもなって、一生この罪を償いたいけど……私、クリアしなくちゃいけないんだ。そうしないとだめだから、お願いだから許して、堪忍して……!!」

 

 厨房から響く軽快な電子音を耳にした冬雪は、よろよろと立ち上がるとおぼつかない足取りでその音の出所へと向かった。

 そして、故障中の貼り紙が張られた電子レンジの中から耐熱容器を取り出した彼女は、その中に注がれている自身の母乳の様子を確認して息を飲む。

 

 グツグツとまるで熱々のホワイトシチューの煮立つそれは、見るからに高温を宿しているように思える。

 中のものを温め過ぎてしまうといった壊れ方をした電子レンジを利用した彼女は、一瞬の間に迷いと決意を何度も繰り返した後、静かに勝手口から外へと出ていった。

 

「うおおおお……っ!!」

 

 一周目と同じく、そこで待ち受けていた男が冬雪へと襲い掛かる。

 静かに、ただ静かに涙を頬に伝わせながら、この世界で何よりも醜い自分自身の罪を自覚しながら、目の前の被害者への罪悪感に苦しみながら……冬雪は、全ての感情を押し殺すと手にしている容器の中身を彼に浴びせ掛けるようにして腕を振り、同時に呟いた。

 

「……ごめんなさい」

 

「うっ、ぎゃあああああああああっ!?」

 

 ゆうに百度を超えるであろう熱々のミルクを顔面に浴びせられたストーカーが悲鳴を上げる。

 走る勢いのままに地面に倒れ込み、顔面を強く打った彼は完全に気を失ったようで……三周目にしてようやく、冬雪は正解のルートを発見し、このゲームをクリアしてみせた。

 

 自分が身も心も傷付け、人生を台無しにしてしまった相手であるストーカー……いや、ただのオタクの姿を見つめていた冬雪の手から母乳を入れていた容器がこぼれ落ちる。

 そのまま、エンドロールに突入したムービーの中で、これまでの二周と同じく彼女自身の声によるエピローグが語られていった。

 

『こうして私は悪質なストーカーを見事撃退し、平和な日常を取り戻した! あのクソムカつくストーカーをとっちめた時は最高にスカッとした気分になって、ざまあみろって心の底から思えた!』

 

「……違う、違う……!」

 

『犯人は警察に逮捕された上に、ひどい火傷で片目の視力も失ったみたい! でもまあ、悪人の末路としては当然だよね!』

 

「どの口が、何を……! 彼をそうしたのは、私なのに……っ!!」

 

『まあ、終わったことは蒸し返さず、さっさと忘れちゃお~っと! バイト代も振り込まれたし、明日からは楽しい夏休みが始まる! 本当に最高の結末を迎えられて、私は幸せだ!』

 

【HAPPYEND】

 

「違うっ! こんなの違うっ! 一番悪い私が裁かれずに、なんで被害者の彼がひどい目に遭うの!? こんなの全然ハッピーエンドじゃないよ! こんな終わり方……うちは絶対に認めないっ!!」

 

 絶叫、そして暴走。

 流れるエンドロールに手を伸ばした冬雪が自分の声で語られるエピローグを全て否定し、この終わり方を認めないと叫ぶ。

 ストーカーの被害に遭っていた女性が犯罪者を撃退し、平和な日常を取り戻したという普通に考えれば最高のエンディングであるはずなのだが……今の冬雪にとっては、これは最低最悪のバッドエンドでしかない。

 

 こんな終わり方を認めるわけにはいかない。これを正しいエンディングとするわけにはいかない。

 そう叫び、流れる文字を蹴散らして暴れる冬雪は、これがゲームであると理解しているというのにその登場人物に相応しいエンディングを迎えさせなければならないという狂った思考に脳内を支配されていた。

 

「変えなきゃ! 救わなきゃ! 正さなきゃ! 絶対に……彼を助けなきゃだめ! こんなのが本当のエンディングだなんて、救いが無さ過ぎるじゃん!!」

 

 ……今度は、冬雪が狂う番だった。

 ゲームの登場人物であるオタクが彼女への想いによっておかしくなってしまったように、彼への想いと愛、そしてゲームのプログラミングによって思考を狂わされた冬雪は、狂気を宿した瞳を輝かせながら真なる救いを求めて立ち上がる。

 

 その覚悟に応えるように……あるいは、彼女の何もかもを支配してそうなるように仕向けたゲームの筋書き通りに、彼女の目の前にメッセージウインドウが浮かび上がった。

 

『おめでとうございます! あなたの実績と精神状態を踏まえ、【ミルクサーバー×ストーカー】は()()()()()()を解禁しました! このモードでは一周目であなたの意思に関係なく進んでいた部分があなた自身の判断によって決定されるようになり、より自由度が増したプレイが可能になります! 二周目モードでしか到達できない真ENDでは、あなたが望む未来が待ってくれているはずです!』

 

「……二周目? 真END? 私が望む未来? ……このモードでなら、救えるの? 私が狂わせちゃった、彼のことを……?」

 

 狂気と絶望に満ちた冬雪の心に差し込む、一筋の光。

 それを受けて立ち尽くしていた彼女が、不意に肩を震わせて笑い始める。

 

「ふ、ふふ、ふふふふふふ……♥ あははははは♥ ひひひひひひひひひっ♥」

 

 狂気が冬雪の全身を支配する。思考が、たった一つの目的にロックオンされ、それ以外のものが目に入らなくなる。

 

 冬雪はもう、これが大勢のリスナーたちに見守られながら行われている案件配信であることなど忘れ去っていた。

 しかし、彼女を見守る者たちにとっては、狂気を宿しながらゲームに没頭する今の冬雪の姿こそが最高のエンターテインメントとなっており、愛と罪悪感によって狂った彼女は製作者たちの思惑通りに二周目モードのプレイを開始する。

 

「ふふふふふふ……♥ 待っててね、オタクくん♥ 今、私が助けてあげるから……♥ 二周目ではいっぱいラブラブして、イチャイチャして、パコパコハメハメしようね♥ 誰にも邪魔はさせないよ? 今度こそ私たちは幸せを掴むの♥ 二人で、ず~っと、ず~っと幸せになろうね……♥ あは、ひ、ひひひひひっ♥」




――葉加瀬冬雪がベータ版【ミルクサーバー×ストーカー】の二周目モードを開始しました。
これより、彼女のゲームプレイデータ及び彼女自身のデータの収集を始めます。

また、二周目モードをプレイしたことで葉加瀬冬雪のVer.Hモデルに以下の要素がプログラミングされました。

【ヤンデレ化】
一人の男性に狂気的なまでの愛を注ぐ状態。この状態になるとその人物以外のことはどうだってよくなる。
今回の場合は自分が人生を狂わせてしまった(と彼女は思い込んでいる)ゲームキャラのオタク男性を対象として発現しており、彼を救済し、愛を注ぐためならば冬雪はどんなことにだってやってみせるだろう。

冬雪の精神状態に応じてON/OFFが切り替わる。常にヤンデレ状態になるわけではない。(運営側が起動することもできる)

【痴女化】
変態的、性的な行為に対する抵抗感が一切なくなり、平然とそれを行うことができる。
羞恥も何も感じないが、被虐感は感じる模様。

こちらも運営側の操作や冬雪の精神状態に応じてON/OFFが切り替わる。

【おっぱいステータス固定&レベル初期化】
少しややこしいが、現在の冬雪の胸の感度、大きさ、柔らかさ、射乳量や母乳蓄積量などのステータスをレベル1として、そこから再び育てることができるようになっている状態を指す。
二周目モードのプレイ内容によっては彼女のバストサイズは更に巨大化するだろうし、すぐイク雑魚乳首の感度も射乳の際に味わう快感の強さも上昇するだろう。

要するに、今の冬雪は【オタクくんのためならばどんなスケベなことだって平然と行う上に彼以外の物事はどうだっていいただでさえエロいおっぱいが再び成長期を迎えた状態の激重変態メンヘラ美少女】になっているということ。

それを踏まえた上で、彼女の二周目モードのプレイをお楽しみください。

(二周目モードは狂ったはかちぇの内面を表現したいので一人称で書こうと思います。変えてすいません)
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